JP3340038B2 - 左右輪駆動力配分装置 - Google Patents

左右輪駆動力配分装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右輪駆動力配分
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】旋回時のステアリング特性の改善を図る
ために、左右あるいは前後の車軸の擬似的なころがり抵
抗を制御すると共に、抵抗の低い側の車軸を相対的に増
速することのできる駆動力配分装置を在来の差動装置と
並列に設け、これによってステアリングホイールの操舵
角や車速に応じて左右の駆動力の配分比をアクティブに
変化させることができるように構成した駆動力配分装置
を、特願平6−153324号明細書等に於いて本出願
人は既に提案している。
【0003】この駆動力配分装置Tは、図9に示すよう
に、吐出量が車速に連動する油圧ポンプ32と、ポンプ
の吐出圧を規定圧に調整するためのレギュレータRe
と、擬似的なころがり抵抗を発生するための一対の湿式
油圧多板クラッチCa・Cdと、旋回半径や路面抵抗に
応じて左右輪(あるいは前後輪)の駆動力配分比を決定
し、その配分比が得られる湿式油圧多板クラッチCa・
Cdの係合力を得るための目標値に油圧を制御するため
のリニアソレノイド弁からなる圧力制御弁30と、油圧
目標値の算出及び圧力制御弁30の電流制御を行うため
の電子制御ユニット29と、湿式油圧多板クラッチCa
・Cdと連結されて実質的にトルクの配分を行う遊星歯
車機構Pとから構成されており、トランスミッションT
Mを介して配分装置Tに入力されるエンジンEの出力
を、左右(あるいは前後)の車軸5L・5Rにその時の
走行条件に応じて適宜に配分することができるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、旋回量
が大きく駆動力が大きい状況で、通常のFF(前輪駆
動)車の場合には前輪のスリップアングル(車両進行方
向と前輪の操舵方向の角度)が大きいため、エンジンブ
レーキで前輪荷重が増加した時、前輪操舵角が大きい
分、旋回内側に巻き込もうとするモーメント発生量が大
きいが、左右トルク配分制御を行っている時は、左右ト
ルク配分制御の結果FF車に比べて前輪のスリップアン
グルが小さいため、エンジンブレーキをかけても旋回内
側に巻き込もうとするモーメント発生量が少なく、エン
ジンブレーキによる旋回量を大きくして旋回しようとす
る運転者にとって違和感を感じるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、旋回時にエンジンブレーキによる旋回量を大きくし
て旋回しようとする際に違和感を生じさせない左右輪駆
動力配分装置を実現するために、本発明に於いては、車
両の前方への前方向加速度を検出し、該前方向加速度の
増加に応じて、左右輪の旋回外輪及び旋回内輪間の駆動
力配分を当該旋回外輪の方が多くなるように制御する左
右輪駆動力配分装置において、前記前方向加速度が減少
する時には、前記旋回外輪に対する駆動力を前記前方向
加速度が減少していない時よりもより多く配分したもの
とした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0007】先ず、本発明が適用されるトルク配分装置
について図1及び図2を参照して触れておく。このトル
ク配分装置Tは、エンジンの動力が伝達されるトランス
ミッションの出力軸1に、図2に示す差動装置Dを介し
て接続されている。
【0008】差勤装置Dは、ダブルピニオン式の遊星歯
車機構からなり、外歯ギヤ2exと内歯ギヤ2inとが
一体形成され、かつ外歯ギヤ2exがトランスミッショ
ンの出力軸1の軸端に設けられた出力ギヤ3に噛合した
被動部材2と、被動部材2を間に挟んでボルト締めされ
た左右デフケース4L・4Rと、両デフケース4L・4
Rの中心孔に相対回転自在に挿通された左右出力軸5L
・5Rと、左出力軸5Lの軸端にスプライン結合したサ
ンギヤ6と、被動部材2の内歯ギヤ2inに噛合して自
転・公転するアウタピニオン7exと、アウタピニオン
7ex並びにサンギヤ6に同時に噛合して自転・公転す
るインナピニオン7inと(図3参照/図1にはインナ
ピニオン7inは表れていない)、これらインナ・アウ
タ両ピニオン7in・7exをそれぞれ回転自在に軸支
する左右プラネタリキャリヤ8L・8Rとからなってお
り、左右デフケース4L・4Rの中心部が、トランスミ
ッションハウジング9に、例えばローラ軸受けを介して
枢支されている。そして右プラネタリキャリヤ8Rは、
その中心部にニードル軸受け等を介してサンギヤ6を枢
支すると共に、右出力紬5Rの軸端とスプライン結合し
ている。また左プラネタリキャリヤ8Lは、左出力軸5
Lを外囲し、かつ左デフケース4Lの中心孔に挿通され
たスリーブ10の右端とスプライン結合している。
【0009】この差勤装置Dは、被動部材2が入力要素
として機能すると共に、一方の出力要素として機能する
サンギヤ6が、左出力紬5Lを介して左前輪WFLに接
続され、また他方の出力要素として機能する右プラネタ
リキャリヤ8Rが、右出力紬5Rを介して右前輪WFR
に接続されている。なお左出力紬5Lと左前輪WFLと
の間、並びに右出力紬5Rと右前輪WFRとの間は、公
知の等速継手を有するドライブシャフトが介装されてい
る。
【0010】トルク配分装置Tは、遊星歯車機構Pと、
湿式油圧多板クラッチからなる増速用クラッチCa並び
に減速用クラッチCdとからなっている。
【0011】トルク配分装置Tの遊星歯車機構Pは、左
出力軸5Lを外囲した状態でケーシング11に枢支され
たプラネタリキャリヤ12と、第1ピニオン13、第2
ピニオン14及び第3ピニオン15を一体に形成し、か
つプラネタリキャリヤ12の中心と同心をなす円周上に
等間隔をおいて枢着された複数の(例えば4本)3連ピ
ニオン部材16と、左出力紬5Lの外周に枢着されて第
1ピニオン13に噛合する第1サンギヤ17と、第1サ
ンギヤ17の左側に隣接する位置で左出力紬5Lの外周
にスプライン結合されて第2ピニオン14に噛合する第
2サンギヤ18と、左出力紬5Lの外周に枢着された増
速用クラッチCaのインナプレート保持部材21と一体
をなして第3ピニオン15に噛合する第3サンギヤ19
とからなっている。
【0012】ここで第1サンギヤ17は、差勤装置Dの
左プラネタリキャリヤ8Lにスプライン結合したスリー
ブ10の左端とスプライン結合しており、差勤装置Dの
プラネタリキャリヤ8L・8R及び右出力軸5Rと一体
回転するようになっている。
【0013】増速用クラッチCaは、左出力軸5Lに枢
着されたインナプレート保持部材21に軸線方向変位可
能に係合したインナプレート22と、ケーシング11の
内面に軸線方向変位可能に係合したアウタプレート23
とを、ケーシング11に設けられたリング形油圧ピスト
ン24の推力で互いに圧接させるものであり、インナプ
レート保持部材21と一体をなす第3サンギヤ19の回
転を拘束する作用を発揮する。
【0014】減速用クラッチCdは、プラネタリキャリ
ヤ12に形成されたインナプレート保持部25に軸線方
向変位可能に係合したインナプレート26と、ケーシン
グ11の内面に軸線方向変位可能に係合したアウタプレ
ート27とを、ケーシング11に設けられたリング形油
圧ピストン28の推力で互いに圧接させるものであり、
プラネタリキャリヤ12の回転を拘束し、プラネタリキ
ャリヤ12に枢支された3連ピニオンの公転を拘束する
作用を発揮する。
【0015】これら、増速用クラッチCa及び減速用ク
ラッチCdは、車速VWや操舵角θsが入力される電子
制御ユニット29によって制御される圧力制御弁30を
用いた油圧回路を介し、左出力軸5Lにスプライン結合
されたスパーギヤ31で駆動されるギヤポンプ32が発
生する油圧を供給することにより、その係合力が制御さ
れる。
【0016】次に、本装置の作用について図3〜図5を
併せて参照して詳しく説明する。
【0017】車両の直進走行時には、減速用クラッチC
d及び増速用クラッチCaが共に非係合状態とされる。
これにより、トルク配分装置T側のプラネタリキャリヤ
12及び第3サンギヤ19の拘束が共に解除され、左出
力軸5L、右出力軸5R、差動装置D側のプラネタリキ
ャリヤ8及びトルク配分装置T側のプラネタリキャリヤ
12は、全てが一体となって回転する。このとき、図3
に網線を施した矢印で示したように、エンジンのトルク
は、差勤装置Dから左右の前輪WFL、WFRに均等に
分配される。
【0018】車両の右旋回時には、図4に示すように、
減速用クラッチCdを係合させ、プラネタリキャリヤ1
2をケーシング11に結合して停止させる。このとき、
左前輪WFLと一体の左出力軸5Lと、右前輪WFRと
一体の右出力紬5R(即ち、差動装置Dのプラネタリキ
ャリヤ8L・8R)とは、第2サンギヤ18と第2ピニ
オン14との噛合、並びに第1ピニオン13と第1サン
ギヤ17との噛合を介して連結されているため、左前輪
WFLの回転速度NLは、右前輪WFRの回転速度NR
に対して次式の関係で増速される。
【0019】
【数1】 NL/NR=(Z4/Z3)(Z1/Z2) 但し、Z1 : 第1サンギヤ17の歯数 Z2 : 第1ピニオン13の歯数 Z3 : 第2サンギヤ18の歯数 Z4 : 第2ピニオン14の歯数
【0020】上述のようにして、左前輪WFLの回転速
度NLが右前輪WFRの回転速度NRに対して増速され
ると、図4に網線を施した矢印で示したように、差動装
置Dで分配されている旋回内輪の右前輪WFRのトルク
の一部が、旋回外輪の左前輪WFLに伝達されることと
なる。
【0021】なお、トルク配分装置Tのプラネタリキャ
リヤ12を完全停止させずに、減速用クラッチCdの係
合力で適宜に減速すれば、その減速の程度に応じて左前
輪WFLの回転速度NLを右前輪WFRの回転速度NR
に対して増速し、旋回内輪の右前輪WFRから旋回外輪
の左前輪WFLへのトルク伝達量を任意に変化させるこ
とができる。
【0022】車両の左旋回時には、図5に示すように、
増速用クラッチCaを係合させ、増速用クラッチCaの
インナプレート保持部材21と一体の第3サンギヤ19
を停止させる。これにより、第3サンギヤ19に噛合し
た第3ピニオン15を介して3連ピニオン16が公転
し、プラネタリキャリヤ12の回転速度が左出力軸5L
の回転速度に対して増速される。その結果、右前輪WF
Rの回転速度NRは左前輪WFLの回転速度NLに対し
て次式の関係で増速される。
【0023】
【数2】NR/NL=〔1−(Z5/Z6)(Z2/Z
1)〕÷〔1−(Z5/Z6)(Z4/Z3)〕 但し、Z5 : 第3サンギヤ19の歯数 Z6 : 第3ピニオン15の歯数
【0024】上述のようにして、右前輪WFRの回転速
度NRが左前輪WFLの回転速度NLに対して増速され
ると、図5に網線を施した矢印で示したように、差動装
置Dで分配されている旋回内輪の左前輪WFLのトルク
の一部が、旋回外輪の右前輪WFRに伝達されることと
なる。この場合も、増速用クラッチCaの係合力を適宜
調整すれば、左前輪WFLから右前輪WFRへのトルク
伝達量を任意に変化させることができる。
【0025】次に本発明による電子制御ユニット29の
働きについて説明する。なお、電子制御ユニット29に
より制御される駆動力配分装置Tは、従来例で示したも
のと同じであって良く、その詳しい説明を省略する。
【0026】図6に示されるように、本制御ユニット2
9には、旋回量(KG)および車軸の加速時駆動トルク
(XGF)の信号が入力している。旋回量(KG)がト
ルク配分量算出手段41に入力しており、加速時駆動ト
ルク(XGF)が加速時駆動トルク比較手段42と一次
遅れ発生手段43とに入力している。
【0027】なお、一次遅れ発生手段43の出力は加速
時駆動トルク比較手段42に入力しており、加速時駆動
トルク比較手段42は、直接入力された加速時駆動トル
ク(XGF)と、一次遅れ発生手段43を介して入力さ
れた一次遅れ駆動トルク(XGF1)とを比較して、大
きい方の値をトルク配分量算出手段41に出力してい
る。
【0028】上記加速時駆動トルク比較手段42におけ
る比較の具体例を図7を参照して示す。図7の上段に示
されるように駆動トルク(XG)がエンジンブレーキに
より負の値の時には、図の下段に示されるように加速時
駆動トルク(XGF)を0とする。加速時駆動トルク
(XGF)が図の実線に示されるように台形状に変化す
る場合には、一次遅れ駆動トルク(XGF1)が図の想
像線に示されるように変化することになる。そして、両
トルクの大きい方を比較結果駆動トルク(XGFB)と
してトルク配分量算出手段41に出力する。
【0029】トルク配分量算出手段41では、直接入力
された旋回量(KG)と、加速時駆動トルク比較手段4
2を介して入力された比較結果駆動トルク(XGFB)
とを用いた関数f(KG,XGFB)によりトルク配分
量(TOBJ)を算出する。そのトルク配分量(TOB
J)を、油圧/電流変換手段44にて、油圧目標値に変
換すると共にリニアソレノイドからなる圧力制御弁30
に対する制御電流値に変換し、油圧を制御する。
【0030】このようにすることにより、前方加速度が
減少する場合としてのエンジンブレーキ時に、一次遅れ
の一次遅れ駆動トルク(XGF1)に基づいたトルク配
分量(TOBJ)にて、前記したように右旋回時または
左旋回時の各場合に応じて、トルク配分装置Tのプラネ
タリキャリヤ12を完全停止させずに、減速用クラッチ
Cdまたは増速用クラッチCaの係合力を適宜調整して
制御を行う。したがって、旋回外輪に対する駆動力を前
方向加速度が減少していない時よりもより多く配分する
ことができ、旋回内側に巻き込もうとするモーメント発
生量が適切になり、FF車のいわゆるタックインによる
旋回特性を得ることができる。
【0031】また、上記一次遅れ発生手段43に用いる
一次遅れの時定数TXGは、例えば図8に示される関係
を有するデータテーブル値(KT1・KT2・KT3)
を用いると良い。この時定数データテーブルでは、車速
を高速・中速・低速の3種類に分けており、各車速域に
おけるデータテーブル値を、高速時にはKT1を、中速
時にはKT2を、低速時にはKT3を用いる。
【0032】図8に示されているように、高速になるほ
ど時定数が短くなり、旋回外輪への前方向加速度が減少
する時の駆動力の配分量と前方向加速度が減少していな
い時の駆動力の配分量との差分が低車速時よりも少なく
なる。同様に、車両横方向の加速度である横Gが大きく
なる場合にも時定数が短くなるようにしており、旋回外
輪への前方向加速度が減少する時の駆動力の配分量と前
方向加速度が減少していない時の駆動力の配分量との差
分が横Gが小さい時よりも少なくなる。このようにする
ことにより、種々の走行条件下において安定性が高ま
り、より一層好適な旋回特性を得ることができる。
【0033】なお、上記具体例では駆動輪における左右
輪駆動力配分装置について示したが、本発明によれば、
駆動輪に限らず、非駆動輪にも適用可能である。この場
合にも具体例で示したものと同様の効果を奏し得る。
【0034】
【発明の効果】このように本発明によれば、制御ユニッ
トでのトルク配分量の算出時に、駆動トルクとその一次
遅れとのうち大きい方を選択し、この値と旋回量とに応
じて左右トルク配分量を決定することから、エンジンブ
レーキを行った時、旋回内側に巻き込もうとするモーメ
ント発生量が適切になり、さらに一次遅れの時定数を車
速や横Gが大きい場合には小さくするように持ち替える
ことにより、運転者にとって、違和感となることなく、
意志に合った運転感覚を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される駆動力配分装置の縦端面
図。
【図2】差動装置の縦断面図。
【図3】フロントエンジン・フロントドライブ車の動力
伝達系を示すスケルトン図。
【図4】右旋回時の作用説明図。
【図5】左旋回時の作用説明図。
【図6】本発明に関わる部分のブロック図。
【図7】本発明の制御に関わる部分の説明図。
【図8】本発明の制御に関わる部分の説明図。
【図9】本発明が適用される駆動力配分装置の全体構成
を示すブロック図。
【符号の説明】
1 トランスミッションの出力軸 2 被動部材 3 出力ギヤ 4 デフケース 5 出力軸 6 サンギヤ 7 ピニオン 8 プラネタリキャリヤ 9 トランスミッションハウジング 10 スリーブ 11 トルク配分装置のケーシング 12 プラネタリキャリヤ 13 第1ピニオン 14 第2ピニオン 15 第3ピニオン 16 3連ピニオン部材 17 第1サンギヤ 18 第2サンギヤ 19 第3サンギヤ 21 増速用クラッチのインナプレート保持部材 22 インナプレート 23 アウタプレート 24 油圧ピストン 25 減速用クラッチのインナプレート保持部 26 インナプレート 27 アウタプレート 28 油圧ピストン 29 電子制御ユニット 30 圧力制御弁 31 スパーギヤ 32 ギヤポンプ 33・34 電磁開閉弁 41 トルク配分量算出手段 42 加速時駆動トルク比較手段 43 一次遅れ発生手段 44 油圧/電流変換手段 T トルク配分装置 D 差動装置 P 遊星歯車機構 Ca 増速用クラッチ Cd 減速用クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−96970(JP,A) 特開 昭61−102321(JP,A) 特開 平7−47858(JP,A) 特開 平1−178027(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 23/00 - 23/04 F16H 48/00 - 48/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前方への前方向加速度を検出し、
    該前方向加速度の増加に応じて、左右輪の旋回外輪及び
    旋回内輪間の駆動力配分を当該旋回外輪の方が多くなる
    ように制御する左右輪駆動力配分装置において、 前記前方向加速度が減少する時には、前記旋回外輪に対
    する駆動力を前記前方向加速度が減少していない時より
    もより多く配分したことを特徴とする左右輪駆動力配分
    装置。
  2. 【請求項2】 車速が高速の時には、前記旋回外輪への
    前記前方向加速度が減少する時の駆動力の配分量と前記
    前方向加速度が減少していない時の駆動力の配分量との
    差分が低車速時よりも少なくなるようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の左右輪駆動力配分装置。
  3. 【請求項3】 車両横方向の加速度が大きい時には、前
    記旋回外輪への前記前方向加速度が減少する時の駆動力
    の配分量と前記前方向加速度が減少していない時の駆動
    力の配分量との差分が前記車両横方向の加速度が小さい
    時よりも少なくなるようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の左右輪駆動力配分装置。
JP30286896A 1996-11-14 1996-11-14 左右輪駆動力配分装置 Expired - Fee Related JP3340038B2 (ja)

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