JPH05723A - シヤツ受け渡し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャツを型崩れさせずに速やかに受け渡しで
きる装置を提供する。 【構成】 第一シャツ受台１と第二シャツ受台２の受板
２２、２３を、互いに重なり合わないくし歯形状で形成
し、シャツを載せた第一シャツ受台１を第二シャツ受台
２上に移動させ、第二シャツ受台２を上昇させてシャツ
を受け渡す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、シャツの受け渡し装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、シャツ折りたたみ機
で折りたたんだシャツを、他の機械や搬送路へ移し替え
る作業は、作業者が手作業でシャツを一担持ち上げた
後、シャツ受台等に載せ替える方法で行なわれている
が、このような方法では、作業に多くの時間がかかると
共に、作業者の負担が大きく、作業能率が低いという問
題がある。

【０００３】また、シャツの搬送路をスロープ状に形成
し、シャツをその搬送路上にすべらせて移動させる方法
も行なわれているが、このようにすべりを利用する方法
では、途中でシャツが型崩れしたり、大きく傾いて搬送
される場合があり、確実にシャツを搬送できない問題が
ある。特に、折りたたんだシャツを包装機に投入する場
合には、シャツが型崩れしたり、大きく傾いて搬送され
ると、再度修正を加える必要があるため、シャツの正確
な受け渡しが求められる。

【０００４】そこで、この発明は、作業者の手作業によ
らずに、シャツを型崩れ等をさせることなく速やかに受
け渡しすることができる受け渡し装置を提供することを
目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、２つのシャツ受台の受板を、平面視で
互いに重なり合わない凹凸形状で形成し、その一方のシ
ャツ受台を他のシャツ受台に対して相対的に昇降させる
昇降機構を備えた構造としたものである。

【０００６】

【作用】上記の構造においては、２つのシャツ受台を、
それぞれの受板が上下に対向し合う位置まで移動させ、
その上側の受台にシャツを載せた状態で、下側の受台を
上昇させを上側の受台を通過させることで、シャツを受
け渡す。

【０００７】この構造では、受台上にシャツを載せた状
態で受け渡しするので、すべりを利用する場合のような
型崩れや位置ずれが生じない。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。

【０００９】この実施例の受け渡し装置は、図１に示す
ように、第一シャツ受台１と第二シャツ受台２の２つの
シャツ受台を備え、シャツ折りたたみ機Ａと、包装機Ｃ
へシャツを投入するシャツ投入機Ｂとの間で折りたたん
だシャツを受け渡すようになっている。

【００１０】第一シャツ受台１は、図２に示すように、
折りたたみ機Ａの折りたたみ台３の上面に配置されるよ
うになっており、上下方向のガイド軸４、４の案内と昇
降用シリンダ５の作動により、ベース６に昇降可能に取
付けられている。また、このベース６は、折りたたみ機
Ａとシャツ投入機Ｂの間で水平にかけ渡したガイド軸
７、７に移動可能に取付けられ、横移動用シリンダ８の
作動によって横移動される。

【００１１】上記折りたたみ台３は、図５及び図６に示
すように、一方の端部に回動する折返し棒９を備え、受
板１０と複数の折り板１１により横折りされたシャツＳ
の下半部をその上面に沿って引き延ばし、次に、折返し
棒９でシャツの端部を内側に折返すことにより、シャツ
を定形の形状に折りたたむ。

【００１２】一方、第二シャツ受台２は、図１及び図４
に示すように、シャツ投入機Ｂにシャツ受台として装着
されている。この第二シャツ受台２は、移動機構１２の
可動フレーム１３に、ガイド軸１４、１４と移動用シリ
ンダ１５によって包装機Ｃの投入口に向かう方向に移動
可能に取付けられており、可動フレーム１３は、昇降用
シリンダ１６により昇降される昇降フレーム１７に移動
可能に支持されている。また、この昇降フレーム１７に
は、可動フレーム１３を包装機Ｃに向かって移動させる
投入用シリンダ１８と、第二シャツ受台２を包装機Ｃの
投入口１９の傾きに合うように傾動させる傾動用シリン
ダ２０が取付けらている。

【００１３】なお、２１はシャツの払出し板であり、第
二シャツ受台の上部を移動して受台上のシャツを払出す
ものである。

【００１４】また、第一シャツ受台１の受板２２と、第
二シャツ受台２の受板２３は、図３に示すように、第一
シャツ受台１が第二シャツ受台２の真上に移動した状態
で、互いにわずかなすき間をあけて嵌合するくし歯形状
に形成されており、その状態で、第二シャツ受台２が昇
降して第一シャツ受台１を自由に挿通できるようになっ
ている。

【００１５】この実施例は、上記のような構造であり、
次にその作用を説明する。

【００１６】図２、図５及び図６に示すように、シャツ
折りたたみ機Ａの折りたたみ台３上に第一シャツ受台１
を配置した状態で、その受台１の受板２２上でシャツＳ
を折りたたむ。

【００１７】折りたたみが完了すると、図６に破線で示
すように第一シャツ受台１をわずかに上昇させ、次に、
水平なガイド軸７に沿って横移動させて、図３に示すよ
うに第二シャツ受台２の真上で停止させる。

【００１８】ついで、昇降用シリンダ１６の作動により
第二シャツ受台２を上昇させると、図７乃至図９に示す
ように、第二シャツ受台２の受板２３が第一シャツ受台
１の受板２２を挿通してシャツＳを上昇させる。

【００１９】このように受け渡しが完了すると第一シャ
ツ受台１を上記とは逆方向に横移動させた後、折りたた
み台３の上面に載置させて、次のシャツの折りたたみ作
業に待機させる。

【００２０】次に、図１０に示すように第二シャツ受台
２を包装機Ｃの投入口に向って移動させ、シャツＳを包
装機に投入する。

【００２１】上記の構造では、両シャツ受台１、２の昇
降の動きによって、シャツＳをその折りたたまれた状態
で受け渡しするため、受け渡し途中でシャツの型崩れや
位置ずれを生じさせることがなく、シャツを正確に包装
機に投入させることができる。

【００２２】また、第一シャツ受台１の移動は、横移動
とわずかな上昇だけでよく、しかもシャツの受け渡し
が、くし歯形状の受板２２、２３の上下動により速やか
に行なえるので、受渡し作業を短時間で円滑に行なうこ
とができる。

【００２３】なお、シャツの受け渡しは、上記の例とは
反対に、図３の状態から第一シャツ受台１を下降させて
行なうこともできる。

【００２４】

【効果】以上のように、この発明は、２つのシャツ受台
を上下方向に通過させることによりシャツを受け渡しす
るので、受け渡しを速やかに、かつシャツに型崩れや傾
きを生じさせることなく確実に行なえるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の一部横断平面図

【図２】図１のII−II線に沿った縦断正面図

【図３】同上の作用状態を示す一部横断平面図

【図４】図３のIV−IV線に沿った縦断正面図

【図５】実施例の作用状態図

【図６】同上の作用状態図

【図７】同上の作用状態図

【図８】同上の作用状態図

【図９】同上の作用状態図

【図１０】同上の作用状態図

【符号の説明】

１ 第一シャツ受台 ２ 第二シャツ受台 ３ 折りたたみ台 ５ 昇降用シリンダ １６ 昇降用シリンダ ２２ 受板 ２３ 受板

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 ２つのシャツ受台の受板を、平面視で互
   いに重なり合わない凹凸形状で形成し、その一方のシャ
   ツ受台を他のシャツ受台に対して相対的に昇降させる昇
   降機構を備えたシャツ受け渡し装置。