JP2864831B2 - 車両用差動制限制御装置 - Google Patents

車両用差動制限制御装置

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JP2864831B2 JP429592A JP429592A JP2864831B2 JP 2864831 B2 JP2864831 B2 JP 2864831B2 JP 429592 A JP429592 A JP 429592A JP 429592 A JP429592 A JP 429592A JP 2864831 B2 JP2864831 B2 JP 2864831B2
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部から差動制限力を
付与し、所定の制御条件に従って差動制限制御を行う車
両用差動制限制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用差動制限制御装置として
は、例えば、特開昭62−18330号公報に記載のも
のが知られている。
【0003】上記従来公報には、エンジンブレーキ等に
より車両減速度が発生する旋回制動時、図9に示すよう
に、減速度合に応じて差動制限力を強めることでタック
イン現象を防止する技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用差動制限制御装置にあっては、減速度合に応
じて差動制限力を増大することでタックイン現象を防止
しているものの、車両減速度が大きな急制動時であって
も強い差動制限力の付与が続けられる為、急減速旋回時
には車両に差動制限力によるアンダーステアモーメント
が発生することとなって、車両が強アンダーステア特性
を示すようになり、ドライバーの意とする旋回ラインに
沿った旋回走行ができないという問題あった。
【0005】ここで、タックイン現象とは、車両減速度
による荷重移動とタイヤ接地特性のため、図10に示す
ように、前後コーナリングフォースFf,Frがそれ以
前の釣り合い状態から前輪側のコーナリングフォースF
fが大きくなる状態に急変し、車両を旋回中心方向へ向
けようとするヨー軸回りのモーメントψを発生する現象
をいう。そこで、中減速域までの減速旋回時に差動制限
力を大きくしてエンジンブレーキによる制動トルクBo
,Bi を高めると、外輪側制動トルクBo と内輪側制
動トルクBi の差が大きくなり、前記モーメントψを打
ち消す方向のモーメントMが発生し、タックイン現象が
防止できる。しかし、急減速域の減速旋回時に差動制限
力を大きくすると制動トルクBo ,Bi の差が大きくな
り過ぎ、モーメントMがモーメントψを打ち消す大きさ
を超えてしまい、(M−ψ)の量のモーメントがアンダ
ーステアモーメントとなり、実際の旋回の曲率半径がド
ライバーが意とする旋回半径より大きくなるアンダース
テア特性を示し、特に、急制動時のように減速度合が大
きいと強アンダーステア特性を示す。
【0006】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、外部から差動制限力を付与し、所定の制
御条件に従って差動制限制御を行う車両用差動制限制御
装置において、緩減速旋回時のタックイン防止と急減速
旋回時の強アンダーステア防止との両立を図ることを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の車両用差動制限制御装置では、減速時を示す信
号が入力されたら中減速域までは減速度合に応じて差動
制限力を強め、それより高い減速域では減速度合が高ま
るほど差動制限力を弱めるように調整する手段とした。
【0008】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、差動を許容しながらエンジン駆動力を左右の駆動輪
に分配伝達する差動手段aと、該差動手段aに設けら
れ、外部から差動制限力を付与する差動制限機構bと、
該差動制限機構bへの差動制限力制御を行うアクチュエ
ータcと、車両減速度を検出する減速度検出手段dと、
減速度の大きさが通常制動による大きさか急制動による
大きさかを分ける設定減速度を予め決めておき、前記
速度検出手段dから、減速時を示す信号が入力されたら
検出される減速度合が設定減速度以下の中減速域までは
減速度合に応じて差動制限力を強め、検出される減速度
合が設定減速度を超える高減速域では減速度合が高まる
ほど差動制限力を弱めるように調整する制御信号を前記
アクチュエータcに対して出力する差動制限力制御手段
eとを備えていることを特徴とする。
【0009】
【作用】通常制動による旋回時等であって、減速度検出
手段dにより検出される減速度合が設定減速度以下の
減速域までの時には、差動制限力制御手段eにおいて、
減速度合に応じて差動制限力を強める制御信号がアクチ
ュエータcに対して出力される。従って、差動制限力に
より内輪制動トルクが増大し外輪制動トルクが減少する
トルク差によりアンダーステア方向のモーメントが発生
することになり、緩減速旋回時に車両減速度による荷重
移動とタイヤ接地特性に基づいて発生するタックイン方
向のモーメントがこのアンダーステア方向のモーメント
で打ち消され、タックイン現象が有効に防止される。
【0010】急制動による旋回時等であって、減速度検
出手段dにより検出される減速度合が設定減速度を超え
る高減速域の時には、差動制限力制御手段eにおいて、
減速度合に応じて差動制限力を弱める制御信号がアクチ
ュエータcに対して出力される。従って、急減速旋回時
にタックイン防止を超える過大なアンダーステア方向の
モーメントが残ってしまうことによる強アンダーステア
が防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】尚、この実施例を述べるにあたって、外部
油圧により作動する多板摩擦クラッチ機構を備えた自動
車用差動制限装置を例にとる。
【0013】(第1実施例)まず、構成について説明す
る。
【0014】第1実施例装置は図2〜図4に示すよう
に、差動装置(差動手段に相当)10、多板摩擦クラッ
チ機構(差動制限機構に相当)11、油圧発生装置1
2、コントローラ13、入力センサ14を備えている。
【0015】差動装置10は、左右輪に回転速度差が生
じるような走行状態において、この回転速度差に応じて
左右輪に速度差をもたせるという差動機能と、エンジン
駆動力を左右の駆動輪に等配分に分配伝達する駆動力配
分機能をもつ装置である。
【0016】この差動装置10は、スタッドボルト15
により車体に取り付けられるハウジング16内に納めら
れているもので、リングギヤ17、ディファレンシャル
ケース18、ピニオンメートシャフト19、デフピニオ
ン20、サイドギヤ21,21を備えている。
【0017】前記ディファレンシャルケース18は、ハ
ウジング16に対しテーパーローラベアリング22,2
2’により回転自在に支持されている。
【0018】前記リングギヤ17は、ディファレンシャ
ルケース18に固定されていて、プロペラシャフト23
に設けられたドライブピニオン24と噛み合い、このド
ライブピニオン24から回転駆動力が入力される。
【0019】前記サイドギヤ21,21’には、駆動出
力軸である左輪側ドライブシャフト25と右輪側ドライ
ブシャフト26がそれぞれに設けられている。
【0020】多板摩擦クラッチ機構11は、前記差動装
置10の駆動入力部と駆動出力部との間に設けられ、外
部油圧によるクラッチ締結力により差動制限力を付与す
る機構である。
【0021】この多板摩擦クラッチ機構11は、ハウジ
ング16及びディファレンシャルケース18内に納めら
れているもので、多板摩擦クラッチ27,27’、プレ
ッシャリング28,28’、リアクションプレート2
9、29’、スラスト軸受30,30’、スペーサ3
1,31’、プッシュロッド32、油圧ピストン33、
油室34、油圧ポート35を備えている。
【0022】前記多板摩擦クラッチ27,27’は、デ
ィファレンシャルケース18に回転方向固定されたフリ
クションプレート27a,27’aと、サイドギヤ2
1,21’に回転方向固定されたフリクションディスク
27b,27’bとによって構成され、軸方向の両端面
にはプレッシャリング28,28’とリアクションプレ
ート29,29’とが配置されている。
【0023】前記プレッシャリング28,28’は、ク
ラッチ締結力を受ける部材として前記ピニオンメートシ
ャフト19に嵌合状態で設けられたもので、その嵌合部
は、図3に示すように、断面方形のシャフト端部19a
に対し角溝28a,28’aによって嵌合させ、従来の
トルク比例式差動制限機構のように、回転差によるスラ
ストが発生しない構造としている。
【0024】前記油圧ピストン33は、油圧ポート35
への油圧供給により軸方向(図面右方向)へ移動し、両
多板摩擦クラッチ27,27’を油圧レベルに応じて締
結させるもので、一方の多板摩擦クラッチ27は、締結
力がプッシュロッド32→スペーサ31→スラスト軸受
30→リアクションプレート29へと伝達され、プレッ
シャリング28を反力受けとして締結され、他方の多板
摩擦クラッチオ27’は、ハウジング16からの締結力
となって締結される。
【0025】油圧発生装置12は、クラッチ締結力とな
る油圧を発生する外部装置で、油圧ポンプ40、ポンプ
モータ41、圧油路42、チェックバルブ43、第1ド
レーン油路44、リリーフバルブ45、リザーブタンク
46、第2ドレーン油路47、切換バルブ48、バルブ
ソレノイド(アクチュエータに相当)49、圧力スイッ
チ50とを備えている。
【0026】前記ポンプモータ41は、コントロールユ
ニット13からの通電信号(i)及び通電解除信号
(o)により作動・非作動を行うモータで、走行時であ
って差動制限を行っている時や差動制限を行う可能性が
ある時は通電信号(i)よりモータを回転状態で、停車
時等の差動制限を全く必要としない時は通電解除信号
(o)によりモータ停止状態である。
【0027】前記圧油路42は、前記油圧ポート35に
加圧油を供給する圧油パイプ51に連結される油路で、
油圧の立上がりを緩やかにするために途中にオリフィス
52が設けられてある。
【0028】前記リリーフバルブ45は、圧油路42を
流れる加圧油が所定以上の時に、調圧のためリザーブタ
ンク46側へ逃がすバルブである。
【0029】前記切換バルブ48は、油圧ポート35側
へ加圧油を供給するか、リザーブタンク46へ戻すかの
切り換えを行うバルブで、コントロールユニット13か
らの制御信号(c)をバルブソレノイド49が受けて作
動する。
【0030】尚、制御信号(c)が通電信号の時は、バ
ルブソレノイド49による電磁力がバルブスプリング5
3に打ち勝って第2ドレーン油路47を遮断する側に切
り換わり、油圧ポート35へ加圧油が供給され、制御信
号(c)が遮断信号の時は、バルブスプリング53によ
り第2ドレーン油路47を連通させる側に切り換わり、
加圧油はドレーンされる。
【0031】前記圧力スイッチ50は、圧油路42の圧
力レベルをチェックし、圧力レベルが所定以上の時はス
イッチ信号(s)をコントロールユニット13に出力
し、圧力レベルを下げるフィードバック制御を行うため
の入力センサである。
【0032】コントローラユニット13は、車載のマイ
クロコンピュータを用いたもので、入力回路131、R
AM(ランダム.アクセス.メモリ)132、ROM
(リード.オンリー.メモリ)133、CPU(セント
ラル.プロセシング.ユニット)134、クロック回路
135、出力回路136を備えている。
【0033】入力センサ14としては、車速センサ14
1又は前後Gセンサ142が設けられている。
【0034】前記入力回路131は、前記入力センサ1
4からの入力信号(v)又は(xG )をCPU134に
て演算処理できるデジタル信号に変換する回路である。
【0035】前記RAM132は、書き込み読み出しの
できるメモリであり、各センサ141、142からの入
力信号の書き込みや、CPU134での演算途中におけ
る情報の書き込みが行われる。
【0036】前記ROM133は、読み出し専用のメモ
リであって、CPU134での演算処理に必要な情報が
予め記憶されていて、必要に応じてCPU134から読
み出される。
【0037】前記CPU134は、入力された各種の情
報を定められた処理条件に従って演算処理を行う装置で
ある。
【0038】前記クロック回路135は、CPU134
での演算処理時間を設定する回路である。
【0039】前記出力回路136は、CPU134から
の演算結果信号に基づいて、アクチュエータであるバル
ブソレノイド49に対しデューティ信号による制御信号
(c)を出力する回路である。
【0040】前記車速センサ141は、トランスミッシ
ョン出力軸等に設けられ、トランスミッション出力軸の
回転数(車速に比例)を検出するセンサで、車速信号
(v)を出力する。
【0041】前記前後Gセンサ142は、車両の前後方
向の加減速を検出するセンサで、前後G信号(xG )を
出力する。
【0042】次に、作用について説明する。
【0043】(イ)差動制限制御作動 図6は第1実施例装置のコントロールユニット13で行
なわれる差動制限制御作動の流れを示すフローチャート
で、以下、各ステップについて説明する。
【0044】ステップ200では、車速センサ141か
らの車速信号(v)により求められた車速Vが入力され
る。
【0045】ステップ201では、前記ステップ200
で入力された車速Vの時間微分値である車速微分値V’
が演算される。
【0046】ステップ202では、前記201で演算さ
れた車速微分値V’と、予めコントロールユニット13
のROM133に記憶させてある車速微分値V’と差動
制限力F(指令値)との関係を示すマップ(図5)か
ら、車速微分値V’に応じた差動制限力F(指令値)が
テーブルルックアップにより検索される。
【0047】尚、図5に示すマップには、車速微分値
V’が中減速域にあるVo'までは、その値V’が大きく
なるほど大きな差動制限力Fを与え、それより高い減速
域では、その値V’が大きくなるほど小さな差動制限力
Fを与え、所定の高減速域以上になると一定の差動制限
力Fを与えるように設定されている。
【0048】ステップ203では、前記ステップ202
で得られた差動制限力Fに応じたデューティ比による制
御信号(c)が出力される。
【0049】ここで、ステップ200及びステップ20
1は減速度検出手段に相当し、ステップ202及びステ
ップ203は差動制限力制御手段に相当する。
【0050】(ロ)緩減速旋回時 通常制動による旋回時等であって、車速微分値V’が中
減速域のVo'までの時には、差動制限力制御として、図
5のマップに示すように、車速微分値V’の大きさに応
じて差動制限力Fを強める制御が行なわれる。
【0051】従って、差動制限力Fにより旋回内輪側の
制動トルクが増大し旋回外輪側の制動トルクが減少する
ことで生じるトルク差によりアンダーステア方向のモー
メントが車両重心回りに発生することになり、緩減速旋
回時に車両減速度による荷重移動とタイヤ接地特性に基
づいて発生するタックイン方向のモーメントが差動制限
力Fによるアンダーステア方向のモーメントで打ち消さ
れ、タックイン現象が有効に防止される。
【0052】(ハ)急減速旋回時 急制動による旋回時等であって、車速微分値V’が中減
速域のVo'を超える急減速域の時には、差動制限力制御
として、図5のマップに示すように、車速微分値V’の
大きさに応じて差動制限力Fを弱める制御が行なわれ
る。
【0053】従って、差動制限力Fにより旋回内輪側の
制動トルクが増大し旋回外輪側の制動トルクが減少する
ことで生じるトルク差により発生するアンダーステア方
向のモーメントが減少し、急減速旋回時にタックイン防
止を超える過大なアンダーステア方向のモーメントが残
ってしまうことによる強アンダーステアが防止される。
この結果、車両の回頭性が向上し、狙った旋回ラインに
近いラインに沿う旋回走行が可能となる。
【0054】次に、効果を説明する。
【0055】第1実施例装置にあっては、車速微分値
V’が中減速域のVo'までの時には、差動制限力制御と
して、車速微分値V’の大きさに応じて差動制限力Fを
強める制御を行ない、車速微分値V’が中減速域のVo'
を超える急減速域の時には、差動制限力制御として、車
速微分値V’の大きさに応じて差動制限力Fを弱める制
御を行なう装置とした為、緩減速旋回時のタックイン防
止と急減速旋回時の強アンダーステア防止との両立を図
ることができる。
【0056】(第2実施例)次に、図7及び図8に示す
第2実施例について説明する。
【0057】この第2実施例は、前後Gセンサ142か
ら得られる前後G値XG により、その減速度合が中減速
域までは差動制限力Fを強めるように調整し、それより
高い減速域では差動制限力Fを弱めるように調整するよ
うにした例である。
【0058】尚、第2実施例の構成は、図4に示す第1
実施例装置と変わるところはなく、図示ならびに説明を
省略する。
【0059】図8は第2実施例装置のコントロールユニ
ット13で行なわれる差動制限制御作動の流れを示すフ
ローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0060】ステップ204では、前後Gセンサ142
からの前後G信号(xG )が入力される。
【0061】ステップ205では、前記ステップ204
で読み込まれた前後G信号(xG )により前後G値XG
が演算される。
【0062】ステップ206では、前記205で演算さ
れた前後G値XG と、予めコントロールユニット13の
ROM133に記憶させてある前後G値XG と差動制限
力F(指令値)との関係を示すマップ(図7)から、前
後G値XG に応じた差動制限力F(指令値)がテーブル
ルックアップにより検索される。
【0063】尚、図7に示すマップは、車速微分値V’
を前後G値XG に変えているだけで図5のマップと同様
の特性を持つマップである。
【0064】ステップ207では、前記ステップ206
で得られた差動制限力Fに応じたデューティ比による制
御信号(c)が出力される。
【0065】ここで、ステップ204及びステップ20
5は減速度検出手段に相当し、ステップ206及びステ
ップ207は差動制限力制御手段に相当する。
【0066】従って、車速微分値V’に代えて前後G値
G を用いるようにした点のみで第1実施例装置と異な
るだけで、作用的にも効果的にも第1実施例装置と同様
である。
【0067】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0068】例えば、第1実施例では、車速センサを用
いて車両の減速度を検出するようにしたが、車輪速度セ
ンサを用いて車両の減速度を検出するようにしても良
い。
【0069】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にあっ
ては、外部から差動制限力を付与し、所定の制御条件に
従って差動制限制御を行う車両用差動制限制御装置にお
いて、減速時を示す信号が入力されたら検出される減速
度合が設定減速度以下の中減速域までは減速度合に応じ
て差動制限力を強め、検出される減速度合が設定減速度
を超える高減速域では減速度合が高まるほど差動制限力
を弱めるように調整する差動制限力制御手段を設けた
為、緩減速旋回時のタックイン防止と急減速旋回時の強
アンダーステア防止との両立を図ることができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用差動制限制御装置を示すクレー
ム対応図である。
【図2】本発明第1実施例装置の差動制限機構を内蔵し
た差動装置を示す断面図である。
【図3】図2のZ方向矢視図である。
【図4】本発明第1実施例装置の電子制御系ならびに油
圧制御系を示す図である。
【図5】本発明第1実施例装置のコントロールユニット
に予め記憶させてある車速微分値と差動制限力との関係
を示すマップである。
【図6】本発明第1実施例装置のコントロールユニット
で行なわれる差動制限制御作動の流れを示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明第2実施例装置のコントロールユニット
に予め記憶させてある前後G値と差動制限力との関係を
示すマップである。
【図8】本発明第2実施例装置のコントロールユニット
で行なわれる差動制限制御作動の流れを示すフローチャ
ートである。
【図9】従来装置での車両減速度合と差動制限力との関
係を示すマップである。
【図10】タックイン現象を説明する説明図である。
【符号の説明】
a 差動手段 b 差動制限機構 c アクチュエータ d 減速度検出手段 e 差動制限力制御手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動を許容しながらエンジン駆動力を左
    右の駆動輪に分配伝達する差動手段と、 該差動手段に設けられ、外部から差動制限力を付与する
    差動制限機構と、 該差動制限機構への差動制限力制御を行うアクチュエー
    タと、 車両減速度を検出する減速度検出手段と、減速度の大きさが通常制動による大きさか急制動による
    大きさかを分ける設定減速度を予め決めておき、前記
    速度検出手段から、減速時を示す信号が入力されたら
    出される減速度合が設定減速度以下の中減速域までは減
    速度合に応じて差動制限力を強め、検出される減速度合
    が設定減速度を超える高減速域では減速度合が高まるほ
    ど差動制限力を弱めるように調整する制御信号を前記ア
    クチュエータに対して出力する差動制限力制御手段と、 を備えていることを特徴とする車両用差動制限制御装
    置。
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