JPH0720526A - カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 フィルムの情報を正確に読取ることのできる
カメラ。 【構成】 ９は測光や測距を開始するための測光、測距
開始スイッチＳＷ１、１０はレリーズ動作を開始するた
めのレリーズスイッチＳＷ２、１４はフィルムカートリ
ッジ１３から引き出されたフィルム、１５はフィルムカ
ートリッジ上のディスクに記録されたフィルムの情報を
示すバーコード、１６はバーコード上の情報を検出する
ための情報検出回路、１７はバーコード上の情報を光学
的に検出するためのフォトリフレクタ、１８はフィルム
の装填を検出するスイッチである。１９はフィルムの給
送速度とフィルムの位置を検出するためのフィルム検出
回路、２０はフィルムの給送速度とフィルムの位置を検
出するためのフォトセンサ、２１はフィルム給送回路、
２２はフィルムの給送を行なうためのフィルム給送用モ
ータである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フィルムの情報を回転
するディスク上に記録されたフィルムを用いるカメラに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、フィルムの感度や、種類、撮影枚
数などのフィルムの情報をフィルムに収納するフィルム
カートリッジ内の回転するディスク上に記録されたフィ
ルムと、ここから光学的に情報を読出す方法が提案さ
れ、その技術が、米国特許第５０２３６４２号などに開
示されている。このフィルムのデータはディスク上にバ
ーコードで記録されており、ディスクを回転させてフォ
トリフレクタ等のフォトセンサを用いてディスク上の白
と黒のパターンを読み取り、このパターンからフィルム
の情報を得ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来例で
はフォトリフレクタ等の光学的検出手段を用いて、ディ
スク上のパターンを読み取るため、ディスク上にゴミ等
があるとパターンの反射率が変化してしまい、正確にパ
ターンが読み取れずフィルムの情報が正確でなくなると
いう欠点がある。

【０００４】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたもので、フィルムの情報を正確に読み取ることの
できるカメラを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、ディスク上に記録されたフィルム情
報を光学的に検出するフィルムカートリッジを用いるカ
メラにおいて、該フィルム情報読み取りのためのディス
ク駆動手段と、ディスク駆動手段の駆動速度を制御する
ディスク制御手段と、ディスクの情報を読み取る光学検
出手段とを持ち、ディスク上の情報を読み取る際に、デ
ィスク制御手段によりディスク駆動手段が回転できる最
高速で回転させてディスク上のゴミを振り落とし、ゴミ
によるディスクのバーコードパターンの反射率の変化に
よる読み取りミスをなくし、所定時間回転後、駆動制御
手段によりディスクの回転数を光学検知手段が正確に読
み取ることのできる一定の速度に制御して、光学検出手
段により情報を読出すようにすることで、ディスク上の
フィルム情報を正確に読出すことができるようになる。

【０００６】

【作用】本発明によれば、ディスク上のゴミを予め除去
して後、ディスクのバーコードパターンを読み取るの
で、正確な読出しが可能である。

【０００７】

【実施例】図１は、本発明の一実施例を示すディスク上
にデータを記録したフィルムカートリッジに収納された
フィルムを用いるカメラのブロック図であり、図中、１
はカメラ全体を制御するマイクロコンピュータ、２は露
光量を決定するために測光を行なうための測光回路、３
は焦点位置を検出して撮影レンズを焦点位置に移動する
ための測距回路、４はシャッタの開閉を制御して露光動
作をするためのシャッタ制御回路、５はレンズの絞り量
を制御するための絞り制御回路、６はシャッタ速度や絞
り値など、さまざまな情報を表示するための表示部、７
は外部記憶手段であるＲＡＭ、８は不揮発性の外部記憶
手段であるＥＥＰＲＯＭ、９は測光や測距を開始するた
めの測光・測距開始スイッチＳＷ１、１０はレリーズ動
作を開始するためのレリーズスイッチＳＷ２、１１は撮
影されたフィルムをフィルムカートリッジに巻き戻すと
ともに、フィルムカートリッジ上のデータを記録したデ
ィスクを回転させるための巻戻し用モータを制御するた
めのフィルム巻戻し回路、１２はフィルム巻戻し用モー
タ、１３はディスク上にデータを記録したフィルムカー
トリッジ、１４はフィルムカートリッジ１３から引き出
されたフィルム、１５はフィルムカートリッジ上のディ
スクに記録されたフィルムの情報を示すバーコード、１
６はバーコード上の情報を検出するための情報検出回
路、１７はバーコード上の情報を光学的に検出するため
のフォトリフレクタ、１８はフィルムの装填を検出する
スイッチで、フィルムが装填されフィルム室の蓋が閉じ
られるとＯＮになるようになっている。１９はフィルム
の給送速度とフィルムの位置を検出するためのフィルム
検出回路、２０はフィルムの給送速度とフィルムの位置
を検出するためのフォトセンサ、２１はフィルムの給送
を行なうためにフィルム給送用モータを制御するフィル
ム給送回路、２２はフィルムの給送を行なうためのフィ
ルム給送用モータである。

【０００８】次に、図２は本発明を実施したカメラの動
作を示すフローチャートであり、このフローチャートに
従って本発明を実施したカメラの動作を説明する。な
お、以下のフローチャートにおいて、各ステップをＳと
略す。

【０００９】マイクロコンピュータ１は、動作を開始す
ると図２に示すＳ５１から動作を開始する。

【００１０】Ｓ５１では、測光・測距開始スイッチＳＷ
１（図１の９）がＯＮであるかどうかを判断し、ＯＮで
あればＳ５２に進み、ＯＮでなければＳ５１に戻りＳＷ
１がＯＮになるまで繰り返す。

【００１１】Ｓ５２では、露光量を決定するために測光
回路２を動作させて被写体の光量を測定し、測光を行な
ってＳ５３に進む。

【００１２】Ｓ５３では、被写体の焦点位置を検出して
撮影レンズを焦点位置に移動するために測距回路３を動
作させて撮影レンズを焦点位置に移動し、ピントを合わ
せる動作を行なってからＳ５４に進む。

【００１３】Ｓ５４では、レリーズスイッチＳＷ２（図
１の１０）がＯＮになっているかどうかを判断し、ＯＮ
であればＳ５５に進み、ＯＮでなければＳ５１に戻る。

【００１４】Ｓ５５では、レリーズ動作を行なうために
絞り制御回路５を操作して、Ｓ５２での測光値に基づい
て決定された絞りの値に、レンズの絞りを絞り込み、Ｓ
５６に進む。

【００１５】Ｓ５６では、露光動作を行なうためにシャ
ッタ制御回路４によりシャッタを制御して所定時間シャ
ッタを開き、露光動作を行ないＳ５７に進む。

【００１６】Ｓ５７では、Ｓ５５で絞り込んだ絞りを開
放位置に戻し、Ｓ５８に進む。

【００１７】Ｓ５８では、フィルム給送回路２０を操作
することにより、フィルム給送用モータ２１を駆動し
て、撮影したフィルムを次の駒に送り、Ｓ５１に戻り一
連の動作を終了する。

【００１８】次に、図３は、フィルムの入っていないカ
メラにフィルムを装填したときのマイクロコンピュータ
１の動作を示すフィルム装填ルーチンのフローチャート
であり、このフローチャートに従って、フィルム装填及
びフィルムのデータ読出しについて説明する。

【００１９】マイクロコンピュータ１は、フィルム装填
検出スイッチ１８がＯＮになりフィルムが装填されたこ
とを検出すると割り込み動作により、フィルム装填ルー
チンに動作を移す。

【００２０】Ｓ６１では、フィルム巻戻し回路１１を制
御してフィルム巻戻し用モータ１２の回転を開始し、Ｓ
６２に進む。ここで、装填されたフィルムを巻戻し用モ
ータで回転させることにより、フィルムの情報を記録し
たディスクも同時に回転するようになっている。

【００２１】Ｓ６２では、Ｓ６１で回転を開始したモー
タの回転速度を可能な限り高速で回転させてＳ６３に進
む。ここで、モータを最高速で回転させることにより、
フィルムの情報を記録したバーコードのあるディスクも
最高速で回転するため、ディスク上にあるゴミは、振り
落とされる。

【００２２】Ｓ６３では、モータを最高速で回転させて
から所定時間経過したかどうかを判断し、所定時間経過
していればＳ６４に進み、所定時間経過していなけれ
ば、Ｓ６３を所定時間になるまで繰り返す。

【００２３】Ｓ６４では、巻戻し用モータ制御回路１１
を操作して、最高速で回転している巻戻し用モータ１２
の回転速度を、データ読み取り可能な一定の速度に制御
してＳ６５に進む。

【００２４】Ｓ６５では、フィルムの回転するディスク
上に記録されたバーコード１５を情報検出回路１６とフ
ォトリフレクタ１７とにより読み取り、Ｓ６６に進む。

【００２５】Ｓ６６では、フィルム巻戻し用モータ１２
の回転を一度停止してＳ６７に進む。

【００２６】Ｓ６７では、フィルムカートリッジ内から
フィルムを送り出すためにフィルム巻戻し用モータ１２
を逆回転させ、Ｓ６８に進む。

【００２７】Ｓ６８では、カートリッジから送り出され
たフィルムが所定位置に達したかどうかを判断し、所定
位置まで送り出されていればモータの回転を停止してフ
ィルム装填を終了し、所定位置に達していなければフィ
ルムが所定位置に達するまでＳ６８を繰り返す。

【００２８】以上のように、フィルムのディスクに記録
されたバーコード１５を読み取る前に、バーコードのつ
いたディスクを最高速で所定時間回転させてから、バー
コードから正確にデータが読み取れる速度にして、バー
コードのデータを読出す作業を行なう。

【００２９】なお、この実施例では最高速で回転させる
期間を所定時間としたが、所定の回数回転させても良
い。また、最高速でなくてもデータを読出す回転速度よ
りも速い速度であって、ディスク上のゴミを振り落とす
回転即でであれば同様の効果がある。また、データ読み
取りを行なうのはフィルム装填時でなくても良い。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フィル
ム情報読み取りのためのディスク駆動手段と、ディスク
駆動手段の駆動速度を制御するディスク制御手段と、デ
ィスクの情報を読み取る光学検出手段とを持ち、ディス
ク上の情報を読み取る際に、ディスク制御手段によりデ
ィスク駆動手段が回転できる最高速で回転させてディス
ク上のゴミを振り落とし、ゴミによるディスクのバーコ
ードパターンの反射率の変化による読み取りミスをなく
し、ディスクの所定時間回転後、駆動制御手段によりデ
ィスクの回転数を光学検知手段が正確に読み取ることの
できる一定の速度に制御して、光学検出手段により情報
を読出すようにすることにより、ディスク上のフィルム
情報を正確に読出すことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるカメラの電気制御の構
成を示すブロック図である。

【図２】本発明の一実施例であるカメラの動作を示すフ
ローチャートである。

【図３】本発明の一実施例であるカメラのフィルム装填
時の動作を示す図である。

【符号の説明】

１ マイクロコンピュータ ２ 測光回路 ３ 測距回路 ４ シャッタ制御回路 ５ 絞り制御回路 ６ 表示部 ７ ＲＡＭ ８ ＥＥＰＲＯＭ ９ 測光・測距開始スイッチ １０ レリーズスイッチ １１ フィルム巻戻し回路 １２ フィルム巻戻し用モータ １３ フィルムカートリッジ １４ フィルム １５ フィルム情報バーコード １６ 情報検出回路 １７ フォトリフレクタ １８ フィルム装填スイッチ １９ フィルム検出回路 ２０ フォトセンサ ２１ フィルム給送回路 ２２ フィルム給送用モータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルムの感度、種類、撮影枚数、その
   他のフィルムの情報が回転するディスク上に記録され、
   そのフィルム情報を光学的に検出することのできるフィ
   ルムカートリッジを用いるカメラにおいて、前記フィル
   ム情報読み取りのためのディスク駆動手段と、このディ
   スク駆動手段の駆動速度を制御するディスク制御手段と
   前記ディスク上の情報を読み取る光学検出手段とを持
   ち、ディスク上の情報を読み取る際に、ディスク制御手
   段の制御でディスク駆動手段によりディスクを最高速で
   回転させるとともに、所定時間回転後、前記ディスク制
   御手段によりディスクの回転数を一定速に制御してから
   光学検出手段により情報を読出すことを特徴とするカメ
   ラ。