JPH0573595U - 被検出体の固定部構造 - Google Patents

被検出体の固定部構造

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JPH0573595U
JPH0573595U JP1183392U JP1183392U JPH0573595U JP H0573595 U JPH0573595 U JP H0573595U JP 1183392 U JP1183392 U JP 1183392U JP 1183392 U JP1183392 U JP 1183392U JP H0573595 U JPH0573595 U JP H0573595U
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JP1183392U
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Inventor
瀬 徹 加
岸 利 広 根
Original Assignee
自動車電機工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検出体をがたつきなく固定することができ
る被検出体の固定部構造を提供する。 【構成】 ナット部材23に座面23cと一対の壁面2
3dとを設ける。被検出体24にナット部材23の一対
の壁面23d間に嵌合する固定用片24dを設ける。ナ
ット部材23の一対の壁面23d間に嵌合して座面23
c上にねじ固定した固定用片24dによって圧迫される
突起23eをナット部材23の一対の壁面23dに設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば、モータからの出力により直線移動する移動体に固定され てこの移動体の位置検出に用いられる被検出体を前記移動体に固定するのに利用 される被検出体の固定部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記した被検出体としては、例えば、モータの出力軸としてのリードスクリュ ー上を移動するナット部材に固定され、ナット部材の所定の停止位置においてリ ミットスイッチに接触してモータを停止させるものがある。
【0003】 従来、このような被検出体をナット部材に固定する構造としては、例えば、ナ ット部材にはねじ孔を有する座面とこの座面を挟んで対向する一対の壁面とを設 けると共に、被検出体にはねじ挿通孔を有する固定用片を設け、この固定用片を ナット部材の一対の壁面間に嵌合してねじ挿通を貫通させたねじがナット部材側 のねじ孔に螺合するようになすことによって、被検出体を固定する構造が採用さ れていた。
【0004】 この場合、被検出体の固定作業を円滑に行なえるようにするために、ナット部 材に設けた一対の壁面と被検出体の固定用片との間の嵌め合いクリアランスを大 きくしている(最大約0.25mm)関係上、ねじ締め込み後に前記嵌め合いク リアランスに接着剤を注入して、被検出体がナット部材に対してがたつくのを防 止するようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来における被検出体の固定部構造にあっては、前述の説 明からも明らかなように、接着剤を合わせて使用するため、コスト面で不利であ るのに加えて、接着剤が劣化した場合には、被検出体とナット部材との間にがた つきが生じ、ナット部材が所定の停止位置に到達しても被検出体がリミットスイ ッチに強く接触しない、すなわち、ナット部材を所定の停止位置に停めることが できないことも起こりうるという問題があり、これらの問題を解決することが従 来の課題となっていた。
【0006】
【考案の目的】
この考案は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、作業性を悪化さ せることなく被検出体を固定することができるのみならず、がたつきの発生を長 期間にわたって防止して移動体の位置検出がなされないなどといった事態が生じ るのを防ぐことが可能となるうえ、コスト面においても有益である被検出体の固 定部構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案に係わる被検出体の固定部構造は、駆動源からの出力により移動する 移動体に固定されて当該移動体の位置検出に用いられる被検出体の固定部におい て、前記移動体には座面と前記座面を挟んで対向する一対の壁面とを設けると共 に、前記被検出体には前記移動体に設けた一対の壁面間に嵌合する固定用片を設 け、前記移動体に設けた一対の壁面間に嵌合して当該移動体の座面上にねじ固定 した前記被検出体の固定用片によって圧迫される突起を前記移動体に設けた一対 の壁面のうちの少なくともいずれか一方の壁面に設けた構成としたことを特徴と しており、このような被検出体の固定部構造の構成を前述した従来の課題を解決 するための手段としている。
【0008】 この場合、移動体に設けた一対の壁面に設けられる突起の形状は、ねじの締付 けとともに被検出体の固定用片によって徐々に圧迫され、この固定用片が移動体 の座面に当接した時点で最も強く圧迫される形状、すなわち、三角錐形状とする ことが望ましい。
【0009】 また、突起の張出し量は、ねじ締付時に被検出体に加えられる圧縮力,被検出 体の圧縮応力および突起の個数により適宜決定する。
【0010】
【考案の作用】
この考案に係わる被検出体の固定部構造では上記した構成としてあるので、被 検出体の固定用片を移動体に設けた一対の壁面間に嵌合する作業は円滑になされ ることとなる。
【0011】 そして、被検出体の固定用片を移動体の一対の壁面間に嵌合してねじにより固 定すると、一対の壁面のうちの少なくともいずれか一方に設けた突起は、この固 定用片によって圧迫されてこの固定用片と互いに圧接し合う状態となることから 、被検出体は移動体に対してがたつくことなく長期にわたって強固に固定される こととなる。
【0012】
【実施例】
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
【0013】 図1〜図4はこの考案に係わる被検出体の固定部構造の一実施例を示しており 、この実施例では、この考案に係わる被検出体の固定部構造を車両のシートバッ ク中折れ装置における中折れ角度規制機構の被検出体に用いた場合を例示する。
【0014】 図4に示すように、シートバック中折れ装置の駆動源としてのモータ1は、モ ータケース2にねじ3,3を介して一体的に組み付けられたギヤケース20を備 えている。
【0015】 モータケース2は、略円筒状をなしかつ内周面にマグネット5を装着したヨー ク4と、このヨーク4の一方(図4左方)の開口端を閉塞するエンドキャップ6 とからなっている。このエンドキャップ6は全体で略ハット形をなし、中央の円 筒部6aには半没状態で軸受7が固定してあり、先端(図4右端)側をギヤケー ス20内の図示しない軸受に支持させたモータ軸8の基端側をこの軸受7で支持 するようになすことによって、電機子9および整流子10が嵌装してあるモータ 軸8をヨーク4の軸心上に位置させるようにしている。
【0016】 一方、ギヤケース20ははすば歯車21を内蔵しており、このはすば歯車21 には、ギヤケース20内に突出するモータ軸8の先端部に形成したウオーム8a が噛み合わせてある。そして、ギヤケース20の外部には、図3に示すように、 このはすば歯車21と一体で回動するリードスクリュー22が設けてあり、この リードスクリュー22に螺合させたナット部材(移動体)23を介して、シート バックの図示しないフレームにモータ1の出力を伝達してシートバックを中折れ 動作(あるいは復帰動作)させるようになっている。
【0017】 この場合、ナット部材23には、中折れ角度規制機構の一部、すなわち、リー ドスクリュー22上を移動するナット部材23の移動範囲を規制する機構の一部 である被検出体24を固定するための嵌合凹部23aが設けてある。この嵌合凹 部23aは、図1に示すように、ねじ孔23bを有する座面23cと、この座面 23cを挟んでリードスクリュー22の軸心方向に対向する一対の壁面23d, 23dとから構成されており、図1の円内に拡大して示すように、この実施例で は、一対の壁面23d,23dに、三角錐状をなす突起23eをそれぞれ2個ず つ座面23cに連続するようにして設けている。
【0018】 これに対して、被検出体24は、ベースプレート24aと、このベースプレー ト24aの両端で図1上方に各々延出して設けたアーム24b,24bと、ベー スプレート24aのアーム24bとは反対側に延出しかつねじ挿通孔24cを有 した固定用片24dを備えている。
【0019】 そして、この被検出体24の固定用片24dは、ナット部材23の一対の壁面 23d,23d間に、その上端側では余裕をもって嵌め込むことができると共に 、一対の壁面23d,23dの下端側では、この固定用片24dの側面24eで 前記突起23eを圧迫する巾寸法を有している。
【0020】 つまり、被検出体24の固定用片24dをナット部材23の一対の壁面23d ,23d間に嵌合する際には、この作業を円滑に行うことができ、被検出体24 のねじ挿通孔24cを貫通させたねじ26がナット部材23のねじ孔23bにね じ込まれるようにして被検出体24の固定用片24dをナット部材23の座面2 3cに当接させた状態では、被検出体24をナット部材23に対してがたつきな く強く固定することができるようにしてある。
【0021】 さらに、ナット部材23に固定されて、このナット部材23とともにリードス クリュー22の軸心方向に移動する被検出体24の移動軌跡に沿った2箇所には 、図2に示すように、中折れ角度規制機構の一部であるリミットスイッチ25, 25が各々設けてある。前記リミットスイッチ25は、被検出体24のアーム2 4bが従動子25aのローラ25bに接触して、この従動子25aをスイッチ本 体25c側に押圧した際に、モータ1の動作を停止させるようになっている。そ して、これらのリミットスイッチ25,25のうちの一方(図2右方)のリミッ トスイッチ25は、シートバックの中折れ角度を最小とする位置で被検出体24 のアーム24bと接触して、モータ1の動作を停止させる、すなわち、ナット部 材23を所定停止位置で停止させるように配置してあると共に、他方(図2左方 )のリミットスイッチ25は、シートバックの中折れ角度を最大とする位置で図 2に矢印方向に移動した被検出体24の仮想線で示すアーム24bと接触して、 モータ1の動作を停止させる、すなわち、ナット部材23を所定停止位置で停止 させるように配置してある。
【0022】 また、ギヤケース20は、その開口端に凹部20aを有している。この凹部2 0aは、ブラシホルダ11を介してブラシ12を保持するホルダベース13を固 定するためのもので、リング状のダンパ14を嵌装したホルダベース13の突片 13aをこの凹部20aに嵌合して、モータケース2によって挟み込むことによ り、両者間にホルダベース13を固定するようにしてある。
【0023】 なお、図3および図4における符号4aは折り曲げ用突起、符号6bは係止用 突起であり、エンドキャップ6をヨーク4に固定する際には、ヨーク4側の折り 曲げ用突起4a間にエンドキャップ6側の係止用突起6bを各々嵌合し、折り曲 げ用突起4aを各々内側に折曲させてかしめるようにしている。
【0024】 したがって、上記した被検出体の固定部構造では、被検出体24をナット部材 23に固定するに際して、まず、被検出体24の固定用片24dをナット部材2 3の嵌合凹部23aを構成する一対の壁面23d,23d間に嵌合する。このと き、一対の壁面23d,23d間には、被検出体24の固定用片24dを余裕を もって嵌合できるようにしてあることから、作業性が低下することはない。
【0025】 次いで、ねじ26を締め込んでいくと、被検出体24の固定用片24dは、そ の側面24eでナット部材23の一対の壁面23d,23dに各々設けた突起2 3eをいずれも圧迫しながら嵌合凹部23aの座面23cに圧接することから、 被検出体24の固定用片24dは、座面23cだけでなく各突起23eにも圧接 することとなり、その結果、被検出体24はナット部材23に対してがたつくこ となく強固に固定されることとなる。
【0026】 つまり、被検出体24のアーム24bが、リミットスイッチ25のローラ25 bに接触することなく通過してしまうなどといった事態は一切生じないこととな る。
【0027】 図5は中折れ角度規制機構の他の構成例を示している。
【0028】 この中折れ角度規制機構では、ナット部材23とともにリードスクリュー22 の軸心方向に移動する被検出体24の移動軌跡のほぼ中心位置にリミットスイッ チ35を設けている。
【0029】 このリミットスイッチ35は、スイッチ本体35cに対して平行移動可能でか つ移動範囲の中央に自動復帰する従動子35aを備えており、被検出体24の両 アーム24b,24b間に従動子35aが位置するようにして配置してある。
【0030】 この場合、被検出体24の両アーム24b,24bの間隔は、シートバックの 中折れ角度の許容範囲に合わせて設定してあり、被検出体24の図示左側のアー ム24bが、実線で示すようにしてリミットスイッチ35の従動体35aを右上 側の移動範囲端に移動させてモータ1の動作を停止させた際に、シートバックの 中折れ角度を最小とし、図示右側のアーム24bが、仮想線で示すようにしてリ ミットスイッチ35の従動子35aを左下側の移動範囲端に移動させてモータ1 の動作を停止させた際に、シートバックの中折れ角度を最大とするようになって いる。
【0031】 上記した実施例では、この考案に係わる被検出体の固定部構造を車両のシート バック中折れ装置における中折れ角度規制機構の被検出体に用いた場合を例示し たが、これに限定されるものではなく、車両のシートスライド装置におけるスト ローク規制機構の被検出体に採用することも可能である。
【0032】 また、この考案に係わる被検出体の固定部構造の詳細な構成は、上記した実施 例に限定されるものではなく、他の構成として、例えば、ナット部材23の一対 の壁面23d,23dに各々設けた突起23eの形状,個数は、この突起23e に加えられる力の大きさにより、適宜変更することが可能である。
【0033】
【考案の効果】
以上、説明してきたように、この考案に係わる被検出体の固定部構造によれば 、駆動源からの出力により移動する移動体に固定されて当該移動体の位置検出に 用いられる被検出体の固定部において、前記移動体には座面と前記座面を挟んで 対向する一対の壁面とを設けると共に、前記被検出体には前記移動体に設けた一 対の壁面間に嵌合する固定用片を設け、前記移動体に設けた一対の壁面間に嵌合 して当該移動体の座面上にねじ固定した前記被検出体の固定用片によって圧迫さ れる突起を前記移動体に設けた一対の壁面のうちの少なくともいずれか一方の壁 面に設けた構成としたから、被検出体の固定作業を円滑に行うことができるうえ 、長期間にわたってがたつきを発生させることなく強固に固定することができる ので、移動体の停止位置の検出がなされないといった事態が生じるのを防止する ことが可能であるのに加えて、コストの低減化にも寄与することができるという 極めて優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる被検出体の固定部構造の一実施
例を示す分解斜視図である。
【図2】図1の被検出体と中折れ角度規制機構の一部で
あるリミットスイッチとの位置関係を示す部分斜視図で
ある。
【図3】図1の被検出体を固定したナット部材をリード
スクリューに螺合したモータの正面説明図である。
【図4】図3に示したモータの矢印A方向からの部分断
面説明図である。
【図5】図1の被検出体と他の構成による中折れ角度規
制機構の一部であるリミットスイッチとの位置関係を示
す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 モータ(駆動源) 23 ナット部材(移動体) 23c 座面 23d 一対の壁面 23e 突起 24 被検出体 24d 固定用片 26 ねじ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源からの出力により移動する移動体
    に固定されて当該移動体の位置検出に用いられる被検出
    体の固定部において、前記移動体には座面と前記座面を
    挟んで対向する一対の壁面とを設けると共に、前記被検
    出体には前記移動体に設けた一対の壁面間に嵌合する固
    定用片を設け、前記移動体に設けた一対の壁面間に嵌合
    して当該移動体の座面上にねじ固定した前記被検出体の
    固定用片によって圧迫される突起を前記移動体に設けた
    一対の壁面のうちの少なくともいずれか一方の壁面に設
    けたことを特徴とする被検出体の固定部構造。
JP1183392U 1992-03-10 1992-03-10 被検出体の固定部構造 Pending JPH0573595U (ja)

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