JPH0570215U - 移植機の苗植付装置 - Google Patents
移植機の苗植付装置Info
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- JPH0570215U JPH0570215U JP2078092U JP2078092U JPH0570215U JP H0570215 U JPH0570215 U JP H0570215U JP 2078092 U JP2078092 U JP 2078092U JP 2078092 U JP2078092 U JP 2078092U JP H0570215 U JPH0570215 U JP H0570215U
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Abstract
(57)【要約】
[目的] マルチフィルムにマルチカッタによる植付
穴の開孔作業において、マルチフィルムを引き摺ること
のない適正な植付穴の開孔を可能にする。 [構成] マルチカッタ(17)の下動時マルチシー
ト(C)に苗(B)の植付穴(D)を開孔するようにし
た移植機において、前記マルチカッタ(17)下動時の
シート開孔後に、機体の反進行方向にマルチカッタ(1
7)を後退させるカッタ昇降リンク機構(33)を設け
る。
穴の開孔作業において、マルチフィルムを引き摺ること
のない適正な植付穴の開孔を可能にする。 [構成] マルチカッタ(17)の下動時マルチシー
ト(C)に苗(B)の植付穴(D)を開孔するようにし
た移植機において、前記マルチカッタ(17)下動時の
シート開孔後に、機体の反進行方向にマルチカッタ(1
7)を後退させるカッタ昇降リンク機構(33)を設け
る。
Description
【0001】
本考案は例えば左右往復移動させる苗載台の苗トレイより、苗取出爪により苗 を取出しホッパ形苗植付爪に受継ぎ供給して、該苗植付爪によって1株分毎のポ ット苗を順次圃場に植付けるようにした移植機の苗植付装置に関する。
【0002】
この種移植作業にあって植付面にマルチシートが敷設された状態のものにあっ ては、植付けに際し機体に装備させるマルチカッタを下動させてマルチシートに 苗の植付穴を開孔して、この開孔植付面に苗の植付けを行っている。
【0003】
しかし乍らこのようなマルチカッタ下動時のマルチカッタが植付面に着地して から離れるまでの開孔作業中も、常に機体は定速度で走行が行われているため、 マルチカッタが植付面より離れる際にはマルチカッタでマルチシートを引掛けて 引き摺るという不都合があった。
【0004】
したがって本考案は、マルチカッタの下動時マルチシートに苗の植付穴を開孔 するようにした移植機において、前記マルチカッタ下動時のシート開孔後に、機 体の反進行方向にマルチカッタを後退させるカッタ昇降リンク機構を設けて、マ ルチカッタが植付面に着地してから離れるまでのマルチカッタによる開孔作業中 は、機体の進行に対しマルチカッタを後退させる状態とさせて、マルチカッタの この開孔位置での位置を保って、植付直前及び直後にあっては、走行中にもかか わらず植付面に対し略垂直の軌跡でマルチカッタを上下動させて、このマルチカ ッタによるマルチフィルムの引き摺りなどのない良好なマルチフィルムの開孔作 業を可能にできるものである。
【0005】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。図1はマルチカッタ部の 側面説明図、図2は移植機の全体側面図、図3は同全体平面図であり、図中(1 )はエンジン(2)を搭載する前フレーム、(3)は前記フレーム(1)後端に 連設するミッションケース、(4)は前記ミッションケース(3)に左右伝動ケ ース(5)を介し上下揺動可能に支持する左右の走行駆動輪である後輪、(6) は前記前フレーム(1)の前端側にアクスルフレーム(7)を介し上下揺動可能 に支持する左右の前輪、(8)は前記ミッションケース(3)の後方にシャーシ フレーム(9)を介し装設する苗供給装置、(10)は左右の後輪(4)間で前 記ミッションケース(3)に植付伝動ケース(11)を介して装設する苗植付装 置、(12)は畝面(A)を鎮圧する鎮圧ローラ、(13)は前記苗植付装置( 10)を上下揺動可能に支持するゲージ輪であり、前記苗供給装置(8)におけ る左右往復移動する苗載台(14)上の苗トレイ(15)より1株分のポット苗 を苗取出爪(16)でもって取出すと共に、この取出されたポット苗を前記苗植 付装置(10)のマルチカッタ(17)と連動して上下動するホッパ形植付爪( 18)に放出供給して、操向ハンドル(19)操作による機体の走行中畝面(A )に一定間隔毎のポット苗の植付けつまり移植を行うように構成している。
【0006】 なお、(20)は昇降レバー、(21)は植付クラッチレバー、(22)は主 変速レバー、(23)は株間変速レバー、(24)は植付深さ調節レバー、(2 5)は左右サイドクラッチレバーである。
【0007】 前記植付爪(18)は植付伝動ケース(11)の出力軸である植付駆動軸(2 6)にロータリケース(27)及びクランクアーム(28)を介し支持する植付 アーム(29)に取付けるもので、伝動ケース(11)側に枢着板(30)を介 し固定する昇降ガイド(31)のガイド溝(31a)に、前記植付アーム(29 )他端のガイドローラ(32)を上下動自在に嵌入させて、前記駆動軸(26) を中心としてロータリケース(27)を時計方向に回転させるとき、クランクア ーム(28)を反時計方向に回転させ、植付アーム(29)のガイドローラ(3 2)を前記ガイド溝(31a)に沿って上下動させて、植付爪(18)を楕円形 状の植付軌跡で上下運動させ、植付爪(18)の上部停止位置で苗取出爪(16 )より受継いだ苗(B)をこの最下降位置で圃場に植付けるように構成している 。
【0008】 一方、畝面(A)にマルチシート(C)を敷設しての作業時に、前記マルチカ ッタ(17)を上下動させるカッタ昇降リンク機構(33)を設けるもので、前 記伝動ケース(11)の固定取付板(34)に支軸(35)を介し基端を揺動自 在に取付けて先端に揺動軸(36)を介しマルチカッタ(17)の支持杆(17 a)上端を連結する上リンク(37)と、前記固定取付板(34)に支軸(38 )を介し中間を揺動自在に取付けて先端に固定下リンク(39)及び揺動軸(4 0)を介し前記支持杆(17a)下端を連結する上下操作リンク(41)と、前 記植付駆動軸(26)に取付けてこの外周カム面(42a)を前記操作リンク( 41)の回転子(43)に摺接させる上下操作カム(42)と、前記取付板(3 4)と操作リンク(41)間に張架して回転子(43)をカム面(42a)に付 勢力でもって摺接させる引張バネ(44)とを前記昇降リンク機構(33)は備 え、前記植付爪(18)の上下動作に連動してマルチカッタ(17)を上下動さ せてマルチシート(C)に植付穴(D)を穿孔するように構成している。
【0009】 本実施例は上記の如く構成するものにして、機体走行中における前記マルチカ ッタ(17)によるシート(C)の植付穴(D)開孔時にあっては、図4に示す 如く、本機側に枢支されて本機とともに前進a方向に移動する前記駆動軸(26 )・支軸(35)(38)に対し、前記回転子(43)をカム面(42a)の最 小径凹部に没入させるとき、前記マルチカッタ(17)を最下降位置とさせてマ ルチシートに植付穴(D)を穿孔すると共に、この穿孔後つまりマルチカッタ( 17)が着地してから離れるまでの間は、前記カム面(42a)の起き上りによ って下リンク(39)の揺動軸(40)を後方に振る状態とさせて、機体の走行 中にあっても前記マルチカッタ(17)にはその穿孔位置を保った状態で略垂直 に上動させるようにしたものである。したがって機体の走行中にもかかわらず前 記マルチカッタ(17)はその穿孔位置で最大略垂直に下降及び上昇する植付軌 跡(L)が得られて、マルチフィルムをマルチカッタ(17)で引掛けて引き摺 るなどとした事故が解消される。
【0010】 図5は前記昇降リンク機構(33)の他の変形構造例を示すもので、前記操作 リンク(41)の一端に支軸(38)を設けると共に、該リンク(41)の中間 に下リンク(39)を固定連結させ、前記操作リンク(41)の他端に設ける回 転子(43)を、前記カム(42)のカム面(42b)における最大径凸部に摺 接させるとき、マルチカッタ(17)を最下降位置させ、前記カム面(42b) の下り傾斜部によって操作リンク(41)の回転子(43)を後方に振る状態の とき、前実施例同様マルチカッタ(17)にはその穿孔位置を保った状態で略垂 直に上動させて、マルチカッタ(17)によるマルチフィルムの引き摺りなどを 防止するように構成したもので、該実施例にあっても前実施例と略同様の植付軌 跡(L)が得られるものである。
【0011】 さらに図6は、前記昇降リンク機構(33)の他の変形構造例を示すもので、 前記固定取付板(34)にマルチカッタ(17)を上下動自在に支持する上下一 対の平行リンク(37)(39)と、前記植付駆動軸(26)に取付けてこの外 周カム面(42c)を上リンク(37)の回転子(43)に摺接させる上下操作 カム(42)と、各上下リンク(37)(39)の中間に介設して圧縮バネ(4 5)に抗してこのリンク長さを可変させるリンク長さ調節具(46)と、前記カ ム(42)のカム面(42c)とは左右方向に段違いに位置を異ならせる如く一 体的に設けてマルチカッタ(17)の支持杆(17a)の係合突起(47)に摺 接させるリンク長さ可変カム(48)とを備え、前記マルチカッタ(17)の着 地より離れるまでの間、前記突起(47)とカム(48)との摺接でもってマル チカッタ(17)を後方に振る状態とさせて、前述実施例同様マルチカッタ(1 7)にその穿孔位置を保たせてマルチフィルムの引き摺りなどを防止するように 構成したものである。
【0012】 なお前述実施例にあっては操作カム(42)の駆動を植付駆動軸(26)で行 う構成を示したが、他の駆動系から駆動力を得る構成でも良い。
【0013】
以上実施例からも明らかなように本考案は、マルチカッタ(17)の下動時マ ルチシート(C)に苗(B)の植付穴(D)を開孔するようにした移植機におい て、前記マルチカッタ(17)下動時のシート開孔後に、機体の反進行方向にマ ルチカッタ(17)を後退させるカッタ昇降リンク機構(33)を設けたもので あるから、マルチカッタ(17)が下動して着地してから離れるまでのマルチシ ートの開孔作業中は、マルチカッタ(17)はその開孔位置に位置を保って、機 体走行中にもかかわらずその定位置で略垂直にマルチカッタ(17)を上下動さ せての適正なマルチフィルムの開孔作業を可能にできるなど顕著な効果を奏する ものである。
【図1】マルチカッタ部の側面説明図である。
【図2】移植機の全体側面図である。
【図3】移植機の全体平面図である。
【図4】マルチカッタ部の動作説明図である。
【図5】マルチカッタ部の他の変形構造例を示す説明図
である。
である。
【図6】マルチカッタ部の他の変形構造例を示す説明図
である。
である。
(17) マルチカッタ (33) カッタ昇降リンク機構 (B) 苗 (C) マルチシート (D) 植付穴
Claims (1)
- 【請求項1】 マルチカッタの下動時マルチシートに苗
の植付穴を開孔するようにした移植機において、前記マ
ルチカッタ下動時のシート開孔後に、機体の反進行方向
にマルチカッタを後退させるカッタ昇降リンク機構を設
けたことを特徴とする移植機の苗植付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992020780U JP2578047Y2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 移植機の苗植付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992020780U JP2578047Y2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 移植機の苗植付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570215U true JPH0570215U (ja) | 1993-09-24 |
JP2578047Y2 JP2578047Y2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=12036654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992020780U Expired - Lifetime JP2578047Y2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 移植機の苗植付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578047Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4632556B2 (ja) * | 2001-02-19 | 2011-02-16 | 日本プラントシーダー株式会社 | 水稲用シードテープ敷設装置 |
JP2016178882A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 井関農機株式会社 | 苗移植機用の孔開装置 |
CN106165582A (zh) * | 2015-05-18 | 2016-11-30 | 井关农机株式会社 | 移植机 |
JP2018061521A (ja) * | 2018-01-30 | 2018-04-19 | 井関農機株式会社 | 移植機 |
-
1992
- 1992-03-05 JP JP1992020780U patent/JP2578047Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4632556B2 (ja) * | 2001-02-19 | 2011-02-16 | 日本プラントシーダー株式会社 | 水稲用シードテープ敷設装置 |
JP2016178882A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 井関農機株式会社 | 苗移植機用の孔開装置 |
CN106165582A (zh) * | 2015-05-18 | 2016-11-30 | 井关农机株式会社 | 移植机 |
JP2016214115A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | 井関農機株式会社 | 移植機 |
JP2018061521A (ja) * | 2018-01-30 | 2018-04-19 | 井関農機株式会社 | 移植機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2578047Y2 (ja) | 1998-08-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |