JP2013185339A - 乗用車の予約ロック装置 - Google Patents

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秀人 田中
Yoshiyuki Kobayashi
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Abstract

【課題】本発明は、電子キーを携帯するユーザーが車室内にいるのか、あるいは車室外にいるのか判断できない状態が生じないようにして、乗用車の予約ロックを確実に行えるようにする。
【解決手段】本発明に係る乗用車の予約ロック装置は、乗用車の車室内に設けられており、電子キーから発信される信号を受信可能で、かつ、受信可能範囲を変化させられる構成の車室内アンテナ35と、車室内アンテナ35の出力を調節して、その車室内アンテナ35の受信可能範囲SA1を変化させるコントローラとを有しており、コントローラは、スライドドア18が乗降口12mを閉じていないとき、車室内アンテナ35の受信可能範囲SA1が乗降口12mの外まで及ばないようにその車室内アンテナ35の出力を設定し、スライドドア18が乗降口12mを閉じたとき、車室内アンテナ35の出力を増加させてその車室内アンテナ35の受信可能範囲SA1を広げられる構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子キーを携帯するユーザーが乗用車のスライドドアを乗降口の開放位置から閉方向に操作し、さらにドアロックスイッチを操作することで、前記スライドドアが閉じられた後、自動的に前記スライドドアのドアロックを行う乗用車の予約ロック装置に関する。
最近の乗用車では、スライドドアをモータの力を利用してスライド動作させ、乗降口を開閉するパワースライドドアが好適に使用されている。パワースライドドアでは、スライドドアのハンドルに操作スイッチが設けられており、その操作スイッチを操作することでモータが駆動し、スライドドアが閉方向、あるいは開方向にスライドするように構成されている。また、パワースライドドアでは、乗降口の開放位置にあるスライドドアを閉方向に操作し、さらにフロントドアに設けられた前記スライドドアのドアロックスイッチを操作することで、そのスライドドアの予約ロックが可能となっている。即ち、予約ロックを行うことで、スライドドアが閉じられた後、自動的にそのスライドドアのドアロックが行われるようになる。このため、ユーザーはスライドドアが閉じられるのを待ってからドアロックを行う必要がなくなり、使い勝手が向上する(特許文献1 参照)。
ここで、パワースライドドアの予約ロック機能を備える乗用車は、図7に示すように、車室内で電子キーの信号を受信できる車室内アンテナ101と、車室外で電子キーの信号を受信できる車室外アンテナ103とを備えている。そして、車室内アンテナ101が電子キーの信号を受信せず、車室外アンテナ103が電子キーの信号を受信している状態でスライドドア105の予約ロックが有効になるように構成されている。これにより、電子キーが車室内に取り残された状態でドアロックが行われるようなことがなくなる。
特願2011−241621号公報
一般的に、車室内アンテナ101と車室外アンテナ103とは、電子キーの信号を受信するための電波を発信している。そして、例えば、車室内アンテナ101の場合、その電波の到達する範囲、即ち、電子キーの信号に対する受信可能範囲SA1が車室内をカバーできるように構成されている。
しかし、スライドドア105が乗降口108を開放している場合、車室内アンテナ101の電波が乗降口108から車室外に漏れて、車室外アンテナ103の電波と干渉することがある。即ち、車室内アンテナ101の受信可能範囲SA1の一部と車室外アンテナ103の受信可能範囲SA2の一部とが重なることがある。そして、車室内アンテナ101の受信可能範囲SA1と車室外アンテナ103の受信可能範囲SA2とが重なる範囲SAWでは、車室内アンテナ101と車室外アンテナ103とが共に電子キーの信号を受信するようになる。このため、電子キーが前記重なる範囲SAWにある場合には、電子キーが車室内にあるのか、車室外にあるのか判断ができず、予約ロックが行われなくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、電子キーを携帯するユーザーが車室内にいるのか、あるいは車室外にいるのか判断できない状態が生じないようにして、乗用車の予約ロックを確実に行えるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、電子キーを携帯するユーザーが乗用車のスライドドアを乗降口の開放位置から閉方向に操作し、さらにドアロックスイッチを操作することで、前記スライドドアが閉じられた後、自動的に前記スライドドアのドアロックを行う乗用車の予約ロック装置であって、前記乗用車の車室内に設けられており、電子キーから発信される信号を受信可能で、かつ、受信可能範囲を変化させられる構成の車室内アンテナと、前記車室内アンテナの出力を調節して、その車室内アンテナの受信可能範囲を変化させるコントローラとを有しており、前記コントローラは、前記スライドドアが乗降口を閉じていないとき、前記車室内アンテナの受信可能範囲が前記乗降口の外まで及ばないようにその車室内アンテナの出力を設定し、前記スライドドアが乗降口を閉じたとき、前記車室内アンテナの出力を増加させてその車室内アンテナの受信可能範囲を広げられる構成であることを特徴とする。
本発明によると、コントローラは、スライドドアが乗降口を閉じていないときに、車室内アンテナの受信可能範囲が乗降口の外まで及ばないようにその車室内アンテナの出力を設定する。このため、電子キーを携帯したユーザーが車室外にいてスライドドアが乗降口を閉じていないときに、車室内アンテナが電子キーの信号を受信するようなことがなくなる。即ち、電子キーを携帯する人が車室内にいるのか、あるいは車室外にいるのかを判断できない状態が生じない。
また、スライドドアが閉じられた後は、コントローラが車室内アンテナの出力を増加させ、その車室内アンテナの受信可能範囲を広げる。このため、車室内アンテナの出力増加前に受信できなかった車室内の電子キーの信号を確実に受信できるようになる。
請求項2の発明によると、電子キーから発信される信号を車室外で受信する車室外アンテナを有していることを特徴とする。
このため、電子キーを携帯したユーザーが車室外にいることを確実に検知できるようになる。
請求項3の発明によると、コントローラは、車室内アンテナの出力を複数段階で調節して、その車室内アンテナの受信可能範囲を複数段階で変化させられるように構成されていることを特徴とする。
このため、車室内アンテナの受信可能範囲を車室のスペース合わせて効率的に設定できるようになる。
請求項4の発明によると、スライドドアが閉じられて、車室内アンテナの出力が増加し、その車室内アンテナの受信可能範囲が広がった状態で、前記室内アンテナが電子キーの信号を受信したときは、前記スライドドアのドアロックが中止される構成であることを特徴とする。
これにより、電子キーが車室内に取り残された状態でドアロックが行われるようなことがなくなる。
請求項5の発明によると、車室内アンテナは、前部アンテナと、中央アンテナと、後部アンテナとからなり、前記中央アンテナの受信可能範囲が変化可能に構成されていることを特徴とする。
即ち、スライドドアによって開閉される乗降口から電波が漏れる可能性のある中央アンテナの受信可能範囲のみが変化するように構成されているため、全ての車室内アンテナの受信可能範囲を変化させる場合と比較して制御が容易になる。
本発明によると、電子キーを携帯するユーザーが車室内にいるのか、あるいは車室外にいるのか判断できない状態が生じることはなく、乗用車の予約ロックを確実に行えるようになる。
本発明の実施形態1に係る乗用車の予約ロック装置における車室内アンテナ(中央アンテナ)と車室外アンテナの受信可能範囲を表す模式平面図である。 前記乗用車の予約ロック装置における車室内アンテナ(中央アンテナ)と車室外アンテナとの受信可能範囲を表す模式平面図である。 前記乗用車の予約ロック装置の構成を表す信号ブロック図である。 前記乗用車の予約ロック装置の動作を表すフローチャート(I)である。 前記乗用車の予約ロック装置の動作を表すフローチャート(II)である。 前記乗用車の予約ロック装置の動作を表すフローチャート(III)である。 従来の予約ロック装置を備える乗用車の模式平面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図6に基づいて本発明の実施形態1に係る乗用車の予約ロック装置について説明する。
ここで、図中の前後左右は、予約ロック装置を備える乗用車の前後左右に対応している。
<乗用車10の概要について>
先ず、予約ロック装置について説明する前に、乗用車10の概要について簡単に説明する。
乗用車10は、図1、図2に示すように、ワンボックスタイプの乗用車であり、車室12内に運転席と助手席とからなる前列シート14a,14bと、中央シート14c,14dと、後列シート14e,14fとが設置されている。車室12の前部左右には、助手席側乗降口12xと運転席側乗降口12yとが設けられており、助手席側乗降口12xと運転席側乗降口12yとがそれぞれ扉状のフロントドア15,16によって開閉されるように構成されている。また、助手席側乗降口12xと運転席側乗降口12yとの後方には、それぞれ中央乗降口12mが形成されており、左右の中央乗降口12mがそれぞれ左右のスライドドア18,19によって開閉されるように構成されている。
ここで、左右のフロントドア15,16は等しい構成であり、また、左右のスライドドア18,19も等しい構成であるため、代表して左側のフロントドア15、左側のスライドドア18について説明し、右側のスライドドア19等の説明は省略する。
スライドドア18は、モータ(図示省略)の回転力を受けてスライド動作することにより中央乗降口12mを開閉できるように構成されたパワースライドドアである。スライドドア18は、図3の信号ブロック図に示すように、PSD(パワースライドドア)/ECU22からの制御信号に基づいてモータが駆動するように構成されている。
また、スライドドア18には、前端の高さ方向中央位置にハンドル18hが設けられており、そのハンドル18hに操作スイッチ(図示省略)が設けられている。このため、前記操作スイッチの信号がPSD/ECU22に入力されることで、PSD/ECU22が前記モータを駆動させ、スライドドア18は中央乗降口12mを閉じる方向、あるいは開方向にスライドするようになる。
また、助手席側のフロントドア15のハンドル15hには、図3に示すように、スライドドア18のドアロックセンサ31と車室外アンテナ33(後記する)とが設けられている。
<予約ロック装置40について>
予約ロック装置40は、スライドドア18が中央乗降口12mの開放位置から閉方向に操作され、さらにスライドドア18のドアロックセンサ31がタッチ操作された状態で、前記スライドドア18が閉じられた後、自動的にそのスライドドア18のドアロックを行う装置である。
予約ロック装置40は、図3に示すように、コントローラであるPSD/ECU22と、ボデーECU24と、照合ECU43とを備えている。
PSD/ECU22は、スライドドア18のハンドル18hに設けられた操作スイッチからの信号に基づいてスライドドア18の開閉スライドを行うモータと、そのスライドドア18のクローザを動作させるモータとを制御できるように構成されている。
ボデーECU24は、PSD/ECU22からのスライドドア18の全閉信号(クローザ動作完了信号)を受けて、スライドドア18のドアロック機構26に対してドアロック信号を出力できるように構成されている。また、ボデーECU24は、PSD/ECU22からのスライドドア18のドア開信号を受けて、前記ドアロック機構26に対してドアロック解除信号を出力できるように構成されている。さらに、ボデーECU24は、ドアロック機構26に対してドアロック信号を出力する際は、ドアロックが行われることを表すアンサーバック(ハザードランプの点滅等)の信号を出力し、ドアロック信号を出力できない場合には、警報用のホーン28を吹鳴させる信号を出力する。
照合ECU43は、前記フロントドア15のハンドル15hに設けられたドアロックセンサ31の信号(予約ロック信号)を受信できるように構成されている。また、照合ECU43は、スライドドア18の予約ロック信号を受信したときに、後記するように、車室内アンテナ35の出力を調整するとともに、その車室内アンテナ35の信号と車室外アンテナ33の信号とから乗用車10の電子キー(図示省略)の位置判定を行えるように構成されている。
即ち、ドアロックセンサ31が本発明のドアロックスイッチに相当する。
車室外アンテナ33と車室内アンテナ35とは、前記電子キーを検知するためのアンテナであり、照合ECU43と共に予約ロック装置40の予約ロック動作を正常に行わせるためのものである。
車室外アンテナ33は、前述のように、フロントドア15のハンドル15hに設けられており、電子キーを携帯するユーザーが車室外でフロントドア15とスライドドア18の近傍に位置することを検出するためのアンテナである。
車室内アンテナ35は、電子キーを携帯するユーザーが乗用車10の車室12内に位置することを検出するためのアンテナであり、図1等に示すように、車室12の床部分に設けられた前部アンテナ35fと中央アンテナ35cと後部アンテナ35bとから構成されている。
車室内アンテナ35、及び車室外アンテナ33は電子キーの信号を受信するための電波を発信しており、その電波の到達する範囲(電子キーの信号に対する受信可能範囲)がそれぞれ設定されている。即ち、車室内アンテナ35の前部アンテナ35fは、電子キーの信号に対する受信可能範囲(図示省略)が車室内の前部をカバーしており、中央アンテナ35cの受信可能範囲SA1が車室内の中央部、後部アンテナ35bの受信可能範囲(図示省略)が車室内の後部をカバーしている。また、車室外アンテナ33の受信可能範囲SA2が車室外のフロントドア15とスライドドア18との近傍をカバーしている。
車室内アンテナ35の前部アンテナ35f、及び後部アンテナ35bと、車室外アンテナ33とは、受信可能範囲が一定となるように出力が所定レベルに調整されている。これに対して、車室内アンテナ35の中央アンテナ35cは、照合ECU43からの出力調整信号に基づいて出力を複数段階に切り替えられるように構成されている。これにより、中央アンテナ35cの受信可能範囲SA1は、照合ECU43からの出力調整信号に基づいて狭くなったり、あるいは広くなったりする。この結果、例えば、図1に示すように、スライドドア18により中央乗降口12mが開放された場合でも、その中央乗降口12mから中央アンテナ35cの電波が漏れ出ることがないようにその中央アンテナ35cの出力を調整できる。このため、図1に示すように、スライドドア18が中央乗降口12mを開放している場合に、中央アンテナ35cの電波と車室外アンテナ33の電波との干渉を防止できるようになる。
なお、前部アンテナ35f、後部アンテナ35bは、中央乗降口12mから車両前後方向に離れているため、中央乗降口12mからの電波の漏出を考慮する必要がなく、出力が一定レベルに保持されている。
<予約ロック装置40の動作について>
次に、図4〜図6のフローチャートに基づいて、乗用車10の予約ロック装置40の動作を説明する。
ここで、図4〜図6のフローチャートに示す処理は、照合ECU43において一定時間毎に繰り返し実行される。
先ず、ユーザーが電子キーを携帯した状態で予約ロック操作を正常に行った場合を説明する。
スライドドア18が中央乗降口12mを開放している状態で、ユーザーがそのスライドドア18のハンドル18hを閉操作すると(図4のステップS101 YES)、ハンドル18hの操作スイッチの信号がPSD/ECU22に入力される。これにより、PSD/ECU22がスライドドア18を閉方向にスライドさせる(ステップS102)。そして、スライドドア18のスライド中にユーザーがフロントドア15のハンドル15hに設けられたドアロックセンサ31をタッチ操作すると(ステップS103 YES)、照合ECU43が車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力を所定レベルまで低下させる(ステップS104)。ここで、中央アンテナ35cの出力低下レベルは、その中央アンテナ35cの電波が中央乗降口12mの外に漏れ出ないレベルに設定されている(図1のSA1参照)。
次に、車室外アンテナ33が電子キーの信号を検知したか、否かが判定される(ステップS105)。上記したように、ユーザーが電子キーを携帯して車室12の外に位置しているため、ステップS105の判定はYESとなる。このため、次に、ステップS106で車室内アンテナ35が電子キーの信号を検知したか、否かが判定される。一般的には、車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の電波が中央乗降口12mの外に漏れ出ないため、ステップS106の判定はNOとなり、ステップS108でスライドドア18の閉動作が完了したか、否かが判定される。
しかし、ステップS106で車室内アンテナ35が電子キーの信号を検知した場合には(ステップS106 YES)、車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力低下が十分でないと判断して処理がステップS104まで戻される。そして、照合ECU43が再び車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力を所定レベルまで低下させる。このようにして、車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力が所定レベルまで低下すると、ユーザーが車室12の外に位置する場合には車室内アンテナ35が電子キーの信号を検知しなくなる。これにより、ステップS106とステップS107の判定がNOになる。
このため、ユーザーがスライドドア18の近くにいて、そのスライドドア18がスライド中であれば、ステップS105、ステップS106、ステップS108の処理が繰り返し実行される。また、スライドドア18のスライド中にユーザーが乗用車10から離れると、車室外アンテナ33が電子キーの信号を検知しなくなるため(ステップS105 NO)、ステップS105、ステップS107、ステップS108の処理が繰り返し実行される。
そして、スライドドア18が閉じられて、PSD/ECU22からのドア閉信号がボデーECU24を介して照合ECU43に入力されると(ステップS108 YES)、照合ECU43は車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力を元の状態まで増加させる(図5のステップS112)。これによって、中央アンテナ35cの受信可能範囲SA1が、図2に示すように、広くなる。しかし、このときにはスライドドア18が閉じられているため、車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の電波が外に漏れ出ることはない。
次に、PSD/ECU22は、スライドドア18のクローザのモータを駆動させてそのスライドドア18を半ドアの状態から全閉状態にする(ステップS113)。そして、クローザの動作が完了すると(ステップS114 YES)、その信号がボデーECU24を介して照合ECU43に入力され、照合ECU43は車室内アンテナ35が電子キーの信号を検知したか、否かを判定する(ステップS115)。上記したように、ユーザーが電子キーを携帯して乗用車10を降りているため、ステップS115の判定はNOとなる。このため、照合ECU43からの信号に基づいて、ボデーECU24はスライドドア18のドアロック制御を行う。そして、ドアロックが完了した状態で(ステップS117 YES)、ボデーECU24はアンサーバックとしてハザードランプの点滅等を行い(ステップS118)、予約ロックを終了する。
次に、電子キーが車室内にある状態でユーザーが予約ロック操作を行った場合を説明する。
この場合でも、ユーザーがスライドドア18のハンドル18hを閉操作すると(図4のステップS101 YES)、PSD/ECU22がスライドドア18を閉方向にスライドさせる(ステップS102)。そして、スライドドア18のスライド中にユーザーがドアロックセンサ31をタッチ操作すると(ステップS103 YES)、照合ECU43が車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力を所定レベルまで低下させる(ステップS104)。
次に、車室外アンテナ33が電子キーの信号を検知したか、否かが判定される(ステップS105)。上記したように、ユーザーは電子キーを携帯しないで車室外に位置しているため、ステップS105の判定はNOとなる。このため、次に、ステップS107で車室内アンテナ35が電子キーの信号を検知したか、否かが判定される。電子キーが車室12内にあるため、一般的には、車室内アンテナ35が電子キーを検出し、ステップS107の判定はYESになる。このため、図6に示すように、ステップS121でスライドドア18の閉動作が完了したか、否かが判定される。そして、スライドドア18が閉じられると(ステップS121 YES)、クローザが動作した後(ステップS122、ステップS123 YES)、ボデーECU24が警報用のホーン28を吹鳴させて処理を終了する。これにより、スライドドア18のドアロックが行われなかったことが分かるようになる。
また、電子キーが車室内にある状態であっても、図4のステップS107で車室内アンテナ35が電子キーの信号を検知しなかった場合には、スライドドア18が閉じられるまで、ステップS105、ステップS107、ステップS108の処理が繰り返し実行される。そして、スライドドア18が閉じられて(ステップS108 YES)、図5のステップS112に示すように、車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力が元の状態まで戻される。そして、クローザの動作が完了後に(ステップS113、ステップS114 YES)、ステップS115で車室内アンテナ35が電子キーの信号を検知するか、否かが判定される。電子キーが車室内にあり、さらに車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力が元の状態まで戻されているため、車室内アンテナ35が電子キーの信号を検知し(ステップS115 YES)、ボデーECU24が警報用のホーン28を吹鳴させて処理を終了する(ステップS119、ステップS120)。
<本実施形態に係る乗用車10の予約ロック装置40の長所について>
本実施形態に係る乗用車10の予約ロック装置40によると、照合ECU43は、スライドドア18が中央乗降口12mを閉じていないとき、車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の受信可能範囲SA1が中央乗降口12mの外まで及ばないようにその中央アンテナ35cの出力を設定する。このため、スライドドア18が中央乗降口12mを閉じていないときに、中央アンテナ35cの受信可能範囲SA1と車室外アンテナ33の受信可能範囲SA2とが重なり合うことがなくなる。これにより、車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)と車室外アンテナ33とが共に電子キーの信号を受信するようなことがなくなり、その電子キーを携帯する人が車室内にいるのか、あるいは車室外にいるのか判断できない状態が生じない。
また、スライドドア18が閉じられた後は、照合ECU43が中央アンテナ35cの出力を増加させ、その中央アンテナ35cの受信可能範囲SA1を広げる。このため、中央アンテナ35cの出力増加前に受信できなかった車室12内の電子キーの信号を確実に受信できるようになる。
また、照合ECU43は、車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力を複数段階で調節して、その中央アンテナ35cの受信可能範囲を複数段階で変化させられるように構成されている。このため、中央アンテナ35cの受信可能範囲SA1を車室12のスペース合わせて効率的に設定できるようになる。
また、スライドドア18が閉じられて車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力が増加し、その中央アンテナ35cの受信可能範囲SA1が元の状態まで広がった状態で、車室内アンテナ35が電子キーの信号を受信したときは、スライドドア18のドアロックが中止される。これにより、電子キーが車室12内に取り残された状態でドアロックが行われるようなことがなくなる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、ユーザーがスライドドア18のハンドル18hを閉操作し、ドアロックセンサ31をタッチ操作した後で、照合ECU43が車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力を低下させる例を示した。しかし、スライドドア18が中央乗降口12mを開く方向にスライドする際に、照合ECU43が車室内アンテナ35(中央アンテナ35c)の出力を低下させるようにすることも可能である。
また、予約ロック操作に基づいてスライドドア18のドアロックが行われた場合にアンサーバックとしてハザードランプを点滅させる例を示したが、ハザードランプの点滅と共に、例えば、ユーザーの携帯電話にロック完了信号を送ることも可能である。
さらに、予約ロック操作にも係わらずドアロックが行われなかった場合に警報用のホーンを吹鳴させる例を示したが、警報用のホーンの吹鳴とともに、ユーザーの携帯電話にロック不能信号を送ることも可能である。
12m・・・・中央乗降口(乗降口)
18・・・・・スライドドア
18h・・・・ハンドル
31・・・・・ドアロックセンサ(ドアロックスイッチ)
33・・・・・車室外アンテナ
35・・・・・車室内アンテナ
35c・・・・中央アンテナ
35f・・・・前部アンテナ
35b・・・・後部アンテナ
40・・・・・予約ロック装置
43・・・・・照合ECU(コントローラ)
SA1・・・・受信可能範囲
SA2・・・・受信可能範囲

Claims (5)

  1. 電子キーを携帯するユーザーが乗用車のスライドドアを乗降口の開放位置から閉方向に操作し、さらにドアロックスイッチを操作することで、前記スライドドアが閉じられた後、自動的に前記スライドドアのドアロックを行う乗用車の予約ロック装置であって、
    前記乗用車の車室内に設けられており、電子キーから発信される信号を受信可能で、かつ、受信可能範囲を変化させられる構成の車室内アンテナと、
    前記車室内アンテナの出力を調節して、その車室内アンテナの受信可能範囲を変化させるコントローラとを有しており、
    前記コントローラは、前記スライドドアが乗降口を閉じていないとき、前記車室内アンテナの受信可能範囲が前記乗降口の外まで及ばないようにその車室内アンテナの出力を設定し、前記スライドドアが乗降口を閉じたとき、前記車室内アンテナの出力を増加させてその車室内アンテナの受信可能範囲を広げられる構成であることを特徴とする乗用車の予約ロック装置。
  2. 請求項1に記載された乗用車の予約ロック装置であって、
    電子キーから発信される信号を車室外で受信する車室外アンテナを有していることを特徴とする乗用車の予約ロック装置。
  3. 請求項1、又は請求項2のいずれかに記載された乗用車の予約ロック装置であって、
    前記コントローラは、車室内アンテナの出力を複数段階で調節して、その車室内アンテナの受信可能範囲を複数段階で変化させられるように構成されていることを特徴とする乗用車の予約ロック装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された乗用車の予約ロック装置であって、
    前記スライドドアが閉じられて、前記車室内アンテナの出力が増加し、その車室内アンテナの受信可能範囲が広がった状態で、前記室内アンテナが電子キーの信号を受信したときは、前記スライドドアのドアロックが中止される構成であることを特徴とする乗用車の予約ロック装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された乗用車の予約ロック装置であって、
    前記車室内アンテナは、前部アンテナと、中央アンテナと、後部アンテナとからなり、前記中央アンテナの受信可能範囲が変化可能に構成されていることを特徴とする乗用車の予約ロック装置。
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JP2016142065A (ja) * 2015-02-03 2016-08-08 株式会社ユピテル 装置及びプログラム。
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