JPH0570639B2 - - Google Patents

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JPH0570639B2
JPH0570639B2 JP60118772A JP11877285A JPH0570639B2 JP H0570639 B2 JPH0570639 B2 JP H0570639B2 JP 60118772 A JP60118772 A JP 60118772A JP 11877285 A JP11877285 A JP 11877285A JP H0570639 B2 JPH0570639 B2 JP H0570639B2
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JP
Japan
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killer
factor
salt
medium
spectrum
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JP60118772A
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English (en)
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JPS62284A (ja
Inventor
Shogo Kagyama
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Higeta Shoyu Co Ltd
Original Assignee
Higeta Shoyu Co Ltd
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Publication date
Application filed by Higeta Shoyu Co Ltd filed Critical Higeta Shoyu Co Ltd
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Soy Sauces And Products Related Thereto (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なキラー因子Kh−及びびその
製造法に関するものである。 更に詳細には、本発明は、塩類存在下で高活性
の新規なキラー因子Kh−及びその製造法に関
するものである。 従来、キラー活性を有する酵母は数多く見出さ
れている。(化学と生物 Vol23,No.3 151−
161頁1985)また、これら酵母によつて生産され
るそれぞれのキラー因子についてもかなり詳細に
解明されるに至つている。 しかしながら、従来、高濃度食塩存在下で生育
するキラー因子生産菌が高濃度食塩存在下でキラ
ー活性を示すキラー因子を生産するという報告は
みられない。 本発明者らは、高濃度食塩存在下で、生育し、
かつ、活性を有するキラー因子を生産する菌が見
出せれば、醤油醸造の菌そう制御に有効に利用で
きるとの発想のもとに、該菌を求めて鋭意研究し
たところ、この目的に合致する一菌株を分離する
ことに成功したのである。 新たに分離された菌株はハンゼヌラ・アノマラ
(Hansenula anomala)に属すものと認められた
(ザ・イースト・ア・タキソノミツク・スタデ
イ・サード・リバイスド・アンド・エンラージ
ド・エデイシヨンによる)ので、ハンセヌラ・ア
ノマラKh−と命名され、微工研にFERM P−
8159として寄託された。 ハンゼヌラ・アノマラKh−の菌学的性質は
次の通りである。 1 YM培養地(ペプトン0.5%、麦芽エキス0.3
%、酵母エキス0.3%、グルコース1%)によ
く生育する。細胞は円形、楕円形又は伸長形を
なす。 2 胞子は山高帽状を呈す。 3 YM液体培地で20℃6日間の培養により、ガ
スの発生が認められ、表面に弱く生育し、クリ
ープ状を呈す。培地はやや濁り、粉状の沈殿物
を生成する。 4 YM寒天培地で20℃6日間の培養により、よ
く生育し、コロニーは隆起状となる。コロニー
表面はスムースで、きらきら輝く光沢を有し、
ムコイド状を呈す。 5 糖の資化性及びガス発生の有無
【表】 6 塩類添加培地でキラー因子Kh−をよく生
産する。次の表は各塩類を8%にしたYM培地
におけるキラー活性の生産を示すものである。
【表】 ただし、−はキラー活性なし、+はキラー活性あり
、は強いキラー活性あり、をそれぞれ意味
する。
7 食塩濃度6〜10%で最適生育を示す。第5図
は各食塩濃度のYM培地(PH4.8)における30
℃4日培養の生育曲線を660nmの吸光度で示
す。 8 高食塩濃度でも十分生育する。第6図は食塩
16%添加培地における増殖曲線を示し、第7図
は食塩18%添加培地における増殖曲線を示す。 9 PH3〜5に至適培養PHがある。第8図は各PH
におけるYM培地(食塩0%)で30℃4日間培
養した生育曲線である。 10 30℃に最適培養温度がある。第9図は各温度
におけるYM培地(食塩0%、PH4.8)で4日
間培養した生育曲線である。 ハンゼヌラ・アノマラKh−の培養は、キラ
ー因子Kh−を生産しうる培地で行なわれる。
資化し得る炭素源、窒素源、栄養料等適宜含有す
る培地であればいかなる培地でもよい。また、醤
油諸味、醤油諸味液汁等またはこれらを含有する
培地で培養することも好ましい。 次に示すのは、一般的で菌体の増殖及びキラー
因子Kh−の生産に好ましいYEPD培地である。 (YEPD培地) グルコース 2% ポリペプトン 2% 酵母エキス 1% NaCl 8% IMマツキルバイン緩衝液(PH4.8) 10% 培養は15〜25℃程度で、5〜6日間静置培養に
よつて行なわれる。 得られた培養液は過して、培養液とし、こ
れをフオロフアイバーHIP−10(アミコン社製)
で濃縮し、濃縮液をセフアデツクスG−25でゲル
過にかけ、キラー因子Kh−の溶出画分をウ
ルトラフイルターUK−10(アドバンテイク社製)
にて限外過にかけ、得られた濃縮液をCM−セ
フアデツクスC−25でイオン交換し、キラー因子
Kh−溶出画分をウルトラフイルターUK−10
にて限外過にかけ、得られた濃縮液を真空凍結
乾燥して、キラー因子Kh−の乾燥白色粉末を
得る。 次に、ここに得られたキラー因子Kh−の理
化学的性質を示す。 1 分子量:約30万ダルトン(ゲル過法による
測定) 2 元素分析:C:41.06%、H:6.12%、N:
9.54% 3 等電点:PH=2.90 4 紫外線吸収スペクトル:第1図に示す通り。 5 赤外線吸収スペクトル:第2図に示す通り。 6 酵母に対する致死作用:塩類存在下において
のみ致死作用を示す。 7 致死作用PH:PH3.0〜6.0(2%食塩存在下)
15℃でチゴサツカロミセス・ルキシーに対する
活性曲線は第3図に示す通り。(キラー活性は
メチレンブルを含有するYM培地に感受性菌を
スプレーし、カツプをのせ、その中にキラー因
子を含む溶液10μを入れ20℃、4日間培養後
の阻止円の面積cm2で表示した) 8 分解性:パパインによつて分解される。麹菌
プロテアーゼによつて徐々に分解される。 9 温度感受性:食塩2%添加培地における各温
度におけるキラ−相対活性の経時変化は第4図
に示す通りである。 10 キラースペクトル:キラー因子Kh−のキ
ラースペクトルは表1に示される。(食塩2%
添加培地による)
【表】 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 グルコース 2% ポリペプトン 2% 酵母エキス 1% NaCl 8% IMマツキルバイン緩衝液(PH4.8) 10% 上記組成のYEPD培地にハンゼヌラ・アノマラ
Kh−、FERM P−8159を接種し、20℃で、5
日間静置培養した。 得られた培養液20をハイフロスーパーセルで
過し、得られた培養液20をフオロフアイバ
ーHIP−10(アミコン社製)で50mlに濃縮した。 得られた培養濃縮液50mlをセフアデツクスG−
25でゲル過し、キラー因子Kh−溶出画分を
分離し、これをウルトラフイルターUK−10(ア
ドバンテイク社製)で限外過する。 得られたゲル過濃縮液50mlをCM−セフアデ
ツクスC−25でイオン交換にかけ、キラー物質溶
出画分を分離し、これをウルトラフイルタ−UK
−10にて限外過にかけ、得られたイオン交換濃
縮液50mlを真空凍結乾燥し、キラー因子Kh−
の凍結乾燥白色粉末103mgを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、キラー因子Kh−の紫外線吸収ス
ペクトルを示す図で、第2図はその赤外線吸収ス
ペクトルを示す図で、第3図はその致死作用PHを
示す図で、第4図はその温度感受性を示す図で、
第5図はハンゼヌラ・アノマラKh−の各食塩
濃度における生育曲線を示す図で、第6図はその
食塩16%添加培地における増殖曲線を示す図で、
第7図はその食塩18%添加培地における増殖曲線
を示す図で、第8図はその各PHにおける生育曲線
を示す図で、第9図はその各温度における生育曲
線を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質を有するキラー因子Kh
    −。 1 分子量:約30万ダルトン(ゲル濾過法による
    測定) 2 元素分析:C:41.06%、H:6.12%、N:
    9.54% 3 等電点:PH=2.90 4 紫外線吸収スペクトル:200nm〜340nmに吸
    収あり。 5 赤外線吸収スペクトル:3500、1600、1400、
    1080、950、670、550cm-1に吸収あり。 6 酵母に対する致死作用:塩類存在下において
    のみ致死作用を示す。 7 致死作用PH:PH3.0〜6.0(2%食塩存在下)、
    15℃でチゴサツカロミセス・ルキシーに対して
    キラー活性あり。 8 分解性:パパインによつて分解される。麹菌
    プロテアーゼによつて徐々に分解される。 9 温度感受性:食塩2%添加培地において、保
    温時間4.5時間で、15℃ではほぼ安定、20〜30
    ℃で75%、40℃で40%の残存活性を有する。 10 キラースペクトル:キラー因子Kh−のキ
    ラースペクトルは表1に示される。(食塩2%
    添加培地による) 【表】 2 ハンゼヌラ属に属するキラー因子Kh−生
    産菌を培養し、培養物によりキラー因子Kh−
    を採取することを特徴とするキラー因子Kh−
    の製造法。
JP60118772A 1985-06-03 1985-06-03 キラ−因子Kh−1及びその製造法 Granted JPS62284A (ja)

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JPS62284A JPS62284A (ja) 1987-01-06
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JPS62284A (ja) 1987-01-06

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