JPH0569724A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0569724A
JPH0569724A JP3234759A JP23475991A JPH0569724A JP H0569724 A JPH0569724 A JP H0569724A JP 3234759 A JP3234759 A JP 3234759A JP 23475991 A JP23475991 A JP 23475991A JP H0569724 A JPH0569724 A JP H0569724A
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Katsuhiko Sagawa
克彦 寒川
Yuichi Kajino
祐一 梶野
Takamasa Kawai
孝昌 河合
Yuji Honda
祐次 本田
Tetsumi Ikeda
哲見 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吹出温度を車両乗員の受ける快適感に対応し
て常に最適に制御することのできる車両用空調装置を提
供する。 【構成】 設定温度,内気温度,外気温度,日射量,及
び補正定数Cをパラメータとする演算式を用いて目標吹
出温度を求め(ステップ130)、目標吹出温度に基づ
き風量,吹出モード,エアミックスダンパ開度を演算し
(ステップ140〜160)、その演算結果に応じてブ
ロワの回転速度,吹出口切換ダンパ及びエアミックスダ
ンパの開度を制御する(ステップ170〜ステップ19
0)車両用空調装置において、目標吹出温度の演算式に
含まれる補正定数Cを、外気温度と日射量とを入力情報
とするファジー推論により決定する(ステップ12
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に関
し、特に車室内の温度を設定温度にするために、車室内
への空気の吹出温度を制御する車両用空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置では、例えば次式(1)
を用いて目標吹出温度TAOを演算し、 TAO=Kset・Tset−Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・Ts+C …(1) {但し、Tr:車室内の温度(内気温度),Tset :設
定温度,Tam:車室外の温度(外気温度),Ts:日射
量,Kset ,Kr,Kam,Ks:係数,C:補正定数} その演算結果に基づき、エアミックスダンパ等の吹出温
度調整手段を駆動制御することにより、車室内の温度を
設定温度に制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように目標
吹出温度TAOを決定する従来の車両用空調装置では、
目標吹出温度TAOが、内気温度Tr,設定温度Tset
等の入力変数の定量的な値により決ってしまい、目標吹
出温度TAOに、各環境要因の相互関係,特に外気温度
Tamと日射量Tsとにより車両乗員が受ける快適感の変
化を反映させることができなかった。
【0004】このため、例えば真冬に日射が侵入した場
合に、車両乗員は日射を受けて暑いにもかかわらず、外
気温度が低いために高温の空気が吹き出されてしまうと
か、逆に真冬の快適性を確保するために、目標吹出温度
TAOの外気温度による影響を抑えると(つまり(1) 式
における係数Kamの値を小さくすると)、真夏に日射量
が少ない場合に、外気温度が高く車両乗員は暑いにもか
かわらず、吹出温度が下がらないという現象が起こり、
車両乗員に不快感を与えてしまうことがあった。
【0005】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、吹出温度を車両乗員の受ける快適感に対応して常に
最適に制御することのできる車両用空調装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた本発明は、図1に例示する如く、車室
内への空気の吹出温度を調整する吹出温度調整手段と、
少なくとも車室内部の内気温度,予め設定された設定温
度,及び補正定数をパラメータとする演算式を用いて、
内気温度を設定温度に制御するための目標吹出温度を演
算する演算手段と、該演算手段にて演算された目標吹出
温度に応じて上記吹出温度調整手段を駆動する駆動手段
と、を備えた車両用空調装置において、車室外部の外気
温度を検出する外気温検出手段と、車室内へ侵入する日
射量を検出する日射量検出手段と、上記日射量と上記外
気温度と上記演算式の補正定数との関係を表すファジー
ルールを予め記憶した記憶手段と、上記外気温検出手段
及び上記日射量検出手段にて夫々検出された外気温度及
び日射量を入力情報とし、上記記憶手段に記憶されたフ
ァジールールを用いて、上記補正定数に対するファジー
推論を行ない、上記演算式の補正定数を設定する補正定
数設定手段と、を設けたことを特徴とする車両用空調装
置を要旨としている。
【0007】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された本発明
の車両用空調装置においては、演算手段が、少なくとも
車室内部の内気温度,予め設定された設定温度,及び補
正定数をパラメータとする演算式{例えば前述の(1)
式}を用いて、内気温度を設定温度に制御するための目
標吹出温度を演算し、駆動手段が、その演算結果に応じ
て吹出温度調整手段を駆動することにより、車室内への
空気の吹出温度を目標吹出温度に制御する。また本発明
の車両用空調装置には、日射量検出手段にて検出される
日射量と外気温検出手段にて検出される外気温度と目標
吹出温度演算用の演算式の補正定数との関係を表すファ
ジールールを予め記憶した記憶手段が備えられており、
補正定数設定手段が、その記憶手段に記憶されたファジ
ールールを用いて、外気温度及び日射量の検出結果に基
づき補正定数を設定する。
【0008】このため本発明の車両用空調装置によれ
ば、記憶手段が記憶するファジールールを、室外温度と
日射量とにより車両乗員が受ける快適感に応じて予め設
定しておくことにより、目標吹出温度を車両乗員にとっ
て常に最適な値に制御することが可能となる。即ち上記
(1) 式における補正定数Cを一定値として目標吹出温度
を決定する従来装置のように、日射量の増加、或は外気
温度の増加といった個々の要因により目標吹出温度を低
下させることができるだけでなく、日射量と室外温度と
の相互関係に対応して目標吹出温度を最適に補正するこ
とが可能となる。
【0009】そして請求項2に記載のように、記憶手段
に、日射量の増加に伴い目標吹出温度を低減させ、しか
も日射量が所定値以上となる高日射量の条件下では、外
気温度が高温となる夏期に比べて外気温度が低温となる
冬期の方が目標吹出温度の低減量が大きくなるように補
正定数を設定するためのファジールールを記憶させれ
ば、たとえ冬期であっても、日射量が増大して車両乗員
が暑くなる場合には、吹出温度を低下させることが可能
となる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は本発明が適用された実施例の車両用空調
装置全体の構成を表す概略構成図である。
【0011】図に示す如く本実施例の車両用空調装置
は、車室の前方部に配置されたエアダクト5内に、その
上流側から順に、内外気切換ダンパ7,ブロワ9,エバ
ポレータ11,エアミックスダンパ13,ヒータコア1
5,及び吹出口切換ダンパ17を設けた空調ユニットを
備えている。
【0012】ここで内外気切換ダンパ7は、サーボモー
タ19による駆動のもとに第1切換位置(図に実線で示
す位置)に切り替えられて、エアダクト5内にその外気
導入口5aから外気を流入させ、一方第2切換位置(図
に破線で示す位置)に切り替えられて、エアダクト5内
にその内気導入口5bから車室内の空気(内気)を流入
させる。
【0013】またブロワ9は、ブロワコントローラ23
により駆動制御され、その回転速度に応じて、外気導入
口5aからの外気又は内気導入口5bからの内気を空気
流としてエバポレータ11に送風し、エバポレータ11
は、そのブロワ9からの空気流を、空調装置の冷凍サイ
クル(図示しない)の作動によって循環する冷媒により
冷却する。
【0014】次にエアミックスダンパ13は、前述の吹
出温度調整手段に相当し、駆動手段としてのサーボモー
タ25により駆動され、その開度に応じて、エバポレー
タ11からの冷却空気流をヒータコア15に流入させる
と共に残余の冷却空気流を吹出口切換ダンパ17に向け
て流動させる。
【0015】また吹出口切換ダンパ17は、サーボモー
タ27による駆動のもとに、エアミックスダンパ13を
通過してきた空調空気を吹き出す吹出口を、FOOT
(足元)吹出口5c及びFACE(顔面)吹出口5dの
内のいずれか一方又はその両方に切り換える。
【0016】次に内外気切換ダンパ7,ブロワ9,エア
ミックスダンパ13,及び吹出口切換ダンパ17を夫々
駆動するサーボモータ19,ブロワコントローラ23,
サーボモータ25及び27は、電子制御装置(ECU)
30からの制御信号を受けて上記各部を駆動する。
【0017】ECU30は、車室内の温度(内気温度)
Trを検出する内気温センサ34,車室外の温度(外気
温度)Tamを検出する外気温検出手段としての外気温セ
ンサ36,エンジンの冷却水温Twを検出する水温セン
サ38,車室内に侵入する日射量Tsを検出する日射量
検出手段としての日射センサ40,及びエバポレータ1
1からの冷気の温度Teを検出する出口温センサ42等
からの検出信号を、図示しないA/D変換器等を介して
読み込み、その検出信号と操作パネル50からの指令に
基づき、使用者の要求に応じた空調制御を実行するため
のもので、CPU30a,ROM30b,RAM30c
等からなる周知のマイクロコンピュータにより構成され
ている。
【0018】尚操作パネル50は、車室内の運転席前方
のインナパネルに設けられており、周知のエアコンスイ
ッチや内外気切替スイッチ等と共に、車室内の目標温度
を外部操作により設定するための温度設定スイッチ5
2,温度設定スイッチ52による設定温度Tset を表示
する表示器54を備えている。
【0019】次にECU30にて上記各部を駆動制御す
るために繰り返し実行される空調制御処理について、図
3に示すフローチャートに沿って説明する。図に示す如
くこの処理が開始されると、まずステップ110にて、
上記各センサからの検出信号を読み込む。続くステップ
120では、ステップ110にて読み込んだ外気温度T
am及び日射量Tsを表す検出信号を用いて、記憶手段と
してのROM30b内に格納されているメンバーシップ
関数及びファジールールに従い、目標吹出温度TAO算
出用の演算式{本実施例では前述の(1) 式}に含まれる
補正定数Cに対するファジー推論を行ない、補正定数C
を決定する補正定数設定手段としての処理を実行する。
尚ROM30b内に格納されているメンバーシップ関
数,ファジールール及びファジー推論の手順については
後に詳しく説明する。
【0020】次に続くステップ130では、ステップ1
20にて設定された補正定数Cと、ステップ110にて
読み込んだ内気温度Tr,外気温度Tam,日射量Tsを
表す検出信号と、温度設定スイッチ52を介して設定さ
れた設定温度Tset とに基づき、前述の(1) 式を用いて
目標吹出温度TAOを算出する。
【0021】こうして目標吹出温度TAOが算出される
と、今度はステップ140に移行して、その算出された
目標吹出温度TAOに基づき、予めROM30b内に格
納されている図4に示す如き風量算出用マップを用い
て、ブロワ9にて発生させる風量を算出する。
【0022】また続くステップ150では、目標吹出温
度TAOに基づき、予めROM30b内に格納されてい
る図5に示す如き吹出モード設定用マップを用いて、車
室内に空調空気を吹き出す吹出口を表す吹出モードを、
FOOTモード,FACEモード,B/Lモードのいず
れかに設定する。尚これら3種の吹出モードの内、FO
OTモードは、空調空気をFOOT吹出口5cのみから
吹き出すモードを、FACEモードは、空調空気をFA
CE吹出口5dのみから吹き出すモードを、B/Lモー
ドは、空調空気を両方の吹出口5c,5dから吹き出す
モードを、夫々表している。
【0023】また更に続くステップ160では、目標吹
出温度TAOとステップ110にて読み込んだエバポレ
ータ11からの冷気の温度Te及び冷却水温Twとに基
づき、予めROM30b内に格納されている次式(2) を
用いて、吹出口5c,5dから吹き出す空調空気の温度
を目標吹出温度TAOに制御するためのエアミックスダ
ンパ13の開度θ[%]を算出する。
【0024】 θ={(TAO−Te)/(Tw−Te)}・100 …(2) このようにステップ140〜ステップ160にて、風
量、吹出モード、及びエアミックスダンパ開度θが算出
されると、ステップ170にて、ブロワ9から上記算出
した風量の空気流を発生させるための制御信号をブロワ
コントローラ23に出力し、ステップ180にて、吹出
モードを上記算出した吹出モードに制御するための制御
信号をサーボモータ27に出力し、ステップ190に
て、エアミックスダンパ13を上記算出した開度θに制
御するための制御信号をサーボモータ25に出力し、再
度ステップ110に移行する。
【0025】尚このステップ170〜ステップ190の
処理により、風量、吹出モード、及びエアミックスダン
パ開度が、ステップ140〜ステップ160による算出
結果に制御され、吹出口5c,5dから車室内に吹き出
される空調空気は、ステップ130にて算出された目標
吹出温度TAOに制御されることとなる。
【0026】このように本実施例の車両用空調装置で
は、車室内に吹き出す空調空気の温度(吹出温度)を前
述の(1) 式を用いて求めた目標吹出温度TAOに制御す
ると共に、風量及び吹出モードをその目標吹出温度TA
Oに応じて制御するようにされている。このため目標吹
出温度TAOは空調制御を実行するに当たって最も重要
なパラメータとなり、車両乗員の快適感を常に良好に保
つには、この値を様々に変化する周囲環境と対応させる
必要がある。
【0027】そこで本実施例では、ステップ120の処
理において、この目標吹出温度TAOを算出するに当た
って使用する前述の(1) 式の補正定数Cを、外気温度T
amと日射量Tsとを入力情報とするファジー推論により
決定することで、目標吹出温度TAOを種々の環境条件
に対応させている。
【0028】以下、この補正定数Cを決定するに当たっ
て実行されるファジー推論の手順及びそのファジー推論
を実行するに当たって使用されるメンバーシップ関数及
びファジールールについて詳しく説明する。まず図6
(a)〜(c)は、本実施例のファジィ推論で用いられ
るメンバーシップ関数を表している。尚、各々のメンバ
ーシップ関数の横軸は、各々の入出力値に対応し、縦軸
には、この入出力に応じた確からしさの度合い(CF
値)に対応している。
【0029】ここで図6(a)は、外気温度Tamに関す
るメンバーシップ関数を表す特性図である。この外気温
度Tamのファジィ集合は、設定温度Tam1 (例えば−2
0℃),Tam2 (例えば−5℃),Tam3 (例えば10
℃),Tam4 (例えば25℃),Tam5 (例えば40
℃)に対応して、真冬(SW:Super winter),冬(W
I:Winter),春秋(AU:AUTUMN),夏(SM:SUMM
ER) ,真夏(SS:Super Summer)という5段階のファ
ジィ集合によって区分され、各々のメンバーシップ関数
により、外気温度Tamに関するメンバーシップ関数を形
成している。そして、各ファジィ集合に属しているファ
ジィ変数は、各々のファジィ集合のメンバーシップ関数
によって図6(a)に示されるようなファジィ集合の範
囲およびその範囲におけるCF値により設定されてい
る。
【0030】次に図6(b)は、日射量Tsに関するメ
ンバーシップ関数を表す特性図である。この日射量Ts
に関するファジィ集合は、設定日射量Ts1 ,Ts2 ,
Ts3 (Ts1 <Ts2 <Ts3)に対応して、弱い
(WK:Weak),中くらい(MD:Medium) ,強い(S
G:Strong)という3段階のファジィ集合により区分さ
れ、各々のメンバーシップ関数により、日射量Tsに関
するメンバーシップ関数を形成している。そして、各フ
ァジィ集合に属しているファジィ変数は、各々のファジ
ィ集合のメンバーシップ関数によって、図6(b)に示
されるようなファジィ集合の範囲およびその範囲におけ
るCF値により設定されている。
【0031】また次に図6(c)は、補正定数Cに関す
るメンバーシップ関数を表す特性図である。本実施例に
おいては、上記演算式(1) が補正定数Cに負の値を用い
るように予め設計されており、この補正定数Cに関する
ファジィ集合は、設定値C1,C2 ,C3 (C1 <C2
<C3 )に対応して、負で小さい(LO),負で中くら
いの(ME),負で大きい(HI)という3段階のファ
ジィ集合により区分され、各々のメンバーシップ関数に
より、補正定数Cに関するメンバーシップ関数を形成し
ている。そして、各ファジィ集合に属しているファジィ
変数は、各々のファジィ集合のメンバーシップ関数によ
って、図6(c)に示されるようなファジィ集合の範囲
およびその範囲におけるCF値により設定されている。
【0032】次にファジィルールは、上述したように設
定された外気温度Tam,日射量Ts
【0033】,及び補正定数Cに関するメンバーシップ
関数に基づいて、表1に表すように設定されている。
【0034】
【表1】
【0035】ここで表1における(a1)〜(a15) はファジ
ールールの番号を表しており、これら各ファジールール
を一般的な記述にすると、以下のようになる。 (a1) IF(Tam=SW & Ts=WK) THEN(C=HI) (a2) IF(Tam=SW & Ts=MD) THEN(C=HI) (a3) IF(Tam=SW & Ts=SG) THEN(C=ME) (a4) IF(Tam=WI & Ts=WK) THEN(C=HI) (a5) IF(Tam=WI & Ts=MD) THEN(C=ME) (a6) IF(Tam=WI & Ts=SG) THEN(C=LO) (a7) IF(Tam=AU & Ts=WK) THEN(C=ME) (a8) IF(Tam=AU & Ts=MD) THEN(C=ME) (a9) IF(Tam=AU & Ts=SG) THEN(C=LO) (a10) IF(Tam=SU & Ts=WK) THEN(C=HI) (a11) IF(Tam=SU & Ts=MD) THEN(C=ME) (a12) IF(Tam=SU & Ts=SG) THEN(C=ME) (a13) IF(Tam=SS & Ts=WK) THEN(C=ME) (a14) IF(Tam=SS & Ts=MD) THEN(C=ME) (a15) IF(Tam=SS & Ts=SG) THEN(C=ME) またこのファジールールには、次のような技術思想が反
映されている。
【0036】即ち、まず外気温度Tamが設定温度Tam5
となる真夏(SS)の場合には、車両乗員は日射量Ts
に関係なく暑く感じ、補正定数Cを一定にして従来と同
様に目標吹出温度TAOを設定しても、目標吹出温度T
AOを車両乗員に快適感を与える程度に充分低く設定で
きるため、補正定数Cには日射量Tsに関係なく(M
E)を設定する。
【0037】一方外気温度Tamが真夏より低温となる、
夏(SU),春秋(AU),冬(WI),真冬(SW)
の場合には、車両乗員は日射量Tsの増加に伴い暑く感
じるので、日射量の増加に伴い補正定数Cを小さくすれ
ばよいが、この場合、日射量Tsの増加に伴い車両乗員
が暑く感じる不快感は、季節毎に異なる。そこで本実施
例では、これら各季節毎に、日射量Tsの変化に対する
補正定数Cの変更パターンを設定することにより、車両
乗員の快適感を確保する。
【0038】つまり外気温度Tamが設定温度Tam4 とな
る夏(SU)には、日射が侵入するだけで車両乗員は暑
く感じるため、日射量Tsが(WK)の場合にのみ補正
定数Cを(HI)とし、日射量Tsが(MD),(S
G)の場合には、真夏時と同様、補正定数Cを(ME)
とする。また外気温度Tamが設定温度Tam1 となる真冬
(SW)の場合には、日射が少し侵入しているだけでは
車両乗員は暑く感じないため、日射量Tsが(SG)の
場合にのみ補正定数Cを(ME)とし、日射量Tsが
(WK),(MD)の場合には、補正定数Cを(HI)
とする。
【0039】一方外気温度Tamが設定温度Tam2 となる
冬(WI)の場合には、日射量Tsが小さければ目標吹
出温度TAOを高くする必要があるが、日射が侵入する
に従い暑く感じるようになるので、日射量Tsが(W
K)の場合には補正定数Cを(HI),日射量Tsが
(MD)の場合には補正定数Cを(ME),日射量Ts
が(SG)の場合には補正定数Cを(LO)とする。ま
た外気温度Tamが設定温度Tam3 )となる春秋(AU)
の場合には、目標吹出温度TAOは加熱・冷却を殆ど必
要としない適温となり、日射量Tsが大きければ暑く感
じるものの、日射量Tsがそれほど大きくなければ不快
感はないため、日射量Tsが(SG)の場合にのみ補正
定数Cを(LO)とし、日射量Tsが(WK),(M
D)の場合には、補正定数Cを(ME)とする。
【0040】次にこうしたメンバーシップ関数及びファ
ジールールを用いた補正定数Cのファジー推論は、以下
の手順1〜5に従い実行される。 手順1:各入力変数(即ち外気温度Tam,日射量Ts)
に対するCF値を図6(a),(b)に示した各メンバ
ーシップ関数から求める。
【0041】手順2:手順1の結果から、表1のルール
表のいずれのルールに適合するかを選定し、適合したフ
ァジィルールごとに外気温度TamのCF値と日射量Ts
のCF値とを比較して小さいCF値を最小値CFMIN と
する。 手順3:図6(c)に示した補正定数Cに関するメンバ
ーシップ関数に対して最小値CFMIN による重み付け処
理を行なう。
【0042】手順4:重みづけされた補正定数Cに関す
るメンバーシップ関数をすべて重ね合わせて、和集合に
よる新たな補正定数Cに関するメンバーシップ関数を作
成する。 手順5:手順4で作成した新たなメンバーシップ関数の
重心値Gを算出し、その重心値Gを補正定数Cとする。
【0043】以下、上記手順1〜5に従い実行されるフ
ァジィ推論の具体例を図7に基づいて説明する。尚図7
は外気温度TamがTamx(但し、Tam3<Tamx<Tam
4),日射量TsがTsx(但し、Ts2<Tsx<Ts
3)であるときの補正定数Cの推論例を示している。
【0044】外気温度TamがTamxである場合、外気温
度のファジィ集合は、(AU)及び(SU)の2つの集
合に当てはまる。一方、日射量TsがTsxである場
合、Tsのファジィ集合は(MD)及び(SG)の2つ
の集合に当てはまる。従って手順1においては、図7か
ら明かな如く、外気温度Tamに対するCF値として、各
ファジー集合AU,SU毎に、0.7,0.2が求めら
れ、日射量Tsに対するCF値として、各ファジー集合
MD,SG毎に、0.8,0.2が求められる。
【0045】次に手順2においては、各ファジー集合A
U,SU,MD,SGを共に含むフ
【0046】ァジールールとして、表1からファジール
ール(a8),(a9),(a11),(a12)が選択され、その選択さ
れた各ファジールール(a8),(a9),(a11),(a12)毎に、
外気温度TamのCF値と日射量TsのCF値との小さい
方のCF値が最小値CFMIN として選択される。
【0047】つまり例えばファジィルール(a8)において
は、外気温度Tamに対するファジィ集合AUのCF値が
0.7であり、日射量Tsに対するファジィ集合MDの
CF値が0.8であるため、その内の小さい方のCF
値,即ち0.7が、最小値CFMIN として設定される。
また同様に、ファジールール(a9),(a11),(a12)におい
ては、最小値CFMIN として、夫々、0.2が設定され
る。
【0048】次に手順3においては、上記各ファジール
ール(a8),(a9),(a11),(a12)毎に、補正定数Cに関す
るメンバーシップ関数(即ち、ME,HI,ME,M
E)に、上記求めた最小値CFMIN (即ち、0.7,
0.2,0.2,0.2)を掛け合わせることにより、
重み付けが行なわれる(図7に太線で示す)。
【0049】そして次に手順4において、上記各ファジ
ィルール(a8),(a9),(a11),(a12)毎に、重み付けが行
われた補正定数Cに関するメンバーシップ関数(即ち、
ME,HI,ME,ME)をすべて重ねることにより、
和集合によるメンバーシップ関数が作成され、その後手
順5において、この新たに作成された補正定数Cのメン
バーシップ関数より重心値が算出されて、補正定数Cの
推論結果が得られる。
【0050】以上説明したように、本実施例の車両用空
調装置においては、空調制御の基本となる目標吹出温度
TAOを算出するに当たって使用する前述の(1) 式の補
正定数Cを、外気温度Tamと日射量Tsとを入力情報と
するファジー推論により決定するようにされているた
め、目標吹出温度TAOを種々の環境条件に対応させる
ことができる。即ち、本実施例では、補正定数Cをファ
ジー推論するに当たって使用するファジールールが、車
両乗員が日射量Tsの増加に伴い暑く感じる夏,春秋,
冬,真冬において、日射量の増加に伴い目標吹出温度T
AOを低減させ、しかもその低減量が、日射量の増加に
伴い車両乗員が感じる不快感に対応して、冬(WI)に
大きくなるように(Cを小さくするように)補正定数C
を決定できるように設定されているため、車両乗員の快
適感を常に確保することが可能となる。
【0051】また本実施例では、目標吹出温度TAOの
演算式(1) における補正定数Cをファジー推論により決
定するため、目標吹出温度TAOそのものをファジー推
論により決定する場合に比べて、ファジー推論を行なう
のに必要なメンバーシップ関数及びファジールールを少
なくすることができ、これを記憶するROM30bの容
量を小さくすることができる。
【0052】尚上記実施例では、目標吹出温度TAOを
(1) 式を用いて演算するものについて説明したが、例え
ば空調装置を各種車両に適合させるために、後から設定
変更可能な過補正定数△Tを加えた、次式(3) を用いて
目標吹出温度TAOを演算する装置であっても本発明を
適用できる。そしてこの場合には、補正定数Cの代わり
に、過補正定数△Tをファジー推論により決定するよう
にしても、上記実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0053】 TAO=Kset・(Tset+△T)−Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・Ts+C …(3)
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】 実施例の車両用空調装置全体の構成を表す概
略構成図である。
【図3】 ECU30にて実行される空調制御処理を表
すフローチャートである。
【図4】 空調制御処理実行時に使用される風量算出用
マップを表すグラフである。
【図5】 空調制御処理実行時に使用される吹出モード
設定用マップを表すグラフである。
【図6】 補正定数Cのファジー推論を行うために用い
られる各種メンバーシップ関数を表すグラフである。
【図7】 補正定数Cのファジー推論手順の具体例を説
明する説明図である。
【符号の説明】
5…エアダクト 7…内外気切換ダンパ 9…ブロ
ワ 11…エバポレータ 13…エアミックスダンパ
15…ヒータコア 17…吹出口切換ダンパ 19,25,27…サーボ
モータ 23…ブロワコントローラ 30…ECU 30b
…ROM 34…内気温センサ 36…外気温センサ 38…
水温センサ 40…日射センサ 52…温度設定スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 池田 哲見 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への空気の吹出温度を調整する吹
    出温度調整手段と、 少なくとも車室内部の内気温度,予め設定された設定温
    度,及び補正定数をパラメータとする演算式を用いて、
    内気温度を設定温度に制御するための目標吹出温度を演
    算する演算手段と、 該演算手段にて演算された目標吹出温度に応じて上記吹
    出温度調整手段を駆動する駆動手段と、 を備えた車両用空調装置において、 車室外部の外気温度を検出する外気温検出手段と、 車室内へ侵入する日射量を検出する日射量検出手段と、 上記日射量と上記外気温度と上記演算式の補正定数との
    関係を表すファジールールを予め記憶した記憶手段と、 上記外気温検出手段及び上記日射量検出手段にて夫々検
    出された外気温度及び日射量を入力情報とし、上記記憶
    手段に記憶されたファジールールを用いて、上記補正定
    数に対するファジー推論を行ない、上記演算式の補正定
    数を設定する補正定数設定手段と、 を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用空調装置におい
    て、上記記憶手段には、上記日射量の増加に伴い上記目
    標吹出温度を低減させ、しかも上記日射量が所定値以上
    となる高日射量の条件下では、外気温度が高温となる夏
    期に比べて外気温度が低温となる冬期の方が上記目標吹
    出温度の低減量が大きくなるように上記補正定数を設定
    するファジールールが記憶されていることを特徴とする
    車両用空調装置。
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