JPH0742881U - シール構造 - Google Patents

シール構造

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JPH0742881U
JPH0742881U JP075208U JP7520893U JPH0742881U JP H0742881 U JPH0742881 U JP H0742881U JP 075208 U JP075208 U JP 075208U JP 7520893 U JP7520893 U JP 7520893U JP H0742881 U JPH0742881 U JP H0742881U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾接圧を均一にするシール構造の提供 【構成】 軸受ボス部20aの外側面に形成した環状溝
21内にシール部材22を固着し、さらに軸受ボス部2
0aの外側面を覆って取付けられるカップ状をなすシー
ルキャップ23のフランジ部24を嵌合し、シール部材
22一体に形成された第1リップ32をスラスト方向か
らシールキャップ23の本体部へ弾接し、第2リップ3
3をラジアル方向からフランジ部24へ弾接させる。シ
ールキャップ23が相対的に上下方向へ移動しても弾接
圧が均一化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、軸受部面におけるシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実開昭56−75359号には、車軸の周囲に設けられるブレーキド ラムの側面に取付けられるブレーキパネルと、このブレーキパネルの外側面を覆 う同心のカップ状をなすシールキャップを備え、このシールキャップの周囲に形 成されたフランジ部を、これに対応してブレーキパネルに形成された環状溝に嵌 合し、この環状溝内とフランジ部の間にシール部材を介装したシール構造が示さ れている。このシール部材は予めシールキャップのフランジ部の内周又は外周側 へ取付けられており、回転軸に対してラジアル方向から環状溝内壁へ弾接するよ うになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来例によれば、シール部材が環状溝に対してラジアル方向からのみ弾接 するので突き上げ荷重等によりシールキャップが相対的に上下方向等へずれると シール部材の弾接圧が不均一になることがあり、その結果、シール性の低下並び に弾接面の偏摩耗を招くことがあった。
【0004】 また、シール部材が弾接するブレーキパネルは一般にシールキャップよりも柔 らかい材料で形成されるため、ブレーキパネルの弾接面が摩耗を受け易くなり、 その結果、軸受部の他部品にさぎがけて比較的高価なブレーキパネル全体の交換 が必要になるおそれがあった。本考案はかかる問題点を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案のシール構造は、軸受ボス部の軸貫通面をシ ールキャップで覆うことによりシールする構造であって、シールキャップの周囲 に形成された環状のフランジ部を、軸貫通面の軸と同心状をなす環状溝に嵌合し 、この環状溝内とフランジ部の間にシール部材を介装したものにおいて、このシ ール部材を予め環状溝内へ固着するとともに、シール部材に少なくとも第1及び 第2の2つのリップを設け、第1リップを軸のスラスト方向からシールキャップ の本体部へ弾接させ、第2リップをシールキャップのフランジ部へラジアル方向 から弾接させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
シールキャップのフランジ部を、軸受ボス部の軸貫通面に形成された環状溝内 へ嵌合すると、予め環状溝内へ固着されているシール部材の第1リップがシール キャップの本体部へスラスト方向から弾接し、第2リップがフランジ部へラジア ル方向から弾接する。
【0007】 そこで、突き上げ荷重等により、シールキャップが相対的に上下方向にずれて も、第1リップがスラスト方向から常時シールキャップ側へ弾接しているため、 シール部の弾接圧は均一化し、シール性が向上するとともに、弾接面の偏摩耗も 少なくなる。
【0008】 また、シールキャップは一般的に軸貫通面に比べて硬い材料で構成されている ことが多いので、シールキャップをこのように硬い材料で構成した場合、シール キャップ側へ第1リップ及び第2リップが弾接するため、弾接面が形成される部 材側の耐摩耗性が向上することになる。
【0009】
【実施例】
図1乃至図5に基づいて一実施例を説明する。図2は本実施例の適用されたス クータ型自動2輪車の外観側面であり、前輪1には車軸2の中心部にブレーキド ラム3が設けられている。
【0010】 このブレーキ部分を拡大した図3並びにその正面視要部を部分的に切欠いて示 す図4に明らかなように、ブレーキドラム3は車軸2の周囲に、前輪1のタイヤ 4、リム5及びスポーク6と一体回転可能に支持されている(図4)。
【0011】 車軸2はピボットアーム7を介してフロントフォーク8の下端部に設けられた ブラケット8aと軸9で連結され、かつ、ブレーキドラム3の後部から突出する ブラケット10が軸11で、別のリンクアーム12の一端に連結され、このリン クアーム12を介してフロントフォーク8の軸9より上方位置に設けられたブラ ケット13に軸14で連結されている。
【0012】 なお、図3に明らかなように、ピボットアーム7の中間部に軸15で下端部を 連結されたクッションユニット16が上下方向に配され、その上端部は軸17に より、フロントフォーク8に設けられたブラケット18へ連結され、これにより リンク式のフロントサスペンション機構が形成されている。なお、軸9、11、 14、15、17並びに車軸2はいずれも軸受けされた軸である。
【0013】 ブレーキドラム3はアルミ鋳造された部材であり、その片側側面には同一材料 からなるブレーキパネル20が取付けられている。ブレーキパネル20の車軸2 周囲部分を拡大断面にした図5にも明らかなように、中央部には、外側方へ突出 する軸受ボス部20aが形成され、この外側面は本願の軸貫通面であり、ここに 環状溝21が本願の軸受軸に相当する車軸2に対して同心状に形成され、略コ字 状断面で外側方へ開放されている。
【0014】 この環状溝21内には、予めゴム等の適宜弾性材料からなるシール部材22が 嵌合されて固着されている。
【0015】 また、軸受ボス部20aの外側面にはカップ上をなすシールキャップ23が車 軸2を中心に同心状に形成され、その周囲に形成されたフランジ部24が環状溝 21内へ嵌合するようになっている。
【0016】 シールキャップ23は鉄等、ブレーキドラム3よりも硬い材料からなり、その 中央部に設けられた軸穴25を車軸2が貫通しており、車軸2の周囲に設けられ たディスタンスカラー26とピボットアーム7のボス部28との間に挟持され、 アクスルナット29(図4)で締め付け固定されている。
【0017】 なお、図5に明らかなように、軸受ボス部20aはディスタンスカラー26の 外周に嵌合された摺動ベアリング30を介して車軸2の周囲を回転自在になって おり、摺動ベアリング30の空間31にグリス給油されて潤滑されている。
【0018】 図1はシール部材22の詳細構造を示す拡大断面図であり、シール部材22は ブレーキドラム3の回転軸である車軸2の軸心に対してスラスト方向へ突出する 第1リップ32とラジアル方向へ突出する第2リップ33とを備えている。
【0019】 第1リップ32はシールキャップ23の内面へスラスト方向から弾接し、第2 リップ33はフランジ部24の内面へラジアル方向から弾接している。フランジ 部24の内周側と環状溝21の間には間隙があり、かつ環状溝21内にシール部 材22を設けたことにより、外部から環状溝21内へ侵入する水や埃に対して簡 易ラビリンス構造になっている。
【0020】 なお、図3中の符号40はブレーキワイヤ、41はレバー、42はカム軸、図 2中の符号43はハンドル、44はシート、45は後輪である。
【0021】 次に本実施例の作用を説明する。図5及び図1において、シールキャップ23 のフランジ部24を環状溝21内へ嵌合すると、シール部材22の第1リップ3 2と第2リップ33がそれぞれシールキャップ23の本体部分並びにフランジ部 24へスラスト方向並びにラジアル方向から弾接するので、シールキャップ23 が突き上げ荷重等によって相対的に上下方向等へずれても、第1リップ32にお いてシールキャップ23との接触が保たれる。
【0022】 したがって、シール部材22全体としてはシールキャップ23のいずれに対し ても比較的均一な弾接圧で常時シールキャップ23及びフランジ部24へ弾接で きるので、シールが常に良好に維持されるためシール性を向上でき、しかも弾接 部における偏摩耗も少なくなる。
【0023】 さらに、シール部材22の弾接対象がブレーキパネル20よりも硬い材料であ るシールキャップ23側となっているため、弾接部における耐摩耗性も向上し、 仮にシールキャップ23の弾接部がこの軸受部における他の部分よりも早く摩耗 しても、比較的安価なシールキャップ23の交換だけで足りることになる。
【0024】 図6は本考案をピボットアーム7とフロントフォーク8との軸9による連結部 に適用した別実施例であり、本願のシール構造を適用する対象をブレーキパネル からピボットアーム7のボス部7aに変更し、かつシールキャップ23をフロン トフォーク8のブラケット8a内側に配設した点だけが相違し、他の構成は前実 施例と同様にできる。したがって、同一機能部分に同一符号を付して説明を省略 する。
【0025】 なお、これと同様なシール構造は、ピボットアーム7とクッションユニット1 6との軸15による連結部、クッションユニット16とブラケット18との軸1 72よる連結部、並びにリンクアーム12の両端部における軸11又は14にお ける連結部の各軸受部分に対しても適用できる。
【0026】
【考案の効果】
本考案は、軸受ボス部の軸貫通面に形成された環状溝内へ予めシール部材を固 着し、このシール部材に第1及び第2のリップを設け、シールキャップのフラン ジ部を環状溝内へ嵌合したとき、第1のリップをシールキャップの本体部へスラ スト方向から弾接し、第2リップをフランジ部へラジアル方向から弾接した。
【0027】 ゆえに、突き上げ荷重等により、シールキャップが相対的に上下方向にずれて も、第1リップがスラスト方向から常時シールキャップ側へ弾接しているため、 シール部材全体の弾接圧を均一化し、シール性を向上させることができるととも に、弾接面の偏摩耗も少なくなる。
【0028】 また、シールキャップ側を軸貫通面側に比べて硬い材料で構成した場合、この シールキャップ側へ第1リップ及び第2リップが弾接するので、弾接面が形成さ れる側の部材における耐摩耗性を向上させることができる。しかも、仮にシール キャップの弾接部がこの軸受部における他の部分よりも早く摩耗しても、比較的 安価なシールキャップの交換だけで足りることになり、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のシール構造を示す要部拡大断面図
【図2】実施例の適用された自動2輪車の側面図
【図3】その前輪サスペンション部分を示す側面図
【図4】その一部切欠き正面図
【図5】ブレーキパネルのシール部に対する拡大断面図
【図6】別実施例の要部拡大断面図
【符号の説明】
1…前輪、2…車軸、3…ブレーキドラム、20…ブレ
ーキパネル、20a…ボス部、21…環状溝、22…シ
ール部材、23…シールキャップ、24…フランジ部、
30…摺動ベアリング、32…第1リップ、33…第2
リップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受ボス部の軸貫通面をシールキャップで
    覆うことによりシールする構造であって、シールキャッ
    プの周囲に形成された環状のフランジ部を、軸貫通面の
    軸と同心状をなす環状溝に嵌合し、この環状溝内とフラ
    ンジ部の間にシール部材を介装したものにおいて、この
    シール部材を予め環状溝内へ固着するとともに、シール
    部材に少なくとも第1及び第2の2つのリップを設け、
    第1リップを軸のスラスト方向からシールキャップの本
    体部へ弾接させ、第2リップをシールキャップのフラン
    ジ部へラジアル方向から弾接させたことを特徴とするシ
    ール構造。
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