JPH0576534B2 - - Google Patents

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JPH0576534B2
JPH0576534B2 JP63194336A JP19433688A JPH0576534B2 JP H0576534 B2 JPH0576534 B2 JP H0576534B2 JP 63194336 A JP63194336 A JP 63194336A JP 19433688 A JP19433688 A JP 19433688A JP H0576534 B2 JPH0576534 B2 JP H0576534B2
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JP
Japan
Prior art keywords
resistance
wear resistance
rolling
roll
carbides
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP63194336A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0247241A (ja
Inventor
Mitsuo Hashimoto
Osamu Kubo
Masatoshi Ayagaki
Munetoshi Iiboshi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP19433688A priority Critical patent/JPH0247241A/ja
Publication of JPH0247241A publication Critical patent/JPH0247241A/ja
Publication of JPH0576534B2 publication Critical patent/JPH0576534B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は耐クラツク性ならびに耐スリツプ性を
兼備した耐摩耗材料に関するものであり、圧延の
特に熱間圧延用ロールに適用されるものである。 [従来の技術] 熱間圧延用ロール材として要求される代表的な
具備特性は、耐摩耗性と耐肌荒れ性である。従来
この種のロールとして、Cを1.5〜2%に少量の
合金元素を添加した金属組織としてはセメンタイ
トと基地からなるアダマイト材が広く使用されて
きたが、最近ではCを2.5〜3%、Crを15〜20%
を含有し、適宜の合金を添加した高クロム鋳鉄材
が開発され、その良好な耐摩耗性により急速に適
用拡大がなされている。 高クロム鋳鉄材は非常に硬いクロム炭化物とそ
の良好な焼入性により高硬度が得やすく、耐摩耗
性に優れており、かつその緻密な組織と硬い酸化
膜を表面に形成しやすく、耐肌荒れ性についても
良好な評価を得ている。 なお、圧延ロール耐摩耗材料としては、外国特
許EP25394及びEP252828号公報等記載された従
来技術がある。 [発明が解決しようとする課題] 最近の圧延においては大圧下、高速ハイピツチ
圧延等の新技術が採用され、ロールは極めて厳し
い条件下で使用されるに至つている。すなわち、
ロールへの熱負荷が増大しクラツクが入りやすく
なるとともに、大圧下による噛込み角の増加によ
りスリツプが発生し、生産を阻害するとともに大
きなスリツプ事故においてはロールをはじめ設備
損傷にまで至ることがある。この点前述の高クロ
ム鋳鉄材は脆弱な炭化物を多量に含むため、クラ
ツクが入りやすく、かつ摩擦係数が小さくスリツ
プを起しやすい欠点を有する。 そこで本発明は高クロム材の有する耐摩耗性に
加え、耐クラツク性と耐スリツプ性を兼備した材
料を提供せんとするものである。 [課題を解決するための手段] 本発明のロール用耐摩耗材料は、基本的にはC
を0.8〜2.2%に低減させ、脆弱な炭化物を抑制す
ることにより耐クラツク性を改善するとともに、
摩擦係数も増加させ耐スリツプ性をも改善するも
のであるが、耐摩耗性を確保するため、硬いクロ
ム炭化物を晶出させ、かつ顕著な効果を発揮させ
るためCrを6.5〜13%に制御するとともに、焼入
性の向上のためMo、Niを適量添加したものであ
る。さらに耐摩耗性を向上させるため最も硬く、
緻密な炭化物を形成するVを0.05〜0.5%添加す
るものである。 また、熱間圧延において耐摩耗性、耐クラツク
性、強靭性および耐スリツプ性を兼備する目的で
硬度をHs60〜80に調整する。 [作用] Cの含有量を上記範囲0.8〜2.2%に限定する理
由は次のとおりである。すなわちCが下限値未満
では硬い炭化物の晶出が少なく耐摩耗性が著しく
劣化し、従来のアダマイト材に比較しても向上が
望めなくなる。一方上限値を超えるときは炭化物
が増加し耐摩耗性は向上するものの、強靭性が低
下し、耐クラツク性を損なうとともに摩擦係数も
低下しスリツプの危険性が生じ、本発明の目的は
達成できない。 Crの含有量は通常のFe3C系炭化物に比べ非常
に硬いM7C3系クロム炭化物を晶出させるため、
Cとのバランスで選択される。すなわちCが0.8
%の場合Crが3%以下ではM3C系炭化物、Cが
2.2%の場合Crが13%以上でM23C6系炭化物と、
いずれもM7C3系炭化物より軟かい炭化物が晶出
するため、これを防止し、さらにM7C3系炭化物
の存在が耐摩耗性において顕著な効果を有する上
記範囲に制御しなければならない。 Moは主に炭化物を形成するが、一部が基地組
織に分配されるため、硬いMo2C炭化物の晶出と
ともに基地組織の焼入性向上に効果的であり、1
%以上3%以下が望ましい。すなわち1%以下で
は基地組織への分配が少なく焼入性の向上に効果
をもたらさないのに対し、3%以上の場合Mo2C
炭化物が増加しすぎて材料をかえつて脆弱化す
る。この点で特許EP25394に示されたMoが0.1〜
1%は低すぎるのに対し、特許EP252828に示さ
れた3〜8%は高すぎて高クロム材料の特許を充
分に発揮することができない。 Niは基地組織に優先的に分配されるため焼入
性の向上に効果的である。しかしながら耐肌荒れ
性を阻害させる副作用があるため2%以下に限定
した。 さらに耐摩耗性を向上させるにはVの添加が極
めて有効である。すなわちVによつて形成される
VC系炭化物は非常に硬く、耐摩耗性を向上させ
る一方、微細に晶出するため脆弱化することもな
い上に、熱間圧延における耐肌荒性に大きな影響
を及ぼす表面酸化膜が生成しやすく、耐肌荒性を
も向上させる。しかしながらVは非常に高価であ
る点から実用的な効果を有する範囲として0.05〜
0.5%に限定した。 この他に必須の成分ではないが、溶湯の脱酸等
の理由で溶解技術上有用な元素であるSiならびに
Mnはそれぞれ約0.5、1%程度を含むことはさし
つかえない。またP、S等の不純物についても、
それぞれ通常の鋳物に含まれる0.03%以下程度の
ものであれば含有されていてもさしつかえなく、
これは本発明の効果を何ら損なわしめるものでは
ない。 硬度をHs60〜80に限定する理由を次に述べる。
本発明材が熱間圧延において優れた耐摩耗性を発
揮するには硬度Hs60以上とする必要がある。一
方、硬度が高すぎると圧延製品との間でスリツプ
しやすくなると共に、高い硬度を達成するために
一般に用いられる低温での焼戻しにより熱間圧延
によるロール表面温度の上昇に耐えられず耐クラ
ツク性をも損なうため、その上限を硬度Hs80に
した。 [実施例] 本発明の実施例としてホツト・ストリツプ用粗
圧延機用ワークロールならびに形鋼圧延用スリー
ブロールを製造した。鋳造は遠心鋳造法によりい
ずれも複合タイプにて製造したが、内層材には実
施例1のホツトストリツプミル粗圧延機用ワーク
ロールはダクタイル鋳鉄を、実施例2の形鋼圧延
用スリーブロールは黒鉛鋳鋼を採用し、焼入焼戻
型の熱処理を施し第1表に示すような材質特性を
有する健全なロールを得ることができた。 なお、第2図は実施例1における複合ロールの
構造を、また第3図は実施例2における複合スリ
ーブロールの構造をそれぞれ概略的に示すもの
で、1が外層、2が内層、3がアーバー、4が焼
嵌め箇所を示す。 上記のロールを実機圧延に供した結果第1表に
示すように良好な耐摩耗性が確認されるとともに
スリツプや異常クラツクも発生しなかつた。 第2表に上述の実施例をふくみ本発明の請求範
囲における、いくつかの材料について耐摩耗性な
らびに摩擦係数を実験室にて評価した結果を示す
が、いずれも良好な特性が確認された。
【表】
【表】 [発明の効果] 本発明を圧延用ロールに適用することにより良
好な耐摩耗性とともに、耐クラツク性、耐スリツ
プ性を兼備する高品質ロールの供給が可能とな
り、工業的にも多大な価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明と従来材の顕微鏡金属組織写真
を示す。なお倍率は100倍である。第2図は実施
例1における複合ロールの、第3図は実施例2に
おける複合スリーブロールの構造を概略的に現わ
す断面図を示す。 1……外層、2……内層、3……アーバー、4
……焼嵌め箇所。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で C:0.8〜2.2%、 Cr:6.5〜13%、 Mo:1〜3%、 V:0.05〜0.5%と Niを2%以下含有し、残部は実質的に鉄から
    なり、M7C3系炭化物を晶出し、硬度をHs60〜80
    とした熱間圧延ロール用耐摩耗材料。
JP19433688A 1988-08-05 1988-08-05 圧延ロール用耐摩耗材料 Granted JPH0247241A (ja)

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JPH0247241A JPH0247241A (ja) 1990-02-16
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DE69812269T2 (de) 1997-04-08 2004-02-05 Nippon Steel Corp. Verbundwalze zum kaltwalzen
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