JPH0528411U - 車載用空気清浄器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内側に配置され上方に開口したグリルか
ら、トランクルーム内に配置した本体内のファンを収設
してうず室を形成する隔壁内や、さらにこの隔壁の吸込
口を通過して下本体に達するヘアピンなどの小物を容易
に除去できる車載用空気清浄器の構造を提供することを
目的とする。 【構成】 上、下本体１および２で箱体を形成してトラ
ンクルーム内に配置し、この箱体の吸気口３と排気口４
との間にはフィルタ１１、モータ１２に固定されたファ
ン１３、このファン１３を収設してうず室１４を形成す
る隔壁１５を内設し、この隔壁１５の吸込口１６を介し
て前記ファン１３に対向する下本体２に着脱可能な蓋体
１８を配置した構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車に取付け車内空気を浄化する車載用空気清浄器の構造に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自動車内の煙草の煙や臭いを浄化する車載用空気清浄器が増加し、リヤ トレイ部に取り付けられるのが一般的になってきている。

【０００３】 従来、この種のリヤトレイ部に設置される車載用空気清浄器は後方視界を確保 しデザイン的にもすっきりさせるため、吸気グリルおよび排気グリルを形成した グリル本体を車室内側に取付け、トランクルーム内に配置した空気清浄器本体と を連通させたビルトイン型であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような構造のものは、車室内側にあるグリル本体の吸気グリルおよび排気 グリルが上方に開口しているため、ヘアピンなどの小物が落下し易く下方のファ ンを収設してうず室を形成する隔壁内や、さらにこの隔壁の吸込口を通過して下 本体に達し運転中の振動や空気流によって異常音や故障の一因となるため、これ を除去するには都度トランクルーム内に配置した空気清浄器本体を分解する必要 があり煩わしいものであった。

【０００５】 また、前記ファンは箱体内にあって外部の吸気口等からも見えないためファン の回転数の測定ができず苦慮するものであった。

【０００６】 本考案は、上記課題を解決するもので、吸気グリルあるいは排気グリルより本 体内に落下した落下物の除去およびファンの回転数の測定を可能にした車載用空 気清浄器を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の車載用空気清浄器は上記目的を達成するために、第１の手段は上本体 と下本体により形成され、トランクルーム内に配置される箱体と、この箱体に形 成される吸気口および排気口と、リヤトレイ上に配置される吸気グリルおよび排 気グリルを有したグリル本体と、前記吸気口と排気口間に設けられるフィルタお よびモータに取り付けられたファンと、このファンを収設してうず室を形成する 吸入口を有した隔壁とを備え、前記隔壁の吸込口に対向する下本体に着脱可能な 蓋体を設けた開口部を形成した構成とする。

【０００８】 また、第２の手段はファンに対向する下本体部を透明部材で形成した構成とす る。

【０００９】

【作用】

本考案は上記した構成により、下本体に配置した着脱可能な蓋体を外すだけで 容易にファンを収設してうず室を形成する隔壁内や、さらにこの隔壁の吸込口を 通過して下本体に達したヘアピンなどの異物を除去できるものとなる。

【００１０】 また、ファンに対向する下本体部を透明部材で形成しているので、ファンの回 転数の測定が容易にできるものとなる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付図面図１および図２を参照しながら説明する。

【００１２】 図に示すように、上本体１、下本体２とで箱体を形成した上本体１の上面には 吸気口３および排気口４を設け、取付け金具５、６を介して車体フレーム（図示 せず）に固定されトランクルーム内に配置される。７は上面に吸気グリル８と排 気グリル９を併設したグリル本体で、車体フレーム（図示せず）を覆うリヤトレ イ（図示せず）に固定され、前記吸気口３および排気口４と連通して吸気グリル ８と排気グリル９は車室内に開口している。この吸気グリル８と排気グリル９は 上本体１の吸気口３および排気口４とそれぞれダクト（図示せず）で連通される 場合もある。前記箱体には挿脱可能なケース体１０に装着したフィルタ１１、上 本体１に固定したモータ１２に取り付けたファン１３、このファン１３を収設し てうず室１４を形成する隔壁１５を内設し、この隔壁１５の吸込口１６を介して 前記ファン１３に対向する下本体２に開口部１７を形成して着脱可能な蓋体１８ を取付け配置している。この蓋体１８はゴム或いはポリエチレン樹脂等の弾性部 材で形成し前記開口部１７に被着させる。また蓋体１８および開口部１７の内外 周にねじを形成して螺合させてもよいし、タッピンねじ等で締結してもよいもの である。

【００１３】 上記構成において、モータ１２を駆動すると、車内の汚れた空気は図中矢印で 示すように吸気グリル８、吸気口３、フィルタ１１を通過し埃や臭いを除去され 吸込口１６からうず室１４へ導かれて排気口４、排気グリル９から車内へ清浄空 気が還流される。

【００１４】 たとえば車内の排気グリル９からヘアピンなどの小物が落下すると、排気口４ を通ってうず室１４を形成する隔壁１５内や、さらにこの隔壁１５の吸込口１６ を通過して下方の蓋体１８に落下する。従ってこの蓋体１８を外すだけで容易に 異物を除去することができるものとなる。なお、吸気グリル８、吸気口３を通っ て落下するヘアピンなどの小物はフィルタ１１を装着した挿脱可能なケース体１ ０を外すだけで容易に除去することができる。

【００１５】 次に、前記蓋体１８を透明部材で構成したり、また下本体２を透明部材で構成 したり、少なくとも前記ファン１３に対向する下本体２の一部に透明部材を用い て下本体２と同時成型（図示せず）したものにおいてはファン１３の回転数の測 定を可能にすることができる。

【００１６】

【考案の効果】 以上の実施例から明らかなように本考案によれば、下本体に配置した着脱可能 な蓋体を外すだけで容易にファンを収設してうず室を形成する隔壁内や、さらに この隔壁の吸込口を通過して下本体に達したヘアピンなどの異物を除去できるも のとなる。

【００１７】 また、ファンに対向する下本体部を透明部材で形成することにより、ファンの 回転数の測定を可能にするビルトイン型の車載用空気清浄器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の車載用空気清浄器の断面図

【図２】同グリル本体および空気清浄器の本体の外観斜
視図

【符号の説明】

１ 上本体 ２ 下本体 ３ 吸気口 ４ 排気口 ７ グリル本体 ８ 吸気グリル ９ 排気グリル １１ フィルタ １２ モータ １３ ファン １４ うず室 １５ 隔壁 １６ 吸込口 １８ 蓋体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上本体と下本体により形成され、トラン
   クルーム内に配置される箱体と、この箱体に形成される
   吸気口および排気口と、リヤトレイ上に配置される吸気
   グリルおよび排気グリルを有したグリル本体と、前記吸
   気口と排気口間に設けられるフィルタおよびモータに取
   り付けられたファンと、このファンを収設してうず室を
   形成する吸入口を有した隔壁とを備え、前記隔壁の吸込
   口に対向する下本体に着脱可能な蓋体を設けた開口部を
   形成した車載用空気清浄器。
2. 【請求項２】 ファンに対向する下本体部を透明部材で
   形成した請求項１記載の車載用空気清浄器。