JPH0519103A - ハードコート塗布方法 - Google Patents

ハードコート塗布方法

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JPH0519103A
JPH0519103A JP3173602A JP17360291A JPH0519103A JP H0519103 A JPH0519103 A JP H0519103A JP 3173602 A JP3173602 A JP 3173602A JP 17360291 A JP17360291 A JP 17360291A JP H0519103 A JPH0519103 A JP H0519103A
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JP
Japan
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lens
hard coat
hard
soln
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP3173602A
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English (en)
Inventor
Kazunori Miyashita
和典 宮下
Masaaki Tsuji
正明 辻
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プラスチックレンズのハードコート塗布方法
において、レンズ表面を研磨剤等を用いて清浄化、活性
化した後、低速回転しているレンズ面上にハードコート
液を吐出し、その後0.1〜5秒高速回転することによ
り所望の膜厚をもつハードコート膜を形成し、必要に応
じ、回転停止後放置し、ハードコート液の表面張力によ
ってハードコート表面を平滑化し、その後、熱、紫外
線、電子線またはマイクロ波等により硬化することを特
徴とするハードコート塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックレンズの
ハードコート塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックレンズのハードコー
ト塗布方法としては、ディップ方式とスピン方式が知ら
れている。
【0003】ディップ方式は、レンズをディップ治具で
保持し、ハードコート液中に浸漬後、引き上げることに
よりハードコート膜を形成する。また、スピン方式で
は、レンズ面上にハードコート液を吐出し、10〜30
秒レンズを回転させることによりハードコート膜を形成
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ハ
ードコート膜特性上及び外観品質上次のような問題があ
った。
【0005】ディップ方式では、液ダレ、液ダマリ及び
ディップ治具による液ハジキ等の外観欠点の発生はさけ
られず、かつ、引き上げ方向の膜厚が極めて不均一にな
るためハードコート膜特性のばらつきが大きいという問
題があった。また、スピン方式では、回転中にハードコ
ート液中の揮発成分が急激に蒸発することに起因する、
ちぢみじわ、スター等特有の外観欠点が極めて発生しや
すいため、適用できるハードコート液の種類が限定さ
れ、必要なハードコート膜特性が得られないことが多い
という問題があった。
【0006】本発明の目的は、ハードコート液種類、レ
ンズ形状によらず、均一で外観欠点がなく、かつハード
コート膜特性のすぐれたハードコート膜を得られるハー
ドコート塗布方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のハードコート塗
布方法は、プラスチックレンズのハードコート塗布方法
において、レンズ表面を研磨剤等を用いて清浄化、活性
化した後、低速回転しているレンズ面上にハードコート
液を吐出し、その後0.1〜5秒高速回転することによ
り所望の膜厚をもつハードコート膜を形成し、必要に応
じ、回転停止後放置し、ハードコート液の表面張力によ
ってハードコート表面を平滑化し、その後、熱、紫外
線、電子線またはマイクロ波によって硬化することを特
徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、レンズ表面に付着している
ゴミ、汚れ及び表面の不均質層を研磨剤等を用いてはく
離除去することにより、ハードコート液のはじき、塗り
ムラ等の外観欠点の発生を防止し、同時にレンズ表面を
活性化し、アンカー効果を高め、ハードコート膜の特性
を向上する。
【0009】次に、レンズの幾何中心を軸に500〜1
200rpmで低速回転しながら、ハードコート液をレ
ンズ表面に吐出することにより、ハードコート液の反対
面へのまわり込みを防止し、かつハードコート液をレン
ズ面全体に拡げる。
【0010】その後、0.1〜5秒の短時間だけ、レン
ズを1500rpm以上で高速回転することにより、ハ
ードコート膜厚を制御すると同時に、ハードコート液か
らの揮発成分の蒸発をおさえ、外観欠点の発生を防止す
る。
【0011】高速回転停止後、必要に応じ、適当な環境
下で放置し、ハードコート液の表面張力により面を平滑
化する。
【0012】これら一連の操作により、ハードコート液
の種類、レンズ形状などによらず、膜厚が均一で、外観
品質及びハードコート膜特性のすぐれたハードコート膜
を得ることができる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート100重量部、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ーネート3重量部からなる液状硬化性化合物をガラスモ
ールド型に注入し、40℃から90℃まで20時間かけ
て昇温した後、ガラスモールド型を離型し、さらに10
0℃で2時間加熱し、これをレンズ基材とした。
【0014】また、ブチルセロソルブ87重量部、コロ
イダルシリカ45重量部、j−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン19重量部、シリコーン系界面活性剤
0.05重量部、0.05N塩酸5.35重量部からな
る液状化合物を30分撹拌後、0℃で18時間放置し
た。これに過塩素酸マグネシウム1.02重量部、デナ
コールEX313(長瀬産業(株))21重量部を添
加、撹拌し、完全に溶解させ、これをハードコート液と
した。
【0015】レンズ基材を幾何中心を軸に1000rp
mで回転させながら、アルミナ系研磨剤(ポリプラ10
3(不二見研磨剤工業))をウレタン系スポンジにしみ
込ませ、これを約350gの荷重でレンズ表面におしつ
け、レンズ表面を研磨し、次に研磨剤を純水で洗い落し
た後、IPAでリンスし、スピン乾燥させた。
【0016】乾燥したレンズ面に、レンズを1000r
pmで回転させながらハードコート液を吐出し、ハード
コート液がレンズ面全体に拡がった後、2000rpm
で0.5秒高速回転した。
【0017】その後、常温で3分間放置した後、135
℃で20分焼成した。
【0018】反対面についても、同様に研磨、塗布及び
焼成を行なった後、さらに135℃で3時間焼成し、ハ
ードコートレンズ(a)を得た。
【0019】一方、レンズ表面の研磨を施さない未処理
のレンズ基材上に上記と同様の方法でハードコート液を
塗布硬化し、ハードコートレンズ(b)を得た。
【0020】その結果、表面研磨を施したハードコート
レンズ(a)は全く外観上の欠点は認められなかった
が、表面研磨を施さなかったハードコートレンズ(b)
は、ハジキ、しわ、フィッシュアイ等の外観欠点が多数
認められた。 (実施例2)ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート60重量部、ジアリルイソフタレート40重量部、
ジイソプロピルオキシジカーボネート3重量部からなる
液状硬化性化合物をガラスモールド型に注入し、40℃
から90℃まで20時間かけて昇温した後、離型し、さ
らに100℃で2時間加熱し、これをレンズ基材とし
た。
【0021】これを実施例1と同様に表面研磨及びハー
ドコート塗布、硬化し、ハードコートレンズ(c)を得
た。
【0022】一方、レンズ表面研磨を施さない未処理の
レンズ基材に、実施例1と同様の方法でハードコート塗
布、硬化し、ハードコートレンズ(d)を得た。
【0023】その結果、前者の表面研磨を施したハード
コートレンズ(c)は全く外観上の欠点は認められなか
ったが、表面研磨を施さなかったハードコートレンズ
(d)は、ハジキ、しわ、フィッシュアイ等の外観上の
欠点が多数認められた。 (実施例3)実施例2で得られたハードコートレンズ
(c)及び(d)について、耐温水性試験、耐薬品性試
験、耐湿性試験及び耐候性試験の4種の耐久性試験を実
施し、ハードコート膜特性を比較した。なお、ハードコ
ート膜特性は、クロスカット部のニチバンテープによる
膜ハガレ発生の程度で評価した。
【0024】結果を表1に示す。
【表1】 表面研磨を実施したハードコートレンズ(c)は全ての
試験で全く膜ハガレが発生しなかったが、一方、表面研
磨を施さなかったハードコートレンズ(d)では、全試
験で膜ハガレが発生した。 (実施例4)実施例1と同様に重合、表面研磨したレン
ズ基材に、実施例1と同様に調合したハードコート液
を、回転数1000rpmで塗布した後、2000rp
mの高速回転を0.5秒、1秒、5秒、10秒の4水準
で実施し、4種類のハードコートレンズを得た。塗布後
の放置及び硬化条件は、実施例1と同様にした。
【0025】その結果、回転時間が0.5秒及び1秒の
水準では全く外観上の欠点は認められなかったが、回転
時間が5秒及び10秒の水準では、レンズ中心から外周
に向けて、放射状のしわが発生した。 (実施例5)実施例1と同様の方法で重合、表面研磨し
たレンズ基材に、実施例1と同組成のハードコート液を
実施例1と同様の方法で塗布した。
【0026】その後、放置時間を0分、3分、5分、1
0分の4水準で実施し、全水準を実施例1と同様に硬化
し、ハードコートレンズを得た。
【0027】その結果、放置時間3分、5分、10分の
水準では、外観上の欠点は全く認められなかったが、放
置時間0分の水準では外周部全周にリング状の液だまり
及び中心付近にしわ等の外観欠点が発生した。 (実施例6)実施例1と同様の方法で重合したバイフォ
ーカルレンズを実施例1と同組成ハードコート液を用
い、実施例1と同様の方法で表面研磨、塗布及び硬化
し、ハードコートレンズ(e)を得た。
【0028】一方、実施例1と同様の方法で重合したバ
イフォーカルレンズを、実施例1と同組成のハードコー
ト液に浸漬し、約20cm/分の速度で引き上げた。そ
の後、実施例1と同様に放置、硬化し、ハードコートレ
ンズ(f)を得た。
【0029】前者のハードコートレンズ(e)は全く外
観欠点は認められなかったが、一方、ハードコートレン
ズ(f)は、小玉上辺に液だまりが発生した。 (実施例7)実施例6で得たハードコートレンズ(e)
及び(f)について、それぞれ膜厚分布を調査した。
【0030】結果を図1に示す。なお、ハードコートレ
ンズ(e)については、引き上げ方向の膜厚分布を測定
した。
【0031】その結果、ハードコートレンズ(e)で
は、膜厚は約2μmで均一であったが、ハードコートレ
ンズ(f)では、膜厚は、引き上げ方向で1〜4μmの
ばらつきがあった。 (実施例8)実施例1と同様に重合、表面研磨したレン
ズ基材に、紫外線硬化型ハードコート液VDP−105
(大日精化工業)をレンズ回転数1000rpmで塗布
し、2600rpmで1秒間高速回転した。その後、6
0℃の雰囲気下で5分放置した後、高圧水銀灯により紫
外線を5秒照射し、ハードコートレンズを得た。
【0032】得られたハードコートレンズは、外観上の
欠点は全く認められなかった。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のハードコー
ト塗布方法によれば、熱硬化型、紫外線硬化型等ハード
コート液の種類、及びレンズの形状にかかわらず、均一
で外観欠点がなく、かつハードコート膜特性のすぐれた
ハードコート膜が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】プラスチックレンズのハードコート塗布方
    法において、レンズ表面を研磨剤等を用いて清浄化、活
    性化した後、低速回転しているレンズ面上にハードコー
    ト液を吐出し、その後0.1〜5秒高速回転することに
    より所望の膜厚をもつハードコート膜を形成し、必要に
    応じ、回転停止後放置し、ハードコート液の表面張力に
    よってハードコート表面を平滑化し、その後、熱、紫外
    線、電子線またはマイクロ波等により硬化することを特
    徴とするハードコート塗布方法。
JP3173602A 1991-07-15 1991-07-15 ハードコート塗布方法 Pending JPH0519103A (ja)

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JP3173602A JPH0519103A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 ハードコート塗布方法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027662A1 (en) * 1999-10-12 2001-04-19 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Contact lens coating selection and manufacturing process
JP2003326540A (ja) * 2002-03-04 2003-11-19 Johnson & Johnson Vision Care Inc コンタクトレンズの脱型、離型および水和のためにマイクロ波エネルギを使用する方法
JP2006243583A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Seiko Epson Corp 光学表面膜の除去方法
WO2013065746A1 (ja) 2011-10-31 2013-05-10 Hoya株式会社 眼鏡レンズおよびその製造方法

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