JP2011122423A - 皮革調床材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯材および該芯材の表面に形成された銀付調、スエード調、または半銀付調皮革様シートからなる皮革調床材であって、以下(1)〜(4)を満足することを特徴とする皮革調床材。
(1)銀付調又はスエード調皮革様シートが絡合不織布およびその内部に高分子弾性体が含浸された基材からなる、
(2)皮革調床材中に存在するジメチルホルムアミド(DMF)濃度が10ppm以下である、
(3)半銀付調皮革様シートは、ホットメルト糊または縫い付けにより芯材と積層されている、及び
(4)スエード調または銀付調皮革様シートは、ホットメルト糊により芯材と積層されている。
【選択図】なし
Description
上記問題を解決するために、芯材の少なくとも片面に設けられるクッション材と、このクッション材を覆うように取り付けられた基布上にさらにレザー状の皮膜が形成された皮革調の床材が提案されている(特許文献1を参照)。しかしながら、レザー状の皮膜や基布を製造するに際し、従来の製造方法では、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds、以下VOCと略す場合もある。)を原料や製法として用いることが避けられず、またそれにより、皮革調仕上げ材を用いた床材に揮発性有機化合物が残留してしまうといった問題があった。そして、皮革調仕上げ材に用いる皮革様シートは一般的にPVC系や有機溶剤を使用したポリウレタン系合成皮革を表皮材として使用しており、VOC低減等に関する記載はなく、環境へ負荷をかける問題を含むものであった。また、従来のレザー状の皮膜や基布(材)では、長時間に渡るクッション性の維持や、表面に付着した水分が急速に吸収、拡散するといった、乾燥速度に劣るため、肌触りがべとべとした触感を有するものであった。
すなわち、本発明は、以下の〔1〕〜〔8〕を提供する。
〔1〕芯材および該芯材の表面に形成された銀付調、スエード調、又は半銀付調皮革様シートからなる皮革調床材であって、以下(1)〜(4)を満足することを特徴とする皮革調床材。
(1)銀付調、スエード調、又は半銀付調皮革様シートが絡合不織布およびその内部に高分子弾性体が含浸された基材からなる、
(2)皮革調床材中に存在するジメチルホルムアミド(DMF)濃度が10ppm以下である、
(3)半銀付調皮革様シートは、ホットメルト糊又は縫い付けにより芯材と積層されている、及び
(4)銀付調またはスエード調皮革様シートは、ホットメルト糊により芯材と積層されている。
〔2〕銀付調皮革様シートが繊維銀面を有する銀付調皮革様シートであって、前記銀付調皮革様シートが極細長繊維からなる繊維束が3次元的に交絡した絡合不織布とその内部に含有された高分子弾性体からなり、下記条件(1)〜(3):
(1)前記極細長繊維の平均繊度が0.001〜2dtexである、
(2)前記極細長繊維の繊維束の平均繊度が0.5〜10dtexである、および
(3)前記皮革様シートを厚さ方向に、表面層、基体層1、基体層2、基体層3および裏面層の5層にこの順に等分割したときに、表面層を形成する極細長繊維同士は少なくとも一部融着して繊維銀面を形成しているが、基体層2、基体層3および裏面層を形成する極細長繊維同士は融着していない、
を同時に満足する皮革様シートからなる前記〔1〕に記載の皮革調床材。
〔3〕半銀付調皮革様シートが、表面に銀面部と立毛が混在する半銀付調皮革様シートであって、前記半銀付調皮革様シートが極細長繊維からなる繊維束が3次元的に交絡した絡合不織布とその内部に含有された高分子弾性体からなり、下記条件(1)〜(3):
(1)前記極細長繊維の平均繊度が0.001〜2dtexである、
(2)前記極細長繊維の繊維束の平均繊度が0.5〜10dtexである、および
(3)前記半銀付調皮革様シートを厚さ方向に、表面層、基体層1、基体層2、基体層3および裏面層の5層にこの順に等分割したときに、表面層を形成する極細長繊維は極細繊維同士が一部融着されて銀面を形成しているが、基体層2、基体層3および裏面層を形成する極細長繊維同士は融着していない、
を同時に満足する皮革様シートからなる前記〔1〕に記載の皮革調床材。
〔4〕スエード調皮革様シートが、極細長繊維からなる繊維束が3次元的に交絡した絡合不織布とその内部に含有された高分子弾性体からなり、下記条件(1)〜(2):
(1)前記極細長繊維の平均繊度が0.001〜2dtexである、
(2)前記極細長繊維の繊維束の平均繊度が0.5〜10dtexである
を同時に満足する半銀付調皮革様シートからなる前記〔1〕に記載の皮革調床材。
〔5〕皮革調床材中に存在するトルエン濃度が50ppm以下である、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1に記載の皮革調床材。
〔6〕皮革調床材中に存在するトルエン濃度が0.05ppm以下である、前記〔5〕に記載の皮革調床材。
〔7〕前記芯材が畳、畳表を除いた芯材(畳床)、及びインシュレーションボードから選ばれる少なくとも一つの芯材である前記〔1〕〜〔6〕のいずれか1に記載の皮革調床材。
〔8〕インシュレーションボードの密度が0.5g/cm3以下の芯材である前記〔1〕〜〔7〕のいずれか1に記載の皮革調床材。
例えば、一般的に木材などの植物繊維を成型した繊維板であり、インシュレーションボード称されるものが用いられる。また、ポリウレタンやポリスチレン等で代表される高分子弾性体からなるフォーム、または無孔板、繊維布帛、紙、セラミックやコルク、畳もしくは畳表を除いた芯材(畳床)等を用いることが可能である。中でも、天然の芯材を用いることが、VOCを抑制する点で好ましく、特に畳、畳床またはインシュレーションボードを用いることが、クッション性に優れ、また本発明の皮革調床材との組み合せによる違和感等が低減できる点でより好ましい。また、インシュレーションボードを用いる場合は、その密度が0.5g/cm3以下であることが、床材製造時の取り扱い容易性や、クッション性に優れる点で好ましく、0.1g/cm3以上であることが、床材の潰れ難さや強度が良好な点で好ましい。
本発明の皮革様シートが銀付調皮革様シートの場合、特に本発明の目的の一つである床材の表面に水分が付着しても、水分が急速に吸収、拡散され、床材として水分を吸収して、滑ることがなく、歩行性に優れたものであって、また肌触りのべとつき感を低減することができるためには、銀付調皮革様シートの表面が、繊維が高密度に集合した繊維表面からなる繊維銀面調の皮革様シートであることが好ましい。当該繊維銀面調の皮革様シートは、以下の工程を順次行うことにより製造することができる。
(1)海成分が水溶性成分からなる海島型長繊維を用いて、極細繊維束形成性長繊維からなる長繊維ウェブを製造する工程、
(2)前記長繊維ウェブに絡合処理を施し、絡合ウェブを製造する工程、
(3)前記絡合ウェブ中の極細繊維束形成性長繊維から海成分を除去して、該極細繊維形成性長繊維を平均繊度0.001〜2dtexの極細長繊維を複数本含む平均単繊度0.5〜10dtexの繊維束に変換し、絡合不織布を製造する工程、
(4)高分子弾性体と前記極細長繊維の質量比が0.001〜0.6となるように、前記絡合不織布に前記高分子弾性体の水分散体を付与し、熱を加えて高分子弾性体を前記絡合不織布の少なくとも表面に移行させ、凝固して皮革様シートを製造する工程、および
(5)前記皮革様シートの少なくとも前記表面を海島型長繊維の紡糸温度よりも50℃以上低く、かつ、前記高分子弾性体の融点以下の温度で熱プレスし、銀面を形成する工程
(6)前記繊維銀面上に高分子弾性体の水分散体または水溶液をグラビア塗布し、熱を加えて高分子弾性体を乾燥、凝固させる任意の工程、〔但し、工程(4)を工程(3)の前に行ってもよい〕。
必要に応じて、得られた長繊維ウェブをプレス等により部分的に圧着して形態を安定化させてもよい。このような長繊維ウェブ製造方法は、従来の短繊維を用いる繊維ウェブ製造方法では必須の原綿供給装置、開繊装置、カード機などの一連の大型設備を必要としないので生産上有利である。また、長繊維ウェブおよびそれを用いて得られる皮革様シートは連続性の高い長繊維からなるので、従来一般的であった短繊維ウェブおよびそれを用いて製造した皮革様シートに比べて、強度などの物性、芯材表面に積層した場合に皮革様シートの周囲をカットしても繊維屑が発生し難い点、カット端部のほつれ防止処理が必要でない点においても優れている。
必要に応じて、極細繊維束形成性長繊維を極細化する前または極細化と同時に、下記式:
[(収縮処理前の面積−収縮処理後の面積)/収縮処理前の面積]×100
で表される面積収縮率が好ましくは25%以上、より好ましくは30〜75%になるように収縮処理を行って高密度化してもよい。収縮処理により形態保持性がより良好になり、繊維の素抜けが防止され、また、後述する微細空隙を所定数形成することが容易になることで、床材としてのクッション性が長期的に低下せず、また物性的にも優れた物となる。
更に、工程(7)として、前記工程(6)の後で下記工程(8)として、グラビア塗布面を70〜250℃の平滑面に接触させる工程を含むことが、表面のツヤ出し及び2色感を付与させる点で好ましい。接触時間は特に限定しないが、70〜250℃の金属ロールに0.1〜300秒接触させることが上記効果を発現し易い点で好ましい。高分子弾性体、およびその水溶液または水分散体の詳細は上記した通りである。
また、押圧荷重12kPa(gf/cm2)、摩耗回数5万回で測定したマーチンデール法での表面磨耗減量が30mg以下であることが好ましい。
ここでのホットメルト接着剤としては、パウダー状、フィルム状、ネット状、メルトガンに収容されたものを用いることが可能であり、接着剤成分としては、ポリウレタン系、ナイロン系、ポリエチレン系、オレフィン系が好ましい。
また、同様の観点からトルエン濃度は50ppm以下であることが好ましく、さらに0.05ppm以下であることが特に好ましい。
なお各特性は以下の方法で測定した。
皮革様シートを形成している極細長繊維(20個)の断面積を走査型電子顕微鏡(倍率:数百倍〜数千倍程度)により測定し平均断面積を求めた。この平均断面積と繊維を形成するポリマーの密度から平均繊度を計算した。
絡合不織布を形成している繊維束の中から選び出した平均的な繊維束(20個)を走査型電子顕微鏡(倍率:数百倍〜数千倍程度)で観察し、その外接円の半径を測定して平均断面積を求めた。この平均断面積が繊維を形成するポリマーで充填されているとし、該ポリマーの密度から繊維束の平均繊度を計算した。
示差走査熱量計(TA3000、メトラー社製)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分で室温からポリマー種類に応じて300〜350℃まで昇温後、直ちに室温まで冷却し、再度直ちに昇温速度10℃/分で300〜350℃まで昇温したとき(2nd Run)に得られた吸熱ピーク(融点ピーク)のピークトップ温度を求めた。
示差走査熱量計(TA3000、メトラー社製)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分で室温から昇温速度10℃/分で300〜350℃まで昇温したとき(1st Run)に得られた吸熱ピークの内、上記融点ピークよりも低温側のピークのトップ温度を求めた。
繊維銀面からなる銀付調皮革様シートの表面を走査型電子顕微鏡(倍率:800倍〜2000倍程度)により観察し極細繊維で囲まれた不定形(20個)空隙の巾を計測し、最大巾と最小幅を求めた。ついで、一定面積(100μm×100μm)中に存在する微細空隙の個数を計測して表面1cm2当りに換算した。また、銀付調皮革様シートの表面層と基体層3および裏面層の断面を走査型電子顕微鏡(倍率:800倍〜2000倍程度)により観察し、任意20箇所(表面層20箇所と基体層3を10箇所+裏面層10箇所)を抽出し、一定面積(100μm×100μm)中に存在する極細繊維および高分子弾性体以外の空間で囲まれた空隙孔の面積比で比較した。
試料を縦16cm×横16cmに切り取り、天秤にて重量を少数第3位まで秤量し、目付(g/m2)を求めた。次に厚さをJISL1096:1999 8.5に準拠して圧接子径8mm、圧荷重240g/m2で測定し、該目付けと厚さから見かけ密度を計算した。
15cm×15cmの皮革様シートの中央部に水を0.3ccスポット状に滴下し、温度:27℃、湿度:52%の温調室に放置して吸水時間と吸水後の拡散面積(単位:cm2)を測定した。
皮革様シートのサンプル(7cm×7cm)に水1ccを吸水させ、温度:27℃、湿度:52%の温調室に放置して各時間での重量を測定し、残存水分率を計算した。
皮革調床材のサンプルを捕集バッグによる試料採取し、その試料を4cm×0.3cmに試料をカット(1.2cm2)した後、加熱脱着装置(Turbomatrix TD、パーキンエルマー社製)により、加熱脱着させたものを、捕集チューブを通り、トラップチューブで吸着させる。
その後、GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析法)にて定量をおこなった。
加熱脱着装置およびGC/MSの詳細設定条件は下記に示す。
加熱脱着装置条件
装置名:Turbomatrix TD(パーキンエルマー社製)
1.捕集チューブ
脱着温度:100℃
脱着流量:30ml/min
脱着時間:10min
人口スプリット:90ml/min
2.トラップチューブ
吸着剤:Tenax TA
トラップ温度:5℃
脱着温度:260℃
出口スプリット:20ml/min
カラム圧:120kPa
GC/MS条件
装置名:Agilent5975
カラム:DB-5MS(30m−0.25mm−1.0μm)
オーブン:50℃(1分保持)→250℃、10℃/分
MSイオン源:El+,230℃
上記変性PVA(水溶性熱可塑性ポリビニルアルコール:海成分)と、変性度6モル%のイソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレ−ト(島成分)を、海成分/島成分が25/75(質量比)となるように260℃で溶融複合紡糸用口金(島数:25島/繊維)より吐出した。紡糸速度が3700m/minとなるようにエジェクター圧力を調整し、平均繊度が2.0デシテックスの海島型長繊維をネット上に捕集し、目付37g/m2の長繊維ウェブを得た。
得られた皮革調床材は銀擦り調で意匠性に優れ、肌触りの良い天然皮革様の低反発性、充実感および柔軟性を有しており、クッション性、吸水拡散性および乾燥速度に優れていた。さらに表面の染料マイグレーションおよび摩擦堅牢度も良好なものであった。残存DMF濃度および残存トルエン濃度、吸水拡散性および乾燥速度についてまとめて表1に示す。
実施例1で、インシュレーションボードに変えて畳みの芯材(い草の畳表による畳)を用い、実施例1で得られた絡合不織布の表面を、毛穴シボ模様を有する金属ロールで銀面を形成することなく、サンドペーパーで起毛処理を行ってスエード調皮革様シートを得た以外は実施例1と同様の皮革調床材を作製した。
得られた皮革調床材はスエード調の外観に優れ、肌触りの良い天然皮革様の低反発性、充実感および柔軟性を有しており、クッション性、吸水拡散性および乾燥速度に優れていた。さらに表面の染料マイグレーションおよび摩擦堅牢度も良好なものであった。残存DMF濃度および残存トルエン濃度、吸水拡散性および乾燥速度についてまとめて表1に示す。
実施例1で得られた絡合不織布の表面をさらに深い凹凸シボ(シボの凹凸高低差約100μm)模様を有する金属ロールで一部の繊維同士を融着して実施例1よりも銀面部分の面積を減少させて半銀付調の皮革様シートを得た以外は実施例1と同様の皮革調床材を作製した。
得られた皮革調床材は半銀調の外観に優れ、肌触りの良い天然皮革様の低反発性、充実感および柔軟性を有しており、クッション性、吸水拡散性および乾燥速度に優れていた。残存DMF濃度および残存トルエン濃度、吸水拡散性および乾燥速度についてまとめて表1に示す。
ポリエチレンテレフタレート(PET)を島成分およびポリエチレンを海成分とする海島型繊維を製造した後、湿熱延伸、機械捲縮、油剤付与およびカットにより、単繊維繊度が平均約4デシテックスで平均繊維長が約51mmの短繊維を製造した。
得られた皮革調床材は意匠性に優れ、天然皮革様の低反発性、充実感および柔軟性を有しており、クッション性はあるものの、表1に示すように複数のVOCが検出され、吸水拡散性等に劣るものであった。
比較例1で得られた皮革様シートの表面をサンドペーパーで起毛処理をおこない、分散染料により染色処理したスエード調皮革様シートを得た。その表材を実施例1同様、ホットメルト糊剤を用いて、密度0.35g/cm3のインシュレーションボードの芯材と貼り合わせて皮革調床材とした。
Claims (8)
- 芯材および該芯材の表面に形成された銀付調、スエード調、又は半銀付調皮革様シートからなる皮革調床材であって、以下(1)〜(4)を満足することを特徴とする皮革調床材。
(1)銀付調、スエード調、又は半銀付調皮革様シートが絡合不織布およびその内部に高分子弾性体が含浸された基材からなる、
(2)皮革調床材中に存在するジメチルホルムアミド(DMF)濃度が10ppm以下である、
(3)半銀付調皮革様シートは、ホットメルト糊又は縫い付けにより芯材と積層されている、及び
(4)スエード調または銀付調皮革様シートは、ホットメルト糊により芯材と積層されている。 - 銀付調皮革様シートが繊維銀面を有する銀付調皮革様シートであって、前記銀付調皮革様シートが極細長繊維からなる繊維束が3次元的に交絡した絡合不織布とその内部に含有された高分子弾性体からなり、下記条件(1)〜(3):
(1)前記極細長繊維の平均繊度が0.001〜2dtexである、
(2)前記極細長繊維の繊維束の平均繊度が0.5〜10dtexである、および
(3)前記銀付調皮革様シートを厚さ方向に、表面層、基体層1、基体層2、基体層3および裏面層の5層にこの順に等分割したときに、表面層を形成する極細長繊維同士は少なくとも一部融着して繊維銀面を形成しているが、基体層2、基体層3および裏面層を形成する極細長繊維同士は融着していない、
を同時に満足する銀付調皮革様シートからなる請求項1に記載の皮革調床材。 - 半銀付調皮革様シートが、表面に銀面部と立毛が混在する半銀付調皮革様シートであって、前記半銀付調皮革様シートが極細長繊維からなる繊維束が3次元的に交絡した絡合不織布とその内部に含有された高分子弾性体からなり、下記条件(1)〜(3):
(1)前記極細長繊維の平均繊度が0.001〜2dtexである、
(2)前記極細長繊維の繊維束の平均繊度が0.5〜10dtexである、および
(3)前記半銀付調皮革様シートを厚さ方向に、表面層、基体層1、基体層2、基体層3および裏面層の5層にこの順に等分割したときに、表面層を形成する極細長繊維は極細繊維同士が一部融着されて銀面を形成しているが、基体層2、基体層3および裏面層を形成する極細長繊維同士は融着していない、
を同時に満足する半銀付調皮革様シートからなる請求項1に記載の皮革調床材。 - スエード調皮革様シートが、極細長繊維からなる繊維束が3次元的に交絡した絡合不織布とその内部に含有された高分子弾性体からなり、下記条件(1)〜(2):
(1)前記極細長繊維の平均繊度が0.001〜2dtexである、
(2)前記極細長繊維の繊維束の平均繊度が0.5〜10dtexである
を同時に満足する半銀付調皮革様シートからなる請求項1に記載の皮革調床材。 - 皮革調床材中に存在するトルエン濃度が50ppm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の皮革調床材。
- 皮革調床材中に存在するトルエン濃度が0.05ppm以下である、請求項5に記載の皮革調床材。
- 前記芯材が畳、畳表を除いた芯材(畳床)、及びインシュレーションボードから選ばれる少なくとも一つの芯材である請求項1〜6のいずれか1項に記載の皮革調床材。
- インシュレーションボードの密度が0.5g/cm3以下の芯材である請求項1〜7のいずれか1項に記載の皮革調床材。
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