JPH0571529U - 自動変速機の油圧供給装置 - Google Patents

自動変速機の油圧供給装置

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JPH0571529U
JPH0571529U JP4440191U JP4440191U JPH0571529U JP H0571529 U JPH0571529 U JP H0571529U JP 4440191 U JP4440191 U JP 4440191U JP 4440191 U JP4440191 U JP 4440191U JP H0571529 U JPH0571529 U JP H0571529U
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JP
Japan
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oil
reservoir tank
automatic transmission
hydraulic mechanism
pump
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JP4440191U
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Inventor
英之 菅原
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JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リザーバタンクの容積を拡大しなくても、オ
イル面傾き時にオイルポンプが空気を吸い込まないよう
にすることができる自動変速機の油圧供給装置を提供す
ること。 【構成】 自動変速機ATの変速作動を制御する油圧機
構CVに高圧オイルを供給するオイルポンプOPと、こ
のオイルポンプOPの吸入口1が設けられると共に、油
圧機構CVで使用されて循環されたオイルを溜めておく
リザーバタンクRTとを備えた自動変速機の油圧供給装
置において、前記リザーバタンクRTを、油圧機構CV
を収容したトランスミッションケースCAとは別体に形
成して、トランスミッションケースCAの外部に配設し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動変速機の油圧供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機の油圧供給装置は、自動変速機の変速作動を制御する油圧機 構に高圧オイルを供給するオイルポンプと、トランスミッションケースの底部に 設けられ、油圧機構で使用されて循環されたオイルを溜めておくリザーバタンク とを備えた構造となっている。したがって、オイルポンプは、リザーバタンク内 のオイルを吸引して油圧機構に供給し、油圧機構で使用されたオイルが、再びリ ザーバタンクに流れ落ち、この循環を繰り返す構造となっている。
【0003】 また、オイルポンプの吸入口は、リザーバタンクの底部から上方へ吸い上げる ようになっている(例えば、実開昭62−131156号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来技術にあっては、リザーバタンクが底面積が かなり広い形状のトランスミッションケースの底部に一体に設けられているため に、急発進や急制動や急旋回等に伴ない発生する加速度、または、登坂・降坂等 による車体の傾きにより、リザーバタンク内のオイル面が傾いた場合、このリザ ーバタンクに開口したオイルポンプの吸入口が空気中に露出し、それによって、 オイルポンプが空気を吸い込んでしまって、油圧機構が正常に機能しなくなると いう不具合が発生する恐れがあった。また、この不具合を解消すべくリザーバタ ンクを容積を拡大しようにも車載上限界があるし、また、トランスミッションケ ース内に設けるから、地上高の関係等により形状の制約も受けてしまう。
【0005】 本考案は、上述の問題に着目して成されたもので、リザーバタンクの容積を拡 大しなくても、オイル面傾き時にオイルポンプが空気を吸い込まないようにする ことができる自動変速機の油圧供給装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案では、リザーバタンクをトランスミッションケースとは別体に形成し、 かつ、トランスミッションケースの外部に配設して、上述の目的を達成するよう にした。
【0007】 すなわち、本考案の自動変速機の油圧供給装置は、自動変速機の変速作動を制 御する油圧機構に高圧オイルを供給するオイルポンプと、このオイルポンプの吸 入口が設けられると共に、油圧機構で使用されて循環されたオイルを溜めておく リザーバタンクとを備えた自動変速機の油圧供給装置において、前記リザーバタ ンクを、油圧機構を収容したトランスミッションケースとは別体に形成して、ト ランスミッションケースの外部に配設した。
【0008】 なお、前記リザーバタンクは、油温変化によるオイルの容積変化に対し必要十 分な容積に形成することが好ましい。
【0009】 また、前記リザーバタンクと油圧機構との間に、油圧機構で使用されたオイル をリザーバタンクへ送出する第2のポンプを設けることが好ましい。
【0010】
【作用】
オイルポンプはトランスミッションケースの外部に設けたリザーバタンクから オイルを吸引して油圧機構に高圧オイルを供給する。そして、油圧機構に供給さ れたオイルは、油圧機構で使用後、トランスミッションケース外部のリザーバタ ンクへ戻される。これを繰り返してオイルが循環される。
【0011】 なお、請求項3記載の装置の場合、油圧機構で使用されたオイルは、第2のポ ンプによりトランスミッションケース外部のリザーバタンクへ送出される。この 場合、第2のポンプはリザーバタンクへオイルを送出するだけであるから、吸入 の際に吸入口が空気中に露出して空気を吸い込むことになっても、リザーバタン クへの送出は円滑に行われ、オイルポンプから油圧機構への高圧オイルの供給に 悪影響をおよぼすことはない。
【0012】 このように、オイルはトランスミッションケース外部のリザーバタンクに溜め るから、トランスミッションケース内に設けるように形状の制約を受けることが なく、オイル面が傾いた時にオイルポンプの吸入口が空気中に露出しない形状お よび容積に形成するのが容易である。
【0013】 ちなみに、請求項2記載の装置では、リザーバタンクの容積を油温変化による オイルの容積変化に対し必要十分な容積に形成しているから、オイル面の傾きの みでなく、油温変化による容積変化が起きてもオイルポンプの吸入口が空気中に 露出することがない。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。 図1は、本考案第1実施例の自動変速機の油圧供給装置の構造を示す構造説明 図であって、図において、ATは自動変速機を示している。この自動変速機AT は、トランスミッションケースCAと、駆動力を伝達するトルクコンバータTC と、変速機構GTの作動制御を行う油圧機構CVと、油圧機構CVに高圧オイル を供給するオイルポンプOPとが設けられている。なお、このような構造の自動 変速機は周知であるので[例えば、サービス周報第599号 NISSANシルビア S13型系車の紹介(発行:昭和63年5月 発行所:日産自動車株式会社)の C−12頁参照]、詳細な説明は省略する。
【0015】 前記トランスミッションケースCAの外部には、図示を省略したエンジンルー ム内に配置されてリザーバタンクRTが設けられている。このリザーバタンクR Tは、細長い円筒形状に形成されていると共に、軸方向を上下方向に向けて配設 されている。なお、このリザーバタンクRTは、油温変化によるオイルの容積変 化に対し必要十分な容積に形成されているもので、本実施例の場合、直径10cm で高さ13cmに形成され、容積は約1リットルとなっている。また、このリザー バタンクRTの側部には、オイルレベルを確認するための目視窓Wが形成されて いる。
【0016】 そして、このリザーバタンクRTの底部中央に吸入口1が開口され、この吸入 口1が吸入路2を介してオイルポンプOPの吸入側に接続されている。また、リ ザーバタンクRTの上部中央に吐出口3が開口され、この吐出口3は、リターン 路4を介してトランスミッションケースCAの底部に接続されている。さらに、 リターン路4の途中には、外部ポンプ(第2ポンプ)OP2が設けられ、トラン スミッションケースCAの底部に溜ったオイルをリザーバタンクRTに送出する ようになっている。なお、図示のように、外部ポンプOP2の吸入側であるリタ ーン路4のトランスミッションケースCA側の開口端5は、開口が上向きとなる ように設けられている。
【0017】 次に、第1実施例の作用について説明する。
【0018】 リザーバタンクRT内のオイルは、オイルポンプOPに吸入され、自動変速機 の油圧機構CVに高圧状態となって供給される。そして、油圧機構CVで使用さ れたオイルは、トランスミッションケースCAの底部に流れ落ちる。そして、こ のトランスミッションケースCAの底部に溜ったオイルは、リターン路4から外 部ポンプOP2に吸引され、リザーバタンクRTに吐出される。オイルは、以上 の循環を繰り返すことになる。
【0019】 ところで、本実施例では、リザーバタンクRTが細長い円筒形状に形成され、 このリザーバタンクRTの底部中央にオイルポンプOPの吸入口1が開口されて いるので、リザーバタンクRTがほとんど真横を向かない限りこの吸入口1が空 気中に露出することがなく、つまり、通常の走行における急発進や急制動や急旋 回等に伴ない発生する加速度、または、登坂・降坂等による車体の傾きにより、 リザーバタンクRT内のオイル面が傾いても、吸入口1が空気中に露出すること がないもので、オイルポンプOPが空気を吸い込むことにより油圧機構CVに不 具合が生じるといったことが確実に防止される。
【0020】 また、本実施例では、外部ポンプOP2の吸入側である開口端5も、トランス ミッションケースCAに上向きに開口しているため、オイルが存在している限り は空気中に露出することがなく、空気を吸い込みにくい。ちなみに、この外部ポ ンプOP2は、油圧機構CVからリザーバタンクRTへオイルを送出するだけで あるので、かりに空気を吸い込んだとしても、油圧機構CVに悪影響をおよぼす ことはない。
【0021】 また、トランスミッションケースCAの底部にリザーバタンクを設けていない ため、トランスミッションケースCAの上下寸法が小さくなり、その分だけ車両 の地上高を上げるか、もしくは、自動変速機ATの車室方向への突出量を少なく することができる。
【0022】 次に、図2に示す本考案第2実施例について説明する。なお、第2実施例を説 明するにあたり、第1実施例と同様の構成には同じ符号を付けて説明を省略する こととし、また、作用についても、第1実施例と同様のことについては説明を省 略する。
【0023】 この第2実施例の自動変速機の油圧供給装置は、油圧機構CVからリザーバタ ンクRTへオイルを送出するための第2ポンプOP3をトランスミッションケー スCA内に設けた点が第1実施例と異なる。すなわち、第2ポンプOP3は、ト ランスミッションケースCA内の変速機構GTの後部に設けられ、この第2ポン プOP3の吸入口6は、トランスミッションケースCAの底部に近接して、下向 きに設置されている。
【0024】 このように本実施例の場合、第2ポンプOP3は吸入口6がトランスミッショ ンケースCAの底部に下向きに設置されているため、加速・減速や旋回や車両の 傾斜に伴ない、トランスミッションケースCAの底部に存在するオイルのオイル 面が傾いて前記吸入口6が空気中に露出することはあるが、前述したように、油 圧機構に悪影響をおよぼすことはない。
【0025】 したがって、この実施例の場合も、リザーバタンクRTからオイルポンプOP へのオイルの供給は確実に成され、オイルポンプOPが空気を吸い込む不具合は 生じない。
【0026】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等 があっても本考案に含まれる。
【0027】 例えば、実施例ではリザーバタンクに、オイルレベルを確認するための目視窓 を設けたが、これに替えて、オイルレベルゲージを設けてもよいし、また、必ず しも、このようなオイルレベルを確認するための手段を設けなくてもよい。 また、実施例では、リザーバタンクを円筒形に形成したが、必要十分な容量と 底部の吸入口が空気中に露出しない形状であれば、どのような形状に形成しても よい。 また、実施例では、リザーバタンクをエンジンルーム内に配置した例を示した が、トランク内やフロア下等他の部位に配置してもよい。 また、実施例では、油圧機構で使用したオイルをリザーバタンクへ送出する第 2ポンプ(外部ポンプ)を設けた例を示したが、第2ポンプを設けることなく自 然落下によりオイルをリザーバタンクに集めるようにしてもよい。この場合、リ ザーバタンクは、トランスミッションケースの下方に設置することになるから、 本考案実施例のように、上下寸法で有利となる効果はない。
【0028】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の自動変速機の油圧供給装置にあっては、リ ザーバタンクを、油圧機構を収容したトランスミッションケースとは別体に形成 して、トランスミッションケース外部に配設した手段としたために、オイル面が 傾いた時にオイルポンプの吸入口が空気中に露出しない形状および容積に形成し て、オイルポンプの空気吸引による油圧機構の異常発生を防止することができる という効果が得られる。
【0029】 加えて、請求項2記載の装置では、リザーバタンクの容積を油温変化によるオ イルの容積変化に対し必要十分な容積に形成した手段としたため、オイルの油温 変化による容積変化が起きてもオイルポンプの吸入口が空気中に露出することが なく、空気吸引を原因とした油圧機構の異常発生を防止することができるという 効果が得られる。
【0030】 また、請求項3記載の装置では、第2のポンプにより油圧機構からリザーバタ ンクへのオイルの送出が円滑に成され、リザーバタンクのオイル量不足が生じな いという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第1実施例の自動変速機の油圧供給装置
を示す構成説明図である。
【図2】本考案第1実施例の自動変速機の油圧供給装置
を示す構成説明図である。
【符号の説明】
AT 自動変速機 CV 油圧機構 OP オイルポンプ 1 吸入口 RT リザーバタンク CA トランスミッションケース OP2 外部ポンプ(第2のポンプ) OP3 第2ポンプ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機の変速作動を制御する油圧機
    構に高圧オイルを供給するオイルポンプと、 このオイルポンプの吸入口が設けられると共に、油圧機
    構で使用されて循環されたオイルを溜めておくリザーバ
    タンクとを備えた自動変速機の油圧供給装置において、 前記リザーバタンクを、油圧機構を収容したトランスミ
    ッションケースとは別体に形成して、トランスミッショ
    ンケースの外部に配設したことを特徴とする自動変速機
    の油圧供給装置。
  2. 【請求項2】 前記リザーバタンクが、油温変化による
    オイルの容積変化に対し必要十分な容積に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧供
    給装置。
  3. 【請求項3】 前記リザーバタンクと油圧機構との間
    に、油圧機構で使用されたオイルをリザーバタンクへ送
    出する第2のポンプが設けられていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の自動変速機の油圧供給装
    置。
JP4440191U 1991-06-13 1991-06-13 自動変速機の油圧供給装置 Pending JPH0571529U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5913165A (ja) * 1983-03-04 1984-01-23 Honda Motor Co Ltd 変速装置の潤滑装置
JPS624757U (ja) * 1985-06-25 1987-01-12

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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