JPH0329613Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0329613Y2 JPH0329613Y2 JP1985190776U JP19077685U JPH0329613Y2 JP H0329613 Y2 JPH0329613 Y2 JP H0329613Y2 JP 1985190776 U JP1985190776 U JP 1985190776U JP 19077685 U JP19077685 U JP 19077685U JP H0329613 Y2 JPH0329613 Y2 JP H0329613Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner ring
- ring
- shaft
- annular groove
- sealing ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 19
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 10
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 4
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 4
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 3
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 3
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 1
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- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Description
この考案は、自動車等の車輪に用いられる軸受
装置に関する。
装置に関する。
自動車等の車輪に用いられる軸受として、一般
にアンギユラ玉軸受或いは円錐ころ軸受がある
が、ここでは第4図に示すようなアンギユラ玉軸
受を用いた場合について図面を参照しつつ説明す
る。 第4図において、エンジンからの駆動力を伝達
するジヨイントの外輪1の外周に一列の転走溝2
を直接形成し、ステム部3には、他の一列の転走
溝4を有する軸受内輪5が嵌合される。ステム部
3の端部には車輪取付用ハブ6が嵌合するセレー
シヨン部7と該ハブ6を軸方向位置決め固定する
ロツクナツト8が螺合するネジ部が形成されてい
る。内輪5の正面側端面9は上記ジヨイント外輪
1のステム段部10に、又背面側端面11はハブ
6の一方の端面とで挟持状に位置決め固定されて
いる。外輪12の内周には上記二列の転走溝2,
4に対向する二列の転走溝13,13が形成さ
れ、外周部には車体に固定するためのフランジ1
4が一体形成されている。上記外輪12とジヨイ
ント外輪1及び内輪5間には、二列のボール1
5,15が収容され、ジヨイント外輪1を回転自
在に支持している。 これらの軸受内部には潤滑グリースが封入さ
れ、外部とシール16,16により密閉されてい
る。 ここで、この種の軸受装置においては、車輪か
らの大きなモーメント荷重がハブ6に生じ、ステ
ム部10に曲げ変形が生じる。このため、内輪5
の突き合わせ面、即ち正面側端面9が傾斜し、ジ
ヨイント外輪1のステム段部10との間に微少な
スキマが生じる。このスキマのため、ジヨイント
外輪1の1回転に1回、内輪5の正面側端面9が
ステム段部10にこじれたような状態で強い当り
を示す、いわゆるフレツテイングコロージヨンを
起す。この摩耗粉は軸受内部に侵入し、潤滑グリ
ースを劣化させるばかりでなく、軸受転走溝とボ
ール間に噛み込んで、著しく軸受の寿命を低下さ
せる。従つてこの考案の目的とするところは、軸
受内輪の突き合わせ面にフレツテイングコロージ
ヨンが生じても、その摩耗粉が軸受内部に侵入す
るのを防止する軸受装置を提供することにある。
にアンギユラ玉軸受或いは円錐ころ軸受がある
が、ここでは第4図に示すようなアンギユラ玉軸
受を用いた場合について図面を参照しつつ説明す
る。 第4図において、エンジンからの駆動力を伝達
するジヨイントの外輪1の外周に一列の転走溝2
を直接形成し、ステム部3には、他の一列の転走
溝4を有する軸受内輪5が嵌合される。ステム部
3の端部には車輪取付用ハブ6が嵌合するセレー
シヨン部7と該ハブ6を軸方向位置決め固定する
ロツクナツト8が螺合するネジ部が形成されてい
る。内輪5の正面側端面9は上記ジヨイント外輪
1のステム段部10に、又背面側端面11はハブ
6の一方の端面とで挟持状に位置決め固定されて
いる。外輪12の内周には上記二列の転走溝2,
4に対向する二列の転走溝13,13が形成さ
れ、外周部には車体に固定するためのフランジ1
4が一体形成されている。上記外輪12とジヨイ
ント外輪1及び内輪5間には、二列のボール1
5,15が収容され、ジヨイント外輪1を回転自
在に支持している。 これらの軸受内部には潤滑グリースが封入さ
れ、外部とシール16,16により密閉されてい
る。 ここで、この種の軸受装置においては、車輪か
らの大きなモーメント荷重がハブ6に生じ、ステ
ム部10に曲げ変形が生じる。このため、内輪5
の突き合わせ面、即ち正面側端面9が傾斜し、ジ
ヨイント外輪1のステム段部10との間に微少な
スキマが生じる。このスキマのため、ジヨイント
外輪1の1回転に1回、内輪5の正面側端面9が
ステム段部10にこじれたような状態で強い当り
を示す、いわゆるフレツテイングコロージヨンを
起す。この摩耗粉は軸受内部に侵入し、潤滑グリ
ースを劣化させるばかりでなく、軸受転走溝とボ
ール間に噛み込んで、著しく軸受の寿命を低下さ
せる。従つてこの考案の目的とするところは、軸
受内輪の突き合わせ面にフレツテイングコロージ
ヨンが生じても、その摩耗粉が軸受内部に侵入す
るのを防止する軸受装置を提供することにある。
この考案に係る車輪用軸受装置は、上記目的を
達成するため、軸の外周に直接一列の転走溝を有
し、この軸の小径部に軸受内輪を嵌合して、その
小径基部の段部と車輪取付け用ハブにて上記内輪
を軸方向に位置決め固定し、一方車体取付け用フ
ランジを有し、内周に上記転走溝に対向する二列
の転走溝を一体に有している外輪との間に複数の
ボールを介して回転自在に上記軸を支持するよう
にした車輪用軸受装置において、上記軸と内輪と
の突き合わせ部の外径面に夫々環状溝を形成し、
該環状溝の幅よりも若干大きく形成された密封リ
ングを上記環状溝に強制嵌合した構成としたもの
である。上記の密封リングは、軸と内輪との突き
合わせ部分をおおい、フレツテイングコロージヨ
ンによる摩耗粉が軸受内部に侵入することを防止
する。
達成するため、軸の外周に直接一列の転走溝を有
し、この軸の小径部に軸受内輪を嵌合して、その
小径基部の段部と車輪取付け用ハブにて上記内輪
を軸方向に位置決め固定し、一方車体取付け用フ
ランジを有し、内周に上記転走溝に対向する二列
の転走溝を一体に有している外輪との間に複数の
ボールを介して回転自在に上記軸を支持するよう
にした車輪用軸受装置において、上記軸と内輪と
の突き合わせ部の外径面に夫々環状溝を形成し、
該環状溝の幅よりも若干大きく形成された密封リ
ングを上記環状溝に強制嵌合した構成としたもの
である。上記の密封リングは、軸と内輪との突き
合わせ部分をおおい、フレツテイングコロージヨ
ンによる摩耗粉が軸受内部に侵入することを防止
する。
第1図はこの考案の実施例を示す縦断面図であ
る。同図において、軸受装置の同一部分に同一符
号を付け説明を省略する。 第1図及び第2図でジヨイント外輪17は外周
に直接一列のボール溝2を有し、ステム部3は小
径部を形成し、内輪18を嵌合する。小径基部の
段部19及びそれに対向する内輪18の正面側端
面9には夫々密封リング20を装着する環状溝2
1,22が形成され、その溝幅は密封リング20
の幅よりも若干小さめにするのが良い。何故な
ら、密封リング20が確実に環状溝21,22の
壁面に当接して、軸受内部を密閉することになる
からである。 通常内輪18は、ステム部3に強嵌合される
為、密封リング20は予め段部19に形成された
環状溝21に装着しておき、そして内輪18の嵌
合に従つて、密封リング20が内輪18の環状溝
22に装着される。確実にこの密封リング20を
装着するためには、密封リング20の内径と内輪
18の環状溝径との間に適宜なスキマを形成し、
内輪18嵌合時、内輪18が密封リング20に干
渉し、密封リング20が傾いて外れないようにす
ることが好ましい。 第3図は、この考案の他の実施例で、密封リン
グ23はその内径部に段部24,24を有する断
面コの字状をなし、この密封リング23が装着さ
れる夫々環状溝25,26にも段部を形成し、そ
の密封効果を向上させたものである。 尚、密封リングはこれらの形状に限られるもの
ではなく、又密封リング装着溝はなくても良い。
この密封リングはAl等の軟質金属製が好ましい
が、ナイロン等の合成樹脂で形成されたものでも
良い。上記説明については、自動車の駆動車輪側
について述べたが、非駆動車輪側においても何ら
さしつかえない。
る。同図において、軸受装置の同一部分に同一符
号を付け説明を省略する。 第1図及び第2図でジヨイント外輪17は外周
に直接一列のボール溝2を有し、ステム部3は小
径部を形成し、内輪18を嵌合する。小径基部の
段部19及びそれに対向する内輪18の正面側端
面9には夫々密封リング20を装着する環状溝2
1,22が形成され、その溝幅は密封リング20
の幅よりも若干小さめにするのが良い。何故な
ら、密封リング20が確実に環状溝21,22の
壁面に当接して、軸受内部を密閉することになる
からである。 通常内輪18は、ステム部3に強嵌合される
為、密封リング20は予め段部19に形成された
環状溝21に装着しておき、そして内輪18の嵌
合に従つて、密封リング20が内輪18の環状溝
22に装着される。確実にこの密封リング20を
装着するためには、密封リング20の内径と内輪
18の環状溝径との間に適宜なスキマを形成し、
内輪18嵌合時、内輪18が密封リング20に干
渉し、密封リング20が傾いて外れないようにす
ることが好ましい。 第3図は、この考案の他の実施例で、密封リン
グ23はその内径部に段部24,24を有する断
面コの字状をなし、この密封リング23が装着さ
れる夫々環状溝25,26にも段部を形成し、そ
の密封効果を向上させたものである。 尚、密封リングはこれらの形状に限られるもの
ではなく、又密封リング装着溝はなくても良い。
この密封リングはAl等の軟質金属製が好ましい
が、ナイロン等の合成樹脂で形成されたものでも
良い。上記説明については、自動車の駆動車輪側
について述べたが、非駆動車輪側においても何ら
さしつかえない。
この考案は、この種の車輪用軸受装置の軸受内
輪の突き合わせ部にありがちなフレツテイングコ
ロージヨンによつて生じた摩耗粉が、軸受内部に
侵入しないよう、環状溝にすき間なく嵌合された
密封リングによつてより確実に遮断できる。従つ
て摩耗粉によつてグリースを劣化すること、更に
軸受寿命の低下を防止できる。
輪の突き合わせ部にありがちなフレツテイングコ
ロージヨンによつて生じた摩耗粉が、軸受内部に
侵入しないよう、環状溝にすき間なく嵌合された
密封リングによつてより確実に遮断できる。従つ
て摩耗粉によつてグリースを劣化すること、更に
軸受寿命の低下を防止できる。
第1図はこの考案の実施例を示す縦断面図、第
2図及び第3図はこの考案の実施例を示す。要部
断面図、第4図はこの考案の従来例を示す縦断面
図である。 1,17……ジヨイント外輪、5,18……内
輪、10,19……段部、20,23……密封リ
ング、3……ステム部、6……ハブ、12……外
輪。
2図及び第3図はこの考案の実施例を示す。要部
断面図、第4図はこの考案の従来例を示す縦断面
図である。 1,17……ジヨイント外輪、5,18……内
輪、10,19……段部、20,23……密封リ
ング、3……ステム部、6……ハブ、12……外
輪。
Claims (1)
- 軸の外周に一列の転走面を有し、この軸の小径
部に内輪を嵌合して車輪取付け用ハブにてその内
輪を軸方向に位置決め固定し、車体取付け用フラ
ンジを有し、内周に二列の転走面を一体に有して
いる外輪との間に転動体を介して回転自在に上記
軸を支持するようにした車輪用軸受装置におい
て、上記軸と内輪との突き合わせ部の外径面に
夫々環状溝を形成し、該環状溝の幅よりも若干大
きく形成された密封リングを上記環状溝に強制嵌
合したことを特徴とする車輪用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985190776U JPH0329613Y2 (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985190776U JPH0329613Y2 (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6297319U JPS6297319U (ja) | 1987-06-20 |
JPH0329613Y2 true JPH0329613Y2 (ja) | 1991-06-24 |
Family
ID=31144311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985190776U Expired JPH0329613Y2 (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0329613Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4919361A (ja) * | 1972-06-16 | 1974-02-20 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5650172Y2 (ja) * | 1976-10-05 | 1981-11-24 |
-
1985
- 1985-12-10 JP JP1985190776U patent/JPH0329613Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4919361A (ja) * | 1972-06-16 | 1974-02-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6297319U (ja) | 1987-06-20 |
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