JPH06181644A - サイド・カ−テン開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 しわやねじれ等を生じさせることなく略均一
にカ−テンを巻き取ることができる、温室用サイド・カ
−テン開閉装置を提供する。 【構成】 モ−タ２０が時計回りに回転してワイヤ−１
４をワイヤ−巻き取り部２３で巻き取っていくと、巻き
取り軸１１は時計回りに回転し、ワイヤ−巻き取り部１
３では、ワイヤ−１５が逆に時計回りに巻き取られる。
この時、ワイヤ−１５の先端に取付けられた重り１６に
よる引張り力によって、巻き取り軸１１は時計回りに回
転しながら下降していき、カ−テンが閉まる。モ−タ２
０を反時計回りに回転させると、重り１６による引張り
力によって、巻き取り軸１１は反時計回りに回転する力
を受ける。巻き取り軸１１の反時計回りの回転につれ
て、ワイヤ−巻き取り部1 ３ではワイヤ−１５がほどか
れ、ワイヤ−巻き取り部１２ではカ−テンが逆に巻かれ
ていく。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、サイド・カ−テン開閉
装置に関し、特に、温室内張用のサイド・カ−テンを開
閉する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】野菜、果物あるいは花などの栽培に利用
される温室は、室内の温度がいつも一定になるように暖
房設備を備えて温度制御がされている。このような温室
において、日中太陽光が室内に大量に入射すると、室内
の温度が上がり過ぎ、暖房設備を切ったり、窓を開けた
りするだけでは、室内の温度を一定に保てない場合があ
る。

【０００３】そのため、室内に内張用の、いわゆるサイ
ド・カ−テンを設け、必要に応じてカ−テンを開閉して
室内に入射する光の量を加減して、室内温度を一定に保
つ補助的手段として利用する場合がある。また、このサ
イド・カ−テンの開閉により、温室内に入ってくる風の
量を制御することもできる。従って、このサイド・カ−
テンの開閉を一日に何回も行う必要が生ずる。

【０００４】この種のカ−テンの開閉装置として、従
来、カ−テンの一端縁を断面が円形または多角形の直棒
材または直管材の巻き取り軸に固着し、この巻き取り軸
を回しながらカ−テンをロ−ル状に巻き取りあるいは巻
き戻しを行ってカ−テンを開閉するものが用いられてい
る。巻き取りまたは巻き戻しには、巻き取り軸の先端に
ハンドルを付けて、人が手でハンドルを回して行う、い
わゆる手動型と、巻き取り軸の一端にモ−タを連結して
巻き取り軸を回転させる電動型がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記手動型ま
たは電動型のいずれにおいても、巻き取りに際して幅が
広く長尺なカ−テンを均一なロ−ル状に巻き取ることは
難しい。すなわち、巻き取り軸が長いため回転軸がずれ
たり、カ−テン部材が柔らかいのでカ−テンに部分的な
伸びが生じたり、あるいは巻き取り軸を駆動させるモ−
タの重み等により、巻き取りの張力を受けたカ−テンに
しわやねじれが生じる。

【０００６】このしわやねじれの部分がそのままの状態
で巻き取られると、ロ−ル表面に凹凸が生じ、部分的に
巻き取り径が異なる蛇行を生じることになる。その結
果、カ−テンの巻かれる速さが各部で異なることとな
り、カ−テンに無理な引張り力が働き、さらにカ−テン
の伸び、しわやねじれが増幅され、カ−テンがうまく巻
き取れなくなってしまう。また、場合によってはカ−テ
ンが破損してしまう。

【０００７】また、上記電動型の場合、回転付勢力によ
って生じる反作用としてモ−タ部の自転を防止するため
に、ガイドレ−ルに係合しつつ走行する走行部材を備え
たものがあるが、カ−テンを開けた時に、その走行部材
の長さだけ巻き残し部分が生じてしまうという問題があ
った。

【０００８】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
もので、本発明の目的は、巻き取り軸に対してしわやね
じれ等を生じさせることなく略均一にカ−テンを巻き取
ることができる、比較的簡易な温室用サイド・カ−テン
開閉装置を提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明によれば、サイド・カ−テンが上記巻き取り
巻き戻しされる1 つの巻き取り軸と、上記巻き取り軸の
端部に設けられた第１および第２のワイヤ−巻き取り部
と、上記第１のワイヤ−巻き取り部に巻かれた第１のワ
イヤ−に一定の引張り力を加える手段と、上記第２のワ
イヤ−巻き取り部に巻かれた第２のワイヤ−の巻き取り
巻き戻しをする、モ−タによって回転する１つの回転軸
に設けられた第３のワイヤ−巻き取り部とを有するサイ
ド・カ−テン開閉装置が提供される。

【００１０】

【作用】本発明のサイド・カ−テン開閉装置を温室内に
設置し、該装置内のモ−タを回転させることにより、サ
イド・カ−テンの開閉が行われる。

【００１１】

【実施例】次に本発明の実施例について図面を用いて詳
細に説明する。

【００１２】図１は温室内に設けられた本発明のサイド
・カ−テン開閉装置を示した図である。温室の２つの内
壁にそってサイド・カ−テン開閉装置が設けられてい
る。２つのサイド・カ−テン開閉装置は一部を除いてま
ったく同一であるので、以下の説明においては、便宜上
一方についてのみ行う。

【００１３】図１において、細長い円筒棒からなるカ−
テンの巻き取り軸１１には、カ−テン３０の先が固着さ
れ、反時計回り方向にカ−テンが巻き取られるようにな
っている。さらに巻き取り軸１１にはワイヤ−１４のワ
イヤ−巻き取り部１２とワイヤ−１５のワイヤ−巻き取
り部１３がある。ワイヤ−巻き取り部１２では、ワイヤ
−１４は反時計回りに巻かれており、ワイヤ−１４が上
方向に引き上げられるとともに、ワイヤ−の巻き取りが
ほどかれ、巻き取り軸１１は時計回りに回転するように
なっている。逆に、ワイヤ−巻き取り部１３では、ワイ
ヤ−が時計回りに巻かれており、ワイヤ−１５が下方向
に引き下げられると、ワイヤ−の巻き取りがほどかれ、
巻き取り軸１１は時計回りに回転するようになってい
る。

【００１４】ワイヤ−１４は滑車２５を介して回転軸２
１に設けられたワイヤ−巻き取り部２３で時計回り方向
に巻き取られるようになっている。このワイヤ−巻き取
り部２３は回転軸２１と一体となって回転軸２１の先端
に設置されたモ−タ２０によって回転する。回転軸２１
にはもう１つのワイヤ−巻き取り部２４が設けられてお
り、反対側のサイド・カ−テン開閉に利用されるワイヤ
−が巻き取られるようになっている。

【００１５】また、ワイヤ−１５は２つの滑車２６、２
７を介して、先端に重り１６が取付けられており、ワイ
ヤ−１５に一定の引張り力が加わるようになっている。
従って、例えばバネの一端をワイヤ−１５の先端に付
け、該バネのもう一方の端を温室内の底部等に固定して
ワイヤ−１５に一定の引張り力が加わるようにしてもよ
い。

【００１６】次に動作を説明する。まず最初に、ワイヤ
−１４の引張り力による巻き取り軸１１を時計回りに回
転させる力とワイヤ−１５の先端に取付けられた重り１
６による巻き取り軸１１を反時計回りに回転させる力と
が釣り合っていて、巻き取り軸１１が静止しているもの
とする。

【００１７】ここでカ−テンを閉める場合について説明
する。モ−タ２０が時計回りに回転してワイヤ−１４を
ワイヤ−巻き取り部２３で巻き取っていく。それにとも
なって、巻き取り軸１１のワイヤ−巻き取り部１２に巻
かれたワイヤ−が徐々にほどかれるので、巻き取り軸１
１は時計回りに回転する。同時に、ワイヤ−巻き取り部
１３では、ワイヤ−１５が巻き取り軸１１の回転につれ
て逆に時計回りに巻き取られる。この時、ワイヤ−１５
の先端に取付けられた重り１６による引張り力によっ
て、巻き取り軸１１は時計回りに回転しながら下降して
いき、カ−テンが閉まる。

【００１８】カ−テンを開ける場合は、モ−タ２０を反
時計回りに回転させる。すると、ワイヤ−１４の引張り
力が無くなるので、重り１６による引張り力によって、
巻き取り軸１１は反時計回りに回転する力を受ける。巻
き取り軸１１の反時計回りの回転につれて、ワイヤ−巻
き取り部１３ではワイヤ−１５がほどかれ、ワイヤ−巻
き取り部１２ではが逆にワイヤ−１４が巻かれていく。
このとき同時に、ワイヤ−１５に沿って巻き取り軸１１
が反時計回りに回転しながら上昇していき、カ−テンが
開けられる。

【００１９】温室の反対側の内壁にそって設けられたサ
イド・カ−テン開閉装置も上述した動作と同様に動作す
る。従って、この場合１つのモ−タ２０で２つのサイド
・カ−テンを開閉することができる。

【００２０】以上、本発明を上述した実施例によって説
明したが、本発明の趣旨の範囲内で種々の変形や応用が
可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から除
外するものではない。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、比較的簡易に、巻き取
り軸に対してしわやねじれ等を生じさせることなく略均
一にサイド・カ−テンを巻き取ることができるので、余
計な人手をかけることなく温室等の温度を一定に保つこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】温室内に設けられた本発明のサイド・カ−テン
開閉装置の一実施例を示した図である。

【符号の説明】

１１ 巻き取り軸 １２、１３、２３、２４ ワイヤ−巻き取り部 １４、１５ ワイヤ− １６ 重り ２０ モ−タ ２１ モ−タ回転軸 ３０ サイド・カ−テン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一端縁が固定され、温室の内張りまたは外
   被として設けられるサイド・カ−テンを巻き取り巻き戻
   しして開閉するサイド・カ−テン開閉装置において、 上記サイド・カ−テンが上記巻き取り巻き戻しされる1
   つの巻き取り軸と、 上記巻き取り軸の端部に設けられた第１および第２のワ
   イヤ−巻き取り部と、 上記第１のワイヤ−巻き取り部に巻かれた第１のワイヤ
   −に一定の引張り力を加える手段と、 上記第２のワイヤ−巻き取り部に巻かれた第２のワイヤ
   −の巻き取り巻き戻しをする、モ−タによって回転する
   １つの回転軸に設けられた第３のワイヤ−巻き取り部
   と、を有することを特徴とするサイド・カ−テン開閉装
   置。