JPH0572533U - 車両用ドア開閉制御装置 - Google Patents

車両用ドア開閉制御装置

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JPH0572533U
JPH0572533U JP1272992U JP1272992U JPH0572533U JP H0572533 U JPH0572533 U JP H0572533U JP 1272992 U JP1272992 U JP 1272992U JP 1272992 U JP1272992 U JP 1272992U JP H0572533 U JPH0572533 U JP H0572533U
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JP
Japan
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door
state
obstacle
passenger
vehicle
Prior art date
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Application number
JP1272992U
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English (en)
Inventor
啓介 三好
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ドアが障害物に衝突して損傷を受ける事態の発
生を、ドアの回動を規制して回避するにあたり、乗員が
緊急状態にあるもとでは、障害物が在る場合であって
も、車室内の乗員がドアを開状態にして車室外に脱出す
る動作を迅速に行えるものとなす。 【構成】ドアの開閉に支障をきたす障害物を検出する距
離センサ(30,31)と、イグニッション・キースイ
ッチ部に関連したキーセンサ(36)と、ドアロック機
構部(6,14,20,21)と、制御ユニット(5
0)とを備え、制御ユニット(50)が、イグニッショ
ン・キースイッチ部からキーが差し込まれている状態が
検出されるとともに障害物が検出されるとき、ドアを閉
状態に維持させる状態となし、また、イグニッション・
キースイッチ部にキーが差し込まれている状態が検出さ
れるとともに障害物が検出されるとき、ドアロック機構
部(6,14,20,21)にドアを閉状態に維持する
作動状態を解除させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両におけるドアの外方に位置してそのドアの開閉に支障をきたす 障害物の有無に応じて、ドアに閉状態を維持させるドアロック状態とその内側に 設けられたドア・ハンドル部の操作に応じて開状態をとらせるドアロック解除状 態とをとる車両用ドア開閉制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用車等の車両は、一端部側が車体にヒンジ機構を介して取り付けられ、その ヒンジ機構を回動中心として全体が車体の外方へと回動せしめられることにより 開状態とされる回動ドアを備えたものとされることが多い。このような回動ドア を備えた車両にあっては、ドアの外方に位置してそのドアの開閉に支障をきたす 障害物が在る際に、乗員が、その障害物に気付かず、車室内側からドアを開状態 とすべく車体外方に回動させることにより、ドアが障害物に衝突することになっ て、ドアの損傷さらには障害物の破損がまねかれるという事態が少なからず生じ る。
【0003】 そこで、このような乗員の不注意によりドアの損傷等がまねかれる事態を回避 すべく、例えば、特開昭63-46918号公報にも示される如く、車両に装備され、車 両におけるドアの外方に障害物が在る場合には、その障害物を検知して、ドアの 車体外方への回動を阻止する動作を自動的に行う装置が提案されている。斯かる 装置が備えられた車両にあっては、閉状態とされたドアが開状態とされるべく車 体外方へ回動せしめられるとき衝突することになる障害物が在る場合には、ドア に取り付けられた距離センサによって障害物が検出され、その距離センサの検出 出力に応じてドアに制動がかけられ、車室内の乗員によるドアの車体外方への回 動が阻止されて、ドアの障害物への衝突が防止される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 上述の如くに、ドアの外方にそのドアが開状態とされるべく車体外方へ回動せ しめられるとき衝突することになる障害物が在る場合に、ドアの車体外方への回 動を阻止する装置を装備した車両においては、ドアの外方にそのドアに近接して 障害物が在るときには、車室内の乗員がドアの内側に設けられたドア・ハンドル を操作してドアを開状態とすることが困難とされ、それによって、ドアが障害物 に衝突して損傷を受ける事態の発生が回避される。しかしながら、このような車 両にあっては、例えば、車両に内的あるいは外的要因による異常が発生し、車室 内の乗員が迅速に車両から離脱することが望まれる緊急時等において、ドアの外 方にそのドアに近接して障害物が在るときには、車室内の乗員が、ドアを開状態 にして、速やかに車室外に脱出することができなくなってしまう虞がある。即ち 、ドアが障害物に衝突して損傷を受ける事態を回避することより、車室内の乗員 が車両から迅速に離脱することの方が優先されるべき状況下においても、車室内 の乗員の車両からの迅速な離脱が円滑に行われないことになってしまうのである 。
【0005】 斯かる点に鑑み本考案は、車両におけるドアの外方にそのドアが開状態とされ るべく車体外方へ回動せしめられるとき衝突することになる障害物が在る場合に 、ドアの車体外方への回動を阻止して、ドアが障害物に衝突して損傷を受ける事 態の発生を回避する状態をとるとともに、車室内の乗員が迅速に車両から離脱す ることが望まれる緊急時等においては、車両におけるドアの外方に障害物が在る 場合であっても、車室内の乗員がドアを開状態にして車室外に脱出する動作を迅 速に行うことができるようになす、車両用ドア開閉制御装置を提供することを目 的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本考案に係る車両用ドア開閉制御装置は、車両に設 けられ、その車両におけるドアの外方に位置してドアの開閉に支障をきたす障害 物を検出する障害物検出手段と、車両に設けられたイグニッション・キースイッ チ部におけるキーの差し込み状態を検出するキー状態検出手段と、ドアを閉状態 に維持する動作を行うドア状態制御手段と、ドア状態制御手段に対する動作制御 手段とを備え、動作制御手段が、ドアが閉状態にあるもとで、キー状態検出手段 によりイグニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれていない状態が検出 されるとともに、障害物検出手段によって障害物が検出されるとき、ドア状態制 御手段にドアを閉状態に維持する動作状態をとらせ、また、キー状態検出手段に よりイグニッション・キースイッチ部についてのキーが差し込まれている状態が 検出されるとともに、障害物検出手段によって障害物が検出されるとき、ドア状 態制御手段にドアを閉状態に維持する動作状態を解除する状態をとらせるものと されて、構成される。
【0007】
【作用】
上述の如くに構成される本考案に係る車両用ドア開閉制御装置においては、ド アが閉状態にあり、キー状態検出手段によりイグニッション・キースイッチ部か らキーが抜かれている状態が検出されるもとで、障害物検出手段によって障害物 が検出されるとき、ドア状態制御手段にドアを閉状態に維持する動作状態をとら せ、それにより、ドアの車体外方への回動が阻止されて、ドアが障害物に衝突し て損傷を受ける事態の発生が回避される。イグニッション・キースイッチ部から キーが抜かれている状態のもとに、車室内の乗員によってドアが開状態にされよ うとする状態は、車両に異常が発生していず、車室内の乗員が平静な状態にある ことを意味している。従って、車室内の乗員が平静状態にあるもとでは、ドアが 閉状態にあり、そのドアの外方に位置してドアの開閉に支障をきたす障害物が在 る場合、車室内の乗員によるドアを開状態にするためのドアの車体外方への回動 が阻止されて、ドアが障害物に衝突して損傷を受ける事態が防止されることにな る。
【0008】 また、本考案に係る車両用ドア開閉制御装置においては、ドアが閉状態にあり 、キー状態検出手段によりイグニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれ た状態が検出されるもとで、障害物検出手段によって障害物が検出されるとき、 ドア状態制御手段にドアを閉状態に維持する動作状態を解除する状態をとらせ、 それにより、ドアの車体外方への回動が阻止されない事態とされる。イグニッシ ョン・キースイッチ部にキーが差し込まれた状態のもとに、車室内の乗員によっ てドアが開状態にされようとする状態は、車両に異常が発生して、車室内の乗員 が迅速に車両から離脱することが望まれる緊急状態にあることを意味している。 従って、車室内の乗員が緊急状態にあるもとでは、ドアが閉状態にあり、そのド アの外方に位置してドアの開閉に支障をきたす障害物が在る場合であっても、車 室内の乗員によるドアを開状態にするためのドアの車体外方への回動が容易にな されて、車室内の乗員が迅速に車室外に脱出できることになる。
【0009】
【実施例】
図2は、本考案に係る車両用ドア開閉制御装置の一例が適用された車両の外観 を示す。この図2に示される車両においては、運転席側ドア1と助手席側ドア2 とが備えられている。これら運転席側ドア1及び助手席側ドア2の夫々は、その 前端部分がヒンジ機構を介して車体3に取り付けられており、ヒンジ機構を回動 中心として全体が車体3の外方に回動せしめられることにより開状態とされる。 そして、運転席側ドア1には、アウトサイドハンドル7が取り付けられており、 アウトサイドハンドル7には、障害物検出手段を構成する距離センサ30が組み 込まれている。助手席側ドア2においても、アウトサイドハンドル12が取り付 けられており、アウトサイドハンドル12には、障害物検出手段を構成する距離 センサ31が組み込まれている。
【0010】 図3は、本考案に係る車両用ドア開閉制御装置の一例を、それが適用された図 2に示される外観を有する車両の車室4内と共に示す。図3に示される車両の車 室4内には、運転席5及び助手席6が配置されている。そして、閉状態とされる とき運転席5に近接する運転席側ドア1には、アウトサイドハンドル7に加えて ,インサイドハンドル8,運転席側ドアロックノブ9,運転席側ドアロックノブ 9を駆動するアクチュエータ10,ロック状態解除スイッチ11、及び、ドアロ ック機構20が配設されており、また、閉状態とされるとき助手席6に近接する 助手席側ドア2にも、アウトサイドハンドル12に加えて、インサイドハンドル 13,助手席側ドアロックノブ14,助手席側ドアロックノブ14を駆動するア クチュエータ15,ロック状態解除スイッチ16、及び、ドアロック機構21が 配設されている。
【0011】 運転席側ドア1に配設されたドアロック機構20は、アウトサイドハンドル7 ,インサイドハンドル8及び運転席側ドアロックノブ9の夫々が連結されていて 、アウトサイドハンドル7もしくはインサイドハンドル8の操作に連動して運転 席側ドア1に開状態をとらせるべく作動するドア解放手段と、アクチュエータ1 0によって駆動される運転席側ドアロックノブ9の作動に連動し、ドア解放手段 の作動にかかわらず運転席側ドア1に閉状態を維持させるロック状態もしくは運 転席側ドア1にドア解放手段の作動に応じて開状態をとらせるアンロック状態を とるものとされるロック/アンロック手段とを含んで構成されている。そして、 運転席側ドアロックノブ9は、ロック状態解除スイッチ11がオフ状態とされて いるもとで、アクチュエータ10によって、ドアロック機構20におけるロック /アンロック手段をロック状態となすロック位置、及び、ドアロック機構20に おけるロック/アンロック手段をアンロック状態となすアンロック位置を選択的 にとるべく駆動される。また、運転席側ドアロックノブ9がロック位置をとって いるとき、ロック状態解除スイッチ11がオン状態とされると、運転席側ドアロ ックノブ9がアンロック位置をとるものとされる。
【0012】 同様に、助手席側ドア2に配設されたドアロック機構21は、アウトサイドハ ンドル12,インサイドハンドル13及び助手席側ドアロックノブ14の夫々が 連結されていて、アウトサイドハンドル12もしくはインサイドハンドル13の 操作に連動して助手席側ドア2に開状態をとらせるべく作動するドア解放手段と 、アクチュエータ15によって駆動される助手席側ドアロックノブ14の作動に 連動し、ドア解放手段の作動にかかわらず助手席側ドア2に閉状態を維持させる ロック状態もしくは助手席側ドア2にドア解放手段の作動に応じて開状態をとら せるアンロック状態とをとるものとされるロック/アンロック手段とを含んで構 成されている。そして、助手席側ドアロックノブ14は、ロック状態解除スイッ チ16がオフ状態とされているもとで、アクチュエータ15によって、ドアロッ ク機構21におけるロック/アンロック手段をロック状態となすロック位置、及 び、ドアロック機構21におけるロック/アンロック手段をアンロック状態とな すアンロック位置を選択的にとるべく駆動される。また、助手席側ドアロックノ ブ14がロック位置をとっているとき、ロック状態解除スイッチ16がオン状態 とされると、助手席側ドアロックノブ14がアンロック位置をとるものとされる 。
【0013】 これら運転席側ドア1に配設されたドアロック機構20、及び、助手席側ドア 2に配設されたドアロック機構21等によって、ドア・ロックシステムが構成さ れている。
【0014】 運転席側ドア1におけるアウトサイドハンドル7に組み込まれた距離センサ3 0は、運転席側ドア1とその外方に位置する障害物との相互離隔距離を計測して 運転席側ドア1の開閉に支障をきたすことになる障害物を検出するものとされ、 また、助手席側ドア2におけるアウトサイドハンドル12に組み込まれた距離セ ンサ31は、助手席側ドア2とその外方に位置する障害物との相互離隔距離を計 測して助手席側ドア2の開閉に支障をきたすことになる障害物を検出するものと されている。また、車体3における運転席側ドア1の下方となる位置に、運転席 側ドア1が開状態とされるときオン状態とされて運転席側ドア1が閉状態とされ るときオフ状態とされるドアスイッチ32が設けられるとともに、車体3におけ る助手席側ドア2の下方となる位置に、助手席側ドア2が開状態とされるときオ ン状態とされて助手席側ドア2が閉状態とされるときオフ状態とされるドアスイ ッチ33が設けられている。
【0015】 運転席5及び助手席6には、乗員の着座状態を検出する荷重センサ34及び3 5が夫々が組み込まれている。また、車室4内における運転席5と助手席6との 間には、運転席5に対して設けられたシートベルト24が係合するものとされる バックル26、及び、助手席6に対して設けられたシートベルト25が係合する ものとされるバックル27が設置されている。そして、バックル26には、シー トベルト24とバックル26とが相互係合状態とされるときオン状態をとり、シ ートベルト24とバックル26とが分離状態とされるときオフ状態をとるシート ベルトスイッチ28が内蔵されており、また、バックル27にも、シートベルト 25とバックル27とが相互係合状態とされるときオン状態をとり、シートベル ト25とバックル27とが分離状態とされるときオフ状態をとるシートベルトス イッチ29が内蔵されている。
【0016】 さらに、車室4における前方側部分には、イグニッション・キースイッチ部に 対するキーの差込み状態を検出するキーセンサ36,必要に応じて車室4内に警 報を発する警報器40及び制御ユニット50が配されている。制御ユニット50 は、運転席側ドアロックノブ9を駆動するアクチュエータ10及び助手席側ドア ロックノブ14を駆動するアクチュエータ15に対する動作制御を行うものとさ れている。
【0017】 図1に示される如く、制御ユニット50には、運転席側ドア1におけるアウト サイドハンドル7に組み込まれた距離センサ30及び助手席側ドア2におけるア ウトサイドハンドル12に組み込まれた距離センサ31から夫々得られる検出出 力信号SA及びSB,運転席5に組み込まれた荷重センサ34及び助手席6に組 み込まれた荷重センサ35から夫々得られる検出出力信号SC及びSD、及び、 キーセンサ36から得られる検出出力信号SEが供給され、さらに、運転席側ド ア1に対するドアスイッチ32及び助手席側ドア2に対するドアスイッチ33か ら夫々得られる信号S1及びS2,運転席5に対して設けられたシートベルト2 4が係合するものとされるバックル26に内蔵されたシートベルトスイッチ28 及び助手席6に対して設けられたシートベルト25が係合するものとされるバッ クル27に内蔵されたシートベルトスイッチ29から夫々得られる信号S3及び S4、及び、運転席側ドア1に設けられたロック状態解除スイッチ11及び助手 席側ドア2に設けられたロック状態解除スイッチ16から夫々得られる信号S5 及びS6が供給される。
【0018】 そして、制御ユニット50は供給される各種の信号に基づいて、運転席側ドア 1に配設されたアクチュエータ10及び助手席側ドア2に配設されたアクチュエ ータ15に、駆動制御信号CA及びCBを夫々供給して、ドア・ロックシテスム を構成する運転席側ドア1に配設されたドアロック機構20及び助手席側ドア2 に配設されたドアロック機構21についての動作制御を行うとともに、警報器4 0に制御信号CCを供給してその動作制御を行う。
【0019】 制御ユニット50から運転席側ドア1に配設されたアクチュエータ10及び助 手席側ドア2に配設されたアクチュエータ15に夫々供給される駆動制御信号C A及びCBの夫々は、正レベル及び負レベルを選択的にとるものとされ、アクチ ュエータ10に正レベルをとる駆動制御信号CAが供給されると、アクチュエー タ10により運転席側ドアロックノブ9がロック位置をとるべく駆動されて、運 転席側ドア1に配設されたドアロック機構20におけるロック/アンロック手段 が、運転席側ドアロックノブ9がとる位置に応じてロック状態におかれ、また、 アクチュエータ10に負レベルをとる駆動制御信号CAが供給されると、アクチ ュエータ10により運転席側ドアロックノブ9がアンロック位置をとるべく駆動 されて、運転席側ドア1に配設されたドアロック機構20におけるロック/アン ロック手段が、運転席側ドアロックノブ9がとる位置に応じてアンロック状態に おかれる。
【0020】 同様に、アクチュエータ15に正レベルの駆動制御信号CBが供給されると、 アクチュエータ15により助手席側ドアロックノブ14がロック位置をとるべく 駆動されて、助手席側ドア2に配設されたドアロック機構21におけるロック/ アンロック手段が、助手席側ドアロックノブ14がとる位置に応じてロック状態 におかれ、また、アクチュエータ15に負レベルの駆動制御信号CBが供給され ると、アクチュエータ15により助手席側ドアロックノブ14がアンロック位置 をとるべく駆動されて、助手席側ドア2に配設されたドアロック機構21におけ るロック/アンロック手段が、助手席側ドアロックノブ14がとる位置に応じて アンロック状態におかれる。
【0021】 斯かるもとで、制御ユニット50は、運転席側ドアロックノブ9を駆動するア クチュエータ10に対する動作制御と助手席側ドアロックノブ14を駆動するア クチュエータ15に対する動作制御とを個別に行うが、運転席側ドアロックノブ 9を駆動するアクチュエータ10に対する動作制御にあたっては、ドアスイッチ 32からの信号S1が、運転席側ドア1が閉状態にあることをあらわすとともに 、ロック状態解除スイッチ11からの信号S5が、ロック状態解除スイッチ11 がオフ状態とされていることをあらわし、さらに、荷重センサ34からの検出出 力信号SCが、運転席5に乗員が着座していることをあらわすもとで、キーセン サ36からの検出出力信号SEが、イグニッション・キースイッチ部からキーが 抜かれていることをあらわすとともに、シートベルトスイッチ28からの信号S 3が、シートベルト24がバックル26から外されていることをあらわすとき、 斯かる際には、運転席5に着座した乗員により運転席側ドア1が開状態とされよ うとする場合にあっては、運転席5に着座した乗員が平静状態にあると判断する 。
【0022】 そして、制御ユニット50は、距離センサ30から得られる検出出力信号SA が、運転席側ドア1の外方における運転席側ドア1の開閉に支障をきたす位置に 障害物が無いことをあらわすときには、アクチュエータ10に負レベルをとる駆 動制御信号CAを供給して、アクチュエータ10により運転席側ドアロックノブ 9がアンロック位置をとるべく駆動される状態として、運転席側ドア1に配設さ れたドアロック機構20におけるロック/アンロック手段をアンロック状態にお かれるものとなす。
【0023】 また、制御ユニット50は、距離センサ30から得られる検出出力信号SAが 、運転席側ドア1の外方における運転席側ドア1の開閉に支障をきたす位置に障 害物が在ることをあらわすときには、アクチュエータ10に正レベルをとる駆動 制御信号CAを供給して、アクチュエータ10により運転席側ドアロックノブ9 がロック位置をとるべく駆動される状態として、運転席側ドア1に配設されたド アロック機構20におけるロック/アンロック手段をロック状態におかれるもの となす。それにより、運転席5に着座した乗員が、インサイドハンドル8を操作 しても、運転席5に着座した乗員による運転席側ドア1を開状態にするための運 転席側ドア1の車体3の外方への回動が阻止されて、車室4内から運転席側ドア 1を開状態にすることが困難とされ、その結果、運転席側ドア1が障害物に衝突 して損傷を受ける事態が防止される。
【0024】 このようにしてドアロック機構20におけるロック/アンロック手段がロック 状態におかれたもとで、ロック状態解除スイッチ11からの信号S5が、ロック 状態解除スイッチ11がオン状態とされたことをあらわすものとされると、制御 ユニット50は、アクチュエータ10に負レベルをとる駆動制御信号CAを供給 して、アクチュエータ10により運転席側ドアロックノブ9がアンロック位置を とるべく駆動される状態として、運転席側ドア1に配設されたドアロック機構2 0におけるロック/アンロック手段をアンロック状態におかれるものとなす。
【0025】 一方、制御ユニット50は、ドアスイッチ32からの信号S1が、運転席側ド ア1が閉状態にあることをあらわすとともに、ロック状態解除スイッチ11から の信号S5が、ロック状態解除スイッチ11がオフ状態とされていることをあら わし、さらに、荷重センサ34からの検出出力信号SCが、運転席5に乗員が着 座していることをあらわすもとで、キーセンサ36からの検出出力信号SEが、 イグニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれていることをあらわすとと もに、シートベルトスイッチ28からの信号S3が、シートベルト24がバック ル26に係合していることをあらわすとき、斯かる際において、運転席5に着座 した乗員により運転席側ドア1が開状態とされようとする場合にあっては、運転 席5に着座した乗員が、例えば、車両に異常が発生したことにより迅速に車両か ら離脱することが望まれる緊急状態にあると判断する。
【0026】 そして、制御ユニット50は、距離センサ30から得られる検出出力信号SA があらわす、運転席側ドア1の外方における運転席側ドア1の開閉に支障をきた す位置における障害物の有無にかかわらず、アクチュエータ10に負レベルをと る駆動制御信号CAを供給して、アクチュエータ10により運転席側ドアロック ノブ9がアンロック位置をとるべく駆動される状態として、運転席側ドア1に配 設されたドアロック機構20におけるロック/アンロック手段をアンロック状態 におかれるものとなす。それにより、運転席5に着座した乗員が、運転席側ドア 1の外方に障害物が在る場合にも、インサイドハンドル8を操作することにより 、車室4内から運転席側ドア1を開状態にでき、迅速に車室4内から外部へ脱出 できることになる。
【0027】 さらに、制御ユニット50は、ドアスイッチ32からの信号S1が、運転席側 ドア1が開状態にあることをあらわすとともに、ロック状態解除スイッチ11か らの信号S5が、ロック状態解除スイッチ11がオフ状態とされていることをあ らわし、さらに、荷重センサ34からの検出出力信号SCが、運転席5に乗員が 着座していることをあらわすもとで、距離センサ30から得られる検出出力信号 SAが、運転席側ドア1の外方における運転席側ドア1の開閉に支障をきたす位 置に障害物が在ることをあらわすときには、運転席側ドア1が開状態とされて車 体3の外方に向けて回動せしめられつつあるとき障害物に近接していると判断し 、警報器40に制御信号CCを供給して警報を発生させる。それにより、運転席 5に着座した乗員が、警報により、運転席側ドア1が障害物に近接していること を認識し、運転席側ドア1が障害物に衝突する前に運転席側ドア1の回動を停止 させることができることになる。
【0028】 制御ユニット50は、助手席側ドアロックノブ14を駆動するアクチュエータ 15に対する動作制御も、上述の運転席側ドアロックノブ9を駆動するアクチュ エータ10に対する動作制御と同様に行う。即ち、ドアスイッチ33からの信号 S2が、助手席側ドア2が閉状態にあることをあらわすとともに、ロック状態解 除スイッチ16からの信号S6が、ロック状態解除スイッチ16がオフ状態とさ れていることをあらわし、さらに、荷重センサ35からの検出出力信号SDが、 助手席6に乗員が着座していることをあらわすもとで、キーセンサ36からの検 出出力信号SEが、イグニッション・キースイッチ部からキーが抜かれているこ とをあらわすとともに、シートベルトスイッチ29からの信号S4が、シートベ ルト25がバックル27から外されていることをあらわすとき、斯かる際には、 助手席6に着座した乗員により助手席側ドア2が開状態とされようとする場合に あっては、助手席6に着座した乗員が平静状態にあると判断する。
【0029】 そして、制御ユニット50は、距離センサ31から得られる検出出力信号SB が、助手席側ドア2の外方における助手席側ドア2の開閉に支障をきたす位置に 障害物が無いことをあらわすときには、アクチュエータ15に負レベルをとる駆 動制御信号CBを供給して、アクチュエータ15により助手席側ドアロックノブ 14がアンロック位置をとるべく駆動される状態として、助手席側ドア2に配設 されたドアロック機構21におけるロック/アンロック手段をアンロック状態に おかれるものとされる。
【0030】 また、制御ユニット50は、距離センサ31から得られる検出出力信号SBが 、助手席側ドア2の外方における助手席側ドア2の開閉に支障をきたす位置に障 害物が在ることをあらわすときには、アクチュエータ15に正レベルをとる駆動 制御信号CBを供給して、アクチュエータ15により助手席側ドアロックノブ1 4がロック位置をとるべく駆動される状態として、助手席側ドア2に配設された ドアロック機構21におけるロック/アンロック手段をロック状態におかれるも のとなす。それにより、助手席6に着座した乗員が、インサイドハンドル13を 操作しても、助手席6に着座した乗員による助手席側ドア2を開状態にするため の助手席側ドア2の車体3の外方への回動が阻止されて、車室4内から助手席側 ドア2を開状態にすることが困難とされ、その結果、助手席側ドア2が障害物に 衝突して損傷を受ける事態が防止される。
【0031】 このようにしてドアロック機構21におけるロック/アンロック手段がロック 状態におかれたもとで、ロック状態解除スイッチ16からの信号S6が、ロック 状態解除スイッチ16がオン状態とされたことをあらわすものとされると、制御 ユニット50は、アクチュエータ15に負レベルをとる駆動制御信号CBを供給 して、アクチュエータ15により助手席側ドアロックノブ14がアンロック位置 をとるべく駆動される状態として、助手席側ドア2に配設されたドアロック機構 21におけるロック/アンロック手段をアンロック状態におかれるものとなす。
【0032】 一方、制御ユニット50は、ドアスイッチ33からの信号S2が、助手席側ド ア2が閉状態にあることをあらわすとともに、ロック状態解除スイッチ16から の信号S6が、ロック状態解除スイッチ16がオフ状態とされていることをあら わし、さらに、荷重センサ35からの検出出力信号SDが、助手席6に乗員が着 座していることをあらわすもとで、キーセンサ36からの検出出力信号SEが、 イグニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれていることをあらわすとと もに、シートベルトスイッチ29からの信号S4が、シートベルト25がバック ル27に係合していることをあらわすとき、斯かる際において、助手席6に着座 した乗員により助手席側ドア2が開状態とされようとする場合にあっては、助手 席6に着座した乗員が、例えば、車両に異常が発生したことにより迅速に車両か ら離脱することが望まれる緊急状態にあると判断する。
【0033】 そして、制御ユニット50は、距離センサ31から得られる検出出力信号SB があらわす、助手席側ドア2の外方における助手席側ドア2の開閉に支障をきた す位置における障害物の有無にかかわらず、アクチュエータ15に負レベルをと る駆動制御信号CBを供給して、アクチュエータ15により助手席側ドアロック ノブ14がアンロック位置をとるべく駆動される状態として、助手席側ドア2に 配設されたドアロック機構21におけるロック/アンロック手段をアンロック状 態におかれるものとなす。それにより、助手席6に着座した乗員が、助手席側ド ア2の外方に障害物が在る場合にも、インサイドハンドル13を操作することに より、車室4内から助手席側ドア2を開状態にでき、迅速に車室4内から外部へ 脱出できることになる。
【0034】 さらに、制御ユニット50は、ドアスイッチ33からの信号S2が、助手席側 ドア2が開状態にあることをあらわすとともに、ロック状態解除スイッチ16か らの信号S6が、ロック状態解除スイッチ16がオフ状態とされていることをあ らわし、さらに、荷重センサ35からの検出出力信号SDが、助手席6に乗員が 着座していることをあらわすもとで、距離センサ31から得られる検出出力信号 SBが、助手席側ドア2の外方における助手席側ドア2の開閉に支障をきたす位 置に障害物が在ることをあらわすときには、助手席側ドア2が開状態とされて車 体3の外方に向けて回動せしめられつつあるとき、障害物に近接していると判断 し、警報器40に制御信号CCを供給して警報を発生させる。それにより、助手 席6に着座した乗員が、警報により、助手席側ドア2が障害物に近接しているこ とを認識し、助手席側ドア2が障害物に衝突する前に助手席側ドア2の回動を停 止させることができることになる。
【0035】 上述の例においては、制御ユニット50が、キーセンサ36からの検出出力信 号SEが、イグニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれていることをあ らわすとともに、シートベルトスイッチ28もしくは29からの信号S3もしく はS4が、シートベルト24もしくは25がバックル26もしくは27に係合し ていることをあらわすとき、その際において、運転席5もしくは助手席6に着座 した乗員により運転席側ドア1もしくは助手席側ドア2が開状態とされようとす る場合にあっては、運転席5もしくは助手席6に着座した乗員が、例えば、車両 に異常が発生したことにより迅速に車両から離脱することが望まれる緊急状態に あると判断するようになされているが、本考案に係る車両用ドア開閉制御装置に あっては、制御ユニット50が、キーセンサ36からの検出出力信号SEが、イ グニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれていることをあらわしている ことのみを条件にし、その際において、運転席5もしくは助手席6に着座した乗 員により運転席側ドア1もしくは助手席側ドア2が開状態とされようとする場合 にあっては、運転席5もしくは助手席6に着座した乗員が、例えば、車両に異常 が発生したことにより迅速に車両から離脱することが望まれる緊急状態にあると 判断するようになされても良い。
【0036】 制御ユニット50は、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成される が、その際、制御ユニット50を構成するマイクロコンピュータが、運転席側ド アロックノブ9を駆動するアクチュエータ10に対する動作制御及び助手席側ド アロックノブ14を駆動するアクチュエータ15に対する動作制御を行うにあた って実行する制御プログラムの一例は、図4に示される如くのフローチャートに よってあらわされる。
【0037】 図4に示される制御プログラムにあっては、スタート後、ステップ51におい て、フラッグFa,Fb及びFcの各々を“0”にする初期設定を行う。次に、 ステップ52において、検出出力信号SA,SB,SC,SD及びSE、及び、 信号S1〜S6を含む各種の信号を取り込む。
【0038】 続いて、ステップ53において、信号S1もしくはS2に基づき、ドアスイッ チ32もしくは33がオン状態にあるか否か、即ち、運転席側ドア1もしくは助 手席側ドア2が開状態とされているか否かを判断する。その結果、ドアスイッチ 32もしくは33がオフ状態にある場合、即ち、運転席側ドア1もしくは助手席 側ドア2が閉状態とされている場合には、ステップ54において、フラッグFc が“1”とされているか否かを判断し、フラッグFcが“1”とされているとき には、ステップ55において、制御信号CCの送出を停止し、続くステップ56 において、フラッグFcを“0”に設定してステップ57に進む。また、ステッ プ54での判断の結果、フラッグFcが“0”である場合には、ステップ54か ら直接にステップ57に進む。
【0039】 ステップ57においては、検出出力信号SCもしくはSDに基づいて、運転席 5もしくは助手席6に乗員が着座しているか否かを判断する。そして、運転席5 もしくは助手席6に乗員が着座している場合には、ステップ58において、信号 S5もしくはS6に基づき、ロック状態解除スイッチ11もしくは16がオン状 態とされているか否かを判断する。
【0040】 ロック状態解除スイッチ11もしくは16がオン状態とされていないときには 、ステップ59において、検出出力信号SAもしくはSBに基づき、運転席側ド ア1もしくは助手席側ドア2の外方にその開閉に支障をきたす障害物が在るか否 かを判断し、運転席側ドア1もしくは助手席側ドア2の外方にその開閉に支障を きたす障害物が在る場合には、ステップ60に進む。ステップ60においては、 検出出力信号SEに基づき、イグニッション・キースイッチ部にキーが差し込ま れているか否かを判断し、イグニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれ ている場合には、ステップ61において、信号S3もしくはS4に基づき、シー トベルトスイッチ28もしくは29がオン状態にあるか否か、従って、運転席5 に配されたシートベルト24がバックル26に係合しているか否か、もしくは、 助手席6に配されたシートベルト25がバックル27に係合しているか否かを判 断する。
【0041】 ステップ61での判断の結果、シートベルトスイッチ28もしくは29がオン 状態にある場合には、ステップ62において、フラッグFaが“1”にされてい るか否かを判断し、フラッグFaが“1”とされていないときには、ステップ6 3において、正レベルの駆動制御信号CAもしくはCBの送出を停止して、負レ ベルの駆動制御信号CAもしくはCBの送出を開始し、続くステップ64におい て、フラッグFaを“1”に設定するとともに、フラッグFbを“0”にしてス テップ52に戻る。また、ステップ62での判断の結果、フラッグFaが“1” である場合には、ステップ62から直接にステップ52に戻る。
【0042】 上述のステップ61での判断の結果、シートベルトスイッチ28もしくは29 がオフ状態にある場合、及び、ステップ60での判断の結果、イグニッション・ キースイッチ部からキーが抜き取られている場合には、ステップ65において、 フラッグFbが“1”にされているか否かを判断し、フラッグFbが“1”とさ れていないときには、ステップ66において、負レベルの駆動制御信号CAもし くはCBの送出を停止して、正レベルの駆動制御信号CAもしくはCBの送出を 開始し、ステップ67において、フラッグFbを“1”に設定するとともに、フ ラッグFaを“0”にして、ステップ52に戻る。また、ステップ65での判断 の結果、フラッグFbが“1”である場合には、ステップ65から直接にステッ プ52に戻る。
【0043】 また、ステップ59での判断の結果、運転席側ドア1もしくは助手席側ドア2 の外方にその開閉に支障をきたす障害物が無い場合,ステップ58での判断の結 果、ロック状態解除スイッチ11もしくは16がオン状態とされている場合、及 び、ステップ57での判断の結果、運転席5もしくは助手席6に乗員が着座して いない場合には、ステップ62に進んで、ステップ62以降の各ステップを上述 の如くにして経ていく。
【0044】 さらに、ステップ53での判断の結果、ドアスイッチ32もしくは33がオン 状態にあるとき、即ち、運転席側ドア1もしくは助手席側ドア2が開状態とされ ている場合には、ステップ68において、運転席側ドア1もしくは助手席側ドア 2の回動に支障をきたす障害物が在るか否かを判断する。その結果、運転席側ド ア1もしくは助手席側ドア2の回動に支障をきたす障害物が在る場合には、ステ ップ69において、フラッグFcが“1”とされているか否かを判断し、フラッ グFcが“0”とされているときには、ステップ70において、制御信号CCの 送出を開始し、続くステップ71において、フラッグFcを“1”に設定して、 ステップ62に進む。また、ステップ69での判断の結果、フラッグFcが“1 ”である場合には、ステップ69から直接にステップ62に進む。さらに、ステ ップ68での判断の結果、運転席側ドア1もしくは助手席側ドア2の回動に支障 をきたす障害物が無い場合には、ステップ68から直接にステップ62に進む。 そして、いずれの場合にも、ステップ62以降の各ステップを前述の如くにして 経ていく。
【0045】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな如く、本考案に係る車両用ドア開閉制御装置によれば 、ドアが閉状態にあり、キー状態検出手段によりイグニッション・キースイッチ 部からキーが抜かれている状態が検出されるもとで、障害物検出手段によって障 害物が検出されるとき、ドア状態制御手段にドアを閉状態に維持する動作状態を とらせ、それにより、ドアの車体外方への回動が阻止されて、ドアが障害物に衝 突して損傷を受ける事態の発生が回避されるので、車室内の乗員が平静状況にあ るもとでは、ドアが閉状態にあり、そのドアの外方に位置してドアの開閉に支障 をきたす障害物がある場合、車室内の乗員によるドアを開状態にするためのドア の車体外方への回動が阻止されて、ドアが障害物に衝突して損傷を受ける事態が 防止されることになる。
【0046】 また、本考案に係る車両用ドア開閉制御装置によれば、ドアが閉状態にあり、 キー状態検出手段によりイグニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれた 状態が検出されるもとで、障害物検出手段によって障害物が検出されるとき、ド ア状態制御手段にドアを閉状態に維持する動作状態を解除する状態をとらせ、そ れにより、ドアの車体外方への回動が阻止されない事態とされるので、車両に異 常が発生して、車室内の乗員が迅速に車両から離脱することが望まれる緊急状況 にあるもとでは、ドアが閉状態にあり、そのドアの外方に位置してドアの開閉に 支障をきたす障害物が在る場合であっても、車室内の乗員によるドアを開状態に するためのドアの車体外方への回動が容易になされて、車室内の乗員が迅速に車 室外に脱出できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両用ドア開閉制御装置の一例を
示すブロック接続図である。
【図2】本考案に係る車両用ドア開閉制御装置の一例が
適用された車両の外観を示す斜視図である。
【図3】本考案に係る車両用ドア開閉制御装置の一例が
適用された車両の車室内を示す斜視図である。
【図4】図1に示される例における制御ユニットがマイ
クロコンピュータにより構成された場合において、その
マイクロコンピュータが実行する制御プログラムの説明
に供されるフローチャートである。
【符号の説明】
1 運転席側ドア 2 助手席側ドア 9 運転席側ドアロックノブ 10,15 アクチュエータ 14 助手席側ドアロックノブ 20,21 ドアロック機構 28,29 シートベルトスイッチ 30,31 距離センサ 34,35 荷重センサ 36 キーセンサ 40 警報器 50 制御ユニット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に設けられ、該車両におけるドアの外
    方に位置して該ドアの開閉に支障をきたす障害物を検出
    する障害物検出手段と、 上記車両に設けられたイグニッション・キースイッチ部
    におけるキーの差し込み状態を検出するキー状態検出手
    段と、 上記ドアを閉状態に維持する動作を行うドア状態制御手
    段と、 上記ドアが閉状態にあるもとで、上記キー状態検出手段
    により上記イグニッション・キースイッチ部にキーが差
    し込まれていない状態が検出されるとともに、上記障害
    物検出手段によって上記障害物が検出されるとき、上記
    ドア状態制御手段に上記ドアを閉状態に維持する動作状
    態をとらせ、また、上記キー状態検出手段により上記イ
    グニッション・キースイッチ部にキーが差し込まれてい
    る状態が検出されるとともに、上記障害物検出手段によ
    って上記障害物が検出されるとき、上記ドア状態制御手
    段に上記ドアを閉状態に維持する動作状態を解除する状
    態をとらせる動作制御手段と、 を備えて構成される車両用ドア開閉制御装置。
  2. 【請求項2】車両におけるドアが開状態にあるもとで上
    記障害物検出手段によって上記障害物が検出されると
    き、上記車両内において警報を発する警報部が備えられ
    たことを特徴とする請求項1記載の車両用ドア開閉制御
    装置。
JP1272992U 1992-03-13 1992-03-13 車両用ドア開閉制御装置 Pending JPH0572533U (ja)

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