JPH0576823U - 車載用空気清浄器の取付構造 - Google Patents

車載用空気清浄器の取付構造

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JPH0576823U
JPH0576823U JP1554192U JP1554192U JPH0576823U JP H0576823 U JPH0576823 U JP H0576823U JP 1554192 U JP1554192 U JP 1554192U JP 1554192 U JP1554192 U JP 1554192U JP H0576823 U JPH0576823 U JP H0576823U
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勝之 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体からリヤトレイ部全体を外すことなく、
リヤトレイに設置した空気清浄器を外せるようにして内
部部品の点検やメンテナンス作業を容易に行えるように
する。 【構成】 自動車のリヤトレイ部30の裏側に、ねじ孔31
を有する取付け金具33を予め固定し、清浄器本体1の上
方からねじ39を挿入して、隔壁11の連通孔28、清浄器本
体1のボス孔27、リヤトレイ部30の挿通孔を挿通させる
とともに、取付け金具のねじ孔31にねじ込んで、清浄器
本体1をリヤトレイ部30に固定するように構成した。ね
じ39を外すことにより、容易に空気清浄器をリヤトレイ
部30から外すことができ、従来のように、空気清浄器を
配置したリヤトレイ部全体を都度車体から外すことなく
内部部品の点検やメンテナンスが短時間で容易に作業で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のリヤトレイ部に設置される車載用空気清浄器の取付構造に 関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、煙草の煙や臭いを浄化する車載用空気清浄器を自動車内に設置する場合 が増加しつつあり、この車載用空気清浄器は自動車のリヤトレイ部に取り付けら れる場合が一般的になってきている。
【0003】 従来、この種のリヤトレイ部に設置する形式の車載用空気清浄器は、清浄器本 体とこの清浄器本体に着脱可能な蓋体とで形成した箱体内に、フィルタや、ファ ンを固定したモータなどを配設し、前記清浄器本体の底面にねじ孔を形成し、自 動車のリヤトレイ部の裏側からねじを前記ねじ孔にねじ込んで清浄器本体をリヤ トレイ部に締結固定することによりリヤトレイ部に空気清浄器を取付け配置する 構成であった。
【0004】 この空気清浄器は、リヤトレイ部におけるリヤウインドウの後部側に既設され たストップランプに併設配置される場合がある。この場合、前記ストップランプ はストップランプ本体に固定したボルトを自動車のトランクルーム内に延出させ 、このボルトにナットを螺着してリヤトレイ部に取り付けていた。
【0005】 また、空気清浄器の後部にストップランプを設けて一体化したものもある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来構成の車載用空気清浄器では、内設したフィルタの交換メンテ ナンス作業は蓋体を外すだけで容易に行える一方、内部部品の点検やメンテナン スを行う場合には、このような作業を狭いリヤトレイ部では行えないため、空気 清浄器を配置したリヤトレイ部全体をその都度車体から外さなければならず、そ の後の復元作業も含めると時間がかかって煩わしいものであった。
【0007】 また、リヤトレイ部におけるリヤウインドウ側に既設されたストップランプの ランプ交換を行うときには、トランクルーム内に延出させたボルトからナットを 外し、この後にストップランプをリヤウインドウに沿わせて移動させることによ り、ストップランプをリヤトレイ部に対しては外せるが、この際に、このストッ プランプのすぐ前方に併設配置した空気清浄器にストップランプが干渉するため にその配設空間から取り出すことができず、結局この場合にも、空気清浄器を配 置したリヤトレイ部全体をその都度車体から外さなければならなかった。
【0008】 さらに、空気清浄器の後部にストップランプを設けたものにあっては、空気清 浄器の内部部品の点検やメンテナンスに加えて、メンテナンス頻度の高いランプ の取り替え作業が必要となるため、さらに上記以上にリヤトレイ部全体をその都 度車体から外して行う作業を強いられていた。
【0009】 本考案は上記問題を解決するもので、車体からリヤトレイ部全体を外すことな く空気清浄器を容易に外すことのできる取付構造を提供することを目的とするも のである。
【0010】 また、空気清浄器の後部にストップランプを設けたものにあっても同様に、リ ヤトレイ部に設置した空気清浄器を容易に外すことのできる取付構造を提供する ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために本考案の第1の手段は、清浄器本体とこの清浄器本 体に着脱可能な蓋体とで形成した箱体内に隔壁を内設し、この隔壁と清浄器本体 とでファンを収設する渦室を形成し、この渦室の上方にフィルタを載置した車載 用空気清浄器を、自動車のリヤトレイ部に取り付ける構造であって、前記清浄器 本体に、底面部から隔壁側まで貫通するボス孔を形成するとともに清浄器本体の 底面部に凹部を形成し、前記隔壁に、前記ボス孔と連通する連通孔を配設し、自 動車のリヤトレイ部の裏側に、ねじ孔とリヤトレイ部から上方に突出する折曲部 とが形成されている取付け金具を固定し、この取付け金具の折曲部に前記凹部が 嵌合するようにリヤトレイ部上に清浄器本体を載置し、ねじを隔壁の連通孔上方 から清浄器本体のボス孔を挿通させて取付け金具のねじ孔にねじ込んで、リヤト レイ部に車載用空気清浄器を設置固定したものである。
【0012】 また、本考案の第2の手段は、上記第1の手段において、空気清浄器の後部に ストップランプなどの発光手段を設けたものである。
【0013】
【作用】
上記第1の手段により、蓋体およびフィルタを外した後、隔壁と清浄器本体を 挿通して固定しているねじを外すことにより、容易に空気清浄器をリヤトレイ部 から外すことができる。したがって、内部部品の点検やメンテナンスは、空気清 浄器を配置したリヤトレイ部全体をその都度車体から外して行うことはなく、短 時間で容易に作業できるものとなる。そして、後部リヤウインドウ側に既設され たストップランプのランプ交換においても、併設配置する空気清浄器を容易に外 せるため、リヤトレイ部全体をその都度車体から外す従来のような不都合を解消 することができる。
【0014】 また、空気清浄器の後部にストップランプを設けたものにあっては、内部部品 の点検やメンテナンスに加えてメンテナンス頻度の高いランプの交換作業を適宜 行わなければならないが、上記第2の手段により、リヤトレイ全体をその都度車 体から外して行うことなく短時間で容易に交換作業を行える。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1〜図5に基づき説明する。 図4に示すように、車載用空気清浄器の清浄器本体1の長手方向左右には排気 口2がそれぞれ開口され、この清浄器本体1は、上面に吸気口3が開口されてい る蓋体4とで箱体を形成している。蓋体4は左右に配設した尾錠5により清浄器 本体1に対して着脱可能に取り付けられ、この蓋体4の前面にはスイッチ釦6、 ランプ用窓7、センサー用開口8などを配設したパネル9が配設されている。
【0016】 この箱体内には、図3に示すように、吸込口10が開口された隔壁11が内設され 、この隔壁11と清浄器本体1とによりそれぞれ排気口2に連通するうず室12が左 右に形成されている。このうず室12内には、モータ16に取付けられているシロッ コファン13が収納され、モータ16は、隔壁11から吸込口10側に向かって延出する 腕部14を介して連結された筒部15内に収納固定されている。なお、17はモータ16 のカバー体である。
【0017】 吸込口10の上流側(上方)には、隔壁11に形成された多数の受けリブ18上に、 活性炭を主体とした脱臭フィルタ19が載置されているとともに、さらにこの上に 蛇腹状に折曲形成された有効集塵面積の大きな集塵フィルタ20が載置され、これ らの脱臭フィルタ19および集塵フィルタ20は隔壁11のフィルタ収設枠21内に収納 されている。フィルタ収設枠21の前部には、図1に示すように、カバー部22が延 設され、このカバー部22は清浄器本体1とでスイッチ室23を形成して、このスイ ッチ室23にはスイッチ24などを配置した基板25が収納されている。
【0018】 隔壁11は締結ねじ26により清浄器本体1に固定されている。図3にも示すよう に、清浄器本体1における略中心部、すなわち両うず室12間の位置には、隔壁11 に達するボス孔27が上下に形成されているとともに、隔壁11にはこのボス孔27と 連通する連通孔28が形成され、また清浄器本体1の底面部には図1に示すように 凹部29が形設されている。そして、図2に示すように、自動車のリヤトレイ部30 の裏側には取付け金具33がねじ34で固定されており、この取付け金具33には中央 にねじ孔31が形成されているとともに、リヤトレイ部30より上方に突出する折曲 部32が端部に形成されている。なお、35は取付け金具33を固定するねじ34に対応 するねじ孔で、リヤトレイ部30には取付け金具33のねじ孔31、35および折曲部32 にそれぞれ対応して挿通孔36、37、38が設けられている。そして、折曲部32に凹 部29が嵌合するように清浄器本体1をリヤトレイ部30に載置した状態で、ねじ39 を上方から連通孔28、ボス孔27、挿通孔36に挿通させるとともに取付け金具33の ねじ孔31にねじ込むことにより、リヤトレイ部30に清浄器本体1を設置固定して いる。なお、40は清浄器本体1に形成したねじ34に対応する凹部である。
【0019】 ここで、図5に示すように、リヤトレイ部30におけるリヤウインドウ41の後部 側に既設されたストップランプ42の前方位置に空気清浄器が併設されている。こ のストップランプ42の下面には、先端にボルト45が一体化されたボス44が斜め下 方に突設され、このボス44をリヤトレイ部30の開口43に挿通させ、車体フレーム 47から突出するボルト45にナット48をトランクルーム46内から螺着してストップ ランプ42をリヤトレイ部30に取付け配置している。
【0020】 上記構成における空気清浄器の動作およびメンテナンス時の着脱操作を説明す る。 スイッチ釦6などを操作してモータ16を駆動させると、車内の汚れた空気は吸 気口3から集塵フィルタ20、脱臭フィルタ19を通過し、これにより埃や臭いが除 去される。その後、各フィルタ20,19を通過した空気は、吸込口10からうず室12 へ導かれ、排気口2から車内へ清浄空気が還流される。
【0021】 そして、両フィルタ19、20の交換メンテナンスのときには、尾錠5を外方から 押して係合を解き、持ち上げることにより、蓋体4を外せて容易に交換ができる 。さらに、内部部品の点検やメンテナンスは、蓋体4、両フィルタ19、20を外し た状態で、隔壁11と清浄器本体1とを挿通して固定しているねじ39を外すことに より、容易に空気清浄器をリヤトレイ部30から外して行うことができる。また、 メンテナンス終了後はリヤトレイ部30から突出する折曲部32およびねじ34をガイ ドにして、清浄器本体1の底面部に設けられている凹部29,40に容易に嵌合させ ながら位置合わせでき、ねじ39を隔壁11の上方から挿入して取付け金具33のねじ 孔31に締結し、この後に両フィルタ19、20および蓋体4を装着して設置を完了す る。
【0022】 このようにリヤトレイ部30全体をその都度車体から外すことなく、短時間で容 易にメンテナンス作業できる。そして、リヤウインドウ41の後部側に既設された ストップランプ42のランプ交換の際においても、併設配置した空気清浄器を容易 に外せるようになり、リヤトレイ部30全体をその都度車体から外す従来の不都合 が解消する。
【0023】 また、図6に示すように、ストップランプ49リヤウインドウ41を介して後方か ら視認できるように、清浄器本体50の後部にストップランプ49を配設してもよく 、この場合は清浄器本体50とこの清浄器本体50に尾錠5で着脱可能に取り付けら れる蓋体51とで箱体を形成して、上記実施例と同様にしてリヤトレイ部30に取付 け配置する。
【0024】 この清浄器本体50の後部にストップランプ49を設けたものにあっては、内部部 品の点検やメンテナンスに加えて、メンテナンス頻度の高いストップランプ49の 交換作業が適宜必要となるが、上記実施例と同様にして清浄器本体50をリヤトレ イ部30から容易に取り外すことができるので、ストップランプ49の交換作業を、 従来のようにリヤトレイ部30全体をその都度車体から外したりすることなく短時 間で容易に行える。
【0025】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、自動車のリヤトレイ部の裏側に取付け金具を固 定し、清浄器本体の上方から取付け金具のねじ孔に向かってねじを挿入して、清 浄器本体をリヤトレイ部に固定するように構成したので、蓋体、フィルタを外し て、隔壁と清浄器本体を挿通して固定しているねじを外すことにより、容易に空 気清浄器をリヤトレイ部から外すことができる。したがって、内部部品の点検や メンテナンスは、空気清浄器を設置したリヤトレイ部全体をその都度車体から外 して行う必要がなくなり、短時間で容易に作業できるものとなる。そして、リヤ ウインドウ側に既設されたストップランプのランプ交換においても、併設配置す る空気清浄器を容易に外せるため、リヤトレイ部全体をその都度車体から外す従 来の不都合を解消できる。また、取付け金具にリヤトレイ部から上方に突出する 折曲部を設けてこの折曲部に清浄器本体の凹部を嵌合するようにしたので空気清 浄器の位置決めも容易に行える。
【0026】 また、空気清浄器の後部にストップランプを設けたものにあっては、内部部品 の点検やメンテナンスに加えてメンテナンス頻度の高いランプを有しているが、 リヤトレイ部全体をその都度車体から外して行うことなく短時間で容易に作業で きるものとなり、メンテナンスに伴う車体からリヤトレイ全体を外す煩わしい作 業が不要となって作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る車載用空気清浄器の要
部横断面図である。
【図2】同車載用空気清浄器のリヤトレイ部と取付け金
具の分解斜視図である。
【図3】同車載用空気清浄器の要部縦断面図である。
【図4】同車載用空気清浄器の外観図である。
【図5】同車載用空気清浄器のリヤトレイ部に配置した
際の側面図である。
【図6】他の実施例に係る車載用空気清浄器のリヤトレ
イ部に配置した際の側面図である。
【符号の説明】
1,50 清浄器本体 4,51 蓋体 5 尾錠 11 隔壁 12 うず室 13 シロッコファン 16 モータ 19 脱臭フィルタ 20 集塵フィルタ 27 ボス孔 28 連通孔 29,40 凹部 30 リヤトレイ部 31 ねじ孔 32 折曲部 33 取付け金具 39 ねじ 42,49 ストップランプ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清浄器本体とこの清浄器本体に着脱可能
    な蓋体とで形成した箱体内に隔壁を内設し、この隔壁と
    清浄器本体とでファンを収設する渦室を形成し、この渦
    室の上方にフィルタを載置した車載用空気清浄器を、自
    動車のリヤトレイ部に取り付ける構造であって、前記清
    浄器本体に、底面部から隔壁側まで貫通するボス孔を形
    成するとともに清浄器本体の底面部に凹部を形成し、前
    記隔壁に、前記ボス孔と連通する連通孔を配設し、自動
    車のリヤトレイ部の裏側に、ねじ孔とリヤトレイ部から
    上方に突出する折曲部とが形成されている取付け金具を
    固定し、この取付け金具の折曲部に前記凹部が嵌合する
    ようにリヤトレイ部上に清浄器本体を載置し、ねじを隔
    壁の連通孔上方から清浄器本体のボス孔を挿通させて取
    付け金具のねじ孔にねじ込んで、リヤトレイ部に車載用
    空気清浄器を設置固定した車載用空気清浄器の取付構
    造。
  2. 【請求項2】 空気清浄器の後部にストップランプなど
    の発光手段を設けた請求項1記載の車載用空気清浄器の
    取付構造。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63189907U (ja) * 1987-05-29 1988-12-07
JPH0235856U (ja) * 1988-08-31 1990-03-08
JP3088812U (ja) * 2002-03-25 2002-10-04 クツワ株式会社 修正ペン

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