JPH05142690A - 直接ポジカラー写真感光材料および画像形成方法 - Google Patents
直接ポジカラー写真感光材料および画像形成方法Info
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- JPH05142690A JPH05142690A JP33133291A JP33133291A JPH05142690A JP H05142690 A JPH05142690 A JP H05142690A JP 33133291 A JP33133291 A JP 33133291A JP 33133291 A JP33133291 A JP 33133291A JP H05142690 A JPH05142690 A JP H05142690A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発色色相がよく(色再現性が良好で)、かつ
白地の混色や画像の保存性が改良されたカラー画像を得
ることができる、カラープルーフの作成に好適な直接ポ
ジカラー写真感光材料を提供する。 【構成】 支持体上に、予めかぶらされていない内部潜
像型ハロゲン化銀乳剤を含む青感層、緑感層および赤感
層のそれぞれが少なくとも一層設けられてなる直接ポジ
カラー写真感光材料において、青感層が、特定のアシル
アセトアニリド型イエローカプラー含み、緑感層が、特
定のピラゾルアゾール型マゼンタカプラーを含み、赤感
層が、特定の2,5−ジアシルアミノフェノール系シア
ンカプラーを含み、かつ感光材料が、分子中に少なくと
も3個のスルホ基を有するスチリルまたはブタジエニル
染料を含むことを特徴とする直接ポジカラー写真感光材
料及び特定の現像薬を用いて現像処理することを特徴と
する画像形成方法。
白地の混色や画像の保存性が改良されたカラー画像を得
ることができる、カラープルーフの作成に好適な直接ポ
ジカラー写真感光材料を提供する。 【構成】 支持体上に、予めかぶらされていない内部潜
像型ハロゲン化銀乳剤を含む青感層、緑感層および赤感
層のそれぞれが少なくとも一層設けられてなる直接ポジ
カラー写真感光材料において、青感層が、特定のアシル
アセトアニリド型イエローカプラー含み、緑感層が、特
定のピラゾルアゾール型マゼンタカプラーを含み、赤感
層が、特定の2,5−ジアシルアミノフェノール系シア
ンカプラーを含み、かつ感光材料が、分子中に少なくと
も3個のスルホ基を有するスチリルまたはブタジエニル
染料を含むことを特徴とする直接ポジカラー写真感光材
料及び特定の現像薬を用いて現像処理することを特徴と
する画像形成方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接ポジ画像を得るこ
とを可能にする、内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を利用し
た直接ポジカラー写真感光材料およびこれを利用する画
像形成方法に関する。特に、本発明は、カラー製版、印
刷工程において、検版、検調用として利用されるカラー
プルーフの作成に好適な直接ポジカラー写真感光材料お
よびこれを利用する画像形成方法に関する。
とを可能にする、内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を利用し
た直接ポジカラー写真感光材料およびこれを利用する画
像形成方法に関する。特に、本発明は、カラー製版、印
刷工程において、検版、検調用として利用されるカラー
プルーフの作成に好適な直接ポジカラー写真感光材料お
よびこれを利用する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反転処理工程またはネガフィルムを必要
とせずに、直接ポジ像を得る写真法はよく知られてい
る。従来から知られている直接ポジカラーハロゲン化銀
写真感光材料を用いてポジ画像を作成するための方法と
して、予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
乳剤を用いる方法がある。この方法は、写真感光材料を
画像露光後、カブらせ処理を施した後あるいはカブらせ
処理を施しながら、表面現像を行い、直接ポジカラー画
像を得る方法である。上記予めかぶらされていない内部
潜像型ハロゲン化銀写真乳剤とは、ハロゲン化銀粒子の
主として内部に感光核を有し、露光によって粒子内部に
主として潜像が形成されるようなタイプのハロゲン化銀
写真感光乳剤をいう。この分野においては種々の技術が
これまでに知られている。例えば、米国特許第2592
250号、同2466957号、同2497875号、
同2588982号、同3317322号、同3761
266号、同3761276号、同3796577号お
よび英国特許第1151363号、同1150553
号、同1011062号の各明細書等に記載されている
ものがその主なものである。直接ポジ像の形成機構は以
下のように説明されている。すなわち、像様露光すると
上記ハロゲン化銀に、いわゆる内部潜像が生じ、次いで
カブらせ処理を施すことによって、この内部潜像に起因
する表面減感作用が働き(すなわち、露光部でのハロゲ
ン化銀の表面には現像核(カブリ核)が生じることな
く)、未露光部のハロゲン化銀の表面にのみ選択的に現
像核が生じ、その後通常の表面現像処理を行うことによ
って未露光部に写真像(ポジ像)が形成される。上記カ
ブらせ処理の方法には、いわゆる「光カブらせ法」と呼
ばれる感光層を全面露光する方法と、「化学的カブらせ
法」と呼ばれる造核剤を用いる方法とがある。上記のよ
うな予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳
剤を用いた直接ポジカラーハロゲン化銀写真感光材料
は、近年、その処理工程の簡便さが受け入れられて、コ
ピー用途等に用いられてきている。
とせずに、直接ポジ像を得る写真法はよく知られてい
る。従来から知られている直接ポジカラーハロゲン化銀
写真感光材料を用いてポジ画像を作成するための方法と
して、予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀
乳剤を用いる方法がある。この方法は、写真感光材料を
画像露光後、カブらせ処理を施した後あるいはカブらせ
処理を施しながら、表面現像を行い、直接ポジカラー画
像を得る方法である。上記予めかぶらされていない内部
潜像型ハロゲン化銀写真乳剤とは、ハロゲン化銀粒子の
主として内部に感光核を有し、露光によって粒子内部に
主として潜像が形成されるようなタイプのハロゲン化銀
写真感光乳剤をいう。この分野においては種々の技術が
これまでに知られている。例えば、米国特許第2592
250号、同2466957号、同2497875号、
同2588982号、同3317322号、同3761
266号、同3761276号、同3796577号お
よび英国特許第1151363号、同1150553
号、同1011062号の各明細書等に記載されている
ものがその主なものである。直接ポジ像の形成機構は以
下のように説明されている。すなわち、像様露光すると
上記ハロゲン化銀に、いわゆる内部潜像が生じ、次いで
カブらせ処理を施すことによって、この内部潜像に起因
する表面減感作用が働き(すなわち、露光部でのハロゲ
ン化銀の表面には現像核(カブリ核)が生じることな
く)、未露光部のハロゲン化銀の表面にのみ選択的に現
像核が生じ、その後通常の表面現像処理を行うことによ
って未露光部に写真像(ポジ像)が形成される。上記カ
ブらせ処理の方法には、いわゆる「光カブらせ法」と呼
ばれる感光層を全面露光する方法と、「化学的カブらせ
法」と呼ばれる造核剤を用いる方法とがある。上記のよ
うな予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳
剤を用いた直接ポジカラーハロゲン化銀写真感光材料
は、近年、その処理工程の簡便さが受け入れられて、コ
ピー用途等に用いられてきている。
【0003】カラー印刷物の作業工程は、カラー原稿を
色分解しさらにこれを網点画像に変換して透過型網点画
像を作る工程を含む。得られた透過型網点画像から印刷
の版が作られるが、これに先立ち最終印刷物(本刷り)
の状態、特性等を検査し、必要な校正(色校正)を行う
工程がある。色校正の方法としては、従来は印刷の版を
作成し、試し刷りをする方法が用いられていた。しかし
近年になって、校正過程の迅速化、コストダウンをはか
る目的で種々のカラープルーフの作成が行われている。
カラープルーフを作成する方法としてはフォトポリマ
ー、ジアゾ法、光粘着性ポリマー等を用いたサープリン
ト法やオーバーレイ法等が知られている(例えば、米国
特許3582327号明細書、特開昭56−50121
7号公報、同59−97140号公報)。しかしなが
ら、これらの方法はいずれも画像を重ね合わせたり転写
することが必要で、しかも複数の図の重ね合わせや転写
を行なう必要があるなど、工程が複雑で多くの時間とコ
ストを要している。特開昭56−104335号には、
カラー写真感光材料を用いたカラープルーフの作成法が
開示されており、この方法は、工程の簡便さやコストの
低さの点で大きなメリットを持ち、しかも調子再現性に
優れる等の特徴がある。上記のカラー写真感光材料を用
いたカラープルーフの作成法は、連続階調を持つ発色法
のハロゲン化銀カラー写真感光材料を用い、これにマゼ
ンタ(M)色、シアン(C)色、イエロー(Y)色、墨
(B)色の各版をカラーペーパーにカラーネガを焼き付
けるように順次密着露光し、続いて指定された発色現像
処理してカラープルーフを得る方法である。この方法は
先に述べた種々の方法に比べ工程が簡便で自動化しやす
い特徴を持っている。こうしたカラープルーフに用いる
ことのできるハロゲン化銀カラー写真感光材料としては
いくつか考えられる。その中で、先に述べたカラー印刷
物の作成工程に用いられる透過型白黒網点画像が特に日
本やヨーロッパではポジ型であることが多いため、カラ
ープルーフ用のハロゲン化銀カラー写真感光材料として
はポジーポジ型の感光材料が多く使われている。中でも
前述した、近年その実用化技術が急速に進歩している直
接ポジ型のカラー写真感光材料は処理の簡易さからカラ
ープルーフの用途には最もふさわしいものと注目されて
いる。
色分解しさらにこれを網点画像に変換して透過型網点画
像を作る工程を含む。得られた透過型網点画像から印刷
の版が作られるが、これに先立ち最終印刷物(本刷り)
の状態、特性等を検査し、必要な校正(色校正)を行う
工程がある。色校正の方法としては、従来は印刷の版を
作成し、試し刷りをする方法が用いられていた。しかし
近年になって、校正過程の迅速化、コストダウンをはか
る目的で種々のカラープルーフの作成が行われている。
カラープルーフを作成する方法としてはフォトポリマ
ー、ジアゾ法、光粘着性ポリマー等を用いたサープリン
ト法やオーバーレイ法等が知られている(例えば、米国
特許3582327号明細書、特開昭56−50121
7号公報、同59−97140号公報)。しかしなが
ら、これらの方法はいずれも画像を重ね合わせたり転写
することが必要で、しかも複数の図の重ね合わせや転写
を行なう必要があるなど、工程が複雑で多くの時間とコ
ストを要している。特開昭56−104335号には、
カラー写真感光材料を用いたカラープルーフの作成法が
開示されており、この方法は、工程の簡便さやコストの
低さの点で大きなメリットを持ち、しかも調子再現性に
優れる等の特徴がある。上記のカラー写真感光材料を用
いたカラープルーフの作成法は、連続階調を持つ発色法
のハロゲン化銀カラー写真感光材料を用い、これにマゼ
ンタ(M)色、シアン(C)色、イエロー(Y)色、墨
(B)色の各版をカラーペーパーにカラーネガを焼き付
けるように順次密着露光し、続いて指定された発色現像
処理してカラープルーフを得る方法である。この方法は
先に述べた種々の方法に比べ工程が簡便で自動化しやす
い特徴を持っている。こうしたカラープルーフに用いる
ことのできるハロゲン化銀カラー写真感光材料としては
いくつか考えられる。その中で、先に述べたカラー印刷
物の作成工程に用いられる透過型白黒網点画像が特に日
本やヨーロッパではポジ型であることが多いため、カラ
ープルーフ用のハロゲン化銀カラー写真感光材料として
はポジーポジ型の感光材料が多く使われている。中でも
前述した、近年その実用化技術が急速に進歩している直
接ポジ型のカラー写真感光材料は処理の簡易さからカラ
ープルーフの用途には最もふさわしいものと注目されて
いる。
【0004】ポジカラー画像は、上記のようにイエロ
ー、マゼンタおよびシアンの各カラー画像形成カプラー
を異なる感色性の感光層に含有する感光材料を画像露光
後、発色現像処理を行うことにより得ることができる。
発色現像処理によって現像主薬の酸化体とカプラーとの
カップリング反応が起り、発色色素が生成され、これが
ポジカラー画像を形成する。この場合、使用されるカプ
ラーは、カップリング速度ができるだけ速く、かつ限ら
れた時間で高い発色濃度を与えるような発色性の良好な
ものが望まれる。そして生成された発色色素は副吸収の
少ないイエロー、マゼンタ、シアン色素であって良好な
色再現性を有するカラー画像を与えるものであることが
望まれる。特に、カラープルーフはその用いられる目的
から、使用されるカプラーは、できるだけ印刷インキ
(顔料)の特性に近い発色をし、カラー印刷した場合に
は、顔料を用いた場合に得られる画像にできるだけ近い
画像を与えることが望ましい。またこのようにして形成
されたカラー画像は保存性が良好であることが望まれ
る。すなわち、得られるカラー画像の各色相の発色色素
は一般に湿度、熱、光等の種々の要因により褪色あるい
は変色を生じる傾向にあるが、この褪色あるいは変色す
る速度はできるだけ遅く、かつ褪色あるいは変色速度が
画像領域全域にわたりできるたけ均一であり、しかも残
存色素像のカラーバランスが変化しないことが望まれ
る。従来、直接ポジカラー写真感光材料に使用されてい
るカラー画像形成カプラーとしては、アシルアセトアニ
リド型イエローカプラー、2,5−ジアシルアミノフェ
ノール系シアンカプラーおよびピラゾロアゾール系マゼ
ンタカプラーが知られている。例えば、特開平2−22
0049号公報には、アシルアセトアニリド型イエロー
カプラーおよび2,5−ジアシルアミノフェノール系シ
アンカプラーを感光層に含む直接ポジ写真感光材料が開
示されている。そして該公報には上記のイエローカプラ
ーおよびシアンカプラーと共にピラゾロアゾール系マゼ
ンタカプラーを使用したカラー写真感光材料が記載され
ている。
ー、マゼンタおよびシアンの各カラー画像形成カプラー
を異なる感色性の感光層に含有する感光材料を画像露光
後、発色現像処理を行うことにより得ることができる。
発色現像処理によって現像主薬の酸化体とカプラーとの
カップリング反応が起り、発色色素が生成され、これが
ポジカラー画像を形成する。この場合、使用されるカプ
ラーは、カップリング速度ができるだけ速く、かつ限ら
れた時間で高い発色濃度を与えるような発色性の良好な
ものが望まれる。そして生成された発色色素は副吸収の
少ないイエロー、マゼンタ、シアン色素であって良好な
色再現性を有するカラー画像を与えるものであることが
望まれる。特に、カラープルーフはその用いられる目的
から、使用されるカプラーは、できるだけ印刷インキ
(顔料)の特性に近い発色をし、カラー印刷した場合に
は、顔料を用いた場合に得られる画像にできるだけ近い
画像を与えることが望ましい。またこのようにして形成
されたカラー画像は保存性が良好であることが望まれ
る。すなわち、得られるカラー画像の各色相の発色色素
は一般に湿度、熱、光等の種々の要因により褪色あるい
は変色を生じる傾向にあるが、この褪色あるいは変色す
る速度はできるだけ遅く、かつ褪色あるいは変色速度が
画像領域全域にわたりできるたけ均一であり、しかも残
存色素像のカラーバランスが変化しないことが望まれ
る。従来、直接ポジカラー写真感光材料に使用されてい
るカラー画像形成カプラーとしては、アシルアセトアニ
リド型イエローカプラー、2,5−ジアシルアミノフェ
ノール系シアンカプラーおよびピラゾロアゾール系マゼ
ンタカプラーが知られている。例えば、特開平2−22
0049号公報には、アシルアセトアニリド型イエロー
カプラーおよび2,5−ジアシルアミノフェノール系シ
アンカプラーを感光層に含む直接ポジ写真感光材料が開
示されている。そして該公報には上記のイエローカプラ
ーおよびシアンカプラーと共にピラゾロアゾール系マゼ
ンタカプラーを使用したカラー写真感光材料が記載され
ている。
【0005】ところで、従来から、上記カラーカプラー
と現像主薬の酸化体とで形成される発色色素(通常、ア
ゾメチン色素)は、一般的に、発色吸収が印刷インキに
比べ、ブロードで、印刷インキより濁った色像を与え、
印刷インキの彩度を再現することは困難があった。また
カラー印刷が、紙の上に直接インキをのせるためにイン
キの色以外の色が混じることはないのに比べ、カラー写
真の場合には、目的とする発色色素のほかに、かぶり、
混色、残色といった要因から種々の色像が混入するとい
った問題もある。このため、印刷の場合には、白地が紙
の地そのものとなるのに対して、カラー写真では、必ず
いくぶんかの色像を含むことになる。このことは、色像
部でも起り、カラーカプラーを最適化してもなお不要な
色像により印刷に近い彩度や、色相が得にくいといった
問題を有している。感光材料には性能の向上を目的とし
て種々の物質が用いられるが、これらは上記の観点か
ら、できるだけ混色が生じにくいものを用いることが望
まれる。通常感光材料にはフィルター層のような着色層
が設けられるが、着色するための染料も処理後は、不要
な着色として残らないものが好ましい。従来から染料と
しては、特開平2−220049号公報にも記載されて
いるように、ピラゾロン核やバルビツール酸核を有する
オキソノール染料、ビスピラゾロンペンタメチンオキソ
ノール染料(特開昭52−20830号公報、同51−
1419号公報)が用いられている。更に、カラー写真
方式で得られる色相は、現像条件によって影響され易い
という問題があり、例えば、新しいカラー現像液を用い
て処理した場合に比べ、同一処理液で多くの感光材料を
処理した後の処理液を用いた後では、得られる画像の色
相のずれ、濁りが増大する場合があった。
と現像主薬の酸化体とで形成される発色色素(通常、ア
ゾメチン色素)は、一般的に、発色吸収が印刷インキに
比べ、ブロードで、印刷インキより濁った色像を与え、
印刷インキの彩度を再現することは困難があった。また
カラー印刷が、紙の上に直接インキをのせるためにイン
キの色以外の色が混じることはないのに比べ、カラー写
真の場合には、目的とする発色色素のほかに、かぶり、
混色、残色といった要因から種々の色像が混入するとい
った問題もある。このため、印刷の場合には、白地が紙
の地そのものとなるのに対して、カラー写真では、必ず
いくぶんかの色像を含むことになる。このことは、色像
部でも起り、カラーカプラーを最適化してもなお不要な
色像により印刷に近い彩度や、色相が得にくいといった
問題を有している。感光材料には性能の向上を目的とし
て種々の物質が用いられるが、これらは上記の観点か
ら、できるだけ混色が生じにくいものを用いることが望
まれる。通常感光材料にはフィルター層のような着色層
が設けられるが、着色するための染料も処理後は、不要
な着色として残らないものが好ましい。従来から染料と
しては、特開平2−220049号公報にも記載されて
いるように、ピラゾロン核やバルビツール酸核を有する
オキソノール染料、ビスピラゾロンペンタメチンオキソ
ノール染料(特開昭52−20830号公報、同51−
1419号公報)が用いられている。更に、カラー写真
方式で得られる色相は、現像条件によって影響され易い
という問題があり、例えば、新しいカラー現像液を用い
て処理した場合に比べ、同一処理液で多くの感光材料を
処理した後の処理液を用いた後では、得られる画像の色
相のずれ、濁りが増大する場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、使用する
カプラー自身あるいはカプラー相互での色再現性や用い
る染料による混色について更に検討した。その結果、上
記の公報に開示されているカプラーのうち特に、シアン
カプラーについては、不要な青光域の吸収が少ないが、
このうち発色性の良好なものは吸収波長が短波長側に寄
っていて、不要な緑光域の吸収を持っており、一方吸収
波長が適正な領域にあるものは発色性が低いといった問
題を有している。また上記の公報に記載されている三色
のカプラーの組合せで得られるカラー画像(色素画像)
は、十分な色再現性を有しているとは言えず、またその
保存性、特に光に対する保存性が充分ではなく(すなわ
ち色素画像の褪色あるいは変色速度がそれぞれ異り)、
従って残存色素像のカラーバランスがくずれやすいとい
った問題を有していることが判明した。
カプラー自身あるいはカプラー相互での色再現性や用い
る染料による混色について更に検討した。その結果、上
記の公報に開示されているカプラーのうち特に、シアン
カプラーについては、不要な青光域の吸収が少ないが、
このうち発色性の良好なものは吸収波長が短波長側に寄
っていて、不要な緑光域の吸収を持っており、一方吸収
波長が適正な領域にあるものは発色性が低いといった問
題を有している。また上記の公報に記載されている三色
のカプラーの組合せで得られるカラー画像(色素画像)
は、十分な色再現性を有しているとは言えず、またその
保存性、特に光に対する保存性が充分ではなく(すなわ
ち色素画像の褪色あるいは変色速度がそれぞれ異り)、
従って残存色素像のカラーバランスがくずれやすいとい
った問題を有していることが判明した。
【0007】上記のような問題点を解消する方法に、各
色のカプラーについて特定の組合せのカプラーを使用す
るという方法が提案されている(特公昭52−7344
号、同59−57238号あるいは同60−23255
0号の各公報)。しかしながら、これらの方法を利用し
ても得られる発色性が不良であったり、発色色素の色相
が不良であったり、さらに残存色素像のカラーバランス
の変動も充分満足できる程度まで改良されない。
色のカプラーについて特定の組合せのカプラーを使用す
るという方法が提案されている(特公昭52−7344
号、同59−57238号あるいは同60−23255
0号の各公報)。しかしながら、これらの方法を利用し
ても得られる発色性が不良であったり、発色色素の色相
が不良であったり、さらに残存色素像のカラーバランス
の変動も充分満足できる程度まで改良されない。
【0008】従って、本発明の目的は、発色色相がよく
(色再現性が良好で)、かつ画像の保存性(特に、光に
よる褪色あるいは変色に起因するカラーバランスの変
動)が改良されたカラー画像を得ることができる、カラ
ープルーフの作成に好適な直接ポジカラー写真感光材料
を提供することである。
(色再現性が良好で)、かつ画像の保存性(特に、光に
よる褪色あるいは変色に起因するカラーバランスの変
動)が改良されたカラー画像を得ることができる、カラ
ープルーフの作成に好適な直接ポジカラー写真感光材料
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者の検討の結果、
前記のような問題は、使用する三色のカプラーの選択的
使用及び特定の染料の使用により解決できることが判明
した。すなわち、各カプラーについて特定のカプラーを
組合せて使用することにより更に色相の最適化を図り、
かつ残色による混色などの生じにくい特定の染料に選択
して使用することにより、上記目的が達成されることを
見い出し、本発明を完成した。
前記のような問題は、使用する三色のカプラーの選択的
使用及び特定の染料の使用により解決できることが判明
した。すなわち、各カプラーについて特定のカプラーを
組合せて使用することにより更に色相の最適化を図り、
かつ残色による混色などの生じにくい特定の染料に選択
して使用することにより、上記目的が達成されることを
見い出し、本発明を完成した。
【0010】本発明は、支持体上に、予めかぶらされて
いない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を含む青感層、緑感
層および赤感層のそれぞれが少なくとも一層設けられて
なる直接ポジカラー写真感光材料において、前記青感層
が、アシルアセトアニリド型イエローカプラーを含み、
そのアシル基が、下記式(Y−I)または(Y−II):
いない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を含む青感層、緑感
層および赤感層のそれぞれが少なくとも一層設けられて
なる直接ポジカラー写真感光材料において、前記青感層
が、アシルアセトアニリド型イエローカプラーを含み、
そのアシル基が、下記式(Y−I)または(Y−II):
【0011】
【化14】 [式(Y−I) 中、Z11はアリール基または三級アルキ
ル基を表わす。]
ル基を表わす。]
【0012】
【化15】
【0013】[式(Y−II) 中、R21は一価の基を表わ
し、Q21は、Cと共に、3〜5員の炭化水素環又は3〜
5員の複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表わ
す、ただし、R21は水素原子であることはなく、また、
Q21と結合して環を形成することはない。]で示され、
前記緑感層が、下記式(M):
し、Q21は、Cと共に、3〜5員の炭化水素環又は3〜
5員の複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表わ
す、ただし、R21は水素原子であることはなく、また、
Q21と結合して環を形成することはない。]で示され、
前記緑感層が、下記式(M):
【0014】
【化16】
【0015】[式中、R41はアルキル基またはアリール
基を表わし、Z41は窒素原子を2〜4個含む5員のアゾ
ール環を形成するのに必要な非金属原子群を表わし(該
アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有していてもよ
い)、X41は水素原子または現像主薬の酸化体とのカッ
プリング反応により離脱可能な基を表わす、但し、R41
がアルキル基の場合には、X41はハロゲン原子ではな
い。]で示されるマゼンタカプラーを含み、前記赤感層
が、下記式(Cy):
基を表わし、Z41は窒素原子を2〜4個含む5員のアゾ
ール環を形成するのに必要な非金属原子群を表わし(該
アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有していてもよ
い)、X41は水素原子または現像主薬の酸化体とのカッ
プリング反応により離脱可能な基を表わす、但し、R41
がアルキル基の場合には、X41はハロゲン原子ではな
い。]で示されるマゼンタカプラーを含み、前記赤感層
が、下記式(Cy):
【0016】
【化17】
【0017】[式中、R51は水素原子、ハロゲン原子ま
たはアルキル基を表わし、R52はアルキル基、アリール
基または複素環基を表わし、R53は水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基ま
たはカルボンアミド基を表わし、そしてX51は水素原子
または現像主薬の酸化体とのカップリング反応により離
脱可能な基を表わす。]で示されるシアンカプラーを含
み、かつ感光材料が、分子中に少なくとも3個のスルホ
基を有する下記式(I):
たはアルキル基を表わし、R52はアルキル基、アリール
基または複素環基を表わし、R53は水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基ま
たはカルボンアミド基を表わし、そしてX51は水素原子
または現像主薬の酸化体とのカップリング反応により離
脱可能な基を表わす。]で示されるシアンカプラーを含
み、かつ感光材料が、分子中に少なくとも3個のスルホ
基を有する下記式(I):
【化18】 [式中、R61及びR62はそれぞれ独立に、アルキル基を
表し、R63は、アルキル基またはアルケニル基を表し、
Lは、−O−Y−SO3 Mまたは−NZ61Z62を表し
(Z61及びZ62はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アシル基または−Y−
SO3 Mを表す。)、Yは、アルキレン基またはアルケ
ニレン基を表し、Mはカチオンを表し、X61、X62及び
X63は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置換アミ
ノ基またはアルコキシカルボニル基を表し、mは0また
は1を表し、nは1または2を表す。]で表される染料
を含むことを特徴とする直接ポジカラー写真感光材料に
ある。
表し、R63は、アルキル基またはアルケニル基を表し、
Lは、−O−Y−SO3 Mまたは−NZ61Z62を表し
(Z61及びZ62はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アシル基または−Y−
SO3 Mを表す。)、Yは、アルキレン基またはアルケ
ニレン基を表し、Mはカチオンを表し、X61、X62及び
X63は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置換アミ
ノ基またはアルコキシカルボニル基を表し、mは0また
は1を表し、nは1または2を表す。]で表される染料
を含むことを特徴とする直接ポジカラー写真感光材料に
ある。
【0018】また本発明は前記の直接ポジカラー写真感
光材料を、下記式(D):
光材料を、下記式(D):
【0019】
【化19】
【0020】[式中、R71はアルキル基を表わし、R72
はアルキレン基を表わし、但し、R71とR72は互いに連
結して環を形成してもよい。]で示される現像主薬を用
いて現像処理することを特徴とする画像形成方法にあ
る。
はアルキレン基を表わし、但し、R71とR72は互いに連
結して環を形成してもよい。]で示される現像主薬を用
いて現像処理することを特徴とする画像形成方法にあ
る。
【0021】本発明の写真感光材料及び画像形成方法の
好ましい態様は以下の通りである。 (1)アシル基が、前記式(Y−II)で表されるアシル
アセトアニリド型イエローカプラーが、下記式(Y−II
−A)で表される。
好ましい態様は以下の通りである。 (1)アシル基が、前記式(Y−II)で表されるアシル
アセトアニリド型イエローカプラーが、下記式(Y−II
−A)で表される。
【0022】
【化20】
【0023】[式(Y−II−A)において、R21は水素
原子を除く一価の置換基を表わす。Q21はCと共に3〜
5員の炭化水素環または3〜5員の複素環を形成するの
に必要な非金属原子群を表わす。R22は水素原子、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
基またはアミノ基を表わす。R23は、ベンゼン環上に置
換可能な基を表わす。X21は水素原子または芳香族第一
級アミン現像主薬の酸化体とのカップリング反応により
離脱可能な基を表わす。Pは、0〜4の整数を表わす。
ただし、Pが複数の時、複数のR23はそれぞれが同一で
あっても異なっていてもよい。] (2)上記(1)において、Q21は、Cと共に3員の炭
化水素環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。 (3)上記(1)において、X21は、複素環基またはア
リールオキシ基である。 (4)上記(1)において、R22は、ハロゲン原子(特
に、塩素原子)またはアルコキシ基である。 (5)上記(1)において、R23は、アルコキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、カルボンアミド基またはスルホ
ンアミド基である。
原子を除く一価の置換基を表わす。Q21はCと共に3〜
5員の炭化水素環または3〜5員の複素環を形成するの
に必要な非金属原子群を表わす。R22は水素原子、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
基またはアミノ基を表わす。R23は、ベンゼン環上に置
換可能な基を表わす。X21は水素原子または芳香族第一
級アミン現像主薬の酸化体とのカップリング反応により
離脱可能な基を表わす。Pは、0〜4の整数を表わす。
ただし、Pが複数の時、複数のR23はそれぞれが同一で
あっても異なっていてもよい。] (2)上記(1)において、Q21は、Cと共に3員の炭
化水素環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。 (3)上記(1)において、X21は、複素環基またはア
リールオキシ基である。 (4)上記(1)において、R22は、ハロゲン原子(特
に、塩素原子)またはアルコキシ基である。 (5)上記(1)において、R23は、アルコキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、カルボンアミド基またはスルホ
ンアミド基である。
【0024】(6)式(M)において、カプラー骨格が
下記式(M−II):
下記式(M−II):
【0025】
【化21】
【0026】で表わされ、かつR42はアルキル基(特
に、2−フェノキシエチル)である。
に、2−フェノキシエチル)である。
【0027】(7)式(Cy)において、X51はハロゲ
ン原子(特に、塩素)である。
ン原子(特に、塩素)である。
【0028】(8)式(D)において、R71はエチルで
ある。
ある。
【0029】
【発明の効果】前記式で表わされる特定のアシル基を有
するアシルアセトアニリド型イエローカプラー、式
(M)で表わされるマゼンタカプラーおよび式(Cy)
で表わされるシアンカプラーの三色のカプラー(これら
の三色のカプラーは共に吸収波長が短波長側に寄ってい
る)を含む、本発明の直接ポジカラー写真感光材料使用
することにより、発色色相が良く(色再現性の良好)、
画像の保存性のよい(残存色素画像のカラーバランスの
変動の少ない)フルカラー画像を得ることができる。特
にカラー画像形成に際して、前記式(D)で表わされ
る、特定の現像主薬を含む発色現像処理液で処理するこ
とにより、更に色再現性がよく、かつ保存性のよいフル
カラー画像を得ることができる。従って、カラープルー
フの作成に好適な感光材料が提供できる。
するアシルアセトアニリド型イエローカプラー、式
(M)で表わされるマゼンタカプラーおよび式(Cy)
で表わされるシアンカプラーの三色のカプラー(これら
の三色のカプラーは共に吸収波長が短波長側に寄ってい
る)を含む、本発明の直接ポジカラー写真感光材料使用
することにより、発色色相が良く(色再現性の良好)、
画像の保存性のよい(残存色素画像のカラーバランスの
変動の少ない)フルカラー画像を得ることができる。特
にカラー画像形成に際して、前記式(D)で表わされ
る、特定の現像主薬を含む発色現像処理液で処理するこ
とにより、更に色再現性がよく、かつ保存性のよいフル
カラー画像を得ることができる。従って、カラープルー
フの作成に好適な感光材料が提供できる。
【0030】[発明の詳細な記述]以下に本発明の直接
ポジカラー写真感光材料について説明する。本発明の直
接ポジカラー写真感光材料は、支持体上に青感層、緑感
層および赤感層の、異る感色性を有する三色の感光層
(感光性乳剤層)が少なくとも一層設けられてなる。そ
して各感光層には、予めかぶらされていない内部潜像型
ハロゲン化銀乳剤およびカラー画像形成カプラーが含ま
れている。カラー画像形成カプラーは、前述したよう
に、式(Y−I)または(Y−II)で表わされるアシル
基を有するアシルアセトアニリド型イエローカプラー、
式(M)で表わされるマゼンタカプラーおよび式(C
y)で表わされるシアンカプラーからなる。そしてシア
ンカプラーは赤感層に、マゼンタカプラーは緑感層に、
そしてイエローカプラーは青感層にぞれぞれ含まれてい
る。また本発明の感光材料には、前記(I)で表される
染料が含まれている。
ポジカラー写真感光材料について説明する。本発明の直
接ポジカラー写真感光材料は、支持体上に青感層、緑感
層および赤感層の、異る感色性を有する三色の感光層
(感光性乳剤層)が少なくとも一層設けられてなる。そ
して各感光層には、予めかぶらされていない内部潜像型
ハロゲン化銀乳剤およびカラー画像形成カプラーが含ま
れている。カラー画像形成カプラーは、前述したよう
に、式(Y−I)または(Y−II)で表わされるアシル
基を有するアシルアセトアニリド型イエローカプラー、
式(M)で表わされるマゼンタカプラーおよび式(C
y)で表わされるシアンカプラーからなる。そしてシア
ンカプラーは赤感層に、マゼンタカプラーは緑感層に、
そしてイエローカプラーは青感層にぞれぞれ含まれてい
る。また本発明の感光材料には、前記(I)で表される
染料が含まれている。
【0031】以下に本発明の写真感光材料に使用されて
いる、前記式で表わされる三色のカラー画像形成カプラ
ー及び染料について順に説明する。
いる、前記式で表わされる三色のカラー画像形成カプラ
ー及び染料について順に説明する。
【0032】以下に本発明の感光材料に使用される、ア
シル基が、前記式(Y−I)または(Y−II)で示され
るアシルアセトアニリド型イエローカプラーについて詳
しく説明する。
シル基が、前記式(Y−I)または(Y−II)で示され
るアシルアセトアニリド型イエローカプラーについて詳
しく説明する。
【0033】上記アシルアセトアニリド型イエローカプ
ラーはそれぞれ下記式で示される。
ラーはそれぞれ下記式で示される。
【0034】
【化22】
【0035】[式(Y−I−A)において、Z11は、ア
リール基または三級アルキル基を表す。R11は、アルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
ジアルキルアミノ基、アルキルチオ基またはアリールチ
オ基を表す。R12はベンゼン環上に置換可能な基を表
す。X11は水素原子または現像主薬の酸化体とのカップ
リング反応により離脱可能な基を表す。そしてkは、0
〜4の整数を表す。但し、kが複数のとき、複数のR12
は同じであっても異っていてもよい。]
リール基または三級アルキル基を表す。R11は、アルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
ジアルキルアミノ基、アルキルチオ基またはアリールチ
オ基を表す。R12はベンゼン環上に置換可能な基を表
す。X11は水素原子または現像主薬の酸化体とのカップ
リング反応により離脱可能な基を表す。そしてkは、0
〜4の整数を表す。但し、kが複数のとき、複数のR12
は同じであっても異っていてもよい。]
【0036】
【化23】
【0037】[式(Y−II−A)において、R21は水素
原子を除く一価の置換基を表わす。Q21はCと共に3〜
5員の炭化水素環または3〜5員の複素環を形成するの
に必要な非金属原子群を表わす。R22は水素原子、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
基またはアミノ基を表わす。R23は、ベンゼン環上に置
換可能な基を表わす。X21は水素原子または芳香族第一
級アミン現像主薬の酸化体とのカップリング反応により
離脱可能な基を表わす。Pは、0〜4の整数を表わす。
ただし、Pが複数の時、複数のR23はそれぞれが同一で
あっても異なっていてもよい。]
原子を除く一価の置換基を表わす。Q21はCと共に3〜
5員の炭化水素環または3〜5員の複素環を形成するの
に必要な非金属原子群を表わす。R22は水素原子、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
基またはアミノ基を表わす。R23は、ベンゼン環上に置
換可能な基を表わす。X21は水素原子または芳香族第一
級アミン現像主薬の酸化体とのカップリング反応により
離脱可能な基を表わす。Pは、0〜4の整数を表わす。
ただし、Pが複数の時、複数のR23はそれぞれが同一で
あっても異なっていてもよい。]
【0038】本発明においては、上記式(Y−II−A)
で表されるアシルアセトアニリド型イエローカプラーが
好ましい。
で表されるアシルアセトアニリド型イエローカプラーが
好ましい。
【0039】以下に、式(Y−I−A)で表されるイエ
ローカプラーから順次に説明する。
ローカプラーから順次に説明する。
【0040】上記式(Y−I−A)において、Z11で表
わされるアリール基としては、炭素数6〜24のアリー
ル基(例、フェニル、p−トリル、o−トリル、4−メ
トキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−ブトキシ
フェニル、4−オクチルオキシフェニル、4−ヘキサデ
シルオキシフェニル、1−ナフチル)が好ましい。
わされるアリール基としては、炭素数6〜24のアリー
ル基(例、フェニル、p−トリル、o−トリル、4−メ
トキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−ブトキシ
フェニル、4−オクチルオキシフェニル、4−ヘキサデ
シルオキシフェニル、1−ナフチル)が好ましい。
【0041】Z11で表わされる三級アルキル基として
は、炭素数4〜24のアルキル基(例、tert−ブチル、
tert−ペンチル、tert−ヘキシル、1,1,3,3−テ
トラメチルブチル、1−アダマンチル、1,1−ジメチ
ル−2−クロロエチル、2−フェノキシ−2−プロピ
ル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル)が好
ましい。
は、炭素数4〜24のアルキル基(例、tert−ブチル、
tert−ペンチル、tert−ヘキシル、1,1,3,3−テ
トラメチルブチル、1−アダマンチル、1,1−ジメチ
ル−2−クロロエチル、2−フェノキシ−2−プロピ
ル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル)が好
ましい。
【0042】上記式(Y−I−A)において、R11で表
わされるアルキル基としては、炭素数1〜24のアルキ
ル基(例、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチ
ル、シクロペンチル、n−オクチル、n−ヘキサデシ
ル、ベンジル)が好ましい。
わされるアルキル基としては、炭素数1〜24のアルキ
ル基(例、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチ
ル、シクロペンチル、n−オクチル、n−ヘキサデシ
ル、ベンジル)が好ましい。
【0043】R11で表わされるアリール基としては、炭
素数6〜24のアリール基(例、フェニル、p−トリ
ル、o−トリル、4−メトキシフェニル)が好ましい。
素数6〜24のアリール基(例、フェニル、p−トリ
ル、o−トリル、4−メトキシフェニル)が好ましい。
【0044】R11で表わされるアルコキシ基としては、
炭素数1〜24のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキ
シ、ブトキシ、n−オクチルオキシ、n−テトラデシル
オキシ、ベンジルオキシ、メトキシエトキシ)が好まし
い。
炭素数1〜24のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキ
シ、ブトキシ、n−オクチルオキシ、n−テトラデシル
オキシ、ベンジルオキシ、メトキシエトキシ)が好まし
い。
【0045】R11で表わされるアリールオキシ基として
は、炭素数6〜24のアリールオキシ基(例、フェノキ
シ、p−トリルオキシ、o−トリルオキシ、p−メトキ
シフェノキシ、p−ジメチルアミノフェノキシ、m−ペ
ンタデシルフェノキシ)が好ましい。
は、炭素数6〜24のアリールオキシ基(例、フェノキ
シ、p−トリルオキシ、o−トリルオキシ、p−メトキ
シフェノキシ、p−ジメチルアミノフェノキシ、m−ペ
ンタデシルフェノキシ)が好ましい。
【0046】R11で表わされるジアルキルアミノ基とし
ては、炭素数2〜24のジアルキルアミノ基(例、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノ、ピロリジノ、ピペリジ
ノ、モルホリノ)が好ましい。
ては、炭素数2〜24のジアルキルアミノ基(例、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノ、ピロリジノ、ピペリジ
ノ、モルホリノ)が好ましい。
【0047】R11で表わされるアルキルチオ基として
は、炭素数1〜24のアルキルチオ基(例、メチルチ
オ、ブチルチオ、n−オクチルチオ、n−ヘキサデシル
チオ)が好ましい。
は、炭素数1〜24のアルキルチオ基(例、メチルチ
オ、ブチルチオ、n−オクチルチオ、n−ヘキサデシル
チオ)が好ましい。
【0048】R11で表わされるアリールチオ基として
は、炭素数6〜24のアリールチオ基(例、フェニルチ
オ、4−メトキシフェニルチオ、4−tert−ブチルフェ
ニルチオ、4−ドデシルフェニルチオ)が好ましい。
は、炭素数6〜24のアリールチオ基(例、フェニルチ
オ、4−メトキシフェニルチオ、4−tert−ブチルフェ
ニルチオ、4−ドデシルフェニルチオ)が好ましい。
【0049】上記式(Y−I−A)において、R12で表
わされるベンゼン環上に置換可能な基(原子も含む)と
しては、以下の基が好ましい。ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、ウレイド基、スルファモイルアミノ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、ニトロ基、複素環
基、シアノ基、アシル基、アシルオキシ基、アルキルス
ルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基;
わされるベンゼン環上に置換可能な基(原子も含む)と
しては、以下の基が好ましい。ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、ウレイド基、スルファモイルアミノ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、ニトロ基、複素環
基、シアノ基、アシル基、アシルオキシ基、アルキルス
ルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基;
【0050】上記ハロゲン原子の例としては、フッ素、
塩素、臭素および沃素が好ましい。
塩素、臭素および沃素が好ましい。
【0051】上記アルキル基としては、炭素数1〜24
のアルキル基(例、メチル、tert−ブチル、n−ドデシ
ル)が好ましい。
のアルキル基(例、メチル、tert−ブチル、n−ドデシ
ル)が好ましい。
【0052】上記アリール基としては、炭素数6〜24
のアリール基(例、フェニル、p−トリル、p−ドデシ
ルオキシフェニル)が好ましい。
のアリール基(例、フェニル、p−トリル、p−ドデシ
ルオキシフェニル)が好ましい。
【0053】上記アルコキシ基としては、炭素数1〜2
4のアルコキシ基(例、メトキシ、n−ブトキシ、n−
オクチルオキシ、n−テトラデシルオキシ、ベンジルオ
キシ、メトキシエトキシ)が好ましい。
4のアルコキシ基(例、メトキシ、n−ブトキシ、n−
オクチルオキシ、n−テトラデシルオキシ、ベンジルオ
キシ、メトキシエトキシ)が好ましい。
【0054】上記アリールオキシ基としては、炭素数6
〜24のアリールオキシ基(例、フェノキシ、p−tert
−ブチルフェノキシ、4−ブトキシフェノキシ)が好ま
しい。
〜24のアリールオキシ基(例、フェノキシ、p−tert
−ブチルフェノキシ、4−ブトキシフェノキシ)が好ま
しい。
【0055】上記アルコキシカルボニル基としては、炭
素数2〜24のアルコキシカルボニル基(例、エトキシ
カルボニル、ドデシルオキシカルボニル、1−(ドデシ
ルオキシカルボニル)エトキシカルボニル)が好まし
い。
素数2〜24のアルコキシカルボニル基(例、エトキシ
カルボニル、ドデシルオキシカルボニル、1−(ドデシ
ルオキシカルボニル)エトキシカルボニル)が好まし
い。
【0056】上記アリールオキシカルボニル基として
は、炭素数7〜24のアリールオキシカルボニル基
(例、フェノキシカルボニル、4−tert−オクチルフェ
ノキシカルボニル、2,4−ジ−tert−ペンチルフェノ
キシカルボニル)が好ましい。
は、炭素数7〜24のアリールオキシカルボニル基
(例、フェノキシカルボニル、4−tert−オクチルフェ
ノキシカルボニル、2,4−ジ−tert−ペンチルフェノ
キシカルボニル)が好ましい。
【0057】上記カルボンアミド基としては、炭素数1
〜24の置換基を有するカルボンアミド基(例、アセト
アミド、ピバロイルアミノ、ベンズアミド、2−エチル
ヘキサンアミド、テトラデカンアミド、1−(2,4−
ジ−tert−ペンチルフェノキシ)ブタンアミド、3−
(2,4−ジ−tert−ペンチルフェノキシ)ブタンアミ
ド、3−ドデシルスルホニル−2−メチルプロパンアミ
ド)が好ましい。
〜24の置換基を有するカルボンアミド基(例、アセト
アミド、ピバロイルアミノ、ベンズアミド、2−エチル
ヘキサンアミド、テトラデカンアミド、1−(2,4−
ジ−tert−ペンチルフェノキシ)ブタンアミド、3−
(2,4−ジ−tert−ペンチルフェノキシ)ブタンアミ
ド、3−ドデシルスルホニル−2−メチルプロパンアミ
ド)が好ましい。
【0058】上記スルホンアミド基としては、炭素数1
〜24の置換基を有するスルホンアミド基(例、メタン
スルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、ヘキサ
デカンスルホンアミド)が好ましい。
〜24の置換基を有するスルホンアミド基(例、メタン
スルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、ヘキサ
デカンスルホンアミド)が好ましい。
【0059】上記カルバモイル基としては、炭素数1〜
24のの置換基を有するカルバモイル基(例、N−メチ
ルカルバモイル、N−テトラデシルカルバモイル、N,
N−ジヘキシルカルバモイル、N−オクタデシル−N−
メチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル)が好
ましい。
24のの置換基を有するカルバモイル基(例、N−メチ
ルカルバモイル、N−テトラデシルカルバモイル、N,
N−ジヘキシルカルバモイル、N−オクタデシル−N−
メチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル)が好
ましい。
【0060】上記スルファモイル基としては、無置換ま
たは炭素数1〜24の置換基を有するスルファモイル基
(例、N−メチルスルファモイル、N−フェニルスルフ
ァモイル、N−アセチルスルファモイル、N−プロパノ
イルスルファモイル、N−ヘキサデシルスルファモイ
ル、N,N−ジオクチルスルファモイル)が好ましい。
たは炭素数1〜24の置換基を有するスルファモイル基
(例、N−メチルスルファモイル、N−フェニルスルフ
ァモイル、N−アセチルスルファモイル、N−プロパノ
イルスルファモイル、N−ヘキサデシルスルファモイ
ル、N,N−ジオクチルスルファモイル)が好ましい。
【0061】上記アルキルスルホニル基としては、炭素
数1〜24のアルキルスルホニ基(例、メチルスルホニ
ル、ベンジルスルホニル、ヘキサデシルスルホニル)が
好ましい。
数1〜24のアルキルスルホニ基(例、メチルスルホニ
ル、ベンジルスルホニル、ヘキサデシルスルホニル)が
好ましい。
【0062】上記アリールスルホニルとしては、炭素数
6〜24のアリールスルホニル(例、フェニルスルホニ
ル、p−トリルスルホニル、p−ドデシルスルホニル、
p−メトキシスルホニル)が好ましい。
6〜24のアリールスルホニル(例、フェニルスルホニ
ル、p−トリルスルホニル、p−ドデシルスルホニル、
p−メトキシスルホニル)が好ましい。
【0063】上記ウレイド基としては、炭素数1〜24
の置換基を有するウレイド基(例、3−メチルウレイ
ド、3−フェニルウレイド、3,3−ジメチルウレイ
ド、3−テトラデシルウレイド)が好ましい。
の置換基を有するウレイド基(例、3−メチルウレイ
ド、3−フェニルウレイド、3,3−ジメチルウレイ
ド、3−テトラデシルウレイド)が好ましい。
【0064】上記スルファモイルアミノ基としては、無
置換または炭素数1〜24の置換基を有するスルファモ
イルアミノ基(例、N,N−ジメチルスルファモイルア
ミノ)が好ましい。
置換または炭素数1〜24の置換基を有するスルファモ
イルアミノ基(例、N,N−ジメチルスルファモイルア
ミノ)が好ましい。
【0065】上記アルコキシカルボニルアミノ基として
は、炭素数2〜24のアルコキシカルボニルアミノ基
(例、メトキシカルボニルアミノ、イソブトキシカルボ
ニルアミノ、ドデシルオキシカルボニルアミノ)が好ま
しい。
は、炭素数2〜24のアルコキシカルボニルアミノ基
(例、メトキシカルボニルアミノ、イソブトキシカルボ
ニルアミノ、ドデシルオキシカルボニルアミノ)が好ま
しい。
【0066】上記複素環基としては、炭素数1〜24の
複素環基(例、4−ピリジル、2−チエニル、フタルイ
ミド、オクタデシルスクシンイミド)が好ましい。
複素環基(例、4−ピリジル、2−チエニル、フタルイ
ミド、オクタデシルスクシンイミド)が好ましい。
【0067】上記アシル基としては、炭素数1〜24の
アシル基(例、アセチル、ベンゾイル、ドデカノイル)
が好ましい。
アシル基(例、アセチル、ベンゾイル、ドデカノイル)
が好ましい。
【0068】上記アシルオキシ基としては、炭素数1〜
24のアシルオキシ基(例、アセトキシ、ベンゾイルオ
キシ、ドデカノイルオキシ)が好ましい。
24のアシルオキシ基(例、アセトキシ、ベンゾイルオ
キシ、ドデカノイルオキシ)が好ましい。
【0069】上記アルキルスルホニルオキシ基として
は、炭素数1〜24のアルキルスルホニルオキシ基
(例、メチルスルホニルオキシ、ヘキサデシルスルホニ
ルオキシ)が好ましい。
は、炭素数1〜24のアルキルスルホニルオキシ基
(例、メチルスルホニルオキシ、ヘキサデシルスルホニ
ルオキシ)が好ましい。
【0070】上記アリールスルホニルオキシ基として
は、炭素数6〜24のアリールスルホニルオキシ基
(例、p−トルエンスルホニルオキシ、p−ドデシルフ
ェニルスルホニルオキシ)が好ましい。
は、炭素数6〜24のアリールスルホニルオキシ基
(例、p−トルエンスルホニルオキシ、p−ドデシルフ
ェニルスルホニルオキシ)が好ましい。
【0071】上記式(Y−I−A)において、kは1ま
たは2の整数が好ましい(さらに1が好ましい。)。
たは2の整数が好ましい(さらに1が好ましい。)。
【0072】上記式(Y−I−A)において、X11で表
わされる現像主薬の酸化体とのカップリグ反応により離
脱可能な基であり、具体的には以下の原子または基を挙
げることができる。ハロゲン原子、複素環基、アリール
オキシ基、アリールチオ基、アシルオキシ基、アルキル
スルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、複
素環オキシ基;
わされる現像主薬の酸化体とのカップリグ反応により離
脱可能な基であり、具体的には以下の原子または基を挙
げることができる。ハロゲン原子、複素環基、アリール
オキシ基、アリールチオ基、アシルオキシ基、アルキル
スルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、複
素環オキシ基;
【0073】上記ハロゲン原子の例としては、フッ素、
塩素、臭素及び沃素が好ましい。
塩素、臭素及び沃素が好ましい。
【0074】上記複素環基の例としては、炭素数1〜2
4の窒素原子でカップリング活性位に結合する複素環基
が好ましい。
4の窒素原子でカップリング活性位に結合する複素環基
が好ましい。
【0075】上記アリールチオ基としていは、炭素数6
〜24のアリールチオ基(例、フェニルチオ、p−tert
−ブチルフェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、p−
カルボキシフェニルチオ)が好ましい。
〜24のアリールチオ基(例、フェニルチオ、p−tert
−ブチルフェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、p−
カルボキシフェニルチオ)が好ましい。
【0076】上記アシルオキシ基としては、炭素数1〜
24のアシルオキシ基(アセトキシ、ベゾイルオキシ、
ドデカノイルオキシ)が好ましい。
24のアシルオキシ基(アセトキシ、ベゾイルオキシ、
ドデカノイルオキシ)が好ましい。
【0077】上記アルキルスルホニルオキシ基として
は、炭素数1〜24のアルキルスルホニルオキシ基
(例、メチルスルホニルオキシ、ブチルスルホニルオキ
シ、ドデシルスルホニルオキシ)が好ましい。
は、炭素数1〜24のアルキルスルホニルオキシ基
(例、メチルスルホニルオキシ、ブチルスルホニルオキ
シ、ドデシルスルホニルオキシ)が好ましい。
【0078】上記アリールスルホニルオキシ基として
は、炭素数6〜24のアリールスルホニルオキシ基
(例、ベンゼンスルホニルオキシ、p−クロロフェニル
スルホニルオキシ)が好ましい。
は、炭素数6〜24のアリールスルホニルオキシ基
(例、ベンゼンスルホニルオキシ、p−クロロフェニル
スルホニルオキシ)が好ましい。
【0079】上記複素環オキシ基としては、炭素数1〜
24の複素環オキシ基(例、3−ピリジルオキシ、1−
フェニル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イルオ
キシ)が好ましい。
24の複素環オキシ基(例、3−ピリジルオキシ、1−
フェニル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イルオ
キシ)が好ましい。
【0080】上記の基の中では、窒素原子でカップリン
グ活性位に結合する複素環基またはアリールオキシ基が
更に好ましい。
グ活性位に結合する複素環基またはアリールオキシ基が
更に好ましい。
【0081】X11が窒素原子でカップリング活性位に結
合する複素環基を表わすとき、X11は窒素原子の他に酸
素、硫黄、窒素、リン、セレンおよびテルルの中から選
ばれるヘテロ原子を含んでいてもよい、5〜7員の複素
環である(該複素環は置換されていてもよい単環または
縮合環である)。
合する複素環基を表わすとき、X11は窒素原子の他に酸
素、硫黄、窒素、リン、セレンおよびテルルの中から選
ばれるヘテロ原子を含んでいてもよい、5〜7員の複素
環である(該複素環は置換されていてもよい単環または
縮合環である)。
【0082】上記の複素環基の例としては、スクシンイ
ミド、マレインイミド、フタルイミド、ジグリコールイ
ミド、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,
4−トリアゾール、テトラゾール、インドール、インダ
ゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イ
ミダゾリジン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,
4−ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾ
リジン−2−オン、オキサゾリン−2−オン、チアゾリ
ン−2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、ベンゾ
オキサゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オ
ン、2−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−
オン、インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシ
プリン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−
3,5−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピ
リミドン、6−ピリダゾンおよび2−ピラゾン等が挙げ
られる。これらの複素環は置換されていてもよい。
ミド、マレインイミド、フタルイミド、ジグリコールイ
ミド、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,
4−トリアゾール、テトラゾール、インドール、インダ
ゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イ
ミダゾリジン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,
4−ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾ
リジン−2−オン、オキサゾリン−2−オン、チアゾリ
ン−2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、ベンゾ
オキサゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オ
ン、2−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−
オン、インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシ
プリン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−
3,5−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピ
リミドン、6−ピリダゾンおよび2−ピラゾン等が挙げ
られる。これらの複素環は置換されていてもよい。
【0083】置換基の例としては、ヒドロキシル基、カ
ルボキシル基、スルホ基、アミノ基(例、アミノ、N−
メチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエ
チルアミノ、アニリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モル
ホリノ)を挙げることができる。また他の例としては、
前記R12の例として挙げた置換基がある。
ルボキシル基、スルホ基、アミノ基(例、アミノ、N−
メチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエ
チルアミノ、アニリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モル
ホリノ)を挙げることができる。また他の例としては、
前記R12の例として挙げた置換基がある。
【0084】X11がアリールオキシ基(炭素数6〜24
のアリールオキシ基)を表わすとき該アリールオキシ基
は、X11が複素環基である場合に挙げた前記置換基群か
ら選ばれる基または原子で置換されていてもよい。
のアリールオキシ基)を表わすとき該アリールオキシ基
は、X11が複素環基である場合に挙げた前記置換基群か
ら選ばれる基または原子で置換されていてもよい。
【0085】これらの置換基(または原子)としては、
以下のものが好ましい。カルボキシル基、スルホ基、シ
アノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン
原子、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アルキル基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アシル基;
以下のものが好ましい。カルボキシル基、スルホ基、シ
アノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン
原子、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アルキル基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アシル基;
【0086】次に、上記Z11、R11、R12およびX11に
ついて、本発明においてさらに好ましく用いられる置換
基の例について述べる。
ついて、本発明においてさらに好ましく用いられる置換
基の例について述べる。
【0087】Z11;2もしくは4−アルコキシアリール
基(例、4−メトキシフェニル、4−ブトキシフェニ
ル、2−メトキシフェニル)、tert−ブチル、これらの
中ではtert−ブチルが最も好ましい。
基(例、4−メトキシフェニル、4−ブトキシフェニ
ル、2−メトキシフェニル)、tert−ブチル、これらの
中ではtert−ブチルが最も好ましい。
【0088】R11;メチル、エチル、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、ジアルキルアミノ基、これらの中では
メチル、エチル、アルコキシ基、アリールオキシ基又は
ジメチルアミノ基が好ましい。
リールオキシ基、ジアルキルアミノ基、これらの中では
メチル、エチル、アルコキシ基、アリールオキシ基又は
ジメチルアミノ基が好ましい。
【0089】R12;アルコキシ基、アルコキシカルボニ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、
【0090】X11が前記複素環基を表わすとき、X11は
好ましくは、下記式(X11−A)で表わすことができ
る。
好ましくは、下記式(X11−A)で表わすことができ
る。
【0091】
【化24】
【0092】上記(X11−A)において、Z12は、以下
の基を表わす。
の基を表わす。
【0093】
【化25】
【0094】上記で表わされる基において、上記R13、
R14、R17およびR18は、水素原子、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基またはアミノ基を表わし;上記R15およ
びR16は、水素原子、アルキル基、アリール基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基またはアルコキ
シカルボニル基を表わし;上記R19およびR20は、水素
原子、アルキル基またはアリール基を表わし;但し、R
19およびR20は、互いに結合してベンゼン環を形成して
もよく、またR13とR14、R14とR15、R15とR16およ
びR13とR17は、互いに結合して環(例えば、シクロブ
タン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロヘキセ
ン、ピロリジン、ピペリジン)を形成してもよい。
R14、R17およびR18は、水素原子、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基またはアミノ基を表わし;上記R15およ
びR16は、水素原子、アルキル基、アリール基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基またはアルコキ
シカルボニル基を表わし;上記R19およびR20は、水素
原子、アルキル基またはアリール基を表わし;但し、R
19およびR20は、互いに結合してベンゼン環を形成して
もよく、またR13とR14、R14とR15、R15とR16およ
びR13とR17は、互いに結合して環(例えば、シクロブ
タン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロヘキセ
ン、ピロリジン、ピペリジン)を形成してもよい。
【0095】式(X11−A)で表わされる複素環基のう
ち、特に好ましいものは、Z12が、以下の基で表わされ
る複素環基である。
ち、特に好ましいものは、Z12が、以下の基で表わされ
る複素環基である。
【0096】
【化26】
【0097】式(X11−A)で表わされる複素環基の総
炭素数は2〜24、好ましくは4〜20、さらに好まし
くは5〜16である。
炭素数は2〜24、好ましくは4〜20、さらに好まし
くは5〜16である。
【0098】式(X11−A)で表わされる複素環基の例
としては、スクシンイミド、マレインイミド、フタルイ
ミド、1−メチルイミダゾリン−2,4−ジオン−3−
イル、1−ベンジルイミダゾリジ−2,4−ジオン−3
−イル、5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジ
オン−3−イル、5−メチル−5−プロピルオキサゾリ
ジン−2,4−ジオン−3−イル、5,5−ジメチルチ
アゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、5,5−ジメ
チルイミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、3−
メチルイミダゾリジントリオン−1−イル、1,2,4
−トリアゾリジン−3,5−ジオン−4−イル、1−メ
チル−2−フェニル−1,2,4−トリアゾリジン−
3,5−ジオン−4−イル、1−ベンジル−2−フェニ
ル−1,2,4−トリアゾリジン−3,5−ジオン−4
−イル、5−ヘキシルオキシ−1−メチルイミダゾリジ
ン−2,4−ジオン−3−イル、1−ベンジル−5−エ
トキシイミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、1
−ベンジル−5−ドデシルオキシイミダゾリジン−2,
4−ジオン−3−イルを挙げることができる。
としては、スクシンイミド、マレインイミド、フタルイ
ミド、1−メチルイミダゾリン−2,4−ジオン−3−
イル、1−ベンジルイミダゾリジ−2,4−ジオン−3
−イル、5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジ
オン−3−イル、5−メチル−5−プロピルオキサゾリ
ジン−2,4−ジオン−3−イル、5,5−ジメチルチ
アゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、5,5−ジメ
チルイミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、3−
メチルイミダゾリジントリオン−1−イル、1,2,4
−トリアゾリジン−3,5−ジオン−4−イル、1−メ
チル−2−フェニル−1,2,4−トリアゾリジン−
3,5−ジオン−4−イル、1−ベンジル−2−フェニ
ル−1,2,4−トリアゾリジン−3,5−ジオン−4
−イル、5−ヘキシルオキシ−1−メチルイミダゾリジ
ン−2,4−ジオン−3−イル、1−ベンジル−5−エ
トキシイミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、1
−ベンジル−5−ドデシルオキシイミダゾリジン−2,
4−ジオン−3−イルを挙げることができる。
【0099】上記の複素環基の中のうちでは、イミダゾ
リジン−2,4−ジオン−3−イル(なかでも、1−ベ
ンジル−イミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル)
が最も好ましい。
リジン−2,4−ジオン−3−イル(なかでも、1−ベ
ンジル−イミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル)
が最も好ましい。
【0100】X11がアリールオキシ基を表わすとき、以
下の基が好ましい。4−カルボキシフェノキシ、4−メ
チルスルホニルフェノキシ、4−(4−ベンジルオキシ
フェニルスルホニル)フェノキシ、4−(4−ヒドロキ
シフェニルスルホニル)フェノキシ、2−クロロ−4−
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フ
ェノキシ、4−メトキシカルボニルフェノキシ、2−ク
ロロ−4−メトキシカルボニルフェノキシ、2−アセト
アミド−4−メトキシカルボニルフェノキシ、4−イソ
プロポキシカルボニルフェノキシ、4−シアノフェノキ
シ、2−[N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイ
ル]フェノキシ、4−ニトロフェノキシ、2,5−ジク
ロロフェノキシ、2,3,5−トリクロロフェノキシ、
4−メトキシカルボニル−2−メトキシフェノキシ、4
−(3−カルボキシプロパンアミド)フェノキシ;
下の基が好ましい。4−カルボキシフェノキシ、4−メ
チルスルホニルフェノキシ、4−(4−ベンジルオキシ
フェニルスルホニル)フェノキシ、4−(4−ヒドロキ
シフェニルスルホニル)フェノキシ、2−クロロ−4−
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フ
ェノキシ、4−メトキシカルボニルフェノキシ、2−ク
ロロ−4−メトキシカルボニルフェノキシ、2−アセト
アミド−4−メトキシカルボニルフェノキシ、4−イソ
プロポキシカルボニルフェノキシ、4−シアノフェノキ
シ、2−[N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイ
ル]フェノキシ、4−ニトロフェノキシ、2,5−ジク
ロロフェノキシ、2,3,5−トリクロロフェノキシ、
4−メトキシカルボニル−2−メトキシフェノキシ、4
−(3−カルボキシプロパンアミド)フェノキシ;
【0101】式(Y−I−A)で示されるカプラーは上
記Z11、X11または
記Z11、X11または
【0102】
【化27】
【0103】において二価もしくは二価以上の基を介し
て互いに結合する二量体又はそれ以上の多量体を形成し
てもよい。この場合、前記の各置換基において示した炭
素数の範囲の規定外となってもよい。
て互いに結合する二量体又はそれ以上の多量体を形成し
てもよい。この場合、前記の各置換基において示した炭
素数の範囲の規定外となってもよい。
【0104】式(Y−I−A)で示されるカプラーが多
量体を形成する場合、イエロー色素形成残基を有する付
加重合性エチレン型不飽和化合物(イエロー発色性モノ
マー)の単独もしくは共重合体が典型例である。この場
合、多量体は下記の式(Y−I−a)で示される繰り返
し単位を含有し、この繰り返し単位は多量体中に一種以
上含有されていてもよく、共重合成分として非発色性の
エチレン型モノマーの一種または二種以上を含む共重合
体であってもよい。
量体を形成する場合、イエロー色素形成残基を有する付
加重合性エチレン型不飽和化合物(イエロー発色性モノ
マー)の単独もしくは共重合体が典型例である。この場
合、多量体は下記の式(Y−I−a)で示される繰り返
し単位を含有し、この繰り返し単位は多量体中に一種以
上含有されていてもよく、共重合成分として非発色性の
エチレン型モノマーの一種または二種以上を含む共重合
体であってもよい。
【0105】
【化28】
【0106】[式中、Rは、水素原子、塩素原子または
炭素数1〜4のアルキル基を表わし;Aは、−CONH
−、−COO−または置換または無置換のフェニレン基
を表わし;Bは、置換もしくは無置換の、アルキレン
基、フェニレン基またはアラルキレン基を表わし;L
は、−CONH−、−NHCONH−、−NHCOO
−、−NHCO−、−OCONH−、−NH−、−CO
O−、−OCO−、−CO−、−0−、−S−、−SO
2 −、−NHSO2 −または−SO2 NH−を表わし;
そしてa、bおよびcは、0または1を表わし;Qは、
式(Y−I−A)で表わされる化合物のZ11、X11また
は
炭素数1〜4のアルキル基を表わし;Aは、−CONH
−、−COO−または置換または無置換のフェニレン基
を表わし;Bは、置換もしくは無置換の、アルキレン
基、フェニレン基またはアラルキレン基を表わし;L
は、−CONH−、−NHCONH−、−NHCOO
−、−NHCO−、−OCONH−、−NH−、−CO
O−、−OCO−、−CO−、−0−、−S−、−SO
2 −、−NHSO2 −または−SO2 NH−を表わし;
そしてa、bおよびcは、0または1を表わし;Qは、
式(Y−I−A)で表わされる化合物のZ11、X11また
は
【0107】
【化29】
【0108】より水素原子が離脱したイエローカプラー
残基を表わす。]
残基を表わす。]
【0109】多量体としては、式(Y−I−a)で示さ
れる繰り返し単位(カプラーユニット)で表わされるイ
エロー発色性モノマーと下記非発色性エチレン性モノマ
ーの共重合体が好ましい。
れる繰り返し単位(カプラーユニット)で表わされるイ
エロー発色性モノマーと下記非発色性エチレン性モノマ
ーの共重合体が好ましい。
【0110】現像主薬(通常芳香族一級アミン系現像主
薬)の酸化体とカップリング反応しない非発色性エチレ
ン性モノマーとしては、以下のものが挙げられる。アク
リル酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアクリル
酸(例えば、メタクリル酸)、これらのアクリル酸類か
ら誘導されるアミドもしくはエステル(例、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、n−ブチルアクリルアミド、
tert−ブチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミ
ド、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、tert−
ブチルアクリレート、iso −ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、n−ブチルメタクリレートおよび
β−ヒドロキシメタクリレート)、ビニルエステル(例
えば、ビニルアセテート、ビニルプロピオネートおよび
ビニルラウレート)、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、芳香族ビニル化合物(例えば、スチレンおよび
その誘導体、例えば、ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン、ビニルアセトフェノンおよびスルホスチレン)、イ
タコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、ビニリデンクロ
ライド、ビニルアルキルエーテル(例えば、ビニルエチ
ルエーテル)、マレイン酸エステル、N−ビニル−2−
ピロリドン、N−ビニルピリジンおよび2−および4−
ビニルピリジン等。
薬)の酸化体とカップリング反応しない非発色性エチレ
ン性モノマーとしては、以下のものが挙げられる。アク
リル酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアクリル
酸(例えば、メタクリル酸)、これらのアクリル酸類か
ら誘導されるアミドもしくはエステル(例、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、n−ブチルアクリルアミド、
tert−ブチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミ
ド、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、tert−
ブチルアクリレート、iso −ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、n−ブチルメタクリレートおよび
β−ヒドロキシメタクリレート)、ビニルエステル(例
えば、ビニルアセテート、ビニルプロピオネートおよび
ビニルラウレート)、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、芳香族ビニル化合物(例えば、スチレンおよび
その誘導体、例えば、ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン、ビニルアセトフェノンおよびスルホスチレン)、イ
タコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、ビニリデンクロ
ライド、ビニルアルキルエーテル(例えば、ビニルエチ
ルエーテル)、マレイン酸エステル、N−ビニル−2−
ピロリドン、N−ビニルピリジンおよび2−および4−
ビニルピリジン等。
【0111】上記のなかでは、特にアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、マレイン酸エステル類が好
ましい。ここで使用する非発色性エチレン型モノマー
は、二種以上を一緒に使用することもできる。例えば、
メチルアクリレートとブチルアクリレート、ブチルアク
リレートとスチレン、ブチルメタクリレートとメタクリ
ル酸、メチルアクリレートとジアセトンアクリルアミド
などが使用できる。
ル、メタクリル酸エステル、マレイン酸エステル類が好
ましい。ここで使用する非発色性エチレン型モノマー
は、二種以上を一緒に使用することもできる。例えば、
メチルアクリレートとブチルアクリレート、ブチルアク
リレートとスチレン、ブチルメタクリレートとメタクリ
ル酸、メチルアクリレートとジアセトンアクリルアミド
などが使用できる。
【0112】ポリマーカプラー分野で周知の如く前記式
(Y−I−a)に相当するビニル系単量体と共重合させ
るためのエチレン性不飽和単量体は、形成される共重合
体の物理的性質および/または化学的性質(例えば、溶
解度、写真コロイド組成物の結合剤(例えばゼラチン)
との相溶性、その可とう性、熱安定性等)が好影響を受
けるように選択される。
(Y−I−a)に相当するビニル系単量体と共重合させ
るためのエチレン性不飽和単量体は、形成される共重合
体の物理的性質および/または化学的性質(例えば、溶
解度、写真コロイド組成物の結合剤(例えばゼラチン)
との相溶性、その可とう性、熱安定性等)が好影響を受
けるように選択される。
【0113】本発明に用いられるイエローカプラーは、
前記式(Y−I−a)で表わされるカプラーユニットを
与えるビニル系単量体の重合で得られた親油性ポリマー
カプラーを有機溶媒に溶かしたものをゼラチン水溶液に
ラテックスの形で乳化分散して作ってもよいし、あるい
は直接乳化重合法で作ってもよい。
前記式(Y−I−a)で表わされるカプラーユニットを
与えるビニル系単量体の重合で得られた親油性ポリマー
カプラーを有機溶媒に溶かしたものをゼラチン水溶液に
ラテックスの形で乳化分散して作ってもよいし、あるい
は直接乳化重合法で作ってもよい。
【0114】親油性ポリマーカプラーをゼラチン水溶液
中にラテックスの形で乳化分散する方法については、米
国特許351820号明細書に、乳化重合については、
米国特許4080211号、同3370952号各明細
書に記載されている方法を用いることができる。
中にラテックスの形で乳化分散する方法については、米
国特許351820号明細書に、乳化重合については、
米国特許4080211号、同3370952号各明細
書に記載されている方法を用いることができる。
【0115】以下に、式(Y−I−A)で表わされるイ
エロー画像形成カプラーについて、R12およびX11の具
体例を示すが、本発明においてはこれらの例に限定され
ない。X11の具体例を示す。
エロー画像形成カプラーについて、R12およびX11の具
体例を示すが、本発明においてはこれらの例に限定され
ない。X11の具体例を示す。
【0116】
【化30】
【0117】
【化31】
【0118】
【化32】
【0119】
【化33】
【0120】R12の具体例を以下に示す。
【0121】
【化34】
【0122】
【化35】
【0123】式(Y−I−A)で表わされるイエロー画
像形成カプラーの具体例(Y(I)−と表示する)を以
下に示す。
像形成カプラーの具体例(Y(I)−と表示する)を以
下に示す。
【0124】
【化36】
【0125】
【化37】
【0126】
【化38】
【0127】
【化39】
【0128】
【化40】
【0129】
【化41】
【0130】
【化42】
【0131】
【化43】
【0132】
【化44】
【0133】
【化45】
【0134】
【化46】
【0135】
【化47】
【0136】
【化48】
【0137】上記のカプラーは従来の公知の合成法によ
って合成することができる。例えば特開昭63−123
047号公報に記載の合成法が挙げられる。
って合成することができる。例えば特開昭63−123
047号公報に記載の合成法が挙げられる。
【0138】上記のイエローカプラーは単独で用いても
よく、二種以上を混合して用いてもよい。また後述す
る、アシル基が、式(Y−II)で表されるアシルアセト
アニリド型イエローカプラー、あるいは他の公知のイエ
ローカプラーと併用してもよい。
よく、二種以上を混合して用いてもよい。また後述す
る、アシル基が、式(Y−II)で表されるアシルアセト
アニリド型イエローカプラー、あるいは他の公知のイエ
ローカプラーと併用してもよい。
【0139】次に、アシル基が前記式(Y−II)で表わ
される、アシルアセトアニリド型イエローカプラーにつ
いて詳細に説明する。本発明で使用されるアシルアセト
アニリド型イエローカプラーは、下記式(Y−II−A)
で表わされる化合物であることが好ましい。
される、アシルアセトアニリド型イエローカプラーにつ
いて詳細に説明する。本発明で使用されるアシルアセト
アニリド型イエローカプラーは、下記式(Y−II−A)
で表わされる化合物であることが好ましい。
【0140】
【化49】
【0141】[式(Y−II−A)において、R21は水素
原子を除く一価の置換基を表わす。Q21はCと共に3〜
5員の炭化水素環または3〜5員の複素環を形成するの
に必要な非金属原子群を表わす。R22は水素原子、ハロ
ゲン原子(フッ素、塩素、臭素、沃素;以下、式(Y−
II−A)の説明において同様)、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキル基またはアミノ基を表わす。R23
は、ベンゼン環上に置換可能な基を表わす。X21は水素
原子または芳香族第一級アミン現像主薬の酸化体とのカ
ップリング反応により離脱可能な基(以下離脱基)を表
わす。Pは、0〜4の整数を表わす。ただし、Pが複数
の時、複数のR23は互いに同一であっても異なっていて
もよい。]
原子を除く一価の置換基を表わす。Q21はCと共に3〜
5員の炭化水素環または3〜5員の複素環を形成するの
に必要な非金属原子群を表わす。R22は水素原子、ハロ
ゲン原子(フッ素、塩素、臭素、沃素;以下、式(Y−
II−A)の説明において同様)、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキル基またはアミノ基を表わす。R23
は、ベンゼン環上に置換可能な基を表わす。X21は水素
原子または芳香族第一級アミン現像主薬の酸化体とのカ
ップリング反応により離脱可能な基(以下離脱基)を表
わす。Pは、0〜4の整数を表わす。ただし、Pが複数
の時、複数のR23は互いに同一であっても異なっていて
もよい。]
【0142】なお、式(Y−II−A)における置換基が
アルキル基であるか、またはアルキル基を含む時、特に
規定のない限り、アルキル基は、直鎖状、分枝鎖状また
は環状の、置換されていてもよい、アルキル基を意味す
る。本発明において、アルキル基は、アラルキル基を含
む。アルキル基の例としては、メチル、イソプロピル、
t−ブチル、シクロペンチル、t−ペンチル、シクロヘ
キシル、2−エチルヘキシル、1,1,3,3−テトラ
メチルブチル、ドデシル、ヘキサデシル、ベンジル、ト
リフルオロメチル、ヒドロキシメチルメトキシエチル、
エトキシカルボニルメチル、フェノキシエチルを挙げる
ことができる。
アルキル基であるか、またはアルキル基を含む時、特に
規定のない限り、アルキル基は、直鎖状、分枝鎖状また
は環状の、置換されていてもよい、アルキル基を意味す
る。本発明において、アルキル基は、アラルキル基を含
む。アルキル基の例としては、メチル、イソプロピル、
t−ブチル、シクロペンチル、t−ペンチル、シクロヘ
キシル、2−エチルヘキシル、1,1,3,3−テトラ
メチルブチル、ドデシル、ヘキサデシル、ベンジル、ト
リフルオロメチル、ヒドロキシメチルメトキシエチル、
エトキシカルボニルメチル、フェノキシエチルを挙げる
ことができる。
【0143】式(Y−II−A)における置換基がアルケ
ニル基であるか、またはアルケニル基を含む時、特に規
定のない限り、アルケニル基は、直鎖状、分枝鎖状また
は環状の、置換されていてもよい、アルケニル基を意味
する。アルケニル基の例としては、アリル、3−シクロ
ヘキセニル、オレイルを挙げることができる。
ニル基であるか、またはアルケニル基を含む時、特に規
定のない限り、アルケニル基は、直鎖状、分枝鎖状また
は環状の、置換されていてもよい、アルケニル基を意味
する。アルケニル基の例としては、アリル、3−シクロ
ヘキセニル、オレイルを挙げることができる。
【0144】式(Y−II−A)における置換基がアリー
ル基であるか、またはアリール基を含む時、特に規定の
ない限り、アリール基は置換されていてもよい、単環も
しくは縮合環のアリール基を意味する。アリール基の例
としては、フェニル、1−ナフチル、p−トリル、o−
トリル、p−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、
8−キノリル、4−ヘキサデシルオキシフェニル、ペン
タフルオロフェニル、p−ヒドロキシフェニル、p−シ
アノフェニル、3−ペンタデシルフェニル、2,4−ジ
−t−ペンチルフェニル、p−メタンスルホンアミドフ
ェニル、3,4−ジクロロフェニルを挙げることができ
る。
ル基であるか、またはアリール基を含む時、特に規定の
ない限り、アリール基は置換されていてもよい、単環も
しくは縮合環のアリール基を意味する。アリール基の例
としては、フェニル、1−ナフチル、p−トリル、o−
トリル、p−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、
8−キノリル、4−ヘキサデシルオキシフェニル、ペン
タフルオロフェニル、p−ヒドロキシフェニル、p−シ
アノフェニル、3−ペンタデシルフェニル、2,4−ジ
−t−ペンチルフェニル、p−メタンスルホンアミドフ
ェニル、3,4−ジクロロフェニルを挙げることができ
る。
【0145】式(Y−II−A)における置換基が複素環
基か、または複素環基を含む時、特に規定のない限り、
複素環基は、O、N、S、P、Se、Teから選ばれた
少なくとも一個のヘテロ原子を環内に含む、3〜8員の
置換されていてもよい、単環もしくは縮合環の複素環基
を意味する。複素環基の例としては、2−フリル、2−
ピリジル、4−ピリジル、1−ピラゾリル、1−イミダ
ゾリル、1−ベンゾトリアゾリル、2−ベンゾトリアゾ
リル、スクシンイミド、フタルイミド、1−ベンジル−
2,4−イミダゾリジンジオン−3−イルを挙げること
ができる。
基か、または複素環基を含む時、特に規定のない限り、
複素環基は、O、N、S、P、Se、Teから選ばれた
少なくとも一個のヘテロ原子を環内に含む、3〜8員の
置換されていてもよい、単環もしくは縮合環の複素環基
を意味する。複素環基の例としては、2−フリル、2−
ピリジル、4−ピリジル、1−ピラゾリル、1−イミダ
ゾリル、1−ベンゾトリアゾリル、2−ベンゾトリアゾ
リル、スクシンイミド、フタルイミド、1−ベンジル−
2,4−イミダゾリジンジオン−3−イルを挙げること
ができる。
【0146】以下、式(Y−II−A)におけるR21、R
22、R23、Q21及びX21について詳述する。上記R
21は、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基(更に好ま
しくは、炭素数1〜30のアルキル基)、アルケニル基
(更に好ましくは、炭素数2〜30のアルケニル基)、
アルコキシ基(更に好ましくは、炭素数1〜30のアル
コキシ基)、アリール基(更に好ましくは、炭素数6〜
30のアリール基)、アリールオキシ基(更に好ましく
は、炭素数6〜30のアリールオキシ基)が好ましい。
これらは置換基(または原子)を有していてもよい。置
換基(または原子)としては例えば、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ニトロ基、ア
ミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基及びアシ
ル基を挙げることができる。
22、R23、Q21及びX21について詳述する。上記R
21は、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基(更に好ま
しくは、炭素数1〜30のアルキル基)、アルケニル基
(更に好ましくは、炭素数2〜30のアルケニル基)、
アルコキシ基(更に好ましくは、炭素数1〜30のアル
コキシ基)、アリール基(更に好ましくは、炭素数6〜
30のアリール基)、アリールオキシ基(更に好ましく
は、炭素数6〜30のアリールオキシ基)が好ましい。
これらは置換基(または原子)を有していてもよい。置
換基(または原子)としては例えば、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ニトロ基、ア
ミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基及びアシ
ル基を挙げることができる。
【0147】上記R21は、ハロゲン原子、アルキル基
(特に、メチル)またはアルケニル基であることが更に
好ましい。
(特に、メチル)またはアルケニル基であることが更に
好ましい。
【0148】上記Q21は、炭素原子と共に、3〜5員の
いずれも置換されていて良い、炭素数3〜30の炭化水
素環または少なくとも一個のN、S、O及びPから選ば
れたヘテロ原子を環内に含む炭素数2〜30の複素環を
形成するのに必要な非金属原子群を表わす。Q21が炭素
原子と共に作る環は、環内に不飽和結合を含んでいても
よい。Q21が炭素原子と共に作る環の例としては、シク
ロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シ
クロプロペン環、シクロブテン環、シクロペンテン環、
オキセタン環、オキソラン環、1、3−ジオキソラン
環、チエタン環、チオラン環、ピロリジン環を挙げるこ
とができる。また、置換基の例としては、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、アシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基及
びアリールチオ基を挙げることができる。
いずれも置換されていて良い、炭素数3〜30の炭化水
素環または少なくとも一個のN、S、O及びPから選ば
れたヘテロ原子を環内に含む炭素数2〜30の複素環を
形成するのに必要な非金属原子群を表わす。Q21が炭素
原子と共に作る環は、環内に不飽和結合を含んでいても
よい。Q21が炭素原子と共に作る環の例としては、シク
ロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シ
クロプロペン環、シクロブテン環、シクロペンテン環、
オキセタン環、オキソラン環、1、3−ジオキソラン
環、チエタン環、チオラン環、ピロリジン環を挙げるこ
とができる。また、置換基の例としては、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、アシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基及
びアリールチオ基を挙げることができる。
【0149】上記Q21は、炭素原子と共に作る環が3〜
5員の炭化水素環(特に、好ましくは、3員の炭化水素
環)を形成するのに必要な非金属原子群であることが好
ましい。
5員の炭化水素環(特に、好ましくは、3員の炭化水素
環)を形成するのに必要な非金属原子群であることが好
ましい。
【0150】以下に、式(Y−II)で示されるアシル基
の好ましい具体例を記載する。
の好ましい具体例を記載する。
【0151】
【化50】
【0152】
【化51】
【0153】
【化52】
【0154】上記R22は、ハロゲン原子(更に好ましく
は、塩素原子、フッ素原子)、いずれも置換されていて
もよい、炭素数1〜30(更に好ましくは、炭素数1〜
8)のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、メトキ
シエトキシ、ブトキシ)、炭素数6〜30(更に好まし
くは、炭素数6〜24)のアリールオキシ基(例、フェ
ノキシ、p−トリルオキシ、p−メトキシフェノキ
シ)、炭素数1〜30(更に好ましくは、炭素数1〜
6)のアルキル基(例、メチル、トリフルオロメチル、
エチル、イソプロピル、t−ブチル)、炭素数2〜30
(更に好ましくは、炭素数2〜6)のアルケニル基
(例、アリル)または炭素数0〜30のアミノ基が好ま
しい。またこれらの置換基としては、例えば、ハロゲン
原子、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基、及び
アリールオキシ基を挙げることができる。上記R22は塩
素原子、メトキシまたはトリフルオロメチルが特に好ま
しい。
は、塩素原子、フッ素原子)、いずれも置換されていて
もよい、炭素数1〜30(更に好ましくは、炭素数1〜
8)のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、メトキ
シエトキシ、ブトキシ)、炭素数6〜30(更に好まし
くは、炭素数6〜24)のアリールオキシ基(例、フェ
ノキシ、p−トリルオキシ、p−メトキシフェノキ
シ)、炭素数1〜30(更に好ましくは、炭素数1〜
6)のアルキル基(例、メチル、トリフルオロメチル、
エチル、イソプロピル、t−ブチル)、炭素数2〜30
(更に好ましくは、炭素数2〜6)のアルケニル基
(例、アリル)または炭素数0〜30のアミノ基が好ま
しい。またこれらの置換基としては、例えば、ハロゲン
原子、アルキル基、アルキニル基、アルコキシ基、及び
アリールオキシ基を挙げることができる。上記R22は塩
素原子、メトキシまたはトリフルオロメチルが特に好ま
しい。
【0155】上記R23で表わされる、ベンゼン環上に置
換可能な基の例としては、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カル
バモイル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、ウレイド基、スルファモイ
ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキ
シスルホニル基、ニトロ基、複素環基、シアノ基、アシ
ル基、アシルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、
及びアリールスルホニルオキシ基を挙げることができ
る。
換可能な基の例としては、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カル
バモイル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、ウレイド基、スルファモイ
ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキ
シスルホニル基、ニトロ基、複素環基、シアノ基、アシ
ル基、アシルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、
及びアリールスルホニルオキシ基を挙げることができ
る。
【0156】上記R23は、以下の原子または基であるこ
とが好ましい。ハロゲン原子、いずれも置換されても良
い、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のア
ルケニル基、炭素数6〜30のアリール基、炭素数1〜
30のアルコキシ基、炭素数2〜30のアルコキシカル
ボニル基、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニル
基、炭素数1〜30のカルボンアミド基、炭素数1〜3
0のスルホンアミド基、炭素数1〜30のカルバモイル
基、炭素数0〜30のスルファモイル基、炭素数1〜3
0のアルキルスルホニル基、炭素数6〜30のアリール
スルホニル基、炭素数1〜30のウレイド基、炭素数0
〜30のスルファモイルアミノ基、炭素数2〜30のア
ルコキシカルボニルアミノ基、炭素数1〜30の複素環
基、炭素数1〜30のアシル基、炭素数1〜30のアル
キルスルホニルオキシ基、炭素数6〜30のアリールス
ルホニルオキシ基。
とが好ましい。ハロゲン原子、いずれも置換されても良
い、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のア
ルケニル基、炭素数6〜30のアリール基、炭素数1〜
30のアルコキシ基、炭素数2〜30のアルコキシカル
ボニル基、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニル
基、炭素数1〜30のカルボンアミド基、炭素数1〜3
0のスルホンアミド基、炭素数1〜30のカルバモイル
基、炭素数0〜30のスルファモイル基、炭素数1〜3
0のアルキルスルホニル基、炭素数6〜30のアリール
スルホニル基、炭素数1〜30のウレイド基、炭素数0
〜30のスルファモイルアミノ基、炭素数2〜30のア
ルコキシカルボニルアミノ基、炭素数1〜30の複素環
基、炭素数1〜30のアシル基、炭素数1〜30のアル
キルスルホニルオキシ基、炭素数6〜30のアリールス
ルホニルオキシ基。
【0157】上記置換基としては、ハロゲン原子、アル
キル基、アルケニル基、アリール基、複素環基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルファ
モイルアミノ基、ウレイド基、シアノ基、ニトロ基、ア
シルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アルキルスルホニルオキシ基及びアリ
ールスルホニルオキシ基を挙げることができる。
キル基、アルケニル基、アリール基、複素環基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルファ
モイルアミノ基、ウレイド基、シアノ基、ニトロ基、ア
シルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アルキルスルホニルオキシ基及びアリ
ールスルホニルオキシ基を挙げることができる。
【0158】上記R23は、ハロゲン原子、アルコキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基またはスルファモイル基が好ましい。特に好まし
くは、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボ
ンアミド基またはスルホンアミド基である。上記R
23は、アセトアミド結合(−CHCONH−)に対して
ベンゼン環上のメタ位またはパラ位に置換していること
が好ましい。
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基またはスルファモイル基が好ましい。特に好まし
くは、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボ
ンアミド基またはスルホンアミド基である。上記R
23は、アセトアミド結合(−CHCONH−)に対して
ベンゼン環上のメタ位またはパラ位に置換していること
が好ましい。
【0159】上記Pは、1または2が好ましい。
【0160】上記X21で表わされる、芳香族第一級アミ
ン現像主薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可
能な基(離脱基)の例としては、窒素原子でカップリン
グ活性位に結合する複素環基、アリールオキシ基、アリ
ールチオ基、アシルオキシ基、アルキルスルホニルオキ
シ基、アリールスルホニルオキシ基、複素環オキシ基及
びハロゲン原子を挙げることができる。
ン現像主薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可
能な基(離脱基)の例としては、窒素原子でカップリン
グ活性位に結合する複素環基、アリールオキシ基、アリ
ールチオ基、アシルオキシ基、アルキルスルホニルオキ
シ基、アリールスルホニルオキシ基、複素環オキシ基及
びハロゲン原子を挙げることができる。
【0161】上記X21は、窒素原子でカップリング活性
位に結合する複素環基またはアリールオキシ基であるこ
とが好ましい。
位に結合する複素環基またはアリールオキシ基であるこ
とが好ましい。
【0162】X21が複素環基を表わす時、X21は、置換
されていてもよい、5〜7員環の単環もしくは縮合環の
複素環であり、その好ましい例としては、スクシンイミ
ド、マレインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミ
ド、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4
−トリアゾール、テトラゾール、インドール、インダゾ
ール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミ
ダゾリジン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4
−ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリ
ジン−2−オン、オキサゾリジン−2−オン、チオゾリ
ジン−2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、2−
ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、イ
ンドリン−2,3−ジオン、2、6−ジオキシプリン、
パラバン酸、1、2、4−トリアゾリジン−3、5−ジ
オン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミドン、
6−ピリダゾン−2−ピラゾン、2−アミノ−1,3,
4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チアゾリ
ジン−4−オンを挙げることができる。
されていてもよい、5〜7員環の単環もしくは縮合環の
複素環であり、その好ましい例としては、スクシンイミ
ド、マレインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミ
ド、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4
−トリアゾール、テトラゾール、インドール、インダゾ
ール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミ
ダゾリジン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4
−ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリ
ジン−2−オン、オキサゾリジン−2−オン、チオゾリ
ジン−2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、2−
ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、イ
ンドリン−2,3−ジオン、2、6−ジオキシプリン、
パラバン酸、1、2、4−トリアゾリジン−3、5−ジ
オン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミドン、
6−ピリダゾン−2−ピラゾン、2−アミノ−1,3,
4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チアゾリ
ジン−4−オンを挙げることができる。
【0163】これらの複素環の置換基としては、例え
ば、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、カルボキシル基、スルホ基、アルキル基、アルケイ
ニル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニ基、アシル基、アシルオキ
シ基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレイド基、
アルコキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ
基を挙げることができる。
ば、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、カルボキシル基、スルホ基、アルキル基、アルケイ
ニル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニ基、アシル基、アシルオキ
シ基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレイド基、
アルコキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ
基を挙げることができる。
【0164】またX21が、アリールオキシ基を表わす
時、X21は、炭素数6〜30のアリールオキシ基が好ま
しく、前記X21が複素環基である場合に挙げた置換基群
から選ばれる基で置換されていてもよい。
時、X21は、炭素数6〜30のアリールオキシ基が好ま
しく、前記X21が複素環基である場合に挙げた置換基群
から選ばれる基で置換されていてもよい。
【0165】アリールオキシ基の置換基としては、例え
ば、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル
基、トリフルオロメチル基、アルコキシカルボニル基、
カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基またはシアノ基が好ましい。
ば、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル
基、トリフルオロメチル基、アルコキシカルボニル基、
カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基またはシアノ基が好ましい。
【0166】上記X21は、下記の式(X21−1)、(X
21−2)または(X21−3)で表わされる複素環基また
はアリールオキシキ基であることが更に好ましい。
21−2)または(X21−3)で表わされる複素環基また
はアリールオキシキ基であることが更に好ましい。
【0167】
【化53】
【0168】式(X21−1)において、Z21は、以下の
基を意味する。
基を意味する。
【0169】
【化54】
【0170】ここで、R24、R25、R28及びR29は、水
素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アル
キルスルホニル基、アリールスルホニル基またはアミノ
基を表わす。R26及びR27は、水素原子、アルキル基、
アリール基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基またはアルコキシカルボニル基を表
わす。R30およびR31は水素原子、アルキル基またはア
リール基を表わす。R30およびR31は、互いに結合して
ベンゼン環を形成してもよい。R24とR25、R25と
R26、R26とR27またはR24とR28は互いに結合して、
環(例えば、シクロブタン、シクロヘキサン、シクロヘ
プタン、シクロヘキセン、ピロリジン、ピペリジン)を
形成してもよい。上記Z21は、以下の基であることが好
ましい。
素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アル
キルスルホニル基、アリールスルホニル基またはアミノ
基を表わす。R26及びR27は、水素原子、アルキル基、
アリール基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基またはアルコキシカルボニル基を表
わす。R30およびR31は水素原子、アルキル基またはア
リール基を表わす。R30およびR31は、互いに結合して
ベンゼン環を形成してもよい。R24とR25、R25と
R26、R26とR27またはR24とR28は互いに結合して、
環(例えば、シクロブタン、シクロヘキサン、シクロヘ
プタン、シクロヘキセン、ピロリジン、ピペリジン)を
形成してもよい。上記Z21は、以下の基であることが好
ましい。
【0171】
【化55】
【0172】上記式(X21−1)で表わされる複素環基
は、その炭素数は2〜30、好ましくは4〜20、更に
好ましくは、5〜16である。
は、その炭素数は2〜30、好ましくは4〜20、更に
好ましくは、5〜16である。
【0173】
【化56】
【0174】ここで、R32及びR33の少なくともひとつ
は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロ
メチル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基またはアシル基から選ばれた基である
(ただし、もう一方は、水素原子、アルキル基またはア
ルコキシ基であってもよい)。R34は、R32またはR33
と同じ意味の基を表わす。mは、0〜2の整数を表わ
す。上記(X21−2)で表わされるアリールオキシ基
は、その炭素数が6〜30、好ましくは6〜24、更に
好ましくは6〜15である。
は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロ
メチル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基またはアシル基から選ばれた基である
(ただし、もう一方は、水素原子、アルキル基またはア
ルコキシ基であってもよい)。R34は、R32またはR33
と同じ意味の基を表わす。mは、0〜2の整数を表わ
す。上記(X21−2)で表わされるアリールオキシ基
は、その炭素数が6〜30、好ましくは6〜24、更に
好ましくは6〜15である。
【0175】
【化57】
【0176】ここで、Wは、Nと共に、ピロール環、ピ
ラゾール環、イミダゾール環またはトリアゾール環を形
成するのに必要な非金属原子群を表わす。上記環は、置
換基を有していてもよい。このような置換基の好ましい
例としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アル
コキシカルボニル基、アルキル基、アリール基、アミノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはカルバモイ
ル基を挙げることができる。上記(X21−3)で表わさ
れる複素環基は、その炭素数が2〜30、好ましくは2
〜24、更に好ましくは2〜16である。
ラゾール環、イミダゾール環またはトリアゾール環を形
成するのに必要な非金属原子群を表わす。上記環は、置
換基を有していてもよい。このような置換基の好ましい
例としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アル
コキシカルボニル基、アルキル基、アリール基、アミノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはカルバモイ
ル基を挙げることができる。上記(X21−3)で表わさ
れる複素環基は、その炭素数が2〜30、好ましくは2
〜24、更に好ましくは2〜16である。
【0177】上記X21は、下記の式(X21−1)で表わ
される複素環基であることが特に好ましい。
される複素環基であることが特に好ましい。
【0178】式(Y−II−A)で表わされるイエローカ
プラーは、置換基R21、Q21、X21または
プラーは、置換基R21、Q21、X21または
【0179】
【化58】
【0180】において、二価以上の基を介して互いに結
合する二量体またはそれ以上の多量体を形成してもよ
い。この場合、前記の各置換基において示した炭素数
は、そのの規定の範囲外の数となってもよい。以下に、
式(Y−II−A)で表わされるイエローカプラーの具体
例(Y(II)−と表示する)を示す。
合する二量体またはそれ以上の多量体を形成してもよ
い。この場合、前記の各置換基において示した炭素数
は、そのの規定の範囲外の数となってもよい。以下に、
式(Y−II−A)で表わされるイエローカプラーの具体
例(Y(II)−と表示する)を示す。
【0181】
【化59】
【0182】
【化60】
【0183】
【化61】
【0184】
【化62】
【0185】
【化63】
【0186】
【化64】
【0187】
【化65】
【0188】
【化66】
【0189】
【化67】
【0190】
【化68】
【0191】
【化69】
【0192】式(Y−II−A)で表されるイエローカプ
ラーは、以下の合成法により合成することができる。
ラーは、以下の合成法により合成することができる。
【0193】
【化70】
【0194】ここで化合物(a)は、j.Chem.S
oc.(C),1968,2548、j.Am.Che
m.Soc.,1934,56,2710、Synth
esis,1971,258、J.Org.Chem.
1978,43,1729,CA,1960,66,1
8533y等に記載の方法で合成される。以下の化合物
(b)、(C)、(d)、(e)及び(f)は従来公知
の方法によって合成することができる。
oc.(C),1968,2548、j.Am.Che
m.Soc.,1934,56,2710、Synth
esis,1971,258、J.Org.Chem.
1978,43,1729,CA,1960,66,1
8533y等に記載の方法で合成される。以下の化合物
(b)、(C)、(d)、(e)及び(f)は従来公知
の方法によって合成することができる。
【0195】化合物(b)の合成は、溶媒中(塩化チオ
ニル、オキザリルクロライドなどを用いて無溶媒もしく
は塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなど)で反応させること
により行う。反応温度は、通常−20℃〜150℃、好
ましくは−10℃〜80℃の範囲である。化合物(c)
は、アセト酢酸エチルをマグネシウムメトキサイド等を
用いてアニオンとし、その中へ化合物(b)を加えるこ
とにより合成される。合成は、無溶媒もしくはテトラヒ
ドロフラン、エチルエーテルなどを用いて行う。反応温
度は、通常−20℃〜60℃、好ましくは−10℃〜3
0℃の範囲である。化合物(d)は、化合物(c)及び
塩基としてアンモニア水、NaHCO3 水溶液、水酸化
ナトリウム水溶液等を用いて無溶媒もしくはメタノー
ル、エタノール、アセトニトリルなどの溶媒中で反応さ
せることにより合成される。反応温度は、通常−20℃
〜50℃、好ましくは−10℃〜30℃の範囲である。
化合物(e)は、化合物(d)及び化合物(g)を無溶
媒で反応させることにより合成される。反応温度は、通
常100℃〜150℃、好ましくは100℃〜120℃
の範囲である。
ニル、オキザリルクロライドなどを用いて無溶媒もしく
は塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなど)で反応させること
により行う。反応温度は、通常−20℃〜150℃、好
ましくは−10℃〜80℃の範囲である。化合物(c)
は、アセト酢酸エチルをマグネシウムメトキサイド等を
用いてアニオンとし、その中へ化合物(b)を加えるこ
とにより合成される。合成は、無溶媒もしくはテトラヒ
ドロフラン、エチルエーテルなどを用いて行う。反応温
度は、通常−20℃〜60℃、好ましくは−10℃〜3
0℃の範囲である。化合物(d)は、化合物(c)及び
塩基としてアンモニア水、NaHCO3 水溶液、水酸化
ナトリウム水溶液等を用いて無溶媒もしくはメタノー
ル、エタノール、アセトニトリルなどの溶媒中で反応さ
せることにより合成される。反応温度は、通常−20℃
〜50℃、好ましくは−10℃〜30℃の範囲である。
化合物(e)は、化合物(d)及び化合物(g)を無溶
媒で反応させることにより合成される。反応温度は、通
常100℃〜150℃、好ましくは100℃〜120℃
の範囲である。
【0196】X21が水素原子で無い場合、クロル化また
はブロム化後離脱基X21を導入して化合物(f)を合成
する。化合物(e)は、溶媒中(ジクロロエタン、四塩
化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフ
ラン等)で、塩化スルフリル、N−クロロスクシンイミ
ド等によりクロロ置換体とするか、臭素、N−スクシン
イミド等によりブロモ置換体とする。反応温度は、−2
0℃〜70℃、好ましくは−10℃〜50℃の範囲であ
る。次に、クロロ置換体またはブロモ置換体と離脱基の
プロトン付加体H−X21とを溶媒中(塩化メチル、クロ
ロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニト
リル、ジオキサン、N−メチルピロリドン、N,N’−
ジメチルイミダゾリジン−2−オン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)で、
反応温度−20℃〜150℃、好ましくは−10〜10
0℃で反応させることにより、化合物(f)(本発明の
イエローカプラー)を得ることができる。この時、トリ
エチルアミン、N−エチルモルホリン、テトラメチルグ
アニジン、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム等の塩基を用いてもよい。
はブロム化後離脱基X21を導入して化合物(f)を合成
する。化合物(e)は、溶媒中(ジクロロエタン、四塩
化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフ
ラン等)で、塩化スルフリル、N−クロロスクシンイミ
ド等によりクロロ置換体とするか、臭素、N−スクシン
イミド等によりブロモ置換体とする。反応温度は、−2
0℃〜70℃、好ましくは−10℃〜50℃の範囲であ
る。次に、クロロ置換体またはブロモ置換体と離脱基の
プロトン付加体H−X21とを溶媒中(塩化メチル、クロ
ロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニト
リル、ジオキサン、N−メチルピロリドン、N,N’−
ジメチルイミダゾリジン−2−オン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)で、
反応温度−20℃〜150℃、好ましくは−10〜10
0℃で反応させることにより、化合物(f)(本発明の
イエローカプラー)を得ることができる。この時、トリ
エチルアミン、N−エチルモルホリン、テトラメチルグ
アニジン、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム等の塩基を用いてもよい。
【0197】以下に、カプラーの合成例を示す。 合成例1(化合物Y(II)−17) Gotkis,D.etal,J.Am.Chem.S
oc.1934、56、2710に記載の方法により合
成された、1−メチルシクロプロパンカルボン酸25
g、塩化メチレン100cc、及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド1ccの混合物中に、38.1gのオキザリ
ルクロライドを室温にて30分かけて滴下した。滴下
後、室温にて2時間反応させ、アスピレーター減圧下、
塩化メチレン、過剰のオキザリルクロライドを除去する
ことにより、1−メチルシクロプロパンカルボニルクロ
ライドの油状物を得た。マグネシウム6g、及び四塩化
炭素2ccの混合物中に、メタノール100ccを室温
にて30分間かけて滴下した。その後、2時間加熱還流
した後、3−オキソブタン酸エチル32.6gを加熱還
流下30分かけて滴下した。滴下後、更に2時間加熱還
流し、メタノールをアスピレーター減圧下完全に留去し
た。テトラヒドロフラン100ccを上記反応物に加
え、分散し、室温にて上記で得た1−メチルシクロプロ
パンカルボニルクロライドを滴下した。30分間反応さ
せた後、反応液を酢酸エチル300cc及び希硫酸水で
抽出、水洗後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、溶媒を留去して2−(1−メチルシクロプロパンカ
ルボニル)−3−オキソブタン酸エチルの油状物55.
3gを得た。2−(1−メチルシクロプロパンカルボニ
ル)−3−オキソブタン酸エチル55g、及びエタノー
ル160ccの溶液を室温で攪拌し、その中へ30%ア
ンモニア水60ccを10分間かけて滴下した。その
後、1時間攪拌し、酢酸エチル300cc、希塩酸水に
て抽出、中和、水洗後、有機層を無水硫酸ナトリウムに
て乾燥後、溶媒を留去して(1−メチルシクロプロパン
カルボニル)酢酸エチルの油状物43gを得た。(1−
メチルシクロプロパンカルボニル)酢酸エチルの油状物
34gとN−(3−アミノ−4−クロロフェニル)−2
−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブタンアミ
ド44.5gを内温100〜120℃にてアスピレータ
ー減圧下加熱還流した。4時間反応後、反応液をn−ヘ
キサンと酢酸エチルの混合溶媒にてカラムクロマト精製
し、例示化合物Y(II)−17、49gを粘稠油状物と
して得た。化合物の構造は、マススペクトル、NMRス
ペクトル及び元素分析により確認した。
oc.1934、56、2710に記載の方法により合
成された、1−メチルシクロプロパンカルボン酸25
g、塩化メチレン100cc、及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド1ccの混合物中に、38.1gのオキザリ
ルクロライドを室温にて30分かけて滴下した。滴下
後、室温にて2時間反応させ、アスピレーター減圧下、
塩化メチレン、過剰のオキザリルクロライドを除去する
ことにより、1−メチルシクロプロパンカルボニルクロ
ライドの油状物を得た。マグネシウム6g、及び四塩化
炭素2ccの混合物中に、メタノール100ccを室温
にて30分間かけて滴下した。その後、2時間加熱還流
した後、3−オキソブタン酸エチル32.6gを加熱還
流下30分かけて滴下した。滴下後、更に2時間加熱還
流し、メタノールをアスピレーター減圧下完全に留去し
た。テトラヒドロフラン100ccを上記反応物に加
え、分散し、室温にて上記で得た1−メチルシクロプロ
パンカルボニルクロライドを滴下した。30分間反応さ
せた後、反応液を酢酸エチル300cc及び希硫酸水で
抽出、水洗後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、溶媒を留去して2−(1−メチルシクロプロパンカ
ルボニル)−3−オキソブタン酸エチルの油状物55.
3gを得た。2−(1−メチルシクロプロパンカルボニ
ル)−3−オキソブタン酸エチル55g、及びエタノー
ル160ccの溶液を室温で攪拌し、その中へ30%ア
ンモニア水60ccを10分間かけて滴下した。その
後、1時間攪拌し、酢酸エチル300cc、希塩酸水に
て抽出、中和、水洗後、有機層を無水硫酸ナトリウムに
て乾燥後、溶媒を留去して(1−メチルシクロプロパン
カルボニル)酢酸エチルの油状物43gを得た。(1−
メチルシクロプロパンカルボニル)酢酸エチルの油状物
34gとN−(3−アミノ−4−クロロフェニル)−2
−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブタンアミ
ド44.5gを内温100〜120℃にてアスピレータ
ー減圧下加熱還流した。4時間反応後、反応液をn−ヘ
キサンと酢酸エチルの混合溶媒にてカラムクロマト精製
し、例示化合物Y(II)−17、49gを粘稠油状物と
して得た。化合物の構造は、マススペクトル、NMRス
ペクトル及び元素分析により確認した。
【0198】合成例2(例示化合物Y(II)−1) 例示化合物Y(II)−17、22.8gを塩化メチレン
300ccに溶解し、氷冷下、これに塩化スルフリル
5.4gを10分間かけて滴下した。30分間反応後、
反応液をよく水洗し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、
濃縮し、例示化合物Y(II)−17の塩化物を得た。1
−ベンジル−5−エトキシヒダントイン18.7g、ト
リエチルアミン11.2cc、及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド50ccの溶液の中に、上記合成した例示化
合物Y(II)−17の塩化物をN,N−ジメチルホルム
アルデヒド50ccに溶かしたものを30分間かけて室
温にて滴下した。その後、40℃にて4時間反応後、反
応液を酢酸エチル300ccで抽出、水洗後、2%トリ
エチルアミン水溶液300ccにて水洗し、次いで、希
塩酸水にて中和した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて
乾燥後、溶媒を留去して得られた油状物をn−ヘキサン
及び酢酸エチルの混合溶媒から晶析させた。析出した結
晶を濾過し、n−ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒で
洗浄後、乾燥することにより、例示化合物Y(II)−1
の結晶22.8gを得た。化合物の構造は、マススペク
トル、NMRスペクトル及び元素分析により確認した。
また融点は132〜3℃であった。
300ccに溶解し、氷冷下、これに塩化スルフリル
5.4gを10分間かけて滴下した。30分間反応後、
反応液をよく水洗し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、
濃縮し、例示化合物Y(II)−17の塩化物を得た。1
−ベンジル−5−エトキシヒダントイン18.7g、ト
リエチルアミン11.2cc、及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド50ccの溶液の中に、上記合成した例示化
合物Y(II)−17の塩化物をN,N−ジメチルホルム
アルデヒド50ccに溶かしたものを30分間かけて室
温にて滴下した。その後、40℃にて4時間反応後、反
応液を酢酸エチル300ccで抽出、水洗後、2%トリ
エチルアミン水溶液300ccにて水洗し、次いで、希
塩酸水にて中和した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて
乾燥後、溶媒を留去して得られた油状物をn−ヘキサン
及び酢酸エチルの混合溶媒から晶析させた。析出した結
晶を濾過し、n−ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒で
洗浄後、乾燥することにより、例示化合物Y(II)−1
の結晶22.8gを得た。化合物の構造は、マススペク
トル、NMRスペクトル及び元素分析により確認した。
また融点は132〜3℃であった。
【0199】上記式(Y−II−A)で示されるイエロー
カプラーは、単独で用いてもよいし、あるいは二種以上
を混合して用いてもよい。さらには、これらとイエロー
カプラーとして公知のカプラーと混合して用いてもよ
い。前記(Y−I−A)で示されるイエローカプラーま
たは上記式(Y−II−A)で示されるイエローカプラー
の感光材料中での使用量は、感光材料1m2 当たり、1
×10-5モル〜1×10-2モルの範囲が一般的であり、
好ましくは、1×10-4モル〜10-3モル、更に好まし
くは、2×10-4モル〜10-3モルの範囲である。
カプラーは、単独で用いてもよいし、あるいは二種以上
を混合して用いてもよい。さらには、これらとイエロー
カプラーとして公知のカプラーと混合して用いてもよ
い。前記(Y−I−A)で示されるイエローカプラーま
たは上記式(Y−II−A)で示されるイエローカプラー
の感光材料中での使用量は、感光材料1m2 当たり、1
×10-5モル〜1×10-2モルの範囲が一般的であり、
好ましくは、1×10-4モル〜10-3モル、更に好まし
くは、2×10-4モル〜10-3モルの範囲である。
【0200】次に下記式(M)で表わされるマゼンタカ
プラーについて詳細に説明する。
プラーについて詳細に説明する。
【0201】
【化71】
【0202】上記式(M)で表わされるカプラー骨格の
うち好ましい骨格は、下記式で示される。
うち好ましい骨格は、下記式で示される。
【0203】
【化72】
【0204】(M−I):1H−イミダゾ[1、2−
b]ピラゾール (M−II):1H−ピラゾロ[1、5−b][1,2,
4]トリアゾール (M−III):1H−ピラゾロ[1、5−c][1,2,
4]トリアゾール
b]ピラゾール (M−II):1H−ピラゾロ[1、5−b][1,2,
4]トリアゾール (M−III):1H−ピラゾロ[1、5−c][1,2,
4]トリアゾール
【0205】
【化73】
【0206】(M−IV):1H−ピラゾロ[1、5−
d]テトラアゾール
d]テトラアゾール
【0207】上記式(M−I)〜(M−IV)において、
R41はアルキル基またはアリール基を表わす。R41で表
わされるアルキル基としては、炭素数1〜32の直鎖、
分岐鎖もしくは環状アルキル基である。これらの基は、
炭素原子、酸素原子、窒素原子または硫黄原子で連結す
る有機置換基またはハロゲン原子を有していてもよい。
R41はアルキル基またはアリール基を表わす。R41で表
わされるアルキル基としては、炭素数1〜32の直鎖、
分岐鎖もしくは環状アルキル基である。これらの基は、
炭素原子、酸素原子、窒素原子または硫黄原子で連結す
る有機置換基またはハロゲン原子を有していてもよい。
【0208】上記アルキル基の例としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、トリデ
シル、2−メタンスルホニルエチル、2−フェノキシエ
チル、2−エトキシエチル、2−アセチルアミノエチ
ル、2−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)エチ
ル、エトキシカルボニルメチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、2−(1−フタルイミドイル)エチル、2
−ヒドロキシエチルを挙げることができる。これらのう
ちでは、メチル、エチル、2−フェノキシエチルおよび
2−エトキシエチルが好ましい。
チル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、トリデ
シル、2−メタンスルホニルエチル、2−フェノキシエ
チル、2−エトキシエチル、2−アセチルアミノエチ
ル、2−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)エチ
ル、エトキシカルボニルメチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、2−(1−フタルイミドイル)エチル、2
−ヒドロキシエチルを挙げることができる。これらのう
ちでは、メチル、エチル、2−フェノキシエチルおよび
2−エトキシエチルが好ましい。
【0209】R41で表わされるアリール基としては、電
子供与性基を一以上有するフェニル基であり、その具体
例としては、2−メトキシフェニル、2,4−ジメトキ
シフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6
−トリメトキシフェニル、2,6−ジメトキシ−4−メ
チルフェニル、2−4−ジ(N,N−ジメチルアミノ)
フェニル、2−メチル−4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)フェニルを挙げることができる。これらの中では、
2−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニルお
よび2,6−ジメトキシフェニル基が好ましい。
子供与性基を一以上有するフェニル基であり、その具体
例としては、2−メトキシフェニル、2,4−ジメトキ
シフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6
−トリメトキシフェニル、2,6−ジメトキシ−4−メ
チルフェニル、2−4−ジ(N,N−ジメチルアミノ)
フェニル、2−メチル−4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)フェニルを挙げることができる。これらの中では、
2−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニルお
よび2,6−ジメトキシフェニル基が好ましい。
【0210】式(M−1)〜(M−IV)において、R42
は水素原子、アルキル基またはアリール基を表わす。ア
ルキル基およびアリール基は、炭素原子、酸素原子、窒
素原子または硫黄原子で連結する有機置換基またはハロ
ゲン原子を更に有していてもよい。
は水素原子、アルキル基またはアリール基を表わす。ア
ルキル基およびアリール基は、炭素原子、酸素原子、窒
素原子または硫黄原子で連結する有機置換基またはハロ
ゲン原子を更に有していてもよい。
【0211】R42で表わされるアルキル基の例として
は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ト
リデシル、3−(4−アシルアミノフェニル)プロピ
ル、3−(4−アルキルスルホンアミドフェニル)プロ
ピル、3−(4−アリールスルホンアミドフェニル)プ
ロピル、2−アシルアミノエチル、2−アルキルスルホ
ンアミドエチル、2−アリールスルホンアミドエチル、
2−アシルアミノ−1−メチルエチル、2−アルキルス
ルホンアミド−1−メチルエチル、2−アリールスルホ
ンアミド−1−メチルエチル、アシルアミノメチル、ア
ルキルスルホンアミドメチル、アリールスルホンアミド
メチル、1−アシルアミノエチル、1−アルキルスルホ
ンアミドエチルまたは1−アリールスルホンアミドエチ
ルを挙げることができる。これらの中では、2−アシル
アミノエチル、2−アリールスルホンアミドエチル、2
−アシルアミノ−1−メチルエチル、2−アリールスル
ホンアミドエチル−1−メチルエチル、アリールスルホ
ンアミドエメチルおよび1−アリールスルホンアミドメ
チルが好ましい。
は、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ト
リデシル、3−(4−アシルアミノフェニル)プロピ
ル、3−(4−アルキルスルホンアミドフェニル)プロ
ピル、3−(4−アリールスルホンアミドフェニル)プ
ロピル、2−アシルアミノエチル、2−アルキルスルホ
ンアミドエチル、2−アリールスルホンアミドエチル、
2−アシルアミノ−1−メチルエチル、2−アルキルス
ルホンアミド−1−メチルエチル、2−アリールスルホ
ンアミド−1−メチルエチル、アシルアミノメチル、ア
ルキルスルホンアミドメチル、アリールスルホンアミド
メチル、1−アシルアミノエチル、1−アルキルスルホ
ンアミドエチルまたは1−アリールスルホンアミドエチ
ルを挙げることができる。これらの中では、2−アシル
アミノエチル、2−アリールスルホンアミドエチル、2
−アシルアミノ−1−メチルエチル、2−アリールスル
ホンアミドエチル−1−メチルエチル、アリールスルホ
ンアミドエメチルおよび1−アリールスルホンアミドメ
チルが好ましい。
【0212】R42で表わされるアリール基の例として
は、フェニル、3または4アシルアミノフェニル、3ま
たは4−アルキルスルホンアミドフェニル、3または4
−アリールスルホンアミドフェニル、3−アシルアミノ
−2,4,6−トリメチルフェニル、3−アルキルスル
ホンアミド−2,4,6−トリメチルフェニルおよび3
−アリールスルホンアミド−2,4,6−トリメチルフ
ェニルを挙げることができる。これらの中では、3−ア
シルアミノフェニル、3−アリールスルホンアミドフェ
ニル、3−アシルアミノ−2,4,6−トリメチルフェ
ニル、3−アリールスルホンアミド−2,4,6−トリ
メチルフェニルが好ましい。
は、フェニル、3または4アシルアミノフェニル、3ま
たは4−アルキルスルホンアミドフェニル、3または4
−アリールスルホンアミドフェニル、3−アシルアミノ
−2,4,6−トリメチルフェニル、3−アルキルスル
ホンアミド−2,4,6−トリメチルフェニルおよび3
−アリールスルホンアミド−2,4,6−トリメチルフ
ェニルを挙げることができる。これらの中では、3−ア
シルアミノフェニル、3−アリールスルホンアミドフェ
ニル、3−アシルアミノ−2,4,6−トリメチルフェ
ニル、3−アリールスルホンアミド−2,4,6−トリ
メチルフェニルが好ましい。
【0213】式(M−I)〜(M−IV)において、R43
は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アラルキ
ル基、アリール基、複素環基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル基
またはシアノ基を表わす。
は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アラルキ
ル基、アリール基、複素環基、アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル基
またはシアノ基を表わす。
【0214】これらのうち、アルコキシカルボニル基ま
たはカルバモイル基が好ましい。
たはカルバモイル基が好ましい。
【0215】R43で表わされるアルキル基の例として
は、炭素数1〜32の直鎖、または分岐鎖アルキル基
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert
−ブチル、トリデシル、トリフルオロメチル、ヘプタフ
ルオロプロピル、2−メタンスルホニルエチル)を挙げ
ることができる。
は、炭素数1〜32の直鎖、または分岐鎖アルキル基
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert
−ブチル、トリデシル、トリフルオロメチル、ヘプタフ
ルオロプロピル、2−メタンスルホニルエチル)を挙げ
ることができる。
【0216】R43で表わされるシクロアルキル基の例と
しては、シクロペンチル挙げることができる。
しては、シクロペンチル挙げることができる。
【0217】R43で表わされるアラルキル基の例として
は、3−(3−ペンタデシルフェノキシ)プロピル、3
−{4−{2−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホ
ニル)フェノキシ]プロピル、2−エトキシトリデシル
および3−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)プ
ロピルを挙げることができる。
は、3−(3−ペンタデシルフェノキシ)プロピル、3
−{4−{2−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホ
ニル)フェノキシ]プロピル、2−エトキシトリデシル
および3−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)プ
ロピルを挙げることができる。
【0218】R43で表わされるアリール基の例として
は、フェニル、ペンタフルオロフェニル、ペンタクロロ
フェニル、4−tert−ブチルフェニル、2,4−ジ−te
rt−アミルフェニルおよび4−テトラデカンアミドフェ
ニルを挙げることができる。
は、フェニル、ペンタフルオロフェニル、ペンタクロロ
フェニル、4−tert−ブチルフェニル、2,4−ジ−te
rt−アミルフェニルおよび4−テトラデカンアミドフェ
ニルを挙げることができる。
【0219】R43で表わされる複素環基の例としては、
2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニルおよび2
−ベンゾチアゾリルを挙げることができる。
2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニルおよび2
−ベンゾチアゾリルを挙げることができる。
【0220】R43で表わされるアルコキシカルボニル基
の例としては、メトキシカルボニル、ブチルオキシカル
ボニル、ドデシルオキシカルボニルおよびオクタデシル
オキシカルボニルを挙げることができる。
の例としては、メトキシカルボニル、ブチルオキシカル
ボニル、ドデシルオキシカルボニルおよびオクタデシル
オキシカルボニルを挙げることができる。
【0221】R43で表わされるカルバモイル基の例とし
ては、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカル
バモイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)カルバモ
イル、N−メチル−N−ドデシルカルバモイルおよびN
−{3−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)プロ
ピル}カルバモイルを挙げることができる。
ては、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカル
バモイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)カルバモ
イル、N−メチル−N−ドデシルカルバモイルおよびN
−{3−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)プロ
ピル}カルバモイルを挙げることができる。
【0222】R43で表わされるスルファモイル基の例と
しては、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピ
ルスルファモイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)
スルファモイル、N−エチル−N−ドデシルスルファモ
イルおよびN,N−ジエチルスルファモイルを挙げるこ
とができる。
しては、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピ
ルスルファモイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)
スルファモイル、N−エチル−N−ドデシルスルファモ
イルおよびN,N−ジエチルスルファモイルを挙げるこ
とができる。
【0223】R43で表わされるスルホニル基の例として
は、メタスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンス
ルホニルおよびトルエンスルホニルを挙げることができ
る。
は、メタスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンス
ルホニルおよびトルエンスルホニルを挙げることができ
る。
【0224】R43がアリール基の場合には、X41は水素
原子または芳香族一級アミン発色現像主薬の酸化体との
反応において、離脱可能な基(原子も含む)を表わす。
このような離脱可能な基または原子としては、例えばハ
ロゲン原子、アルコキシキ、アリールオキシ基、アシル
オキシ基、アルキルもしくはアリールスルホニルオキシ
基、アシルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホ
ンアミド基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリール
オキシカルボニルオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、複素環チオ基、カルバモイルアミノ基、5員も
しくは6員の含窒素複素環基、イミド基およびアリール
アゾ基などを挙げることができる。これらの基は更に他
の有機置換基で置換されていてもよい。
原子または芳香族一級アミン発色現像主薬の酸化体との
反応において、離脱可能な基(原子も含む)を表わす。
このような離脱可能な基または原子としては、例えばハ
ロゲン原子、アルコキシキ、アリールオキシ基、アシル
オキシ基、アルキルもしくはアリールスルホニルオキシ
基、アシルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホ
ンアミド基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリール
オキシカルボニルオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、複素環チオ基、カルバモイルアミノ基、5員も
しくは6員の含窒素複素環基、イミド基およびアリール
アゾ基などを挙げることができる。これらの基は更に他
の有機置換基で置換されていてもよい。
【0225】上記ハロゲン原子としては、例えばフッ素
原子、塩素原子および臭素原子を挙げることができる。
原子、塩素原子および臭素原子を挙げることができる。
【0226】上記アルコキシ基としては、例えばエトキ
シ、ドデシルオキシ、メトキシエチルカルバモイルメト
キシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルスルホニルエ
トキシおよびエトキシカルボニルメトキシを挙げること
ができる。
シ、ドデシルオキシ、メトキシエチルカルバモイルメト
キシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルスルホニルエ
トキシおよびエトキシカルボニルメトキシを挙げること
ができる。
【0227】上記アリールオキシ基としては、例えば4
−メチルフェノキシ、4−クロロフェノキシ、4−メト
キシフェノキシ、4−カルボキシフェノキシ、3−エト
キシカルボキシフェノキシ、3−アセチルアミノフェノ
キシおよび2−カルボキシフェノキシを挙げることがで
きる。
−メチルフェノキシ、4−クロロフェノキシ、4−メト
キシフェノキシ、4−カルボキシフェノキシ、3−エト
キシカルボキシフェノキシ、3−アセチルアミノフェノ
キシおよび2−カルボキシフェノキシを挙げることがで
きる。
【0228】上記アシルオキシ基としては、例えばアセ
トキシ、テトラデカノイルオキシおよびベンゾイルオキ
シを挙げることができる。
トキシ、テトラデカノイルオキシおよびベンゾイルオキ
シを挙げることができる。
【0229】上記アルキルもしくはアリールスルホニル
オキシ基としては、例えば、メタンスルホニルオキシお
よびトルエンスルホニルオキシを挙げることができる。
オキシ基としては、例えば、メタンスルホニルオキシお
よびトルエンスルホニルオキシを挙げることができる。
【0230】上記アシルアミノ基としては、例えばジク
ロルアセチルアミノおよびヘプタフルオロブチリルアミ
ノを挙げることができる。
ロルアセチルアミノおよびヘプタフルオロブチリルアミ
ノを挙げることができる。
【0231】上記アルキルもしくはアリールスルホンア
ミド基としては、例えばメタンスルホンアミノ、トリフ
ルオロメタンスルホンアミノおよびp−トルエンスルホ
ンアミノを挙げることができる。
ミド基としては、例えばメタンスルホンアミノ、トリフ
ルオロメタンスルホンアミノおよびp−トルエンスルホ
ンアミノを挙げることができる。
【0232】上記アルコキシカルボニルオキシ基として
は、例えばエトキシカルボニルオキシおよびベンジルオ
キシカルボニルオキシを挙げることができる。
は、例えばエトキシカルボニルオキシおよびベンジルオ
キシカルボニルオキシを挙げることができる。
【0233】上記アリールオキシカルボニルオキシ基と
しては、例えばフェノキシカルボニルオキシ基を挙げる
ことができる。
しては、例えばフェノキシカルボニルオキシ基を挙げる
ことができる。
【0234】上記アルキル、アリールもしくは複素環チ
オ基としては、例えばドデシルチオ、1−カルボキシド
デシルチオ、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−tert−
オクチルフェニルチオおよびテトラゾリルチオを挙げる
ことができる。
オ基としては、例えばドデシルチオ、1−カルボキシド
デシルチオ、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−tert−
オクチルフェニルチオおよびテトラゾリルチオを挙げる
ことができる。
【0235】上記カルバモイルアミノ基としては、例え
ばN−メチルカルバモイルアミノおよびN−フェニルカ
ルバモイルアミノを挙げることができる。
ばN−メチルカルバモイルアミノおよびN−フェニルカ
ルバモイルアミノを挙げることができる。
【0236】上記5員もしくは6員の含窒素複素環基と
しては、例えばイミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、テトラゾリルおよび1,2−ジヒドロ−2−オキソ
−1−ピリジルを挙げることができる。
しては、例えばイミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、テトラゾリルおよび1,2−ジヒドロ−2−オキソ
−1−ピリジルを挙げることができる。
【0237】上記イミド基としては、例えばスクシンイ
ミドおよびヒダントイニルを挙げることができる。
ミドおよびヒダントイニルを挙げることができる。
【0238】アリールアゾ基としては、例えばフェニル
アゾおよび4−メトキシフェニルアゾを挙げることがで
きる。
アゾおよび4−メトキシフェニルアゾを挙げることがで
きる。
【0239】X41は、これら以外に炭素原子を介して結
合した離脱基としてアルデヒド類またはケトン類で4等
量カプラーを縮合して得られるビス型カプラーの形をと
る場合もある。またX41は、現像抑制剤、現像促進剤な
ど写真有用基を含んでいてもよい。
合した離脱基としてアルデヒド類またはケトン類で4等
量カプラーを縮合して得られるビス型カプラーの形をと
る場合もある。またX41は、現像抑制剤、現像促進剤な
ど写真有用基を含んでいてもよい。
【0240】R43がアリール基の場合、X41は、ハロゲ
ン原子、アリールオキシ基、アルキルもしくはアリール
チオ基またはカップリング活性位に窒素原子で結合する
5員もしくは6員の含窒素複素環であることが好まし
い。X41はハロゲン原子、またはアルキルもしくはアリ
ールチオ基であることが特に好ましい。
ン原子、アリールオキシ基、アルキルもしくはアリール
チオ基またはカップリング活性位に窒素原子で結合する
5員もしくは6員の含窒素複素環であることが好まし
い。X41はハロゲン原子、またはアルキルもしくはアリ
ールチオ基であることが特に好ましい。
【0241】R43がアルキル基の場合、X41はR43がア
リール基の場合について述べた離脱基の内ハロゲン原子
を除いた離脱基を表わす。R43がアルキル基の場合、X
41はアルキルもしくはアリールチオ基、カップリング活
性位に窒素原子で結合する5員もしくは6員の含窒素複
素環基であることが好ましく、更に好ましくはアリール
チオ基である。
リール基の場合について述べた離脱基の内ハロゲン原子
を除いた離脱基を表わす。R43がアルキル基の場合、X
41はアルキルもしくはアリールチオ基、カップリング活
性位に窒素原子で結合する5員もしくは6員の含窒素複
素環基であることが好ましく、更に好ましくはアリール
チオ基である。
【0242】本発明において、(M−I)〜(M−IV)
で表わされるピラゾソアゾール骨格の内、好ましくは
(M−II)または(M−III )であり、特に好ましく
は、(M−II)である。
で表わされるピラゾソアゾール骨格の内、好ましくは
(M−II)または(M−III )であり、特に好ましく
は、(M−II)である。
【0243】以下に、式(M)で表わされるマゼンタカ
プラーの具体例を示す。
プラーの具体例を示す。
【0244】
【化74】
【0245】
【化75】
【0246】
【化76】
【0247】
【化77】
【0248】
【化78】
【0249】
【化79】
【0250】
【化80】
【0251】
【化81】
【0252】
【化82】
【0253】
【化83】
【0254】
【化84】
【0255】
【化85】
【0256】
【化86】
【0257】本発明にかかるマゼンタカプラーは、特開
昭62−209457号、同63−250368号、同
63−307453号、および特開平2−115183
号等の公報に記載されている方法に従って合成すること
ができる。
昭62−209457号、同63−250368号、同
63−307453号、および特開平2−115183
号等の公報に記載されている方法に従って合成すること
ができる。
【0258】本発明にかかるマゼンタカプラーの感光材
料中での使用量は、感光材料1m2当たり、1×10-5
モル〜1×10-2モルの範囲であり、好ましくは1×1
0-5モル〜5×10-3モルの範囲、更に好ましくは、5
×10-5モル〜2×10-3モルの範囲である。
料中での使用量は、感光材料1m2当たり、1×10-5
モル〜1×10-2モルの範囲であり、好ましくは1×1
0-5モル〜5×10-3モルの範囲、更に好ましくは、5
×10-5モル〜2×10-3モルの範囲である。
【0259】次に、下記式(Cy)で表わされるシアン
カプラーについて詳細に説明する。
カプラーについて詳細に説明する。
【0260】
【化87】
【0261】上記式(Cy)において、R51は水素原
子、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)または炭素数
1〜18の、置換されていてもよい、直鎖状、分岐鎖状
もしくは環状のアルキル基を表わす。ここでアルキル基
上の置換基としてハロゲン原子、アリール基、アルコキ
シ基、アルールオキシ基などがある。
子、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)または炭素数
1〜18の、置換されていてもよい、直鎖状、分岐鎖状
もしくは環状のアルキル基を表わす。ここでアルキル基
上の置換基としてハロゲン原子、アリール基、アルコキ
シ基、アルールオキシ基などがある。
【0262】式(Cy)において、R52は炭素数1〜3
6(好ましくは4〜30)の置換されていてもよい、直
鎖状、分岐鎖状もしくは環状のアルキル基、炭素数6〜
36(好ましくは12〜30)の置換されていてもよ
い、アリール基または炭素数2〜36(好ましくは12
〜30)の複素環基を表わす。ここで複素環基とは環内
に少なくとも1個のN、O、S、P、SeおよびTeか
ら選ばれるヘテロ原子を有する5〜7員の縮合環を形成
していてもよい複素環基を表わす。これらの例として
は、2−フリル、2−チエニル、2−ピリジル、4−ピ
リジル、4−ピリミジル、2−イミダゾリル、4−キノ
リルなどを挙げることができる。
6(好ましくは4〜30)の置換されていてもよい、直
鎖状、分岐鎖状もしくは環状のアルキル基、炭素数6〜
36(好ましくは12〜30)の置換されていてもよ
い、アリール基または炭素数2〜36(好ましくは12
〜30)の複素環基を表わす。ここで複素環基とは環内
に少なくとも1個のN、O、S、P、SeおよびTeか
ら選ばれるヘテロ原子を有する5〜7員の縮合環を形成
していてもよい複素環基を表わす。これらの例として
は、2−フリル、2−チエニル、2−ピリジル、4−ピ
リジル、4−ピリミジル、2−イミダゾリル、4−キノ
リルなどを挙げることができる。
【0263】R52は置換基を有しいてもよい。置換基の
例としては、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カル
ボキシル基、スルホ基、アルキル基、アリール基、複素
環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アシル基、カルボンアミド基、スルホ
ンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、イミ
ド基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基また
はスルファモイルアミノ基などを挙げることができる
(以上置換基群Aという)。これらのうち好ましい置換
基の例は、アリール基、複素環基、アリールオキシ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはイ
ミド基である。
例としては、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カル
ボキシル基、スルホ基、アルキル基、アリール基、複素
環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アシル基、カルボンアミド基、スルホ
ンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、イミ
ド基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基また
はスルファモイルアミノ基などを挙げることができる
(以上置換基群Aという)。これらのうち好ましい置換
基の例は、アリール基、複素環基、アリールオキシ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはイ
ミド基である。
【0264】式(Cy)においてR53は、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜16(好ましくは1〜8)のア
ルキル基、炭素数1〜16(好ましくは1〜8)のアル
コキシ基、炭素数6〜24(好ましくは6〜18)のア
リールオキシ基または炭素数1〜24(好ましくは1〜
18)のカルボンアミド基を表わす。上記基は前記置換
基群Aから選ばれた置換基により置換されていてもよ
い。
ロゲン原子、炭素数1〜16(好ましくは1〜8)のア
ルキル基、炭素数1〜16(好ましくは1〜8)のアル
コキシ基、炭素数6〜24(好ましくは6〜18)のア
リールオキシ基または炭素数1〜24(好ましくは1〜
18)のカルボンアミド基を表わす。上記基は前記置換
基群Aから選ばれた置換基により置換されていてもよ
い。
【0265】式(Cy)において、X51は水素原子また
は芳香族第1級アミン現像薬の酸化体とのカップリング
反応により、離脱可能なカップリング離脱基を表わす。
カップリング離脱基の例としては、ハロゲン原子、スル
ホ基、炭素数1〜36(好ましくは1〜24)のアルコ
キシ基、炭素数6〜36(好ましくは6〜24)のアリ
ールオキシ基、炭素数2〜36(好ましくは2〜24)
のアシルオキシ基、炭素数1〜36(好ましくは1〜2
4)のアルキルスルホニル基、炭素数6〜36(好まし
くは6〜24)のアリールスルホニル基、炭素数1〜3
6(好ましくは2〜24)のアルキルチオ基、炭素数6
〜36(好ましくは6〜24)のアリールチオ基、炭素
数4〜36(好ましくは4〜24)のイミド基、炭素数
1〜36(好ましくは1〜24)のカルバモイルオキシ
基または炭素数1〜36(好ましくは2〜24)の、窒
素原子でカップリング活性位に結合する複素環基(例え
ばピラゾリル、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル、テトラゾリル)を挙げることができる。
ここで上記の基は前記置換基群Aから選ばれた置換基に
より置換されていてもよい。
は芳香族第1級アミン現像薬の酸化体とのカップリング
反応により、離脱可能なカップリング離脱基を表わす。
カップリング離脱基の例としては、ハロゲン原子、スル
ホ基、炭素数1〜36(好ましくは1〜24)のアルコ
キシ基、炭素数6〜36(好ましくは6〜24)のアリ
ールオキシ基、炭素数2〜36(好ましくは2〜24)
のアシルオキシ基、炭素数1〜36(好ましくは1〜2
4)のアルキルスルホニル基、炭素数6〜36(好まし
くは6〜24)のアリールスルホニル基、炭素数1〜3
6(好ましくは2〜24)のアルキルチオ基、炭素数6
〜36(好ましくは6〜24)のアリールチオ基、炭素
数4〜36(好ましくは4〜24)のイミド基、炭素数
1〜36(好ましくは1〜24)のカルバモイルオキシ
基または炭素数1〜36(好ましくは2〜24)の、窒
素原子でカップリング活性位に結合する複素環基(例え
ばピラゾリル、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル、テトラゾリル)を挙げることができる。
ここで上記の基は前記置換基群Aから選ばれた置換基に
より置換されていてもよい。
【0266】以下に式(Cy)のR51、R52、R53およ
びX51について、好ましい基の例を示す。
びX51について、好ましい基の例を示す。
【0267】上記R51は、好ましくはF、Clまたは少
なくとも1個のハロゲン原子で置換されたアルキル基で
あり、特に好ましくは、−C(CF2 )m Fまたは−C
(CF2 )n Hで表わされる基である。ここでm、nは
それぞれ1〜16(好ましくは1〜8)の整数を表わ
す。
なくとも1個のハロゲン原子で置換されたアルキル基で
あり、特に好ましくは、−C(CF2 )m Fまたは−C
(CF2 )n Hで表わされる基である。ここでm、nは
それぞれ1〜16(好ましくは1〜8)の整数を表わ
す。
【0268】上記R52は、好ましくはアルキル基であ
り、特に好ましくは1位をアリールオキシ基、アルキル
スルホニル基、アルールスルホニル基、イミド基または
複素環基で置換されたアルキル基である。
り、特に好ましくは1位をアリールオキシ基、アルキル
スルホニル基、アルールスルホニル基、イミド基または
複素環基で置換されたアルキル基である。
【0269】上記R53は、好ましくは水素原子、フッ素
原子、塩素原子、メトキシ基またはアセトアミド基であ
り、特に好ましくは水素原子である。
原子、塩素原子、メトキシ基またはアセトアミド基であ
り、特に好ましくは水素原子である。
【0270】上記X51は、好ましくは水素原子、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基または複素環チオ基であり、さら
に好ましくは水素原子または塩素原子であり、特に塩素
原子である。
ン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基または複素環チオ基であり、さら
に好ましくは水素原子または塩素原子であり、特に塩素
原子である。
【0271】以下に式(Cy)におけるR51、R52、R
53およびX51の具体例を示す。
53およびX51の具体例を示す。
【0272】R51の例;F、Cl、−CF3 、−(CF
2 )2 F、−(CF2 )4 F、−(CF2 )6 F、−
(CF2 )8 F、−CF2 H、−(CF2 )3 H、−
(CF2 )5 H、−(CF2 )7 H、−(CF2 )9
H、−CF2 Cl、−(CF2 )3 Cl
2 )2 F、−(CF2 )4 F、−(CF2 )6 F、−
(CF2 )8 F、−CF2 H、−(CF2 )3 H、−
(CF2 )5 H、−(CF2 )7 H、−(CF2 )9
H、−CF2 Cl、−(CF2 )3 Cl
【0273】R52の例;
【0274】
【化88】
【0275】
【化89】
【0276】
【化90】
【0277】
【化91】
【0278】R53の例;H、F、Cl 、−CH3 、−C
H(CH3 )2 、−OCH3 、−OCF3 、−OCH2
CH2 OCH3 、−NHCOCH3 、−NHCOCF
3 、−NHCOC4 H9 −t、
H(CH3 )2 、−OCH3 、−OCF3 、−OCH2
CH2 OCH3 、−NHCOCH3 、−NHCOCF
3 、−NHCOC4 H9 −t、
【0279】
【化92】
【0280】X51の例;H、F、Cl 、SO3 H、−C
H2 COOCH3 、−OCH2 CH2 CH2 COOH、
−OCH2 CONHCH2 CH2 OOCH3、−OPO
(OC2 H5 )2 、−OCOCH3 、−OSO2 CH
3 、−OCONHC2 H5 、−SCH2 COOH、−S
CH2 CH2 COOH、
H2 COOCH3 、−OCH2 CH2 CH2 COOH、
−OCH2 CONHCH2 CH2 OOCH3、−OPO
(OC2 H5 )2 、−OCOCH3 、−OSO2 CH
3 、−OCONHC2 H5 、−SCH2 COOH、−S
CH2 CH2 COOH、
【0281】
【化93】
【0282】
【化94】
【0283】以下に式(Cy)で表わされるシアンカプ
ラーの具体例を示す。
ラーの具体例を示す。
【0284】
【化95】
【0285】
【化96】
【0286】
【化97】
【0287】
【化98】
【0288】
【化99】
【0289】
【化100】
【0290】
【化101】
【0291】上記式(Cy)で表わされるシアンカプラ
ーは、米国特許第2895826号明細書、あるいは特
開昭51−6551号および同61−69065号各公
報に記載の方法により合成することができる。
ーは、米国特許第2895826号明細書、あるいは特
開昭51−6551号および同61−69065号各公
報に記載の方法により合成することができる。
【0292】上記式(Cy)で表わされるシアンカプラ
ーの感光材料中での使用量は、感光材料1m2 当たり、
1×10-5モル〜1×10-2モルの範囲であり、好まし
くは、1×10-4モル〜5×10-2モルの範囲、さらに
好ましくは2×10-4モル〜1×10-3モルの範囲であ
る。
ーの感光材料中での使用量は、感光材料1m2 当たり、
1×10-5モル〜1×10-2モルの範囲であり、好まし
くは、1×10-4モル〜5×10-2モルの範囲、さらに
好ましくは2×10-4モル〜1×10-3モルの範囲であ
る。
【0293】本発明の感光材料で使用される下記式
(I)で表される染料について詳細に説明する。
(I)で表される染料について詳細に説明する。
【0294】
【化102】
【0295】上記式(I)において、R61及びR62は、
それぞれ独立にアルキル基を表す。R63は、アルキル基
またはアルケニル基を表す(これらは置換基を有してい
ても良い)。Lは、−O−Y−SO3 Mまたは−NZ61
Z62を表し(Z61及びZ62は、それぞれ同一であっても
異なっていても良く、水素原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、アシル基または−Y−SO3 Mを表
す。)、Lは、アルキレン基またはアルケニレン基を表
し、Mは、カチオンを表す。X61、X62およびX63は、
それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置換
アミノ基またはアルコキシカルボニル基を表す。mは、
0または1を表し、nは、1または2を表す。
それぞれ独立にアルキル基を表す。R63は、アルキル基
またはアルケニル基を表す(これらは置換基を有してい
ても良い)。Lは、−O−Y−SO3 Mまたは−NZ61
Z62を表し(Z61及びZ62は、それぞれ同一であっても
異なっていても良く、水素原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、アシル基または−Y−SO3 Mを表
す。)、Lは、アルキレン基またはアルケニレン基を表
し、Mは、カチオンを表す。X61、X62およびX63は、
それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置換
アミノ基またはアルコキシカルボニル基を表す。mは、
0または1を表し、nは、1または2を表す。
【0296】上記R61及びR62で表されるアルキル基と
しては、炭素数1〜5のアルキル基であることが好まし
く、更に好ましくは、炭素数1〜3のアルキル基(例、
メチル、エチル、n−プロピル)である。
しては、炭素数1〜5のアルキル基であることが好まし
く、更に好ましくは、炭素数1〜3のアルキル基(例、
メチル、エチル、n−プロピル)である。
【0297】R63で表されるアルキル基としては、炭素
数1〜6(更に好ましくは、炭素数1〜5)のアルキル
基または総炭素数1〜8(更に好ましくは、炭素数1〜
6)の置換アルキル基が好ましい。炭素数1〜5のアル
キル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル及
びn−ブチルを挙げることができる。総炭素数1〜6の
置換アルキル基の置換基の例としては、スルホ基、カル
ボキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基及び好ましくは炭素
数1〜4のアルコキシ基を挙げることができる。またこ
れらの基の具体例としては、2−スルホエチル、3−ス
ルホプロピル、4−スルホブチル、3−スルホブチル、
3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、2−
ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−シア
ノエチル、4−シアノエチル、4−シアノブチル、3−
メトキシプロピル、3−エトキシプロピルを挙げること
ができる。R63で表されるアルケニル基としては、炭素
数2〜5(更に好ましくは、炭素数2〜4)のアルケニ
ル基が好ましく、炭素数2〜4のアルケニル基の例とし
ては、2−プロペニル基を挙げることができる。
数1〜6(更に好ましくは、炭素数1〜5)のアルキル
基または総炭素数1〜8(更に好ましくは、炭素数1〜
6)の置換アルキル基が好ましい。炭素数1〜5のアル
キル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル及
びn−ブチルを挙げることができる。総炭素数1〜6の
置換アルキル基の置換基の例としては、スルホ基、カル
ボキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基及び好ましくは炭素
数1〜4のアルコキシ基を挙げることができる。またこ
れらの基の具体例としては、2−スルホエチル、3−ス
ルホプロピル、4−スルホブチル、3−スルホブチル、
3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、2−
ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−シア
ノエチル、4−シアノエチル、4−シアノブチル、3−
メトキシプロピル、3−エトキシプロピルを挙げること
ができる。R63で表されるアルケニル基としては、炭素
数2〜5(更に好ましくは、炭素数2〜4)のアルケニ
ル基が好ましく、炭素数2〜4のアルケニル基の例とし
ては、2−プロペニル基を挙げることができる。
【0298】Lは、−O−Y−SO3 Mまたは−NZ61
Z62を表す。Lが、−O−Y−SO3 Mで表されると
き、Yは、アルキレン基またはアルケニレン基を表す。
アルキレン基としては、炭素数2〜5のアルキレン基
(例、エチレン、プロピレン、ブチレン)が好ましい。
またアルケニレン基としては、炭素数2〜5のアルケニ
レン基(例、ビニレン、2−プロピニレン)が好まし
い。Mは、水素原子、アンモニウム、アルカリ金属原子
(例、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属
(例、カルシウム、バリウム)または有機塩基(例、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリ(n−ブチ
ル)アミン、ピリジン、モルホリン)などのカチオンを
表す。
Z62を表す。Lが、−O−Y−SO3 Mで表されると
き、Yは、アルキレン基またはアルケニレン基を表す。
アルキレン基としては、炭素数2〜5のアルキレン基
(例、エチレン、プロピレン、ブチレン)が好ましい。
またアルケニレン基としては、炭素数2〜5のアルケニ
レン基(例、ビニレン、2−プロピニレン)が好まし
い。Mは、水素原子、アンモニウム、アルカリ金属原子
(例、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属
(例、カルシウム、バリウム)または有機塩基(例、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリ(n−ブチ
ル)アミン、ピリジン、モルホリン)などのカチオンを
表す。
【0299】Lが、−NZ61Z62で表されるとき、上記
Z61及びZ62で表されるアルキル基としては、総炭素数
1〜8(好ましくは、1〜6)の無置換または置換アル
キル基が好ましい。置換基の例としては、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、シアノ基、アルコキシ基、アシルア
ミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、スル
ホ基及びアリール基を挙げることができる。上記総炭素
数1〜6の無置換または置換アルキル基の例としては、
メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、2−ク
ロロエチル、3−クロロプロピル、4−クロロブチル、
2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−
シアノエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチ
ル、2−メタンスルホニルアミノエチル、2−(N−メ
チルアミノ)エチル、2−(N,N−ジメチルアミノ)
エチル、2−(N−エチルアミノ)エチル、2−(N−
エチルアミノ)エチル、3−スルホプロピル及びスルホ
フェニルメチルを挙げることができる。
Z61及びZ62で表されるアルキル基としては、総炭素数
1〜8(好ましくは、1〜6)の無置換または置換アル
キル基が好ましい。置換基の例としては、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、シアノ基、アルコキシ基、アシルア
ミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、スル
ホ基及びアリール基を挙げることができる。上記総炭素
数1〜6の無置換または置換アルキル基の例としては、
メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、2−ク
ロロエチル、3−クロロプロピル、4−クロロブチル、
2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−
シアノエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチ
ル、2−メタンスルホニルアミノエチル、2−(N−メ
チルアミノ)エチル、2−(N,N−ジメチルアミノ)
エチル、2−(N−エチルアミノ)エチル、2−(N−
エチルアミノ)エチル、3−スルホプロピル及びスルホ
フェニルメチルを挙げることができる。
【0300】上記Z61及びZ62で表されるアルケニル基
としては、炭素数2〜6(好ましくは2〜4)のアルケ
ニル基が好ましい。炭素数2〜4のアルケニル基の例と
しては、ビニル、2−プロペニルを挙げることができ
る。
としては、炭素数2〜6(好ましくは2〜4)のアルケ
ニル基が好ましい。炭素数2〜4のアルケニル基の例と
しては、ビニル、2−プロペニルを挙げることができ
る。
【0301】上記Z61及びZ62で表されるアリール基
は、置換または無置換のアリール基である。置換または
無置換のフェニル基が好ましい。置換基の例としては、
ハロゲン原子、スルホ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜4
のアルキル基及び炭素数1〜4のアルコキシ基を挙げる
ことができる。置換または無置換のフェニル基の例とし
ては、フェニル、4−スルホフェニル、3−スルホフェ
ニル、4−クロロフェニル、4−ヒドロキシフェニル、
4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、4−メ
チルフェニル及び2−メチルフェニルを挙げることがで
きる。
は、置換または無置換のアリール基である。置換または
無置換のフェニル基が好ましい。置換基の例としては、
ハロゲン原子、スルホ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜4
のアルキル基及び炭素数1〜4のアルコキシ基を挙げる
ことができる。置換または無置換のフェニル基の例とし
ては、フェニル、4−スルホフェニル、3−スルホフェ
ニル、4−クロロフェニル、4−ヒドロキシフェニル、
4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、4−メ
チルフェニル及び2−メチルフェニルを挙げることがで
きる。
【0302】上記Z61及びZ62で表されるアシル基とし
ては、炭素数1〜6の脂肪族カルボン酸、あるいはスル
ホン酸より誘導されるアシル基が好ましい。上記アシル
基の例としては、アセチル、プロピオニル、メタンスル
ホニル、及びエタンスルホニルを挙げることができる。
ては、炭素数1〜6の脂肪族カルボン酸、あるいはスル
ホン酸より誘導されるアシル基が好ましい。上記アシル
基の例としては、アセチル、プロピオニル、メタンスル
ホニル、及びエタンスルホニルを挙げることができる。
【0303】上記Z61及びZ62で表される−Y−SO3
M基としては、前記Lが、−O−Y−SO3 Mで表され
る基のときと同じである。
M基としては、前記Lが、−O−Y−SO3 Mで表され
る基のときと同じである。
【0304】上記X61、X62及びX63で表されるハロゲ
ン原子としては、塩素原子または臭素原子が好ましい。
ン原子としては、塩素原子または臭素原子が好ましい。
【0305】上記X61、X62及びX63で表されるアルキ
ル基としては、炭素数1〜6(更に好ましくは、1〜
4)のアルキル基が好ましい。炭素数1〜4のアルキル
基の例としては、メチル、エチル及びプロピルを挙げる
ことができる。
ル基としては、炭素数1〜6(更に好ましくは、1〜
4)のアルキル基が好ましい。炭素数1〜4のアルキル
基の例としては、メチル、エチル及びプロピルを挙げる
ことができる。
【0306】上記X61、X62及びX63で表されるアルコ
キシ基としては、炭素数1〜6(更に好ましくは、1〜
4)のアルコキシ基が好ましい。炭素数1〜4のアルコ
キシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、スルホプロ
ポキシ及びn−ブトキシを挙げることができる。
キシ基としては、炭素数1〜6(更に好ましくは、1〜
4)のアルコキシ基が好ましい。炭素数1〜4のアルコ
キシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、スルホプロ
ポキシ及びn−ブトキシを挙げることができる。
【0307】上記X61、X62及びX63で表される置換ア
ミノ基としては、炭素数1〜4の脂肪族カルボン酸ある
いはスルホン酸より誘導されるアシル基で置換されたア
ミノ基、炭素数が好ましくは1〜6(更に好ましくは、
1〜4)のアルキルアミノ基、総炭素数が好ましくは1
〜6(更に好ましくは、1〜4)のジアルキルアミノ基
が好ましい。アルコキシ基としては、炭素数1〜6(更
に好ましくは、1〜4)のアルコキシ基が好ましい。炭
素数1〜4の脂肪族カルボン酸あるいはスルホン酸より
誘導されるアシル基で置換されたアミノ基の例として
は、アセチルアミノ、ピロピオニルアミノ、メタンスル
ホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ及び3−スルホ
プロピオニルアミノを挙げることができる。炭素数1〜
4のアルキルアミノ基の例としては、メチルアミノ、エ
チルアミノ及びn−プロピルアミノを挙げることができ
る。炭素数1〜4のジアルキルアミノ基の例としては、
ジメチルアミノ及びジエチルアミノを挙げることができ
る。
ミノ基としては、炭素数1〜4の脂肪族カルボン酸ある
いはスルホン酸より誘導されるアシル基で置換されたア
ミノ基、炭素数が好ましくは1〜6(更に好ましくは、
1〜4)のアルキルアミノ基、総炭素数が好ましくは1
〜6(更に好ましくは、1〜4)のジアルキルアミノ基
が好ましい。アルコキシ基としては、炭素数1〜6(更
に好ましくは、1〜4)のアルコキシ基が好ましい。炭
素数1〜4の脂肪族カルボン酸あるいはスルホン酸より
誘導されるアシル基で置換されたアミノ基の例として
は、アセチルアミノ、ピロピオニルアミノ、メタンスル
ホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ及び3−スルホ
プロピオニルアミノを挙げることができる。炭素数1〜
4のアルキルアミノ基の例としては、メチルアミノ、エ
チルアミノ及びn−プロピルアミノを挙げることができ
る。炭素数1〜4のジアルキルアミノ基の例としては、
ジメチルアミノ及びジエチルアミノを挙げることができ
る。
【0308】上記X61、X62及びX63で表されるアルコ
キシカルボニル基としては、炭素数2〜6(好ましく
は、2〜4)のアルコキシカルボニル基が好ましい。炭
素数2〜4のアルコキシカルボニル基の例としては、メ
トキシカルボニル及びエトキシカルボニルを挙げること
ができる。
キシカルボニル基としては、炭素数2〜6(好ましく
は、2〜4)のアルコキシカルボニル基が好ましい。炭
素数2〜4のアルコキシカルボニル基の例としては、メ
トキシカルボニル及びエトキシカルボニルを挙げること
ができる。
【0309】nは、1であることが好ましい。
【0310】前記LまたはX63で表される基は、スルホ
基を少なくとも一つ有していることが好ましい。また式
(I)で表される化合物中のスルホ基は、塩の形である
ことが好ましい。
基を少なくとも一つ有していることが好ましい。また式
(I)で表される化合物中のスルホ基は、塩の形である
ことが好ましい。
【0311】以下に式(I)で表される化合物の具体例
を挙げる。
を挙げる。
【0312】
【化103】
【0313】
【化104】
【0314】
【化105】
【0315】
【化106】
【0316】
【化107】
【0317】上記(I)で表される染料は、単独で使用
しても良いし、あるいは二種以上を併用しても良い。
しても良いし、あるいは二種以上を併用しても良い。
【0318】上記染料は、本発明の感光材料の乳剤層や
これ以外の親水性コロイド層(中間層、保護層、アンチ
ハレーション層、フィルター層)に含有させることがで
きる。上記の層に含有させる方法は特に制限はない。例
えば、以下の方法が知られており、いずれも利用でき
る。
これ以外の親水性コロイド層(中間層、保護層、アンチ
ハレーション層、フィルター層)に含有させることがで
きる。上記の層に含有させる方法は特に制限はない。例
えば、以下の方法が知られており、いずれも利用でき
る。
【0319】(1)乳剤層や上記親水性コロイド層形成
用塗布液中に直接上記染料を溶解もしくは分散させる方
法。あるいは上記染料を水性溶液または溶媒に溶解もし
くは分散させた後、上記塗布液中に添加して用いる方
法。上記溶媒としては、メチルアルコール、エチルアル
コール、プロピルアルコール、メチルセロソルブ、ハロ
ゲン化アルコール(特開昭48−9715号公報、ある
いは米国特許3756830号)、アセトン、水、ピリ
ジン、あるいはこれらの混合溶媒などである。
用塗布液中に直接上記染料を溶解もしくは分散させる方
法。あるいは上記染料を水性溶液または溶媒に溶解もし
くは分散させた後、上記塗布液中に添加して用いる方
法。上記溶媒としては、メチルアルコール、エチルアル
コール、プロピルアルコール、メチルセロソルブ、ハロ
ゲン化アルコール(特開昭48−9715号公報、ある
いは米国特許3756830号)、アセトン、水、ピリ
ジン、あるいはこれらの混合溶媒などである。
【0320】(2)染料が持っているイオンと反対の電
荷を持つ新水性ポリマーを媒染剤として層に共存させ、
これを染料分子との相互作用によって、染料を特定層中
に局在化させる方法。ポリマーの媒染剤とは、二級及び
三級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部分を持つ
ポリマー、あるいはこれらの四級カチオン基を含むポリ
マーなどで分子量が5000以上のものが好ましく、特
に、1万以上のものが好ましい。このようなポリマーの
例としては、ビニルピリジンポリマー及びビニルピリジ
ニウムカチオンポリマー(米国特許2548464号明
細書)、ビニルイミダゾリウムカチオンポリマー(米国
特許4124386号明細書)、ゼラチンと架橋可能な
ポリマー(米国特許3625694号明細書)、水性ゾ
ル型ポリマー(米国特許3958995号明細書、特開
昭54−115228号公報)、水不溶性ポリマー(米
国特許3898008号明細書)、染料と共有結合を行
うことができる反応性ポリマー(米国特許416897
6号明細書)、ジアルキルアミノアルキルエステル残基
を有するエチレン性不飽和化合物から導かれたポリマー
(英国特許685475号明細書)、ポリビニルアルキ
ルケトンとアミノグアニジンの反応によって得られたポ
リマー(英国特許850281号明細書)、及び2−メ
チル−1−ビニルイミダゾールから導かれたポリマー
(米国特許3445231号明細書)を挙げることがで
きる。
荷を持つ新水性ポリマーを媒染剤として層に共存させ、
これを染料分子との相互作用によって、染料を特定層中
に局在化させる方法。ポリマーの媒染剤とは、二級及び
三級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部分を持つ
ポリマー、あるいはこれらの四級カチオン基を含むポリ
マーなどで分子量が5000以上のものが好ましく、特
に、1万以上のものが好ましい。このようなポリマーの
例としては、ビニルピリジンポリマー及びビニルピリジ
ニウムカチオンポリマー(米国特許2548464号明
細書)、ビニルイミダゾリウムカチオンポリマー(米国
特許4124386号明細書)、ゼラチンと架橋可能な
ポリマー(米国特許3625694号明細書)、水性ゾ
ル型ポリマー(米国特許3958995号明細書、特開
昭54−115228号公報)、水不溶性ポリマー(米
国特許3898008号明細書)、染料と共有結合を行
うことができる反応性ポリマー(米国特許416897
6号明細書)、ジアルキルアミノアルキルエステル残基
を有するエチレン性不飽和化合物から導かれたポリマー
(英国特許685475号明細書)、ポリビニルアルキ
ルケトンとアミノグアニジンの反応によって得られたポ
リマー(英国特許850281号明細書)、及び2−メ
チル−1−ビニルイミダゾールから導かれたポリマー
(米国特許3445231号明細書)を挙げることがで
きる。
【0321】(3)界面活性剤を用いて染料を溶解させ
用いる方法。このような界面活性剤としては、オリゴマ
ーあるいはポリマー(特開昭60−156437号公
報)を挙げることができる。
用いる方法。このような界面活性剤としては、オリゴマ
ーあるいはポリマー(特開昭60−156437号公
報)を挙げることができる。
【0322】なお、以上のような染料分散(あるいは溶
解)物には、親油性ポリマーのヒドロゾル(特公昭51−
39835号)を添加しても良い。
解)物には、親油性ポリマーのヒドロゾル(特公昭51−
39835号)を添加しても良い。
【0323】式(I)で表される染料の使用量は、感光
材料に、2×10-3g/m2 〜4×10-2g/m2 の範
囲が好ましく、更に好ましくは、5×10-3g/m2〜
1×10-2g/m2 の範囲である。使用量が、2×10
-3g/m2 以下では、イラジエーション防止効果が十分
でなく、鮮鋭度の低下を伴うことがある。一方、使用量
が、4×10-2g/m2 以上では、特に迅速処理におい
て、脱色性が不十分となり、色染色を生じる危険性があ
る。式(I)で表される染料をフィルター染料、イラジ
エーション防止染料、あるいはアンチハレーション防止
染料として使用する場合は、光学濃度が0.05〜3.
0の範囲になるように使用することが好ましい。
材料に、2×10-3g/m2 〜4×10-2g/m2 の範
囲が好ましく、更に好ましくは、5×10-3g/m2〜
1×10-2g/m2 の範囲である。使用量が、2×10
-3g/m2 以下では、イラジエーション防止効果が十分
でなく、鮮鋭度の低下を伴うことがある。一方、使用量
が、4×10-2g/m2 以上では、特に迅速処理におい
て、脱色性が不十分となり、色染色を生じる危険性があ
る。式(I)で表される染料をフィルター染料、イラジ
エーション防止染料、あるいはアンチハレーション防止
染料として使用する場合は、光学濃度が0.05〜3.
0の範囲になるように使用することが好ましい。
【0324】本発明の予めかぶらされていない内部潜像
型ハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の表面がかぶ
らされてなく、しかも潜像を主として粒子内部に形成す
るハロゲン化銀を含有する乳剤であるが、更に具体的に
は、ハロゲン化銀乳剤を透明支持体上に一定量(0.5
〜3g/m2 )塗布し、これに0.01ないし10秒の
固定された時間で露光を与え下記現像液(内部型現像
液)中で、20℃、5分間現像したとき通常の写真濃度
測定方法によって測られる最大濃度が、上記と同量塗布
して同様にして露光したハロゲン化銀乳剤を下記現像液
(表面型現像液)中で、18℃、6分間現像した場合に
得られる最大濃度の、少なくとも5倍大きい濃度を有す
るものが好ましく、より好ましくは少なくとも10倍大
きい濃度を有するものである。 内部型現像液 メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水物) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(一水塩) 52.8g KBr 5.0g KI 0.5g 水を加えて 1000ml 表面型現像液 メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g NaBO2 ・4H2 O 35.0g KBr 1.0g 水を加えて 1000ml
型ハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の表面がかぶ
らされてなく、しかも潜像を主として粒子内部に形成す
るハロゲン化銀を含有する乳剤であるが、更に具体的に
は、ハロゲン化銀乳剤を透明支持体上に一定量(0.5
〜3g/m2 )塗布し、これに0.01ないし10秒の
固定された時間で露光を与え下記現像液(内部型現像
液)中で、20℃、5分間現像したとき通常の写真濃度
測定方法によって測られる最大濃度が、上記と同量塗布
して同様にして露光したハロゲン化銀乳剤を下記現像液
(表面型現像液)中で、18℃、6分間現像した場合に
得られる最大濃度の、少なくとも5倍大きい濃度を有す
るものが好ましく、より好ましくは少なくとも10倍大
きい濃度を有するものである。 内部型現像液 メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水物) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(一水塩) 52.8g KBr 5.0g KI 0.5g 水を加えて 1000ml 表面型現像液 メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g NaBO2 ・4H2 O 35.0g KBr 1.0g 水を加えて 1000ml
【0325】内部潜像型ハロゲン化銀乳剤の具体例とし
ては例えば、米国特許第2592250号明細書に記載
されているコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤;あるい
は米国特許3761276号、同3850637号、同
3923513号、同4035185号、同43954
78号、同4504570号の各明細書、特開昭52−
156614号、同55−127549号、同53−6
0222号、同56−22681号、同59−2085
40号、同60−107641号、同61−3137
号、および同62−215272号の各公報、ドイツ特
許第2332802c2号明細書、リサーチ・ディスク
ロージャー誌No.23510(1983年11月発
行)236頁に開示されている特許;さらに塩化銀シェ
ルを有する米国特許4789627号の明細書;塩臭化
銀コアシェル乳剤に関する特開昭63−10160号、
同63−47766号の各公報、および特願平1−24
67号明細書;金属イオンをドープした乳剤に関する特
開昭63−191145号、および特開平1−5214
6号の各公報に記載のコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤
を挙げることができる。本発明に用いる予めかぶらされ
ていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子としてはコア/シ
ェル型のものであることが好ましい。そして、内部潜像
型コア/シェルハロゲン化銀乳剤のコアとシェルのハロ
ゲン化銀のモル比は、20/1以下で、かつ、1/10
0以上が特に好ましい。
ては例えば、米国特許第2592250号明細書に記載
されているコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤;あるい
は米国特許3761276号、同3850637号、同
3923513号、同4035185号、同43954
78号、同4504570号の各明細書、特開昭52−
156614号、同55−127549号、同53−6
0222号、同56−22681号、同59−2085
40号、同60−107641号、同61−3137
号、および同62−215272号の各公報、ドイツ特
許第2332802c2号明細書、リサーチ・ディスク
ロージャー誌No.23510(1983年11月発
行)236頁に開示されている特許;さらに塩化銀シェ
ルを有する米国特許4789627号の明細書;塩臭化
銀コアシェル乳剤に関する特開昭63−10160号、
同63−47766号の各公報、および特願平1−24
67号明細書;金属イオンをドープした乳剤に関する特
開昭63−191145号、および特開平1−5214
6号の各公報に記載のコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤
を挙げることができる。本発明に用いる予めかぶらされ
ていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子としてはコア/シ
ェル型のものであることが好ましい。そして、内部潜像
型コア/シェルハロゲン化銀乳剤のコアとシェルのハロ
ゲン化銀のモル比は、20/1以下で、かつ、1/10
0以上が特に好ましい。
【0326】予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲ
ン化銀粒子には、Mn、Cu、Zn、Cd、Pb、Bi
もしくは周期率表第VIII族に属する金属からなる群から
選ばれた少なくとも一種の金属が内蔵されていてもよ
い。予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀粒
子が内蔵する、Mn、Cu、Zn、Cd、Pb、Biも
しくは周期率表第VIII族に属する金属の量は、ハロゲン
化銀1モル当たり10-9〜10-2モルが好ましく、10
-7〜10-3モルがより好ましい。上記金属のなかではP
b(鉛)、Ir(イリジウム)、Bi(ビスマス)およ
びRh(ロジウム)の使用が好ましい。これらの金属
は、銀イオン溶液とハロゲン水溶液を混合撹拌させなが
ら、ハロゲン化銀粒子を形成する際に、該金属(金属イ
オン)を水溶液または有機溶剤で溶解させた溶液の形で
前記混合反応液中に添加することにより(あるいはまた
ハロゲン水溶液中に共存させて)、ハロゲン化銀粒子に
内蔵させることができる。またハロゲン化銀粒子を形成
した後に、該乳剤中に上記のような金属の水溶液または
有機溶剤で溶解させた溶液の形で添加し、上記金属を粒
子に内蔵させることもできる。またこの場合、さらにハ
ロゲン化銀で覆ってもよい。上記の金属は通常、金属の
錯塩(錯体)、あるいは該金属の酸素酸塩、有機酸塩な
どの金属化合物の形態で添加される。これらの金属の内
蔵方法については、米国特許第3761276号、同4
395478号明細書および特開昭59−216136
号公報等に記載されている。
ン化銀粒子には、Mn、Cu、Zn、Cd、Pb、Bi
もしくは周期率表第VIII族に属する金属からなる群から
選ばれた少なくとも一種の金属が内蔵されていてもよ
い。予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀粒
子が内蔵する、Mn、Cu、Zn、Cd、Pb、Biも
しくは周期率表第VIII族に属する金属の量は、ハロゲン
化銀1モル当たり10-9〜10-2モルが好ましく、10
-7〜10-3モルがより好ましい。上記金属のなかではP
b(鉛)、Ir(イリジウム)、Bi(ビスマス)およ
びRh(ロジウム)の使用が好ましい。これらの金属
は、銀イオン溶液とハロゲン水溶液を混合撹拌させなが
ら、ハロゲン化銀粒子を形成する際に、該金属(金属イ
オン)を水溶液または有機溶剤で溶解させた溶液の形で
前記混合反応液中に添加することにより(あるいはまた
ハロゲン水溶液中に共存させて)、ハロゲン化銀粒子に
内蔵させることができる。またハロゲン化銀粒子を形成
した後に、該乳剤中に上記のような金属の水溶液または
有機溶剤で溶解させた溶液の形で添加し、上記金属を粒
子に内蔵させることもできる。またこの場合、さらにハ
ロゲン化銀で覆ってもよい。上記の金属は通常、金属の
錯塩(錯体)、あるいは該金属の酸素酸塩、有機酸塩な
どの金属化合物の形態で添加される。これらの金属の内
蔵方法については、米国特許第3761276号、同4
395478号明細書および特開昭59−216136
号公報等に記載されている。
【0327】本発明に使用するハロゲン化銀粒子の形は
立方体、八面体、十二面体、十四面体(特開平2−22
3948号公報)のような規則的な結晶体、球状などの
ような変則的な結晶形、また特開平1−131547
号、同1−158429号公報記載の長さ/厚み比の値
が5以上、特に8以上の平板状の形の粒子が、粒子の全
投影面積の50%以上を占める乳剤を用いてもよい。ま
た、これら種々の結晶系の複合形をもつもの、またそれ
らの混合から成る乳剤であってもよい。ハロゲン化銀の
組成としては、塩化銀、臭化銀、混合ハロゲン化銀があ
り、本発明に好ましく使用されるハロゲン化銀は沃化銀
を含まないか、あるいは沃化銀を含んでいても3モル%
以下の塩(沃)臭化銀、(沃)塩化銀または(沃)臭化
銀である。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(球状も
しくは球に近い粒子の場合は粒子直径を、立方体粒子の
場合は縦の長さを、それぞれ粒子サイズとし投影表面に
基づく平均で表す。)は1.5μm以下、0.1μm以
上が好ましいが、特に好ましいのは1.2μm以下、
0.2μm以上である。粒子サイズ分布は狭くても広く
てもいずれでもよいが、粒状性や鮮鋭度等の改良のため
に粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±40%以
内、好ましくは±30%以内、最も好ましくは±20%
以内に全粒子の90%以上、特に95%以上が入るよう
な粒子サイズ分布の狭い、所謂「単分散」ハロゲン化銀
乳剤を本発明に使用するのが好ましい。
立方体、八面体、十二面体、十四面体(特開平2−22
3948号公報)のような規則的な結晶体、球状などの
ような変則的な結晶形、また特開平1−131547
号、同1−158429号公報記載の長さ/厚み比の値
が5以上、特に8以上の平板状の形の粒子が、粒子の全
投影面積の50%以上を占める乳剤を用いてもよい。ま
た、これら種々の結晶系の複合形をもつもの、またそれ
らの混合から成る乳剤であってもよい。ハロゲン化銀の
組成としては、塩化銀、臭化銀、混合ハロゲン化銀があ
り、本発明に好ましく使用されるハロゲン化銀は沃化銀
を含まないか、あるいは沃化銀を含んでいても3モル%
以下の塩(沃)臭化銀、(沃)塩化銀または(沃)臭化
銀である。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(球状も
しくは球に近い粒子の場合は粒子直径を、立方体粒子の
場合は縦の長さを、それぞれ粒子サイズとし投影表面に
基づく平均で表す。)は1.5μm以下、0.1μm以
上が好ましいが、特に好ましいのは1.2μm以下、
0.2μm以上である。粒子サイズ分布は狭くても広く
てもいずれでもよいが、粒状性や鮮鋭度等の改良のため
に粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±40%以
内、好ましくは±30%以内、最も好ましくは±20%
以内に全粒子の90%以上、特に95%以上が入るよう
な粒子サイズ分布の狭い、所謂「単分散」ハロゲン化銀
乳剤を本発明に使用するのが好ましい。
【0328】また感光材料が目標とする階調を満足させ
るために、実質的に同一の感色性を有する乳剤層におい
て粒子サイズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳
剤もしくは同一サイズで感度の異なる複数の粒子を同一
層に混合または別層に重層塗布することができる。さら
に2種類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤あるいは単分散
乳剤と多分散乳剤との組合せを混合あるいは重層して使
用することもできる。
るために、実質的に同一の感色性を有する乳剤層におい
て粒子サイズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳
剤もしくは同一サイズで感度の異なる複数の粒子を同一
層に混合または別層に重層塗布することができる。さら
に2種類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤あるいは単分散
乳剤と多分散乳剤との組合せを混合あるいは重層して使
用することもできる。
【0329】本発明に使用するハロゲン化銀乳剤は、そ
の粒子内部または表面が硫黄もしくはセレン増感、還元
増感、貴金属増感などの単独もしくは併用により化学増
感されていることが好ましい。コア粒子の化学増感法と
しては特開平2−199450号、同2−199449
号公報に記載の方法を用いることができる。特開平1−
197742号公報記載のようにメルカプト化合物の存
在下で、また同1−254946号公報、特開平2−6
9738号、同2−273735号公報に記載のように
チオスルフィン酸、スルフィン酸、亜硫酸塩を添加して
もよい。詳しい具体例は例えばリサーチ・ディスクロー
ジャー誌No.17643−III(1978年12月
発行)23頁などに記載の特許にある。
の粒子内部または表面が硫黄もしくはセレン増感、還元
増感、貴金属増感などの単独もしくは併用により化学増
感されていることが好ましい。コア粒子の化学増感法と
しては特開平2−199450号、同2−199449
号公報に記載の方法を用いることができる。特開平1−
197742号公報記載のようにメルカプト化合物の存
在下で、また同1−254946号公報、特開平2−6
9738号、同2−273735号公報に記載のように
チオスルフィン酸、スルフィン酸、亜硫酸塩を添加して
もよい。詳しい具体例は例えばリサーチ・ディスクロー
ジャー誌No.17643−III(1978年12月
発行)23頁などに記載の特許にある。
【0330】本発明に用いる写真乳剤は慣用の方法で写
真用増感色素によって分光増感される。特に有用な色素
は、シアニン色素、メロシアニン色素および複合メロシ
アニン色素に属する色素であり、これらの色素は単独ま
たは組合せて使用できる。また上記の色素と強色増感剤
を併用してもよい。詳しい具体例は、例えばリサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643−IV(197
8年12月発行)23〜24頁などに記載の特許にあ
る。本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造
工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、あ
るいは写真性能を安定化させる目的でカブリ防止剤また
は安定剤を含有させることができる。詳しい具体例は、
例えばリサーチ・ディスクロージャー誌No.1764
3−VI(1978年12月発行)および、E.J.B
irr著 "Stabiliaution of Photographic Silver Hai
lde Emulsion" (Focal Press) 、1974年刊などに記
載されている。
真用増感色素によって分光増感される。特に有用な色素
は、シアニン色素、メロシアニン色素および複合メロシ
アニン色素に属する色素であり、これらの色素は単独ま
たは組合せて使用できる。また上記の色素と強色増感剤
を併用してもよい。詳しい具体例は、例えばリサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643−IV(197
8年12月発行)23〜24頁などに記載の特許にあ
る。本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造
工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、あ
るいは写真性能を安定化させる目的でカブリ防止剤また
は安定剤を含有させることができる。詳しい具体例は、
例えばリサーチ・ディスクロージャー誌No.1764
3−VI(1978年12月発行)および、E.J.B
irr著 "Stabiliaution of Photographic Silver Hai
lde Emulsion" (Focal Press) 、1974年刊などに記
載されている。
【0331】本発明においては、前述したイエローカプ
ラー、マゼンタカプラー及びシアンカプラーの他に、種
々のカラーカプラーを使用してもよい。有用なカラーカ
プラーの典型例には、ナフトールもしくはフェノール系
化合物、ピラゾロンもしくはビラゾロアゾール系化合物
および開鎖もしくは複素環のケトメチレン化合物があ
る。本発明で使用できるこれらのシアン、マゼンタおよ
びイエローカプラーの具体例は「リサーチ・ディスクロ
ージャー」誌No.17643(1978年12月発
行)25頁、VII−D項、同No.18717(19
79年11月発行)および特開昭62−215272号
に記載の化合物およびそれらに引用された特許に記載さ
れている。本発明に好ましく使用される5−ピラゾロン
系マゼンタカプラーとしては、3位がアリールアミノ基
またはアシルアミノ基で置換された5−ピラゾロン系カ
プラー(なかでも硫黄原子離脱型に二当量カプラー)で
ある。さらに好ましいのはピラゾロアゾール系カプラー
であって、なかでも米国特許3725067号明細書に
記載のピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアゾ
ール類等が好ましいが、発色色素のイエロー副吸収の少
なさおよび光堅牢性の点で米国特許第4500630号
明細書に記載のイミダゾ[1,2−b]ピラゾール類は
一層好ましく、米国特許第4540654号に記載のピ
ラゾロ[1,5−b][1,2,4]トリアゾールは特
に好ましい。
ラー、マゼンタカプラー及びシアンカプラーの他に、種
々のカラーカプラーを使用してもよい。有用なカラーカ
プラーの典型例には、ナフトールもしくはフェノール系
化合物、ピラゾロンもしくはビラゾロアゾール系化合物
および開鎖もしくは複素環のケトメチレン化合物があ
る。本発明で使用できるこれらのシアン、マゼンタおよ
びイエローカプラーの具体例は「リサーチ・ディスクロ
ージャー」誌No.17643(1978年12月発
行)25頁、VII−D項、同No.18717(19
79年11月発行)および特開昭62−215272号
に記載の化合物およびそれらに引用された特許に記載さ
れている。本発明に好ましく使用される5−ピラゾロン
系マゼンタカプラーとしては、3位がアリールアミノ基
またはアシルアミノ基で置換された5−ピラゾロン系カ
プラー(なかでも硫黄原子離脱型に二当量カプラー)で
ある。さらに好ましいのはピラゾロアゾール系カプラー
であって、なかでも米国特許3725067号明細書に
記載のピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアゾ
ール類等が好ましいが、発色色素のイエロー副吸収の少
なさおよび光堅牢性の点で米国特許第4500630号
明細書に記載のイミダゾ[1,2−b]ピラゾール類は
一層好ましく、米国特許第4540654号に記載のピ
ラゾロ[1,5−b][1,2,4]トリアゾールは特
に好ましい。
【0332】生成する色素が有する短波長域の不要吸収
を補正するためのカラードカプラー、発色色素が適度の
拡散性を有するカプラー、無呈色カプラー、カップリン
グ反応に伴って現像抑制剤を放出するDIRカプラーや
ポリマー化されたカプラーもまた使用できる。カップリ
ングに伴って写真的に有用な残基を放出するカプラーも
また本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出す
るDIRカプラーはリサーチ・ディスクロージャー誌N
o.17643、VII〜F項に記載された特許、特開
昭57−151944、同57−154234、同60
−184248各公報、米国特許第4248962号明
細書に記載されたものおよび特開昭63−146035
号公報に記載されたものが好ましい。現像時に、画像状
に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2097140号、同第2131188
号各明細書、特開昭59−157638号、同59−1
70840号各公報、国際出願公開(WO)88/01
402号公報に記載のものが好ましい。カラーカプラー
の標準的な使用量は、感光性ハロゲン化銀1モル当り
0.001ないし1モルの範囲であり、好ましくはイエ
ローカプラーでは0.01ないし0.5モル、マゼンタ
カプラーでは、0.03モルないし0.5モルであり、
シアンカプラーでは、0.02〜1.0モルである。
を補正するためのカラードカプラー、発色色素が適度の
拡散性を有するカプラー、無呈色カプラー、カップリン
グ反応に伴って現像抑制剤を放出するDIRカプラーや
ポリマー化されたカプラーもまた使用できる。カップリ
ングに伴って写真的に有用な残基を放出するカプラーも
また本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出す
るDIRカプラーはリサーチ・ディスクロージャー誌N
o.17643、VII〜F項に記載された特許、特開
昭57−151944、同57−154234、同60
−184248各公報、米国特許第4248962号明
細書に記載されたものおよび特開昭63−146035
号公報に記載されたものが好ましい。現像時に、画像状
に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2097140号、同第2131188
号各明細書、特開昭59−157638号、同59−1
70840号各公報、国際出願公開(WO)88/01
402号公報に記載のものが好ましい。カラーカプラー
の標準的な使用量は、感光性ハロゲン化銀1モル当り
0.001ないし1モルの範囲であり、好ましくはイエ
ローカプラーでは0.01ないし0.5モル、マゼンタ
カプラーでは、0.03モルないし0.5モルであり、
シアンカプラーでは、0.02〜1.0モルである。
【0333】本発明の感光材料の乳剤層や中間層に用い
ることのできる結合剤または保護コロイドとしては、ゼ
ラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性コ
ロイドも用いることができる。本発明の感光材料には、
色カブリ防止剤もしくは混色防止剤も使用できる。これ
らの代表例は特開昭62−215272号公報、185
〜193頁に記載されている化合物を挙げることができ
る。写真性有用基を放出する化合物としては、特開昭6
3−153540号、同63−259555号各公報、
特開平2−61636号、同2−244041号、同2
−308240号の各公報に記載の化合物を挙げられ
る。本発明にはカプラーの発色性を向上させる目的で発
色増強剤を用いることができる。化合物の代表例は特開
昭62−215272号公報、121〜125頁に記載
のものが挙げられる。本発明の感光材料には、イラジエ
ーションやハレーションを防止する染料(例えば特開平
2−85850号、同2−89047号の各公報に記載
の化合物を用いてもよい。また染料の分散法としては固
体微結晶分散法を用いてもよい。)、紫外線吸収剤、可
塑剤、蛍光増白剤、マット剤、空気カブリ防止剤、塗布
助剤、硬膜剤、帯電防止剤やスベリ性改良剤等を添加す
る事ができる。これらの添加剤の代表例は、リサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643VII〜XII
I項(1978年12月発行)25〜27頁、および同
18716(1979年11月発行)647〜651頁
に記載されている。
ることのできる結合剤または保護コロイドとしては、ゼ
ラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性コ
ロイドも用いることができる。本発明の感光材料には、
色カブリ防止剤もしくは混色防止剤も使用できる。これ
らの代表例は特開昭62−215272号公報、185
〜193頁に記載されている化合物を挙げることができ
る。写真性有用基を放出する化合物としては、特開昭6
3−153540号、同63−259555号各公報、
特開平2−61636号、同2−244041号、同2
−308240号の各公報に記載の化合物を挙げられ
る。本発明にはカプラーの発色性を向上させる目的で発
色増強剤を用いることができる。化合物の代表例は特開
昭62−215272号公報、121〜125頁に記載
のものが挙げられる。本発明の感光材料には、イラジエ
ーションやハレーションを防止する染料(例えば特開平
2−85850号、同2−89047号の各公報に記載
の化合物を用いてもよい。また染料の分散法としては固
体微結晶分散法を用いてもよい。)、紫外線吸収剤、可
塑剤、蛍光増白剤、マット剤、空気カブリ防止剤、塗布
助剤、硬膜剤、帯電防止剤やスベリ性改良剤等を添加す
る事ができる。これらの添加剤の代表例は、リサーチ・
ディスクロージャー誌No.17643VII〜XII
I項(1978年12月発行)25〜27頁、および同
18716(1979年11月発行)647〜651頁
に記載されている。
【0334】本発明の感光材料は、支持体上に赤感性乳
剤層、緑感性乳剤層および青感性乳剤層を各々少なくと
も一つ有している。これらの層の順序は必要に応じて任
意にえらべる。好ましい層配列の順序は支持体側から赤
感性、緑感性、青感性または支持体側から緑感性、赤感
性、青感性である。また前記の各乳剤層は感度の異なる
2つ以上の乳剤層からできていてもよく、また同一感色
性をもつ2つ以上の乳剤層の間に非感光性層が存在して
いてもよい。赤感性乳剤層にシアン形成カプラーを、緑
感性乳剤層にマゼンタ形成カプラーを、青感性乳剤層に
イエロー形成カプラーをそれぞれ含むのが通常である
が、場合により緑感層にイエローカプラーとマゼンタカ
プラーを混合して用いるような異なる組合せをとること
もできる。本発明の感光材料は、ハロゲン化銀乳剤層の
他に、非感光層である、保護層、中間層、フィルター
層、ハレーション防止層、バック層、白色反射層などの
補助層を適宜設けることが好ましい。
剤層、緑感性乳剤層および青感性乳剤層を各々少なくと
も一つ有している。これらの層の順序は必要に応じて任
意にえらべる。好ましい層配列の順序は支持体側から赤
感性、緑感性、青感性または支持体側から緑感性、赤感
性、青感性である。また前記の各乳剤層は感度の異なる
2つ以上の乳剤層からできていてもよく、また同一感色
性をもつ2つ以上の乳剤層の間に非感光性層が存在して
いてもよい。赤感性乳剤層にシアン形成カプラーを、緑
感性乳剤層にマゼンタ形成カプラーを、青感性乳剤層に
イエロー形成カプラーをそれぞれ含むのが通常である
が、場合により緑感層にイエローカプラーとマゼンタカ
プラーを混合して用いるような異なる組合せをとること
もできる。本発明の感光材料は、ハロゲン化銀乳剤層の
他に、非感光層である、保護層、中間層、フィルター
層、ハレーション防止層、バック層、白色反射層などの
補助層を適宜設けることが好ましい。
【0335】本発明の写真感光材料のカブらせ処理は下
記の「光カブらせ法」および/または「化学的カブらせ
法」によりなされる。「光カブらせ法」における全面露
光即ち、カブらせ露光は、像様露光後、発色現像処理前
または発色現像処理中に行なわれる。即ち、像様露光し
た感光材料を発色現像液中、あるいは発色現像液の前浴
中に浸漬し、あるいはこれらの液より取り出して乾燥し
ないうちに露光を行なうが、発色現像液中で露光するの
が最も好ましい。カブらせ露光の光源としては、例え
ば、特開昭56−137350号や同58−70223
号各公報に記載されているような演色性の高い(なるべ
く白色に近い)光源がよい。光の照度は0.01〜20
00ルックス、好ましくは0.05〜30ルックス、よ
り好ましくは0.05〜5ルックスが適当である。より
高感度の乳剤を使用している感光材料ほど、低照度の感
光の方が好ましい。照度の調整は、光源の光度を変化さ
せてもよいし、各種フィルター類による感光や感光材料
と光源の距離、感光材料と光源の角度を変化させてもよ
い。また上記カブらせ光の照度を低照度から高照度へ連
続的に、または段階的に増加させることもできる。発色
現像液またはその前浴の液に感光材料を浸漬し、液が感
光材料の乳剤層に充分に浸透してから光照射するのがよ
い。液が浸透してから光カブらせ露光をするまでの時間
は、一般に2秒〜2分、好ましくは5秒〜1分、より好
ましくは10秒〜30秒である。カブらせのための露光
時間は、一般的に0.01秒〜2分、好ましくは0.1
秒〜1分、さらに好ましくは1秒〜40秒である。
記の「光カブらせ法」および/または「化学的カブらせ
法」によりなされる。「光カブらせ法」における全面露
光即ち、カブらせ露光は、像様露光後、発色現像処理前
または発色現像処理中に行なわれる。即ち、像様露光し
た感光材料を発色現像液中、あるいは発色現像液の前浴
中に浸漬し、あるいはこれらの液より取り出して乾燥し
ないうちに露光を行なうが、発色現像液中で露光するの
が最も好ましい。カブらせ露光の光源としては、例え
ば、特開昭56−137350号や同58−70223
号各公報に記載されているような演色性の高い(なるべ
く白色に近い)光源がよい。光の照度は0.01〜20
00ルックス、好ましくは0.05〜30ルックス、よ
り好ましくは0.05〜5ルックスが適当である。より
高感度の乳剤を使用している感光材料ほど、低照度の感
光の方が好ましい。照度の調整は、光源の光度を変化さ
せてもよいし、各種フィルター類による感光や感光材料
と光源の距離、感光材料と光源の角度を変化させてもよ
い。また上記カブらせ光の照度を低照度から高照度へ連
続的に、または段階的に増加させることもできる。発色
現像液またはその前浴の液に感光材料を浸漬し、液が感
光材料の乳剤層に充分に浸透してから光照射するのがよ
い。液が浸透してから光カブらせ露光をするまでの時間
は、一般に2秒〜2分、好ましくは5秒〜1分、より好
ましくは10秒〜30秒である。カブらせのための露光
時間は、一般的に0.01秒〜2分、好ましくは0.1
秒〜1分、さらに好ましくは1秒〜40秒である。
【0336】本発明において、いわゆる「化学的カブら
せ法」を施す場合に使用する造核剤は感光材料中または
感光材料の処理液に含有させることができる。好ましく
は感光材料中に含有させて使用する方法である。ここ
で、造核剤とは、予めかぶらされていない内部潜像型ハ
ロゲン化銀乳剤を表面現像処理する際に作用して直接ポ
ジ像を形成する働きをする物質である。本発明において
は、カブらせ処理は造核剤を用いて行うことが好まし
い。感光材料中に含有させる場合には、内部潜像型ハロ
ゲン化銀乳剤層に添加することが好ましいが、塗布中あ
るいは処理中に拡散して造核剤がハロゲン化銀に吸着す
る限り、他の層たとえば、中間層、下塗り層やバック層
に添加してもよい。本発明に用いることのできる造核剤
としては、例えば、リサーチ・ディスクロージャー誌、
No.22534(1983年1月)50〜54頁、同
誌、No.15162(1976年11月)76〜77
頁、同誌No.23510(1983年11月)346
〜352頁に記載されている四級複素環化合物、ヒドラ
ジン系化合物等が挙げられる。これらの造核剤は2種類
以上を併用してもよい。本発明においては、下記公報に
記載されている造核剤が好ましく使用することができ
る。すなわち、特開平3−155543号公報の510
〜514頁に記載の一般式(N−I)で示される四級複
素環化合物および特開平3−95546号公報の60〜
65頁に記載の一般式(N−II)で示されるヒドラジン
系化合物;上記一般式(N−I)および(N−II)で示
される代表的な造核剤は、以下の通りである。 (N−I−1)7−(3−シクロヘキシルメトキシチオ
カルボニルアミノベンズアミド)−10−プロパルギル
−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウムトリフ
ルオロメタンスルホナート (N−I−2)6−(3−エトキシチオカルボニルアミ
ノベンズアミド)−1−プロパルギル−2,3−トリメ
チレンキノリニウム トリフルオロメタンスルホナート (N−I−3)6−エトキシチオカルボニルアミノ−2
−メチル−1−プロパルギルキノリニウム トリフルオ
ロメタンスルホナート (N−I−4)7−[3−(5−メルカプトテトラゾー
ル−1−イル)ベンズアミド]−10−プロパルギル−
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム ペルク
ロラート (N−II−1)1−ホルミル−2−{4−[3−{3−
[3−(5−メルカプトテトラゾール−1−イル)フェ
ニル]ウレイド}ベンズスルホンアミド]フェニル}ヒ
ドラジン (N−II−2)1−ホルミル−2−{4−[3−(5−
メルカプトテトラゾール−1−イル)ベンゼンスルホン
アミド]フェニル}ヒドラジン
せ法」を施す場合に使用する造核剤は感光材料中または
感光材料の処理液に含有させることができる。好ましく
は感光材料中に含有させて使用する方法である。ここ
で、造核剤とは、予めかぶらされていない内部潜像型ハ
ロゲン化銀乳剤を表面現像処理する際に作用して直接ポ
ジ像を形成する働きをする物質である。本発明において
は、カブらせ処理は造核剤を用いて行うことが好まし
い。感光材料中に含有させる場合には、内部潜像型ハロ
ゲン化銀乳剤層に添加することが好ましいが、塗布中あ
るいは処理中に拡散して造核剤がハロゲン化銀に吸着す
る限り、他の層たとえば、中間層、下塗り層やバック層
に添加してもよい。本発明に用いることのできる造核剤
としては、例えば、リサーチ・ディスクロージャー誌、
No.22534(1983年1月)50〜54頁、同
誌、No.15162(1976年11月)76〜77
頁、同誌No.23510(1983年11月)346
〜352頁に記載されている四級複素環化合物、ヒドラ
ジン系化合物等が挙げられる。これらの造核剤は2種類
以上を併用してもよい。本発明においては、下記公報に
記載されている造核剤が好ましく使用することができ
る。すなわち、特開平3−155543号公報の510
〜514頁に記載の一般式(N−I)で示される四級複
素環化合物および特開平3−95546号公報の60〜
65頁に記載の一般式(N−II)で示されるヒドラジン
系化合物;上記一般式(N−I)および(N−II)で示
される代表的な造核剤は、以下の通りである。 (N−I−1)7−(3−シクロヘキシルメトキシチオ
カルボニルアミノベンズアミド)−10−プロパルギル
−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウムトリフ
ルオロメタンスルホナート (N−I−2)6−(3−エトキシチオカルボニルアミ
ノベンズアミド)−1−プロパルギル−2,3−トリメ
チレンキノリニウム トリフルオロメタンスルホナート (N−I−3)6−エトキシチオカルボニルアミノ−2
−メチル−1−プロパルギルキノリニウム トリフルオ
ロメタンスルホナート (N−I−4)7−[3−(5−メルカプトテトラゾー
ル−1−イル)ベンズアミド]−10−プロパルギル−
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム ペルク
ロラート (N−II−1)1−ホルミル−2−{4−[3−{3−
[3−(5−メルカプトテトラゾール−1−イル)フェ
ニル]ウレイド}ベンズスルホンアミド]フェニル}ヒ
ドラジン (N−II−2)1−ホルミル−2−{4−[3−(5−
メルカプトテトラゾール−1−イル)ベンゼンスルホン
アミド]フェニル}ヒドラジン
【0337】本発明においては、上記の四級複素環系化
合物とヒドラジン系化合物とを併用することが好まし
い。造核剤を処理液に添加する場合は、現像液または特
開昭58−178350号公報に記載されているような
低pHの前浴に含有される。造核剤を処理液に添加する
場合、その使用量は、1リットル当り、10-8〜10-1
モルが好ましく、より好ましくは10-7〜10-3モルで
ある。本発明において造核剤はハロゲン化銀乳剤層に隣
接する親水性コロイド層に含有されていてもよいが、ハ
ロゲン化銀乳剤層に含有されていることが好ましい。そ
の添加量は、実際上用いられるハロゲン化銀乳剤の特
性、造核剤の化学構造および現像条件によって異なるの
で、広い範囲にわたって変化し得るが、ハロゲン化銀乳
剤中の銀1モル当り約1×10-8モル〜約1×10-2モ
ルの範囲が実際上有用で、好ましいのは銀1モル当り約
1×10-5モル〜約1×10-3モルの範囲である。
合物とヒドラジン系化合物とを併用することが好まし
い。造核剤を処理液に添加する場合は、現像液または特
開昭58−178350号公報に記載されているような
低pHの前浴に含有される。造核剤を処理液に添加する
場合、その使用量は、1リットル当り、10-8〜10-1
モルが好ましく、より好ましくは10-7〜10-3モルで
ある。本発明において造核剤はハロゲン化銀乳剤層に隣
接する親水性コロイド層に含有されていてもよいが、ハ
ロゲン化銀乳剤層に含有されていることが好ましい。そ
の添加量は、実際上用いられるハロゲン化銀乳剤の特
性、造核剤の化学構造および現像条件によって異なるの
で、広い範囲にわたって変化し得るが、ハロゲン化銀乳
剤中の銀1モル当り約1×10-8モル〜約1×10-2モ
ルの範囲が実際上有用で、好ましいのは銀1モル当り約
1×10-5モル〜約1×10-3モルの範囲である。
【0338】造核剤を使用する場合、造核剤の作用を促
進するための造核促進剤を使用することが好ましい。造
核促進剤とは、造核剤としての機能は実質的にないが、
造核剤の作用を促進して直接ポジ画像の最大濃度を高め
るおよび/または一定の直接ポジ画像の最大濃度を得る
に必要な現像時間を速める働きをする物質をいう。この
ような造核促進剤としては、任意にアルカリ金属原子ま
たはアンモニウム基で置換されていてもよいメルカプト
基を少なくとも1つ有する、チアジアゾール類、オキサ
ジアゾール類、ベンゾトリアゾール類、テトラザインデ
ン類、トリアザインデン類およびペンタザインデン類お
よび特開昭63−106656号公報、第5〜16頁に
記載の化合物を挙げることができる。また特開昭63−
226652号、同63−106656号、同63−8
740号記載の化合物をあげることができる。
進するための造核促進剤を使用することが好ましい。造
核促進剤とは、造核剤としての機能は実質的にないが、
造核剤の作用を促進して直接ポジ画像の最大濃度を高め
るおよび/または一定の直接ポジ画像の最大濃度を得る
に必要な現像時間を速める働きをする物質をいう。この
ような造核促進剤としては、任意にアルカリ金属原子ま
たはアンモニウム基で置換されていてもよいメルカプト
基を少なくとも1つ有する、チアジアゾール類、オキサ
ジアゾール類、ベンゾトリアゾール類、テトラザインデ
ン類、トリアザインデン類およびペンタザインデン類お
よび特開昭63−106656号公報、第5〜16頁に
記載の化合物を挙げることができる。また特開昭63−
226652号、同63−106656号、同63−8
740号記載の化合物をあげることができる。
【0339】これらの造核促進剤は、2種以上を併用す
ることもできる。造核促進剤は、感光材料中或いは処理
液中に含有させることができるが、感光材料中なかでも
内部潜像型ハロゲン化銀乳剤やその他の親水性コロイド
層(中間層や保護層など)中に含有させるのが好まし
い。特に好ましいのはハロゲン化銀乳剤中またはその隣
接層である。造核促進剤の添加量はハロゲン化銀1モル
当り10-6〜10-2モルが好ましく、さらに好ましくは
10-5〜10-2モルである。また、造核促進剤を処理
液、即ち現像液或いはその前浴に添加する場合にはその
1リットル当り10-8〜10-3モルが好ましく、さらに
好ましくは10-7〜10-4モルである。
ることもできる。造核促進剤は、感光材料中或いは処理
液中に含有させることができるが、感光材料中なかでも
内部潜像型ハロゲン化銀乳剤やその他の親水性コロイド
層(中間層や保護層など)中に含有させるのが好まし
い。特に好ましいのはハロゲン化銀乳剤中またはその隣
接層である。造核促進剤の添加量はハロゲン化銀1モル
当り10-6〜10-2モルが好ましく、さらに好ましくは
10-5〜10-2モルである。また、造核促進剤を処理
液、即ち現像液或いはその前浴に添加する場合にはその
1リットル当り10-8〜10-3モルが好ましく、さらに
好ましくは10-7〜10-4モルである。
【0340】本発明で使用できる公知の写真用添加剤は
前述のリサーチ・ディスクロージャーNo.17643
(1978年12月)および同No.18716(19
79年11月)に記載されており、その該当箇所を以下
の表にまとめた。 添加剤種類 RD17643 RD18716 ───────────────────────────── 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同上 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 安 定 剤 650頁右欄 6 光吸収剤、 25頁右欄 649頁右欄〜 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同上 ─────────────────────────────
前述のリサーチ・ディスクロージャーNo.17643
(1978年12月)および同No.18716(19
79年11月)に記載されており、その該当箇所を以下
の表にまとめた。 添加剤種類 RD17643 RD18716 ───────────────────────────── 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同上 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 安 定 剤 650頁右欄 6 光吸収剤、 25頁右欄 649頁右欄〜 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同上 ─────────────────────────────
【0341】本発明の写真感光材料において、写真乳剤
層その他の層は写真感光材料に通常用いられているプラ
スチックフィルム、紙、布などの可撓性支持体またはガ
ラス、陶器、金属などの剛性の支持体上に塗設される。
可撓性支持体として有用なものは、硝酸セルロース、酢
酸セルロース、酢酸醋酸セルロース、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の半合成または合成高分子から成るフィル
ム、バライタ層またはαーオレフィンポリマー(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共重
合体)等を塗布またはラミネートした紙等である。支持
体は染料や顔料を用いて着色されてもよい。ハロゲン化
銀写真乳剤層やその他の親水性コロイド層の塗布には、
例えばディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布
法、押し出し塗布法などの公知の種々の方法を使用する
ことができる。また、必要に応じて、米国特許第268
1294号、同第2761791号、同第352652
8号、同第3508947号等に記載の方法により、多
層を同時に塗布してもよい。
層その他の層は写真感光材料に通常用いられているプラ
スチックフィルム、紙、布などの可撓性支持体またはガ
ラス、陶器、金属などの剛性の支持体上に塗設される。
可撓性支持体として有用なものは、硝酸セルロース、酢
酸セルロース、酢酸醋酸セルロース、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の半合成または合成高分子から成るフィル
ム、バライタ層またはαーオレフィンポリマー(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共重
合体)等を塗布またはラミネートした紙等である。支持
体は染料や顔料を用いて着色されてもよい。ハロゲン化
銀写真乳剤層やその他の親水性コロイド層の塗布には、
例えばディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布
法、押し出し塗布法などの公知の種々の方法を使用する
ことができる。また、必要に応じて、米国特許第268
1294号、同第2761791号、同第352652
8号、同第3508947号等に記載の方法により、多
層を同時に塗布してもよい。
【0342】次に、上記直接ポジカラー写真感光材料を
用いた画像形成方法について説明する。本発明の画像形
成方法は、上記感光材料を画像露光後、下記式(D)で
示される発色現像主薬を含む現像処理液により処理し、
ポジカラー画像を得ることを特徴とする。
用いた画像形成方法について説明する。本発明の画像形
成方法は、上記感光材料を画像露光後、下記式(D)で
示される発色現像主薬を含む現像処理液により処理し、
ポジカラー画像を得ることを特徴とする。
【0343】
【化108】
【0344】上記R71で表わされるアルキル基として
は、炭素数1〜8のアルキル基を挙げることができる。
このような例としては、メチル、エチル、ブチルまたは
メトキシエチルが好ましい。上記R72で表わされるアル
キレンル基としては、炭素数2〜6のアルキレン基を挙
げることができる。このような例としては、エチレンま
たはトリメチレンが好ましい。以下に、式(D)で表わ
される現像主薬の具体例を示す。
は、炭素数1〜8のアルキル基を挙げることができる。
このような例としては、メチル、エチル、ブチルまたは
メトキシエチルが好ましい。上記R72で表わされるアル
キレンル基としては、炭素数2〜6のアルキレン基を挙
げることができる。このような例としては、エチレンま
たはトリメチレンが好ましい。以下に、式(D)で表わ
される現像主薬の具体例を示す。
【0345】
【化109】
【0346】
【化110】
【0347】本発明においては、上記(D−2)または
(D−3)で示される化合物が好ましい。
(D−3)で示される化合物が好ましい。
【0348】なお、上記以外の芳香族一級アミン系発色
現像主薬を併用してもよい。上記発色現像主薬の使用量
は、現像液1リットル当たり、好ましくは、約0.1g
〜約20g、さらに好ましくは、約0.5〜約10gで
ある。上記発色現像処理後の写真感光材料は、通常漂
白、定着処理からなる脱銀処理が施され、更に脱銀処理
後、水洗および/または安定化処理が施されるのが一般
的である。上記一連の処理工程については、特開平3−
120537号公報の380〜381頁に記載されてい
る方法が好ましく利用できる。
現像主薬を併用してもよい。上記発色現像主薬の使用量
は、現像液1リットル当たり、好ましくは、約0.1g
〜約20g、さらに好ましくは、約0.5〜約10gで
ある。上記発色現像処理後の写真感光材料は、通常漂
白、定着処理からなる脱銀処理が施され、更に脱銀処理
後、水洗および/または安定化処理が施されるのが一般
的である。上記一連の処理工程については、特開平3−
120537号公報の380〜381頁に記載されてい
る方法が好ましく利用できる。
【0349】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの例に限定されな
い。
に説明する。ただし、本発明はこれらの例に限定されな
い。
【0350】[実施例1] (試料101の作成)ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体(厚さ100μm)の表側に、以下の第1層
から第11層を、裏側に第12層から第13層を重層塗
布してカラー写真感光材料(比較試料)を作成した。第
1層塗布側のポリエチレンには、酸化チタン(4g/m
2 )を白色顔料として、また微量(0.003g/m
2 )の群青を青味付け染料として含む(支持体の表面の
色度はL*、a*、b*系で88.0、−0.20、−
0.75であった)。 (感光層組成)以下に成分と塗布量(g/m2 )を示
す。ただし、増感色素の添加量は銀1モル当たりのモル
で示す。なお、ハロゲン化銀については銀換算の塗布量
を示す。各層に用いた乳剤は、後述する乳剤EM−1の
製法に準じ、粒子形成温度を変えることで粒子サイズを
変え、調製した。ただし、第11層の乳剤としては表面
化学増感されていないリップマン乳剤を用いた。 第1層(アンチハレーション層) 黒色コロイド銀 0.10 混色防止剤(Cpd−7) 0.05 ゼラチン 0.70 第2層(中間層) ゼラチン 0.70 第3層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−1、2、3、各等量、 計5.4×10-4)で分光増感された臭化銀 (平均粒子サイズ:0.4μm、粒子サイズ分布: 10%、八面体) 0.25 ゼラチン 1.00 シアンカプラー(ExC−1、2を3:7の比) 0.30 退色防止剤(Cpd−1、2、3、4、30を各等量) 0.18 ステイン防止剤(Cpd−5) 0.003 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.03 カプラー溶媒(Solv−1、2、3を各等量) 0.12 第4層(中間層) ゼラチン 1.00 混色防止剤(Cpd−7) 0.08 混色防止剤溶媒(Solv−4、5を各等量) 0.16 ポリマーラテックス(Cpd−8) 0.10
た紙支持体(厚さ100μm)の表側に、以下の第1層
から第11層を、裏側に第12層から第13層を重層塗
布してカラー写真感光材料(比較試料)を作成した。第
1層塗布側のポリエチレンには、酸化チタン(4g/m
2 )を白色顔料として、また微量(0.003g/m
2 )の群青を青味付け染料として含む(支持体の表面の
色度はL*、a*、b*系で88.0、−0.20、−
0.75であった)。 (感光層組成)以下に成分と塗布量(g/m2 )を示
す。ただし、増感色素の添加量は銀1モル当たりのモル
で示す。なお、ハロゲン化銀については銀換算の塗布量
を示す。各層に用いた乳剤は、後述する乳剤EM−1の
製法に準じ、粒子形成温度を変えることで粒子サイズを
変え、調製した。ただし、第11層の乳剤としては表面
化学増感されていないリップマン乳剤を用いた。 第1層(アンチハレーション層) 黒色コロイド銀 0.10 混色防止剤(Cpd−7) 0.05 ゼラチン 0.70 第2層(中間層) ゼラチン 0.70 第3層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−1、2、3、各等量、 計5.4×10-4)で分光増感された臭化銀 (平均粒子サイズ:0.4μm、粒子サイズ分布: 10%、八面体) 0.25 ゼラチン 1.00 シアンカプラー(ExC−1、2を3:7の比) 0.30 退色防止剤(Cpd−1、2、3、4、30を各等量) 0.18 ステイン防止剤(Cpd−5) 0.003 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.03 カプラー溶媒(Solv−1、2、3を各等量) 0.12 第4層(中間層) ゼラチン 1.00 混色防止剤(Cpd−7) 0.08 混色防止剤溶媒(Solv−4、5を各等量) 0.16 ポリマーラテックス(Cpd−8) 0.10
【0351】 第5層(緑感層) 緑色増感色素(ExS−4、2.6×10-4) で分光増感された臭化銀(平均粒子サイズ: 0.40μm、粒子サイズ分布10%、八面体) 0.25 ゼラチン 0.80 マゼンタカプラー(ExM−1、2を各等量) 0.11 イエローカプラー(ExY−1) 0.03 退色防止剤(Cpd−9、26、30を各等量) 0.15 ステイン防止剤(Cpd−10、11、12、13を 10:7:7:1比で) 0.025 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.05 カプラー溶媒(Solv−4、6各等量) 0.15 第6層(中間層) 第4層と同じ
【0352】 第7層(イエローフィルター層) イエローコロイド銀(粒子サイズ100Å) 0.12 ゼラチン 0.70 混色防止剤(Cpd−7) 0.03 混色防止剤溶媒(Solv−4、5を各等量) 0.10 ポリマーラテックス(Cpd−8) 0.07 第8層(中間層) 第4層と同じ
【0353】 第9層(青感層) 青色増感色素(ExS−5、6各等量、 計3.5×10-4)で分光増感された 臭化銀(平均粒子サイズ:0.60μm、 粒子サイズ分布11%、八面体) 0.40 ゼラチン 0.80 イエローカプラー(ExY−1、2を各等量) 0.35 退色防止剤(Cpd−14) 0.10 退色防止剤(Cpd−30) 0.05 ステイン防止剤(Cpd−5、15を1:5の比で) 0.007 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.05 カプラー溶媒(Solv−2) 0.10
【0354】 第10層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.00 紫外線吸収剤(Cpd−2、4、16を各等量) 0.50 混色防止剤(Cpd−7、17を各等量) 0.03 分散媒(Cpd−6) 0.02 紫外線吸収剤溶媒(Solv−2、7を各等量) 0.08 イラジエーション防止染料(Cpd−18、 19を1:1の比で) 0.05 第11層(保護層) 微粒子塩臭化銀(塩化銀97モル%、 平均サイズ0.1μm) 0.03 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体 0.01 (分子量:50000) ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子サイズ: 2.4μm)と酸化けい素(平均粒子サイズ:5μm) を各等量 0.05 ゼラチン 1.80 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量) 0.18
【0355】 第12層(裏層) ゼラチン 2.50 紫外線吸収剤(Cpd−2、4、16を各等量) 0.50 染料(Cpd−18、19を1:1の比で) 0.06 第13層(裏層保護層) ポリメチルメタクリレート粒子 (平均粒子サイズ:2.4μm)と酸化けい素 (平均粒子サイズ:5μm)を各等量 0.05 ゼラチン 2.00 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量) 0.14
【0356】(乳剤EM−1の作り方)臭化カリウムと
硝酸銀の水溶液を、銀1モル当たりの0.3gの3,4
−ジメチル−1,3−チアゾリン−2−チオンを添加し
たゼラチン水溶液に激しく撹拌しながら65℃で15分
を要して同時に添加し、平均粒子サイズが0.23μm
の八面体臭化銀粒子を得た。この乳剤に銀1モル当たり
6mgのチオ硫酸ナトリウムと7mgの塩化金酸(4水
塩)を順次加え、75℃で80分間加熱することにより
化学増感処理を行った。こうして得た粒子をコアとし
て、第1回目と同様な沈殿環境で更に成長させ、最終的
に平均粒子径が0.4μmの八面体単分散コア/シェル
臭化銀乳剤を得た。粒子サイズの変動係数は約10%で
あった。この乳剤に銀1モル当たり1.5mgのチオ硫
酸ナトリウムと1.5mgの塩化金酸(4水塩)を加
え、60℃で60分間加熱して化学増感処理を行い、内
部潜像型ハロゲン化銀乳剤を得た。
硝酸銀の水溶液を、銀1モル当たりの0.3gの3,4
−ジメチル−1,3−チアゾリン−2−チオンを添加し
たゼラチン水溶液に激しく撹拌しながら65℃で15分
を要して同時に添加し、平均粒子サイズが0.23μm
の八面体臭化銀粒子を得た。この乳剤に銀1モル当たり
6mgのチオ硫酸ナトリウムと7mgの塩化金酸(4水
塩)を順次加え、75℃で80分間加熱することにより
化学増感処理を行った。こうして得た粒子をコアとし
て、第1回目と同様な沈殿環境で更に成長させ、最終的
に平均粒子径が0.4μmの八面体単分散コア/シェル
臭化銀乳剤を得た。粒子サイズの変動係数は約10%で
あった。この乳剤に銀1モル当たり1.5mgのチオ硫
酸ナトリウムと1.5mgの塩化金酸(4水塩)を加
え、60℃で60分間加熱して化学増感処理を行い、内
部潜像型ハロゲン化銀乳剤を得た。
【0357】各感光層には、造核剤としてExZK−1
とExZK−2をハロゲン化銀に対しそれぞれ10-3重
量%、10-2重量%、造核促進剤としてCpd−22、
28、29を各々10-2重量%用いた。さらに各層には
乳化分散助剤としてアルカノールXC(Du Pont
社)及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを、塗
布助剤としてコハク酸エステル及びMagefac F
−120(大日本インキ化学工業(株)製)を用いた。
ハロゲン化銀及びコロイド銀含有層には安定剤として、
Cpd−23、24、25を各等量を用いた。以下に上
記試料の作成に用いた化合物を示す。
とExZK−2をハロゲン化銀に対しそれぞれ10-3重
量%、10-2重量%、造核促進剤としてCpd−22、
28、29を各々10-2重量%用いた。さらに各層には
乳化分散助剤としてアルカノールXC(Du Pont
社)及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを、塗
布助剤としてコハク酸エステル及びMagefac F
−120(大日本インキ化学工業(株)製)を用いた。
ハロゲン化銀及びコロイド銀含有層には安定剤として、
Cpd−23、24、25を各等量を用いた。以下に上
記試料の作成に用いた化合物を示す。
【0358】
【化111】
【0359】
【化112】
【0360】
【化113】
【0361】
【化114】
【0362】
【化115】
【0363】
【化116】
【0364】
【化117】
【0365】
【化118】
【0366】
【化119】
【0367】
【化120】
【0368】
【化121】
【0369】
【化122】
【0370】
【化123】
【0371】
【化124】
【0372】Solv−1 ジ(2−エチルヘキシル)
セバケート Solv−2 トリノニルホスフェート Solv−3 ジ(3−メチルヘキシル)フタレート Solv−4 トリクレジルホスフェート Solv−5 ジブチルフタレート Solv−6 トリオクチルホスフェート Solv−7 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート H−1 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセタ
アミド)エタン H−2 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジン・Na塩 ExZK−1 7−(3−エトキシチオカルボニルアミノベンズアミ
ド)−9−メチル−10−プロパルギル−1,2,3,
4−テトラヒドロアクリジニウム トリフルオロメタン
スルホナート ExZK−2 2−[4−{3−[3−{3−[5−{3−[2−クロ
ロ−5−(1−ドデシルオキシカルボニルエトキシカル
ボニル)フェニルカルバモイル]−4−ヒドロキシ−1
−ナフチルチオ}テトラゾール−1−イル]フェニル}
ウレイド]ベンゼンスルホンアミド}フェニル]−1−
ホルミルヒドラジン
セバケート Solv−2 トリノニルホスフェート Solv−3 ジ(3−メチルヘキシル)フタレート Solv−4 トリクレジルホスフェート Solv−5 ジブチルフタレート Solv−6 トリオクチルホスフェート Solv−7 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート H−1 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセタ
アミド)エタン H−2 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジン・Na塩 ExZK−1 7−(3−エトキシチオカルボニルアミノベンズアミ
ド)−9−メチル−10−プロパルギル−1,2,3,
4−テトラヒドロアクリジニウム トリフルオロメタン
スルホナート ExZK−2 2−[4−{3−[3−{3−[5−{3−[2−クロ
ロ−5−(1−ドデシルオキシカルボニルエトキシカル
ボニル)フェニルカルバモイル]−4−ヒドロキシ−1
−ナフチルチオ}テトラゾール−1−イル]フェニル}
ウレイド]ベンゼンスルホンアミド}フェニル]−1−
ホルミルヒドラジン
【0373】(試料102の作成)上記試料101の作
成において、第3層(赤感層)に含有されているシアン
カプラー(ExC−1およびExC−2)を、下記に示
すシアンカプラー(Cy−1)に変えた(等モルで置き
換えた)以外は、試料101と同様にして試料102を
作成した(比較試料)。
成において、第3層(赤感層)に含有されているシアン
カプラー(ExC−1およびExC−2)を、下記に示
すシアンカプラー(Cy−1)に変えた(等モルで置き
換えた)以外は、試料101と同様にして試料102を
作成した(比較試料)。
【0374】
【化125】
【0375】(試料103の作成)上記試料101の作
成において、第5層(緑感層)に含有されているマゼン
タカプラー(ExM−1およびExM−2)を、下記に
示すマゼンタカプラー(M−22)に変えた(等モルで
置き換えた)以外は、試料101と同様にして試料10
3を作成した(比較試料)。
成において、第5層(緑感層)に含有されているマゼン
タカプラー(ExM−1およびExM−2)を、下記に
示すマゼンタカプラー(M−22)に変えた(等モルで
置き換えた)以外は、試料101と同様にして試料10
3を作成した(比較試料)。
【0376】
【化126】
【0377】(試料104の作成)上記試料101の作
成において、第9層(青感層)に含有されているイエロ
ーカプラー(ExY−1およびExY−2)を、下記に
示すイエローカプラー(Y(I)−31)に変えた(等
モルで置き換えた)以外は、試料101と同様にして試
料104を作成した(比較試料)。
成において、第9層(青感層)に含有されているイエロ
ーカプラー(ExY−1およびExY−2)を、下記に
示すイエローカプラー(Y(I)−31)に変えた(等
モルで置き換えた)以外は、試料101と同様にして試
料104を作成した(比較試料)。
【0378】
【化127】
【0379】(試料105の作成)上記試料101の作
成において、第3層(赤感層)に含有されているシアン
カプラー(ExC−1およびExC−2)を上記シアン
カプラー(Cy−1)に、第5層(緑感層)に含有され
ているマゼンタカプラー(ExM−1およびExM−
2)を上記マゼンタカプラー(M−22)に、そして第
9層(青感層)に含有されているイエローカプラー(E
xY−1およびExY−2)を上記イエローカプラー
(Y(I)−31)にそれぞれ変え(等モルで置き換
え)た以外は、試料101と同様にして試料105を作
成した(本発明試料)。
成において、第3層(赤感層)に含有されているシアン
カプラー(ExC−1およびExC−2)を上記シアン
カプラー(Cy−1)に、第5層(緑感層)に含有され
ているマゼンタカプラー(ExM−1およびExM−
2)を上記マゼンタカプラー(M−22)に、そして第
9層(青感層)に含有されているイエローカプラー(E
xY−1およびExY−2)を上記イエローカプラー
(Y(I)−31)にそれぞれ変え(等モルで置き換
え)た以外は、試料101と同様にして試料105を作
成した(本発明試料)。
【0380】(試料106の作成)上記試料105の作
成において、第3層(赤感層)に含有されているシアン
カプラー(Cy−1)を下記に示すシアンカプラー(C
y−4)に変え(等モルで置き換え)た以外は、試料1
05と同様にして試料106を作成した(本発明試
料)。
成において、第3層(赤感層)に含有されているシアン
カプラー(Cy−1)を下記に示すシアンカプラー(C
y−4)に変え(等モルで置き換え)た以外は、試料1
05と同様にして試料106を作成した(本発明試
料)。
【0381】
【化128】
【0382】(試料107の作成)上記試料105の作
成において、第5層(緑感層)に含有されているマゼン
タカプラー(M−22)を下記に示すマゼンタカプラー
(M−23)に変え(等モルで置き換え)た以外は、試
料105と同様にして試料107を作成した(本発明試
料)。
成において、第5層(緑感層)に含有されているマゼン
タカプラー(M−22)を下記に示すマゼンタカプラー
(M−23)に変え(等モルで置き換え)た以外は、試
料105と同様にして試料107を作成した(本発明試
料)。
【0383】
【化129】
【0384】(試料108の作成)上記試料105の作
成において、第9層(青感層)に含有されているイエロ
ーカプラー(Y(I)−31)を下記に示すイエローカ
プラー(Y(II)−28)に変え(等モルで置き換え)
た以外は、試料105と同様にして試料108を作成し
た(本発明試料)。
成において、第9層(青感層)に含有されているイエロ
ーカプラー(Y(I)−31)を下記に示すイエローカ
プラー(Y(II)−28)に変え(等モルで置き換え)
た以外は、試料105と同様にして試料108を作成し
た(本発明試料)。
【0385】
【化130】
【0386】(試料109〜116の作成)上記試料1
01〜108の作成において、第10層(紫外線吸収
層)に含有されているイラジエーション防止染料(Cp
d−18、19)を下記に示す染料(I−2、5)に変
え(等モルで置き換え)た以外は、試料101〜108
と同様にしてそれぞれ対応する試料109〜116を作
成した(比較試料;109〜112、本発明試料;11
3〜116)。
01〜108の作成において、第10層(紫外線吸収
層)に含有されているイラジエーション防止染料(Cp
d−18、19)を下記に示す染料(I−2、5)に変
え(等モルで置き換え)た以外は、試料101〜108
と同様にしてそれぞれ対応する試料109〜116を作
成した(比較試料;109〜112、本発明試料;11
3〜116)。
【0387】
【化131】
【0388】[直接ポジカラー写真感光材料としての評
価]以上のようにして作成した各ハロゲン化銀カラー写
真感光材料(試料101〜116)について、色再現
性、画像の保存性およびこれらの処理液疲労による変化
の評価を行った。なお、これらの感光材料を用いた画像
形成方法は、以下の処理に従った。
価]以上のようにして作成した各ハロゲン化銀カラー写
真感光材料(試料101〜116)について、色再現
性、画像の保存性およびこれらの処理液疲労による変化
の評価を行った。なお、これらの感光材料を用いた画像
形成方法は、以下の処理に従った。
【0389】(色再現性の評価)試料をイエロー、マゼ
ンタおよびシアンの各色相に単発色させて発色画像(色
素画像)を得たのち、それぞれの色相の色素画像につい
てλ700 (イエロー)、λ660 (マゼンタ)およびλ
400 (シアン)の波長での吸収濃度(不要な吸収濃度)
を分光光度計を用いて測定し、評価した。
ンタおよびシアンの各色相に単発色させて発色画像(色
素画像)を得たのち、それぞれの色相の色素画像につい
てλ700 (イエロー)、λ660 (マゼンタ)およびλ
400 (シアン)の波長での吸収濃度(不要な吸収濃度)
を分光光度計を用いて測定し、評価した。
【0390】(画像の保存性の評価)以下の光褪色性試
験を実施し、評価した。試料を画像露光後、発色現像処
理を行ってフルカラー発色画像を得たのち、これを蛍光
灯(3万ルックス)に2週間さらし、得られた画像のイ
エロー、マゼンタおよびシアン濃度を青色光、緑色光お
よび赤色光にて濃度計(X−Rite310RT、X−
Rite社製)を用いてそれぞれ測定し、マゼンタ濃度
1.5の部分に対するイエロー、シアン濃度の測定値の
差(△DG-R および△DG-B )で評価した。
験を実施し、評価した。試料を画像露光後、発色現像処
理を行ってフルカラー発色画像を得たのち、これを蛍光
灯(3万ルックス)に2週間さらし、得られた画像のイ
エロー、マゼンタおよびシアン濃度を青色光、緑色光お
よび赤色光にて濃度計(X−Rite310RT、X−
Rite社製)を用いてそれぞれ測定し、マゼンタ濃度
1.5の部分に対するイエロー、シアン濃度の測定値の
差(△DG-R および△DG-B )で評価した。
【0391】(処理液疲労による変化の評価)下記の標
準現像処理条件(処理方法B)に対して以下の二つの条
件変更を行った(処理方法A)。 (1)液の累積補充量がそのタンク容量の9倍になるま
で連続処理した。 (2)漂白定着液の持ち込み量に対する水洗水補充量の
倍率を3倍にした。
準現像処理条件(処理方法B)に対して以下の二つの条
件変更を行った(処理方法A)。 (1)液の累積補充量がそのタンク容量の9倍になるま
で連続処理した。 (2)漂白定着液の持ち込み量に対する水洗水補充量の
倍率を3倍にした。
【0392】[発色現像処理]自動現像機を用いて以下
に記載の方法で、液の累積補充量がそのタンク容量の3
倍になるまで連続処理した(処理方法B)。
に記載の方法で、液の累積補充量がそのタンク容量の3
倍になるまで連続処理した(処理方法B)。
【0393】 ──────────────────────────────────── 処理工程 時間 温度 母液タンク容量 補充量 ──────────────────────────────────── 発色現像 135秒 38℃ 11リットル 300ml/m2 漂白定着 40秒 33℃ 3リットル 300ml/m2 水洗(1) 40秒 33℃ 3リットル −−− 水洗(2) 40秒 33℃ 3リットル 320ml/m2 乾燥 30秒 80℃ ────────────────────────────────────
【0394】水洗水の補充方式は、水洗浴(2)に補充
し、水洗浴(2)のオーバーフロー液を水洗浴(1)に
導く、いわゆる向流補充方式とした。このとき感光材料
による漂白定着浴から水洗浴(1)への漂白定着液の持
ち込み量は35ml/m2 であり、漂白定着液の持ち込
み量に対する水洗水補充量の倍率は9.1倍であった。
し、水洗浴(2)のオーバーフロー液を水洗浴(1)に
導く、いわゆる向流補充方式とした。このとき感光材料
による漂白定着浴から水洗浴(1)への漂白定着液の持
ち込み量は35ml/m2 であり、漂白定着液の持ち込
み量に対する水洗水補充量の倍率は9.1倍であった。
【0395】各処理液の組成は、以下の通りであった。 ──────────────────────────────────── 発色現像液 母液 補充液 ──────────────────────────────────── D−ソルビット 0.15g 0.20g ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ 0.15g 0.20g ホルマリン縮合物 エチレンジアミンテトラキス 1.5g 1.5g メチレンホスホン酸 ジエチレングリコール 12.0ml 16.0ml ベンジルアルコール 13.5ml 18.0ml 臭化カリウム 0.70g −−− ベンゾトリアゾール 0.003g 0.004g 亜硫酸ナトリウム 2.4g 3.2g N,N−ビス(カルボキシメチル) 4.0g 5.3g ヒドラジン D−グルコース 2.0g 2.4g トリエタノールアミン 6.0g 8.0g N−エチル−N−(β−メタン 6.4g 8.5g スルホンアミドエチル)−3 −メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 炭酸カリウム 30.0g 25.0g 蛍光増白剤(ジアミノスチルベン系) 1.0g 1.2g 水を加えて 1000ml 1000ml ──────────────────────────────────── pH(25℃) 10.25 11.00 ────────────────────────────────────
【0396】 ──────────────────────────────────── 漂白定着液 母液 補充液 ──────────────────────────────────── エチレンジアミン4酢酸・ 2.0g 母液に同じ 2ナトリウム・2水塩 エチレンジアミン4酢酸・Fe(III )・ 70.0g アンモニウム・2水塩 チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル)180ml p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 45.0g 重亜硫酸ナトリウム 35.0g 5−メルカプト−1,3,4−トリアゾール 0.5g 硝酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1000ml ──────────────────────────────────── pH(25℃) 6.10 ────────────────────────────────────
【0397】「水洗水」母液、補充液とも水道水をH型
強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハース社製アン
バーライトIR−120B)と、OH型アニオン交換樹
脂(同アンバーライトIR−400)を充填した混床式
カラムに通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃
度を3mg/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソ
シアヌール酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナト
リウム0.15g/リットルを添加した。この液のpH
は6.5〜7.5の範囲にあった。
強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハース社製アン
バーライトIR−120B)と、OH型アニオン交換樹
脂(同アンバーライトIR−400)を充填した混床式
カラムに通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃
度を3mg/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソ
シアヌール酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナト
リウム0.15g/リットルを添加した。この液のpH
は6.5〜7.5の範囲にあった。
【0398】上記の結果を下記の表1(処理方法Aで実
施)及び表2(処理方法Bで実施)に示す。
施)及び表2(処理方法Bで実施)に示す。
【0399】
【表1】
【0400】
【表2】
【0401】表1及び表2に示された結果から明らかな
ように、本発明にかかるイエロー、マゼンタおよびシア
ンカプラーを用い、かつ前記式(I)で表される染料を
含む直接ポジ写真感光材料(本発明試料113〜11
6)は、不要吸収濃度が低く(すなわち発色色相に優
れ、色再現性がよい)、光褪色試験後の各色素画像間の
濃度差が小さい(すなわちカラーバランスのくずれが小
さい)。一方、比較試料(101〜112)はいずれか
の発色色素画像において不要吸収濃度が高かったり、あ
るいは光褪色試験後の各色素画像間の濃度差が大きかっ
たりして、不要吸収濃度、画像保存性のいずれかが劣っ
ている。また処理液を繰り返して使用しても本発明の試
料は、不要吸収濃度や画像保存性の変動は比較的少な
い。
ように、本発明にかかるイエロー、マゼンタおよびシア
ンカプラーを用い、かつ前記式(I)で表される染料を
含む直接ポジ写真感光材料(本発明試料113〜11
6)は、不要吸収濃度が低く(すなわち発色色相に優
れ、色再現性がよい)、光褪色試験後の各色素画像間の
濃度差が小さい(すなわちカラーバランスのくずれが小
さい)。一方、比較試料(101〜112)はいずれか
の発色色素画像において不要吸収濃度が高かったり、あ
るいは光褪色試験後の各色素画像間の濃度差が大きかっ
たりして、不要吸収濃度、画像保存性のいずれかが劣っ
ている。また処理液を繰り返して使用しても本発明の試
料は、不要吸収濃度や画像保存性の変動は比較的少な
い。
【0402】[実施例2] (1)上記試料101、105、108、109、11
3および116を使用して以下の画像形成方法を実施し
た。そして上記実施例1で行った評価方法と同様な方法
で評価した。上記実施例1において、発色現像液に含有
されている発色現像主薬を[N−エチル−N−β−(メ
タンスルホンアミドエチル)−3−エチル−4−アミノ
アニリン硫酸塩]の代わりに下記に示す化合物(D−
2;母液:4.3g、補充液:5.6g)に変えた以外
は、実施例1と同様な方法で画像形成方法を実施した。
3および116を使用して以下の画像形成方法を実施し
た。そして上記実施例1で行った評価方法と同様な方法
で評価した。上記実施例1において、発色現像液に含有
されている発色現像主薬を[N−エチル−N−β−(メ
タンスルホンアミドエチル)−3−エチル−4−アミノ
アニリン硫酸塩]の代わりに下記に示す化合物(D−
2;母液:4.3g、補充液:5.6g)に変えた以外
は、実施例1と同様な方法で画像形成方法を実施した。
【0403】(2)上記試料105、108、113お
よび116を使用して以下の画像形成方法を実施した。
そして上記実施例1で行った評価方法と同様な方法で評
価した。上記実施例1において、発色現像液に含有され
ている発色現像主薬を[N−エチル−N−β−(メタン
スルホンアミドエチル)−3−エチル−4−アミノアニ
リン硫酸塩]の代わりに下記に示す化合物(D−3;母
液:4.6g、補充液:6.1g)に変えた以外は、実
施例1と同様な方法で画像形成方法を実施した。
よび116を使用して以下の画像形成方法を実施した。
そして上記実施例1で行った評価方法と同様な方法で評
価した。上記実施例1において、発色現像液に含有され
ている発色現像主薬を[N−エチル−N−β−(メタン
スルホンアミドエチル)−3−エチル−4−アミノアニ
リン硫酸塩]の代わりに下記に示す化合物(D−3;母
液:4.6g、補充液:6.1g)に変えた以外は、実
施例1と同様な方法で画像形成方法を実施した。
【0404】
【化132】
【0405】上記の結果を下記の表3(処理方法Aで実
施)及び表4(処理方法Bで実施)に示す。
施)及び表4(処理方法Bで実施)に示す。
【0406】
【表3】
【0407】
【表4】
【0408】表3及び表4に示された結果から明らかな
ように、本発明にかかるイエロー、マゼンタおよびシア
ンカプラーを用い、かつ前記式(I)で表される染料を
含む直接ポジ写真感光材料(本発明試料113及び11
6)を利用し、特定の現像処理液を用いて画像形成方法
を実施した場合には、不要吸収濃度は更に低下し、また
光褪色試験後の各色素画像間の濃度差も更に小さくな
る。また前記実験結果と同様に、処理液を繰り返して使
用しても本発明の試料を用いて画像形成を行うと、不要
吸収濃度や画像保存性の変動は比較的少ない。
ように、本発明にかかるイエロー、マゼンタおよびシア
ンカプラーを用い、かつ前記式(I)で表される染料を
含む直接ポジ写真感光材料(本発明試料113及び11
6)を利用し、特定の現像処理液を用いて画像形成方法
を実施した場合には、不要吸収濃度は更に低下し、また
光褪色試験後の各色素画像間の濃度差も更に小さくな
る。また前記実験結果と同様に、処理液を繰り返して使
用しても本発明の試料を用いて画像形成を行うと、不要
吸収濃度や画像保存性の変動は比較的少ない。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上に、予めかぶらされていない内
部潜像型ハロゲン化銀乳剤を含む青感層、緑感層および
赤感層のそれぞれが少なくとも一層設けられてなる直接
ポジカラー写真感光材料において、 前記青感層が、アシルアセトアニリド型イエローカプラ
ーを含み、そのアシル基が、下記式(Y−I)または
(Y−II): 【化1】 [式(Y−I) 中、Z11はアリール基または三級アルキ
ル基を表わす。] 【化2】 [式(Y−II) 中、R21は一価の基を表わし、Q21は、
Cと共に、3〜5員の炭化水素環又は3〜5員の複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表わす、ただし、
R21は水素原子であることはなく、また、Q21と結合し
て環を形成することはない。]で示され、 前記緑感層が、下記式(M): 【化3】 [式中、R41はアルキル基またはアリール基を表わし、
Z41は窒素原子を2〜4個含む5員のアゾール環を形成
するのに必要な非金属原子群を表わし(該アゾール環は
置換基(縮合環を含む)を有していてもよい)、X41は
水素原子または現像主薬の酸化体とのカップリング反応
により離脱可能な基を表わす、但し、R41がアルキル基
の場合には、X41はハロゲン原子ではない。]で示され
るマゼンタカプラーを含み、 前記赤感層が、下記式(Cy): 【化4】 [式中、R51は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル
基を表わし、R52はアルキル基、アリール基または複素
環基を表わし、R53は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはカルボン
アミド基を表わし、そしてX51は水素原子または現像主
薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を
表わす。]で示されるシアンカプラーを含み、かつ感光
材料が、分子中に少なくとも3個のスルホ基を有する下
記式(I): 【化5】 [式中、R61及びR62はそれぞれ独立に、アルキル基を
表し、R63は、アルキル基またはアルケニル基を表し、
Lは、−O−Y−SO3 Mまたは−NZ61Z62を表し
(Z61及びZ62はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アシル基または−Y−
SO3 Mを表す。)、Yは、アルキレン基またはアルケ
ニレン基を表し、Mはカチオンを表し、X61、X62及び
X63は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置換アミ
ノ基またはアルコキシカルボニル基を表し、mは0また
は1を表し、nは1または2を表す。]で表される染料
を含むことを特徴とする直接ポジカラー写真感光材料。 - 【請求項2】 上記アシルアセトアニリド型イエローカ
プラーのアシル基が、式(Y−II): 【化6】 [式(Y−II) 中、R21は一価の基を表わし、Q21は、
Cと共に、3〜5員の炭化水素環又は3〜5員の複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表わす、ただし、
R21は水素原子であることはなく、また、Q21と結合し
て環を形成することはない。]で示される請求項1に記
載の直接ポジカラー写真感光材料。 - 【請求項3】 支持体上に、予めかぶらされていない内
部潜像型ハロゲン化銀乳剤を含む青感層、緑感層および
赤感層のそれぞれが少なくとも一層設けられており、 前記青感層が、アシルアセトアニリド型イエローカプラ
ーを含み、そのアシル基が、下記式(Y−I)または
(Y−II): 【化7】 [式(Y−I) 中、Z11はアリール基または三級アルキ
ル基を表わす。] 【化8】 [式(Y−II) 中、R21は一価の基を表わし、Q21は、
Cと共に、3〜5員の炭化水素環又は3〜5員の複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表わす、ただし、
R21は水素原子であることはなく、また、Q21と結合し
て環を形成することはない。]で示され、 前記緑感層が、下記式(M): 【化9】 [式中、R41はアルキル基またはアリール基を表わし、
Z41は窒素原子を2〜4個含む5員のアゾール環を形成
するのに必要な非金属原子群を表わし(該アゾール環
は、置換基(縮合環を含む)を有していてもよい)、X
41は水素原子または現像主薬の酸化体とのカップリング
反応により離脱可能な基を表わす、但し、R41がアルキ
ル基の場合には、X41はハロゲン原子ではない。]で示
されるマゼンタカプラーを含み、 前記赤感層が、下記式(Cy): 【化10】 [式中、R51は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル
基を表わし、R52はアルキル基、アリール基または複素
環基を表わし、R53は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはカルボン
アミド基を表わし、そしてX51は水素原子または現像主
薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を
表わす。]で示されるシアンカプラーを含み、かつ感光
材料が、分子中に少なくとも3個のスルホ基を有する下
記式(I): 【化11】 [式中、R61及びR62はそれぞれ独立に、アルキル基を
表し、R63は、アルキル基またはアルケニル基を表し、
Lは、−O−Y−SO3 Mまたは−NZ61Z62を表し
(Z61及びZ62はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アシル基または−Y−
SO3 Mを表す。)、Yは、アルキレン基またはアルケ
ニレン基を表し、Mはカチオンを表し、X61、X62及び
X63は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置換アミ
ノ基またはアルコキシカルボニル基を表し、mは0また
は1を表し、nは1または2を表す。]で表される染料
を含む直接ポジカラー写真感光材料を、下記式(D): 【化12】 [式中、R71はアルキル基を表わし、R72はアルキレン
基を表わし、但し、R71とR72は互いに連結して環を形
成してもよい。]で示される現像主薬を用いて現像処理
することを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項4】 上記アシルアセトアニリド型イエローカ
プラーのアシル基が、式(Y−II): 【化13】 [式(Y−II) 中、R21は一価の基を表わし、Q21は、
Cと共に、3〜5員の炭化水素環又は3〜5員の複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表わす、ただし、
R21は水素原子であることはなく、また、Q21と結合し
て環を形成することはない。]で示される請求項3に記
載の画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33133291A JPH05142690A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 直接ポジカラー写真感光材料および画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33133291A JPH05142690A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 直接ポジカラー写真感光材料および画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05142690A true JPH05142690A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18242503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33133291A Withdrawn JPH05142690A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 直接ポジカラー写真感光材料および画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05142690A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5681690A (en) * | 1996-03-27 | 1997-10-28 | Eastman Kodak Company | Photographic dye-forming coupler, emulsion layer, element, and process |
US5686235A (en) * | 1996-08-20 | 1997-11-11 | Eastman Kodak Company | Photographic elements containing cyan dye-forming coupler having a sulfone ballast group |
WO2019213543A1 (en) * | 2018-05-04 | 2019-11-07 | Li-Cor, Inc. | 2-[2-[4-[bis(2-sulfoethyl)amino]phenyl]ethenyl]-1-butyl-3,3-dimethyl-3h-indolium hemicyanine dyes for the detection of antibodies and other biomolecules |
US11186719B2 (en) | 2018-05-04 | 2021-11-30 | Li-Cor, Inc. | Hemicyanine dyes |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP33133291A patent/JPH05142690A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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