JPH057188U - スクリーン開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】シェードの開閉動作が円滑であり、部品交換や
修理等のメンテナンスが容易に行なえることのできるシ
ェード開閉装置を提供する。 【構成】窓枠下部に取付けた巻取りユニットを駆動し
て、同巻取りユニット内部に軸架した回転軸を巻取り方
向又は巻戻し方向に回転させ、同回転軸の両端部に固定
した巻取りドラム上に開閉紐を巻取り又は巻戻しして、
これら開閉紐を固定したシェードを上下方向に開閉す
る。且つ、ガイドレール内部に配設したガイドチューブ
の内周面に沿って開閉紐の巻取り動作及び巻戻し動作を
ガイドするので、開閉動作途中に於いて、ガイドレール
から開閉紐が食み出したり、走行途中の走行ランナに巻
き付いたり、開閉紐が絡み付いたりするのを防止でき
る。且つ、低所位置に取付けた巻取りユニットのメンテ
ナンスが容易に行なえる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば、カーテンやシェード等のスクリーンを上下方向に開閉動 作するためのスクリーン開閉装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上述のスクリーン開閉装置としては、例えば、窓枠上部や天井部等の高 所位置に取付けた巻取りユニットを駆動して、同巻取りユニット内部に軸架した 回転軸を巻取り方向又は巻戻し方向に回転すると共に、同回転軸上に固定した複 数個の各巻取りドラム上に各開閉紐を巻取り又は巻戻しすることで、これら各開 閉紐を固定したカーテンの下端縁部を先行して上下方向に開閉移動して、カーテ ンを開閉する装置がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のスクリーン開閉装置は、窓枠上部や天井部等の高所位置に巻取 りユニットを取付けているので、同巻取りユニットを高所位置に取付けた状態の ままで部品交換や修理等のメンテナンスを行なう場合、作業者は斜め上方又は直 上を向いた無理な姿勢で作業を行なわなければならず、作業に手間及び時間が掛 かるだけでなく、作業性が非常に悪いという問題点を有している。また、上述の 問題を解決する方法としては、例えば、図１に示すように、窓枠下部や側壁部等 の低所位置に巻取りユニット４を取付けることで、部品交換や修理等のメンテナ ンスが容易に行なえるが、両側部に架設したガイドレール２，２に沿ってシェー ド３を上下方向に開閉動作する特異な構成であるため、開閉動作途中に於いて、 シェード３に障害物（例えば人間や動物、物品その他）が衝突又は接触すると、 ガイドレール２，２内部に挿通した開閉紐８，８に若干弛みが生じ、その時、ガ イドレール２の軌条２ａ，２ａ間から開閉紐８の弛み部分が食み出しやすく、走 行途中の走行ランナ１３に巻き付いたり、開閉紐８，８の弛み部分が絡み付いた りして、シェード３の開閉動作が妨げられるという問題点を有している。

【０００４】 この考案は上記問題に鑑み、低所位置に配設した巻取りユニットの駆動力でス クリーンを開閉し、且つ、ガイドレール内部に配設した筒状ガイドの内周面に沿 って開閉紐の巻取り動作及び巻戻し動作をガイドすることにより、スクリーンの 開閉動作が円滑であり、メンテナンスが容易に行なえるスクリーン開閉装置の提 供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記上下方向に架設したガイドレールの下端部に巻取りユニット を配設し、上記ガイドレール内部に筒状ガイドを収容し、該ガイドレールの上端 部に引分けプーリを軸支すると共に、前記巻取りユニットの開閉紐を上記筒状ガ イドに挿通した後、該開閉紐を引分けプーリに周回してスクリーンの下端部に固 定したスクリーン開閉装置であることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

この考案のスクリーン開閉装置は、ガイドレールの下端部に配設した巻取りユ ニット内部の回転軸を巻取り方向又は巻戻し方向に回転させ、同回転軸上に固定 した巻取りドラムの巻取り面に開閉紐を巻取り又は巻戻しして、同開閉紐の端部 に固定したスクリーンを上下方向に開閉動作すると共に、ガイドレール内部に収 容した筒状ガイドの内周面に沿って開閉紐の巻取り動作及び巻戻し動作をガイド する。

【０００７】

【考案の効果】

この考案によれば、ガイドレール内部に収容した筒状ガイドの内周面に沿って 開閉紐の巻取り動作及び巻戻し動作をガイドするので、開閉動作途中に於いて、 スクリーンに障害物（例えば人間や動物、物品その他）が衝突又は接触したとき 開閉紐に若干弛みが生じても、従来例のようにガイドレールの軌条間から開閉紐 が食み出したり、走行途中のランナーに巻き付いたり、開閉紐が絡み付いたりす るのを確実に防止することができ、スクリーンの開閉動作が円滑に行なえる。

【０００８】 しかも、窓枠下部や側壁部等の低所位置に巻取りユニットを配設するので、同 巻取りユニットを取付けた状態のままで部品交換や修理等のメンテナンスを行な う場合、従来例のように斜め上方又は直上を向いた無理な姿勢で作業する必要が 無く、作業者は斜め下方又は前方を向いた楽な姿勢で作業することができるため 、部品交換や修理等のメンテナンスが容易に行なえ、作業性が向上する。

【０００９】

【実施例】

この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面はスクリーンの一例としてシェードを上下方向に開閉動作するためのシェ ード開閉装置を示し、図１に於いて、このシェード開閉装置１は、天窓や傾斜窓 等の窓枠両側部（図示省略）に架設したガイドレール２，２間にシェード３を上 下開閉可能に架設し、窓枠下部（図示省略）に架設した巻取りユニット４内部に 減速機内蔵型の電動モータ５を配設すると共に、同巻取りユニット４内部に軸架 した回転軸６を電動モータ５の駆動力により巻取り方向又は巻戻し方向に回転し て、同回転軸６の両端部に固定した巻取りドラム７，７上に開閉紐８，８を巻取 り又は巻戻しすることで、これら開閉紐８，８の端部に固定したシェード３をガ イドレール２，２に沿って上下方向に開閉動作する装置である。

【００１０】 上述の巻取りユニット４は、同巻取りユニット４の両端部に固定したプーリケ ース９，９内部に巻取りドラム７，７を夫々軸支し、これら巻取りドラム７，７ の巻取り面上に開閉紐８，８の一端側を夫々結束固定して所定量巻回すると共に 、同巻取りユニット４内部に軸架した回転軸６の両端部を巻取りドラム７，７の 軸中心部に夫々連結固定している。すなわち、同巻取りユニット４内部に配設し た減速機内蔵型の電動モータ５により回転軸６を正逆回転して、同回転軸６の両 端部に固定した巻取りドラム７，７上に開閉紐８，８を均等長さ巻取り又は巻戻 しする。

【００１１】 前述のガイドレール２，２は、図２及び図３に示すように、上述の巻取りユニ ット４に固定したプーリケース９，９の上面側端部にガイドレール２，２の下端 部を夫々連通接続し、同ガイドレール２，２の上端部に固定したレールキャップ １０，１０内部に引分けプーリ１１，１１を夫々軸支し、これらガイドレール２ ，２の内側面全長に、例えば、線条材（図示省略）をコイル状に巻回して形成又 は合成樹脂で一体形成したガイドチューブ１２，１２を夫々配設し、これらガイ ドレール２，２の一側面長さ方向に形成した各軌条２ａ，２ａ間に、複数個の各 走行ランナ１３…を走行移動可能に夫々挿入すると共に、これら各走行ランナ１ ３…に開閉紐８を挿通するための各ガイド環１３ａ…を夫々取付けている。すな わち、上述の巻取りドラム７，７上に固定した開閉紐８，８をガイドレール２， ２内のガイドチューブ１２，１２に夫々挿通し、これら開閉紐８，８をガイドレ ール２，２の上端部に軸支した引分けプーリ１１，１１に夫々周回し、これら開 閉紐８，８をガイドレール２，２に挿入した各走行ランナ１３…の各ガイド環１ ３ａ…に夫々挿通して、一番下に挿入した走行ランナ１３，１３のガイド環１３ ａ，１３ａに開閉紐８，８の他端側を夫々結束固定している。

【００１２】 一方、上述のガイドレール２，２間に架設したシェード３は、同シェード３の 幅方向に複数本の各支持棒１４…を開閉方向に対して所定間隔に隔てて架設し、 これら各支持棒１４…の両端部をガイドレール２，２に挿入した各走行ランナ１ ３…に夫々固定すると共に、同シェード３の上端側縁部をガイドレール２，２の 上端部に位置固定し、同シェード３の下端側縁部にウェイトパネル１５及び垂下 パネル１６を固定して、ウェイトパネル１５の自重によりシェード３全体を垂下 方向に付勢している。また、巻取りユニット４の上面側中央部にシェード３の開 閉位置を設定するためのカウンタ１７を取付け、同カウンタ１７により設定した 開閉位置で電動モータ５を駆動停止する。

【００１３】 図示実施例は上記の如く構成するものとして、以下、シェード開閉装置１によ るシェード３の開閉動作を説明する。 先ず、シェード３を開ける場合、図１に示すように、巻取りユニット４内部に 配設した電動モータ５を巻取り方向に駆動して、同巻取りユニット４内部に軸架 した回転軸６を巻取り方向に回転させ、同回転軸６の両端部に固定した巻取りド ラム７，７上に開閉紐８，８を夫々巻取ると共に、これら開閉紐８，８の巻取り 側端部をガイドレール２，２内部に配設したガイドチューブ１２，１２の内周面 に沿って巻取り方向に牽引する。同時に、ガイドレール２，２の各軌条２ａ，２ ａに沿って各走行ランナ１３…を上端側に走行移動させながら順次集合し、ウェ イトパネル１５の自重によりシェード３の下端側縁部を垂下した状態のまま先行 して引上げ、同シェード３を下端側から蛇腹状に順次集束して、任意位置又は設 定位置で電動モータ５を駆動停止する。

【００１４】 次に、シェード３を閉じる場合、巻取りユニット４内部に配設した電動モータ ５を巻戻し方向に駆動して、同巻取りユニット４内部に軸架した回転軸６を巻戻 し方向に回転させ、同回転軸６の両端部に固定した巻取りドラム７，７上の開閉 紐８，８を夫々巻戻しすると共に、上述の開動作時とは反対方向に、これら開閉 紐８，８の巻戻し側端部をガイドレール２，２内部に配設したガイドチューブ１ ２，１２の内周面に沿って巻戻し方向に引き出す。同時に、ガイドレール２，２ の各軌条２ａ，２ａに沿って各走行ランナ１３…を下端側に走行移動させながら 順次離間し、ウェイトパネル１５の自重によりシェード３の下端側縁部を垂下し た状態のまま先行して引下げ、同シェード３を上端側から平面状に順次引延ばし て、任意位置又は設定位置で電動モータ５を駆動停止する。

【００１５】 このようにシェード３の開閉動作時に於いて、ガイドレール２，２内部に配設 したガイドチューブ１２，１２の内周面に沿って開閉紐８，８の巻取り動作及び 巻戻し動作をガイドするので、開閉動作途中に於いて、シェード３に障害物（例 えば人間や動物、物品その他）が衝突又は接触したとき開閉紐８，８に若干弛み が生じても、従来例のようにガイドレール２の軌条２ａ，２ａ間から開閉紐８が 食み出したり、走行途中の走行ランナ１３に巻き付いたり、或いは、開閉紐８， ８が絡み付いたりするのを確実に防止することができ、シェード３の開閉動作が 円滑に行なえる。

【００１６】 しかも、窓枠下部や側壁部等の低所位置に巻取りユニット４を配設するので、 同巻取りユニット４を取付けた状態のままで部品交換や修理等のメンテナンスを 行なう場合、従来例のように斜め上方又は直上を向いた無理な姿勢で作業する必 要が無く、作業者は斜め下方又は前方を向いた楽な姿勢で作業することができ、 部品交換や修理等のメンテナンスが容易に行なえ、作業性が向上する。

【００１７】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案のスクリーン開閉装置は、実施例のシェード開閉装置１と対応し、 以下同様に、 筒状ガイドは、ガイドチューブ１２と対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。

【００１８】 例えば、巻取りユニット４の一側端部に吊設した操作棒や操作紐等を使用者の 手で回動操作して、シェード３を上下方向に開閉動作するもよく。

【００１９】 また、コ字形、Ｃ字形、Ｓ字形、Ｌ字形及びその他等の特異断面形状に形成さ れたガイドレール（図示省略）にも本考案のシェード開閉装置１を適用すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】シェード開閉装置の全体斜視図。

【図２】ガイドレールの横方向断面図。

【図３】ガイドチューブ及び開閉紐の挿通状態を示すガ
イドレールの斜視断面図。

【符号の説明】

１…シェード開閉装置 ２…ガイドレール ３…シェード ４…巻取りユニット ５…電動モータ ６…回転軸 ７…巻取りドラム ８…開閉紐 １１…引分けプーリ １２…ガイドチューブ １３…走行ランナ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】巻取りユニット内部に軸架した回転軸の正
   逆回転により、該回転軸に固定した巻取りドラム上の開
   閉紐を巻取り又は巻戻しして、該開閉紐に固定したスク
   リーンをガイドレールの一側面に沿って上下方向に開閉
   動作するスクリーン開閉装置であって、 上記上下方向に架設したガイドレールの下端部に巻取り
   ユニットを配設し、 上記ガイドレール内部に筒状ガイドを収容し、該ガイド
   レールの上端部に引分けプーリを軸支すると共に、 前記巻取りユニットの開閉紐を上記筒状ガイドに挿通し
   た後、該開閉紐を引分けプーリに周回してスクリーンの
   下端部に固定したスクリーン開閉装置。