JPH0576012B2 - - Google Patents

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JPH0576012B2
JPH0576012B2 JP21136884A JP21136884A JPH0576012B2 JP H0576012 B2 JPH0576012 B2 JP H0576012B2 JP 21136884 A JP21136884 A JP 21136884A JP 21136884 A JP21136884 A JP 21136884A JP H0576012 B2 JPH0576012 B2 JP H0576012B2
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lens
light
disk
objective lens
parallel light
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Nobuyoshi Tsuboi
Satoshi Shimada
Hiroshi Sasaki
Hideki Nihei
Norifumi Myamoto
Tetsuo Ito
Yoshio Sato
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は光デイスク装置などに好適な情報記録
再生用ヘツドに関する。
〔発明の背景〕 上記したところの装置は多くのレンズにより構
成される光学系であり、レンズは主にガラスによ
り構成される。かつレンズのうち多くのものは焦
点調整を自動的に行なう必要があるために、レン
ズの駆動機構を有している。
係る光学系の代表的一例として光デイスク装置
について、以下に説明する。光デイスク装置は雑
誌「日立評論」1984年8月号等にてすでによく知
られたものである。
第2図は従来の光デイスク装置の光学系の全体
構成を示す。同図の各部の記号とその動作につい
て以下に説明する。1は光源となるレーザダイオ
ードである。2はコリメーシヨンレンズで、レー
ザーダイオード1の光束を平行光にする。3は偏
光ビームスプリツタ(以下PBSと略称する)で、
コリメーシヨンレンズの出力光を透過するととも
に、つぎに述べる記号4で示すλ/4板からのも
どり光を屈折する。λ/4板4はPBS3で入射
光と反射光の識別を容易にするために光の位相偏
光に用いる。5は対物レンズであり、入射光を集
光するために用いられる。6はカツプリングレン
ズで、PBS3からの光束を受けてこれを集光さ
せる。カツプリングレンズ6は直交された2つの
かまぼこ形レンズで構成されている。7は光検知
器である。光検知器7はカツプリングレンズ6か
らの入射光L6の光スポツト形状を検知すること
によつて対物レンズ5からの出力光L5の光スポ
ツト形状を間接的に検知する。8はアクチユエー
タであり、アクチユエータ8は光検知器7の出力
に従い、対物レンズ5の出力光L5の焦点位置を
調整する。81はレンズ駆動部であり、レンズ駆
動部81はアクチユエータ8からの駆動制御出力
によつて、対物レンズ5の位置を調整する。9は
情報を光学的に記録、再生、消去等が可能なデイ
スクであり、その一部を示す。デイスク9は対物
レンズ5からの出力光L5がデイスク面上に所望
の光スポツトを照射することによつて、上記の記
録、再生、消去などを可能にしている。10はモ
ータであり、デイスク9はモータ10により駆動
する。
第3図は第2図に示した光検知器7の従来の実
施例を示す。同図において、L6は第2図のカツ
プリングレンズ6の出力光L6を示す。P1,P2,
P3,P4はそれぞれ光量を電気信号に変えるため
のフオトダイオードである。入射光L6の光スポ
ツトが真円のとき、フオトダイオードP1,P2,
P3、及びP4の出力電圧をそれぞれV1,V2,V3,
V4とすると、これらはそれぞれ等しくなるよう
に整定してある。71,72はそれぞれデイスク
9上にトラツキングを行うための減算器である。
フオトダイオードP1の出力電圧V1とフオトダイ
オードP2の出力電圧V2の差(V1−V2)の出
力信号を検出することによつて、間接的に対物レ
ンズ5からの出力光L5が所定のライン上に照射
されているか否かを判別する。もし、対物レンズ
5の出力光L5がデイスク9の情報記録ラインに
対称に当つていないときには、出力電圧V1とV2
に差を生じるので、その差の大きさ、及び符号に
より、デイスク9上の記録ラインからずれている
ことを検知し、その差がなくなるまで、対物レン
ズ5の位置を制御するためのトラツキング制御信
号TA1を出力する。
減算器72についても減算器71と同様に、フ
オトダイオードP3とP4の出力電圧V3とV4を入力
信号として、トラツキング制御信号TA2を得る。
73,74は加算器、75は比較器であり、対物
レンズ5の出力光L5がデイスク9に当る焦点深
度を調整するためのオートフオーカス制御用の出
力信号FAを得る部分である。これは、焦点深度
がデイスク9の記録ラインに合致しているときに
は入射光L6が真円の状態でフオトダイオード
P1,P2,P3,P4に均等に入射し、しかもその光
束量も最も大きく、出力電圧V1,V2,V3,V4
がそれぞれ等しく、その大きさは最大になる。も
し、焦点深度がずれて、入射光L6がだ円形状に
なり、フオトダイオードP1,P2,P3,P4の出力
電圧V1,V2,V3,V4で作成した(V1+V3)と
(V2+V4)の値に差を生じないようになる。こ
の現象を加算器73,74、及び比較器75を用
いて検出し、その出力信号FAが零になるまで、
対物レンズ5の位置を調整する。第4図はトラツ
キング、及びオートフオーカス制御による対物レ
ンズ5の駆動部の従来実施例を示す。同図におい
て、811,812,813,814はコイルで
ある。815は対物レンズ5のホルダーである。
816,817は磁石、818,819はばね、
820はフレームである。対物レンズ5はホルダ
ー815で固定され、ばね818,819によ
り、光学ヘツドのフレーム820に据付けてあ
る。磁石816,817は対物レンズ5の位置を
定める要素のひとつとして用いるもので、ホルダ
ー815を鉄片など磁性体とすることにより磁石
816,817に吸引力と、ばね818,819
の引張り強さにより対物レンズ5の位置が定まつ
ている。第3図からのフオーカス制御用出力信号
FAにより、コイル811,812にも電流を流
し、対物レンズ5の位置を上、下に動かし、所望
の焦点深度にする。トラツキング制御信号TA,
TBはそれぞれコイル813,814に電流を流
し、対物レンズ5の左右の位置を調整し、所望の
トラキツングを行う。以上、従来の方式によれ
ば、デイスクの記録ラインに対して、光スポツト
を正確に照射するためのトラツキング、及び焦点
深度の制御を行うことができる。
このように、光デイスク装置は非常に複雑な光
学系であり、各部の位置、角度等を厳密に調整す
ることが不可欠である。また対物レンズなど焦点
の自動調整を要するものについてみると、第4図
に示したように多くの構成部品を有し、かつガラ
スレンズを使用するために慣性が大きく応答が遅
いという問題がある。
〔発明の目的〕
以上のことから、本発明においては特にレンズ
を軽量・簡便なものとし、小形で応答することの
できる情報記録再生用ヘツドを提供することを目
的とする。
〔発明の概要〕
光源からの光を平行光に変える1のレンズと、
平行光を透過する偏光ビームスプリツタと、偏光
ビームスプリツタを透過した平行光の位相をずら
す1/4波長板と、1/4波長板を透過した平行光を光
デイスク上に集光し、光デイスクから反射して戻
つた光を平行光に変える第2のレンズと、第2の
レンズ及び1/4波長板を介して戻つた平行光を反
射させる偏光ビームスプリツタと、偏光ビームス
プリツタが反射した平行光を光検知器へ集光する
第3のレンズと、を備えた情報記録再生用ヘツド
において、第1のレンズと第3のレンズの少なく
とも一方を偏光ビームスプリツタの表面に薄膜状
に形成し、かつ第3のレンズが縦方向と横方向と
に異なる焦点距離を有するフレネルゾーンプレー
トであることを特徴とするものである。さらに、
第1のレンズが、一方向に光を集約するフレネル
ゾーンプレートであることが好ましい。
〔発明の実施例〕
第6図は本発明の一例を示す全体構造図であ
る。レーザーダイオード1からでた発散光は、第
1のレンズ、即ち後述するマイクロフレネルレン
ズMFLであるコリメーシヨンレンズ2で平行光
になり、偏光ビームスプリツタ3を透過して、直
線偏光となり、第2のレンズ、即ち後述する
MFLである対物レンズ5で絞られてデイスク9
に焦点を結ぶよう構成される。ここで、偏光ビー
ムスプリツタはよく知られているようにλ/4板
との組合せにより、デイスク面で反射した光がレ
ーザーダイオード1に戻るのを防止するために用
いられている。すなわち、λ/4板4はカツトさ
れた面内に含まれる光学軸と45度を成す方向に振
動する直線偏光を円偏光に、円偏光を直線偏光に
変える働きをする位相差板である。デイスクから
反射した光がλ/4板4を通ると直線偏光の方向
は入射時のそれから90度変換される。したがつて
デイスクからの反射光は偏光ビームスプリツタ3
でレーザーダイオード1側へは戻らずに全光量が
光検知器7側へ屈折される。第3のレンズ、即ち
カツプリングレンズ6は後述するようなマイクロ
フレネルレンズであるので、対物レンズ5とデイ
スク9の距離により光検知器7に作るスポツト形
状が異なり、これは検知器の信号の増減として捕
えられる。このため光検知器7の信号を用いて、
対物レンズ5とデイスク9の距離すなわち、フオ
ーカシングと半径方向すなわちトラツキングの制
御を行うことができる。このフオーカシング、ト
ラツキングは対物レンズ5を支承しているバネ5
3に設けられた圧電素子54,56に与える電圧
を制御することにより行うことができる。この詳
細については後述する。
このように本発明によれば、従来必要とされて
いた高価なコリメーシヨンレンズ、対物レンズ、
およびシリンドリカルレンズを安価なマイクロフ
レネルレンズにすることができるばかりでなく、
それらを偏光ビームスプリツタ3に直接接合する
ことにより時間を要する光軸調整の手間を省くこ
とができる。また、対物レンズの軽量化と柔かい
バネ53で支承したことにより、圧電素子54,
56で制御することが可能となり、構造が単純に
なり周波数特性も向上する。さらに全体の構成を
見るとレーザーダイオード1からアクチユエータ
を含んだ対物レンズ5までの光ヘツドを小形化す
ることができる。
第5図に本発明を実施したときの制御系のブロ
ツク図を示す。
第5図では、光学ヘツドを制御するアクチユエ
ータ並びにデイスク駆動用のモータの概略の制御
回路図を示す。第5図の7は光学ヘツド中の光検
知器、831は光検知器7の出力、焦点制御信号
FAに、応じて光学ヘツドを制御するアクチユエ
ータ834を駆動し、光学ヘツドの対物レンズ5
からの光ビームをデイスク9上に焦点を合わせる
オートフオーカスサーボ回路、 832は光検知器7の出力、トラツキング制御
信号TA1,TA2に応じてアクチユエータ834
を駆動し、光学ヘツドの対物レンズ5からの光ビ
ームを、デイスク9のトラツク上に位置決めする
オートトラツキングサーボ回路、 1000は復調回路の出力、再生信号SRに応
じてモータ10を駆動し、デイスク7の回転数制
御を行う回転制御回路である。
復調回路700は光検知器7の出力、トラツキ
ング制御信号TA1,TA2から再生信号を復調す
る復調回路である。
第7図では、オートフオーカスサーボ831並
びにアクチユエータ8の詳細構成を示す。
光検知器7からの焦点制御信号FAは、位相補
償回路835、フオーカスAGC(自動ゲイン調
整)回路836、切換回路839を介して、書込
み読出しの各モードに対して一定の大きさにゲイ
ン調整された焦点制御信号FA1となる。
焦点制御信号FA1は、ゲイン調整されたトラツ
キング制御信号TA4と加算器840で加算され、
駆動回路841を介して圧電素子54が駆動信号
A1=FA1+TA4に応じて駆動される。
同様に、ゲイン調整されたトラツキング制御信
号TA4に対して、焦点制御信号FA1は引算器8
42で引算され、駆動回路843を介して圧電素
子56が駆動信号A2=FA1−TA4に応じて駆動
される。
また、デイスクが装着されていない場合には、
三角波発生器837の出力が切換回路839を介
して駆動回路841,843に入力され、圧電素
子54,56の変位により対物レンズが上下動
し、デイスク9が装着されて、焦点制御信号FA
が検知器838に入力されると、切換回路839
がA側に切換り、オートフオーカスサーボに引込
まれる。
上述のように、圧電素子54,56は焦点制御
信号AF1、トラツキング制御信号TA4による駆
動信号A1=FA1+TA3、A2=FA1−TA4、によ
つて駆動され、トラツキング制御信号が正になる
と例えば圧電素子は伸び、このため対物レンズ5
はデイスク9に接近する。合焦点位置に対物レン
ズ5がある時に、フオーカス制御信号FA1が零
で、合焦点時より対物レンズ5がデイスク9から
遠ざかると、フオーカス制御信号FA1が正方向に
変化するように設定しておけば、上述の圧電素子
54,56の変位により、対物レンズ5がデイス
ク9に接近し、合焦点位置まで移動する。このよ
うに、上述のオートフオーカス制御回路により、
デイスク9の面振れ等に対して、常に対物レンズ
5の焦点をデイスク9上に合わせることが可能と
なる。
第8図では、第5図のオートトラツキングサー
ボ832並びにアクチユエータ8の詳細構成を示
す。
トラツキング制御信号TA1とTA2は、比較器
850にて、トラツキング制御信号TA3(=TA1
−TA2)に変換される。
このトラツキング制御信号TA3は、位相補償
回路581、トラツキングAGC回路852を介
して、加算器853の入力となる。
一方、ジヤンプ指令JCがジヤンプパルス発生
回路854に加えられ、この出力ジヤンプパルス
JPも加算器853の入力となる。
この加算器853の出力TA4は、加算器84
0、引算器842にそれぞれ加えられ、これらの
加算器840、引算器842の出力A1、A2は、
焦点制御信号FA1との関係から、A1=FA1+
TA4、A2=FA1−TA4となる。これらの駆動信
号A1、A2が駆動回路841,843を介して圧
電素子54,56に加えられ、これらの圧電素子
54,56はトラツキング制御信号TA4に応じ
て変位する。
これらの圧電素子54,56に加えられる駆動
信号A1、A2中のトラツキング制御信号TA4の符
号は、トラツキング制御信号TA4に対して2つ
の圧電素子54,56が逆の動き(一方が伸びる
場合は、他方が縮む)となるように、反対に設定
する。
従つて、圧電素子54,56にトラツキング制
御信号TA4に応じて生じる変位は、対物レンズ
5からのビーム光がデイスク9上のトラツクに対
して直角方向に移動せしめるように、デイスク9
の表面に対する対物レンズ5上の平行面からの対
物レンズ5の角度を変化させるので、トラツクに
対するビーム光のずれを光検知器7によつて検出
したトラツク制御信号TA1、TA2を上述の回路
に加えることにより、トラツクに対するビーム光
のずれを無くし、正確にビーム光をトラツク上に
照射できるように制御するオートトラツキングサ
ーボが構成できる。
また、光ビームの照射するトラツクを移動させ
るトラツクジヤンプ指令JCが入力されると、ト
ラツキング制御信号TA4にジヤンプパルスJPが
加わることにより、光ビームの照射トラツクの移
動が行なわれる。
更に、トラツク制御信号TA4は、高周波信号
を排除し、低周波成分のみを通過させる位相補償
回路854を介して、低周波トラツキング制御信
号TA5に変換され、加算器855に加わり、更
に駆動回路856に加えられる。
駆動回路856は加算器855の出力、ヘツド
送り信号H1に応じて、光学ヘツド送り用のアク
チユエータコイル857に電流を供給する。
前記トラツク制御信号TA5は高周波成分が排
除されているので、ヘツド送り信号H1はデイス
クの回転によつてビーム光の照射されるトラツク
が徐々に径方向に移動することに対応する直流信
号となるので、光学ヘツドの径方向の送りがこの
制御系によつて行なわれる。
また、ビーム光を照射するトラツクを大幅に移
動する場合は、移動トラツク指令AD1が比較器
859に加えられる。
この比較器859には、トラツキング制御信号
TA3のゼロクロスをトラツク数カウンタ858
によつてカウントした移動トラツク数AD2が加
えられ、移動トラツク指令AD1から差引いた残
りトラツク数AD3が出力される。
この残りトラツク数AD3は切換回路860に
加わり、残りトラツク数がN以上の場合は電源電
圧を、N以下の場合は零となる。トラツキング制
御信号TA6が、加算器855に加わる。ここで、
Nは、圧電素子54,56による対物レンズの移
動によりトラツク制御可能なトラツク数である。
上述の構成により、移動トラツク指令AD1に
より、ビーム光の照射トラツクが移動トラツク指
令AD1からN以内に入るまで、光学ヘツドを送
り用アクチユエータコイには最大電圧が印加さ
れ、最高速で移動し、ビーム光の照射トラツクが
移動トラツク指令AD1からN以外に入ると、今
度はトラツクジヤンプ指令がジヤンプパルス発生
回路に入力され、圧電素子54,56による対物
レンズ制御により、移動トラツク指令AD1によ
り指定されたトラツクにビーム光が照射されるよ
うに制御される。
第9図では、第5図の回転制御1000、並び
にモータ10の詳細説明を示す。
加算器76でトラツキング制御信号TA1、
TA2を加算して、デイスク9に照射したビーム
光の反射光の光検知器7による検出光信号の総和
SSを得、プリアンプ77、信号生成回路78を
介して、再生信号SRが生成される。
この再生信号SRからクロツク分離回路100
1を介して再生信号周波数に同期したクロツク
CL1を出力し、基準信号発生器の出力パルスCL2
を基に前記クロツクCL1を位相検波器1002に
て位相検波し、クロツクCL1と基準信号CL2との
位相差に応じた位相検波器1002の出力CL3
が、補償回路1004を介して駆動信号1005
に加わり、デイスク回転用のモータ10のコイル
1006に基準信号CL2に対するクロツクCL1の
位相差に応じた電流が流れる。従つて、デイスク
の再生信号周波数が基準信号周波数に一致する様
にモータ10aの回転数制御が行なわれる。
次に第6図のコリメーシヨンレンズ6とカツプ
リングレンズ6ついて説明する。まず、コリメー
シヨンレンズ2について、第10図、第11図を
用いて説明する。
第10図にフレネルゾーンプレートを利用した
非等方性ビーム(だ円ビーム)を等方性ビーム
(真円)に変換する光学系を示す。201で示さ
れるフレネルゾーンプレートは一方向に光を集約
する能力を持つ機能素子で、円柱レンズ(かまぼ
こ形レンズ)と同じ働きを持ち、円柱レンズより
軽量小形という特徴がある。非等方性ビーム10
1は2枚のフレネルゾーンプレート201によつ
て等方性ビーム202に変換される。
第11図の201aはフレネルゾーンプレート
201を上から見た図である。201b,201
cはこの素子を横からみたものを示す。この素子
上には凹凸(凹:211,凸:210)が次の規
則によつて交互に作られている。このフレネルゾ
ーンプレートの焦点距離(平行な光を入射した時
に一点に集約するまでの距離)を0とし、素子の
中心に近い順にみぞ、もしくは谷までの距離を
r1,r2,r3…roとした時 ro=√・0・ …(1) なる式が成り立つ。ここではλは入射する光の波
長である。具体的にはr1は図中206、r2は20
7、roは209で示される。
第12図と第13図にフレネルゾーンプレート
を利用した非点収差方式焦点位置検出光学系なら
びに、フレネルゾーンプレートの構成図を示す。
これは第6図のカツプリング6に相当する。非点
収差方式焦点位置検出方式は2枚の異なる焦点位
置を持つシリンドリカルレンズを直交方向になら
べ、透過ビームを、ある方向に長いだ円から、そ
の方向に対して直角方向に長いだ円まで変化させ
ることで焦点位置を検出する手法である。
本構成の特徴は直交する2枚のシリンドリカル
レンズを1枚のフレネルゾーンプレートで実現し
光学系を軽量小形にしたことである。
フレネルゾーンプレートの焦点距離は次の式
により決定される。
=(ro2/nλ …(2) ここで、nはフレネルゾーンプレートの凹凸の
数、roは中心からn番目の凹凸までの距離、λは
光の波長である。すなわちnの値つまり凹凸の数
を変えることにより異なつた焦点距離を持たせる
ことができる。
具体的な例が第12図の602で示される複合
化フレネルゾーンプレートである。たて方向と横
方向の凹凸を異なつたピツチで形成し、それぞれ
の方向に異なつた焦点距離を持たせている。
この複合化フレネルゾーンプレート602へ平
行ビーム光601を照射すると、その出力ビーム
形状は603から608で示される様に連続的に
形状が変化する。光デイスク装置の対物レンズが
合焦点位置にある時、平行ビームが返つてくると
し、かつその時711で示される四分割センサに
真円すなわち605の位置に設置しておけば、焦
点がずれて、平行ビームがくずれた時、センサ上
のビーム形状は711a,711cで示される様
に変化し焦点ずれを検知することができる。
第13図に複合化フレネルゾーンプレートの詳
細を示す。縦方向ならびに横方向にそれぞれピツ
チの異なる溝をオーバーラツプさせて2枚の異な
つた焦点距離を円柱レンズの役をはたす。縦方向
の溝による焦点位置1は式(2)より 1=(ro2/nλ …(3) として与えられる。roは中心から縦方向の最大距
離で図中、r1は612、r2は613、…roは61
5で与えられる。
また同様に横方向の溝による焦点位置2は式(2)
より 2=(ro′)2/nλ …(4) である。ro′は中心から横方向の最大距離で図中
r1′は619、r2′は620、…ro′は622で与え
られる。
次に第1図a,bを用いて本発明の主要部であ
る可動マイクロレンズの実施例の構造と動作を説
明する。51はガラス、セラミツクス、プラスチ
ツクスの透明材料からなる基板、52はこの基板
上にホトリソグラフイーの技術を応用して形成し
た薄膜フレネルレンズで、透明基板中に屈折率分
布を作るいわゆるGRIN形のもので基板中に直接
不純物を拡散するプロセスで中央から徐々にその
間隔が狭くなる複数個の円を屈折率分布で基板中
に作り込む。n番目の円の半径Roは次式で与え
られる。
Ro=√ n:自然数 λ:光の波長 :焦点きより このようなレンズはフレネルレンズとして従来
から知られているが、ホトリソグラフイ微細加工
技術を応用することによつて超小形のマイクロフ
レネルレンズを製作できる。寸法の一例は、基板
の厚みが数10〜数100μm、フレネルレンズの外径
は100μm〜数mmで極薄、小径のレンズがホトリソ
グラフイにより量産できる。53,55は基板の
外側に形成した梁で中央の円形レンズ部を弾性的
に支持する。この上にはPVF(ポリ弗化ビニリデ
ン)などの薄膜状の圧電素子を54,56を被着
される。支持部53,55は直交するように形成
されており、第1図bに示すように圧電素子5
4,56に加える電圧を調整することによりレン
ズ52に入射、集光する光ビームの方向をそれぞ
れ梁の方向に撮らせる。第1図bにはそれぞれの
圧電素子に加える電圧とレンズ基板51の挙動を
説明する。圧電素子54,54′に電圧が印加さ
れない場合(1)のように基板51の変形はないから
光ビームL1は垂直に入射し、デイスク9に入射
する。第1図aに示したようにデイスク9にレー
ザ光L1を照射し、情報を記録する場合にはデイ
スク上で約1μmφのスポツト径に集束させる必要
があるのでデイスク9の回転などによる上下動が
ある場合、レンズ51は常にこれに追随して働
き、デイスク9面上に光ビームL1を集束させな
ければならない。このためデイスクの上下動を前
述したフオーカス検知(第7図参照)により検出
し、デイスク9とレンズ52の距離が一定になる
よう制御する。第1図bの(2)では圧電素子54,
54′に同一極性、同値の電圧を加えることによ
り、弾性支持部53または55の対称的に変形さ
せレンズ52に垂直変位ΔΖを与え、デイスク9
との距離を一定に保つ。また、第1図aに示すデ
イスク9上の情報ビツト91は1μmくらいの小さ
いものゆえ、これを読取る照射光はこの寸法精度
で制御して情報ビツト91上に当てなければなら
ない。これに対し、デイスク9の回転に伴なう半
径方向のふれは数10μmと大きいので、デイスク
9上に集束する光スポツトはこのふれに追随させ
る必要がある。これはデイスク半径方向に配列し
た弾性支持部53をこの上に被着した圧電素子5
4,54′に異極性の電圧を加えて非対称に変形
させ、第1図b(3)に示すようにレンズ52を傾け
(理解しやすいように誇張して描いてある)デイ
スク9上での光スポツトをΔrふらせて回転ぶれ
に追随させる。この要領にてデイスク9のトラツ
ク方向に配列した弾性支持部55を非対称に変形
させることにより、デイスク9上での光スポツト
をジツタリングさせることができる。書換可能型
光デイスクの対物レンズとして本発明を応用する
場合、デイスク9に書かれた情報ビツト91を消
去するに必要な時間だけ光を照射する機能として
ジツタリングが有用となる。
以上の説明は透明基板上に1個のマイクロフレ
ネルレンズを持つ構成について光デイスク用対物
レンズを例にとつてその概略を説明したが、本発
明の薄膜レンズ装置は超小型で低コストゆえ光ビ
ームを2方向に高速スキヤニングする装置として
バーコードリーダーやレーザビームプリンタ等の
情報機器用デバイスとしても有効である。また、
第1図aの説明では薄膜レンズの実施例として屈
折率分布を基板中に形成させる。GRINレンズの
例を述べたが、第1図bに示すような、透明基板
上にPMMA(ポリメタアクリレート)をホトレジ
スト材として1μmくらいの膜厚に塗布し、これを
ホトリソグラフイーで微細加工したマイクロフレ
ネルレンズを用いてもよい。ただし、PMMA材
は耐湿性に難があるため、長期使用のためにはス
タンピングの技法で透明基板中に溝を形成するこ
とによりマイクロフレネルレンズを構成した方が
よい。
第14図は光デイスク用として必要な機能を具
備した薄膜レンズ装置で、基板51はガラスなど
の透明材料からなる薄板で中央部には主レンズ5
2、周辺部にはトラツク検知用小レンズ59と情
報検知用小レンズ58が2個ずつ配置されてい
る。これらのレンズは第1図で説明したと同じホ
トリソグラフイ技術を用いて微細加工され、寸法
は主レンズ52の直径が例えば2mmで検知用レン
ズ58,59の直径が0.5mmである。これらのレ
ンズの外側には弾性支持部53,55が直交する
関係で配設され、その上には薄膜状の圧電素子5
4,56が被着されている。レーザダイオードか
らの光は上部から小レンズ58,59の範囲まで
入射してくるが、その強度はガウス分布の周辺付
近となる故弱い。これに比較し、主レンズ52に
入射する光強度は極めて強くデイスク9上に情報
ビツト91を書込むに充分なパワーを有するよう
回析限界までスポツト径を絞り込まれる。この他
に、検知レンズ58で検知した情報ビツト91を
消去する場合には圧電素子56,56′に異極性
の電圧を印加しながらトラツク方向(円周方向)
にデイスク上の光スポツトをジツタリング振動さ
せ、情報ビツトを所要の時間照射して消去させ
る。相変態を利用する材料は一般的に書込時間よ
り消去時間が長く、このため光スポツトをデイス
ク上の情報ビツトに追従させ所要の時間だけ照射
する必要がある。小レンズ59はトラツク検知用
の光ビームを情報ビツト91が書込まれるライン
を検出しラインから光スポツトが外れた場合、圧
電素子54,54′に異極性の電圧を与え、前記
第1図bの要領でトラツキングを行うためのもの
である。
このようにデイスク面に異なる形状強度の光を
一枚の基板51上に同時に形成することにより、
読出し、消去、書込み作業を任意に実行できる光
デイスクに好適な光ヘツド用レンズ装置を提供で
きる。
第15図は本発明による効果のひとつを説明す
るための、トラツキング、あるいはフオーカス制
御の周波数特性の概念図を示す。
同図において、F1は従来の光学ヘツドの制御
についての周波数特性であり、FNは本発明の光
学ヘツドについての周波数特性である。
本発明の光学ヘツドは従来のものに比べて、重
量が軽くできるので、レンズの位置を制御するた
めのばねの強さも弱めることができるので薄膜状
の圧電素子で十分駆動が可能となり、応答範囲を
拡大できる。したがつて、従来よりも高速度で所
定の制御が行い得るので、デイスク上への記録、
及び信号の再生などにおいて、高速度化、S/N
の向上ができる。
〔発明の効果〕
以上詳細に述べたように、本発明によれば、コ
リメーシヨンレンズ及びカツプリングレンズを薄
膜状のマイクロフレネルレンズにし、かつ偏光ビ
ームスプリツタの側面を利用して接着したので、
部品点数が減り従来難しかつた光軸調整の手間が
省けるのみならず、光軸の傾きがなく収差や光量
損失が少ない情報記録再生ヘツドを、簡単、小
型、かつ薄型に構成することができる。また焦
点、軌道調整容易であり、従来のものに較べて高
い周波数特性を得ることができる。また、一枚の
基板上に書込み、消去、軌道及び情報検知機能を
有する多機能レンズ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の主要部である可動マイクロレ
ンズの実施例の説明図、第2図は従来の光デイス
ク装置の光学系の全体構成図、第3図は従来の光
検知器の構成図、第4図は従来の対物レンズ駆動
部の構成図、第5図は本発明の実施例の制御系の
ブロツク図、第6図は本発明の実施例の全体構成
図、第7図は本発明の実施例のオートフオーカス
サーボ系のブロツク図、第8図は本発明の実施例
のトラツキングサーボ系のブロツク図、第9図は
本発明の実施例の回転制御系のブロツク図、第1
0図は本発明の実施例のフレネルゾーンプレート
を利用した光学系の説明図、第11図は本発明の
実施例のフレネルゾーンプレートの説明図、第1
2図は本発明の実施例のフレネルゾーンプレート
を利用した非点収差方式焦点位置検出光学系の説
明図、第13図は本発明の実施例のフレネルゾー
ンプレートの構成図、第14図は本発明の他の実
施例の薄膜レンズ装置の構成図、第15図は本発
明による効果のひとつを説明する、トラツキング
あるいはフオーカス制御の周波数特性の概念図で
ある。 1……レーザダイオード、2……コリメーシヨ
ンレンズ、3……偏光ビームスプリツタ、4……
λ/4板、5……対物レンズ、6……カツプリン
グレンズ、7……光検知器、9……デイスク、5
4,56……圧電素子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光源からの光を平行光に変える第1のレンズ
    と、前記平行光を透過する偏光ビームスプリツタ
    と、該偏光ビームスプリツタを透過した平行光の
    位相をずらす1/4波長板と、前記1/4波長板を透過
    した平行光を光デイスク上に集光し、該光デイス
    クから反射して戻つた光を平行光に変える第2の
    レンズと、該第2のレンズ及び前記1/4波長板を
    介して戻つた平行光を反射させる前記偏光ビーム
    スプリツタと、前記偏光ビームスプリツタが反射
    した平行光を光検知器へ集光する第3のレンズ
    と、を備えた情報記録再生用ヘツドにおいて、前
    記第1のレンズと前記第3のレンズの少なくとも
    一方を前記偏光ビームスプリツタの表面に薄膜状
    に形成し、かつ前記第3のレンズが縦方向と横方
    向とに異なる焦点距離を有するフレネルゾーンプ
    レートであることを特徴とする情報記録再生用ヘ
    ツド。 2 前記第1のレンズが一方向に光を集約するフ
    レネルゾーンプレートである特許請求の範囲第1
    項記載の情報記録再生用ヘツド。
JP21136884A 1984-10-11 1984-10-11 光学レンズ装置 Granted JPS6191620A (ja)

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JPH0622065B2 (ja) * 1987-02-25 1994-03-23 株式会社日立製作所 集積型光ヘツド
FR2734065B1 (fr) * 1995-05-12 1997-06-06 Commissariat Energie Atomique Composants microoptiques et microdeflecteurs optomecaniques a deplacement de microlentilles

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