JPH0572107U - 巻線ボビン - Google Patents

巻線ボビン

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JPH0572107U
JPH0572107U JP396991U JP396991U JPH0572107U JP H0572107 U JPH0572107 U JP H0572107U JP 396991 U JP396991 U JP 396991U JP 396991 U JP396991 U JP 396991U JP H0572107 U JPH0572107 U JP H0572107U
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JP
Japan
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terminal
fixing portion
body portion
terminal fixing
side plate
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Withdrawn
Application number
JP396991U
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English (en)
Inventor
勝 駒野
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超小型モーター用ボビンにおいて、端子固定
部の外周側の肉厚を確保し、比較的太い端子の使用を可
能として、端子の強度および端子の支持強度を高め、端
子の曲がりや倒れによる被複線の断線を防止する。 【構成】 一対の側板部と、これらをつなぐ筒状の胴部
とからなり、一方の側板部には、半径方向外方に突出し
かつ前記胴部と反対側に向けて厚肉化された端子固定部
が形成され、この端子固定部の先端面にはコイルを接続
する端子が固定されている。端子固定部の胴部と反対側
の側面は、胴部とは反対側に傾く傾斜面とされ、端子固
定部はその基端側から先端側に向けて厚肉化されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、小型ステッピングモータ等に使用される巻線ボビンに係わり、特に 、その端子構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動焦点カメラのレンズ駆動等に使用されている超小型ステッピング モーターにおいては、従来より、図11に示すような巻線ボビン1が使用されて いる。
【0003】 このボビン1はプラスチックで一体成形されたもので、一対の円板状の側板部 2,3と、これら側板部2,3を同軸につなぐ円筒状の胴部4とからなる。一方の 側板部2の一部は半径方向外方に延長され、ここに端子固定部2Aが一体形成さ れている。この端子固定部2Aはほぼ直方体状をなし、側板部2から胴部4とは 反対側に向けて厚肉化されており、さらに端子固定部2Aの外周側の先端面には 、各一対の金属製角棒状の端子5が垂直に埋め込まれている。
【0004】 このボビン1を用いてモーターを組み立てるには、巻線機により各ボビン1の 胴部4に被複線を巻回し、コイル6を形成した後、被複線の両端8を絡げ装置に より各端子5に絡げて接続する。さらに、各ボビン1の側板部2の間に円環状の 一対の仕切り板7をはさみ、各ボビン1の端子固定部2Aを互いに突き合わせた うえ、各ボビン1の内部にローターを配置し、さらに全体をケースに収容してモ ーターとする。この状態において、各ボビン1の端子5は図示のように互いに平 行に配置される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで最近では、全長が1cm程度の超小型モーターに対する需要が高まって おり、そのため前記仕切り板7をさらに薄肉化するとともに、側板部2,3の肉 厚を1mm以下にまで低減する必要が生じている。ところが、各部をこれほど薄肉 化すると、端子固定部2Aの肉厚Tも制限され、端子5の径を縮小せざるを得な い。このため、端子5そのものの強度が低下するだけでなく、端子5を支える樹 脂量が減り、端子5の支持強度も低下する。
【0006】 したがって、巻線機により端子5に被複線の末端を絡げる際に、被複線の張力 によって端子5に曲がりや倒れが生じやすく、絡げ作業が困難になる問題があっ た。また、被複線の接続後に端子5の倒れが生じると、極細線である被複線が断 線しやすく、歩留まりが悪化する。特に、この種の超小型モーターは端子5をプ リント基板に直接ハンダ付けして使用されることが多いが、端子固定部2Aの肉 厚が小さいと、端子固定部2Aの熱容量が小さいので、ハンダ付け時の熱により 端子5の支持強度が著しく低下し、端子5がぐらついて前記断線のおそれが一層 大きくなる。
【0007】 さらに、図示の端子形状の場合には、モーターを組み立てた状態でボビン軸線 方向に対向する各端子5の間隔が狭いため、端子5の接続が難しいという問題も 有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するためになされたもので、一対の互いに平行な円板 状の側板部と、これら側板部をつなぐ筒状の胴部とから構成され、少なくとも一 方の側板部には、半径方向外方に突出しかつ前記胴部と反対側に向けて厚肉化さ れた端子固定部が形成されるとともに、この端子固定部の先端面には、前記胴部 に巻回されるコイルを接続するための端子が固定された巻線ボビンにおいて、前 記端子固定部の前記胴部と反対側の側面は、前記胴部とは反対側に傾斜した傾斜 面とされ、これにより端子固定部は、基端側から先端側に向けて厚肉化されてい ることを特徴とする。
【0009】
【作用】 本考案の巻線ボビンによれば、個々のボビンに巻線処理した後、これらボビン の側板部の間に円環状の仕切り板等をはさみ、端子固定部の傾斜面を突き合わせ ると、これら傾斜面が密着して端子固定部がそれぞれ対称に胴部側へ一定角度づ つ傾く。この傾き量の分、端子固定部の外周側の厚さを余計に確保することがで き、比較的太い端子の使用を可能として、端子そのものの強度が高められるうえ 、端子の支持強度を高めて、胴部と反対側への端子の倒れによる被複線の断線が 防止できる。さらに、端子が胴部側に傾くため、端子に絡げられた被複線の末端 には僅かな緩みが生じ、その後は端子が若干変形しようとも、被複線が断線しに くくなる利点も有する。
【0010】
【実施例】
図1ないし図3は、いずれも本考案に係わる巻線ボビンの第1実施例を示す図 である。このボビン10は、一対の互いに平行な円環状の側板部12,14と、 これら側板部12,14を同軸につなぐ円筒形の胴部16とがプラスチック等で 一体成形されたものである。
【0011】 一方の側板部12の一部は半径方向に向けて矩形状に突出し、さらに胴部16 とは反対側に厚肉化されて直方体状の端子固定部18が形成され、その外周側の 先端面には、ボビン半径方向に向けて角棒状の端子20が平行に2本埋め込まれ ている。
【0012】 以上の構成は従来品と同様であるが、本考案の特徴点は、この端子固定部18 の胴部16と反対側の面が、平坦な傾斜面18Aにされていることにある。すな わち、端子固定部18の肉厚は、先端側で大きく(T2)、基端側で小さく(T1) 設定されており、傾斜面18Aは側板部12の側面に対し、胴部16とは反対側 に一定角度αだけ傾斜している。
【0013】 端子固定部18の基端側の肉厚T1は、図11に示した従来の端子固定部の肉 厚Tとほぼ等しく設定されている。また、傾斜面18Aの角度αは、モーター組 み立て後の端子20の傾斜により端子20と駆動回路との接続に支障が生じない 範囲において、所望の端子支持強度が得られるように設定される。
【0014】 上記構成からなる巻線ボビン10によれば、図4に示すように、胴部16に被 複線(図示略)を巻いた2個のボビン10の側板部12の間に仕切り板7をはさみ 、端子固定部18の傾斜面18Aを密着させると、端子固定部18がそれぞれ胴 部16側へ一定角度αづつ傾く。このため、各ボビン10の側板部12間の厚さ T3が従来品と同じであっても、端子固定部18の外周側の厚さT2を従来品よ り厚く確保することが可能である。したがって、従来品よりも太い端子20が使 用でき、端子20そのものの強度が高められるうえ、樹脂による端子20の支持 強度を高めて、その曲がりや倒れによる被複線の断線が防げる。
【0015】 また、端子固定部18の熱容量が大きくなるため、端子20にハンダ付けを行 なう際に端子固定部18の軟化による端子20のぐらつきが生じにくく、この点 からも断線防止効果が得られる。
【0016】 加えて、図5に示すように、各端子20が胴部16側に傾くことによって、端 子20に絡げられた被複線の末端部8に僅かな緩みが生じるから、端子20の倒 れが多少生じても被複線の断線が起こりにくい。さらに、端子固定部18の先端 面18Bが傾斜して胴部16側が下がるため、各端子20をプリント基板に差し 込んで使用する場合には、プリント基板と端子固定部18との間で被複線がはさ まれて断線するおそれも低減できる。
【0017】 また、この例では、図5および図6に示すように、モーター組み立て後にボビ ン軸線方向に対向しあう端子20の間隔が広がるため、短絡等が生じるおそれが 少なく、駆動回路との接続作業が容易になる。
【0018】 なお、この例では端子固定部18の先端面18Bおよび基端面18Cが側板部 12に対して直角に形成されているが、基端面18Cに角度を付け、モーター組 み立て時に仕切り板7(図4参照)の端面に当接する構成としたり、先端面18B に角度を付け、モーター組み立て時に各先端面18Bが同一平面上に揃うように してもよい。
【0019】 次に、図7ないし図10は本考案の第2実施例を示している。この実施例では 、端子固定部30の胴部16と反対側の側面に、凸部32および凹部34が長手 方向交互に形成され、先端面30Aの各凸部32と対応する部分に、それぞれ端 子20が垂直に埋め込まれている。この例においても、凸部30および凹部32 の表面は全て、図7に示すように角度αだけ胴部16とは反対側に傾斜した傾斜 面にされている。
【0020】 そして、これらボビン10の端子固定部18を対向させ、側板部12の間に一 対の仕切り板7をはさんでモーターを組み立てると、凸部30と凹部32が隙間 なく密着して噛み合い、図10に示すように各端子固定部18はそれぞれの胴部 16側へ弾性的に傾斜するようになっている。したがって、この第2実施例にお いても、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0021】 なお、本考案は前記2種の実施例のみに限定されるものではなく、端子の固定 位置や端子固定部の形状等は、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、上記の 例は2個のボビンを連結して使用する形式のものだったが、3個以上のボビンを 連結して使用する場合にも本考案は適用できる。この場合、中央側のボビンには 、両方の側板部に上記のような端子固定部を形成すればよい。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係わる巻線ボビンによれば、以下のような優れ た効果が得られる。
【0023】 (1) 胴部に被複線を巻いた2個の巻線ボビンの側板部の間に仕切り板をはさ み、端子固定部の傾斜面を密着させると、端子固定部がそれぞれ胴部側へ一定角 度づつ傾く。このため、ボビン同士の間隙量が従来品と同じ場合にも、端子固定 部の外周側の肉厚を従来品より大きく確保することができ、巻線作業に支障が生 じることもない。したがって、従来品より太い端子の使用が可能で、端子そのも のの強度が高められるうえ、樹脂による端子の支持強度を高め、端子の曲がりや 倒れによる被複線の断線を防止することが可能である。
【0024】 (2) 端子固定部の熱容量が大きくなるため、端子にハンダ付け等を行なう際 に端子固定部の軟化による端子のぐらつきが生じにくく、この点からも断線防止 効果が得られる。
【0025】 (3) 各端子が胴部側に傾くと、端子に絡げられた被複線の末端部に僅かな緩 みが生じるから、その後は、端子の曲がりや倒れが多少生じても被複線の断線が 起こりにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の巻線ボビンの一実施例を示す一部破断
した正面図である。
【図2】図1中のA−A線視断面図である。
【図3】同ボビンの側面図である。
【図4】同ボビンの作用を示す正面図である。
【図5】同ボビンを使用したモーターの部分正面図であ
る。
【図6】端子固定部の平面図である。
【図7】本考案の第2実施例を示す一部破断した正面図
である。
【図8】第2実施例のボビンを下から見た図である。
【図9】同ボビンの側面図である。
【図10】同ボビンの作用を示す側面図である。
【図11】従来のボビンを組み立てた状態を示す正面図
である。
【符号の説明】
7 仕切り板 10 巻線ボビン 12,14 側板部 16 胴部 18 端子固定部 18A 傾斜面 18B 先端面 20 端子 T1 基端側の肉厚 T2 先端側の肉厚 30 端子固定部 30A 先端面 32 凸部(傾斜面) 34 凹部(傾斜面)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の互いに平行な円板状の側板部と、
    これら側板部をつなぐ筒状の胴部とから構成され、少な
    くとも一方の側板部には、半径方向外方に突出しかつ前
    記胴部と反対側に向けて厚肉化された端子固定部が形成
    されるとともに、この端子固定部の先端面には、前記胴
    部に巻回されるコイルを接続するための端子が固定され
    た巻線ボビンにおいて、 前記端子固定部の前記胴部と反対側の側面は、前記胴部
    とは反対側に傾斜した傾斜面とされ、これにより端子固
    定部は、基端側から先端側に向けて厚肉化されているこ
    とを特徴とする巻線ボビン。
JP396991U 1991-02-05 1991-02-05 巻線ボビン Withdrawn JPH0572107U (ja)

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JP396991U JPH0572107U (ja) 1991-02-05 1991-02-05 巻線ボビン

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JP396991U JPH0572107U (ja) 1991-02-05 1991-02-05 巻線ボビン

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ID=11571906

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088198A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nippon Chemicon Corp ステッピングモータ及びレンズ駆動装置
JP2011078152A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Nidec Sankyo Corp モータおよびモータの製造方法
JP2012244901A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Johnson Electric Sa アクチュエータ
JP2013090429A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Minebea Motor Manufacturing Corp モータのコイルアッシー構造、モータおよびモータのコイルアッシー構造の製造方法
JP2015082935A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 日本電産サンキョー株式会社 モータおよびモータにおける端子ピンへの巻線の接続方法

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950518