JPH0572616A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0572616A
JPH0572616A JP3149344A JP14934491A JPH0572616A JP H0572616 A JPH0572616 A JP H0572616A JP 3149344 A JP3149344 A JP 3149344A JP 14934491 A JP14934491 A JP 14934491A JP H0572616 A JPH0572616 A JP H0572616A
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JP
Japan
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film
signal
bar code
supply spool
magnetic head
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JP3149344A
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Inventor
Takeshi Egawa
全 江川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム給送速度を検出する為の特別な検出
手段を無くしつつ、正確な情報の記録を直ちに行うこと
が可能となる。 【構成】 フィルム給送停止時のバ−コ−ドの信号検出
手段に対向した位置を記憶する記憶手段401aと、フ
ィルム給送中に、信号検出手段309,406からの信
号を、前記記憶手段からの信号に基づいてバ−コ−ドの
白黒の幅に依存しないバ−コ−ド信号に補正し、該エン
コ−ダ信号より供給スプ−ルの回転速度を検出する回転
速度検出手段401と、該回転速度検出手段からの信号
よりフィルムの給送速度を判別して、磁気ヘッド314
の書込み周波数を可変する書込周波数可変手段401,
412とを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムカ−トリッジ
内の供給スプ−ルと一体的に回転し、フィルムに関する
情報がバ−コ−ドにより記録されている記録円盤を有す
るフィルムカ−トリッジを用いるカメラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フィルムの給送に連動して一体的に動く
円盤上にフィルムに関する情報を磁気情報として記録
し、フィルムの給送時にこの情報を読み取る様にしたカ
メラが特開昭55−22799号にて提案されている。
【0003】また、実開昭58−183695号では、
カセットテ−プのテ−プ巻取りリ−ルにバ−コ−ドにて
該カセットテ−プに関する情報を記録し、該テ−プ巻取
りリ−ルの回転中にこの情報を読み取る様にしたものが
提案されている。
【0004】また、近年カメラに磁気ヘッドを備え、フ
ィルムに備わった磁気記憶部へ該磁気ヘッドにより撮影
年月日、シャッタ秒時、絞り値等の情報を書き込んだ
り、必要に応じてここより情報を読み出したりすること
を可能とするカメラが米国特許第4864332号等に
より提案されている。
【0005】そこで本願出願人は、前記円盤上に磁気情
報ではなくバ−コ−ドにてフィルム情報が記録されてお
り、且つフィルムとして、前記磁気記憶部を備えたフィ
ルムを収納したフィルムカ−トリッジを用い、例えば、
フィルムの空送り時にフィルム情報を前記バ−コ−ドよ
り光学的に読み取る様にすると共に、撮影後のフィルム
巻上げ時に前記フィルムの磁気記憶部へ情報の書き込み
或は読み出しを可能とするカメラを先願している。
【0006】さらに、磁気ヘッドにより情報の記録を行
う際、フィルム給送に同期して適度な密度で記録を行う
為に該フィルム給送速度を検出するためのロ−タリ−エ
ンコ−ダ等を備える必要があるが、本願出願人は、上記
の如きカメラを構成した場合、フィルムカ−トリッジに
備えられた円盤上よりバ−コ−ド(明暗)を読み取るタ
イミングと、フィルムの磁気記憶部への情報の書き込み
タイミングとは異なる点などに着目し、上記バ−コ−ド
を読み取る手段をうまく利用することで、フィルム給送
速度を検出するためのエンコ−ダ等をカメラより無くす
ことのできるカメラを新たに提案(同日出願)してい
る。
【0007】なお、情報の書き込みが可能カメラにおい
て、上記フィルム給送速度を検出するためのエンコ−ダ
等を備えていない場合、カメラのフィルム給送は本来定
速送り等を考えて設計されていない為、記録密度が大き
くばらつき、記録エラ−を生じることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先のバ
−コ−ドは、原理上、明の部分、暗の部分の幅が情報内
容によって異なっている(所定の比率にて異なる幅に設
定されている)。そのため、平均することにより概略の
回転速度は得られるが、それほど正確ではなく、細かな
書込み制御を必要とするような磁気記録には不充分であ
る。この事から、読み取ったバ−コ−ドの信号を、明,
暗(白,黒)の幅に依存しないバ−コ−ド信号に変換
し、この補正したバ−コ−ド信号より供給スプ−ルの回
転速度を求めてフィルムの給送速度を判別し、磁気ヘッ
ドの書込み周波数を可変する事が考えられる。これによ
り、正確な磁気記録が期待できる。しかし、フィルム1
駒給送においては、供給スプ−ルに巻き付いているフィ
ルムの径が大きいと、フィルム1駒給送が終了しても供
給スプ−ルが一回転しない場合も生じる。この場合、供
給スプ−ルが一回転して初めてバ−コ−ド信号を検出で
きるような構成のバ−コ−ドであった場合、つまり例え
ば基準位置を含むそれぞれ幅の異なる4本のバ−(明暗
の)より成り、供給スプ−ルが一回転することでこの4
本のバ−全てを読み取れる様な構成のバ−コ−ドであっ
た場合、供給スプ−ルが完全に一回転しないとそれぞれ
のバ−の幅を判読して該幅に依存しないバ−コ−ド信号
を求めることは出来ず、よって供給スプ−ルの回転速度
が正確に得られない、つまり正確な磁気記録を期待でき
ないと云う問題が残っている。
【0009】本発明の目的は、フィルム給送速度を検出
する為の特別な検出手段を無くしつつ、正確な情報の記
録を直ちに行うことのできるカメラを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルム給送
停止時のバ−コ−ドの前記信号検出手段に対向した位置
を記憶する記憶手段と、フィルム給送中に、信号検出手
段からの信号を、前記記憶手段からの信号に基づいてバ
−コ−ドの白黒の幅に依存しないバ−コ−ド信号に補正
し、該エンコ−ダ信号より供給スプ−ルの回転速度を検
出する回転速度検出手段と、該回転速度検出手段からの
信号よりフィルムの給送速度を判別して、磁気ヘッドの
書込み周波数を可変する書込周波数可変手段とを設けて
いる。
【0011】
【作用】書込周波数可変手段は、記憶手段からの信号に
基づいて得られるバ−コ−ドの白黒の幅に依存しないバ
−コ−ド信号より想定される供給スプ−ルの回転速度か
らフィルムの給送速度を判別して、磁気ヘッドの書込み
周波数を可変するようにしている。
【0012】
【実施例】図1及び図2は本発明において使用するフィ
ルムカ−トリッジを示すものであり、図1はその斜視
図、図2はその平面図である。
【0013】これらの図において、1はフィルムカ−ト
リッジ、2は供給スプ−ル、2aは後述のカメラのフォ
−クと係合する係合穴である。3は供給スプ−ル2と一
体的に回転する円盤であり、該円盤3上には図示の様に
フィルムに関する情報がバ−コ−ドにより記録されてい
る。
【0014】図3は上記フィルムカ−トリッジ1内に収
納されるフィルムについて説明するための図である。
【0015】図3において、21は各駒の位置決めに使
われるパ−フォレ−ションであり、1駒に1個備わって
いる。22はフィルム、23は露光される撮影駒であ
る。24は各撮影駒に対応してフィルム長手方向に形成
された磁気記憶部であり、ここには後述する磁気ヘッド
314により、例えば撮影年月日、撮影時のシャッタ秒
時、絞り値、或は光源の種類等が書き込まれる。
【0016】図4は本発明の第1の実施例におけるカメ
ラの背蓋を外して示す背面図である。
【0017】図4において、301はレリ−ズボタン、
302はファインダ、303はカメラ本体、304はス
プ−ル室、305はフィルム巻取りスプ−ル、306は
フィルムガイドレ−ル、307はフィルムの1駒分を検
出するためにフィルム22のパ−フォレ−ション21を
検出するフォトリフレクタ、308はフィルムを露光す
るアパ−チャ、309は図1及び図2で示した円盤3に
記録されたバ−コ−ドの明暗を検出するためのフォトリ
フレクタ、310はフィルムカ−トリッジ1の供給スプ
−ル2の係合穴2aと係合するフォ−ク、311はカ−
トリッジ室、312はカ−トリッジ室蓋313の開閉の
状態を検出するためのピンであり、後述するカ−トリッ
ジ室蓋スイッチ403と連動している。314はフィル
ム22の磁気記憶部24に磁気記録を行う為の磁気ヘッ
ドである。
【0018】図5は図4に示したカメラの電気ブロック
図である。
【0019】図5において、401はカメラのシ−ケン
スを制御するマイクロコンピュ−タ(以下マイコンと記
す)であり、内部にバ−コ−ド停止位置の状態等を記憶
するメモリ401aを有している。402は図4のレリ
−ズボタン301の押圧に連動してONするレリ−ズス
イッチ、403は図4のカ−トリッジ室蓋313の開閉
によりスライドするピン312の動きに連動してON,
OFFするカ−トリッジ室蓋スイッチ、404は被写体
輝度を測定する測光回路、405は被写体までの距離を
測定する測距回路、406は図4に示したフォトリフレ
クタ309の出力よりバ−コ−ド信号をエンコ−ドする
バ−コ−ドエンコ−ダ回路、407はフィルムのパ−フ
ォレ−ション検出用のフォトリフレクタ307の出力よ
りパ−フォレ−ション信号にエンコ−ドするエンコ−ダ
回路、408はフィルム給送用モ−タ409の駆動を制
御するモ−タ制御回路、410はシャッタの開閉制御を
行うシャッタ制御回路、411はレンズの駆動制御を行
うレンズ制御回路である。412は磁気ヘッド314の
駆動を制御する磁気ヘッド制御回路である。
【0020】次に、前記マイコン401の動作を図6の
フロ−チャ−トにしたがって説明する。 [ステップ1] カ−トリッジ室蓋313が閉じられた
か否かをカ−トリッジ室蓋スイッチ403の状態より判
別し、閉じられたことを判別することによりステップ2
へ進む。 [ステップ2] フォ−ク310が一定量(円盤3上の
バ−コ−ドを読み取ることが可能となる量)回転するの
に必要な所定時間をカウントするタイマをスタ−トさせ
る。 [ステップ3] モ−タ制御回路408を介してフィル
ム給送用モ−タ409を駆動し、フィルム22の巻上げ
を開始する。 [ステップ4] バ−コ−ドエンコ−ダ回路406より
バ−コ−ド信号を入力する。 [ステップ5] ステップ4で入力した信号中にバ−コ
−ドを読み取った明暗信号が存在するか否かを判別す
る。この結果、明暗信号が存在しなければステップ6へ
進み、存在すればステップ9へと進む。 [ステップ6] ステップ2において開始したタイマが
カウント動作を終えたか否か、つまり所定時間が経過し
たか否かを判別し、所定時間が経過していなければステ
ップ4へ戻り、同様の動作を繰り返す。一方、所定の時
間が経過していればステップ7ヘ進む。 [ステップ7] モ−タ制御回路408を介してフィル
ム給送用モ−タ409の駆動を停止し、フィルム22の
巻上げ動作を停止する。 [ステップ8] カ−トリッジ室蓋313が開かれたか
否かをカ−トリッジ室蓋スイッチ403の状態より判別
し、開かれたことを判別することによりステップ1へ戻
る。
【0021】上記ステップ6からステップ7、更にステ
ップ8へとシ−ケンスが進むのは、所定時間フィルム給
送を行っても(円盤3を一定量回転させても)、バ−コ
−ド信号を読み取る事ができなかった場合であり、これ
はカ−トリッジ室311にフィルムカ−トリッジ1が装
填されていなかった事を意味する。つまり、フィルムカ
−トリッジ1がカ−トリッジ室311に装填されていな
かった場合、これらのステップへと動作が移行すること
になる。
【0022】上記ステップ6においてバ−コ−ド信号の
存在が判別された場合は、前述したようにステップ9へ
進む。 [ステップ9] ここでは読み取られたバ−コ−ド信号
より判読したフィルム22に関連する情報、例えばフィ
ルム感度、フィルム規定駒数、フィルム種類等の情報を
カメラに設定する。 [ステップ10] エンコ−ダ回路407よりの信号に
基づいて第1駒目がアパ−チャ308の位置に来たか否
かを判別し、この事を判別することによりステップ11
へ進む。 [ステップ11] モ−タ制御回路408を介してフィ
ルム給送用モ−タ409の駆動を停止し、フィルムの巻
上げ動作を停止する。これにより、フィルムの空送りが
終了する。 [ステップ12] 供給スプ−ル2が停止した時のバ−
コ−ド停止位置の状態をメモリ401aに記憶する。こ
こで、バ−コ−ド停止位置状態を記憶することにより、
バ−コ−ドのどの位置(バ−)から次がスタ−トする
か、そのバ−コ−ドをデコ−ドした状態が何かまでわか
り、すぐに次のバ−コ−ド(白或は黒の部分)からデコ
−ドが出来る事になる。 [ステップ13] レリ−ズボタン301が押圧され、
レリ−ズスイッチ402がONしたか否かを判別し、O
Nしたことを判別することによりステップ14へ進む。 [ステップ14] 測光回路404を動作させて被写体
輝度情報を入力する。 [ステップ15] 測距回路405を動作させて被写体
距離情報を入力する。 [ステップ16] 上記ステップ15において得られた
被写体距離情報に基づいてレンズ制御回路411を駆動
し、レンズのピント調整を行う。 [ステップ17] ステップ14において得られた被写
体輝度情報に基づいてシャッタ制御回路410を駆動
し、シャッタの開閉制御を行う。 [ステップ18] 上記ステップ16において露光され
た撮影駒の1駒巻上げを行う為に、エンコ−ダ回路40
7からのパ−フォレ−ション信号に基づいてモ−タ制御
回路408を介してフィルム給送用モ−タ409の駆動
を行う。また、磁気ヘッド制御回路411を介して磁気
ヘッド314を駆動するが、この際バ−コ−ドエンコ−
ダ回路406からのバ−コ−ド信号及びこれをデコ−ド
したディジル信号、更にはステップ12で記憶されたバ
−コ−ド停止位置の状態より得られる供給スプ−ル2の
回転速度に基づいて行う(詳細は後述する)。 [ステップ19] フィルムが終了したか否か、つまり
規定駒数分の撮影が終了したか否かを判別し、終了して
いなければステップ13へ戻り、以下同様の動作を繰り
返す。また、終了していればステップ20へ進む。 [ステップ20] モ−タ制御回路408を介してフィ
ルム給送用モ−タ409の巻戻し方向への駆動を開始
し、フィルムの巻戻しを始める。 [ステップ21] エンコ−ダ回路407からのパ−フ
ォレ−ション信号よりフィルムがアパ−チャ308の位
置(フォトリフレクタ307の位置)より無くなったか
否かを判別し、無くなったことを検出することによりス
テップ22へ進む。 [ステップ22] フィルムカ−トリッジ1内にフィル
ムの全てが巻上げられるであろう所定の時間をカウント
するタイマを動作させる。 [ステップ23] 前記タイマが所定の時間をカウント
し終えると、モ−タ制御回路408を介してフィルム給
送用モ−タ409の巻戻し方向の駆動を停止し、フィル
ムの巻戻しを止める。 [ステップ24] カ−トリッジ室蓋313が開かれた
か否かをカ−トリッジ室蓋スイッチ403の状態より判
別し、開かれたことを判別することによりステップ1へ
戻る。
【0023】図7は図6のステップ18において行われ
る詳細な動作を示すフロ−チャ−トである。 [ステップ601] モ−タ制御回路408を介してフ
ィルム給送用モ−タ409を駆動し、フィルム22の巻
上げを開始する。 [ステップ602] マイコン401内のメモリ401
aに記憶されているシャッタ秒時や絞り値等の情報や周
辺回路より撮影年月日等の情報、すなわちフィルム22
の磁気記憶部24へ書き込むべき記録情報を入力する。 [ステップ603] 図6のステップ12で記憶された
バ−コ−ド停止位置の状態をメモリ401aより入力す
る。 [ステップ604] 供給スプ−ル2の回転に応じた円
盤3のバ−コ−ド読取り信号(明暗信号)を入力する。
この時の明暗信号としては、白(明)の部分、黒(暗)
の部分それぞれの長さを時間間隔により入力することに
なる(詳細は図9及び図10により後述する)。 [ステップ605] ここでは上記ステップ604にて
入力した明暗信号を“0”か“1”にデコ−ドする。こ
の時“0”“1”を判別する為の基準が必要であり、最
悪で供給スプ−ルを一回転させて基準信号を捜す事も考
えられるが、少なくとも数本のバ−を読むまでは“0”
か“1”にデコ−ドできないことになる。そこで本実施
例では、前記ステップ603で入力したバ−コ−ドの停
止位置状態より次のバ−をすぐに識別することが可能で
ある。識別の基本はステップ604で得られた明暗信号
より、つまり白部分、黒部分の時間間隔よりそれぞれ
“0”か“1”か或は“start”かを判定してこれ
を設定する。なお、詳細は図9及び図10において後述
するが、時間間隔が短ければ“0”を設定し、時間間隔
が先の時間間隔の2倍の長さであれば“1”を設定し、
“0”と設定した時間間隔の6倍の長さの時間間隔であ
れば“start”と設定する。 [ステップ606] 上記ステップ605で設定された
ディジタル値より、ステップ604で得られたバ−コ−
ドの白の部分の幅、黒の部分の幅が解るので、それぞれ
の幅に相当する時間間隔(図9及び図10では短い幅に
対応する時間間隔を定数Aとしてこれを基準にしてい
る)を、実際のそれぞれの時間間隔の比で補正し(白の
部分、黒の部分の幅に依存しない信号を得る為)、これ
をバ−コ−ド信号とする。 [ステップ607] 上記ステップ606で得られた補
正されたバ−コ−ド信号より供給スプ−ル2の回転速度
を求める。 [ステップ608] 上記ステップ607で得られた供
給スプ−ル2の回転速度がアパ−チャ308部を通過す
るフィルム22の速度に対応していることから、ステッ
プ602で入力した記録情報をその撮影駒の磁気記憶部
24に適正な記録密度で書き込めるような磁気ヘッド3
14による書込み周波数を、上記の供給スプ−ル2の回
転速度情報より求める。 [ステップ609] 上記の書込み周波数に基づいて磁
気ヘッド制御回路411を介して磁気ヘッド314を駆
動し、フィルム22の磁気記憶部24へ先の記録情報の
書き込みを行う。 [ステップ610] エンコ−ダ回路407によってパ
−フォレ−ション信号が検出されない間はこのステップ
に留まり、検出されることによりステップ611へ進
む。 [ステップ611] モ−タ制御回路408を介してフ
ィルム給送用モ−タ409の駆動を停止し、フィルムの
巻上げを止める。 [ステップ612] 供給スプ−ル2が停止した時のバ
−コ−ド停止位置の状態をメモリ401aに記憶し、図
6のステップ19へ進む。
【0024】図8は本発明の第2の実施例におけるカメ
ラの電気ブロック図であり、図5と同じ機能を持つ部分
は同一符合を付してある。
【0025】図5ではマイコンによって各種動作を制御
していたが、この実施例ではマイコンは使用せずに同様
の制御をしようとするものである。
【0026】バ−コ−ドエンコ−ダ回路406は、フィ
ルムカ−トリッジに備わったバ−コ−ドをフォトリフレ
クタより得、これを時間間隔に相当するディジタル値と
して出力する。この2値化された信号はデコ−ダ回路7
5,記憶回路77及び補正演算回路76へ出力される。
【0027】デ−コ−ダ回路75は、バ−コ−ドの基準
パタ−ンに対してデ−タの部分、即ち白の部分の幅、黒
の部分の幅の大きさを判別して“0”“1”“star
t”の判定を行い、この判定結果をフィルム感度記憶回
路71及び補正演算回路76へ出力する。
【0028】記憶回路77は、モ−タ制御回路408よ
り供給スプ−ル2の停止タイミングを受け取り、その時
のバ−コ−ドの状態をバ−コ−ドエンコ−ダ回路406
及びデコ−ダ回路79の出力で記憶する。そして、フィ
ルム給送開始時には補正演算回路75へ記憶した内容を
出力する。
【0029】補正演算回路76は、フィルム給送開始と
同時に記憶回路77よりバ−コ−ドの現在の停止位置状
態を入力し、初期状態を設定してから、デコ−ダ回路7
5で“0”“1”“start”判定された信号と、該
信号に相当するバ−コ−ドエンコ−ダ回路406の白の
部分の幅或は黒の部分の幅の時間間隔とによりエンコ−
ダ信号を補正して、正確な供給スプ−ルの回転速度に変
換し、これを発振回路72へ出力する。
【0030】フィルム感度記録回路71は、デコ−ダ回
路75で“0”“1”或は“start”と判定された
信号より、先ずバ−コ−ドのスタ−トビットを検出し、
次いでフィルム感度をデコ−ドして記憶する。このフィ
ルム感度値はシャッタ制御回路410へ送られ、ここで
撮影駒に対する露光量が適正になるように制御するため
の信号として用いられる。
【0031】発振回路72は、フィルムカ−トリッジ内
の供給スプ−ルの回転速度に応じた発振周波数のパルス
列を生成し、このパルス信号を磁気ヘッド制御回路73
へ出力する。即ち、供給スプ−ルの回転が速い時には高
い周波数のパルス信号を生成し、供給スプ−ルの回転速
度が遅い時には低い周波数のパルス信号を生成し、次段
の磁気ヘッド制御回路73へ出力することになる。
【0032】磁気ヘッド制御回路73は、モ−タ制御回
路408からフィルムの巻上げ中の信号が入力すると、
時計回路74より年月日情報を受け取り、上記パルス信
号に同期して磁気ヘッド314を駆動し、フィルムの磁
気記憶部へ情報の書き込みを行わせる。
【0033】図9は図7のステップ603〜606及び
図8のバ−コ−ドエンコ−ダ回路406、デコ−ダ回路
75、補正演算回路76の具体的な動作を示したもので
ある。
【0034】図9(a)は、供給スプ−ル2と一体的に
回転する円盤3上に設けられるバ−コ−ドの一部を示し
ている。
【0035】図9(b)は、フォトリフレクタ309で
検出された白の部分、黒の部分それぞれの時間間隔t1
〜t4を示している。
【0036】図9(c)は、バ−コ−ドを成す各バ−の
幅に相当する時間間隔t1〜t4より“0”“1”を設
定した様子を示している。この場合、既に述べた様に幅
の短い方を“0”、長い方を“1”としている。
【0037】図9(d)は、上記図9(b),(c)の
値より、検出時の速度に相当する値を示している。即
ち、短い幅では定数Aに対して「A/t1」、長い幅で
は短い幅のものに比べて2倍であるので「2A/t2」
となる。
【0038】図10は図9と同様に、バ−コ−ドの始ま
り(スタ−トビット)である“start”を検出する
様子を示している。
【0039】“start”の幅は短い幅の6倍である
ので、図10(d)で「6A/t5」という速度に相当
する値を出力する。
【0040】図11は本発明の第3の実施例における動
作を示すフロ−チャ−トである。
【0041】この実施例は、第1の実施例の図6に示し
たステップ5とステップ9の間に、ステップ25を挿入
している点のみが第1の実施例とは異なる。
【0042】ステップ25では、フィルム22の空送り
時に供給スプ−ル2が一回転する間の円盤3上のバ−コ
−ドの読取り信号をメモリ401aに記憶する。
【0043】ここで記憶された読取り信号を基に、ステ
ップ12、ステップ603,ステップ612でのバ−コ
−ド停止位置を供給スプ−ル2の回転の絶対角度に対応
させることができ、バ−コ−ドを読み取る前にデコ−ド
値“0”“1”“start”が解るので、より正確に
速く回転速度を求めることができる。
【0044】この場合、図7のステップ605のデコ−
ドの方法はステップ25で記録されたバ−コ−ド信号
(明暗信号)に対応させるだけで良い。
【0045】図12は図11のステップ25のバ−コ−
ドの一回転分を記憶する時の具体的な様子を示してい
る。
【0046】回転角0°〜360°で、バコ−ドの明の
部分,暗の部分を記憶している。
【0047】或は、明の部分,暗の部分の幅がデコ−ド
した値と対応するので、デコ−ドした一連の情報を記録
するだけでも角度を求めることができる。
【0048】以上の各実施例によれば、供給スプ−ル停
止時のバ−コ−ドの状態を記憶する手段(メモリ401
a)を設けているため、フィルム1駒給送で前記供給ス
プ−ルが一回転しないような場合(巻き径が太い為)で
あっても、フィルム給送後直ちに供給スプ−ルの回転速
度よりフィルムの給送速度を判別する為のバ−コ−ドの
幅に依存しないバ−コ−ダ信号を得る事ができ、よって
該バ−コ−ド信号に基づいて磁気ヘッドの書込み周波数
を設定することにより、正確な磁気記録を素早く行う事
が可能となる。さらに、バ−コ−ドの一回転分を記憶す
るようにすることにより、供給スプ−ルの回転開始前か
ら次に読み出されるバ−コ−ドの値が解るので、上記の
事がより顕著となる。
【0049】また、フィルムの給送速度をバ−コ−ド信
号より求める様にしている為、従来の様にフィルム給送
速度を検出するための特別な手段をカメラ内に配置する
必要が無くなり、カメラの簡素化及び低コスト化を達成
することが可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルム給送停止時のバ−コ−ドの信号検出手段に対向
した位置を記憶する記憶手段と、フィルム給送中に、信
号検出手段からの信号を、前記記憶手段からの信号に基
づいてバ−コ−ドの白黒の幅に依存しないバ−コ−ド信
号に補正し、該エンコ−ダ信号より供給スプ−ルの回転
速度を検出する回転速度検出手段と、該回転速度検出手
段からの信号よりフィルムの給送速度を判別して、磁気
ヘッドの書込み周波数を可変する書込周波数可変手段と
を設け、記憶手段からの信号に基づいて得られるバ−コ
−ドの白黒の幅に依存しないバ−コ−ド信号より想定さ
れる供給スプ−ルの回転速度からフィルムの給送速度を
判別して、磁気ヘッドの書込み周波数を可変するように
している。よって、フィルム給送速度を検出する為の特
別な検出手段を無くしつつ、正確な情報の記録を直ちに
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラにおいて使用されるフィルムカ
−トリッジを示す斜視図である。
【図2】図1のフィルムカ−トリッジの平面図である。
【図3】図2のフィルムカ−トリッジ内に収納されるフ
ィルムについて説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるカメラの背蓋を
外して示す背面図である。
【図5】図4に示すカメラの電気ブロック図である。
【図6】図5のマイコンの動作を示すフロ−チャ−トで
ある。
【図7】図6のステップ18の詳細な動作を示すフロ−
チャ−トである。
【図8】本発明の第2の実施例におけるカメラの主要部
分の電気ブロック図である。
【図9】本発明の各実施例における主要部分の一部の動
作を明示するための図である。
【図10】本発明の各実施例における主要部分のその他
の動作を明示するための図である。
【図11】本発明の第3の実施例における動作を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図12】本発明の第3の実施例におけるバ−コ−ド一
回転分の記録時について説明するための図である。
【符合の説明】 1 フィルムカ−トリッジ 3 円盤 72 発振回路 75 エンコ−ダ回路 76 補正演算回路 73 磁気ヘッド制御回路 309 フォトリフレクタ 310 フォ−ク 314 磁気ヘッド 401 マイコン 401a メモリ 406 バ−コ−ドエンコ−ダ回路 408 モ−タ制御回路 409 フィルム給送用モ−タ 412 磁気ヘッド制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムカ−トリッジ内の供給スプ−ル
    と一体的に回転し、フィルムに関する情報がバ−コ−ド
    により記録されている記録円盤を有するフィルムカ−ト
    リッジを用いるカメラであって、前記供給スプ−ルの回
    転に伴って回転中の前記記録円盤上よりバ−コ−ドの検
    出を行う信号検出手段と、前記フィルムに備わった磁気
    記憶部へ情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、フィルム
    給送停止時の前記バ−コ−ドの前記信号検出手段に対向
    した位置を記憶する記憶手段と、フィルム給送中に、前
    記信号検出手段からの信号を、前記記憶手段からの信号
    に基づいてバ−コ−ドの白黒の幅に依存しないバ−コ−
    ド信号に補正し、該エンコ−ダ信号より前記供給スプ−
    ルの回転速度を検出する回転速度検出手段と、該回転速
    度検出手段からの信号よりフィルムの給送速度を判別し
    て、前記磁気ヘッドの書込み周波数を可変する書込周波
    数可変手段とを設けたことを特徴とするカメラ。
JP3149344A 1991-05-27 1991-05-27 カメラ Pending JPH0572616A (ja)

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