JPH0572693A - カラープルーフ作成方法 - Google Patents

カラープルーフ作成方法

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JPH0572693A
JPH0572693A JP29785591A JP29785591A JPH0572693A JP H0572693 A JPH0572693 A JP H0572693A JP 29785591 A JP29785591 A JP 29785591A JP 29785591 A JP29785591 A JP 29785591A JP H0572693 A JPH0572693 A JP H0572693A
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JP
Japan
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group
layer
color
silver halide
yellow
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29785591A
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English (en)
Inventor
Takashi Ozawa
孝 小澤
Masayuki Kuroishi
雅幸 黒石
Hidetoshi Kobayashi
英俊 小林
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷のイエロー画像と近似した色調、光沢性
を有する、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いたカ
ラープルーフ作成方法を提供する。 【構成】 一般式(I): 【化1】 で示され、かつpKaが8.3以上の特定のイエローカ
プラーを含むイエロー画像形成層、マゼンタ画像形成層
及びシアン画像形成層からなるハロゲン化銀写真乳剤含
有感光層が同時重層塗布により表面に凹凸のある支持体
上に形成されてなるハロゲン化銀カラー写真感光材料を
露光処理したのち、一般式(II): 【化2】 で示される特定の現像主薬を含む現像処理液で処理する
ことを特徴とする、表面光沢度(JIS−Z 8741
に規定される方法で測定される表面光沢度Gs(60
°))が25以下のカラープルーフ作成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料(以下、単に写真感光材料または感光材料と
称する場合もある。)を用いたカラープルーフ作成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーペーパーあるいは反転ペーパー等
の発色法ハロゲン化銀カラー写真感光材料を利用してカ
ラープルーフを作成する方法はすでに知られている(特
開昭56−113139号公報、同56−104335
号公報、あるいは特開平2−139542号公報)。カ
ラープルーフの発色画像の色調(写真感光材料を色分解
露光し、現像して得られるイエロー、マゼンタおよびシ
アンの各色調)については、印刷インキのイエロー、マ
ゼンタおよびシアンの色調とできる限り近似しているこ
とが望ましい。また、カラープルーフの画像は網点面積
により画像の濃淡が表現されるが、網点画像のハイライ
ト部からシャドウ部までのすべての範囲でカラー印刷画
像に近似性の高い発色画像が形成されたカラープルーフ
であることが望まれる。カラープルーフの発色画像は、
カプラーと発色現像主薬とのカップリング反応により形
成されるものであるが、従来から使用されているカプラ
ーと発色現像主薬とから得られるカラー画像は、印刷イ
ンキの色調に比較するとなお充分満足のいく高い近似性
を有しているとは言えない。このため、マゼンタ画像に
ついては、特開平2−124568号公報において、特
定の化学構造を有するマゼンタカプラーを用いて、カラ
ープルーフのマゼンタ画像を、印刷画像に高い近似性を
持たせることが提案されている。しかし、カラープルー
フとして形成されるイエロー画像の場合には、印刷イン
キの色調と高い近似性を有するイエロー画像はこれまで
に提案されていない。さらに、写真方式を利用して得た
カラープルーフは、その仕上がり品の表面性状が光沢性
を有していて、カラー印刷物の表面性(非光沢面;マッ
ト面)と異なるために、カラープルーフとしての画像の
印象をくるわせ、印刷物の仕上がりの色や調子をチェッ
クするカラープルーフとしては必ずしも充分満足いくも
のとはいえないとの問題もある。上記の問題点を改良す
るために、支持体をいわゆる光沢紙ではなく、表面に凹
凸のある支持体(例えば、ポリエチレンで皮膜され、か
つ型づけ(エンボス)された紙支持体;マット紙)が使
われることが多かった。しかしながら、このような表面
に凹凸のある支持体を用いた場合でも、上記問題点の充
分な改良には至っていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記問題点等を改善することにあり、これを詳しく
言えば、分解網点画像から発色現像によって得られるカ
ラー画像が印刷インクの色調に近い色調を有し、かつ印
刷画像と近似した光沢性を有するカラープルーフを提供
することであり、特にハイライト部からシャドウ部まで
の広い範囲で印刷のイエロー画像と近似した色調の得ら
れるハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いたカラープ
ルーフ作成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0005】
【化3】
【0006】[上記式(I)において、R3 は三級アル
キル基を表わし、R4 はアルキル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基またはジアルキルアミノ基からなる群よ
り選ばれる一価の基を表わし、R5 は一般式(I)で表
わされるカプラーに耐拡散性を与えるに十分な大きさと
形状を有する基を表わし、R6 はベンゼン環上に置換可
能な基を表わし、Xは現像主薬の酸化体とのカップリン
グ反応により離脱可能な基を表わし、そしてm及びnは
0〜2の整数を表わす。]で示され、かつpKaが8.
3以上のイエローカプラーを含むイエロー画像形成層、
マゼンタ画像形成層及びシアン画像形成層からなるハロ
ゲン化銀写真乳剤含有感光層が同時重層塗布により表面
に凹凸のある支持体上に形成されてなるハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を露光処理したのち、一般式(II):
【0007】
【化4】
【0008】[一般式(II)において、R1 はアルキル
基を表わし、R2 はアルキレン基を表わす、ただし、R
1 とR2 は互に結合して環を形成していてもよい。]で
示される現像主薬を含む現像処理液で処理することを特
徴とする、表面光沢度(JIS−Z 8741に規定さ
れる方法で測定される表面光沢度Gs (60°))が2
5以下のカラープルーフ作成方法にある。なお、本発明
のイエローカプラーにおいて、『pka』は以下の方法
で求めたものである。0.01ミリモルのカプラーを含
むテトラヒドロフラン/水(6/4、重量比)の溶液5
0ccに、1Nの塩化ナトリウム10.5ccを加え、
窒素ガス雰囲気下撹拌しながら、水酸化カリウム水溶液
で滴定する。そしてこの滴定操作で得られたグラフの変
曲点の中央の位置のpHをpKaとした。
【0009】以下に、本発明の好ましい態様を記載す
る。 (1)前記カラープルーフの表面のJIS−Z 874
1に規定される方法で測定される表面光沢度Gs (60
°)が10以下、5以上である。 (2)上記ハロゲン化銀カラー写真感光材料が感光塗布
層および非感光性塗布層を含み、かつこれらの層の合計
が11層以上の塗布層からなるものである。 (3)前記支持体の感光層側の表面のJIS− Z87
41に規定される方法で測定される光沢度Gs (75
°)が15以下、5以上である。 (4)前記支持体が、ポリエチレンで被覆された紙支持
体であって、該ポリエチレン皮膜に白色顔料が1〜5g
/m2 含まれている。 (5)上記(3)において、白色顔料がTiO2 であっ
て、その平均粒子サイズが0.1〜0.5μmの範囲に
ある。 (6)写真感光材料が直接ポジハロゲン化銀感光材料で
ある。 (7)前記の一般式(I)で示されるイエローカプラー
のpKaが、8.3以上、10以下である。 (8)前記の一般式(I)において、R5 はアルキル
基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アルキルチオ基
またはアリールオキシカルボニル基から選ばれる基であ
る。 (9)前記一般式(I)において、R5 はアルコキシ
基、アルコキシカルボニル基またはアリールオキシカル
ボニル基から選ばれる基である。
【0010】
【発明の効果】本発明のカラープルーフの作成方法に従
えば、形成されるイエロー画像が、印刷のイエロー画像
と近似した色調を示すカラープルーフが得られ、またそ
の表面の光沢度もカラー印刷画像に近似したものとなる
ため、非常に見やすくなる。従って、本発明の方法に従
って作成されたカラープルーフを使用すれば、カラー印
刷物の仕上がり品のチェックを正確に、かつ迅速、容易
に行うことができる。
【0011】[発明の詳細な記述]本発明のカラープル
ーフの作成方法は、前述の一般式(I)で示され、かつ
pKaが8.3以上のイエローカプラーを含有するイエ
ロー画像形成層を含むカラー画像形成層が凹凸を有する
支持体上に形成されてなる感光材料を用いて、これを露
光し、前述の一般式(II)で示される現像主薬を含む発
色現像処理液で処理することからなる方法である。この
ようにして得られたカラー画像を有するカラープルーフ
は、その表面の光沢度Gs(60°)[JIS−Z 8
741(1983)に規定される方法で測定される鏡
面光沢度]が25以下となる。本発明においては、上記
光沢度は、10以下、5以上であるように調整すること
が好ましい。
【0012】本発明のカラープルーフの作成方法に利用
される写真感光材料は、種々の方法を利用して製造する
ことができる。本発明の方法に利用される感光材料を得
る好ましい方法としては、支持体上に、感光層と非感光
性層(支持体上に設けられる塗布層)とを同時重層塗布
法を用いて形成する方法が利用できる。またこの場合、
用いる支持体としては、その感光層側の表面が凹凸状に
形成されていて光沢度が低減しているものを用いる。
【0013】以下に本発明の方法に利用される感光材料
を詳細に説明する。本発明の方法に利用されるハロゲン
化銀カラー写真感光材料は、イエロー画像形成層、マゼ
ンタ画像形成層及びシアン画像形成層を含む少なくとも
三つの層を支持体上に有するものであり、ハロゲン化銀
を感光剤主体として使用するものであれば、どのような
方式のものでも含まれる。本発明の方法に利用される写
真感光材料は、通常、支持体上に赤感性乳剤層、緑感性
乳剤層および青感性乳剤層を各々少なくとも一つ有す
る。これらの層の順序は必要に応して任意に選べる。好
ましい層配列は支持体側から赤感性、緑感性、青感性ま
たは支持体側から緑感性、赤感性、青感性の順である。
また前記の各乳剤層は感度の異なる二つ以上の乳剤層か
らできていてもよく、また同一感色性をもつ二つ以上の
乳剤層の間に非感光性層が存在していてもよい。赤感性
乳剤層にはシアン形成カプラー(シアンカプラー)が、
緑感性乳剤層にはマゼンタ形成カプラー(マゼンタカプ
ラー)が、青感性乳剤層にはイエロー形成カプラー(イ
エローカプラー)がそれぞれ含まれているのが通常であ
るが、場合により異なる組み合わせをとることもでき
る。本発明の方法に利用される感光材料には、ハロゲン
化銀乳剤層の他に、保護層、中間層、フィルター層、ハ
レーション防止層、バック層、白色反射層などの補助層
が適宜設けられる。本発明の方法に利用される感光材料
は、シアン画像形成層、マゼンタ画像形成層、イエロー
画像形成層からなるカラーポジ感光材料であることが好
ましく、特に、シアン画像形成層を最も支持体近くに塗
設してなる感光材料であることが好ましい。
【0014】カラープルーフの作成のための感光材料の
露光に使用される原稿は、通常ポジ型の白黒透過網画像
である。従って、ポジ型の感光材料が用いられる。感光
材料の中でも直接ポジ型ハロゲン化銀感光材料は反転処
理を伴うポジ型感光材料に比べて現像処理操作が簡便に
なるという利点がある。特に処理が簡便であること、メ
インテナンスが容易であること、感度が高いこと(処理
能力が高い)から、本発明の方法に利用される感光材料
が予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子
と造核剤を含有する写真乳剤層を少なくとも一層支持体
上に有する感光材料である場合には、いっそう有用であ
る。ここで、「造核剤」とは、予めかぶらされていない
内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を表面現像処理する際に作
用して直接ポジ像を形成する働きをする物質である。そ
して、造核剤を用いたかぶり処理をしたものであること
が特に好ましい。造核剤としては、特開昭63−152
48号公報に記載されている四級複素環系化合物が特に
好ましい。
【0015】本発明に用いることができる、予めかぶら
されていない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン
化銀粒子の表面がかぶらされてなく、しかも潜像を主と
して粒子内部に形成するハロゲン化銀を含有する乳剤で
あるが、更に具体的には、ハロゲン化銀乳剤を透明支持
体上に一定量(0.5〜3g/m2 )塗布し、これに
0.01ないし10秒の固定された時間で露光を与え、
下記現像液(内部型現像液)中で、20℃、5分間現像
したとき通常の写真濃度測定方法によって測られる最大
濃度が、上記と同量塗布して同様にして露光したハロゲ
ン化銀乳剤を下記現像液(表面型現像液)中で、18
℃、6分間現像した場合に得られる最大濃度の、少なく
とも5倍大きい濃度を有するものが好ましく、より好ま
しくは少なくとも10倍大きい濃度を有するものであ
る。内部型現像液 メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水物) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(一水塩) 52.8g KBr 5.0g KI 0.5g 水を加えて 1000cc表面型現像液 メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g NaBO2 ・4H2 O 35.0g KBr 1.0g 水を加えて 1000cc
【0016】内部潜像型乳剤の具体例としては例えば、
米国特許第2,592,250号明細書に記載されてい
るコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤、または米国特許
3,761,276号、同3,850,637号、同
3,923,513号、同4,035,185号、同
4,395,478号、同4,504,570号、特開
昭52−156614号、同55−127549号、同
53−60222号、同56−22681号、同59−
208540号、同60−107641号、同61−3
137号、同62−215272号の各公報、リサーチ
・ディスクロージャー誌No. 23510(1983年1
1月発行)236頁に記載の特許に開示されているコア
/シエル型ハロゲン化銀乳剤を挙げることができる。本
発明に使用するハロゲン化銀粒子の形は、立方体、八面
体、十二面体、十四面体の様な規則的な結晶体、球状な
どのような変則的な結晶形、また長さ/厚み比の値が5
以上の平板状の形の粒子を用いても良い。また、これら
の種々の結晶形の複合形を持つもの、またそれらの混合
からなる乳剤であってもよい。ハロゲン化銀の組成とし
ては、塩化銀、臭化銀混合ハロゲン化銀があり、本発明
に好ましく使用されるハロゲン化銀は、沃化銀を含まな
いか、あるいは含んでいる場合でも3モル%以下の、塩
(沃)臭化銀、(沃)塩化銀または(沃)臭化銀であ
る。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズは、2μm以
下、0.1μm以上が好ましいが、特に好ましいのは1
μm以下、0.15μm以上である。粒子サイズ分布は
狭くても広くてもいずれでもよいが、粒状性や鮮鋭度等
の改良のために粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの
±40%以内、好ましくは±20%以内に全粒子の90
%以上が入るような粒子サイズ分布の狭い、いわゆる単
分散ハロゲン化銀乳剤を本発明に使用するのが好まし
い。また感光材料が目標とする階調を満足させるために
実質的に同一の感色性を有する乳剤層において粒子サイ
ズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳剤もしくは
同一サイズで感度の異なる複数の粒子を同一層に、混合
または別層に重層塗布することができる。さらに、二種
類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤あるいは単分散乳剤と
の組み合わせを、混合あるいは重層して使用することも
できる。
【0017】本発明に使用するハロゲン化銀乳剤は、粒
子内部または表面に硫黄もしくはセレン増感、還元増
感、貴金属増感などの単独もしくは併用により化学増感
することができる。詳しい具体例は、例えばリサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643、III (197
8年12月発行)23頁などに記載の特許にある。本発
明に用いる写真乳剤は、慣用の方法で写真用増感色素に
よって分光増感される。特に、有用な色素は、シアニン
色素、メロシアニン色素および複合メロシアニン色素に
属する色素であり、これらの色素は単独又は組み合わせ
て使用できる。また上記色素と強色増感剤を併用しても
よい。詳しい具体例は、例えばリサーチ・ディスクロー
ジャー誌No.17643、IV(1978年12月発
行)23〜24頁などに記載の特許にある。
【0018】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的でカブリ防
止剤または安定剤を含有させることができる。詳しい具
体例は、例えばリサーチ・ディスクロージャー誌No.
17643、VI(1978年12月発行)および「スタ
ビリゼーション・オブ・フォトグラフィック・シルバー
ハライドエマルジョン」(E.J.Birr 著『 Stabilization
of Photographic Silver Halide Emulsion 』(FocalPr
ess 、1974年刊)などに記載されている。
【0019】本発明の方法に利用される感光材料を用い
て直接ポジカラー画像を形成するには、種々のカラーカ
プラーを使用することができる。本発明の方法に利用さ
れる感光材料に含まれるイエローカプラーは、下記の一
般式(I)で示され、かつpKaが8.3以上の化合物
であり、後述する一般式(II)で示される発色現像主薬
の酸化体とカップリング反応して実質的に非拡散性の色
素を生成または放出する化合物である。この化合物は、
それ自身実質的に非拡散性の化合物であることが好まし
い。本発明において、カプラーのpKaは、8.3以
上、10以下であることが好ましく、8.5〜9.5の
範囲にあることが更に好ましい。なお、カプラーのpK
aは、前述の方法に従って得た値である。
【0020】
【化5】
【0021】[上記式(I)において、R3 は、3級ア
ルキル基を表わし、R4 はアルキル基、アルコキシ基、
アリールオキシ基またはジアルキルアミノ基からなる群
より選ばれる一価の基を表わし、R5は一般式(I)で
表わされるカプラーに耐拡散性を与えるに十分な大きさ
と形状を有する基を表わし、R6 はベンゼン環上に置換
可能な基を表わし、Xは現像主薬の酸化体とのカップリ
ング反応により離脱可能な基を表わし、そしてm及びn
は0〜2の整数を表わす。]
【0022】上記R3 は、炭素原子数4〜36(さらに
好ましくは4〜10)の3級アルキル基であることが好
ましい。3級アルキル基には、3級シクロアルキル基が
含まれる。
【0023】上記R4 は、炭素原子数1〜24(さらに
好ましくは1〜4)の、アルキル基、アルコキシ基、炭
素原子数6〜36(更に好ましくは6〜12)のアリー
ルオキシ基、および炭素原子数2〜24(さらに好まし
くは2〜12)のジアルキルアミノ基からなる群より選
ばれる一価の基であることが好ましい。
【0024】上記R5 は、具体的には、アルキル基、ア
ルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ
基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ウレイド
基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニ
ルオキシ基、アルキルチオ基またはアリールオキシカル
ボニル基を表わす。上記アルキル基または上記各基を構
成するアルキル基は、炭素原子数8〜36(更に好まし
くは8〜24)であることが好ましい。
【0025】上記R5 は、アルキル基、アルコキシ基、
アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アルキルス
ルホニルオキシ基、アルキルチオ基またはアリールオキ
シカルボニル基であることが好ましい。
【0026】上記R6 は、具体的にはハロゲン原子、炭
素原子数1〜12の、アルキル基、アルコキシ基、炭素
原子数2〜12のアルコキシカルボニル基またはシアノ
基を表わす。
【0027】上記Xは、炭素原子数6〜36(好ましく
は6〜18)のアリールオキシ基、炭素原子数3〜36
(好ましくは3〜24)の、ピラゾリル基、イミダゾリ
ル基、炭素原子数2〜36(好ましくは2〜24)のト
リアゾリル基、炭素原子数4〜36(好ましくは4〜2
4)のイミド基または炭素原子数3〜36(好ましくは
3〜24)のイミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イ
ル基を表わす。ここでピラゾリル基、イミダゾリル基、
トリアゾリル基およびイミド基は、それを構成する窒素
原子がカップリング活性基(メチレン基)に結合してい
る。
【0028】mは、1であることが好ましく、nは、0
または1であることが好ましい。ただし、m及び/又は
nが0のときは、上記R4 の炭素原子数は8以上であ
る。
【0029】上記R3 、R4 、R5 、R6 及びXは、置
換基を有していてもよい。代表的な置換基としては、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、カル
ボンアミド基、スルホンアミド基、アリールスルホニル
基またはアリール基などを挙げることができる。
【0030】一般式(I)のR3 、R4 、R5 、R6
びXとして好ましい基は次の通りである。 R3 :t−ブチル基、1−メチルシクロプロピル基、1
−メチルシクロブチル基、1−メチルシクロペンチル
基、1−メチルシクロヘキシル基またはアダマンチル
基。 R4 :アルコキシ基またはアルキル基。 R5 :アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、またはアルコキシ基。 R6 :ハロゲン原子又はアルコキシ基。 X:イミド基またはイミダゾリジン−2,4−ジオン−
3−イル基。
【0031】以下に、上記R3 、R4 、R5、R6 およ
びXの具体例、並びに一般式(I)で表されるイエロー
カプラーの具体例を示す。 R3 の具体例;
【0032】
【化6】
【0033】R4 の具体例; −OCH3 、−OC25 、−OCH2CH2 OCH
3 、−CH3 、−C25 、−C37(i)、−C4
9(t)、−OC1225、−N(CH32
【0034】
【化7】
【0035】R5 の具体例; −OC1225、−OC1633、−COOC1225、−O
COC1531、−SO2 OC1633、−COOC
1633、−COOCH2 CH2 OC1225、−NHCO
1531
【0036】
【化8】
【0037】R6 の具体例; F、Cl、Br、I、−CH3 、−C37(i)、−C4
9(t)、−OCH3 、−OC49 、−COOCH3
−COOC49
【0038】
【化9】
【0039】Xの具体例;
【0040】
【化10】
【0041】一般式(I)で表わされるイエローカプラ
ーの具体例、なお、[ ]にpKa値を付記する。
【0042】
【化11】
【0043】
【化12】
【0044】
【化13】
【0045】
【化14】
【0046】
【化15】
【0047】
【化16】
【0048】
【化17】
【0049】なお、上記一般式(I)で表わされるイエ
ローカプラーは、特開昭63−123047号公報に記
載の合成法をはじめ他の公知の方法により合成すること
ができる。上記のイエローカプラー以外の公知のカラー
カプラーも併用することができる。有用なカラーカプラ
ーの典型例には、ナフトールもしくはフェノール系化合
物、ピラゾロンもしくはピラゾロアゾール系化合物およ
び開鎖型もしくは複素環のケトメチレン化合物がある。
本発明で使用しうるこれらのシアン、マゼンタおよびイ
エローカプラーの具体例は、リサーチ・ディスクロージ
ャー誌No.17643(1978年12月発行)25
頁、VIII−D項、同No.18717(1979年11
月発行)および特開昭62−215272号公報に記載
の化合物、およびそれらに引用された特許に記載されて
いる。生成する色素が有する短波長域の不要吸収を補正
するための、カラードカプラー、発色色素が適度の拡散
性を有するカプラー、無呈色カプラー、カップリング反
応に伴って現像抑制剤を放出するDIRカプラーやポリ
マー化されたカプラーも又使用できる。
【0050】本発明の方法に利用される感光材料に設け
られる乳剤層や中間層に用いることのできる結合剤また
は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利で
あるが、それ以外の親水性コロイドも用いることもでき
る。本発明の方法に利用される感光材料は、色カブリ防
止剤もしくは混色防止剤を含有していてもよい。これら
の防止剤の代表例は、特開昭62−215272号公報
の185〜193頁に記載されている。本発明の方法に
利用される感光材料は、カプラーの発色性を向上させる
機能を有する発色増強剤を含んでいてもよい。この発色
増強剤の代表例は、特開昭62−215272号公報の
121〜125頁に記載されている。本発明の方法に利
用される感光材料には、イラジエーションやハレーショ
ンを防止する染剤、紫外線吸収剤、可塑剤、蛍光増白
剤、マット剤、空気カブリ防止剤、塗布助剤、硬膜剤、
帯電防止剤やスベリ性改良剤等を添加することができ
る。これらの添加剤の代表例は、リサーチ・ディスクロ
ージャー誌No.17643、VIII(1978年12月
発行)25〜27頁、および同18716(1979年
11月発行)647〜651頁に記載されている。本発
明の方法に利用される感光材料の表面は、筆記性を有し
ていることが好ましい。筆記性とは鉛筆、色鉛筆、クレ
ヨン、ボールペン、油性インクペン、水性インクペンな
どで書き込むことができる機能を言う。このような筆記
性は、感光層および非感光性層からなる塗布層の最外層
(例えば、保護層)に、ポリメチルメタクリレートやそ
の共重合体、シリカなどの微粒子粉末(粒子径:3〜1
00μm)を含ませることにより、付与される。
【0051】本発明の方法に利用される感光材料に使用
される支持体としては、セルロースエステル、又はポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどの合成
高分子物質を材料とするフィルム又はガラス、紙、もし
くはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン等
の樹脂で被覆された紙などいずれの場合にも効果があ
る。しかし紙もしくは、ポリエチレン等の樹脂で被覆さ
れた紙の場合に特に顕著であり、特に50〜150μm
のいわゆる薄手紙支持体がより効果的である。印刷校正
用には、支持体の厚さが100μm以下であることが好
ましい。感光材料に使用する紙支持体としては、例え
ば、天然パルプ、合成パルプあるいはそれらの混合物よ
りなる紙を挙げることができる。これらの紙には所望に
より各種の紙力増強剤、サイズ剤、無機顔料、着色剤、
蛍光増白剤を添加してもよい。
【0052】また、上記の材料で形成される支持体は、
その表面(感光層側)が凹凸状とされ、表面光沢度が低
いものである。上記表面の凹凸は、公知のマット剤(酸
化チタン、炭酸カルシウム等の無機の白色顔料)と膜形
成性樹脂との混合物を支持体原紙上に塗布することによ
り形成することができる。あるいは、このような支持体
は、予めマット剤を含有させた(練り込んだ)前記皮膜
材であるポリエチレン等の樹脂をシート状に成型し、こ
れを前記紙支持体上に貼設することにより形成すること
もできる。この場合マット剤は、ポリエチレン皮膜に1
〜5g/m2 (更に好ましくは、2〜4g/m2 )の範
囲の量で含まれていることが好ましい。また、マット剤
(白色顔料)は、その平均粒子サイズが、0.1〜0.
5μm(更に好ましくは、0.2〜0.4μm)の範囲
にあることが好ましい。さらに、樹脂層の表面の表面反
射率を減少させるために型付けが行われる。型付け(エ
ンボシング)は、例えばロールの表面に表面研磨、エッ
チング、メッキなどによって形成された型(レリーフ)
を有するステンレスロール、クロムメッキロール等のロ
ールに通すことにより形成することができる。
【0053】本発明において、上記のようにして形成さ
れる支持体の感光層側の表面の光沢度Gs (75°)
[JIS−Z 8741(1983)に規定される方法
(入射角75°)で測定される光沢度]は15以下であ
ることが好ましく、5以上であることが好ましい。更に
好ましくは、15以下、10以上である。
【0054】本発明の方法に利用される写真感光材料に
おいて、写真乳剤層、その他の層は、リサーチ・ディス
クロージャー誌No.17643V、VII (1978年
12月発行)28頁に記載のものや、ヨーロッパ特許
0,102,253号公報や特開昭61−97655号
公報に記載の支持体に塗布される。本発明の方法に利用
される感光材料は、前記支持体上に、乳剤層あるいはそ
の他の写真構成層を前述したように、同時重層塗布方法
を利用して作成する。このイうな塗布方法としては、エ
クストルージョン塗布、カーテンフロー塗布、スライド
ホッパー塗布等の塗布方法を利用することが望ましい。
またリサーチ・ディスクロージャー誌No.17643
項28〜29頁に記載の塗布法を利用することもでき
る。これらの中では、特にスライドホッパー塗布方法を
利用することが好ましい。なお、本発明の方法に利用さ
れる感光材料は、感光層および非感光性層からなる塗布
層(支持体の上に設けられる層)が少なくとも11層以
上(更に好ましくは12層以上)の層構成を有している
ことが好ましい。このような層構成の場合に、特に、上
記同時重層塗布方法を利用することにより、前記支持体
表面の凹凸状態が、形成される塗布層の表面に効果的に
反映されるので、表面光沢度の低減に顕著に寄与する。
【0055】本発明のカラープルーフの作成方法は、前
述したハロゲン化銀カラー写真感光材料から公知の処理
方法(露光、発色現像、定着、水洗の各工程)に従い行
われる。ただし、本発明においては発色現像工程におい
て、一般式(II)で示される発色現像主薬を含む発色現
像処理液を使用する。以下、工程順に説明する。露光
は、感光材料を構成する乳剤層が感度を有しているスペ
クトル領域の電磁波を用いて行う。また光源としては、
タングステン電灯、蛍光灯、水銀灯等の公知の光源を利
用できる。露光後の感光材料は、発色現像、漂白定着処
理が施される。本発明で使用される発色現像主薬は、下
記一般式(II)で示される。
【0056】
【化18】
【0057】[上記一般式(II)において、R1 はアル
キル基を表わし、R2 はアルキレン基を表わし、またR
1 とR2 は互に結合して環を形成していてもよい。] 上記R1 は、炭素原子数1〜8のアルキル基を表わし、
好ましくはメチル基、エチル基、ブチル基またはメトキ
シエチル基である。上記R2 は、炭素原子数2〜6のア
ルキレン基を表わし、好ましくはエチレン基またはトリ
メチレン基である。一般式(II)で表される現像主薬の
具体例を以下に示す。
【0058】
【化19】
【0059】
【化20】
【0060】上記の一般式(II)で示される発色現像主
薬を主成分として含む、アルカリ性の発色現像液は、ア
ルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩、臭化物の塩、沃化物の
塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしく
はメルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防
止剤などを含むのが一般的である。また必要に応じて以
下のような化合物が含まれる。ヒドロキシルアミン、ジ
エチルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、ヒドラジン類、
フェニルセミカルバジド類、トリエタノールアミン、カ
テコールスルホン酸類、トリエチレンジアミン(1,4
−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン)類のような
各種の保恒剤;エチレングリコール、ジエチレングリコ
ールのような有機溶剤;ベンジルアルコール、ポリエチ
レングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類のよう
な現像促進剤;色素形成カプラー、競争カプラー、ナト
リウムボロンハライドのようなカブらせ剤;1−フェニ
ル−3−ピラゾリドンのような補助現像主薬;粘性付与
剤;アミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、ア
ルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるよ
うな各種キレート剤;キレート剤の例としては、エチレ
ンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキ
シエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,Nントリメ
チレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N,N
−テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ
(o−ヒドロキシフェニル酢酸)およびそれらの塩を挙
げることができる。発色現像液のpHは、一般に7以上
であり、通常10〜13の範囲である。発色現像温度は
一般には20〜50℃の範囲に設定される。迅速処理の
点から30℃以上であることが好ましい。また現像時間
は、一般には20秒〜2分、好ましくは、30秒〜15
0秒の範囲である。なお、本発明の方法に利用される感
光材料を前述した、予めかぶらされていない内部潜像型
ハロゲン化銀粒子と造核剤とを用いて構成した場合(直
接ポジ画像を形成する場合)には、画像露光後、カブら
せ処理を施した後、乃至はカブらせ処理を施しながら表
面現像を行うことが一般的である。また現像処理におい
て、発色現像処理の他、反転カラー処理におけるごとく
黒白現像と発色現像を組合せることもできる。発色現像
処理後、漂白・定着処理が施される。 漂白・定着処理
は分離して行ってもよいが、通常同時に行われる。漂白
剤、定着剤は公知の化合物を組合せて使用される。定着
処理後、水洗処理が施され、さらに乾燥させることによ
り、目的とするカラープルーフを得ることができる。
【0061】
【実施例】以下の実施例および比較例によって本発明を
更に具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの例に
限定されない。
【0062】[実施例1]支持体は、ポリエチレンで両
面ラミネートした紙支持体(厚さ80μm)が使用され
た。そして片側のポリエチレン(感光層側の第1層が塗
布される側のポリエチレン)は、酸化チタン(白色顔
料:平均粒子サイズ0.2μm、塗布量2.5g/m
2 )及び微量の群青(青味付剤)を含む(支持体の表面
の色度は、L*系が88.0、a*系が−0.20及び
b*が−0.75であった。)。上記のようにして得た
支持体の感光層側の表面の光沢度を後述する、光沢度測
定法(JIS−Z 8741)に規定された方法(75
度鏡面光沢度(Gs 75°)、あるいは60度鏡面光沢
度(Gs 60°))に従い、同様な装置を用いて測定し
た。その結果、支持体の感光層側の表面の光沢度(Gs
75°)は14(Gs 60°では6)であった。上記の
支持体の表面(感光層側の表面)に、次の第1層から第
11層で構成される塗布層(感光層および非感光性層)
を同時重層塗布方法を利用して設けた。また該紙支持体
の裏面に第1b層および第2b層を同時重層塗布方法を
利用して設けた。このようにして本発明の方法に利用す
るハロゲン化銀カラー写真感光材料を作成した。以下に
上記支持体に設けられた各層の組成と塗布量(単位:g
/m2 )を示す。ただし、増感色素の添加量は銀1モル
当たりのモル量を示す。ハロゲン化銀については銀換算
の塗布量を示す。各層に用いた乳剤は、後述する乳剤の
製法に準じて調製された。また乳剤の粒子サイズは調製
温度を変えることにより作られた。但し、第11層の乳
剤は表面化学増感しないリップマン乳剤を用いた。な
お、実施例で用いた化合物(略号で示されている化合
物)は、まとめて以下に記載する。
【0063】 感光層及び非感光性層の構成 塗布量 (g/m2 ) 第1層(アンチハレーション層) 黒色コロイド銀 0.10 ゼラチン 0.70 第2層(中間層) ゼラチン 0.70 第3層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−1、2、3を各等量 用いて混合、計3.8×10-4)で分光増感 された臭化銀(平均粒子サイズ:0.25μm、 サイズ分布[変動係数]:8%、八面体) 0.04 赤色増感色素(ExS−1、2、3を各等量 用いて混合、計5.4×10-4)で分光増感 された塩臭化銀(塩化銀5モル%、平均粒子 サイズ:0.4μm、サイズ分布 [変動係数]:10%、八面体) 0.08 ゼラチン 1.00 シアンカプラー 0.30 (ExC−1、2、3を1:1:0.2の比で使用) 退色防止剤 0.18 (Cpd−1、2、3、4を各等量用いて混合) カプラー分散媒(Cpd−6) 0.03 カプラー溶媒 0.12 (Solv−1、2、3を各等量用いて混合) 第4層(中間層) ゼラチン 1.00 混色防止剤(Cpd−7) 0.08 退色防止剤溶媒 0.16 (Solv−4、5を各等量用いて混合) ポリマーラテックス(Cpd−8) 0.10
【0064】 第5層(緑感層) 緑色増感色素(ExS−4:3.6×10-4)で 分光増感された臭化銀(平均粒子サイズ: 0.25μm、サイズ分布 [変動係数]:8%、八面体) 0.04 緑色増感色素(ExS−4:2.6×10-4)で 分光増感された塩臭化銀(塩化銀5モル%、 平均粒子サイズ:0.4μm、 サイズ分布[変動係数]:10%、八面体) 0.06 ゼラチン 0.80 マゼンタカプラー 0.11 (ExM−1、2、3を各等量用いて混合) 退色防止剤 0.15 (Cpd−5、9を各等量用いて混合) ステイン防止剤 0.025 (Cpd−10、11、12を 1.4:1:1の比で使用) カプラー分散媒(Cpd−6) 0.05 カプラー溶媒 0.15 (Solv−4、6を各等量用いて混合) 第6層(中間層) 第4層と同じ 第7層(イエローフィルター層) イエローコロイド銀 0.12 ゼラチン 0.07 混色防止剤(Cpd−7) 0.03 混色防止剤溶媒 0.10 (Solv−4、5を各等量用いて混合) ポリマーラテックス(Cpd−8) 0.07 第8層(中間層) 第4層と同じ
【0065】 第9層(青感層) 青色増感色素(ExS−5、6を各等量用いて混合、 合計3.6×10-4)で分光増感された臭化銀 (平均粒子サイズ:0.40μm、 サイズ分布[変動係数]:8%、八面体) 0.07 青色増感色素(ExS−5、6を各等量用いて混合、 合計3.5×10-4)で分光増感された塩臭化 銀(塩化銀8モル%、平均粒子サイズ:0.6μm、 サイズ分布[変動係数]:11%、八面体) 0.14 ゼラチン 0.80 本発明に係るイエローカプラー(ExY−9) 0.35 退色防止剤(Cpd−14) 0.10 ステイン防止剤(Cpd−15) 0.007 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.05 カプラー溶媒(Solv−2) 0.10
【0066】 第10層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.00 紫外線吸収剤 0.50 (Cpd−2、4、16を各等量用いて混合) 混色防止剤 0.03 (Cpd−7、17を各等量用いて混合) 分散媒(Cpd−6) 0.02 紫外線吸収剤溶媒 0.08 (Solv−2、7を各等量用いて混合) イラジエーション防止染料 0.05 (Cpd−18、19、20、21、13を 10:10:13:15:20の比で使用) 第11層(保護層) 微粒子塩臭化銀 0.03 (塩化銀97モル%、平均粒子サイズ:0.1μm) ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体 0.01 ポリメチルメタクリレート粒子 (平均粒子サイズ:2.4μm) と酸化ケイ素(平均粒子サイズ:5μm)を 各等量用いて混合 0.05 ゼラチン 1.80 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量用いて混合)0.18
【0067】 支持体の裏側の層構成 第1b層(紫外線吸収層) ゼラチン 2.50 紫外線吸収剤 0.50 (Cpd−2、4、16を各等量用いて混合) イラジエーション防止染料 0.06 (Cpd−18、19、20、 21、13を各等量用いて混合) 第2b層(保護層) ポリメチルメタクリレート粒子 (平均粒子サイズ:2.4μm) と酸化ケイ素(平均粒子サイズ: 5μm)を等量用いて混合 0.05 ゼラチン 2.00 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量用いて混合)0.14
【0068】乳剤の調製法 臭化カリウムと硝酸銀の水溶液をゼラチン水溶液に激し
く撹拌しながら75℃で15分を要して同時に添加し、
平均粒子径が0.40μmの八面体の臭化銀粒子を得
た。この乳剤に銀1モル当たり0.3gの3,4−ジメ
チル−1,3−チアゾリン−2−チオン、6mgのチオ
硫酸ナトリウムと7mgの塩化金酸(4水塩)を順次加
え75℃で80分間加熱することにより化学増感処理を
行った。こうして得た粒子をコアとして、第1回目と同
様な沈殿環境で更に成長させ、最終的に平均粒子径が
0.7μmの八面体単分散コア/シェル臭化銀乳剤を得
た。粒子サイズの変動係数は約10%であった。この乳
剤に銀1モル当たり1.5mgのチオ硫酸ナトリウムと
1.5mgの塩化金酸(4水塩)を加え、60℃で60
分間加熱して化学増感処理を行い内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤を得た。各乳剤層には、造核剤として、下記に示
される化合物、(ExZK−1)と(ExZK−2)を
ハロゲン化銀に対し10-3重量%、10-2重量%それぞ
れ用いた。また造核促進剤として下記に示される化合
物、(Cpd−22)を10-2重量%用いた。更に各層
には乳化分散助剤としてアルカノールXC(デュポン社
製)及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用い
た。また塗布助剤としてコハク酸エステルおよびマゲフ
ァックF−120(大日本インキ化学工業(株)製)を
用いた。ハロゲン化銀およびコロイド銀含有層には安定
剤として、下記の化合物、(Cpd−23、24、25
を各等量)を用いた。
【0069】以上実施例で使用した化合物
【0070】
【化21】
【0071】
【化22】
【0072】
【化23】
【0073】
【化24】
【0074】
【化25】
【0075】
【化26】
【0076】
【化27】
【0077】
【化28】
【0078】
【化29】
【0079】
【化30】
【0080】
【化31】
【0081】
【化32】
【0082】
【化33】
【0083】 (Solv−1) ジ(2−エチルヘキシル)セバケート (Solv−2) トリノニルホスフェート (Solv−3) ジ(3−ジメチルヘキシル)フタレート (Solv−4) トリクレジルホスフェート (Solv−5) ジブチルフタレート (Solv−6) トリオクチルホスフェート (Solv−7) ジ(2−エチルヘキシル)フタレート (H−1) 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトア
ミド)エタン (H−2) 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−1,
3,5−トリアジンナトリウム塩 (ExZK−1) 7−(3−エトキシチオカルボニルアミノベンズアミ
ド)−9−メチル−10−プロパギル−1,2,3,4
−テトラヒドロアクリジニウムトリフルオロメタンスル
ホナート (ExZK−2) 2−[4−{3−[3−{3−[5−{3−[2−クロ
ロ−5−(1−ドデシルオキシカルボニルエトキシカル
ボニル)フェニルカルバモイル]−4−ヒドロキシ−1
−ナフチル チオ}テトラゾール−1−イル]フェニ
ル}ウレイド]ベンゼンスルホンアミド}フェニル]−
1−ホルミルヒドラジン
【0084】[実施例2〜5]上記実施例1において、
第9層(青感層)に用いたイエローカプラー(ExY−
9)の代わりに、下記に示すイエローカプラー(ExY
−13、14、16および19)をそれぞれ用いた以外
は、実施例1と同様にして本発明の方法に利用するハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を調製した。
【0085】
【化34】
【0086】
【化35】
【0087】[比較例1〜2]上記実施例1において、
第9層(青感層)に用いたイエローカプラー(ExY−
9)の代わりに、下記に示すイエローカプラー(Y−1
および2)をそれぞれ用い、かつ感光層および非感光性
層を塗設するに際して、第1層および第2層を同時重層
塗布した後、乾燥し、さらにこの上に、残りの層を同時
重層塗布した以外は、実施例1と同様にして比較用のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料をそれぞれ調製した。
【0088】
【化36】
【0089】
【化37】
【0090】以上のようにして調製した各サンプルにつ
いて下記の手順で露光した。まず、赤色フィルター(ラ
ッテンNo.26)およびNDフィルターを通し、ND
フィルター濃度を調節して、シアン像の最低濃度が得ら
れる最小限の光量で白色露光した後、次に緑色フィルタ
ー(ラッテンNo.99)およびNDフィルターを通
し、NDフィルター濃度を調製してマゼンタ像の最低濃
度が得られる最小限の光量で白色露光した。
【0091】その後下記に示す処理工程(現像、定着、
水洗、乾燥)を施した後、感光層の表面の光沢度を測定
した。処理工程 時間(秒) 温度(℃) 発色現像 135 38 漂白定着 40 33 水洗1) 40 33 水洗2) 40 33 乾燥 30 80
【0092】各処理液の組成は以下の通りである。発色現像液の組成 D−ソルビット 0.15g ナフタレンスルホン酸 0.15g ナトリウム・ホルマリン縮合物 エチレンジアミンテトラキス 1.5g メチレンスルホン酸 ジエチレングリコール 12.0cc ベンジルアルコール 13.5cc 臭化カリウム 0.70g ベンゾトリアゾール 0.003g 亜硫酸ナトリウム 2.4g N,N−ビス(カルボキシ 4.0g メチル)ヒドラジン D−グルコース 2.0g トリエタノールアミン 6.0g 下記に示された発色現像主薬 (D−1) 0.015モル 炭酸カリウム 30.0g 蛍光増白剤(ジアミノ 1.0g スチルベン系) 水を加えて 1000cc pH(25℃):10.25 (発色現像主薬(D−1))
【0093】
【化38】
【0094】 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム・2水塩 2.0g エチレンジアミン4酢酸・ 70.0g Fe(III )・アンモニウム・2水塩 チオ硫酸アンモニウム 180cc (700g/リットル) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 45.0g 重亜硫酸ナトリウム 35.0g 5−メルカプト−1,3,4−トリアゾール 0.5g 硫酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1000cc pH(25℃):6.10水洗水 (水洗は2回行った。) 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(商品名:アンバ
ーライトIR−120B、ロームアンドハース社製)
と、OH型アニオン交換樹脂(商品名:アンバーライト
IR−400、ロームアンドハース社製)を充填した混
床式カラムに通水してカルシウムおよびマグネシウムイ
オン濃度を3mg/リットル以下に処理し、続いて二塩
化イソシアヌール酸ナトリウム20mg/リットルと硝
酸ナトリウム1.5/リットルを添加した。この液のp
Hは6.5〜7.5の範囲にあった。
【0095】前記の処理後、各サンプルに得られたイエ
ロー画像を積分球を取り付けた分光光度計にてλ=40
0〜750nmまで走査し、各サンプルのイエロー画像
が同様な最大濃度を有していることを確認したあと、更
にλ=700nmでの濃度(D)を測定した。
【0096】光沢度測定試験 光沢度の測定は、下記の装置を用いて、JIS−Z 8
741に規定された方法(60度鏡面光沢度(Gs 60
°))に従い行われた。 測定装置:Model UGV- 5D (スガ試験機(株)) 結果は下記の通りである。
【0097】上記の結果から、本発明の方法により得た
イエロー画像を有するカラープルーフは、λ=700n
mでの濃度(D)が薄いことがわかる。これは、得られ
たイエロー画像の色調が、印刷のイエロー画像の色調
(すなわち、本来のイエローの色調)と極めて近似して
いることを意味する。また本発明の方法で得られたカラ
ープルーフの表面の光沢度は低減しているから、非常に
見易くなり、従って、カラープルーフとしての利用価値
が極めて高いといえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 3/10 B 7818−2H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [上記式(I)において、R3 は三級アルキル基を表わ
    し、R4 はアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ
    基またはジアルキルアミノ基からなる群より選ばれる一
    価の基を表わし、R5 は一般式(I)で表わされるカプ
    ラーに耐拡散性を与えるに十分な大きさと形状を有する
    基を表わし、R6 はベンゼン環上に置換可能な基を表わ
    し、Xは現像主薬の酸化体とのカップリング反応により
    離脱可能な基を表わし、そしてm及びnは0〜2の整数
    を表わす。]で示され、かつpKaが8.3以上のイエ
    ローカプラーを含むイエロー画像形成層、マゼンタ画像
    形成層及びシアン画像形成層からなるハロゲン化銀写真
    乳剤含有感光層が同時重層塗布により表面に凹凸のある
    支持体上に形成されてなるハロゲン化銀カラー写真感光
    材料を露光処理したのち、一般式(II): 【化2】 [一般式(II)において、R1 はアルキル基を表わし、
    2 はアルキレン基を表わす、ただし、R1 とR2 は互
    に結合して環を形成していてもよい。]で示される現像
    主薬を含む現像処理液で処理することを特徴とする、表
    面光沢度(JIS−Z 8741に規定される方法で測
    定される表面光沢度Gs (60°))が25以下のカラ
    ープルーフ作成方法。
  2. 【請求項2】 上記ハロゲン化銀写真乳剤含有感光層の
    うちの少なくとも一層が、予めかぶらされていない内部
    潜像型ハロゲン化銀粒子と造核剤とを含む乳剤層である
    請求項第1項記載のカラープルーフ作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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