JP2540847Y2 - ワッシャ付ナット - Google Patents
ワッシャ付ナットInfo
- Publication number
- JP2540847Y2 JP2540847Y2 JP2653192U JP2653192U JP2540847Y2 JP 2540847 Y2 JP2540847 Y2 JP 2540847Y2 JP 2653192 U JP2653192 U JP 2653192U JP 2653192 U JP2653192 U JP 2653192U JP 2540847 Y2 JP2540847 Y2 JP 2540847Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- washer
- nut
- grease
- nut body
- filling groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばディスクホイー
ルとブレーキドラムとをハブにボルト止めする際に用い
られるワッシャ付ナットの改良に関するものである。
ルとブレーキドラムとをハブにボルト止めする際に用い
られるワッシャ付ナットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のワッシャ付ナットは、図3に示
すように、内周面に雌ねじが形成されたナット本体12
と、このナット本体12の下縁からほぼ内周に沿って延
びるリング状薄肉延長部12aが挿入され加締められる
ワッシャ14とから成っている。このワッシャ付ナット
10は、図3に示すように、例えば車軸に固定されたハ
ブ30とその内外に固定されるべきブレーキドラム32
及びディスクホイール34のボルト貫通孔を貫通するボ
ルト36に螺合してブレーキドラム32とディスクホイ
ール34とをハブ30に固定するのに用いられる。
すように、内周面に雌ねじが形成されたナット本体12
と、このナット本体12の下縁からほぼ内周に沿って延
びるリング状薄肉延長部12aが挿入され加締められる
ワッシャ14とから成っている。このワッシャ付ナット
10は、図3に示すように、例えば車軸に固定されたハ
ブ30とその内外に固定されるべきブレーキドラム32
及びディスクホイール34のボルト貫通孔を貫通するボ
ルト36に螺合してブレーキドラム32とディスクホイ
ール34とをハブ30に固定するのに用いられる。
【0003】このワッシャ付ナットは、ナット本体12
がボルト36に締め込まれてワッシャ14がディスクホ
イール34の外壁面に衝合すると、ナット本体12に締
め付け力が加わるが、この際ナット本体12とワッシャ
14との相対する面が相互に滑りながら回転する。従来
技術では、ナット本体12とワッシャ14との係合面に
グリスを塗布してこれらの係合面の滑りが円滑に行われ
るようにしていた。
がボルト36に締め込まれてワッシャ14がディスクホ
イール34の外壁面に衝合すると、ナット本体12に締
め付け力が加わるが、この際ナット本体12とワッシャ
14との相対する面が相互に滑りながら回転する。従来
技術では、ナット本体12とワッシャ14との係合面に
グリスを塗布してこれらの係合面の滑りが円滑に行われ
るようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
のワッシャ付ナットは、ナット本体とワッシャとの係合
面に塗布されたグリスがこれらの間の隙間からから漏出
してナット本体とワッシャとの間で円滑に回転すること
ができなかったため、ワッシャ付ナットを安定して締め
付けることができなかった。
のワッシャ付ナットは、ナット本体とワッシャとの係合
面に塗布されたグリスがこれらの間の隙間からから漏出
してナット本体とワッシャとの間で円滑に回転すること
ができなかったため、ワッシャ付ナットを安定して締め
付けることができなかった。
【0005】本考案の目的は、上記の欠点を回避し、ナ
ット本体に締め付け力が加わった後にナット本体とワッ
シャとの間で円滑に滑りながら回転してナット本体を安
定して締め付けることができるワッシャ付ナットを提供
することにある。
ット本体に締め付け力が加わった後にナット本体とワッ
シャとの間で円滑に滑りながら回転してナット本体を安
定して締め付けることができるワッシャ付ナットを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解決するために、内周面に雌ねじが形成されたナット本
体と、このナット本体の下縁から内周に沿って延びるリ
ング状薄肉延長部が挿入され加締められるワッシャとか
ら成り、このナット本体とワッシャとはナット本体に締
め付け力が加わったときに相互に滑りながら回転する係
合面を有するワッシャ付ナットにおいて、ナット本体と
ワッシャとの係合面のいずれかに閉じられたグリス充填
溝が形成され、このグリス充填溝は係合面の径方向に分
布し、このグリス充填溝内にグリスが充填されているこ
とを特徴とするワッシャ付ナットを提供することにあ
る。
解決するために、内周面に雌ねじが形成されたナット本
体と、このナット本体の下縁から内周に沿って延びるリ
ング状薄肉延長部が挿入され加締められるワッシャとか
ら成り、このナット本体とワッシャとはナット本体に締
め付け力が加わったときに相互に滑りながら回転する係
合面を有するワッシャ付ナットにおいて、ナット本体と
ワッシャとの係合面のいずれかに閉じられたグリス充填
溝が形成され、このグリス充填溝は係合面の径方向に分
布し、このグリス充填溝内にグリスが充填されているこ
とを特徴とするワッシャ付ナットを提供することにあ
る。
【0007】
【作用】このように、ナット本体とワッシャとの間の係
合面に閉じられたグリス充填溝が設けられていると、グ
リスは係合面から漏出することがなく、ナット本体とワ
ッシャとの間を長期にわたって円滑に摺動しつつ係合す
ることができ、従ってナットを安定して締め付けること
ができる。特に、このグリス充填溝は、径方向に分布し
ているので係合面のほぼ全面にわたってグリスが行き渡
り、係合面の滑りを一層円滑に行うことができる。
合面に閉じられたグリス充填溝が設けられていると、グ
リスは係合面から漏出することがなく、ナット本体とワ
ッシャとの間を長期にわたって円滑に摺動しつつ係合す
ることができ、従ってナットを安定して締め付けること
ができる。特に、このグリス充填溝は、径方向に分布し
ているので係合面のほぼ全面にわたってグリスが行き渡
り、係合面の滑りを一層円滑に行うことができる。
【0008】
【実施例】本考案の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1及び図2は本考案に係るワッシャ付ナット1
0を示し、このワッシャ付ナット10は、従来と同様
に、内周面に雌ねじ16が形成されたナット本体12
と、このナット本体12の下縁から内周に沿って延びる
リング状薄肉延長部12aが挿入され加締められるワッ
シャ14とから成っている。このナット本体12とワッ
シャ14とは、炭素鋼等の機械的強度の大きい材料から
作られている。このナット本体12とワッシャ14と
は、ナット本体12に締め付け力が加わったときに相互
に滑りながら回転する係合面18、20をそれぞれ有す
る。尚、図示の実施例では、これらの係合面18、20
は、テーパ状となっているが水平であってもよい。
ると、図1及び図2は本考案に係るワッシャ付ナット1
0を示し、このワッシャ付ナット10は、従来と同様
に、内周面に雌ねじ16が形成されたナット本体12
と、このナット本体12の下縁から内周に沿って延びる
リング状薄肉延長部12aが挿入され加締められるワッ
シャ14とから成っている。このナット本体12とワッ
シャ14とは、炭素鋼等の機械的強度の大きい材料から
作られている。このナット本体12とワッシャ14と
は、ナット本体12に締め付け力が加わったときに相互
に滑りながら回転する係合面18、20をそれぞれ有す
る。尚、図示の実施例では、これらの係合面18、20
は、テーパ状となっているが水平であってもよい。
【0009】本考案のワッシャ付ナットは、ナット本体
12とワッシャ14との係合面18、20のいずれかに
閉じられたグリス充填溝22が形成されている。このグ
リス充填溝22は、ナット本体12とワッシャ14との
係合面18、20の径方向に分布して設けられている。
図示の実施例では、グリス充填溝22は、ワッシャ14
の係合面20側に設けられ、且つこのグリス充填溝22
は、図2に詳細に示すように、径方向に分布させるため
に周方向に沿って径方向に滑らかに変位して円弧状とな
るように形成されている。グリスは、このグリス充填溝
22内に充填されている。尚、グリス充填溝22は、閉
じられていることが必須であり、従って径方向に変位す
る際に係合面の外縁に開口することがあってはならな
い。
12とワッシャ14との係合面18、20のいずれかに
閉じられたグリス充填溝22が形成されている。このグ
リス充填溝22は、ナット本体12とワッシャ14との
係合面18、20の径方向に分布して設けられている。
図示の実施例では、グリス充填溝22は、ワッシャ14
の係合面20側に設けられ、且つこのグリス充填溝22
は、図2に詳細に示すように、径方向に分布させるため
に周方向に沿って径方向に滑らかに変位して円弧状とな
るように形成されている。グリスは、このグリス充填溝
22内に充填されている。尚、グリス充填溝22は、閉
じられていることが必須であり、従って径方向に変位す
る際に係合面の外縁に開口することがあってはならな
い。
【0010】このワッシャ付ナット10を、図3に示す
ように、例えばブレーキドラム32、ハブ30及びディ
スクホイール34を貫通して突出するボルト36に締め
込み、ワッシャ14がディスクホイール34の外壁面に
衝合すると、以後ナット本体12は、ワッシャ14の係
合面20上を滑りながら回転するが、グリス充填溝22
に充填されたグリスが常に両係合面18、20の間に介
在し、且つこのグリス充填溝22は係合面20の径方向
に分布して形成されているので、グリスは係合面の全面
に行き渡る。従って、ナット本体12は締め付け力が加
わった後、このグリスによって円滑に滑ることができ
る。また、このグリス充填溝22は、閉じられているの
で、外部に漏出することがなく、長期にわたって滑りを
維持することができる。
ように、例えばブレーキドラム32、ハブ30及びディ
スクホイール34を貫通して突出するボルト36に締め
込み、ワッシャ14がディスクホイール34の外壁面に
衝合すると、以後ナット本体12は、ワッシャ14の係
合面20上を滑りながら回転するが、グリス充填溝22
に充填されたグリスが常に両係合面18、20の間に介
在し、且つこのグリス充填溝22は係合面20の径方向
に分布して形成されているので、グリスは係合面の全面
に行き渡る。従って、ナット本体12は締め付け力が加
わった後、このグリスによって円滑に滑ることができ
る。また、このグリス充填溝22は、閉じられているの
で、外部に漏出することがなく、長期にわたって滑りを
維持することができる。
【0011】尚、上記実施例では、グリス充填溝22を
ワッシャ14側に設けたが、ナット本体12側に設けて
もよい。また、上記実施例では、グリス充填溝22を径
方向に分布するために、グリス充填溝22を円弧状に形
成したが、周方向に沿って蛇腹状に変位してもよいし、
同心状に形成してもよい。
ワッシャ14側に設けたが、ナット本体12側に設けて
もよい。また、上記実施例では、グリス充填溝22を径
方向に分布するために、グリス充填溝22を円弧状に形
成したが、周方向に沿って蛇腹状に変位してもよいし、
同心状に形成してもよい。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、上記のように、ナット
本体とワッシャとの間の係合面に閉じられたグリス充填
溝が設けられていてこのグリス充填溝内にグリスを充填
したので、グリスは係合面から漏出することがなく、ナ
ット本体とワッシャとの間を長期にわたって円滑に摺動
しつつ係合することができ、従ってナットを安定して締
め付けることができ、またこのグリス充填溝は、径方向
に分布しているので、係合面のほぼ全面にわたってグリ
スが行き渡り、係合面の滑りを一層円滑に行うことがで
きる。
本体とワッシャとの間の係合面に閉じられたグリス充填
溝が設けられていてこのグリス充填溝内にグリスを充填
したので、グリスは係合面から漏出することがなく、ナ
ット本体とワッシャとの間を長期にわたって円滑に摺動
しつつ係合することができ、従ってナットを安定して締
め付けることができ、またこのグリス充填溝は、径方向
に分布しているので、係合面のほぼ全面にわたってグリ
スが行き渡り、係合面の滑りを一層円滑に行うことがで
きる。
【図1】本考案に係るワッシャ付ナットの一部を破断し
て示す斜視図である。
て示す斜視図である。
【図2】本考案に用いられるワッシャの斜視図である。
【図3】本考案のワッシャ付ナットの使用状態の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
10 ワッシャ付ナット 12 ナット本体 12a リング状薄肉延長部 14 ワッシャ 16 雌ねじ 18 係合面 20 係合面 22 グリス充填溝
Claims (1)
- 【請求項1】 内周面に雌ねじが形成されたナット本体
と、前記ナット本体の下縁から内周に沿って延びるリン
グ状薄肉延長部が挿入され加締められるワッシャとから
成り、前記ナット本体と前記ワッシャとは前記ナット本
体に締め付け力が加わったときに相互に滑りながら回転
する係合面を有するワッシャ付ナットにおいて、前記ナ
ット本体とワッシャとの係合面のいずれかに閉じられた
グリス充填溝が形成され、前記グリス充填溝は前記係合
面の径方向に分布し、前記グリス充填溝内にグリスが充
填されていることを特徴とするワッシャ付ナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2653192U JP2540847Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ワッシャ付ナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2653192U JP2540847Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ワッシャ付ナット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579029U JPH0579029U (ja) | 1993-10-26 |
JP2540847Y2 true JP2540847Y2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=12196072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2653192U Expired - Lifetime JP2540847Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ワッシャ付ナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540847Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018181078A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 彰善 増澤 | ワッシャ付きホイールナット、並びに、ワッシャ付きホイールナット締付機 |
JP6460555B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2019-01-30 | 彰善 増澤 | ワッシャ付きホイールナット、並びに、ワッシャ付きホイールナット締付機 |
JP7384675B2 (ja) * | 2020-01-15 | 2023-11-21 | 株式会社ディスコ | 傾き調整機構 |
JP7171108B1 (ja) * | 2022-05-26 | 2022-11-15 | 株式会社浅川製作所 | ナット |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP2653192U patent/JP2540847Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0579029U (ja) | 1993-10-26 |
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