JPH0569231U - 床 材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 合成樹脂発泡体シート２とインシュレーショ
ンボード３とからなる芯材の片面に畳表１、他面に敷物
４を配設してなる表裏使用可能の床材であって、合成樹
脂発泡体シート２には発泡体の変形を防止する発泡体変
形防止シート６が積層・貼着され、また他面に配設され
た敷物４は合成樹脂発泡体からなる枠５内に嵌め込まれ
ているとともに、端縁を縁布７により被覆せしめられて
なり、かつ敷物配設側の縁布７の一端を、合成樹脂発泡
体からなる枠５と敷物４との間の間隙に挟み込ませる。 【効果】 軽量で耐久性に優れ、しかもクッション性や
外観が良好で、かつ、反転により畳、あるいはカーペッ
ト、不織布、人工芝、人工皮革などの敷物のいずれにも
使用可能な床材とすることができる。また、畳縁布にし
わやたるみを生じさせることがなく、外観の良好な床材
とすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は片面が畳からなり、他面が敷物からなり、これらの面のいずれにも使 用可能で寸法安定性がよく、かつ軽くて持ち運びが便利な床材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、発泡スチロールやポリエチレンなどの合成樹脂発泡体と、木材、パルプ などのチップをバインダとともに加圧成形したインシュレーションボードとを芯 材とした畳床はよく知られている。しかしながら、このような芯材は長時間の使 用により合成樹脂発泡体が横へ伸びて波打ち現象や、衝撃に対し材質破壊などの 変形を生じ、寸法安定性や耐久性に問題を有していた。

【０００３】 また、反転により畳、あるいはカーペットのいずれにも使用可能な床材は、た とえば実開昭５７−１５８５１号公報、実開昭５７−１７２８３９号公報により 知られているが、特にカーペット側の隅角部や側縁は反りや段差ができたりし、 敷き込みに際して隣接する床材との間に間隙や凹凸を生じ不体裁で見栄えのしな いものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、クッション性に優れ、軽くて持ち運びが便利であり、かつ、 反転により畳、あるいはカーペット、不織布、人工芝、人工皮革などの敷物のい ずれにも使用可能で、しかも耐久性に優れた床材を提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するため、次の構成からなるものである。

【０００６】 すなわち、合成樹脂発泡体シートとインシュレーションボードとからなる芯材 の片面に畳表、他面に敷物を配設してなる表裏使用可能の床材であって、上記合 成樹脂発泡体シートには該発泡体の変形を防止する発泡体変形防止シートが積層 ・貼着され、また前記他面に配設された敷物は合成樹脂発泡体からなる枠内に嵌 め込まれているとともに、端縁を縁布により被覆せしめられてなり、かつ敷物配 設側の上記縁布の一端を、上記合成樹脂発泡体からなる枠と敷物との間の間隙に 挟み込ませたことを特徴とする床材である。

【０００７】 また、本考案の好ましい実施態様は、敷物配設側の上記縁布の一端を、上記合 成樹脂発泡体からなる枠と敷物との間の間隙に挟持せしめたことを特徴とする床 材である。

【０００８】 以下、図面に示す実施例に基づいて本考案の床材を更に詳細に説明する。 図１は本考案の床材の一例を示す断面図であり、図２は平面図である。 １はイ草などからなる畳表であり、また、４はカーペット、不織布、人工芝、 人工皮革などの敷物である。畳表１の内側にはクッション性をよくするために芯 材としてたとえば厚さ５mm程度の合成樹脂発泡体シート２が積層されている。さ らに合成樹脂発泡体シート２の敷物４側には芯材としてたとえば厚さ１０mm程度 の硬質のインシュレーションボード３が積層されている。これによって適度の剛 性とクッション性が与えられる。

【０００９】 合成樹脂発泡体シート２は、たとえば、ポリエチレン系、ポリウレタン系、Ｅ ＶＡ系、ポリプロピレン系などの発泡体が用いられる。特に独立気泡のポリエチ レン発泡体シート、連続気泡のポリエチレン発泡体シートが好ましく用いられる なお、連続気泡の発泡体を使用すると畳表からの水分をよく吸収し、圧縮回復力 に優れ、へたりも少ないという利点がある。

【００１０】 合成樹脂発泡体シート２は、長時間使用するとへたりが発生し、横方向に伸び て波打ち現象が発生するので、該発泡体２には、発泡体変形防止シート６が積層 、貼着されている。該発泡体変形防止シート６は伸びの少ない、たとえばスリッ トヤーンの織物や、ガラス繊維の織物、合成樹脂フイルムなどが好適に使用でき る。

【００１１】 発泡体変形防止シート６は合成樹脂発泡体２の畳表側、もしくはインシュレー ションボード側のどちらか一方、あるいは両側に積層・貼着してもよい。 インシュレーションボード３の表面側には敷物４が積層される。敷物４はたと えばカーペット、不織布、人工芝、人工皮革などからなるものであるが、このよ うな敷物は端部が不揃いになったり、段差ができるので見栄えや体裁が悪くなる が、本考案においてはその周囲を厚みが丁度敷物の厚みと同程度にされた発泡体 の四角い枠５で囲い、該発泡体枠内に敷物を嵌め込むようにしたものである。

【００１２】 さらに敷物と反対側の表面は、イ草などの天然畳表や合成樹脂性畳表を配設し 、畳縁布７を周縁部に当てがい、畳糸での縫着や接着剤による接着、あるいは溶 着によって仕上げる。一方、敷物４側においては、図に示すように、敷物配設側 の畳縁布７の一端を、発泡体からなる枠５と敷物４との間の間隙（枠５の内側面 ）から枠５の下側面を経て、枠５の外側面に至るまで挟み込ませる。これによっ て、畳縁布７にしわやたるみを生じさせることがなく、外観の良好な床材とする ことができる。なお、この場合、接着剤を併用してもよい。 これらの畳床は厚みがたとえば約２５mm程度、長さおよび幅がたとえば８５cm ×８５cmの大きさにされ、リビングルームや子供部屋などに簡単に敷設すること ができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上記の構成としたことにより、軽量で耐久性に優れ、しかもクッシ ョン性や外観が良好で、かつ、反転により畳、あるいはカーペット、不織布、人 工芝、人工皮革などの敷物のいずれにも使用可能な床材とすることができる。ま た、敷物配設側の畳縁布７の一端を、発泡体からなる枠５と敷物４との間の間隙 に挟み込ませたため、、畳縁布にしわやたるみを生じさせることがなく、外観の 良好な床材とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の床材の一例を示す断面図である。

【図２】 本考案の床材の一例を示す平面図である。

【符号の説明】

１：畳表 ２：合成樹脂発泡体シート ３：インシュレーションボード ４：敷物 ５：発泡体枠 ６：発泡体変形防止シート ７：畳縁布

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂発泡体シートとインシュレーシ
   ョンボードとからなる芯材の片面に畳表、他面に敷物を
   配設してなる表裏使用可能の床材であって、上記合成樹
   脂発泡体シートには該発泡体の変形を防止する発泡体変
   形防止シートが積層・貼着され、また前記他面に配設さ
   れた敷物は合成樹脂発泡体からなる枠内に嵌め込まれて
   いるとともに、端縁を縁布により被覆せしめられてな
   り、かつ敷物配設側の上記縁布の一端を、上記合成樹脂
   発泡体からなる枠と敷物との間の間隙に挟み込ませたこ
   とを特徴とする床材。