JP3319925B2 - 四輪駆動車両の動力伝達装置 - Google Patents

四輪駆動車両の動力伝達装置

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JP3319925B2
JP3319925B2 JP29576295A JP29576295A JP3319925B2 JP 3319925 B2 JP3319925 B2 JP 3319925B2 JP 29576295 A JP29576295 A JP 29576295A JP 29576295 A JP29576295 A JP 29576295A JP 3319925 B2 JP3319925 B2 JP 3319925B2
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和典 小林
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    • F16D25/10Clutch systems with a plurality of fluid-actuated clutches
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D25/08Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後輪の一方及び
他方の速度差に基づいて該前後輪に駆動力を配分すると
ともに、前後輪の一方の左右輪の速度差に基づいて該左
右輪に駆動力を配分する駆動力配分手段を備えた四輪駆
動車両の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにより駆動される前輪の駆動力
の一部を左右の後輪に所定の比率で配分する四輪駆動車
両の動力伝達装置は従来より良く知られている。かかる
従来の動力伝達装置において、各車輪に対する駆動力の
配分は車輪速センサ、舵角センサ、アクセル開度セン
サ、横加速度センサ等の複数のセンサの出力に基づいて
制御されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は車輪
速センサ、舵角センサ、アクセル開度センサ、横加速度
センサ等の種々のセンサの出力に基づいて駆動力の配分
を制御していたので、制御系の構造が複雑化して電子制
御ユニットの負荷が増大するだけでなく、各センサの取
り付けやワイヤーハーネスの取り回しに多くの時間及び
労力を要するという問題があった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、四輪駆動車両において駆動力配分のための制御系を
簡素化するとともに、センサの取り付けやワイヤーハー
ネスの取り回しの容易化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、前後輪の一方及び他方の速度差に基づい
て該前後輪に駆動力を配分するとともに、前後輪の一方
の左右輪の速度差に基づいて該左右輪に駆動力を配分す
る駆動力配分手段を備えた四輪駆動車両の動力伝達装置
であって、前後輪の他方の左右輪の平均速度を検出する
第1速度センサと、前後輪の一方の左輪の速度を検出す
る第2速度センサと、前後輪の一方の右輪の速度を検出
する第3速度センサと、前記各センサの出力に基づいて
前記駆動力配分手段を制御する制御手段とを備えてな
り、前後輪の一方のディファレンシャルが、プロペラシ
ャフトに設けたベベルギヤと噛合するベベルギヤに前記
一方の左輪及び前記一方の右輪の車軸をそれぞれ接続す
る左油圧クラッチ及び右油圧クラッチを備えていて、そ
の左、右油圧クラッチが前記駆動力配分手段とされ、前
記ディファレンシャルに前記第1〜第3センサが一体に
設けられることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0007】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン
図、図2はリヤディファレンシャルの全体図、図3は図
2のA部拡大図、図4は図2のB部拡大図、図6は図2
のC部拡大図、図6は前後輪速度差と後輪トルクとの関
係を示すグラフである。
【0008】図1に示すように、四輪駆動車両Vは車体
前部に横置きに配置したエンジンEと、このエンジンE
の右側面に結合したトランスミッションMとを備える。
トランスミッションMの駆動力を左右の前輪WFL,WFR
に伝達する動力伝達系は、トランスミッションMの出力
軸1に設けた第1スパーギヤ2と、第1スパーギヤ2に
噛合する第2スパーギヤ3と、第2スパーギヤ3により
駆動されるベベルギヤ式のフロントディファレンシャル
4と、フロントディファレンシャル4から左右に延出し
て前輪WFL,WFRに接続される左右の車軸5L ,5R
から構成される。
【0009】前記動力伝達系の駆動力を後輪WRL,WRR
に伝達する動力伝達系は、フロントディファレンシャル
4のディファレンシャルケースに設けた第3スパーギヤ
6と、第3スパーギヤ6に噛合する第4スパーギヤ7
と、第4スパーギヤ7と一体に回転する第1ベベルギヤ
8と、第1ベベルギヤ8に噛合する第2ベベルギヤ9
と、前端に第2ベベルギヤ9を備えて車体後方に延びる
プロペラシャフトSと、プロペラシャフトSの後端に設
けた第3ベベルギヤ10と、第3ベベルギヤ10に噛合
する第4ベベルギヤ11と、第4ベベルギヤ11に左油
圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR を介して接続さ
れた左右の後輪WRL,WRRの車軸13L ,13R とを備
える。前記第3ベベルギヤ10、第4ベベルギヤ11及
び左右の油圧クラッチCL ,CR はリヤディファレンシ
ャル14を構成する。プロペラシャフトSの中間部には
油圧ポンプ15が介装されており、この油圧ポンプ15
が吐出する作動油により左右の油圧クラッチCL ,CR
が係合する。
【0010】リヤディファレンシャル14には、プロペ
ラシャフトSの回転数を検出する第1速度センサS
1 と、左後輪WRLの車軸13L の回転数を検出する第2
速度センサS2 と、右後輪WRRの車軸13R の回転数を
検出する第3速度センサS3 とが設けられる。
【0011】次に、図2〜図5を参照しながらリヤディ
ファレンシャル14の構造を詳述する。
【0012】リヤディファレンシャル14は前後に2分
割された前部ケーシング21及び後部ケーシング22を
備える。前部ケーシング21には一対のローラベアリン
グ23,24を介して入力軸25が支持されており、こ
の入力軸25の前端に前記プロペラシャフトSの後端に
結合されるフランジ26がスプライン結合されてナット
27で固定されるとともに、後端に前記第3ベベルギヤ
10が一体に形成される。
【0013】前部ケーシング21及び後部ケーシング2
2にボールベアリング28L ,28 R を介して左右一対
のクラッチハブ29L ,29R が回転自在に支持されて
おり、両クラッチハブ29L ,29R の外周に左右の油
圧クラッチCL ,CR に共通のクラッチアウター30が
結合される。クラッチアウター30の左端部に前記第4
ベベルギヤ11がボルト31…で固定される。而して、
入力軸25の回転は第3ベベルギヤ10及び第4ベベル
ギヤ11を介してクラッチアウター30に伝達され、こ
のクラッチアウター30をクラッチハブ29L ,29R
と共に回転させる。
【0014】左側のクラッチハブ29L の内周に左側の
出力軸32L が回転自在に支持されるとともに、右側の
クラッチハブ29R の内周に右側の出力軸32R が回転
自在に支持されており、各出力軸32L ,32R の対向
端にそれぞれクラッチインナー33L ,33R がスプラ
イン結合される。クラッチアウター30の内周にスプラ
イン嵌合する複数のクラッチプレート34…と、クラッ
チインナー33L ,33R の外周にスプライン嵌合する
複数のクラッチディスク35…とが相互に密着し得るよ
うに交互に配置される。
【0015】前部ケーシング21及び後部ケーシング2
2に設けられたシリンダ部材36L,36R に形成した
シリンダ361 ,361 内に、環状のピストン37L
37 R が摺動自在に嵌合する。左右のピストン37L
37R の押圧力を端部に位置するクラッチプレート3
4,34に伝達すべく、左右のピストン37L ,37R
と該クラッチプレート34,34との間に、スラストベ
アリング38L ,38R、プレッシャプレート39L
39R 及び押圧部材40L ,40R が配設される。押圧
部材40L ,40R はプレッシャプレート39L ,39
L に当接する複数の脚部401 …を備えており、これら
脚部401 …はクラッチハブ29L ,29 R に形成した
開口部291 …に遊嵌する。
【0016】而して、シリンダ361 ,361 とピスト
ン37L ,37R との間に形成した油室41L ,41R
に油圧を供給すると、ピストン37L ,37R の押圧力
がスラストベアリング38L ,38R 、プレッシャプレ
ート39L ,39R 及び押圧部材40L ,40R を介し
て伝達され、クラッチプレート34…とクラッチディス
ク35…とを相互に密着させる。これにより、クラッチ
アウター30の回転がクラッチインナー33L ,33R
を介して左右の出力軸32L ,32R に各々独立に伝達
される。左右の出力軸32L ,32R に一体に形成した
フランジ42L,42R に左右の後輪WRL,WRRの車軸
13L ,13R が結合される。
【0017】リヤディファレンシャル14の前部ケーシ
ング21に設けた取付部211 に前記第1速度センサS
1 がボルト43で取り付けられる。第1速度センサS1
は入力軸25のフランジ26に突設したドグ261 …に
対向しており、入力軸25のに接続されたプロペラシャ
フトSの回転数、即ち左右の前輪速度の平均値を検出す
る。
【0018】リヤディファレンシャル14の後部ケーシ
ング22に設けた取付部221 ,221 に前記第2速度
センサS2 及び第3速度センサS3 がボルト44,44
で取り付けられる。第2速度センサS2 及び第3速度セ
ンサS3 は左右の出力軸32 L ,32R のフランジ42
L ,42R に突設したドグ421 …に対向しており、左
右の後輪WRL,WRRの車軸13L ,13R の回転数、即
ち左右の後輪速度をそれぞれ検出する。
【0019】図1に戻り、前記第1〜第3速度センサS
1 〜S3 からの信号は電子制御ユニットUに入力され、
電子制御ユニットUは前記信号に基づいて左右の油圧ク
ラッチCL ,CR の係合状態を制御する。第1〜第3速
度センサS1 〜S3 に連なるワイヤーハーネス(図示せ
ず)は一纏めにされ、電子制御ユニットUに接続され
る。
【0020】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0021】積雪路面や凍結路面等の低摩擦係数路面に
おいて車両Vが発進する場合、エンジンEのトルクが直
接伝達される左右の前輪WFL,WFRがスリップしても、
左右の油圧クラッチCL ,CR が非係合状態にあって左
右の後輪WRL,WRRにはトルクが伝達されないため、該
後輪WRL,WRRは停止状態にある。従って、第1速度セ
ンサS1 の出力から求めた前輪速度Wpと、第2、第3
速度センサS2 ,S3の出力から求めた後輪速度Wp′
(左右の後輪速度の平均値)との間に速度差ΔWp(Δ
Wp=Wp−Wp′)が発生する。その結果、電子制御
ユニットUからの指令により左右の油圧クラッチCL
R が所定の係合力で係合し、前輪WFL,WFRから後輪
RL,WRRにトルクTpが配分されて四輪駆動状態にな
り、低摩擦係数路面における車両Vのスムーズな発進が
可能となる。
【0022】図6に示すように、後輪WRL,WRRに配分
されるトルクTpの大きさは速度差ΔWpに応じて増加
し、やがて必要以上のトルクが配分されないように一定
の上限値に規制される。これにより、後輪WRL,WRR
トルクを配分する動力伝達系の小型軽量化を図ることが
できる。
【0023】車両Vの発進後にも前輪速度Wpと後輪速
度Wp′との間に速度差ΔWpが発生していれば、その
速度差ΔWpに応じたトルクTpが後輪WRL,WRRに配
分されるが、車両Vの発進後には前記トルクTpの大き
さが車速Vに応じて制御される。即ち、車速Vは第2速
度センサS2 で検出した左後輪速度WL 及び第3速度セ
ンサS3 で検出した右後輪速度WR の何れか小さい方と
して決定され、この車速Vの増加に応じて後輪WRL,W
RRに配分されるトルクTpが減少するように制御され
る。これにより、高速走行時に四輪駆動状態になる頻度
を減らして燃費の向上及び駆動系の異音発生防止を図る
ことができる。
【0024】前輪速度Wpと後輪速度Wp′との速度差
ΔWpが発生しない車両Vの定速走行時には、駆動系の
異音発生を防止すべく僅かなプリセットトルクだけが後
輪W RL,WRRに配分される。また、車両Vの制動時には
制動力が大きい前輪WFL,W FRがロック傾向になるた
め、前輪速度Wpと後輪速度Wp′との速度差ΔWpが
負値になるが、この場合にもアンチロックブレーキシス
テムとの干渉を防止すべく、後輪WRL,WRRへのトルク
配分は僅かなプリセットトルクだけに抑えられる。尚、
後進走行時には前述した前進走行時と実質的に同じ制御
が行われる。
【0025】また、車両Vが旋回すると前輪WFL,WFR
の軌跡の半径が後輪WRL,WRRの軌跡の半径を上回るた
めに、前輪速度Wpが後輪速度Wp′よりも大きくなっ
て速度差ΔWpが発生し、その速度差ΔWpに応じたト
ルクTpが後輪WRL,WRRに配分される。車両Vが右旋
回する場合には、旋回内輪である右後輪速度WR が減少
して旋回外輪である左後輪速度WL が増加し、左右後輪
RL,WRR間に速度差が発生するため、前記トルクTp
は旋回内輪である右後輪WRRに少なく、旋回外輪である
左後輪WRLに多くなるように配分され、これにより車両
Vに旋回方向のモーメントを発生させて旋回性能の向上
を図ることができる。尚、車両Vが左旋回する場合に
は、前述した右旋回の場合と逆に、前記トルクTpは旋
回内輪である左後輪WRLに少なく、旋回外輪である右後
輪WRRに多くなるように配分される。
【0026】更に、前後輪間或いは左右輪間の速度差が
長時間継続して発生している場合にはテンパータイヤや
異径タイヤが装着されていると判断し、トルクの配分量
を補正する。また不整地走行時や渡河時等の走破性を向
上させるべく図示せぬデフロックスイッチをONする
と、シフトポジションが1速或いはリバースにある場合
に左右の油圧クラッチCL ,CR が係合して四輪駆動状
態になる。
【0027】以上のように、舵角センサ、アクセル開度
センサ、横加速度センサ等の信号を用いずに、第1〜第
3速度センサS1 〜S3 からの信号だけに基づいて左右
の油圧クラッチCL ,CR を制御しているので、簡単な
制御系によってトルク配分制御を行うことができる。し
かも、前記第1〜第3速度センサS1 〜S3 がリヤディ
ファレンシャル14に予め装着されているので、リヤデ
ィファレンシャル14を車体に搭載する際に第1〜第3
速度センサS1 〜S3 の装着を完了することができ、組
付に要する手間と時間を削減することができる。また、
第1〜第3速度センサS1 〜S3 と電子制御ユニットU
とを接続するワイヤーハーネスを一纏めにすることがで
きるので、ハーネスの小型化や取り回しの容易化を図る
ことができる。
【0028】図7は本発明の第2実施例を示すもので、
第1実施例の図3に対応する図である。
【0029】第1実施例では第1速度センサS1 が左右
方向に配置されて入力軸26のフランジ26に形成した
ドグ261 …に対向しているが(図3参照)、第2実施
例では第1速度センサS1 が前後方向に配置されてクラ
ッチアウター30の外周に形成したドグ301 …に対向
している。
【0030】図8は本発明の第3実施例を示すもので、
第1実施例の図4に対応する図である。
【0031】第1実施例では第2速度センサS2 (第3
速度センサS3 も同じ)が出力軸32L のフランジ42
L に形成したドグ421 …に対向しているが(図4参
照)、第3実施例は出力軸32L がフランジに代わる車
軸支持部45L を備えており、この車軸支持部45L
設けたドグ451 …に第2速度センサS2 (第3速度セ
ンサS3 も同じ)が対向している。
【0032】而して、第2実施例及び第3実施例によっ
ても、第1実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0033】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことができる。
【0034】例えば、実施例では前輪WFL,WFRの駆動
力の一部を後輪WRL,WRRに配分する車両のリヤディフ
ァレンシャル14に第1〜第3速度センサS1 〜S3
設けているが、本発明は後輪WRL,WRRの駆動力の一部
を前輪WFL,WFRに配分する車両のフロントディファレ
ンシャルに第1〜第3速度センサS1 〜S3 を設ける場
合にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、駆動力配
分手段を備えた四輪駆動車両の動力伝達装置において、
前後輪の他方の左右輪の平均速度を検出する第1速度セ
ンサと、前後輪の一方の左輪の速度を検出する第2速度
センサと、前後輪の一方の右輪の速度を検出する第3速
度センサと、前記各センサの出力に基づいて前記駆動力
配分手段を制御する制御手段とを備えてなり、前後輪の
一方のディファレンシャルが、プロペラシャフトに設け
たベベルギヤと噛合するベベルギヤに前記一方の左輪及
び前記一方の右輪の車軸をそれぞれ接続する左油圧クラ
ッチ及び右油圧クラッチを備えていて、その左、右油圧
クラッチが前記駆動力配分手段とされ、前記ディファレ
ンシャルに前記第1〜第3センサが一体に設けられるの
で、ディファレンシャルを車体に搭載するだけで3個の
速度センサの搭載を同時に完了させることが可能にな
り、これにより組付工数の削減に寄与することができる
ばかりか、3個の速度センサと制御手段とを接続するワ
イヤーハーネスを纏めてコンパクト化することができ
る。しかも、舵角センサ、アクセル開度センサ、横加速
度センサ等の信号を用いずに、速度センサからの信号に
基づいて駆動力配分手段を制御しているので、制御系の
構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン図
【図2】リヤディファレンシャルの全体図
【図3】図2のA部拡大図
【図4】図2のB部拡大図
【図5】図2のC部拡大図
【図6】前後輪速度差と後輪トルクとの関係を示すグラ
【図7】本発明の第2実施例に係る、前記図3に対応す
る図
【図8】本発明の第3実施例に係る、前記図4に対応す
る図
【符号の説明】
L 左油圧クラッチ(駆動力配分手段) CR 右油圧クラッチ(駆動力配分手段) WFL 左前輪 WFR 右前輪 WRL 左後輪 WRR 右後輪 S1 第1速度センサ S2 第2速度センサ S3 第3速度センサ プロペラシャフト U 電子制御ユニット(制御手段)10 第3ベベルギヤ(ベベルギヤ) 11 第4ベベルギヤ(ベベルギヤ) 13 L 車軸 13 R 車軸 14 リヤフディファレンシャル(ディファレン
シャル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和典 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 疋田 政行 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−255128(JP,A) 特開 昭57−205230(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/00 - 17/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後輪(WFL,WFR,WRL,WRR)の
    一方及び他方の速度差に基づいて該前後輪(WFL
    FR,WRL,WRR)に駆動力を配分するとともに、前後
    輪(WFL,WFR,WRL,WRR)の一方の左右輪(WRL
    RR)の速度差に基づいて該左右輪(WRL,WRR)に駆
    動力を配分する駆動力配分手段(CL ,CR )を備えた
    四輪駆動車両の動力伝達装置であって、 前後輪(WFL,WFR,WRL,WRR)の他方の左右輪(W
    FL,WFR)の平均速度を検出する第1速度センサ
    (S1 )と、前後輪(WFL,WFR,WRL,WRR)の一方
    の左輪(WRL)の速度を検出する第2速度センサ
    (S2 )と、前後輪(WFL,WFR,WRL,WRR)の一方
    の右輪(WRR)の速度を検出する第3速度センサ
    (S3 )と、前記各センサ(S1 ,S2 ,S3 )の出力
    に基づいて前記駆動力配分手段(CL ,CR )を制御す
    る制御手段(U)とを備えてなり、 後輪(WFL,WFR,WRL,WRR)の一方のディファレ
    ンシャル(14)が、プロペラシャフト(S)に設けた
    ベベルギヤ(10)と噛合するベベルギヤ(11)に前
    記一方の左輪(W RL )及び前記一方の右輪(W RR )の車
    軸(13 L ,13 R )をそれぞれ接続する左油圧クラッ
    チ(C L )及び右油圧クラッチ(C R )を備えていて、
    その左,右油圧クラッチ(C L ,C R )が前記駆動力配
    分手段とされ、 前記ディファレンシャル(14)に前記第1〜第3セン
    サ(S 1 ,S 2 ,S 3 )が一体に設けられる ことを特徴
    とする、四輪駆動車両の動力伝達装置。
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