JP2795019B2 - 車両用差動制限制御装置 - Google Patents

車両用差動制限制御装置

Info

Publication number
JP2795019B2
JP2795019B2 JP611792A JP611792A JP2795019B2 JP 2795019 B2 JP2795019 B2 JP 2795019B2 JP 611792 A JP611792 A JP 611792A JP 611792 A JP611792 A JP 611792A JP 2795019 B2 JP2795019 B2 JP 2795019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential limiting
turning
clutch
vehicle speed
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP611792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05193380A (ja
Inventor
弘一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP611792A priority Critical patent/JP2795019B2/ja
Publication of JPH05193380A publication Critical patent/JPH05193380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2795019B2 publication Critical patent/JP2795019B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部からクラッチ締結
力を付与し、所定の制御条件に従って差動制限制御を行
う車両用差動制限制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用差動制限制御装置として
は、例えば、特開昭62−163426号公報に記載の
ものが知られている。
【0003】上記従来公報には、アクセルオンで、車速
が所定値以下で、かつ、駆動輪がスピン状態である時、
クラッチ締結力を高めることで、低摩擦係数路での発進
性を向上させる制御技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用差動制限制御装置にあっては、制御条件とし
て直進か旋回かの条件を含まないものである為、直進発
進時には、図9に示すように、強めの差動制限力が付与
されることで駆動輪スピンが抑えられ、かつ、左右駆動
輪の輪荷重が等荷重であり、エンジン駆動力が等配分と
なることで所期の発進性向上が確保されるものの、低摩
擦係数路での交差点発進等のように、旋回状態での発進
時には、差動制限力が高くなり過ぎて強オーバステアと
なり旋回安定性が損なわれる恐れがある。
【0005】即ち、旋回時には車両重心移動により旋回
外輪側の輪荷重が旋回内輪側の輪荷重に比べて大とな
り、旋回外輪駆動トルクと旋回内輪駆動トルクに差が生
じ、図10に示すように、このトルク差Zが車両重心回
りのオーバステア方向ヨーモーメントとなる。このオー
バステア方向ヨーモーメントは、輪荷重移動が大きくて
旋回内輪が空転し易い小旋回半径での旋回発進時である
ほど大きくなる。
【0006】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、外部からクラッチ締結力を付与し、所定
の制御条件に従って差動制限制御を行う車両用差動制限
制御装置において、低摩擦係数路直進発進時の発進性を
確保すると共に、低摩擦係数路旋回発進時の発進性と安
定性の両立を図ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の車両用差動制限制御装置では、車速が所定値以
下で、かつ、駆動輪がスピン状態である時、直進中であ
れば高めるクラッチ締結力のレベルを最大とし、旋回中
であれば旋回半径が小さくなるほど高めるクラッチ締結
力のレベルを低く抑える制御を行なう手段とした。
【0008】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、左右の駆動輪間に設けられ、差動制限力となるクラ
ッチ締結力が外部からの指令で制御される差動制限クラ
ッチaと、車速を検出する車速検出手段cと、駆動輪ス
ピンを検出する駆動輪スピン検出手段dと、旋回状態を
検出する旋回状態検出手段eと、車速が所定値以下で、
かつ、駆動輪がスピン状態である時、旋回状態でなけれ
ば高めるクラッチ締結力のレベルを最大とし、旋回中で
あれば旋回半径が小さくなるほど高めるクラッチ締結力
のレベルを低く抑える指令を前記差動制限クラッチaに
対し出力するクラッチ締結力制御手段fとを備えている
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】低摩擦係数路直進発進時で、車速検出手段cに
より車速が所定値以下であることが検出され、かつ、駆
動輪スピン検出手段dにより駆動輪がスピン状態である
と検出された時は、クラッチ締結力制御手段fにおい
て、高めるクラッチ締結力のレベルを最大とする指令が
差動制限クラッチaに対し出力される。
【0010】従って、低摩擦係数路直進発進時には、左
右駆動輪間の差動制限力が強められ、駆動輪スピンが抑
えられることで発進性が高まる。
【0011】低摩擦係数路旋回発進時で、車速検出手段
cにより車速が所定値以下であることが検出され、か
つ、駆動輪スピン検出手段dにより駆動輪がスピン状態
であると検出された時は、クラッチ締結力制御手段fに
おいて、旋回半径が小さくなるほど高めるクラッチ締結
力のレベルを低く抑える指令が差動制限クラッチaに対
し出力される。
【0012】従って、例えば、小旋回半径による低摩擦
係数路旋回発進時には、低いレベルの差動制限力が与え
られることで、旋回外輪駆動トルクと旋回内輪駆動トル
クの差が小さく抑えられることになり、このトルク差に
よる車両重心回りのオーバステア方向ヨーモーメントも
小さく抑えられ、安定性が確保される。また、例えば、
大旋回半径による低摩擦係数路旋回発進時には、高いレ
ベルの差動制限力が与えられることで発進性が確保され
る。このように旋回発進時には、小旋回半径側での安定
性重視と大旋回半径側での発進性重視というように、旋
回半径の大きさにより発進性と安定性をうまく両立させ
た発進性能が発揮される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】尚、この実施例を述べるにあたって、外部
油圧により作動する多板摩擦クラッチ機構を備えた自動
車用差動制限装置を例にとる。
【0015】(第1実施例)まず、構成について説明す
る。
【0016】第1実施例装置は図2〜図4に示すよう
に、差動装置10、多板摩擦クラッチ機構(差動制限ク
ラッチに相当)11、油圧発生装置12、差動制限コン
トローラ13、入力センサ14を備えている。
【0017】差動装置10は、左右輪に回転速度差が生
じるような走行状態において、この回転速度差に応じて
左右輪に速度差をもたせるという差動機能と、エンジン
駆動力を左右の駆動輪に等配分に分配伝達する駆動力配
分機能をもつ装置である。
【0018】この差動装置10は、スタッドボルト15
により車体に取り付けられるハウジング16内に納めら
れているもので、リングギヤ17、ディファレンシャル
ケース18、ピニオンメートシャフト19、デフピニオ
ン20、サイドギヤ21,21’を備えている。
【0019】前記ディファレンシャルケース18は、ハ
ウジング16に対しテーパーローラベアリング22,2
2’により回転自在に支持されている。
【0020】前記リングギヤ17は、ディファレンシャ
ルケース18に固定されていて、プロペラシャフト23
に設けられたドライブピニオン24と噛み合い、このド
ライブピニオン24から回転駆動力が入力される。
【0021】前記サイドギヤ21,21’には、駆動出
力軸である左輪側ドライブシャフト25と右輪側ドライ
ブシャフト26がそれぞれに設けられている。
【0022】多板摩擦クラッチ機構11は、前記差動装
置10の駆動入力部と駆動出力部との間に設けられ、外
部油圧によるクラッチ締結力により差動制限力を付与す
る機構である。
【0023】この多板摩擦クラッチ機構11は、ハウジ
ング16及びディファレンシャルケース18内に納めら
れているもので、多板摩擦クラッチ27,27’、プレ
ッシャリング28,28’、リアクションプレート2
9、29’、スラスト軸受30,30’、スペーサ3
1,31’、プッシュロッド32、油圧ピストン33、
油室34、油圧ポート35を備えている。
【0024】前記多板摩擦クラッチ27,27’は、デ
ィファレンシャルケース18に回転方向固定されたフリ
クションプレート27a,27’aと、サイドギヤ2
1,21’に回転方向固定されたフリクションディスク
27b,27’bとによって構成され、軸方向の両端面
にはプレッシャリング28,28’とリアクションプレ
ート29,29’とが配置されている。
【0025】前記プレッシャリング28,28’は、ク
ラッチ締結力を受ける部材として前記ピニオンメートシ
ャフト19に嵌合状態で設けられたもので、その嵌合部
は、図3に示すように、断面方形のシャフト端部19a
に対し角溝28a,28’aによって嵌合させ、従来の
トルク比例式差動制限機構のように、回転差によるスラ
ストが発生しない構造としている。
【0026】前記油圧ピストン33は、油圧ポート35
への油圧供給により軸方向(図面右方向)へ移動し、両
多板摩擦クラッチ27,27’を油圧レベルに応じて締
結させるもので、一方の多板摩擦クラッチ27は、締結
力がプッシュロッド32→スペーサ31→スラスト軸受
30→リアクションプレート29へと伝達され、プレッ
シャリング28を反力受けとして締結され、他方の多板
摩擦クラッチ27’は、ハウジング16からの締結反力
が締結力となって締結される。
【0027】油圧発生装置12は、クラッチ締結力とな
る油圧を発生する外部装置で、油圧ポンプ40、ポンプ
モータ41、ポンプ圧油路42、ドレーン油路43、制
御圧油路44、バルブソレノイド45、電磁比例減圧バ
ルブ46を備え、制御圧油路が油圧ポート35に連結さ
れている。
【0028】差動制限コントローラ13は、車載のマイ
クロコンピュータを用いたもので、入力回路131、R
AM(ランダム.アクセス.メモリ)132、ROM
(リード.オンリー.メモリ)133、CPU(セント
ラル.プロセシング.ユニット)134、クロック回路
135、出力回路136を備えている。
【0029】入力センサ14としては、車速を検出する
車速センサ141(車速検出手段に相当)と、ハンドル
操舵角を検出する操舵角センサ142(旋回状態検出手
段に相当)と、アクセル開度センサ143が設けられて
いる。
【0030】前記入力回路131は、前記入力センサ1
4からの信号をCPU134にて演算処理できるデジタ
ル信号に変換する回路で、前記RAM132は、書き込
み読み出しのできるメモリであり、各センサ141,1
42,143からの入力信号の書き込みやCPU134
での演算途中における情報の書き込みが行われる。前記
ROM133は、読み出し専用のメモリであって、CP
U134での演算処理に必要な情報が予め記憶されてい
て必要に応じてCPU134から読み出される。前記C
PU134は、入力された各種の情報を定められた処理
条件に従って演算処理を行う装置で、前記クロック回路
135は、CPU134での演算処理時間を設定する回
路で、前記出力回路136は、CPU134からの演算
結果信号に基づいて、アクチュエータであるバルブソレ
ノイド45に対し制御信号(i)を出力する回路であ
る。
【0031】次に、作用について説明する。
【0032】(イ)差動制限制御作動 図5は第1実施例装置の差動制限コントローラ13で行
なわれる差動制限制御作動の流れを示すフローチャート
で、以下、各ステップについて説明する(クラッチ締結
力制御手段に相当)。
【0033】ステップ200では、車速センサ141か
らの車速信号(v)により求められた車速Vと、操舵角
センサ142からの操舵角信号(θ)により求められた
操舵角θと、アクセル開度センサ143からのアクセル
開度信号(A)により求められたアクセル開度Aが入力
される。
【0034】ステップ201では、アクセル開度Aによ
りアクセル踏み込み操作時かどうかが判断される。
【0035】ステップ202では、車速Vが設定車速V
1 以下かどうかが判断される。
【0036】ステップ203では、入力された車速Vの
時間微分値である車速微分値V’が演算されると共に、
車速微分値V’が設定値V1'以上かどうかが判断される
(駆動輪スピン検出手段に相当)。
【0037】そして、ステップ201,202,203
の判断ステップで、1つでも満足しない時には、ステッ
プ204へ進み、制御電流値i* としてi* =0の信号
が出力される。
【0038】一方、ステップ201,202,203の
判断ステップの全ての条件を同時に満足する時は、ステ
ップ205へ進み、操舵角θがθ=0(直進)かどうか
が判断され、θ=0の時には、ステップ206へ進み、
制御電流値i* としてi* =5の信号が出力される。
【0039】また、ステップ205で操舵角θがθ≠0
でありNOと判断された時には、ステップ207へ進
み、操舵角θがθ<θ1 かどうかが判断される。
【0040】そして、ステップ207の判断でθ<θ1
であり、小さな操舵角にて大半径旋回する時には、ステ
ップ208へ進み、制御電流値i* としてi* =3の信
号が出力され、ステップ207の判断でθ≧θ1 であ
り、大きな操舵角にて小半径旋回する時には、ステップ
209へ進み、制御電流値i* としてi* =1の信号が
出力される。
【0041】(ロ)低μ路直進発進時 低μ路直進発進時で、アクセル条件と車速条件と駆動輪
スピン条件とを同時に満足する時には、図5のフローチ
ャートで、ステップ200→ステップ201→ステップ
202→ステップ203→ステップ205→ステップ2
06へと進み、制御電流値i* としてi* =5の信号が
出力され、最大のクラッチ締結力を付与するように制御
される。
【0042】従って、低μ路直進発進時には、左右駆動
輪間の差動制限力が強められ、駆動輪スピンが抑えられ
ることで発進性が高まる。
【0043】(ハ)低μ路旋回発進時 低μ路旋回発進時で、アクセル条件と車速条件と駆動輪
スピン条件とを同時に満足する時には、図5のフローチ
ャートで、ステップ200→ステップ201→ステップ
202→ステップ203→ステップ205→ステップ2
07へと進み、操舵角θがθ<θ1 で小さな操舵角にて
大半径旋回する時には、ステップ208へ進み、制御電
流値i* としてi* =3の信号が出力され、操舵角がθ
≧θ1 で大きな操舵角にて小半径旋回する時には、ステ
ップ209へ進み、制御電流値i* としてi* =1の信
号が出力される(図6)。
【0044】従って、例えば、小旋回半径による低μ路
旋回発進時には、低いレベルの差動制限力が与えられる
ことで、図7に示すように、旋回外輪駆動トルクと旋回
内輪駆動トルクの差Zが小さく抑えられることになり、
このトルク差による車両重心回りのオーバステア方向ヨ
ーモーメントも小さく抑えられ、安定性が確保される。
また、例えば、大旋回半径による低μ路旋回発進時に
は、高いレベルの差動制限力が与えられることで発進性
が確保される。このように旋回発進時には、小旋回半径
側での安定性重視と大旋回半径側での発進性重視という
ように、旋回半径の大きさにより発進性と安定性をうま
く両立させた発進性能が発揮される。
【0045】次に、効果を説明する。
【0046】(1)第1実施例装置にあっては、アクセ
ルオンで、車速Vが設定車速V1 以下で、かつ、駆動輪
がスピン状態(V’≧V1')である時、直進中であれば
高めるクラッチ締結力のレベルを制御電流値i* =5の
最大とし、旋回中であれば旋回半径相当値である操舵角
θが設定操舵角θ1 より大きくか小さいか判断され、θ
≧θ1 を満足する小旋回側でクラッチ締結力のレベルを
低く抑える制御を行なう装置とした為、低μ路直進発進
時の発進性を確保すると共に、低μ旋回発進時の発進性
と安定性の両立を図ることができる。
【0047】(2)旋回半径に対応するクラッチ締結力
を与えるのに、操舵角θと設定操舵角θ1 の大小を比較
し、この比較に基づいて制御電流値i* としてi* =3
またはi* =1の2段階の信号を出力するようにした
為、段階的な制御電流値i* を与える簡単な制御にて上
記(1)の効果を得ることができる。
【0048】(第2実施例)次に、図8に示す第2実施
例について説明する。
【0049】この第2実施例は、第1実施例が旋回半径
相当値である操舵角θに対して段階的に制御電流値i*
を与える例であるのに対し、操舵角θに対して無段階に
制御電流値i* を与えるようにした例である。
【0050】尚、第2実施例の構成は、図4に示す第1
実施例装置と変わるところはなく、図示ならびに説明を
省略する。
【0051】図8は第2実施例装置の差動制限コントロ
ーラ13で行なわれる差動制限制御作動の流れを示すフ
ローチャートで、以下、各ステップについて説明する
(クラッチ締結力制御手段に相当)。
【0052】ステップ200〜ステップ206は図5の
ステップ200〜ステップ206と同様であるので説明
を省略する。
【0053】ステップ205で操舵角θがθ≠0であり
NOと判断された時には、ステップ210へ進み、操舵
角θに応じた制御電流値i* が決められる。尚、この制
御電流値i* は、ステップ210の枠内の制御電流値特
性に示すように、操舵角θが大きくて小旋回半径を示す
ほど小さな値に設定されることになる。
【0054】ステップ211では、ステップ210で決
められた操舵角θに応じた制御電流値i* が出力され
る。
【0055】従って、低μ路旋回発進時の作用について
は、制御電流値i* が無段階的に与えられ、低μ旋回発
進時の発進性と安定性の両立が第1実施例装置より精度
良く図られるものの、基本的には第1実施例装置と変わ
ることがない。
【0056】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0057】例えば、実施例では、アクセル操作検出手
段として、アクセル開度センサを用いる例を示したが、
アクセル操作時にON信号を出力するアクセルスイッチ
を用いても良い。
【0058】実施例では、駆動輪スピン検出手段とし
て、駆動輪速である車速Vを微分した車速微分値V’を
用いる例を示したが、従動輪速センサ及び駆動輪速セン
サからの信号により加速スリップ量やスリップ比を求め
て駆動輪スリップを検出するようにしても良い。
【0059】実施例では、旋回状態検出手段として操舵
角センサを用いる例を示したが、横加速度センサやヨー
レイトセンサや操舵輪の車輪速差等を用いても良いし、
これらのセンサ信号に基づき旋回半径を演算により求め
るようにしても良い。
【0060】実施例では、差動制限クラッチとして、油
圧により締結される多板摩擦クラッチを用いる例を示し
たが、電磁クラッチ等を用いても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にあっ
ては、外部からクラッチ締結力を付与し、所定の制御条
件に従って差動制限制御を行う車両用差動制限制御装置
において、車速が所定値以下で、かつ、駆動輪がスピン
状態である時、直進中であれば高めるクラッチ締結力の
レベルを最大とし、旋回中であれば旋回半径が小さくな
るほど高めるクラッチ締結力のレベルを低く抑える制御
を行なうクラッチ締結力制御手段を設けた為、低摩擦係
数路直進発進時の発進性を確保すると共に、低摩擦係数
路旋回発進時の発進性と安定性の両立を図ることができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用差動制限制御装置を示すクレー
ム対応図である。
【図2】本発明第1実施例装置の差動制限クラッチを内
蔵した差動装置を示す断面図である。
【図3】図2のZ方向矢視図である。
【図4】本発明第1実施例装置の電子制御系ならびに油
圧制御系を示す図である。
【図5】本発明第1実施例装置の差動制限コントローラ
で行なわれる差動制限制御作動の流れを示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明第1実施例装置の差動制限コントローラ
での低μ路旋回発進時の制御電流値特性図である。
【図7】本発明第1実施例装置が搭載された車両での低
μ路旋回発進時の旋回発進作用を示す説明図である。
【図8】本発明第2実施例装置の差動制限コントローラ
で行なわれる差動制限制御作動の流れを示すフローチャ
ートである。
【図9】従来装置での低μ路直進発進時の発進作用説明
図である。
【図10】従来装置での低μ路旋回発進時の発進作用説
明図である。
【符号の説明】
a 差動制限クラッチ b アクセル操作検出手段 c 車速検出手段 d 駆動輪スピン検出手段 e 旋回状態検出手段 f クラッチ締結力制御手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の駆動輪間に設けられ、差動制限力
    となるクラッチ締結力が外部からの指令で制御される差
    動制限クラッチと、 車速を検出する車速検出手段と、 駆動輪スピンを検出する駆動輪スピン検出手段と、 旋回状態を検出する旋回状態検出手段と、 車速が所定値以下で、かつ、駆動輪がスピン状態である
    時、旋回状態でなければ高めるクラッチ締結力のレベル
    を最大とし、旋回状態であれば旋回半径が小さくなるほ
    ど高めるクラッチ締結力のレベルを低く抑える指令を前
    記差動制限クラッチに対し出力するクラッチ締結力制御
    手段と、 を備えていることを特徴とする車両用差動制限制御装
    置。
JP611792A 1992-01-17 1992-01-17 車両用差動制限制御装置 Expired - Fee Related JP2795019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP611792A JP2795019B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 車両用差動制限制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP611792A JP2795019B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 車両用差動制限制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05193380A JPH05193380A (ja) 1993-08-03
JP2795019B2 true JP2795019B2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=11629567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP611792A Expired - Fee Related JP2795019B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 車両用差動制限制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2795019B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05193380A (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5168953A (en) Differential limiting force control system and method for vehicle
JP2830944B2 (ja) 車両用駆動系クラッチ制御装置
JPH05253B2 (ja)
US5183131A (en) System for controlling drive torque distributing clutch of vehicle
JPH0569010B2 (ja)
JP2795019B2 (ja) 車両用差動制限制御装置
JPS62265030A (ja) 車両用駆動系クラツチ制御装置
JPS6324015Y2 (ja)
JPS63195033A (ja) 電動機付車両の駆動力制御装置
JPH0635259B2 (ja) 車両用駆動系クラツチ制御装置
JP2706259B2 (ja) 差動制限トルク制御装置
JPS62143720A (ja) 四輪駆動車の駆動力配分制御装置
JPS62175222A (ja) 車輌の差動制御装置
JPS58178040A (ja) デフロツク装置
JP2641498B2 (ja) 差動制限トルク制御装置
JP2507621B2 (ja) 車両用差動制限制御装置
JPH031300Y2 (ja)
JPH0815850B2 (ja) 車両用駆動系クラツチ制御装置
JP2629753B2 (ja) 車両用差動制限制御装置
JPH0729562B2 (ja) 車両用駆動系クラツチ制御装置
JPH062449B2 (ja) 車両用差動制限クラッチ制御装置
JP2629744B2 (ja) 車両用差動制限制御装置
JPH075032B2 (ja) 車両用差動制限制御装置
JP2864831B2 (ja) 車両用差動制限制御装置
JPH0796764A (ja) 車両の差動制限制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080626

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090626

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees