JP3146752B2 - 多板クラッチ式制御型差動制限装置 - Google Patents

多板クラッチ式制御型差動制限装置

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    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/14Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
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  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多板クラッチの締結を
電子制御により行なって差動制限力を確保する多板クラ
ッチ式制御型差動制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多板クラッチ式制御型差動制限装
置としては、例えば、特開昭62−103227号公報
に記載のものが知られている。
【0003】上記従来出典の第2図には、差動を許容し
ながらエンジン駆動トルクを左右のドライブシャフトに
分配するディファレンシャルギヤと、ディファレンシャ
ルケースとサイドギヤとの間に設けられた多板クラッチ
と、左右輪回転速度差に応じて多板クラッチの締結力と
なるクラッチ油圧を増圧させる電子制御油圧発生ユニッ
トを備え、左右輪回転速度差の発生時には、発生状況に
応じて差動制限力を与えることで左右輪回転速度差を抑
制する多板クラッチ式制御型差動制限装置が示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多板クラッチ式制御型差動制限装置にあっては、ス
プリットμ路での発進時、発進直後の高μ路側の車輪と
低μ路側の車輪との回転速度差が過大となるためこれを
抑制するように多板クラッチへのクラッチ油圧を急激に
増圧し、左右輪を直結するように差動制限力を一気に高
める制御が行なわれることになるが、この時、多板クラ
ッチのμ−v特性に起因したジャダー(クラッチの不調
により発進時に車両がこまかく振動する現象をいう)が
発生するという問題がある。
【0005】つまり、多板クラッチは、クラッチプレー
トの平面度が低い場合には、図4の点線特性に示すよう
に、摩擦係数μが相対回転数vの上昇にしたがって低下
するというμ−v特性を示す。したがって、スプリット
μ路発進時のように相対回転数vが過大となる状況から
差動制限力により相対回転数vが抑制される状況まで大
きく変化する状況下では、摩擦係数μの変動がみられる
ことになる。
【0006】一方、従来出典の特開昭62−10322
7号公報に記載されているように、差動制限力はこの摩
擦係数μに比例して発生することで、スプリットμ路発
進時には摩擦係数μの変動に伴って伝達される差動制限
力が変動する。
【0007】この差動制限力変動を加振入力とし、スリ
ップ側タイヤがマスとなり、左右のドライブシャフト及
びグリップ側タイヤ設置点バネが直列でバネとなる振動
モード(7Hz程度)による捩り共振と、ディファレン
シャル周辺部材がマスとなり、ドライブシャフトがバネ
となる振動モード(150Hz程度)による捩り共振が
発生する。
【0008】これに対し、7Hzジャダーについては、
ドライブシャフトの剛性を高め、多板クラッチのμ−v
特性の負の勾配を小さく抑え、振動系の安定を図ること
により許容レベル以下に低減させることが可能である。
【0009】しかし、150Hzジャダーについては、
その原因となっている多板クラッチのμ−v特性を、摩
擦係数μが相対回転数vにかかわらずほぼ一定となるレ
ベルまで向上させないことには振動による騒音を許容レ
ベル以下に低減させることができず、μ−v特性をこの
レベルまで向上させるには、クラッチプレートの素材変
更や研磨工数の増大を要し、コストが過大となる。
【0010】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、左右輪回転速度差の発
生時に多板クラッチの締結を電子制御により行なって差
動制限力を確保する多板クラッチ式制御型差動制限装置
において、コスト的に有利としながらスプリットμ路発
進時にジャダーの低減を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の多板クラッチ式制御型差動制限装置では、ディ
ファレンシャルギヤに連結される左右のドライブシャフ
トのそれぞれに、発進時増圧制御による差動制限力変動
を加振入力とし、ディファレンシャル周辺部材がマスと
なりドライブシャフトがバネとなる捩り共振を吸収する
トーショナルダンパを設けた。
【0012】すなわち、差動を許容しながら入力トルク
を左右のドライブシャフトに分配するディファレンシャ
ルギヤと、前記ディファレンシャルギヤによる差動作用
を制限する位置に内蔵され、外部からの締結力により差
動制限力を確保する多板クラッチと、少なくとも左右輪
回転速度差検出手段からの左右輪回転速度差に応じて多
板クラッチの締結力となるクラッチ油圧を増圧させる制
御を行なうクラッチ油圧制御手段と、を備えた多板クラ
ッチ式制御型差動制限装置において、前記クラッチ油圧
制御手段を、発進時、左右輪一方のスリップに基づき回
転速度差が発生したときに、差動制限力を一気に高める
よう多板クラッチへのクラッチ油圧を急激に増圧する制
御を行なう手段とし、当該発進時増圧制御による差動制
限力変動を加振入力とし、ディファレンシャル周辺部材
がマスとなりドライブシャフトがバネとなる捩り共振の
振動周波数に一致する共振周波数を有するトーショナル
ダンパを、前記左右のドライブシャフトのそれぞれに設
けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】スプリットμ路での発進時、発進直後の高μ路
側の車輪と低μ路側の車輪との回転速度差が過大となる
ため、クラッチ油圧制御手段において、左右輪回転速度
差を抑制するように多板クラッチへのクラッチ油圧を急
激に増圧し、左右輪を直結するように差動制限力を一気
に高める制御が行なわれる。この時、多板クラッチのμ
−v特性に起因し、この発進時増圧制御による差動制限
力変動を加振入力とし、ディファレンシャル周辺部材が
マスとなり、ドライブシャフトがバネとなる捩り共振に
よるジャダーが発生しようとする。
【0014】これに対し、その捩り共振の振動と共振周
波数を一致させたトーショナルダンパがドライブシャフ
トの左右それぞれの位置で逆位相で振れ、捩り振動の振
幅が大きくなるのが抑制され、ジャダーの発生が低減さ
れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】まず、構成を説明する。
【0017】図1は後輪駆動車のリヤディファレンシャ
ルとして用いられる本発明実施例の多板クラッチ式制御
型差動制限装置を示す全体断面図である。
【0018】図1において、1はディファレンシャルハ
ウジング、2はドライブピニオン、3はリングギヤ、4
はディファレンシャルケース、5はピニオンメートシャ
フト、6はピニオン、7L,7Rはサイドギヤ、8L,
8Rはサイドフランジ、9L,9Rは多板クラッチ、1
0L,10Rはサポートリング、11L,11Rはプッ
シュリング、12L,12Rはスラスト軸受、13L,
13Rは油圧ピストン、14L,14Rはピストン油
室、15L,15Rは油圧ポート、16L,16Rはセ
ンサロータ、17L,17Rは車輪速センサ、18L,
18Rはトーショナルダンパである。
【0019】前記ディファレンシャルハウジング1は、
車体に対して支持され、前記ドライブピニオン2は、フ
ランジ19を有し、該フランジ19は図外のプロペラシ
ャフトに連結され、前記サイドフランジ8L,8Rは図
外のドライブシャフトに連結される。
【0020】そして、ドライブピニオン2から入力され
るエンジントルクは、リングギヤ3→ディファレンシャ
ルケース4→ピニオンメートシャフト5→ピニオン6→
サイドギヤ7L,7R→サイドフランジ8L,8Rへと
伝達され、入力トルクを差動を許容しながら左右のドラ
イブシャフトに分配するディファレンシャルギヤがこれ
らの部材により構成される。
【0021】前記多板クラッチ9L,9Rは、ディファ
レンシャルケース4と、サイドフランジ8L,8Rに固
定されたクラッチハブ20L,20Rとにスプライン結
合されている。つまり、クラッチ締結により前記ディフ
ァレンシャルギヤによる差動作用を制限する位置に内蔵
されている。
【0022】そして、油圧ポート15L,15Rからピ
ストン油室14L,14Rに圧油が供給されると、油圧
ピストン13L,13Rがスラスト軸受12L,12R
及びプッシュリング11L,11Rを押し、多板クラッ
チ9L,9Rを締結し、この締結力に応じた差動制限力
が確保される。
【0023】前記油圧ポート15L,15Rには、例え
ば、特開昭62−103227号公報の第4図に示すよ
うな油圧制御システムにより作り出された制御圧を導く
図外の制御圧油路が連結されている。この油圧制御シス
テムの差動制限コントローラでは、車輪速センサ17
L,17Rからのセンサ信号に基づいて左右輪回転速度
差が演算され(左右輪回転速度差検出手段に相当)、少
なくともこの左右輪回転速度差演算値に応じて多板クラ
ッチ9L,9Rの締結力となるクラッチ油圧を増圧させ
る制御指令が出力され、この制御指令を受ける油圧ユニ
ットでは制御指令に応じた制御圧を作り出す(クラッチ
油圧制御手段に相当)。
【0024】前記センサロータ16L,16Rは、サイ
ドフランジ8L,8Rの外周部に圧入固定されていて、
前記車輪速センサ17L,17Rは、ディファレンシャ
ルハウジング1に固定されていて、センサロータ16
L,16Rのセレーション部と車輪速センサ17L,1
7Rとは互いに対向させている。
【0025】そして、センサロータ16L,16Rが回
転した場合、車輪速センサ17L,17Rから出る磁束
がセンサロータ16L,16Rのセレーションの山及び
谷で回転速度に応じた周波数で変化し、この磁束変化を
車輪速センサ17L,17Rにおいて正弦波電圧に変え
て差動制限コントローラに送る。
【0026】前記トーショナルダンパ18L,18R
は、サイドフランジ8L,8Rの端面中央部から内側に
向かって形成された凹部8aの圧入面8bに圧入固定さ
れていて、このサイドフランジ8L,8Rにドライブシ
ャフトが連結された場合には、ドライブシャフトに内蔵
された状態となる。
【0027】図2及び図3は実施例装置のトーショナル
ダンパを示す正面図及び断面図である。
【0028】図2及び図3において、トーショナルダン
パ18L,18Rは、所定の質量を持つ環状マス18a
と、サイドフランジ8L,8Rの圧入面8bより少し大
径に形成された圧入リング18bと、環状マス18aの
外周面と圧入リング18bの内周面とを6箇所で連結す
るゴムバネ18cとにって構成されている。
【0029】そして、このトーショナルダンパ18L,
18Rの捩り共振周波数は、ディファレンシャル周辺部
材がマスとなりドライブシャフトがバネとなる捩り共振
の振動周波数(150Hz)に一致させるように、その
環状マス18aの質量とゴムバネ18cの弾性を設定し
ている。
【0030】次に、作用を説明する。
【0031】[スプリットμ路発進時]スプリットμ路
での発進時、発進直後の高μ路側の車輪と低μ路側の車
輪との回転速度差が過大となるためこれを抑制するよう
に多板クラッチ9L,9Rへのクラッチ油圧を急激に増
圧し、左右輪を直結するように差動制限力を一気に高め
る制御が行なわれることになる。
【0032】この時、従来技術で詳しく説明したよう
に、多板クラッチ9L,9Rのμ−v特性に起因したジ
ャダーが発生しようとし、このジャダーには、スリップ
側タイヤがマスとなり、左右のドライブシャフト及びグ
リップ側タイヤ設置点バネが直列でバネとなる捩り共振
による7Hzジャダーと、ディファレンシャル周辺部材
がマスとなり、ドライブシャフトがバネとなる捩り共振
による150Hzジャダーとが存在する。
【0033】これに対し、7Hzジャダーについては、
ドライブシャフトの剛性を高め、多板クラッチ9L,9
Rのμ−v特性を、図4の実線特性に示すように、点線
特性に比べ負の勾配を1/2程度に小さく抑えること
で、振動系の安定が図られる。尚、具体的なμ−v特性
の改善は、多板クラッチ9L,9Rのクラッチプレート
の平面度を高めることで行なわれる。
【0034】この振動系の安定により7Hzジャダーで
の振動レベルを許容レベル以下に低減させることができ
る。
【0035】一方、150Hzジャダーについては、そ
の捩り共振の振動に対しトーショナルダンパ18L,1
8Rの環状マス18aが逆位相で振れ、捩り振動の振幅
が大きくなるのが抑制される。つまり、150Hzジャ
ダーの振動モデルは、図5に示すように、ディファレン
シャルギヤ類やサイドフランジ等によりマスとドライブ
シャフトによるバネとの捩り振動系に、環状マス18a
とゴムバネ18cによるトーショナルダンパ振動系が付
加されたものとなり、150Hzの捩り振動がトーショ
ナルダンパ作用により抑えられる。
【0036】このトーショナルダンパ作用により、多板
クラッチ9L,9Rのμ−v特性を摩擦係数μが相対回
転数vにかかわらずほぼ一定となるレベルまで向上させ
ることなく、150Hzジャダーでの騒音レベルを許容
レベル以下に低減させることができる。
【0037】[車輪速検出作用]まず、車輪速検出作用
を述べるにあたって、トーショナルダンパ18L,18
Rをセンサロータ16L,16Rに隣接したサイドフラ
ンジ8L,8Rの外部に設ける場合について考える。
【0038】この場合、発明者の実験によると、車輪ロ
ック状態であるにもかかわらず、周波数が100Hz〜
200Hzで車輪速センサ17L,17Rからのセンサ
出力が変動するノイズを拾うことが確かめられ、このノ
イズは、トーショナルダンパ18L,18Rの共振点で
ある150Hzを含む値であることからトーショナルダ
ンパ18L,18Rの振れにより磁束変化をさせている
ことが確認された。
【0039】そして、このノイズが車輪速センサ17
L,17Rから差動制限コントローラに入力されると、
コントローラでの波形整形においてパルス波に変換して
しまい、このパルス波により演算される車輪速値を誤演
算してしまう。特に、この車輪速値は、車載のABS
(アンチロック・ブレーキング・システム)の入力情報
としても用いられるが、車輪速値を誤演算した場合に
は、ABS制御精度を低下させてしまうことになる。
【0040】これに対し、この実施例では、トーショナ
ルダンパ18L,18Rをドライブシャフトに内蔵する
ようにしているため、トーショナルダンパ18L,18
Rの存在が車輪速センサ17L,17Rに影響を与える
ことは無く、車輪速の検出精度をトーショナルダンパ1
8L,18Rにより悪化させることは無い。
【0041】[トーショナルダンパのゴムバネ破断時]
トーショナルダンパ18L,18Rをセンサロータ16
L,16Rに隣接したサイドフランジ8L,8Rの外部
に設ける場合、そのゴムバネ18cが何らかの原因によ
り破断した場合、環状マス18aがサイドフランジ8
L,8Rの外周部を跳ね回ることになり、センサロータ
16L,16Rを破損させてしまたり、環状マス18a
が折損して飛び散ってしまう可能性がある。
【0042】これに対し、この実施例では、トーショナ
ルダンパ18L,18Rをドライブシャフトに内蔵する
ようにしているため、ゴムバネ18cが破断しても破断
したことを知らせる音が出るだけで、センサロータ16
L,16Rを破損させることも環状マス18aを飛散さ
せることも無い。
【0043】次に、効果を説明する。
【0044】(1)左右輪回転速度差の発生時に多板ク
ラッチ9L,9Rの締結を電子制御により行なって差動
制限力を確保する多板クラッチ式制御型差動制限装置に
おいて、左右のドライブシャフトが連結されるサイドフ
ランジ8L,8Rのそれぞれに、ディファレンシャル周
辺部材がマスとなりドライブシャフトがバネとなる捩り
共振を吸収するトーショナルダンパ18L,18Rを設
けたため、コスト的に有利としながらスプリットμ路発
進時にジャダーの低減を図ることができる。
【0045】(2)トーショナルダンパ18L,18R
をドライブシャフトに内蔵したため、車輪速センサ17
L,17Rの検出精度の悪化を防止することができる。
【0046】(3)トーショナルダンパ18L,18R
をドライブシャフトに内蔵したため、トーショナルダン
パ18L,18Rのゴムバネ18cが破断する故障モー
ドにおいてセンサロータ16L,16Rを破損させるこ
とも環状マス18aを飛散させることも無く安全であ
る。
【0047】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、左右輪回転速度差の発生時に多板クラッチの締結を
電子制御により行なって差動制限力を確保する多板クラ
ッチ式制御型差動制限装置において、ディファレンシャ
ルギヤに連結される左右のドライブシャフトのそれぞれ
に、発進時増圧制御による差動制限力変動を加振入力と
し、ディファレンシャル周辺部材がマスとなりドライブ
シャフトがバネとなる捩り共振を吸収するトーショナル
ダンパを設けたため、コスト的に有利としながらスプリ
ットμ路発進時にジャダーの低減を図ることができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】後輪駆動車のリヤディファレンシャルとして用
いられる本発明実施例の多板クラッチ式制御型差動制限
装置を示す全体断面図である。
【図2】実施例装置のトーショナルダンパを示す正面図
である。
【図3】実施例装置のトーショナルダンパを示す図2の
A−A線による断面図である。
【図4】多板クラッチのμ−v特性図である。
【図5】実施例装置での150Hzジャダーの振動モデ
ル図である。
【符号の説明】
3 リングギヤ 4 ディファレンシャルケース 5 ピニオンメートシャフト 6 ピニオン 7L,7R サイドギヤ 8L,8R サイドフランジ 9L,9R 多板クラッチ 18L,18R トーショナルダンパ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−200033(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/16 B60K 23/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動を許容しながら入力トルクを左右の
    ドライブシャフトに分配するディファレンシャルギヤ
    と、 前記ディファレンシャルギヤによる差動作用を制限する
    位置に内蔵され、外部からの締結力により差動制限力を
    確保する多板クラッチと、 少なくとも左右輪回転速度差検出手段からの左右輪回転
    速度差に応じて多板クラッチの締結力となるクラッチ油
    圧を増圧させる制御を行なうクラッチ油圧制御手段と、 を備えた多板クラッチ式制御型差動制限装置において、前記クラッチ油圧制御手段を、発進時、左右輪一方のス
    リップに基づき回転速度差が発生したときに、差動制限
    力を一気に高めるよう多板クラッチへのクラッチ油圧を
    急激に増圧する制御を行なう手段とし、 当該発進時増圧制御による差動制限力変動を加振入力と
    し、 ディファレンシャル周辺部材がマスとなりドライブ
    シャフトがバネとなる捩り共振の振動周波数に一致する
    共振周波数を有するトーショナルダンパを、前記左右の
    ドライブシャフトのそれぞれに設けたことを特徴とする
    多板クラッチ式制御型差動制限装置。
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