JPH0576534B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0576534B2 JPH0576534B2 JP63194336A JP19433688A JPH0576534B2 JP H0576534 B2 JPH0576534 B2 JP H0576534B2 JP 63194336 A JP63194336 A JP 63194336A JP 19433688 A JP19433688 A JP 19433688A JP H0576534 B2 JPH0576534 B2 JP H0576534B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance
- wear resistance
- rolling
- roll
- carbides
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 20
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 claims description 7
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 3
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 claims 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 10
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 9
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 5
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 description 3
- UFGZSIPAQKLCGR-UHFFFAOYSA-N chromium carbide Chemical compound [Cr]#C[Cr]C#[Cr] UFGZSIPAQKLCGR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910003470 tongbaite Inorganic materials 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 2
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 238000005496 tempering Methods 0.000 description 2
- 229910001208 Crucible steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001141 Ductile iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 238000005275 alloying Methods 0.000 description 1
- 229910001567 cementite Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000009750 centrifugal casting Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 1
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 1
- KSOKAHYVTMZFBJ-UHFFFAOYSA-N iron;methane Chemical compound C.[Fe].[Fe].[Fe] KSOKAHYVTMZFBJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 1
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 1
- 238000012552 review Methods 0.000 description 1
- 238000007788 roughening Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は耐クラツク性ならびに耐スリツプ性を
兼備した耐摩耗材料に関するものであり、圧延の
特に熱間圧延用ロールに適用されるものである。 [従来の技術] 熱間圧延用ロール材として要求される代表的な
具備特性は、耐摩耗性と耐肌荒れ性である。従来
この種のロールとして、Cを1.5〜2%に少量の
合金元素を添加した金属組織としてはセメンタイ
トと基地からなるアダマイト材が広く使用されて
きたが、最近ではCを2.5〜3%、Crを15〜20%
を含有し、適宜の合金を添加した高クロム鋳鉄材
が開発され、その良好な耐摩耗性により急速に適
用拡大がなされている。 高クロム鋳鉄材は非常に硬いクロム炭化物とそ
の良好な焼入性により高硬度が得やすく、耐摩耗
性に優れており、かつその緻密な組織と硬い酸化
膜を表面に形成しやすく、耐肌荒れ性についても
良好な評価を得ている。 なお、圧延ロール耐摩耗材料としては、外国特
許EP25394及びEP252828号公報等記載された従
来技術がある。 [発明が解決しようとする課題] 最近の圧延においては大圧下、高速ハイピツチ
圧延等の新技術が採用され、ロールは極めて厳し
い条件下で使用されるに至つている。すなわち、
ロールへの熱負荷が増大しクラツクが入りやすく
なるとともに、大圧下による噛込み角の増加によ
りスリツプが発生し、生産を阻害するとともに大
きなスリツプ事故においてはロールをはじめ設備
損傷にまで至ることがある。この点前述の高クロ
ム鋳鉄材は脆弱な炭化物を多量に含むため、クラ
ツクが入りやすく、かつ摩擦係数が小さくスリツ
プを起しやすい欠点を有する。 そこで本発明は高クロム材の有する耐摩耗性に
加え、耐クラツク性と耐スリツプ性を兼備した材
料を提供せんとするものである。 [課題を解決するための手段] 本発明のロール用耐摩耗材料は、基本的にはC
を0.8〜2.2%に低減させ、脆弱な炭化物を抑制す
ることにより耐クラツク性を改善するとともに、
摩擦係数も増加させ耐スリツプ性をも改善するも
のであるが、耐摩耗性を確保するため、硬いクロ
ム炭化物を晶出させ、かつ顕著な効果を発揮させ
るためCrを6.5〜13%に制御するとともに、焼入
性の向上のためMo、Niを適量添加したものであ
る。さらに耐摩耗性を向上させるため最も硬く、
緻密な炭化物を形成するVを0.05〜0.5%添加す
るものである。 また、熱間圧延において耐摩耗性、耐クラツク
性、強靭性および耐スリツプ性を兼備する目的で
硬度をHs60〜80に調整する。 [作用] Cの含有量を上記範囲0.8〜2.2%に限定する理
由は次のとおりである。すなわちCが下限値未満
では硬い炭化物の晶出が少なく耐摩耗性が著しく
劣化し、従来のアダマイト材に比較しても向上が
望めなくなる。一方上限値を超えるときは炭化物
が増加し耐摩耗性は向上するものの、強靭性が低
下し、耐クラツク性を損なうとともに摩擦係数も
低下しスリツプの危険性が生じ、本発明の目的は
達成できない。 Crの含有量は通常のFe3C系炭化物に比べ非常
に硬いM7C3系クロム炭化物を晶出させるため、
Cとのバランスで選択される。すなわちCが0.8
%の場合Crが3%以下ではM3C系炭化物、Cが
2.2%の場合Crが13%以上でM23C6系炭化物と、
いずれもM7C3系炭化物より軟かい炭化物が晶出
するため、これを防止し、さらにM7C3系炭化物
の存在が耐摩耗性において顕著な効果を有する上
記範囲に制御しなければならない。 Moは主に炭化物を形成するが、一部が基地組
織に分配されるため、硬いMo2C炭化物の晶出と
ともに基地組織の焼入性向上に効果的であり、1
%以上3%以下が望ましい。すなわち1%以下で
は基地組織への分配が少なく焼入性の向上に効果
をもたらさないのに対し、3%以上の場合Mo2C
炭化物が増加しすぎて材料をかえつて脆弱化す
る。この点で特許EP25394に示されたMoが0.1〜
1%は低すぎるのに対し、特許EP252828に示さ
れた3〜8%は高すぎて高クロム材料の特許を充
分に発揮することができない。 Niは基地組織に優先的に分配されるため焼入
性の向上に効果的である。しかしながら耐肌荒れ
性を阻害させる副作用があるため2%以下に限定
した。 さらに耐摩耗性を向上させるにはVの添加が極
めて有効である。すなわちVによつて形成される
VC系炭化物は非常に硬く、耐摩耗性を向上させ
る一方、微細に晶出するため脆弱化することもな
い上に、熱間圧延における耐肌荒性に大きな影響
を及ぼす表面酸化膜が生成しやすく、耐肌荒性を
も向上させる。しかしながらVは非常に高価であ
る点から実用的な効果を有する範囲として0.05〜
0.5%に限定した。 この他に必須の成分ではないが、溶湯の脱酸等
の理由で溶解技術上有用な元素であるSiならびに
Mnはそれぞれ約0.5、1%程度を含むことはさし
つかえない。またP、S等の不純物についても、
それぞれ通常の鋳物に含まれる0.03%以下程度の
ものであれば含有されていてもさしつかえなく、
これは本発明の効果を何ら損なわしめるものでは
ない。 硬度をHs60〜80に限定する理由を次に述べる。
本発明材が熱間圧延において優れた耐摩耗性を発
揮するには硬度Hs60以上とする必要がある。一
方、硬度が高すぎると圧延製品との間でスリツプ
しやすくなると共に、高い硬度を達成するために
一般に用いられる低温での焼戻しにより熱間圧延
によるロール表面温度の上昇に耐えられず耐クラ
ツク性をも損なうため、その上限を硬度Hs80に
した。 [実施例] 本発明の実施例としてホツト・ストリツプ用粗
圧延機用ワークロールならびに形鋼圧延用スリー
ブロールを製造した。鋳造は遠心鋳造法によりい
ずれも複合タイプにて製造したが、内層材には実
施例1のホツトストリツプミル粗圧延機用ワーク
ロールはダクタイル鋳鉄を、実施例2の形鋼圧延
用スリーブロールは黒鉛鋳鋼を採用し、焼入焼戻
型の熱処理を施し第1表に示すような材質特性を
有する健全なロールを得ることができた。 なお、第2図は実施例1における複合ロールの
構造を、また第3図は実施例2における複合スリ
ーブロールの構造をそれぞれ概略的に示すもの
で、1が外層、2が内層、3がアーバー、4が焼
嵌め箇所を示す。 上記のロールを実機圧延に供した結果第1表に
示すように良好な耐摩耗性が確認されるとともに
スリツプや異常クラツクも発生しなかつた。 第2表に上述の実施例をふくみ本発明の請求範
囲における、いくつかの材料について耐摩耗性な
らびに摩擦係数を実験室にて評価した結果を示す
が、いずれも良好な特性が確認された。
兼備した耐摩耗材料に関するものであり、圧延の
特に熱間圧延用ロールに適用されるものである。 [従来の技術] 熱間圧延用ロール材として要求される代表的な
具備特性は、耐摩耗性と耐肌荒れ性である。従来
この種のロールとして、Cを1.5〜2%に少量の
合金元素を添加した金属組織としてはセメンタイ
トと基地からなるアダマイト材が広く使用されて
きたが、最近ではCを2.5〜3%、Crを15〜20%
を含有し、適宜の合金を添加した高クロム鋳鉄材
が開発され、その良好な耐摩耗性により急速に適
用拡大がなされている。 高クロム鋳鉄材は非常に硬いクロム炭化物とそ
の良好な焼入性により高硬度が得やすく、耐摩耗
性に優れており、かつその緻密な組織と硬い酸化
膜を表面に形成しやすく、耐肌荒れ性についても
良好な評価を得ている。 なお、圧延ロール耐摩耗材料としては、外国特
許EP25394及びEP252828号公報等記載された従
来技術がある。 [発明が解決しようとする課題] 最近の圧延においては大圧下、高速ハイピツチ
圧延等の新技術が採用され、ロールは極めて厳し
い条件下で使用されるに至つている。すなわち、
ロールへの熱負荷が増大しクラツクが入りやすく
なるとともに、大圧下による噛込み角の増加によ
りスリツプが発生し、生産を阻害するとともに大
きなスリツプ事故においてはロールをはじめ設備
損傷にまで至ることがある。この点前述の高クロ
ム鋳鉄材は脆弱な炭化物を多量に含むため、クラ
ツクが入りやすく、かつ摩擦係数が小さくスリツ
プを起しやすい欠点を有する。 そこで本発明は高クロム材の有する耐摩耗性に
加え、耐クラツク性と耐スリツプ性を兼備した材
料を提供せんとするものである。 [課題を解決するための手段] 本発明のロール用耐摩耗材料は、基本的にはC
を0.8〜2.2%に低減させ、脆弱な炭化物を抑制す
ることにより耐クラツク性を改善するとともに、
摩擦係数も増加させ耐スリツプ性をも改善するも
のであるが、耐摩耗性を確保するため、硬いクロ
ム炭化物を晶出させ、かつ顕著な効果を発揮させ
るためCrを6.5〜13%に制御するとともに、焼入
性の向上のためMo、Niを適量添加したものであ
る。さらに耐摩耗性を向上させるため最も硬く、
緻密な炭化物を形成するVを0.05〜0.5%添加す
るものである。 また、熱間圧延において耐摩耗性、耐クラツク
性、強靭性および耐スリツプ性を兼備する目的で
硬度をHs60〜80に調整する。 [作用] Cの含有量を上記範囲0.8〜2.2%に限定する理
由は次のとおりである。すなわちCが下限値未満
では硬い炭化物の晶出が少なく耐摩耗性が著しく
劣化し、従来のアダマイト材に比較しても向上が
望めなくなる。一方上限値を超えるときは炭化物
が増加し耐摩耗性は向上するものの、強靭性が低
下し、耐クラツク性を損なうとともに摩擦係数も
低下しスリツプの危険性が生じ、本発明の目的は
達成できない。 Crの含有量は通常のFe3C系炭化物に比べ非常
に硬いM7C3系クロム炭化物を晶出させるため、
Cとのバランスで選択される。すなわちCが0.8
%の場合Crが3%以下ではM3C系炭化物、Cが
2.2%の場合Crが13%以上でM23C6系炭化物と、
いずれもM7C3系炭化物より軟かい炭化物が晶出
するため、これを防止し、さらにM7C3系炭化物
の存在が耐摩耗性において顕著な効果を有する上
記範囲に制御しなければならない。 Moは主に炭化物を形成するが、一部が基地組
織に分配されるため、硬いMo2C炭化物の晶出と
ともに基地組織の焼入性向上に効果的であり、1
%以上3%以下が望ましい。すなわち1%以下で
は基地組織への分配が少なく焼入性の向上に効果
をもたらさないのに対し、3%以上の場合Mo2C
炭化物が増加しすぎて材料をかえつて脆弱化す
る。この点で特許EP25394に示されたMoが0.1〜
1%は低すぎるのに対し、特許EP252828に示さ
れた3〜8%は高すぎて高クロム材料の特許を充
分に発揮することができない。 Niは基地組織に優先的に分配されるため焼入
性の向上に効果的である。しかしながら耐肌荒れ
性を阻害させる副作用があるため2%以下に限定
した。 さらに耐摩耗性を向上させるにはVの添加が極
めて有効である。すなわちVによつて形成される
VC系炭化物は非常に硬く、耐摩耗性を向上させ
る一方、微細に晶出するため脆弱化することもな
い上に、熱間圧延における耐肌荒性に大きな影響
を及ぼす表面酸化膜が生成しやすく、耐肌荒性を
も向上させる。しかしながらVは非常に高価であ
る点から実用的な効果を有する範囲として0.05〜
0.5%に限定した。 この他に必須の成分ではないが、溶湯の脱酸等
の理由で溶解技術上有用な元素であるSiならびに
Mnはそれぞれ約0.5、1%程度を含むことはさし
つかえない。またP、S等の不純物についても、
それぞれ通常の鋳物に含まれる0.03%以下程度の
ものであれば含有されていてもさしつかえなく、
これは本発明の効果を何ら損なわしめるものでは
ない。 硬度をHs60〜80に限定する理由を次に述べる。
本発明材が熱間圧延において優れた耐摩耗性を発
揮するには硬度Hs60以上とする必要がある。一
方、硬度が高すぎると圧延製品との間でスリツプ
しやすくなると共に、高い硬度を達成するために
一般に用いられる低温での焼戻しにより熱間圧延
によるロール表面温度の上昇に耐えられず耐クラ
ツク性をも損なうため、その上限を硬度Hs80に
した。 [実施例] 本発明の実施例としてホツト・ストリツプ用粗
圧延機用ワークロールならびに形鋼圧延用スリー
ブロールを製造した。鋳造は遠心鋳造法によりい
ずれも複合タイプにて製造したが、内層材には実
施例1のホツトストリツプミル粗圧延機用ワーク
ロールはダクタイル鋳鉄を、実施例2の形鋼圧延
用スリーブロールは黒鉛鋳鋼を採用し、焼入焼戻
型の熱処理を施し第1表に示すような材質特性を
有する健全なロールを得ることができた。 なお、第2図は実施例1における複合ロールの
構造を、また第3図は実施例2における複合スリ
ーブロールの構造をそれぞれ概略的に示すもの
で、1が外層、2が内層、3がアーバー、4が焼
嵌め箇所を示す。 上記のロールを実機圧延に供した結果第1表に
示すように良好な耐摩耗性が確認されるとともに
スリツプや異常クラツクも発生しなかつた。 第2表に上述の実施例をふくみ本発明の請求範
囲における、いくつかの材料について耐摩耗性な
らびに摩擦係数を実験室にて評価した結果を示す
が、いずれも良好な特性が確認された。
【表】
【表】
[発明の効果]
本発明を圧延用ロールに適用することにより良
好な耐摩耗性とともに、耐クラツク性、耐スリツ
プ性を兼備する高品質ロールの供給が可能とな
り、工業的にも多大な価値を有するものである。
好な耐摩耗性とともに、耐クラツク性、耐スリツ
プ性を兼備する高品質ロールの供給が可能とな
り、工業的にも多大な価値を有するものである。
第1図は本発明と従来材の顕微鏡金属組織写真
を示す。なお倍率は100倍である。第2図は実施
例1における複合ロールの、第3図は実施例2に
おける複合スリーブロールの構造を概略的に現わ
す断面図を示す。 1……外層、2……内層、3……アーバー、4
……焼嵌め箇所。
を示す。なお倍率は100倍である。第2図は実施
例1における複合ロールの、第3図は実施例2に
おける複合スリーブロールの構造を概略的に現わ
す断面図を示す。 1……外層、2……内層、3……アーバー、4
……焼嵌め箇所。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%で C:0.8〜2.2%、 Cr:6.5〜13%、 Mo:1〜3%、 V:0.05〜0.5%と Niを2%以下含有し、残部は実質的に鉄から
なり、M7C3系炭化物を晶出し、硬度をHs60〜80
とした熱間圧延ロール用耐摩耗材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19433688A JPH0247241A (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 圧延ロール用耐摩耗材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19433688A JPH0247241A (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 圧延ロール用耐摩耗材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0247241A JPH0247241A (ja) | 1990-02-16 |
JPH0576534B2 true JPH0576534B2 (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=16322894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19433688A Granted JPH0247241A (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 圧延ロール用耐摩耗材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0247241A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69812269T2 (de) | 1997-04-08 | 2004-02-05 | Nippon Steel Corp. | Verbundwalze zum kaltwalzen |
CN105239018B (zh) * | 2015-10-15 | 2018-01-05 | 中钢集团邢台机械轧辊有限公司 | 一种轧辊及其制造方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5440219A (en) * | 1977-09-05 | 1979-03-29 | Kanto Special Steel Works Ltd | Cast steel roll for hottroll use |
JPS58116911A (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-12 | Kubota Ltd | 複合ロ−ル及びロ−ラ− |
JPS6111310A (ja) * | 1984-06-21 | 1986-01-18 | 日本フル−ト株式会社 | 包装方法及びその装置 |
JPS61213348A (ja) * | 1985-03-16 | 1986-09-22 | Daido Steel Co Ltd | 合金工具鋼 |
JPS6224806A (ja) * | 1985-07-23 | 1987-02-02 | Kubota Ltd | 複合スリ−ブ |
JPS62109926A (ja) * | 1985-11-08 | 1987-05-21 | Kawasaki Steel Corp | 高耐摩耗性圧延ロ−ルの製造方法 |
JPS62136556A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-06-19 | Kawasaki Steel Corp | 高硬度圧延用ロ−ル材 |
JPS62144806A (ja) * | 1985-12-20 | 1987-06-29 | Kubota Ltd | H型鋼圧延用複合スリ−ブおよびその製造法 |
-
1988
- 1988-08-05 JP JP19433688A patent/JPH0247241A/ja active Granted
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5440219A (en) * | 1977-09-05 | 1979-03-29 | Kanto Special Steel Works Ltd | Cast steel roll for hottroll use |
JPS58116911A (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-12 | Kubota Ltd | 複合ロ−ル及びロ−ラ− |
JPS6111310A (ja) * | 1984-06-21 | 1986-01-18 | 日本フル−ト株式会社 | 包装方法及びその装置 |
JPS61213348A (ja) * | 1985-03-16 | 1986-09-22 | Daido Steel Co Ltd | 合金工具鋼 |
JPS6224806A (ja) * | 1985-07-23 | 1987-02-02 | Kubota Ltd | 複合スリ−ブ |
JPS62109926A (ja) * | 1985-11-08 | 1987-05-21 | Kawasaki Steel Corp | 高耐摩耗性圧延ロ−ルの製造方法 |
JPS62136556A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-06-19 | Kawasaki Steel Corp | 高硬度圧延用ロ−ル材 |
JPS62144806A (ja) * | 1985-12-20 | 1987-06-29 | Kubota Ltd | H型鋼圧延用複合スリ−ブおよびその製造法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0247241A (ja) | 1990-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2020032144A1 (ja) | 圧延用遠心鋳造複合ロール及びその製造方法 | |
JP3343538B2 (ja) | 圧延ロール | |
JPH0576534B2 (ja) | ||
JPH0692625B2 (ja) | 熱間圧延用ロール | |
JP4259406B2 (ja) | 熱間圧延用ロール | |
JPH08325673A (ja) | 耐摩耗性・耐肌荒れ性等にすぐれた圧延用複合ロール | |
JP3056703B2 (ja) | 圧延用ロール外層材とそれを用いた圧延用ロール | |
JP2004162104A (ja) | 熱間圧延用ロール外層材および熱間圧延用複合ロール | |
JP2546416B2 (ja) | 形鋼圧延ロール用スリーブとその製造方法 | |
JP3059953B2 (ja) | 熱間圧延用ロール外層材 | |
JP3104472B2 (ja) | 熱間圧延用ロール材 | |
JPH08209299A (ja) | 高耐焼付性熱間圧延用ロール材およびその製造方法 | |
JPH031371B2 (ja) | ||
JP2001200335A (ja) | 圧延用ロール | |
JP3241561B2 (ja) | 熱間圧延ロール | |
JP3361990B2 (ja) | 圧延ロール用外層材とそれを用いた圧延ロール | |
JPS641203B2 (ja) | ||
JPH03126838A (ja) | 複合ロール | |
JP2004009063A (ja) | 熱間圧延用複合ロール | |
JPS60128249A (ja) | H型鋼圧延用強靭スリ−ブロ−ル | |
JP2001234289A (ja) | 熱間圧延用ロール | |
JPH08165544A (ja) | 熱間圧延用ロール | |
JPH0635640B2 (ja) | 耐摩耗性及び耐焼付性に優れた圧延用ロ−ル | |
JPH11279705A (ja) | 圧延ロール用外層材とそれを用いた圧延ロール | |
JPH0293039A (ja) | 耐焼付性および耐摩耗性に優れた黒鉛晶出高クロム鋳鉄ロール材 |