JPH05732U - ダブル粘着シート - Google Patents

ダブル粘着シート

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JPH05732U
JPH05732U JP4499391U JP4499391U JPH05732U JP H05732 U JPH05732 U JP H05732U JP 4499391 U JP4499391 U JP 4499391U JP 4499391 U JP4499391 U JP 4499391U JP H05732 U JPH05732 U JP H05732U
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adhesive
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sheet
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由紀子 鈴木
英明 鈴木
正裕 冨金原
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神崎製紙株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粘着剤の滲み出しの抑制、スリッター、ギロチ
ン、ダイカット等のカット適性(作業適性)に優れたダ
ブル粘着シートを提供する。 【構成】基材の両面に剥離剤層を形成してなる剥離シー
トの各面に粘着剤層、表面基材がそれぞれ積層されてな
るダブル粘着シートにおいて、剥離剤層表面とショアー
A硬度が65±2 °であるクロロプレンゴムとのJIS P814
7に基づいて測定される動摩擦係数が0.2 以上であるこ
とを特徴とするダブル粘着シートである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、剥離シートの各面に粘着剤層を有するダブル粘着シートに関し、特 に粘着剤の滲み出しの抑制、スリッター、ギロチン、ダイカット等のカット適性 に優れたダブル粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
粘着シートは商業用、事務用、家庭用等非常に広範囲に亘ってラベル、シール 、ステッカー、ワッペン等に加工して使用されている。粘着シートの一般的な構 成は、表面基材と剥離シートとの間に粘着剤層を形成したものであり、表面基材 には紙、フィルム、金属フォイル等が用いられ、剥離シートとしてはグラシン紙 のような高密度原紙、クレーコート紙、ポリエチレンラミネート原紙等にシリコ ーン化合物や弗素化合物の如き剥離剤を塗被したものが用いられる。また、粘着 剤としては、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエマルジョン、溶剤又 は無溶剤型の各種粘着剤が使用される。
【0003】 近年、粘着シートの層厚、また省資源、省エネルギーの観点から剥離シートの 両面に粘着剤層を有するダブル粘着シートが提供され始めた。しかし、かかるダ ブル粘着シートは上述した如く剥離シートの両面に粘着剤層を有するため、従来 の剥離シートの片面のみに粘着剤層を有する粘着シートと比較して粘着シートの 巻き取り側面からの粘着剤の滲み出しが著しく、オペレーターやユーザーに違和 感や不快感を与えたり、或いは、空気中の微細な塵が付着し、製品の外観を損な うので、保管や運搬に過分の注意が必要となる。
【0004】 さらに、仕上がりの該ダブル粘着シートは用途に応じて適宜所要の寸法にスリ ッター、ギロチン、或いはダイカット等の断裁加工が行われる。この場合、スリ ッター、ギロチン断裁刃、ダイカット加工刃等に粘着剤が付着しやすいために、 断裁加工の能率低下といった難点を抱えていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記の如き現状から、本考案者等はその対策のために鋭意研究を行った結果、 ダブル粘着シートを構成する剥離シートに、特定の動摩擦係数を有する剥離剤を 使用することにより上記の如き難点が極めて効率よく解消されることを見出した のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、基材の両面に剥離剤層を形成してなる剥離シートの両面に粘着剤層 、表面基材がそれぞれ積層されてなるダブル粘着シートにおいて剥離剤層表面と ショアーA硬度が65±2 °であるクロロプレンゴムとのJIS P 8147に準ずる動摩 擦係数が0.2 以上であることを特徴とするダブル粘着シートである。
【0007】
【作用】
本考案のダブル粘着シートに使用される粘着剤としては、ゴム系、アクリル系 、ビニルエーテル系等のエマルジョンや溶剤又は無溶剤型の粘着剤が挙げられる 。該粘着剤は、アクリル酸エステルの分子量の調節、水又は溶剤による希釈、或 いは増粘等の手段によって、通常3,000 〜8,000 センチポイズ程度の粘度に調節 して剥離シートに塗被されるが、この場合の塗被装置としては、例えばロールコ ーター、ナイフコーター、バーコーター、スロットダイコーター等が使用され、 塗被量は乾燥重量で5 〜50g/m2 程度の範囲で調節される。
【0008】 なお、剥離基材としては、例えばグラシン紙、両面顔料塗被紙、両面ポリエチ レンラミネート紙、或いはポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレー トフィルム等の樹脂フィルムが使用され、特に限定されるものではない。この基 材の各面に剥離剤層を形成して剥離シートが製造されるが、該剥離シートにおい て剥離剤層表面とショアーA硬度が65±2 °であるクロロプレンゴムとのJIS P 8147に基づいて測定される動摩擦係数が0.2 以上であることが必要である。因み に、動摩擦係数が0.2 未満であると、巻取り側面での粘着剤の滲み出しがひどく なり、更に、スリッター、ギロチン、或いはダイカット加工等の際にカット刃へ の粘着剤の付着がひどく作業効率が著しく低下し問題である。
【0009】 かかる動摩擦係数を与える剥離剤の具体例としては例えば、東レ・ダウ・コー ニング・シリコーン(株)製になるSD−7239、BY24−162、LTC −300B、LTC−350A、LTC−350G、LTC−370G、BY1 4−403、BY14−405、BY14−407、BY14−413、BY1 4−414、BY14−411、BY14−420、信越化学工業(株)製にな るKS−845、KS−770、KNS−202A、KNS−305、KNS− 316、KNS−319、KNS−320、X−62−A232、X−62−1 233等が挙げられる。
【0010】 剥離剤の塗被量は乾燥重量で0.05〜 3g/m2 程度で調節され、熱硬化、電離 放射線硬化等によって、剥離剤層として仕上げられる。なお、剥離剤を基材に塗 被する場合の塗被装置としては、例えばダイレクトグラビアコーター、マイヤー バーコーター、エアーナイフコーター、オフセットグラビアコーター、多段ロー ルコーター等が使用される。
【0011】 次に、本考案の構成になるダブル粘着シートを図1によって説明する。即ち、 本考案の粘着シートは基材(4)の片面に剥離剤層(3)、粘着剤層(2)を順 次形成させ表面基材(1)を貼り合わせた後、基材(4)のもう一方の面に剥離 剤層(5)、粘着剤層(6)を順次形成させ表面基材(7)を貼り合わせて製造 される。表面基材としては、例えば紙、合成紙、フィルム、金属フォイル等が使 用できるが上述の通り最初に貼り合わされた表面基材は裏面に剥離剤、粘着剤を 塗被した際、再度オーブンにて熱乾燥を受ける為、熱により品質変化をおこさな い基材が好ましい。なお、剥離剤、粘着剤として電離放射線硬化、紫外線硬化タ イプ等を使用すると表面基材に対する上記制約がなく、好ましい実施態様のひと つである。
【0012】 また粘着剤層を形成する粘着剤のJIS K 6301に準ずる引張り強さが3kg/cm2 以上、且つ、伸び率が1000%以下であると巻取り側面での粘着剤の滲み出し、更 に、スリッター、ギロチン、或いはダイカット加工等の際にカット刃への粘着剤 の付着が、さらに抑制されるため好ましい。
【0013】
【実施例】
以下に実施例を示し本考案をより具体的に説明するが、勿論これらに限定され るものではない。
【0014】 実施例1 市販の両面ポリエチレンラミネート紙の片面に、シリコーン剥離剤(商品名: KS−845 、信越化学工業(株)製/動摩擦係数=0.27)を乾燥塗被量が1.0g/ m2 となるようにバーコーターで塗被乾燥して剥離剤層を形成させた後、該剥離 剤層面にアクリル系エマルジョン粘着剤(商品名:サイビノールX−491 −269 E、サイデン化学(株)製/引張り強さ=5.5 kg/cm2 、伸び率=400 %)を乾 燥塗被量が17 g/m2 となるようにナイフコーターで塗被乾燥して粘着剤層を得 た。この粘着剤層上面に、上質紙64 g/m2 をプレスロールで貼り合わせて粘着 シートを得た。
【0015】 次いで、上記粘着シートの他方のポリエチレンラミネート面上に、上記のシリコ ーン剥離剤、アクリル系エマルジョン粘着剤を同様の方法で順次塗被乾燥させた 後、上質紙64 g/m2 をプレスロールで貼り合わせてダブル粘着シートを得た。 このダブル粘着シートをギロチン断裁したところ、その刃先へ粘着剤の付着は認 められず作業効率は良好であった。
【0016】 実施例2 シリコーン剥離剤として、商品名:SD−7239(東レ・ダウ・コーニング・シ リコーン(株)製/動摩擦係数=0.25)を、アクリル系エマルジョン粘着剤とし て、商品名:X−491 −268 E(サイデン化学(株)製/引張り強さ=4.0 kg/ cm2 、伸び率=450 %)を使用した以外は、実施例1と同様にしてダブル粘着シ ートを得た。このダブル粘着シートをギロチン断裁したところ、その刃先へ粘着 剤が若干付着したものの、実用上特に問題は無く作業効率は良好であった。
【0017】 比較例1 シリコーン剥離剤として、商品名:KS−857 (信越化学工業(株)製/動摩 擦係数=0.18)を使用した以外は、実施例1と同様にしてダブル粘着シートを得 た。このダブル粘着シートをギロチン断裁したところ、その刃先へ粘着剤の付着 が認められ、作業上やや問題があった。
【0018】 比較例2 実施例1においてシリコーン剥離剤として、商品名:X−62−2353(信越化学 工業(株)製/動摩擦係数=0.05)を、アクリル系エマルジョン粘着剤として、 商品名:ニカゾールL−122 (日本カーバイド工業(株)製/引張り強さ=2.5 kg/cm2 、伸び率=1500%)を使用した以外は、実施例1と同様にしてダブル粘 着シートを得た。このダブル粘着シートをギロチン断裁したところ、その刃先へ 粘着剤が著しく付着して、作業効率が大幅に低下し、問題を残した。
【0019】
【考案の効果】
実施例から明らかなように、本考案のダブル粘着シートは、粘着剤の滲み出し が無く、ギロチン適性等、作業効率の優れたダブル粘着シートであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案のダブル粘着シートを示す断面
図である。
【符号の説明】
1 ; 表面基材 2 ; 粘着剤層 3 ; 剥離剤層 4 ; 剥離基材 5 ; 剥離剤層 6 ; 粘着剤層 7 ; 表面基材 8 ; 両面剥離シート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の両面に剥離剤層を形成してなる剥
    離シートの各面に粘着剤層、表面基材がそれぞれ積層さ
    れてなるダブル粘着シートにおいて、剥離剤層表面とシ
    ョアーA硬度が65±2 °であるクロロプレンゴムとのJI
    S P 8147に基づいて測定される動摩擦係数が0.2 以上で
    あることを特徴とするダブル粘着シート。
  2. 【請求項2】 粘着剤層を形成する粘着剤のJIS K 6301
    に準ずる引張り強さが3 Kg/cm2 以上、且つ伸び率が10
    00%以下である請求項1記載のダブル粘着シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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