JPH0570615A - 表面清浄化・改質方法 - Google Patents

表面清浄化・改質方法

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JPH0570615A
JPH0570615A JP3235079A JP23507991A JPH0570615A JP H0570615 A JPH0570615 A JP H0570615A JP 3235079 A JP3235079 A JP 3235079A JP 23507991 A JP23507991 A JP 23507991A JP H0570615 A JPH0570615 A JP H0570615A
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hard coat
plastic lens
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Kazunori Miyashita
和典 宮下
Masaaki Tsuji
正明 辻
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プラスチックレンズのハードコート加工にお
いて、ハードコート液塗布前に該レンズの被塗布面の表
層を、研摩剤を用いて剥離・除去することにより、被塗
布面の清浄化及び均質化・活性化等の表面改質を行うと
同時に、アンカー効果を高め、ハードコート膜の外観品
質及びハードコート膜と該レンズの被塗布面との密着性
を高め、かつ染色可能な基材については、その染色特性
を向上させることを特徴とする表面清浄化・改質方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックレンズの
ハードコート加工における、該レンズの表面清浄化・改
質方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラスチックレンズのハードコー
ト加工における該レンズ表面の清浄化・改質方法は、一
般に浸漬式の洗浄装置を用いて該レンズ表面に付着した
汚れを溶解または剥離することによって行われていた。
また、強固に付着した汚れ、あるいは複数の異なる種類
の汚れに対しては、超音波、メガソニック等の併用及び
多種類の有機溶剤・界面活性剤の便用により対応してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、該
レンズ表面に強固に付着した汚れや、該レンズの成形段
階または成形後の劣化等により形成される表面の不均質
層を十分に除去することは不可能であり、これがハード
コート膜外観欠点の発生、密着性低下及び色ムラ等染色
特性低下の原因となる問題があった。さらに、従来技術
では、工程が13〜15工程に及び装置が大型化し、処
理に長時間を要するという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題を解決するもの
で、レンズ表面の完全な清浄化及び均質化・活性化等の
表面改質を行うと同時に、アンカー効果を高め、ハード
コート膜の外観品質及びハードコート膜と被塗布面すな
わちレンズ表面との密着性を高め、かつ染色可能なレン
ズ基材については、染色特性を向上させる簡素で短時間
処理が可能なプラスチックレンズの清浄化・改質方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の表面清浄化・改
質方法は、プラスチックレンズのハードコート加工にお
いて、ハードコート液塗布前に被塗布面の表面に、研摩
剤等を吹き付け又はスクラブすることにより、被塗布面
の清浄化及び均質化・活性化等の表面改質を行うと同時
に、アンカー効果により、ハードコート膜の外観品質及
びハードコート膜と被塗布面すなわち該レンズ表面との
密着性を高め、かつ染色可能な該レンズについては、そ
の染色特性を向上させることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、研摩剤を用いて、レンズ基
材の被塗布面の表層を物理的に剥離・除去することによ
り、表面に付着している汚れ及び該レンズ成形段階又は
成形後の劣化等により形成された不均質表層が取り除か
れる。
【0007】そのため、汚れに起因する“ハジキ”等の
外観欠点は完全に防止でき、かつ、ハードコート層と該
レンズ表面が不均質層に阻害されず十分に密着、結合で
きるため密着性が向上する。この効果に加え、研摩によ
る表面の活性化及び微細な研摩傷によるアンカー効果に
より、密着性はより一層向上する。
【0008】また、この微細な研摩傷は、基材のぬれ性
を向上し、“ヒケ”を防止し、外観品質を向上させる。
【0009】さらに、染色可能なレンズの場合には、染
色性を決定する表層が均質化されるため、染色ムラ等が
発生しにくくなり、染色特性の向上も同時に達成でき
る。
【0010】
【実施例】
(実施例1)図1に表面清浄化・改質に用いられる表面
研摩装置の一例を示す。プラスチックレンズ1は、吸引
パット2により固定し、幾何中心を軸に約800rpm
で回転させる。そのプラスチックレンズ表面に、研摩剤
(アルミナ系研摩剤ポリプラ103(不二見産業
(株))を含ませた研摩用ウレタン系スポンジ3を、約
80rpmで回転しながら、約400gの荷重で押しつ
け、レンズ中心から外周に約0.4cm/秒で移動させ
る。この時、研摩剤は、研摩剤吐出口4より、約2cc
/分で補充される。
【0011】以上のような構成の研摩装置を用いて、ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネートを主成分と
するプラスチックレンズ(CR−39)を表面研摩し
た。その後、純水を用いてレンズ表面上の研摩剤を洗い
流し、スピン方式で乾燥させた。このレンズ表面上に、
ブチルセロソルブ87重量部、コロイダルシリカ45重
量部、α−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1
9重量部、シリコーン系界面活性剤0.05重量部、
0.05N塩酸5.35重量部、過塩素酸マグネシウム
1.0重量部、紫外線吸収剤0.05重量部、デナコー
ルEX313(長瀬産業(株))21重量部からなるハ
ードコート液をスピンコーティングした後、135℃で
3時間焼成し、ハードコートレンズ(A)を得た。
【0012】次に、上記と同様のプラスチックレンズ
(CR−39)を従来技術の多槽洗浄液装置と同条件す
なわち、界面活性剤、アルカリ水溶液、塩メチ等の溶剤
浸漬した後、上記と同条件でハードコート加工し、ハー
ドコートレンズ(B)を得た。
【0013】さらに、上記と同様のプラスチックレンズ
(CR−39)をアセトンを用いて手拭きし、上記と同
条件でハードコート加工し、ハードコートレンズ(C)
を得た。
【0014】その結果、ハードコートレンズ(A)、
(B)では、全く外観欠点は認められなかったが、ハー
ドコートレンズ(C)では、“ハジキ”及び“ヒケ”等
の外観欠点が多数発生した。 (実施例2)実施例1で得たハードコートレンズ(A)
(B)及び(C)について、耐温水性、耐湿性の2種の
耐久性試験を実施した。なお、耐久性は、クロスカット
キズ部のニチバンテープによる膜ハガレ発生の程度で評
価した。
【0015】結果を、それぞれの表面清浄化・改質に要
した時間とともに表1に示す。
【表1】 表面研摩によりプラスチックレンズ基材を清浄化・改質
したハードコートレンズ(A)は、清浄化・改質に要し
た時間が極めて短いにもかかわらず、従来技術の溶剤浸
漬方式で清浄化・改質したハードコートレンズ(B)と
同等の耐久性が得られた。 (実施例3)スチレン及び22−ビス−[3,5−ジブ
ロモ−4−(−2−メタクリロオキシエトキシ)−フェ
ニル]プロパンを主成分とするプラスチックレンズを、
実施例1と同条件で表面研摩した後、分散染料を用いて
染色し、カラーレンズ(D)を得た。
【0016】一方、上記プラスチックレンズ基材を実施
例1と同条件で溶剤浸漬法により清浄化・改質した後、
上記と同条件で染色し、カラーレンズ(E)を得た。
【0017】その結果、カラーレンズ(D)は、染色ム
ラ等は全く認められず、均一に染色されていた。一方、
カラーレンズ(B)では、全面に染色ムラが発生してい
た。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の表面清浄化
・改質方法によれば、簡素でかつ短時間の処理で、プラ
スチックレンズ表面の清浄化及び均質化・活性化等の表
面改質を行うと同時に、アンカー効果を高め、ハードコ
ート膜の外観品質及びハードコート膜とプラスチックレ
ンズとの密着性を高め、かつ、染色可能なプラスチック
レンズについてはその染色特性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面清浄化・改質に用いられる表面研摩装置の
一例の構成図。
【符号の説明】
1 プラスチックレンズ 2 吸引パット 3 研摩用ウレタン系スポンジ 4 研摩剤吐出口 5 プラスチックレンズ回転軸 6 研摩用ウレタン系スポンジ固定用アーム 7 研摩用ウレタン系スポンジ駆動ベルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックレンズのハードコート加工に
    おいて、ハードコート液塗布前に該レンズの被塗布面の
    表面に研摩剤等を吹き付け又はスクラブすることを特徴
    とする表面清浄化・改質方法。
JP23507991A 1991-09-13 1991-09-13 表面清浄化・改質方法 Expired - Lifetime JP3146548B2 (ja)

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JPH0570615A true JPH0570615A (ja) 1993-03-23
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005046933A1 (ja) * 2003-11-13 2005-05-26 Seiko Epson Corporation 表面洗浄改質方法及び表面洗浄改質装置
WO2009116362A1 (ja) 2008-03-17 2009-09-24 Hoya株式会社 プラスチックレンズの製造方法

Cited By (3)

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WO2005046933A1 (ja) * 2003-11-13 2005-05-26 Seiko Epson Corporation 表面洗浄改質方法及び表面洗浄改質装置
WO2009116362A1 (ja) 2008-03-17 2009-09-24 Hoya株式会社 プラスチックレンズの製造方法
JP5202622B2 (ja) * 2008-03-17 2013-06-05 Hoya株式会社 プラスチックレンズの製造方法

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