JP2549536Y2 - 畳 床 - Google Patents

畳 床

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JP2549536Y2
JP2549536Y2 JP6191291U JP6191291U JP2549536Y2 JP 2549536 Y2 JP2549536 Y2 JP 2549536Y2 JP 6191291 U JP6191291 U JP 6191291U JP 6191291 U JP6191291 U JP 6191291U JP 2549536 Y2 JP2549536 Y2 JP 2549536Y2
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JP
Japan
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tatami
tatami floor
resin foam
polyolefin
floor
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浩 藤田
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Toray Industries Inc
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、改良された畳床に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からわが国で一般に使用している畳
は、稲わらを主体とする畳床の表面に、い草を素材とす
る畳表を縫い付けたものである。この畳は、簡単な素材
構成ではあるが、保温性や感触の点ですぐれ、耐久性も
よい。しかし、重たい、湿りやすい、かびやダニがつき
やすいなどの欠点があり、これを改良するために、最近
の新しい素材を用いた、新しいタイプの畳が数多く提案
されるようになった。その多くは畳床の改良に関するも
のであって、たとえば、実公昭55−18427号公報
や実公昭61−9071号公報に記載されている。これ
らの畳床は、ベースにポリスチレン樹脂発泡体を使用
し、これと稲わら、インシュレーションファイバボー
ド、補強板、プラスチックスフィルムなどとを積層して
縫合わせ、または接着して、従来の畳床の特性を保持し
つつ、上記の欠点を改良し、軽量化をはかろうとしてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記の新しい
畳は、軽量ではあるが、長期間使用するうちにベースに
用いたポリスチレン樹脂発泡体が圧縮変形し、畳が凹む
という不具合がある。また、ポリスチレン樹脂発泡体は
可とう性に乏しいところから、加工時に破損しやすい欠
点があり、さらに、多くの異なる材料を組合わせ、積層
し、縫合せまたは接着するために、構成が複雑になり、
素材費や工賃を高いものにしている。
【0004】本考案の目的は、長期使用しても変形せ
ず、感触のよい、経済的な畳のために、構成が簡単で、
優れた特性の畳床を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに完成された本考案は、 a.みかけ密度が0.03〜0.2g/cm3 のポリオ
レフィン系またはエチレン・酢酸ビニル共重合体の樹脂
発泡体と、 b.延伸されたポリオレフィン系スリットヤーンまたは
スプリットヤーンからなる織布または不織布とが積層さ
れて、相互に熱融着されている、圧縮かたさが0.4〜
2.5kg/cm2 、かつ、圧縮永久ひずみが4%をこ
えない畳床である。
【0006】
【実施態様】図面を参照しつつ本考案を具体的に説明す
る。図1は、本考案の一実施例である畳床を使用した畳
の1部切断斜視図である。
【0007】本考案の畳床1の構成は、従来の新しいタ
イプの畳床に較べごく単純であって、みかけ密度が0.
03〜0.2g/cm3 のポリオレフィン系またはエチ
レン・酢酸ビニル共重合体の樹脂発泡体(以下、単にポ
リオレフィン系樹脂発泡体という)2と、延伸されたポ
リオレフィン系スリットヤーンまたはスプリットヤーン
からなる織布または不織布(以下、単にウェブという)
3とから構成されている。従来の畳床のようにインシュ
レーションファイバボード、稲わらや、フィルムなどの
材料はとくに必要としない。
【0008】まず、本考案ではベースボードの選択が重
要であって、畳床1にみかけ密度が0.03〜0.2g
/cm3 のポリオレフィン系樹脂発泡体2を使用するの
は、後述するウェブ3と組合わせることにより、総合的
に好ましい特性をもった畳床を製造することができるか
らである。このようなポリオレフィン系樹脂発泡体2
は、ポリスチレン発泡体に較べると可とう性が大きく、
軟質ポリウレタン樹脂発泡体や軟質塩化ビニル発泡体よ
りも可とう性が小さいので、畳に従来よりは少し柔かめ
の適度の可とう性を持たせることができる。ポリオレフ
ィンとしては、ポリエチレンまたはポリプロピレンが好
ましい。
【0009】ポリオレフィン系樹脂発泡体2のみかけ平
均気泡径は、長さ方向(MD)が0.2〜0.8mm、
幅方向(TD)が0.1〜0.7mm、厚さ方向(Z
D)が0.1〜0.4mmのものが好ましい。従来、畳
に使用していた樹脂発泡体のみかけ平均気泡径よりもか
なり小さく、これが素材樹脂の選択とともに、本考案の
畳床1を使用した畳が、圧縮変形からの回復性にすぐ
れ、ソフトな足触りをもたらす原因になっているものと
考えられる。独立気泡のみかけ平均気泡径の測定は、J
IS K6402に記載の方法に準拠して行なったもの
である。
【0010】本考案に使用するポリオレフィン系樹脂発
泡体2は独立気泡で構成されているので、湿気の透過、
吸収を防止し、断熱性にすぐれ、冬は暖かく夏は涼し
く、健康的である。また、ポリオレフィン系樹脂発泡体
2は、もともとかびの発生しにくい材料であるが、畳床
1は湿気の高いところで使用することが多いので、かび
止め加工を行なっておくことが好ましい。以上に説明し
たポリオレフィン系樹脂発泡体2は、公知の電子線橋か
け法などで製造することができるし、市中で購入するこ
とも容易である。
【0011】ウェブ3は、畳にかかる垂直方向の荷重に
よって畳に発生する水平方向の引張応力を受け、畳が凹
むのを防ぐ作用を有する。具体的にウェブ3として、た
とえば、延伸したポリオレフィン系スリットヤーンの平
織物や、縦方向に延伸、強化したポリオレフィン系スプ
リットヤーンと、横方向に延伸、強化したポリオレフィ
ン系スプリットヤーンとを拡幅、積層しながら熱融着し
て製造した不織布などがあげられる。ポリオレフィンと
してポリエチレンのものが好ましいが、ポリプロピレン
などで製造してもよい。厚さは0.05〜0.3mm、
引張強度は、縦横ともに5〜50kg/5cm程度、引
張伸度は縦横ともに10〜40%程度のものが好まし
い。これらの値は限定されたものではなく、積層するウ
ェブの枚数などで調整することが可能である。なお、引
張強度および伸度の測定は、JISL−1064に記載
の方法に準拠している。例としてあげたウェブのうち、
平織物は市中で容易に入手できるが、後者の不織布も市
中で購入することが可能である(たとえば、商品名:日
石ワリフ(日石プラスチック株式会社製))。
【0012】本考案の畳床1は、単純に厚い樹脂発泡体
2の片面、または両面に、ウェブ3を積層するだけでも
よいが、比較的薄い樹脂発泡体2とウェブ3とを交互に
複数の積層を行ってもよい。ウェブ3の層数が増えると
畳床1は丈夫になるが、加工コストは上昇する。しか
し、積層する複数の樹脂発泡体2の密度、厚さ、積層位
置を適当に変え、組合わせることによって、使用場所と
消費者のデリケ−トな好みに合った畳床1を製造するこ
とが可能になる。樹脂発泡体2とウェブ3とは、相互に
熱融着させて畳床1にする。両者ともにオレフィン系の
素材であるため、比較的低温で容易に、ウェブ3の特性
を大きく損うことなく両者を熱融着させることができ
る。接着剤を使用して接着すれば、加工工程が複雑にな
る上、臭が残って新鮮な畳表の香りが消失し、また、製
造現場の作業環境を損い、好ましくない。4は畳表、5
は縁布である。
【0013】このようにして積層された畳床は、圧縮か
たさが0.4〜2.5kg/cm2、圧縮永久ひずみが
4%をこえないことが必要である。圧縮かたさがこの範
囲のものが、畳表を取付けて畳にしたとき、最もバラン
スのとれた耐久性と触感を有するからである。また、圧
縮永久ひずみが4%よりも低いと、畳の上に重いものを
置くとその部分が凹んで回復せず、重量物を置かなくと
も長期間の使用で変形することがある。なお、圧縮かた
さと圧縮永久ひずみの測定は、JIS6767に記載の
方法による。
【0014】ところで、本考案に使用したポリオレフィ
ン系スリットヤーンまたはスプリットヤーンからなる織
布または不織布にかえて、ガラス繊維からなる織布また
は不織布とポリオレフィン樹脂発泡体とを積層してなる
畳床もまた有用である。この両者を積層し接合するに
は、前記したような接着剤を使用する不利益があるが、
ガラス繊維の弾性率が高いので、それなりの感触をも
ち、簡単な構成ですぐれた畳床にすることができる。さ
らに、合成繊維または天然繊維の織布または不織布と、
ポリオレフィン系樹脂発泡体とを積層し、わらやインシ
ュレーションボードなどの材料を必要とせず、簡単な材
料構成で使用目的にに応じた畳床にすることができる。
【0015】
【考案の効果】本考案の畳床を使用すれば、軽くて取扱
が容易、長期に使用し重量物を置いても変形が小さく、
消費者の好みに応じた足触りのよい畳を製造することが
できる。この畳は、ベースが独立気泡の樹脂発泡体で出
来ているために、ダニやかびの発生がなく衛生的であ
る。構成が単純で畳表以外のボードなどを積層する必要
がなく、加工方法も簡単であるため、畳のコストを引下
げるのにも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の畳床の一実施例を使用した畳の1部
切断斜視図。
【符号の説明】
1:畳床 2:樹脂発泡体 3:割繊維不織
布 4:畳表 5:縁布

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.みかけ密度が0.03〜0.2g/c
    3 のポリオレフィン系またはエチレン・酢酸ビニル共
    重合体の樹脂発泡体と、 b.延伸されたポリオレフィン系スリットヤーンまたは
    スプリットヤーンからなる織布または不織布とが積層さ
    れて、相互に熱融着されている、圧縮かたさが0.4〜
    2.5kg/cm2 、かつ、圧縮永久ひずみが4%をこ
    えない畳床。
JP6191291U 1991-08-06 1991-08-06 畳 床 Expired - Lifetime JP2549536Y2 (ja)

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JP6191291U JP2549536Y2 (ja) 1991-08-06 1991-08-06 畳 床

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JP2609507B2 (ja) * 1993-09-17 1997-05-14 澄雄 石原 畳およびその製造方法

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