JPH0569010B2 - - Google Patents

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JPH0569010B2
JPH0569010B2 JP60244677A JP24467785A JPH0569010B2 JP H0569010 B2 JPH0569010 B2 JP H0569010B2 JP 60244677 A JP60244677 A JP 60244677A JP 24467785 A JP24467785 A JP 24467785A JP H0569010 B2 JPH0569010 B2 JP H0569010B2
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JP
Japan
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differential
rotational speed
control
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fluid pressure
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、差動制限手段である摩擦クラツチ手
段に外部からの流体圧によりクラツチ締結力を付
与し、所定の制御条件に従つて差動制限を制御す
る車両用差動制限制御装置に関する。
(従来の技術) 従来の差動制限手段を備えた差動装置として
は、例えば「自動車工学会全書9巻動力伝達装
置」(昭和55年1月15日(株)山海堂発行)の第321ペ
ージ〜第324ページに記載されているような装置
が知られている。
この従来装置は、差動制御手段として、デイフ
アレンシヤルケースとサイドギヤとの間に設けら
れる多数板摩擦クラツチが用いられ、この多板摩
擦クラツチに対し、左右輪回転速度差によりピニ
オンメートシヤフト部のカム機構で発生するスラ
スト力をクラツチ締結力とし、このクラツチ締結
力で差動制限トルクを発生させる、いわゆるトル
ク比例式差動制限手段を備えた装置であつた。
尚、ここで差動制限手段とは、差動制限機能を発
揮する手段をいい、通常、リミテツドスリツプデ
イフアレンシヤルと称される装置は、差動制限手
段を内蔵した差動装置として両者を区別し、単に
差動装置(差動手段)と記した場合には制限機能
をもたない普通の差動装置(コンベンシヨナルデ
イフアレンシヤル)を指すものとする。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来装置にあつて
は、差動制限手段として多板摩擦クラツチが用い
られていたものであつたため、片輪スピン等によ
り左右輪の回転速度差が大きくなるような場合に
は、クラツチの摩擦係数特性により差動制限トル
クが不足し、この領域では十分な差動制限機能が
得られないという問題点があつた。
つまり、多板摩擦クラツチの摩擦係数特性は、
クラツチプレートの材質や枚数で幾分異なるもの
の、一般に第9図に示すように、締結圧が一定で
ある場合には、左右輪回転速度差ΔNが大きくな
るに従つて、摩擦係数μが低下し、滑りやすくな
るという特性を示す。
そして、多板摩擦クラツチの締結により得られ
る差動制限トルクTは、 T∝P・μ・n・r・A n;クラツチ枚数 n;クラツチ平均半径 A;受圧面積 であるため、差動制限トルク特性は第10図に示
すようになり、締結圧Pが同じであつても、摩擦
係数μの変化により必ずしも同じ差動制限トルク
Tが得られるとは限られない。
従つて、低摩擦係数路等の走行時で左右輪回転
速度差が大きい場合には、差動制限トルクが不足
して車輪の駆動スリツプが残り、操縦安定性や車
両姿勢安定性を損なつて車両の尻振り現象が発生
してしまうことがあつた。
また、このことは、カム機構に代えて、外部か
らの流体圧により摩擦クラツチに対してクラツチ
締結力を付与するような装置(特開昭53−45832
号公報、特開昭59−199331号公報等)についても
同様なことがいえ、同じ流体圧を摩擦クラツチに
付与したとしても、左右輪回転速度差が大きい場
合には、所望する差動制限トルクが得られない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような従来の問題点を解決する
ことを目的としてなされたもので、この目的達成
のために本発明では、以下に述べる解決手段とし
た。
本発明の解決手段を第1図に示すクレーム概念
図により説明すると、差動を許容しながらエンジ
ン駆動力を左右の駆動輪1,2に分配伝達する差
動手段3と、該差手段3の駆動入力部と駆動出力
部との間に設けられる摩擦クラツチ手段4と、該
摩擦クラツチ手段4に接続される流体圧発生手段
5と、該流体圧発生手段5からの流体圧を制御す
るアクチユエータ6に対し、車両状態を検知する
入力センサ7からの入力信号に基づき、所定の制
御信号を出力する制御手段8と、を備えた車両用
差動制限制御装置において、前記入力センサ7と
して、左右駆動輪1,2の回転速度差を検知する
左右輪回転速度差センサ701を含み、前記制御
手段8を、左右輪回転速度差ΔNに対する流体圧
制御特性として、前記摩擦クラツチ手段4の相対
滑りに伴う摩擦係数低下分を補償するべく、左右
輪回転速度差ΔNが大きくなるに従つて流体圧P
の増大率が次第に高まる制御特性が得られる手段
とした。
(作用) 従つて、本発明の車両用差動制限制御装置で
は、走行時に、制御手段8において、左右輪回転
速度差ΔNに対する流体圧制御特性として、摩擦
クラツチ手段4の相対滑りに伴う摩擦係数低下分
を補償するべく、左右回転速度差ΔNが大きくな
るに従つて流体圧Pの増大率が指導に高まる制御
特性が得られる制御が行なわれる。
この制御により、摩擦クラツチ手段4の相対滑
りが大きくなるほど摩擦係数が低下し、差動制限
トルクが低くなるが、この相対滑りを左右輪回転
速度差ΔNにより検出し、左右輪回転速度差ΔN
が大きくなるに従つて流体圧Pの増大率を次第に
高めることで、摩擦係数低下に伴う差動制限トル
クの不足が補われる。特に左右輪回転速度差の大
きい領域での大きな差動制限トルク不足が確実に
防止されることになる。
また、走行状態や運転操作等に応じて差動制限
トルクの制御を行なうような場合においても、左
右輪回転速度差に応じて出力流体圧を補正制御す
ることで、所望する差動制限トルクを得ることが
できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
尚、この実施例を述べるにあたつて、外部油圧に
より作動する多板摩擦クラツチ段を備えた自動車
差動制限制御装置を例にとる。
まず、実施例の構成を説明する。
実施例装置は、第2図〜第4図に示すように、
差動装置(差動手段)10、多板摩擦クラツチ手
段(摩擦クラツチ手段)11、油圧発生装置(流
体圧発生手段)12、コントロールユニツト(制
御手段)13、入力センサ14を備えているもの
で、以下各構成について述べる。
差動装置10は、左右輪に回転速度差が生じる
ような走行状態において、この回転速度差に応じ
て左右輪に速度差をもたせるという差動機能と、
エンジン駆動力を左右の駆動輪に等配分に分配伝
達する駆動力配分機能をもつ装置である。
この差動装置10は、スタツドボルト15によ
り車体に取り付けられるハウジング16内に納め
られているもので、リングギヤ17、デイフアレ
ンシヤルケース18、ピニオンメートシヤフト1
9、デフピニオン20、サイドギヤ21,21′
を備えている。
前記デイフアレンシヤルケース18は、ハウジ
ング16に対しテーパローラベアリング22,2
2′により回転自在に支持されている。
前記リングギヤ17は、デイフアレンシヤルケ
ース18に固定されていて、プロペラシヤフト2
3に設けられたドライブピニオン24と噛み合
い、このドライブピニオン24から回転駆動力が
入力される。
前記サイドギヤ21,21′には、駆動出力軸
である左輪側ドライブシヤフト25と右輪側ドラ
イブシヤフト26がそれぞれに設けられている。
多板摩擦クラツチ手段11は、前記差動装置1
0の駆動入力部と駆動出力部との間に設けられ、
外部油圧によるクラツチ締結力が付与され、差動
制限トルクを発生する手段である。
この多板摩擦クラツチ手段11は、ハウジング
16及びデイフアレンシヤルケース18内に納め
られているもので、多板摩擦クラツチ27,2
7′、プレツシヤリング28,28′、リアクシヨ
ンプレート29,29′、スラスト軸受30,3
0′、スペーサ31,31′、プツシユロツド3
2、油圧ピストン33、油室34、油圧ポート3
5を備えている。
前記多板摩擦クラツチ27,27′は、デイフ
アレンシヤルケース(駆動入力部)18に回転方
向固定されたフリクシヨンプレート27a,27
a′と、サイドギヤ(駆動出力部)21,21′に
回転方向固定されたフリクシヨンデイスク27
b,27′bとによつて構成され、軸方向の両端
面にはプレツシヤリング28,28′とリアクシ
ヨンプレート29,29′とが配置されている。
前記プレツシヤリング28,28′は、クラツ
チ締結力を受ける部材として前記ピニオンメート
シヤフト19に嵌合状態で設けられたもので、そ
の嵌合部は、第3図に示すように、断面方形のシ
ヤフト端部19aに対し角溝28a,28′aに
よつて嵌合させ、従来のトルク比例式差動制限機
構のように、回転差によるスラスト旅が発生しな
い構造としている。
前記油圧ピストン33は、油圧ポート35への
油圧供給により軸方向(図面右方向)へ移動し、
両多板摩擦クラツチ27,27′を油圧レベルに
応じて締結させるもので、一方の多板摩擦クラツ
チ27は、締結力がプツシユロツド32→スペー
サ31→スラスト軸受30→リアクシヨンプレー
ト29へと伝達され、プレツシヤリング28を反
力受けとして締結され、他方の多板摩擦クラツチ
27′は、ハウジング16からの締結反力が締結
力となつて締結される。
油圧発生装置12は、第4図に示すように、ク
ラツチ締結力となる油圧を発生する外部装置で、
油圧ポンプ40、ポンプモータ41、ポンプ圧油
路42、ドレーン油路43、制御圧油路44と、
バルブアクチユエータとしてのバルブソレノイド
45を有する電磁比例減圧バルブ46を備えてい
る。
前記ポンプモータ41は、コントロールユニツ
ト13からのモータ信号mにより作動・非作動を
行なうモータで、走行時であつて、作動制限を行
なつている時や差動制限を行なう可能性がある時
は通電によるモータ信号mが出力され、停車時等
の差動制限を全く必要としない時は非通電による
モータ信号mが出力される。
前記電磁比例減圧バルブ46は、油圧ポンプ4
0からポンプ圧油路42を介して供給されるポン
プの作動油を、コントロールユニツト13からの
制御電流信号iにより、電流値iの大きさに比例
した制御油圧Pに圧力制御をし、制御圧油路44
から油圧ポート35及び油室34へ制御油圧Pを
送油するバルブアクチユエータで、コントロール
ユニツト13からは電磁比例減圧バルブ46のバ
ルブソレノイド45に対して制御電流信号iが出
力される。
コントロールユニツト13は、車載のマイクロ
コンピユータを用いたもので、入力回路131、
RAM(ランダム.アクセス.メモリ)132、
ROM(リード.オンリー.メモリ)133、
CPU(セントラル.プロセシング.ユニツト)1
34、クロツク回路135、出力回路136を備
えている。
尚、入力センサ14としては、左輪回転数セン
サ141、右輪回転数センサ142が設けられて
いる。
前記入力回路131は、前記入力センサ14か
らの入力信号nl,nrをCPUにて演算処理できる
信号(カウント信号等)に変換する回路である。
前記RAM132は、書き込み読み出しのでき
るメモリで、各センサ141,142からの入力
信号の書き込みや、CPU134での演算途中に
おける情報の書き込みが行なわれる。
前記ROM133は、読み出し専用のメモリで
あつて、CPU134での演算処理に必要な情報
が予め記憶されていて、必要に応じてCPU13
4から読み出される。
前記CPU134は、入力された各種の情報を
定められた処理条件に従つて演算処理を行なう装
置である。
前記クロツク回路135は、CPU134での
演算処理時間を設定する回路である。
前記出力回路136は、CPU134からの演
算結果信号に基づいて、バルブソレノイド45に
対し制御電流信号iを出力する回路である。
前記左輪回転数センサ141は、電磁ピツクア
ツプ構造の検知手段で、左輪側ドライブシヤフト
25に設けられた検知歯車47のギヤ部分に配置
され、駆動左輪の回転数を検出するのセンサで、
回転数信号nlを出力する。
前記右輪回転数センサ142は、電磁ピツクア
ツプ構造の検知手段で、右輪側ドライブシヤフト
26に設けられた検知歯車48のギヤ部分に配置
され、駆動右輪の回転数を検出するのセンサで、
回転数信号nrを出力する。
尚、左輪回転数センサ141及び右輪回転数セ
ンサ142は、左右輪の回転数差(左右輪回転速
度差ΔN)を求めるセンサとして用いられる。
また、コントロールユニツト13のROM13
3には、第5図に示すように、左右輪回転速度差
ΔNが大きくなるに従つて制御油圧Pの増大率が
次第に高まるプログレツシブな制御特性がテーブ
ル(表)の形で予め記憶されている。
次に、実施例の作用を説明する。
まず、実施例の作用を、差動制限制御の差動流
れを第6図に示すフローチヤート図により述べ
る。
(イ) 左右輪に回転速度差ΔNが生じない時 乾燥路等の走行において、左右輪に回転速度
差ΔNが生じない時の作動の流れは、ステツプ
200→ステツプ201→ステツプ202→ステツプ203
という流れになり、ステツプ203では電流値i
がゼロの制御電流信号iが出力される。
尚、ステツプ200は左右輪回転数センサ14
1,142からの回転数信号nl,nrの読み込み
ステツプであり、ステツプ201は前記ステツプ
200で読み込まれた信号による左輪回転数NL
右輪回転数NRとから回転速度差ΔN(ΔN=|
NR−NL|)を演算する演算ステツプであり、
ステツプ202は回転速度差ΔNがゼロかどうか
の判断ステツプである。
ここで、回転速度差ΔNの判断基準をゼロと
せず、車速等に応じて判断基準の回転速度差を
異ならせたり、通常の乾燥路走行等で生じるわ
ずかの回転速度差や検出誤差等を考慮して判断
基準となる回転速度差を設定しておいてもよ
い。
(ロ) 左右輪に回転速度差ΔNが生じた時 低摩擦係数や悪路等の走行において、左右輪
に回転速度差が生じた時の作動の流れは、ステ
ツプ200→ステツプ201→ステツプ202→ステツ
プ204→ステツプ205という流れになり、ステツ
プ205では目標の制御油圧Pが得られる制御電
流信号iが出力される。
尚、ステツプ204は、前記ステツプ201で演算
された回転速度差ΔNに応じた制御油圧Pをテ
ーブルルツクアツプするステツプで、例えば、
回転速度差ΔNがΔN1であつた場合は、第5図
に示すように、制御油圧PとしてP1がテーブ
ルルツクアツプされ、ステツプ205では制御油
圧P1が得られる制御電流信号i1が出力される。
このように、実施例の差動制限制御装置にあ
つては、左右輪回転速度差ΔNが大きくなるに
従つて制御油圧Pの増大率が次第に高まるプロ
グレツシブな制御特性が得られる構成としてい
るため、左右輪回転速度差ΔNに伴なう多板摩
擦クラツチ27,27′の摩擦係数μの低下が
補償され、特に左右輪回転速度差ΔNの大きい
領域での差動制限トルクTの不足が防止され
る。
これによつて、低摩擦係数路等の走行時にお
いて、車輪の駆動スリツプが抑制され、操縦安
定性や車両姿勢安定性を高めることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があつても本発明に含まれる。
例えば、実施例では、制御特性として左右輪回
転速度差ΔNにだけ対応する制御油圧が得られる
特性を示したが、第7図に示すように、左右輪回
転速度差ΔNに回転速度差変化率ΔN〓(ΔNの微分
値)を加味して、ΔN+aΔN〓に対してプログレツ
シブな制御油圧Pが得られる制御特性としてもよ
く、この場合は回転速度差変化率ΔN〓をみている
ことで、駆動スリツプをより速く検知でき、駆動
スリツプの発生初期を含めて応答性の高い差動制
限制御を行なうことができる。
また、第9図に示すように、コントロールユニ
ツトに左右輪回転速度差ΔNと回転速度差変化率
ΔN〓とによる二次元マツプ(制御特性)を予め記
憶させておいて、これらの演算値からサーチして
電流値を決めるようにしてもよい。
実施例では、入力センサとして左右輪回転速度
差センサだけが設けられ、左右輪に回転速度差が
生じた時に差動制限を行なうようにした例を示し
たが、先行出願の特願昭59−187780号、特願昭59
−187781号、特願昭59−191270号、特願昭60−
157837号等のように、車速や減速度等の車両状態
に応じて差動制限の制御を行なうような制御手段
において、出力信号の補正を行なう補正制御手段
として用いてもよく、この場合には、左右輪回転
速度差の影響を受けることなく所望する差動制限
トルクを得ることができる。
また、実施例では、アクチユエータとして、電
磁比例減圧バルブを示したが、開閉の電磁バルブ
等を用い、制御信号をデユーテイ信号にして油圧
制御を行なうような例としてもよい。
さらに、制御特性は、テーブルやマツプ以外
に、演算式の形で記憶させたものであつてもよ
い。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明にあつては、
左右駆動輪間に設けられた摩擦クラツチ手段を流
体圧により締結することで差動制限トルクを付与
する車両用差動制限制御装置において、左右輪回
転速度差に対する流体圧制御特性として、摩擦ク
ラツチ手段の相対滑りに伴う摩擦係数低下分を補
償するべく、左右輪回転速度差が大きくなるに従
つて流体圧の増大率が次第に高まる制御特性が得
られる制御手段を設けたため、摩擦クラツチ手段
の摩擦係数の低下による差動制限トルク不足を防
止すること、特に左右輪回転速度差が大きい領域
での差動制限トルク不足を防止することができる
という効果が得られる。
また、走行状態や運転操作等に応じて差動制限
トルクの制御を行なうような場合においても、左
右輪回転速度差に応じて出力流体圧を補正制御す
ることで、所望する差動制限トルクを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車両用差動制限制御装置を示
すクレーム概念図、第2図は本発明実施例装置の
差動制限手段を内蔵した差動装置を示す断面図、
第3図は第2図Z方向矢視図、第4図は実施例装
置の油圧発生装置及び制御装置を示す図、第5図
は実施例装置のコントロールユニツトに予め記憶
させてある左右輪回転速度差と制御油圧との制御
特性図、第6図は実施例装置の差動制限制御作動
の流れを示すフローチヤート図、第7図は他の実
施例装置における制御特性図、第8図は他の実施
例装置における制御特性マツプ図、第9図は左右
回転速度差に対する摩擦係数特性図、第10図は
左右輪回転速度差に対する差動制限トルク特性図
である。 1……駆動左輪、2……駆動右輪、3……差動
手段、4……摩擦クラツチ手段、5……流体圧発
生手段、6……アクチユエータ、7……入力セン
サ、701……左右輪回転速度差センサ、8……
制御手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 差動を許容しながらエンジン駆動力を左右の
    駆動輪に分配伝達する差動手段と、該差動手段の
    駆動入力部と駆動出力部との間に設けられる摩擦
    クラツチ手段と、該摩擦クラツチ手段に接続され
    る流体圧発生手段と、該流体圧発生手段からの流
    体圧を制御するアクチユエータに対し、車両状態
    を検知する入力センサからの入力信号に基づき、
    所定の制御信号を出力する制御手段と、を備えた
    車両用差動制限制御装置において、 前記入力センサとして、左右駆動輪の回転速度
    差を検知する左右輪回転速度差センサを含み、 前記制御手段を、左右輪回転速度差に対する流
    体圧制御特性として、前記摩擦クラツチ手段の相
    対滑りに伴う摩擦係数低下分を補償するべく、左
    右輪回転速度差が大きくなるに従つて流体圧の増
    大率が次第に高まる制御特性が得られる手段とし
    たことを特徴とする車両用差動制限制御装置。
JP24467785A 1985-10-31 1985-10-31 車両用差動制限制御装置 Granted JPS62103227A (ja)

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