JPS6038940Y2 - カ−ペツトの重ね敷き用位置保持シ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカーペットの重ね敷きにおける位置保持のため
のシート状物に係るものであり、特に毛足が立っていて
、その毛足が押伏しされ難いカーペット（例えば、ルー
プパイル毛足、カットパイル毛足のカーペット）の上に
他のカーペットを重ね敷きする場合の位置保持シートに
係るものである。

近時、住宅等の床面にカーペット（ループパイル、カッ
トパイル）を敷き詰め、さらにその上に同様のカーペッ
トを重ね敷きすることがよく行われている。

これは下敷カーペットのよごれを防止するため、あるい
はよりクッション性のカーペット敷床にするため、ある
いは又室内装飾や変化をもたらす（オリジナルデザイン
化）などのために行われるものである。

しかしながら、この重ね敷きにおいては、ただ単にカー
ペット同志を直接に重ねただけでは、人の歩行等によっ
て、上部のカーペットの位置がずれるという不都合が生
ずる。

特に下部カーペットの毛足が押伏しされ難い場合には、
その毛足の動きの影響によって、このずれの発生はきわ
めて著るしく、そのずれは１日で１０ｃｍにもおよぶ場
合があり、その位置修正のための作業は非常に煩雑なも
のである。

従来、上記のごとき不都合を無くすために、種々の位置
保持具が考案されている。

例えば、穴あき金属板または、プラスチックのネット様
ものであって、その大枠、ネット枠の両面に切起しの爪
あるいはとげ状突起を設けた構成のものがあり、これを
上部下部両力−ペットの間に挟設するという方法が採ら
れている。

しかしながら、これらの位置保持具は扱いが煩雑である
、カーペット面が損傷され易い、場合によっては歩行の
際に足裏に異物を感する等数々の欠点がある。

本考案は、叙上のごとき重ね敷きにおける問題点ならび
に従来の位置保持具の欠点を全て解決した柔軟なシート
状の位置保持具を提供するものである。

以下本考案を図面に従って説明する。

図面は、本考案のカーペット重ね敷き用位置保持シート
の一使用態様を示す断面模式図である。

Ａは、本考案のカーペット重ね敷き用位置保持シートで
あって、床７の上に敷き詰められた下部カーペット６（
押伏し難い毛足の、例えば、ループパイルカーペット）
と上部に敷き詰められた上部カーペット５（例えばカッ
トバイルカーベツト）との間に挟設されたものである。

本考案のカーペット重ね敷き用位置保持シート（以下位
置保持シートと呼ぶ）Ａは、軟質合成樹脂発泡シート（
以下発泡シートと呼ぶ）２とステッチングの施された繊
維質シート１とを貼合したものであるが、この使用に際
しては、発泡シート面を下部カーペット６、すなわち押
伏しされ難い毛足を持ったカーペット面に合わせる必要
がある。

つまり、発泡シートの柔軟で自由な変形性ならびに大き
い摩擦力とが下部カーペット６面の押伏し難い毛足に対
して強く接触し、毛足の動きを押さえ込んでしまうため
、下部カーペット６面と位置保持シートＡとの間でのす
れは全く生じない。

一方位置保持シートＡを構成する繊維質シート１面上に
上部カーペット５を敷き広げるのであるが、この場合は
上部カーペット５の裏面と繊維質シート１面との間の大
きい摩擦力によってそのずれは全く生じないのである。

本考案の位置保持シートは繊維質シート１と発泡シート
２とを貼合して構成したものであるが、この発泡シート
２は、押伏し難い毛足のカーペット面、例えば、ループ
パイルカーペット面に対するすれ防止の効果を発揮せし
める上で不可欠である。

一方繊維質シート１は接着剤非含有の繊維集積体をベー
スとして使用するものであるが、この接着剤非含有は上
下カーペット間に挟設した場合のクッション性保持と、
上部°カーペット間での大きい摩擦力を発現させるため
に必要な要件である。

又接着剤非含有の繊維集積体に対して施すステッチング
は、繊維集積体としての形態保持上、接着剤に代るもの
として必要なものである。

本考案の位置保持シートの構成に用いられる発泡シート
としては、比較的柔軟でクッション性を有するものであ
れば特に限定するものではないが、一般的には表面が多
少粗く形成されていて完全平滑でないものが好ましく、
例えば、適宜厚さのポリウレタンフォーム、又ポリウレ
タンフォーム（発泡体）が使用される。

一方、繊維質シートに関しても特に限定条件を付するも
のではない。

本考案の位置保持シートは、これを上下カーペット間に
挟設使用した場合、上部カーペットの位置ずれが完全に
防止されるのはもちろん、その他より一層のクッション
性が付加され、かつ金属板等の位置保持具と異り、足裏
への異物感が全くないという特長をも有するものである
。

又本考案の位置保持シートは、巻状あるいは適宜広さの
枚葉状のいづれの形態でも一般に提供できるが、いづれ
にしても使用者自身が必要な広さに簡単に切断使用する
ことが可能である特長をも有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のカーペット重ね敷き用位置保持シートの
一使用態様を示す断面模式図である。 Ａ・・・・・・カーペット重ね敷き用位置保持シート、
１・・・・・・繊維質シート、２・・・・・・軟質合成
樹脂発泡シート、３・・・・・・繊維集積体、４・・・
・・・ステッチング、５・・・・・・上部カーペット、
６・・・・・・下部カーペット、７・・・・・・床。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接着剤非含有で比較的バルギーな繊維集積体に、そのバ
   ルギー性を損わない程度のステッチングを施してなる繊
   維質シートを、軟質合成樹脂発泡シートの片面に全体の
   柔軟でかつバルギーな性質が保持された状態で貼合した
   ことを特徴とする、カーペット重ね敷き用位置保持シー
   ト。