JPH0577723A - 乗り物胴体及びその組み立て方法 - Google Patents

乗り物胴体及びその組み立て方法

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JPH0577723A
JPH0577723A JP3237615A JP23761591A JPH0577723A JP H0577723 A JPH0577723 A JP H0577723A JP 3237615 A JP3237615 A JP 3237615A JP 23761591 A JP23761591 A JP 23761591A JP H0577723 A JPH0577723 A JP H0577723A
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JP
Japan
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section
sections
sectors
vehicle
sector
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JP3237615A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ishida
猛 石田
Hiroyuki Onishi
博幸 大西
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0577723A publication Critical patent/JPH0577723A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 数量効果を上げられ、広い場所を必要とせ
ず、組立が簡単な乗り物胴体及びその組み立て方法を提
供すること 【構成】 乗り物胴体を長手方向と周方向とのそれぞれ
について複数に分割した各セクタ51R,51L,51
F,51C等々を作る。次に、各セクタを周方向に結合
して輪切り状の各セクション51,52,53,54を
組み立てる。各セクション51,52,53,54がで
きると、これらを胴体の長手方向に並べて結合する。各
セクションは自らの姿勢を保持することができ、結合治
具は、小型になる。またセクタやセクションの組み立て
は同時進行が可能で作業能率を向上させるが、特にタク
ト生産に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両等のように、
同じ断面形状がその全長にわたり、かつ、比較的長い胴
体を持つ乗り物の胴体と、その組み立て方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来鉄道車両等の比較的長い胴体を有す
る車体を製造する方法として、「旅客車工学概論」(松
澤浩編、発行所 (株) レールウェイ・システム・リサー
チ 昭和61年7月7日発行)の第149頁、又は特開
昭58−116260号公報等に記載の方法が一般的に
行われていた。すなわち、車両胴体の各構成要素とし
て、台枠、左右の側構、前後の妻構、屋根構を各車両形
式毎に一両分単位で製作し、その後、各構成要素を六面
体の各面として一体に結合して車両の胴体を構成するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術では、六面体構成の各要素は、一両分単位で製作する
ために、たとえば、部分的に設計が異なる胴体があった
とすると、別個の構成要素として製作しなければならく
なり、多量生産による生産性の向上を図りにくい。
【0004】また、各構成要素を結合する際の位置合わ
せや姿勢の保持のために治具を使用するが、特に、各構
成要素は、車体全体の長さに及びしかも平面的な形状な
ので曲がり易い。したがって、姿勢保持のための治具
も、車体の長さに応じた大きな治具となる。また、当然
のことに、各構成要素の製作作業と、胴体全体の結合作
業の双方に、広い作業場所が必要となる。さらに、部分
的であっても異なる胴体構造となる場合には、個々の治
具を再セットしなくてはならず、製造作業が中断し易い
等の問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題点の解決を図ったも
ので、数量効果を上げられ、広い場所を必要とせず、組
立が簡単な乗り物胴体及びその組み立て方法を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、乗り物胴体を長手方向と周方向にそれぞ
れ複数に分割して各セクタを作る工程と、各セクタを周
方向に結合して輪切り状の各セクションを作る工程と、
各セクションを長手方向に結合して胴体の長手部分を作
る工程とからなる構成を特徴としている。または、乗り
物胴体の離間する二つのセクションを作る工程と、これ
ら離間したセクションを、それらの中間に位置する各セ
クションの一部で結合する工程と、残りのセクタを結合
する工程とからなる構成としてもよい。
【0007】同種の乗り物について複数の形式が製造さ
れる場合、各乗り物の前記輪切り状のセクションを、複
数の形式に共通するセクションと共通しないセクション
とに分けて作り、適宜共通セクションと非共通セクショ
ンとを組み合わせて連結する構成とすることもできる。
さらに、前記輪切り状のセクションの接続において、一
部のセクタの連結位置を他のセクタの連結位置に対して
長手方向にずらす構成が望ましい。
【0008】
【作用】乗り物胴体を作るには、まず、胴体を長手方向
と周方向とのそれぞれについて複数に分割した各セクタ
を作る。各セクタができると、これらを周方向に結合し
て輪切り状の各セクションを組み立てる。各セクタの長
さは、胴体一両分の数分の1の大きさであるから、組み
立て用の治具は小型で済む。また、各セクションの長さ
が短いため、複数種類のセクションの組み立てを並列作
業で行うことができ、時間的なロスや手待ちが減少す
る。
【0009】各セクションができると、これらを胴体の
長手方向に並べて結合する。各セクションの長さは短
く、しかも立体形状になっているので、セクション自身
で姿勢を保持することができ、したがって、結合治具
は、結合するセクション相互を所定の位置に保持できれ
ばよく、小型になり、セクションの大きさや分割位置に
左右されない。また、セクションの結合は、胴体の一両
分に対し、一箇所づつ行うか、若しくは全箇所で同時に
行ってもよく、特に、一箇所づつ順次結合するタクト生
産に適している。
【0010】乗り物胴体が複数の種別にわたる場合は、
複数種類に共通するセクションと、共通しないセクショ
ンとに分け、共通セクションと非共通セクションとから
適宜必要なセクションを組み合わせれば様々な種別の乗
り物胴体を作ることができる。
【0011】さらに、セクションを構成するセクタの
内、一部のセクタを他のセクタに対して長手方向にずら
せることにより、ずらせたセクタの端部がずらせていな
い部分に比べてごくわずか変位可能となり、セクション
同士の結合時に個々のセクションが持っている誤差を吸
収し、結合作業をやり易くする効果がある。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って以下に説明す
る。図1,2において、符号51〜54は、輪切り状に
形成された各セクションを示し、符号55は胴体の先端
部(又は後端部)を示す。各セクションの後ろに付けた
符号の内、R,Lは、それぞれ右側および左側の側構体
セクタを、Fは床構体セクタを、Cは屋根構体セクタを
示している。
【0013】言い換えれば、中間のセクション52は、
図2に示すような部分パネルとして組み立てられた床構
体セクタ52Fと右側構体セクタ52R、屋根構体セク
タ52C及び左側構体セクタ52Lを、図1のハッチン
グで示す各長手方向の結合線CLで周方向に結合して形
成されたものである。端部のセクション51には、上記
の他に妻構体6が結合される。
【0014】各セクションは、所定の位置にセットされ
た後、図1の矢符号Sで示す周方向について隣接するセ
クションと結合され、乗り物胴体が形成されることにな
る。なお、先頭部55は、溶接によって輪切り構体に組
み立てられ、セクション51から54が結合された後、
結合される。上記の結合は、胴体の一方側から順次行っ
てもよく、また、随所で同時に行ってもよい。しかし、
一般的には、一工程毎に端から順次胴体の位置を送って
いくタクト生産方式が適している。
【0015】このとき、端部のセクション51におい
て、図1に示すように、例えば、床構体セクタ51Fを
他のセクタより若干長くして突出部51aを形成してお
く。そして、52以降のセクションにおいても、床構体
セクタFを他のセクタに対し、上記突出部51aの長さ
だけずらしておく。つまり、各セクションの床には、セ
クション51側に凹部52b,53b,54bを形成
し、反対側に突出部52a,53a,54aを形成す
る。このようにすれば、各床構体セクタの突出部51
a,52a,53a,54aが、各セクタの端部からと
び出した分自由端となってごくわずかに変位可能にな
る。このことが相手側セクションの凹部52b,53
b,54bに対応して相互の結合誤差を許容し、セクシ
ョン51と52、52と53、53と54の結合を容易
にすることができる。
【0016】図3は、本発明の第2の実施例を示す図
で、各セクションの構成は、図1,2と同様である。た
だし、この場合は、図3(a) に示すように、端部ないし
端部に近い離間したセクション51と54だけ上記のよ
うにセクションとして組み立て、所定の位置に置き、中
間のセクション52,53の一部、たとえば、床構体セ
クタ52F,53Fのみを先に結合する。この後、図3
(b) のようにセクション52の側構体セクタ52R,5
2Lを床構体セクタ52Fの両側に立てる。次に図3
(c) に示すように、屋根構体セクタ52Cを結合してセ
クション52を完成させ、さらに次のセクション53の
側構体セクタ53R,53Lを結合する。そして、屋根
構体セクタ53Cを取り付け、最後に先頭部55を取り
つければ胴体は完成する。
【0017】この図3に示す方法は、場所に制約があっ
て、タクト生産方式がとれない場合に適した方法であ
る。タクト生産に比べて生産能力に関しては劣るが、前
後に正確に組み上げたセクション51,54があるた
め、中間のセクション52,53はこれら両側のセクシ
ョンを正にして順に組み上げることができ、特別の組み
立て結合用の治具が不要となる。
【0018】図4は、本発明による乗り物胴体の構成例
を示す図で、胴体長手方向の一点鎖線は縦通材、太線は
強力縦通材を示す。胴体周方向の細線は骨組み、太線は
強力骨組を示す。ハッチング部は特に強化した部分で、
出入口開口部の補強、窓開口の周囲も補強している。各
セクション51〜54の結合部は、一例としてあげる
と、胴体後端側台車の中心を基準として、4000、9000、
14000 、19500 mmの位置にくるが、床部の結合部は、こ
れらより250 mmずつずれた4250、9250、14250 、19750
mmの位置にある。
【0019】図5には、乗り物胴体として種々の種別か
らなる鉄道車両の例を示す。(a) は、図1,2に示した
のと同一の先頭車両(又は後端車両)で、セクション5
1〜55で構成されている。(b) は中間車両で、セクシ
ョン51〜53は先頭車両と共通し、セクション64の
みが独自のセクションで、ここの内側にはトイレ又は化
粧室が設けられる。(c)は(b) と同様中間車両である
が、パンタグラフがついたセクション71、及びトイレ
及び化粧室の無いセクション74が独自のセクションで
ある。なお、(a) 乃至(c) に示す車体は連接車で、隣接
する車体と台車を共通する形式である。しかし、(d) は
中間車両ではあっても、(b) や(c) と異なって連接構造
ではなく、車体の前後に独自の台車を持ち、その分だけ
車長の長いタイプである。両端の二つづつのセクション
60,61及び84,85がこの車体独自のセクション
である。
【0020】以上からわかるように、セクション52,
53は、総ての形式種別の車両に共通なセクションとな
っている。また、たとえば、セクション51と71のよ
うに、セクション全体としては異なっていても、その構
成要素である床構体セクタ51Fと71Fとは共通であ
り、同じ治具によって組み立てることができる。同様
に、セクション64と74においては、床構体セクタ6
4Fと74F、及び屋根構体セクタ64Cと74Cがそ
れぞれ共通になっている。表1はこれらの関係をまとめ
たものである。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
乗り物胴体の組み立てにおいて、 (1) 始めに小さくした各セクタを組み立てるので、セク
タ組み立てに要するスペースが小さくてよく、セクタの
取り扱いも容易になる。 (2) 異なる形式のセクタを同時に組み立てることがで
き、結合時の手待ちを無くすことができる。 (3) 同じ形式のセクタの数量が増えるので、数量効果が
生じ生産性が向上する。 (4) セクタを結合してセクションを作るが、その際に使
用する治具が小さくてすむ。 (5) セクションの結合や取り扱いが容易で、タクト生産
に適している。 (6) 異なる形式や種別を要求される胴体には、共通セク
ションと各形式に固有のセクションとを組み合わせるこ
とで、必要な形式を自由に選んで組み立てることができ
る。 (7) 各セクションが持つ誤差に対応できる組み立て工法
を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乗り物胴体の組み立て方法を示す
実施例で、乗り物胴体を各セクションに分けた分解斜視
図である。
【図2】各セクションの構成を示す分解斜視図である。
【図3】(a) から(d) は、本発明の他の組み立て方法を
示す工程図である。
【図4】(a) から(d) は、本発明による乗り物胴体の構
造を示す図である。
【図5】(a) から(d) は、種々の形式種別の乗り物胴体
と、それらを構成するセクションとの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
51〜55 セクション 64 セクション 71,74 セクション 60,61 セクション 84,85 セクション F,R,L,C セクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両等のように、
同じ断面形状がその全長にわたり、かつ、比較的長い胴
体を持つ乗り物の胴体と、その組み立て方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来鉄道車両等の比較的長い胴体を有す
る車体を製造する方法として、「旅客車工学概論」(松
澤浩編、発行所 (株) レールウェイ・システム・リサー
チ 昭和61年7月7日発行)の第153,156,1
58の各図、又は特公昭60−13860号公報等に記
載の方法が一般的に行われていた。すなわち、車両胴体
の各構成要素として、台枠、左右の側構、前後の妻構、
屋根構を各車両形式毎に一両分単位で製作し、その後、
各構成要素を六面体の各面として一体に結合して車両の
胴体を構成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術では、六面体構成の各要素は、一両分単位で製作する
ために、たとえば、部分的に設計が異なる胴体があった
とすると、それぞれ別個の構成要素として製作しなけれ
ばならくなり、多量生産による生産性の向上を図りにく
い。
【0004】また、各構成要素を結合する際の位置合わ
せや姿勢の保持のために治具を使用するが、特に、各構
成要素は、胴体全体の長さに及びしかも平面的な形状な
ので曲がり易い。したがって、姿勢保持のための治具
も、胴体の長さに応じた大きな治具となる。また、当然
のことに、各構成要素の製作作業と、胴体全体の結合作
業の双方に、広い作業場所が必要となる。さらに、部分
的であっても異なる胴体構造となる場合には、個々の治
具を再セットしなくてはならず、製造作業中断しなけ
ればならない等の問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題点の解決を図ったも
ので、数量効果を上げられ、広い場所を必要とせず、組
立が簡単な乗り物胴体及びその組み立て方法を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、乗り物胴体を長手方向と周方向にそれぞ
れ複数に分割して各セクタを作る工程と、各セクタを周
方向に結合して輪切り状の各セクションを作る工程と、
各セクションを長手方向に結合して胴体の長手部分を作
る工程とからなる構成を特徴としている。さらに、前記
輪切り状のセクションの接続において、一部のセクタの
連結位置を他のセクタの連結位置に対して長手方向にず
らす構成が望ましい。または、乗り物胴体の離間する二
つのセクションを作る工程と、これら離間したセクショ
ンを、それらの中間に位置するセクションを構成するセ
クタの一部で結合する工程と、残りのセクタを結合する
工程とからなる構成としてもよい。
【0007】同種の乗り物について複数の形式製造
場合、各乗り物の前記輪切り状のセクションを、複数
の形式に共通するセクションと共通しないセクションと
に分けて作り、適宜共通セクションと非共通セクション
とを組み合わせて連結する構成とする
【0008】
【作用】乗り物胴体を作るには、まず、胴体を長手方向
と周方向とのそれぞれについて複数に分割した各セクタ
を作る。各セクタができると、これらを周方向に結合し
て輪切り状の各セクションを組み立てる。各セクタの長
さは、胴体一両分の数分の1の大きさであるから、セク
タの取り扱いが容易で組み立て用の治具小型で済む。
また、各セクションの長さが短いため、複数種類のセク
ションの組み立てを並列作業で行うことができ、時間的
なロスや手待ちが減少する。
【0009】各セクションができると、これらを胴体の
長手方向に並べて結合する。各セクションの長さは短
く、しかも立体形状になっているので、セクション自身
で姿勢を保持することができ、したがって、結合治具
は、結合するセクション相互を所定の位置に保持できれ
ばよく、小型になり、セクションの大きさや分割位置に
左右されない。また、セクションの結合は、胴体一両分
に対し一箇毎順に行うか、若しくは全箇所で同時に行
ってもよく、特に、一箇所づつ順次結合する場合はタク
ト生産に適している。
【0010】同種の乗り物胴体複数の種別がある場合
は、種別に共通するセクションと、共通しないセクショ
ンとに分け、共通セクションと非共通セクションの中
ら適宜必要なセクションを組み合わせれば様々な形式
別の乗り物胴体を作ることができる。
【0011】さらに、セクションを構成するセクタの
内、一部のセクタを他のセクタに対して長手方向にずら
せることにより、ずらせたセクタの端部がずらせていな
い部分に比べてごくわずか変位可能となり、セクション
同士の結合時に個々のセクションが持っている誤差を吸
収し、結合に先立つセクション相互の位置合わせ作業を
やり易くする効果がある。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って以下に説明す
る。図1,2において、符号51〜54は、輪切り状に
形成された各セクションを示し、符号55は胴体の先端
部(又は後端部)を示す。各セクションの後ろに付けた
符号の内、R,Lは、それぞれ右側および左側の側構体
セクタを、Fは床構体セクタを、Cは屋根構体セクタを
示している。
【0013】言い換えれば、中間のセクション52は、
図2に示すような部分パネルとして組み立てられた床構
体セクタ52Fと右側構体セクタ52R、屋根構体セク
タ52C及び左側構体セクタ52Lを、図1のハッチン
グで示す各長手方向の結合線CLで周方向に結合して形
成されたものである。端部のセクション51には、上記
の他に妻構体6が結合される。
【0014】各セクションは、所定の位置にセットされ
た後、図1の矢符号Sで示す周方向にいて隣接するセ
クションと結合され、乗り物胴体が形成されることにな
る。なお、先頭部55は、別途輪切り構体に組み立てら
れ、セクション51から54が結合された後、前記と同
様に結合される。上記の結合は、胴体の一方側から順次
行ってもよく、また、随所で同時に行ってもよい。しか
し、一般的には、一工程毎に端から順次胴体の位置を送
っていくタクト生産方式が適している。
【0015】このとき、端部のセクション51におい
て、図1に示すように、例えば、床構体セクタ51Fを
他のセクタより若干長くして突出部51aを形成してお
く。そして、52以降のセクションにおいても、床構体
セクタFを他のセクタに対し、上記突出部51aの長さ
だけずらしておく。つまり、各セクションの床には、セ
クション51側に凹部52b,53b,54bを形成
し、反対側に突出部52a,53a,54aを形成す
る。このようにすれば、各床構体セクタの突出部51
a,52a,53a,54aが、各セクタの端部からと
び出した分自由端となってごくわずかに変位可能にな
る。このことが相手側セクションの凹部52b,53
b,54bに対応して相互にセクションの誤差を許容
し、セクション51と52、52と53、53と54の
結合に先立つセクション相互の位置合わせ作業を容易に
する。もちろん、各セクションの仕上がり精度が位置合
わせに支障しない程度であれば、このようにずらせる必
要はない
【0016】図3は、本発明の第2の実施例を示す図
で、各セクションの構成は、図1,2と同様である。た
だし、この場合は、図3(a) に示すように、端部ないし
端部に近い離間したセクション51と54だけ上記のよ
うにセクションとして組み立て、所定の位置に置き、中
間のセクション52,53の一部、たとえば、床構体セ
クタ52F,53Fのみを先に結合する。この後、図3
(b) のようにセクション52の側構体セクタ52R,5
2Lを床構体セクタ52Fの両側に立てる。次に図3
(c) に示すように、屋根構体セクタ52Cを結合してセ
クション52を完成させ、さらに次のセクション53の
側構体セクタ53R,53Lを結合する。そして、屋根
構体セクタ53Cを取り付け、最後に先頭部55を取り
つければ胴体は完成する。
【0017】この図3に示す方法は、場所に制約があっ
て、タクト生産方式がとれない場合に適した方法であ
る。タクト生産に比べて生産能力に関しては劣るが、前
後に正確に組み上げたセクション51,54があるた
め、中間のセクション52,53はこれら両側のセクシ
ョンを基準にして順に組み上げることができ、特別の組
み立て結合用の治具が不要となる。
【0018】図4は、本発明による乗り物胴体の構成例
を示す図で、胴体長手方向の点鎖線は縦通材、太線は
強力縦通材を示す。胴体周方向の細線は骨組み、太線は
強力骨組を示す。ハッチング部は出入口開口部を特に強
化した部分で、このほか窓開口の周囲も補強している。
各セクション51〜54の結合部は、一例としてあげる
と、胴体後端側台車の中心を基準として、4000、9000、
14000 、19500 mmの位置にくるが、床部の結合部は、こ
れらより250 mmずつずれた4250、9250、14250、19750 m
mの位置にある。
【0019】図5には、乗り物胴体として種々の形式
別からなる鉄道車両の例を示す。(a) は、図1,2に示
したのと同の先頭車両(又は後端車両)で、セクショ
ン51〜55で構成されている。(b) は中間車両で、セ
クション51〜53は先頭車両と共通し、セクション6
4のみが独自のセクションで、ここの内側にはトイレ又
は化粧室が設けられる。(c)は(b) と同様中間車両であ
るが、パンタグラフがついたセクション71のほか、ト
イレ又は化粧室の無いセクション74が独自のセクショ
ンである。なお、(a) 乃至(c) に示す胴体は連接車で、
隣接する胴体が台車を共有する形式である。しかし、
(d) は中間車両ではあっても、(b) や(c)と異なり、
接構造ではなく胴体の前後に独自の台車を持ち、その分
だけ車長の長いタイプである。両端の二つづつのセクシ
ョン60,61及び84,85がこの胴体独自のセクシ
ョンである。
【0020】以上からわかるように、セクション52,
53は、総ての形式種別の車両に共通なセクションとな
っている。また、たとえば、セクション51と71のよ
うに、セクション全体としては異なっていても、その構
成要素である床構体セクタ51Fと71Fとは共通であ
り、同じ治具によって組み立てることができる。同様
に、セクション64と74においては、床構体セクタ6
4Fと74F、及び屋根構体セクタ64Cと74Cがそ
れぞれ共通になっている。表1はこれらの関係をまとめ
たものである。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
乗り物胴体の組み立てにおいて、 (1) 始めに小さくした各セクタを組み立てるので、セク
タ組み立てに要するスペースが小さくてよく、セクタの
取り扱いも容易になる。 (2) 異なる形式のセクタを同時に組み立てることがで
き、結合時の手待ちを無くすことができる。 (3) 同じ形式のセクタの数量が増えるので、数量効果が
生じ生産性が向上する。 (4) セクタを結合してセクションを作るが、その際に使
用する治具が小さくてすむ。 (5) セクションの結合や取り扱いが容易で、タクト生産
に適している。 (6) 異なる形式や種別を要求される胴体には、共通セク
ションと各形式に固有のセクションとを組み合わせるこ
とで、必要な形式を自由に選んで組み立てることができ
る。 (7) 各セクションが持つ誤差に対応できる組み立て工法
である
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】各セクションの構成を示す分解斜視図であ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】(a) から(d) は、本発明による乗り物胴体の構
を示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗り物胴体を長手方向と周方向にそれぞ
    れ複数に分割して各セクタを作る工程と、各セクタを周
    方向に結合して輪切り状の各セクションを作る工程と、
    各セクションを長手方向に結合して胴体の長手部分を作
    る工程とからなることを特徴とする乗り物胴体の組み立
    て方法。
  2. 【請求項2】 乗り物胴体の離間する二つのセクション
    を作る工程と、これら離間したセクションを、それらの
    中間に位置する各セクションの一部で結合する工程と、
    残りのセクタを結合する工程とからなることを特徴とす
    る請求項1記載の乗り物胴体の組み立て方法。
  3. 【請求項3】 同種の乗り物について複数の形式が製造
    される場合、各乗り物の前記輪切り状のセクションを、
    複数の形式に共通するセクションと共通しないセクショ
    ンとに分けて作り、適宜共通セクションと非共通セクシ
    ョンとを組み合わせて連結することを特徴とする請求項
    1記載の乗り物の組み立て方法。
  4. 【請求項4】 前記輪切り状のセクションの接続におい
    て、一部のセクタの連結位置を他のセクタの連結位置に
    対して長手方向にずらすことを特徴とする請求項1記載
    の乗り物胴体の組み立て方法。
  5. 【請求項5】 乗り物の胴体を長手方向及び周方向にそ
    れぞれ複数に分割したセクタと、該セクタを周方向に連
    結して形成した輪切り状のセクションとを、胴体の長手
    方向の少なくとも一部に有することを特徴とする乗り物
    胴体。
  6. 【請求項6】 各セクションの結合部において、一部の
    セクタの結合面が、他のセクタの結合面に対して長手方
    向にずれていることを特徴とする請求項5記載の乗り物
    胴体。
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