JP6518965B2 - 装置及びプログラム。 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に後付けされる装置及びプログラム等に関する。
リモコンやスマートキーなどを用いて車両にドアロック指令を与えることができる車両が知られている。また、車両のドアが開いた状態でドアロック指令を与える操作がされた場合には、ドアが閉じた状態になってから自動的にドアロックを行うドアロック予約機能を有する車両も知られている(特許文献1)。ドアロック予約機能は、電動式のスライドドアのように、閉じるまでに所定の時間を要するドアの場合、特に便利である。
特開2013−185339号公報
ドアロック予約機能を有さない車両では、通常、いずれかのドアが開いた状態でドアロック指令を与えてもドアロックされないようになっている。そのため、ユーザは、すべてのドアが閉じた状態であることを確認してから車両に対してドアロック指令を与える必要がある。例えば、電動式のドアでは、ドアが閉じるまで待ってからドアロック指令を与える必要があり、荷物の積み卸しや人が乗り降りするときは、それらが終わってからドアを閉じ、その後にドアロック指令を与える必要がある。このようなドアが閉じるまでの時間待ちやドアが閉じたことの確認はユーザにとって不便又は煩雑である。また、ドアが開いているときにドアロック指令の操作をしたことでユーザがドアロックできたと思い込んでしまい、ドアが閉じた後にドアロック指令を与えるのを忘れてしまうこともあり得るため、防犯上の問題がある。
ドアロック予約機能を有する車両では、ドアが閉じた後に自動的にドアロックがされるため、上記不便や煩雑、防犯上の問題等が解消又は軽減される。しかし、ドアロック予約機能を有する車両は、高級車等の一部の車種に限定されており、ドアロック予約機能を有さない車両を所有するユーザは、ドアロック予約機能の恩恵を受けることができず、上記不便や煩雑、防犯上の問題を解消することができなかった。
本願には、上記の問題の全部又は一部又は他の問題に対処した発明が開示される。
本願には、例えば、下記各構成例に記載の発明が開示される。
<構成例1>
構成例1の発明は、車両のドアが開いた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをせず、当該車両のドアが閉じた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをする機能を備える車両に対して後付される装置であって、
ドアロック指示を受けたときに、前記車両のいずれかのドアが開いている状態である場合には、車両のドアがすべて閉じた状態になってからドアロック信号を前記車両側へ出力する機能を備えること
を特徴とする装置である。
構成例1の発明では、すべてのドアが閉じてから車両に対してドアロック信号を出力することが可能になる。
「ドアロック指令」は、例えば、車両のリモコンのドアロックボタンの押下の検出に基づく指令、車両のドアの外側にあるスマートキーのタッチ部へのタッチ検出に基づく指令などとするとよい。
「ドアロック指示」は、例えば、車両に対してドアロック指令があったときに、装置が車両から受ける指示とすると良い。このようにすれば、ユーザは、車両にドアロック指令を与えておくだけでよく、別途、装置に対する操作を行う必要がない。装置は、車両のドアが閉じた状態で車両に対してドアロック指令があった場合には「ドアロック指示」を受けず、車両のドアが開いた状態で車両に対してドアロック指令があった場合に「ドアロック指示」を受けるようにすると、処理を簡略化できるのでよい。
「ドアロック信号」は、車両がドアロックを行う信号とするとよい。このようにすれば、車両にドアロック指令を与えておけば、すべてのドアが閉じた状態になってからドアロック信号が車両に出力され、車両がドアロックを行う。そのため、ドアが閉じてからでなければドアロック指令を与えることができない車両を所有するユーザの不便や煩雑、防犯上の問題等が解消又は軽減される。
車両は、ドアロックの制御を行うロック制御部と、ロック制御部と通信可能なボディ制御部を有し、ロック制御部は、ボディ制御部及び装置のいずれからドアロック信号を受けた場合もドアロックを行うようにすると、制御が簡略化されるのでよい。
「ドアロック指令」、「ドアロック指示」及び「ドアロック信号」は、例えば、「信号」「情報」等とするとよい。
「後付」は、車両の購入後にユーザが任意に取り付けることができるようにするとよい。「後付」できることにより、ドアが閉じてからでなければドアロック指令を与えることができない車両への適用が可能になる。装置は、車両内、特に車室内に後付可能とすると、防犯性が高まるのでよく、着脱可能に後付けできると、車両を買い換えた場合にも装置の使用が可能となるので更に良い。「後付」としては特にユーザによって取り付け可能な車室内からアクセス可能な位置に設置する構成とするとよい。
「車両のドアが閉じた状態」は、例えば、車両のドアが完全に閉じた状態とするとよい。完全に閉じた状態は、密閉状態にかぎらない。例えば、窓が開いていたり、隙間があってもよい。防犯上問題がない程度に閉じているか否かを検知して当該検知結果に基づいて防犯上問題がない程度に閉じている場合に、完全に閉じたと判定するようにしてもよい。
「車両のドアが閉じた状態」は、ドアロックが可能になった状態とするとよく、車両が閉じたと判定する状態とすると更によい。
「車両のドアが開いた状態」は、例えば、車両のドアが完全には閉じてはいない状態とするとよい。完全には閉じてはいない状態は、密閉状態でない状態にかぎらず、また、開放状態にかぎらない。「車両のドアが開いた状態」は、ドアロックができない状態とするとよく、車両が閉じていないと判定する状態とすると更によい。
車両は、ドアが閉じた状態か否かを検出する開閉検出手段を有するとよい。装置は、開閉検出手段の検出結果に基づいて、車両のドアがすべて閉じた状態になったかどうかを判断するとよい。装置に車両のドアの開閉検出手段を設ける構成としてもよいが、装置は、車両の開閉検出手段の検出結果を直接または間接的に取得する構成とするとよい。
車両は、ドアを1つだけ有する車両でも良いが、複数のドアを有する車両が特によい。複数のドアを有する車両のほうが、ドアが閉じてからでなければドアロック指令を与えることができないことによるユーザの不便や煩雑、防犯上の問題が大きいためである。車両の複数のドアのそれぞれに設けられた開閉検出手段の検出結果を直接または間接的に取得する構成とするとよい。
<構成例2>
構成例2の発明は、前記ドアロックの指示を受けたか否かは、前記車両側から取得した前記ドアロック指令があったことを示す信号に基づいて決定し、
前記車両のいずれかのドアが開いている状態であるか前記車両のドアがすべて閉じた状態であるかは、前記車両側から取得したすべてのドアの開閉状態に基づいて決定し、
前記ドアロック信号は、前記車両がドアロックを行う信号としたこと
を特徴とする装置である。
構成例2の発明によれば、ユーザは、ドアの開閉状態に関わらず、ドアロック指令を与えておきさえすれば、装置が、ドアロックの指示を受けたか否か、及び、車両のいずれかのドアが開いている状態であるか車両のドアがすべて閉じた状態であるかを決定し、車両にドアロックさせることができる。これらの決定を行うための信号は、1つの箇所(例えば、OBDコネクタ)で受け取るようにすると、配線の簡略化、取り付けの容易化ができるのでよい。ドアロック信号の車両への出力も当該1つの箇所から行うようにすると、さらに配線の簡略化、取り付けの容易化ができるので、さらによい。
車両は、ドアの開閉状態を検出する開閉検出手段を有するとよい。装置に車両のドアの開閉検出手段を設ける構成としてもよいが、装置は車両の開閉検出手段の検出結果を直接または間接的に取得する構成とするとよい。
<構成例3>
構成例3の発明は、前記車両は、ドアが開いた状態で、ドアを閉める指示があってからドアが閉まるまでに所定の時間を要する車両であり、車両のドアが開いた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合には当該ドアロック指令をキャンセルする機能を備える車両であること
を特徴とする装置である。
構成例3の発明では、ユーザは、ドアが開いている状態で、ドアロック指令を与えてさえおけば、ドアが閉じたときにドアロックされる。したがって、ドアが閉じるまで所定の時間、待ってからドアロック指令を与える必要がなくなる。よって、ドアが閉まるまで所定の時間車両の近傍で待つ必要がなくなり、すぐに車を離れ始めることもできる。
「ドアが閉まるまでに所定の時間を要する車両」は、例えば、電動スライドドアを有する車両とするとよい。「所定の時間」は、長ければ長いほど効果は大きい。例えば、ドアが電動スライドドアであれば、通常、ドアが閉まるまでに数秒から10秒程度を要するので、構成例3の発明の効果が大きい。
<構成例4>
構成例4の発明は、前記ドアが閉まるまでに所定の時間を要する車両は、ドアを閉じる指示があった場合に当該ドアを動力により動かして閉じる機能を有する車両であること
を特徴とする装置である。
構成例4の発明では、ユーザは、ドアを閉じる指示を行い、ドアロック指令を与えるだけで、車両のドアが動力により閉じてドアロックされる。
例えば、ボタンの操作等でドアを閉じる指示を車両に与えられるようにするとよい。ボタンの操作等で、ドアを閉じる指示とドアロック指令を車両に与えられるようにすると、操作が簡略化されるのでよい。例えば、ボタンのワンタッチの操作で、動力により自動的に車両のドアを閉じ、ドアロックすることが可能になる。
「動力によりドアを動かして閉じる車両」は、例えば、電動スライドドアを有する車両とするとよい。
<構成例5>
構成例5の発明は、前記車両はいずれかのドアが開いた状態でドアロック指令があった場合に警報を発する機能を備え、
当該装置はドアロックの指示を車両側から取得する機能を備え、前記ドアロックの指示を車両側から取得した際に、前記警報を制限する信号を、前記車両側へ出力する機能を備えること
を特徴とする装置である。
構成例5の発明では、ドアが開いた状態でドアロック指令があった場合に警報が発せられる車両に本装置を取付けた場合に、車両からの警報を制限させることができる。
「警報」は、例えば、警報音の出力、特に連続的な警報音の出力とするとよい。このような警報は、ユーザに与える煩雑感が大きく、警報を制限することによる効果が大きい。「警報の制限」は、例えば、警報音の停止、抑制とするとよい。「警報」は、例えば、警報ランプの発光としてもよい。
<構成例6>
構成例6の発明は、前記警報を制限する信号として、ドアアンロック信号を出力すること
を特徴とする装置である。
構成例6の発明では、ドアアンロック信号があった場合に警報を制限する機能を備える車両において警報を制限させることができる。
<構成例7>
構成例7の発明は、前記車両は
車両がドアロックするとともに警戒状態に入る前記ドアロック指令を与える第一ドアロック機能と、
車両がドアロックするが警戒状態に入らない前記ドアロック指令を与える第二ドアロック機能と、
を備え、
前記ドアロック信号は、前記第一ドアロック機能を実行する信号としたこと
を特徴とする装置である。
構成例7の発明では、車両をロックすることができるとともに警戒状態にさせることができる。
「警戒状態」は、ドアロックの解除がしにくくなる状態、所定のイベントの発生の際に警報を発する状態などとするとよい。このような警報状態にすることで、車両の防犯性を高めることができる。
「第一ドアロック機能」は、例えば、リモコンのドアロックボタンの押下の検出に基づく信号、または、車両のドアの外側にあるスマートキーのタッチ部へのタッチ検出に基づく信号に基づいて実行されるとよい。これらの操作は、車外から行うことが可能であるが、車両を警報状態にできるため、ユーザがそのまま車から離れてしまった場合の防犯性を維持できる。
「第二ドアロック機能」は、例えば、車両内の集中ドアロックボタンの押下に基づく信号に基づいて実行されるとよい。車両内の集中ドアロックボタンの押下は、車内でしか行うことができないため、車両を警報状態にしなくても、防犯性は維持される。
<構成例8>
構成例8の発明は、前記車両は、前記警戒状態でないときに、前記第二ドアロック機能の実行指示を入力する第二ドアロック指令入力部からのドアロック解除の入力があった場合に、ドアロックを解除し、前記警戒状態のときに、前記第二ドアロック指令入力部からのドアロック解除の入力があった場合に、ドアロックを解除しない機能を備えること
を特徴とする装置である。
構成例8の発明では、車両が警戒状態のときに、例えば、車両外から針金等を使って第二ドアロック指令入力部が操作され、それによってドアロック解除の入力が行われたとしても、車両のドアロックが解除されないので、車両や車内の物品等の盗難防止に役立つ。
「第二ドアロック指令入力部」は、例えば、車両内の集中ドアロックボタンとするとよい。
<構成例9>
構成例9の発明は、前記車両は
前記第一ドアロック機能の実行時に、車両のハザードランプを点滅させ、
前記第二ドアロック機能の実行時に、車両のハザードランプを点滅させない
機能を備え、
前記ドアロック信号は、前記第一ドアロック機能を実行する信号としたこと
を特徴とする装置である。
このようにすれば、本装置によるドアロックの際に、ハザードランプを点滅させることができる。したがって、本装置によるドアロックの際に、ユーザが既に車両から離れつつあったとしても、ドアロックされたことをユーザは容易に認識することができる。
<構成例10>
構成例10の発明は、前記ドアロック信号は、前記第二ドアロック機能を実行する信号を出力した後に、前記第一ドアロック機能を実行する信号を出力するものであること
を特徴とする装置である。
例えば、車種や装置と車両の相性等により、第一ドアロック機能を実行する信号を出力するだけでは、きちんとドアロックされない可能性がある場合がある。また、第二ドアロック機能を実行する信号を出力するだけでは、車両を警戒状態にすることができない。構成例10の発明では、第二ドアロック機能を実行する信号を出力した後に、第一ドアロック機能を実行する信号を出力するものであるため、より確実なドアロックを行うことができるとともに、車両を警戒状態にさせることができる。したがって、車両や車内の物品等の盗難防止にさらに貢献する。
第二ドアロック機能を実行する信号は、第一ドアロック機能を実行する信号よりも、確実にドアロックできる信号とするとよい。
<構成例11>
構成例11の発明は、前記車両は、ユーザ操作によって前記ドアロック指令を出力するためのリモコンが車両の中にあるときにドアロックされた場合にドアロックを解除する機能を備え、
当該装置は前記ドアロック信号を車両側へ出力した後に、前記リモコンが車両の中にあるかを調査させる信号を車両側へ出力すること
を特徴とする装置である。
リモコンが車両の中にあるときにドアロックされた場合にドアロックを解除する機能を有する車両では、リモコンへの操作によるドアロックの場合、インロック状態(リモコンを車内に残したままドアロックされた状態)を生じることは考えられない等の理由から、当該機能は作動させないことが通常である。構成例1の発明では、ドアロック指令からドアロック信号の出力までの間に時間差があり得るので、リモコンの操作によって車両にドアロック指令を与えた場合でもインロック状態は起こり得る。例えば、ユーザがリモコンの操作でドアロック指令を与えた後に、リモコンを車内に落とし、それに気付かずドアを閉じ、ドアロック信号によりドアロックがされればインロック状態になる。構成例11の発明では、本装置がドアロック信号を出力してドアロックがかかった後に、リモコンが車両の中にある場合には、車両にドアロックを解除させることができる。したがって、上記のような状況でインロック状態になったとしても、ドアロックを解除させることができる。
<構成例12>
構成例12の発明は、前記機能を実現するための制御手段と、
前記ドアロック指示及び前記ドアの開閉状態を車両側から取得し、前記ドアロック信号を車両側へ出力するために、車両側に接続する接続手段とを備え、
前記接続手段は車両側に備えるコネクタに着脱可能なコネクタであること
を特徴とする装置である。
構成例12の発明では、車両側のコネクタに取り付けるだけで、構成例1の機能を実現することができる。「コネクタ」は、例えば、OBDコネクタとするとよい。
<構成例13>
構成例13の発明は、前記制御手段は前記コネクタを有する筐体に格納したこと
を特徴とする装置である。
構成例13の発明は、装置が車両内で邪魔にならない利点があり、取付け、取り外しも簡便に行うことができる。「筐体」は、例えば、OBDコネクタと一体の筐体とするとよい。
<構成例14>
構成例14の発明は、構成例1から13のいずれかに記載の装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
例えば、上述した構成例は矛盾の生じない範囲で組み合わせた構成とするとよい。また各構成例の中に記載の各構成要素を組み合わせて装置を構成してもよい。
図1(a)は、車両10を示し、図1(b)は、車両10に付属のリモコンキー30を示す。 図2(a)は、OBDアダプター40の外観を示す。図2(b)は、OBDアダプター40のディップスイッチ45を拡大して示す。図2(c)は、ディップスイッチ45の機能を示す。 図3は、車両10及び車両10に接続されたOBDアダプター40のハードウェアウェア構成を示す。 図4は、ドアロック予約処理を示す。 図5は、初期設定処理を示す。 図6は、他の実施形態における車両10及び車両10に接続されたOBDアダプター40のハードウェアウェア構成を示す。
図1(a)は、車両10を示し、図1(b)は、車両10に付属のリモコンキー30を示す。車両10の内側を車内10aと言い、車両10の外側を車外10bと言う。図2(a)は、OBDアダプター40の外観を示す。図2(b)は、OBDアダプター40のディップスイッチ45を拡大して示す。図2(c)は、ディップスイッチ45の機能を示す。図3は、車両10及び車両10に接続されたOBDアダプター40のハードウェアウェア構成を示す。
[車両の構成]
車両10は、5つのドア(運転席側ドア11a、助手席側ドア11b、右後席側ドア11c、左後席側ドア11d及びリア側ドア11e)を有する。
運転席側ドア11a、助手席側ドア11b及びリア側ドア11eは、ヒンジの周りで片開きするドアであり、手で開閉することができる。右後席側ドア11c及び左後席側ドア11dは、モーターの駆動力によって不図示のレール上をスライドすることで開閉する電動スライド式のドアである。
各ドア11a〜11eは、ドアロック部材12a〜12eと、アクチュエータ13a〜13eと、開閉センサー14a〜14eを有する。
ドアロック部材12a〜12eは、車両10の車体に係合することでドアロック及びドアアンロックを行うための機械的な部材である。ドア11a〜11eは、ドアロックされているときは、ドアノブの操作で開くことはできず、ドアアンロックされているときは、ドアノブの操作で開くことができる。ドアロック部材12a〜12eを車体に係合可能な状態にすることを、ドアロック部材12a〜12eを「下げる」と言い、係合できない状態にすることをドアロック部材12a〜12eを「上げる」と言う。ドアロック部材12a〜12eは、ユーザの手操作又はアクチュエータ13a〜13eの駆動により、上げ下げすることができる。
ドア11a〜11eが閉じた状態でドアロック部材12a〜12eを下げれば、そのドア11a〜11eはドアロックされる。ドアロック部材12a〜12eを下げ、ドアノブを引いた状態でドア11a〜11eを閉じた場合も、そのドア11a〜11eはドアロックされる。
開閉センサー14a〜14eは、各ドア11a〜11eが開いているか、閉じているかの開閉状態を検出するセンサーであり、検出した開閉状態を示す信号を発信する。
運転席側ドア11a及び助手席側ドア11bは、車外10b側から操作可能なドアノブスイッチ15a及び15bを有する。ドアノブスイッチ15a及び15bは、リモコンキー30が発するID信号が受信状態のときに操作可能となるスイッチであり、ドアロック操作及びドアアンロック操作を行うことができる。ドアノブスイッチ15a及び15bは、ドアロック操作が行われた場合、ボディ制御部25に第一ドアロック指令を送信し、ドアアンロック操作が行われた場合、ボディ制御部25に第一ドアアンロック指令を送信する。
右後席側ドア11c及び左後席側ドア11dは、スライドスイッチ16c及び16dと、スライドモーター17c及び17dを有する。
スライドスイッチ16c及び16dは、車外10b側から操作可能なスイッチであり、スライドドアの開閉操作を行うことができる。開閉操作に対し、スライドスイッチ16cは、ボディ制御部25に左後席側ドア開閉指令を送信し、スライドスイッチ16dは、ボディ制御部25に右後席側ドア開閉指令を送信する。
スライドモーター17c及び17dは、スライドスイッチ16c及び16dを開閉するための動力源である。
リモコンキー30は、Lボタン31、Uボタン32、左ボタン33及び右ボタン34を有する。リモコンキー30は、内部にCPU、メモリ、発信回路等を有し、上記ボタン31〜34への操作に応じて、操作されたボタン31〜34を示す信号とメモリに記憶されたID信号を発信する機能を有する。また、リモコンキー30は、リモコン受信部18からの問い合わせがあった場合には、それに応答してID信号を発信する機能を有する。
リモコン受信部18は、リモコンキー30からの電波を受信し、リモコンキー30に対して行われた操作等に応じた信号をボディ制御部25に送信する。具体的には、Lボタン31への操作(ドアロック操作)及びUボタン32への操作(ドアアンロック操作)の信号を受信した場合には、それぞれ、第一ドアロック指令及び第一ドアアンロック指令を送信し、左ボタン33及び右ボタン34の操作の信号を受信した場合には、それぞれ、左後席側ドア開閉指令及び右後席側ドア開閉指令を送信する。
集中ドアロックボタン19は、車内10aのセンターコンソールに設置された操作部材である。集中ドアロックボタン19に対しては、ドアロック操作及びドアアンロック操作を行うことができる。ドアロック操作及びドアアンロック操作があった場合、集中ドアロックボタン19は、それぞれ、第二ドアロック指令及び第二ドアアンロック指令をボディ制御部25に送信する。
防犯センサー20は、車両10への衝撃や振動、ウィンドの割れ等、防犯上必要と考えられる事象を検出するセンサーであり、これらの事象を検出した場合、防犯センサー20は、ボディ制御部25に対して警戒信号を発信する。
車両10は、更に、ユーザに対する警報、報知を行うためのハザードランプ21、ブザー22、ホーン23等を有する。
車両10は、上述の機器13〜23を含む車両10の各種機器を制御するドアロック制御部24及びボディ制御部25を有する。ドアロック制御部24及びボディ制御部25は、それぞれ、図示しないCPU及びROM、RAM等の記憶装置を有するコンピュータで構成される。ドアロック制御部24及びボディ制御部25は、ECUの一部を構成する。ドアロック制御部24及びボディ制御部25は、CANバス26により相互に接続されるとともに、OBDコネクタ27を介してOBDアダプター40等の外部機器と接続可能である。
ドアロック制御部24及びボディ制御部25は、OBDコネクタ27を介してOBDアダプター40との間で後述の信号の送受信を行う他、ECUは、OBDコネクタ27を介してOBDアダプター40等の外部機器に、車速、エンジン回転数、アクセル操作情報、ブレーキ操作情報、ハンドル操作情報等の車両情報を提供する。
ドアロック制御部24には、アクチュエータ13a〜13e等が接続され、ボディ制御部25には、開閉センサー14a〜14e、ドアノブスイッチ15a及び15b、スライドスイッチ16c及び16d、スライドモーター17c及び17d、リモコン受信部18、集中ドアロックボタン19、防犯センサー20、ハザードランプ21、ブザー22、ホーン23等が接続される。ドアロック制御部24及びボディ制御部25がこれらの機器を制御することより、後述の各種機能が実現される。
[OBDアダプターの構成]
図2に示すように、OBDアダプター40は、箱形の筐体41を有する。筐体41は、プラスチック等、適切な強度を有する材料で形成される。筐体41は、その前後側面及び上面にそれぞれ接続部42、43及びディップスイッチ45を有する。
接続部42は、OBDコネクタ27を着脱自在に取付可能な形状及び構造を有する。接続部43は、機器接続コネクタ44の一端の接続部44aを着脱自在及び回転自在に取付可能な形状及び構造を有する。機器接続コネクタ44の他端には、ドライブレコーダー、レーダー探知機、カーナビゲーションシステム等の車載機器を取り付けることが可能である。接続部44aが着脱自在のため、車載機器不使用の際には機器接続コネクタ44を取り外すことで、車内スペースの節約が可能である。機器接続コネクタ44の接続部44aが接続部43に対して回転自在であることにより、配線の引き回し等の利便性が向上する。
ディップスイッチ45は、制御部46の動作を設定するための番号1〜4の4つの設定スイッチを有する。
図3に示すように、OBDアダプター40は、内部に制御部46を有する。制御部46は、図示しないCPU及びROM、RAM等の記憶装置を有するコンピュータで構成される。なお、集中ドアロックボタン19が送信する第二ドアロック信号(第二ドアロック信号のコード)は、車両10の車種によらず同一であり、記憶装置には、当該第二ドアロック信号が工場出荷状態で記憶されている。
制御部46は、ディップスイッチ45と電気的に接続されている。接続部42をOBDコネクタ27に取り付けることで、制御部46はCANバス10と電気的に接続し、機器接続コネクタ44を接続部43に取り付けることで、制御部46は、機器接続コネクタ44と電気的に接続する。
[車両10の機能]
以下に述べる車両10の機能は、コンピュータであるドアロック制御部24及びボディ制御部25が、ROM、RAM等の記憶装置に記憶されたプログラムに従って機器13〜23等を制御し、又は、機器13〜23等との間で信号の授受を行うことにより実現する。車両10は、ドアスライド機能、開閉判定機能、ロック部駆動機能、ドアロック機能、第一〜第三通知機能、警報音抑制機能、警戒状態設定機能及びインロック防止機能等を有する。
ドアスライド機能は、ボディ制御部25が、右後席側ドア11c及び左後席側ドア11dを開閉させる機能である。具体的には、ボディ制御部25が、スライドスイッチ16c、16d又はリモコン受信部18から右後席側ドア開閉指令を受信した場合、ボディ制御部25は、スライドモーター17cによって右後席側ドア11cを開閉制御する。すなわち、右後席側ドア11cが開いていれば閉じ、閉じていれば開くように制御する。左後席側ドア開閉指令を受信した場合、ボディ制御部25は、スライドモーター17dによって右後席側ドア11cを開閉制御する。すなわち、右後席側ドア11dが開いていれば閉じ、閉じていれば開くように制御する。ドアスライド機能が全開状態の右後席側ドア11c及び左後席側ドア11dを閉じた状態にするのに要する時間は10秒である。
開閉判定機能は、ボディ制御部25が、ドアノブスイッチ15a、15b又はリモコン受信部18から第一ドアロック指令を受けたときに、開閉センサー14a〜14eからの信号に基づいて、ドア11a〜11eの開閉状態を判定する機能である。開閉判定機能は、OBDアダプター40の制御部46から開閉問合信号を受信した場合に、ボディ制御部25が開閉センサー14a〜14eの開閉状態を示す開閉回答信号を制御部46に送信する開閉通知機能を含む。
ロック部駆動機能は、ドアロック制御部24が、アクチュエータ13a〜13eの駆動でドアロック部材12a〜12eを上げ下げする機能である。
ドアロック機能は、第一ドアロック機能、第一ドアアンロック機能、第二ドアロック機能及び第二ドアアンロック機能を含む。
第一ドアロック機能は、ドアノブスイッチ15a、15b又はリモコン受信部18から第一ドアロック指令を受信したときにボディ制御部25が実行する機能である。
具体的には、ボディ制御部25は、第一ドアロック指令を受信すると、まず、開閉判定機能によりドア11a〜11eの開閉状態を判定する。
そして、すべてのドア11a〜11eが閉じていると判定された場合には、ボディ制御部25は、CANバス26を介してドアロック制御部24に第一ドアロック信号を送信する。第一ドアロック信号を受信したドアロック制御部24は、ロック部駆動機能により、ドアロック部材12a〜12eを下げる。これにより、すべてのドア11a〜11eがドアロックされる。
一方、いずれかのドア11a〜11eが開いていると判断された場合には、ボディ制御部25は、第一ドアロック信号を送信することなく、リモコン受信部18から受信したドアロック指令をキャンセルする。したがって、ロック部駆動機能は作動せず、ドアロックはされない。
第一ドアアンロック機能は、ボディ制御部25がドアノブスイッチ15a、15b又はリモコン受信部18から第一ドアアンロック指令を受信したときに、ボディ制御部25が、CANバス26を介してドアロック制御部24に第一ドアロック信号を送信し、第一ドアロック信号を受信したドアロック制御部24が、ロック部駆動機能により、ドアロック部材12a〜12eを上げて、ドア11a〜11eをドアアンロックする機能である。
第二ドアロック機能は、ボディ制御部25が集中ドアロックボタン19から第二ドアロック指令を受信したときに、ボディ制御部25が、CANバス26を介してドアロック制御部24に第二ドアロック信号を送信し、第二ドアロック信号を受信したドアロック制御部24が、ロック部駆動機能により、ドアロック部材12a〜12eを下げる機能である。第二ドアロック機能は、ドア11a〜11eの開閉状態とは関係無しに実行される。ドア11a〜11eが閉じているときに第二ドアロック機能が実行されると、ドアロック部12a〜12eが車体に係合して、ドアロックされる。ドア11a〜11eが開いているときには、ドアロック部12a〜12eが車体に係合しないので、ドアロックされない。
第二ドアアンロック機能は、ボディ制御部25が集中ドアロックボタン19から第二ドアアンロック指令を受信したときに、ボディ制御部25が、ドアロック制御部24に第二ドアロック信号を送信し、これを受信したドアロック制御部24が、ロック部駆動機能により、ドアロック部12a〜12eを上げて、ドア11a〜11eをドアアンロックする機能である。
上述のドアロック機能により、ユーザは、ドアノブスイッチ15a、15b、リモコンキー30又は集中ドアロックボタン19へのドアロック操作ですべてのドア11a〜11eを一度にドアロックすることができる。ただし、車両10は、ドアロック予約機能を有さないため、OBDアダプター40を使用しない場合には、ユーザが、いずれかのドア11a〜11eが開いた状態でドアロック操作を行った場合には、ドアロックされないままになる。
第一通知機能は、第一ドアロック機能の実行後の時点でドアロックがされていることを条件として、ボディ制御部25がハザードランプ21を一定回数(例えば、2〜3回)点滅させる機能である。この機能により、ユーザは、第一ドアロック機能によるドアロックが行われたことを確認することができる。
第二通知機能は、第一ドアロック機能の実行後の時点でドアロックがされていないことを条件として、ボディ制御部25が、ブザー22に「ピピピピ」という警報音を放音させる機能である。
警報音抑制機能は、第二通知機能による警報音の放音中に、ボディ制御部25が、第一ドアアンロック信号を受信した場合にブザー22の警報音を停止させる機能である。
上記のように、第一ドアロック機能が実行されたにも関わらずドアロックが行われなかった場合には、ユーザは、第二通知機能による警報音によってそのことを知ることができる。しかし、警報音を停止させるには、ユーザは、ドアノブスイッチ15a,15b又はリモコンキー30でドアアンロック操作を行うことが必要であり、ユーザによっては、この操作を煩雑と感じる場合もある。
第三通知機能は、ボディ制御部25が、制御部46からのエマージェンシーシグナル信号を受信した場合に、ハザードランプ21を一定時間、高速で点滅させる機能である。第三通知機能によるハザードランプ21の点滅は、第一通知機能による場合よりも高速で行われ、それにより、車両10の周囲に注意を喚起することができる。
警戒状態設定機能は、第一ドアロック機能の実行後の時点でドアロックがされていることを条件として、ボディ制御部25が警戒状態に移行する機能である。ボディ制御部25が警戒状態のときに防犯センサー20から警戒信号が発信されると、ボディ制御部25は、ホーン23を大音量で鳴動させる。これにより、窃盗や車上荒らし等の異常を周囲に報知し、車両の防犯性を高めることができる。また、ボディ制御部25が警戒状態のときは、ボディ制御部25が集中ドアロックボタン19から第二ドアアンロック指令を受信した場合でも、ボディ制御部25は、ドアロック制御部24に第二ドアアンロック信号を送信せず、第二ドアアンロック指令をキャンセルする。これにより、車外10bから針金等を使って集中ドアロックボタン19に対してドアアンロック操作を行なっても、ドアアンロックがされないため、車両の防犯性を高めることができる。
インロック防止機能は、リモコン受信部18の問い合わせに対してリモコンキー30が発信するID信号の受信状態に基づいて、ボディ制御部25が、リモコンキー30が車内10aに在るかどうかを判断し、在ると判断した場合に、ドアロック制御部24に、ドア11a〜11eをドアアンロックさせる機能である。インロック防止機能は、ユーザが集中ドアロックボタン19への操作でドアロックを行った後に車両10を降り、ドアノブを引いた状態のまま運転席側ドア11aを閉じた場合に実行される。これにより、リモコンキー30を車内10aに残したままドアロックされてしまうインロック状態を防止することができる。インロック防止機能は、ボディ制御部25が制御部46から後述のインロック防止信号を受信した場合にも実行される。
[OBDアダプター40の機能]
OBDアダプター40は、ドアロック予約機能、機器接続コネクタ出力機能、車速感応ドアロック機能、エマージェンシーシグナル機能を有する。これらの機能は、接続部42がOBDコネクタ27に取り付けられた状態で、コンピュータである制御部46が、ROM、RAM等の記憶装置に記憶されたプログラムに従って車両10を制御し、又は、OBDコネクタ27を介して車両10との間で信号の授受を行うことにより実現する。
ドアロック予約機能は、制御部46が、図4に示すドアロック予約処理を実行する機能である。ドアロック予約機能は、ディップスイッチ45の番号4のスイッチをオンに設定した場合に実行される。
図示のように、「START」にてドアロック予約処理が開始すると、S100において、制御部46は、OBDアダプター40が継続して取り付けられているか否かを判断し、否定(N)の場合、S200において初期設定処理を実行する。この判断は、工場出荷状態のOBDアダプター40が車両10に取り付けられてから最初に実行されたS100であるか否か、或いは、OBDアダプター40の記憶装置に第一ドアロック信号及び第一ドアアンロック信号が記憶されているか否か等に基づいて実行することができる。
図5は、S200の初期設定処理の詳細を示す。なお、初期設定処理を可能にするため、ユーザに対し、取扱説明書等により、初回使用時に、すべてのドア11a〜11eを閉じた状態にしてから、リモコンキー30又はドアノブスイッチ15a、15bでドアロック操作を行い、その後、ドアアンロック操作を行うように指示が与えられているものとする。なお、以下では、リモコンキー30又はドアノブスイッチ15a、15bを、「リモコンキー30等」と言う。
S200が開始すると、S210において、制御部46は、すべてのドア11a〜11eが閉じた状態かどうかを判断し、否定(N)の場合は、反復してS210を実行する。ユーザがすべてのドア11a〜11eを閉じることによりS210の判断が肯定(Y)となり、S220に移行する。
なお、S210,S300,S310及びS330におけるドア11a〜11eの開閉状態の判断は、制御部46が、ボディ制御部25に開閉問合信号を送信し、その応答としてボディ制御部25が送信する開閉回答信号に基づいて行われる。
S220では、ユーザによるリモコンキー30等に対するドアロック操作が待ち受けられる。ドアロック操作が行われると、S230に移行し、制御部46は、ボディ制御部25からドアロック制御部24に送信される第一ドアロック信号を取得し、取得した第一ドアロック信号(信号のコード)をOBDアダプター40の記憶装置に記憶する。なお、ボディ制御部25からドアロック制御部24に送信される第一ドアロック信号を制御部46が取得することを、「制御部46がボディ制御部25からドアロック指示を受ける」と言う。
S240では、ユーザによるリモコンキー30等に対するドアアンロック操作が待ち受けられる。ドアアンロック操作が行われると、S250に移行し、制御部46は、ボディ制御部25からドアロック制御部24に送信される第一ドアアンロック信号を取得し、取得した第一ドアアンロック信号(信号のコード)をOBDアダプター40の記憶装置に記憶する。
S230の実行により初期設定処理(S200)は完了(END)となる。S200の完了又はS100の判断が肯定(Y)の場合、S300に移行する。
S300では、運転席側ドア11aが閉じているかどうかが判断され、否定(N)であれば、S100に移行する。運転席側ドア11aを開いた状態でドアロック予約をすることをユーザが意図することは想定されないためである。
S300の判断が肯定(Y)の場合、S310で運転席側ドア11a以外のドア11b〜11eのいずれかが開いているか否かが判断され、否定(N)であれば、S100に移行する。したがって、すべてのドア11a〜11eが閉じている場合には、S100→S300→S310→S100のように処理がループする。このループの間にユーザがリモコンキー30等でドアロック操作を行うと、車両10の第一ドアロック機能によりドア11a〜11eがドアロックされる。
S310の判断が肯定(Y)の場合、S320において、制御部46は、リモコンキー30等に対するドアロック操作が行われたかどうかを判断する。具体的には、制御部46がボディ制御部25からドアロック指示を受けた場合は肯定(Y)の判断が行われてS330に移行し、受けていない場合は否定(N)の判断が行われて、S100に移行する。
なお、S310の判断が肯定(Y)の場合、ドア11b〜11eのいずれかが開いている状態でリモコンキー30等に対するドアロック操作が行われたことにより、車両10の第二通知機能が作動し、ブザー22から警報音が放音される。
S330では、制御部46は、ボディ制御部25に対して、S250で記憶した第一ドアアンロック信号を送信する。これにより、車両10の警報音抑制機能を作動させ、ブザー22の警報音を停止させることができる。
S340では、制御部46は、所定のタイマー設定時間内にすべてのドア11a〜11eが閉じた状態になったかどうかを判断する。この判断は、制御部46からの開閉問合信号に対してボディ制御部25から送信される開閉回答信号に基づいて行われる。タイマー設定時間は、ユーザがリモコンキー30等に対してドアロック操作を行ってからドア11a〜11eを閉じるまでに通常想定される時間として設定される。ドアスライド機能が右後席側ドア11c及び左後席側ドア11を閉じた状態にするのに要する時間は10秒であるから、タイマー設定時間は、最短でも10秒に設定される。
S340の判断が否定(N)の場合、S350に移行し、制御部46は、S230で記憶した第一ドアロック信号をドアロック制御部24に送信する。これにより、車両10において第一ドアロック機能が実行されるが、いずれかのドア11a〜11eが開いた状態であるため、車両の第二通知機能が作動し、ブザー22から警報音が放音される。これにより、ドアロック予約機能によるドアロック(S360,S370)が行われなかったことがユーザに報知され、ドアロックがされないままユーザが車両10から離れてしまうことを防止することができる。S350が完了すると、処理はS100に移行する。
S340の判断が肯定(Y)の場合、S360に移行し、制御部46は、記憶手段に記憶された第二ドアロック信号をドアロック制御部24に送信する。これにより、車両10の第二ドアロック機能が作動し、すべてのドア11a〜11eがドアロックされる。
S370では、制御部46は、S230で記憶した第一ドアロック信号をドアロック制御部24に送信する。これにより、車両10の第一ドアロック機能が作動し、すべてのドア11a〜11eがドアロックされる。S360及びS370で重ねてドアロックが行われるため、ドアロックの確実性が向上する。
なお、S370の実行後の状態は、第一ドアロック機能の実行後であり、かつ、ドアロックがされているため、車両10の第一通知機能及び警戒状態設定機能が作動する。第一通知機能によるハザードランプ21の点滅により、離れた位置からでもドアロックされたことの確認が可能となり、ユーザは、リモコンキー30等へのドアロック操作の後、すぐに車両10から離れ始めることができる。また、警戒状態設定機能によりボディ制御部25が警戒状態に設定されることで、車両の防犯性を向上させることができる。
続くS380では、リモコンキー30が車内10に在るかどうかが確認され、在る場合には、ドア11a〜11eがドアアンロックされる。具体的には、制御部46がボディ制御部25にインロック防止信号を送信し、これを受信したボディ制御部25が、インロック防止機能を実行する。これにより、S320からS380までの間に、ユーザが誤ってリモコンキー30を車内10aに置いてしまった場合でも、インロック状態が防止される。
S380の実行後、処理はS100に移行し、上述の処理が反復して実行される。
上記ドアロック予約機能により、ユーザは、すべてのドア11a〜11eが閉じた状態になってからなければリモコンキー30等によるドアロック操作でドアロックを行うことができない不便から開放される。例えば、右後席側ドア11cのみが開いた状態であれば、スライドスイッチ16cの開閉操作とリモコンキー30等でのドアロック操作を行えば(順番は問わない)、ドアスライド機能により右後席側ドア11cが閉じた後にドアロックが行われる(S360,S370)。右後席側ドア11dについても同様である。ドア11a、11b又は11eが開いた状態でリモコンキー30等でドアロック操作を行った場合も、タイマー時間内にユーザがドア11a、11b又は11eを閉じれば、ドアロックが行われる(S360,S370)。
機器接続コネクタ出力機能は、ディップスイッチ45の番号1のスイッチをオンに設定した場合に実行される機能であり、OBDコネクタ27をOBDアダプター40経由で機器接続コネクタ44に接続する機能である。機器接続コネクタ44には、ドライブレコーダー、レーダー探知機、カーナビゲーションシステム等の他の車載機器を接続することが可能である。機器接続コネクタ出力機能により、単一のOBDコネクタ27に対してOBDアダプター40と他の車載機器の併用が可能になり、他の車載機器は、OBDコネクタ27との間で信号の授受を行うことが可能になる。
車載感応ドアロック機能は、ディップスイッチ45の番号2のスイッチをオンに設定した場合に実行される機能であり、制御部46が、OBDコネクタ27で受信する車速を監視し、30kmを超えたときに、制御部46が記憶装置に記憶された第二ドアロック信号をドアロック制御部24に送信する機能である。第二ドアロック信号を受信したドアロック制御部24は、第二ドアロック機能によりドア11a〜11eをドアロックする。これにより、高速運転中の安全性が向上する。
エマージェンシーシグナル機能は、ディップスイッチ45の番号3のスイッチをオンに設定した場合に実行される機能であり、制御部46が、OBDコネクタ27で受信するブレーキ操作情報を監視し、急ブレーキであると判定されたときにボディ制御部25にエマージェンシーシグナル信号を送信する機能である。エマージェンシーシグナル信号を受信したボディ制御部25は、第三通知機能によりハザードランプ21を高速で点滅させる。これにより、急ブレーキ時に周囲の注意を喚起できるため、事故抑止の効果が期待できる。
以上、好ましい実施形態を説明したが、上記実施形態における装置、システム及びプログラム又はその要素、部材等の形状、寸法、材質、機能、動作態様、制御態様、制御パラメータ、操作態様等は例として記載したものであり、これらは変更が可能である。
例えば、上記実施形態のドアロック予約機能は、S340においてすべてのドア11a〜11eが閉じた状態になったか否かを判断し、判断が肯定(Y)のときにドアロックを行う(S360,S370)ものであるが、例えば、S340を省略し、S320の判断が肯定(Y)となった時点から一定のディレイ時間の経過を待って、当該ディレイ時間の経過時点で自動的にドアロックを行う(S360,S370)という態様とすることも可能である。この場合、S350は省略することが考えられるが、その場合でも、いずれかのドア11a〜11eが開いていれば、S360,S370でドアロック部材12a〜12eが下りるだけで、ドアロックはされないので、S370が実行された時点で第二通知機能が作動し、ブザー22の放音によるユーザへの報知は行われる。
また、上記実施形態では、運転席側ドア11aと他のドア11b〜11eの開閉状態を2つのステップ(S300とS310)で判断する例を示したが、これらのステップを統合した単一のステップで、いずれかのドア11a〜11eが開いているかを判断し、開いている場合にS320に移行し、すべてが閉じているときにS100に移行するよう構成しても良い。
また、上記実施形態では、車両10が、ドアロック制御部24とボディ制御部25を別個に有するハードウェアウェア構成を有する場合について説明したが、このような車両にかぎらない。例えば、別の種類の車両として、車両10は、図6のようなハードウェアウェア構成を有する車両としてもよい。図6の車両は、ドアロック制御部24を有さず、ボディ制御部25がアクチュエータ13a〜13eの制御を行う構成である。スマートキー制御部28は、リモコン受信部18による信号の送受信を行う機能ブロックである。
図6に示す車両10では、ドアロック制御部24を有さないため、上記実施形態で説明したボディ制御部25からドアロック制御部24への第一ドアロック信号、第二ドアロック信号、第一ドアアンロック信号、第二ドアアンロック信号の送信等は行われないが、第一ドアロック機能、第二ドアロック機能、第一ドアアンロック機能、第二ドアアンロック機能の動作時には、第一ドアロック信号、第二ドアロック信号、第一ドアアンロック信号、第二ドアアンロック信号が、ボディ制御部25からCANバス26に送信される。したがって、OBDアダプター40は、CANバス26を介して第一ドアロック信号、第二ドアロック信号の取得(S220,S240,S320)が可能である。また、ボディ制御部25がCANバス26から第一ドアロック信号、第二ドアロック信号、第一ドアアンロック信号、第二ドアアンロック信号を受信した場合には、ボディ制御部25は、第一ドアロック機能、第二ドアロック機能、第一ドアアンロック機能、第二ドアアンロック機能を実行する。したがって、OBDアダプター40からボディ制御部25への第一ドアアンロック信号、第二ドアロック信号、第一ドアロック信号の送信(S330,S360,S370)により、車両10は、第一ドアアンロック機能、第二ドアロック機能、第一ドアロック機能を実行する。よって、OBDアダプター40のドアロック予約機能は、上記した実施形態と実質的に同様に機能する。
また、上記実施形態では、集中ドアロックボタン19がセンターコンソールに配置された車両10を前提として説明を行ったが、集中ドアロックボタン19は、運転席側ドア11aの内側の肘掛け部分等に設置されていてもよい。
また、ドアアンロック予約機能を設けてもよい。例えば、上述したドアロック予約機能の図4のS380の実行後に、ドアロック予約機能によるドアロックを行った旨を制御部46内に記憶しておき、CANバス26に対してボディ制御部25から流されるリモコンキー30とリモコン受信部18との通信可否状態の信号等に基づいてリモコンキー30が一旦車両から遠ざかった後に、再度接近したと判定した場合には、ボディ制御部25に対してドアロックを解除させる信号をCANバス26に出力して、S100に戻る構成としてもよい。特に、最後に閉じられたドアがどのドアであるかの情報を取得しておき、当該ドアのドアロックを解除するようにするとよい。また、当該ドアがスライドドアである場合には当該ドアのロックを解除するとともに当該スライドドアをオープンさせる信号をCANバス26に対して出力するようにしてもよい。いわゆるドアアンロック予約機能を元々備える車両は最新の高級車など一部の車種にかぎられるが、このような機能を備えない車両において、ドアアンロックの予約に似た機能を実現できる。また本構成のようにすれば、いわゆるドアアンロック予約機能とは異なり、車両から離れる際にドアロックの予約をするだけで、再び車両に戻ってきて車両に接近した場合に、明示的なドアアンロックの予約操作をユーザがするなどリモコンキー30の操作をすることなく、車両ドアのアンロックやスライドドアのオープンをすることができる。
変形例や実施形態の内容の構成要素、課題を解決するための手段に記載の要素や思想を適用した要素は、任意に組み合わせて実施形態とするとよい。発明の内容は本実施形態に記載のものに限定されるものではない。
以下は、特許請求の範囲に記載した請求項の写しである。
<請求項1>
車両のドアが開いた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをせず、当該車両のドアが閉じた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをする機能を備える車両に対して後付される装置であって、
ドアロック指示を受けたときに、前記車両のいずれかのドアが開いている状態である場合には、車両のドアがすべて閉じた状態になってからドアロック信号を前記車両側へ出力する機能を備えること
を特徴とする装置。
<請求項2>
前記ドアロックの指示を受けたか否かは、前記車両側から取得した前記ドアロック指令があったことを示す信号に基づいて決定し、
前記車両のいずれかのドアが開いている状態であるか前記車両のドアがすべて閉じた状態であるかは、前記車両側から取得したすべてのドアの開閉状態に基づいて決定し、
前記ドアロック信号は、前記車両がドアロックを行う信号としたこと
を特徴とする請求項1に記載の装置。
<請求項3>
前記車両は、ドアが開いた状態で、ドアを閉める指示があってからドアが閉まるまでに所定の時間を要する車両であり、車両のドアが開いた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合には当該ドアロック指令をキャンセルする機能を備える車両であること
を特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
<請求項4>
前記ドアが閉まるまでに所定の時間を要する車両は、ドアを閉じる指示があった場合に当該ドアを動力により動かして閉じる機能を有する車両であること
請求項3に記載の装置。
<請求項5>
前記車両はいずれかのドアが開いた状態でドアロック指令があった場合に警報を発する機能を備え、
当該装置はドアロック指示を車両側から取得する機能を備え、前記ドアロック指示を車両側から取得した際に、前記警報を制限する信号を、前記車両側へ出力する機能を備えること
を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
<請求項6>
前記警報を制限する信号として、ドアアンロック信号を出力すること
を特徴とする請求項5に記載の装置。
<請求項7>
前記車両は、
車両がドアロックするとともに警戒状態に入る前記ドアロック指令を与える第一ドアロック機能と、
車両がドアロックするが警戒状態に入らない前記ドアロック指令を与える第二ドアロック機能と、
を備え、
前記ドアロック信号は、前記第一ドアロック機能を実行する信号としたこと
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
<請求項8>
前記車両は、前記警戒状態でないときに、前記第二ドアロック機能の実行指示を入力する第二ドアロック指令入力部からのドアロック解除の入力があった場合に、ドアロックを解除し、前記警戒状態のときに、前記第二ドアロック指令入力部からのドアロック解除の入力があった場合に、ドアロックを解除しない機能を備えること
を特徴とする請求項7に記載の装置。
<請求項9>
前記車両は
前記第一ドアロック機能の実行時に、車両のハザードランプを点滅させ、
前記第二ドアロック機能の実行時に、車両のハザードランプを点滅させない
機能を備え、
前記ドアロック信号は、前記第一ドアロック機能を実行する信号としたこと
を特徴とする請求項7又は8に記載の装置。
<請求項10>
前記ドアロック信号は、前記第二ドアロック機能を実行する信号を出力した後に、前記第一ドアロック機能を実行する信号を出力するものであること
を特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の装置。
<請求項11>
前記車両は、ユーザ操作によって前記ドアロック指令を出力するためのリモコンが車両の中にあるときにドアロックされた場合にドアロックを解除する機能を備え、
当該装置は前記ドアロック信号を車両側へ出力した後に、前記リモコンが車両の中にあるかを調査させる信号を車両側へ出力すること
を特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
<請求項12>
前記機能を実現するための制御手段と、
前記ドアロック指示及び前記ドアの開閉状態を車両側から取得し、前記ドアロック信号を車両側へ出力するために、車両側に接続する接続手段とを備え、
前記接続手段は車両側に備えるコネクタに着脱可能なコネクタであること
を特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置
<請求項13>
前記制御手段は前記コネクタを有する筐体に格納したこと
を特徴とする請求項12に記載の装置。
<請求項14>
請求項1から13のいずれか一項に記載の装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
10 車両
10a 車内
10b 車外
11a〜11e ドア
12a〜12e ドアロック部材
13a〜13e アクチュエータ
14a〜14e 開閉センサー
15a、15b ドアノブスイッチ
16c、16d スライドスイッチ
17c、17d スライドモーター
17d スライドモーター
18 リモコン受信部
19 集中ドアロックボタン
20 防犯センサー
21 ハザードランプ
22 ブザー
23 ホーン
23 防犯センサー
24 ドアロック制御部
25 ボディ制御部
26 CANバス
27 OBDコネクタ
30 リモコンキー
40 OBDアダプター
41 筐体
42 接続部
42 接続部
44 機器接続コネクタ
44a 接続部
45 ディップスイッチ
46 制御部

Claims (12)

  1. 車両のドアが開いた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをせず、当該車両のドアが閉じた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをする機能を備える車両に対して後付される装置であって、
    ドアロック指示を受けたときに、前記車両のいずれかのドアが開いている状態である場合には、車両のドアがすべて閉じた状態になってからドアロック信号を前記車両側へ出力する機能を備え
    前記車両はいずれかのドアが開いた状態でドアロック指令があった場合に警報を発する機能を備え、
    当該装置はドアロック指示を車両側から取得する機能を備え、前記ドアロック指示を車両側から取得した際に、前記警報を制限する信号を、前記車両側へ出力する機能を備えること
    を特徴とする装置。
  2. 前記警報を制限する信号として、ドアアンロック信号を出力すること
    を特徴とする請求項に記載の装置。
  3. 前記車両は、
    車両がドアロックするとともに警戒状態に入る前記ドアロック指令を与える第一ドアロック機能と、
    車両がドアロックするが警戒状態に入らない前記ドアロック指令を与える第二ドアロック機能と、
    を備え、
    前記ドアロック信号は、前記第一ドアロック機能を実行する信号としたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 車両のドアが開いた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをせず、当該車両のドアが閉じた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをする機能を備える車両に対して後付される装置であって、
    ドアロック指示を受けたときに、前記車両のいずれかのドアが開いている状態である場合には、車両のドアがすべて閉じた状態になってからドアロック信号を前記車両側へ出力する機能を備え
    前記車両は、
    車両がドアロックするとともに警戒状態に入る前記ドアロック指令を与える第一ドアロック機能と、
    車両がドアロックするが警戒状態に入らない前記ドアロック指令を与える第二ドアロック機能と、
    を備え、
    前記ドアロック信号は、前記第一ドアロック機能を実行する信号としたこと
    を特徴とする装置。
  5. 前記車両は、前記警戒状態でないときに、前記第二ドアロック機能の実行指示を入力する第二ドアロック指令入力部からのドアロック解除の入力があった場合に、ドアロックを解除し、前記警戒状態のときに、前記第二ドアロック指令入力部からのドアロック解除の入力があった場合に、ドアロックを解除しない機能を備えること
    を特徴とする請求項3または4に記載の装置。
  6. 前記車両は
    前記第一ドアロック機能の実行時に、車両のハザードランプを点滅させ、
    前記第二ドアロック機能の実行時に、車両のハザードランプを点滅させない
    機能を備え、
    前記ドアロック信号は、前記第一ドアロック機能を実行する信号としたこと
    を特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記ドアロック信号は、前記第二ドアロック機能を実行する信号を出力した後に、前記第一ドアロック機能を実行する信号を出力するものであること
    を特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記車両は、ユーザ操作によって前記ドアロック指令を出力するためのリモコンが車両の中にあるときにドアロックされた場合にドアロックを解除する機能を備え、
    当該装置は前記ドアロック信号を車両側へ出力した後に、前記リモコンが車両の中にあるかを調査させる信号を車両側へ出力すること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の装置。
  9. 車両のドアが開いた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをせず、当該車両のドアが閉じた状態で当該車両に対してドアロック指令があった場合にはドアロックをする機能を備える車両に対して後付される装置であって、
    ドアロック指示を受けたときに、前記車両のいずれかのドアが開いている状態である場合には、車両のドアがすべて閉じた状態になってからドアロック信号を前記車両側へ出力する機能を備え
    前記車両は、ユーザ操作によって前記ドアロック指令を出力するためのリモコンが車両の中にあるときにドアロックされた場合にドアロックを解除する機能を備え、
    当該装置は前記ドアロック信号を車両側へ出力した後に、前記リモコンが車両の中にあるかを調査させる信号を車両側へ出力すること
    を特徴とする装置。
  10. 前記機能を実現するための制御手段と、
    前記ドアロック指示及び前記ドアの開閉状態を車両側から取得し、前記ドアロック信号を車両側へ出力するために、車両側に接続する接続手段とを備え、
    前記接続手段は車両側に備えるコネクタに着脱可能なコネクタであること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記制御手段は前記コネクタを有する筐体に格納したこと
    を特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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