JPH0976776A - 車両の左右輪速度差発生装置 - Google Patents

車両の左右輪速度差発生装置

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JPH0976776A
JPH0976776A JP7238600A JP23860095A JPH0976776A JP H0976776 A JPH0976776 A JP H0976776A JP 7238600 A JP7238600 A JP 7238600A JP 23860095 A JP23860095 A JP 23860095A JP H0976776 A JPH0976776 A JP H0976776A
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JP
Japan
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clutch
speed
counter shaft
transmission
gear
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Pending
Application number
JP7238600A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sawa
泰弘 澤
Makoto Nakano
誠 仲野
Tetsuo Hamada
哲郎 浜田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/714,578 priority patent/US5722305A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K23/00Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for
    • B60K23/04Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for differential gearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/12Differential gearings without gears having orbital motion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10T74/00Machine element or mechanism
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    • Y10T74/19005Nonplanetary gearing differential type [e.g., gearless differentials]
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    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19023Plural power paths to and/or from gearing
    • Y10T74/19074Single drive plural driven
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の左右輪速度差発生装置に設けられた変
速機の小型化を図る。 【解決手段】 車両の左右の従動輪の車軸1L ,1R
に設けられた変速機2は該車軸1L ,1R と平行なカウ
ンタ軸11を備えており、カウンタ軸11は増速ギヤ1
4,15により右車軸1R よりも高速で回転する。カウ
ンタ軸11と左車軸1L とは、第1、第2変速ギヤ1
7,18及び第1油圧クラッチ3R を介して接続可能で
あり、且つ第3、第4変速ギヤ20,21及び第2油圧
クラッチ3Lを介して接続可能である。第1、第3変速
ギヤ17,20間に第1、第2油圧クラッチ3R ,3L
を背中合わせに配置したので変速機2全体が小型化され
るばかりか、高速回転するカウンタ軸11に第1、第2
油圧クラッチ3R ,3L を設けたので、該油圧クラッチ
R ,3L の必要トルク伝達容量が減って小型化が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の左右の車輪
を変速機で相互に連結することにより前記両車輪に速度
差を発生させる車両の左右輪速度差発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる車両の左右輪速度差発生装置は、
特開平5−131855号公報により公知である。
【0003】上記左右輪速度差発生装置によれば、変速
機に設けた増速用クラッチ及び減速用クラッチの係合状
態を制御することにより、旋回内輪から旋回外輪にトル
クを伝達して旋回外輪に駆動力を発生させるとともに旋
回内輪に制動力を発生させて旋回性能を向上させること
ができ、また旋回外輪から旋回内輪にトルクを伝達して
旋回外輪に制動力を発生させるとともに旋回内輪に駆動
力を発生させて高速安定性能を向上させることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、平行二軸式変速機の入力軸及び出力軸間、或いは
両出力軸間に増速用クラッチ及び減速用クラッチを隣り
合わせに同軸配置し、そのクラッチアウターの外周に変
速ギヤを一体に設けるとともに、クラッチインナーを入
力軸又は出力軸に連結した構造を備えている。
【0005】このように増速用クラッチ及び減速用クラ
ッチを変速機の入力軸又は出力軸に設けると、入力軸又
は出力軸のトルクがクラッチに直接伝達されるために該
クラッチの必要トルク伝達容量が増加し、その結果とし
て変速機が大型化する問題がある。しかもクラッチアウ
ターの外周に変速ギヤが設けられているため、クラッチ
の外径が一層拡大されて変速機の更なる大型化を招く問
題がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、車両の左右輪速度差発生装置において、その変速機
の小型化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、車両の左右の車輪を
変速機で相互に連結することにより前記両車輪に速度差
を発生させる車両の左右輪速度差発生装置において、前
記変速機は、左右の車輪の車軸と平行に配置されたカウ
ンタ軸と、一方の車軸の回転を増速してカウンタ軸に伝
達する第1、第2増速ギヤと、カウンタ軸に相対回転自
在に支持した第1変速ギヤと、一方の車軸に固設されて
第1変速ギヤに噛合する第2変速ギヤと、カウンタ軸に
相対回転自在に支持した第3変速ギヤと、他方の車軸に
固設されて第3変速ギヤに噛合する第4変速ギヤと、カ
ウンタ軸に設けられて該カウンタ軸に第1変速ギヤを結
合する第1クラッチと、カウンタ軸に設けられて該カウ
ンタ軸に第3変速ギヤを結合する第2クラッチとを備え
てなり、前記第1クラッチ及び第2クラッチは前記第1
変速ギヤ及び第3変速ギヤ間に相互に隣接して配置され
たことを特徴する。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、第1変速ギヤの外径を第1クラッチ
のクラッチアウターの外径よりも小さく形成するととも
に、第3変速ギヤの外径を第2クラッチのクラッチアウ
ターの外径よりも小さく形成したことを特徴とする。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、第1クラッチ及び第2クラッチに作
動油を供給する油圧ポンプをカウンタ軸で駆動すること
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施例の形態】以下、本発明の実施の形態を、
添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は左右輪速度差発生装置を備えたフロントエン
ジン・フロントドライブ車の全体構成図、図2は変速機
のスケルトン図、図3は変速機の右半部の断面図、図4
は変速機の左半部の断面図である。
【0012】図1及び図2に示すように、車体前部に横
置きに搭載したエンジンEの右端にトランスミッション
Mが接続されており、これらエンジンE及びトランスミ
ッションMにより駆動輪である左前輪WFL及び右前輪W
FRが駆動される。従動輪である左後輪WRL及び右後輪RR
の車軸1L ,1R 間に、左右の後輪WRL,後輪RRをそれ
らが相互に異なる回転数で回転するように接続する変速
機2が設けられる。変速機2には第1油圧クラッチ3R
及び第2油圧クラッチ3L が設けられており、第1油圧
クラッチ3R を係合させると、右後輪WRRの回転数が減
速されて左後輪 RLの回転数が増速され、第2油圧クラッ
チ3L を係合させると、左後輪FRの回転数が減速されて
右後輪WRR回転数が増速される。
【0013】次に、図2及び図3に基づいて変速機3の
構造を説明する。
【0014】変速機2はセンターハウジング4を備えて
おり、このセンターハウジング4の左右両端面に左ハウ
ジング5L 及び右ハウジング5R が結合される。右車軸
Rは右ハウジング5R にボールベアリング6,6を介
して支持され、また左車軸1 L は左ハウジング5L の内
部にボルト7…を介して固定したポンプカバー8にボー
ルベアリング9,9を介して支持されるとともに、右車
軸1R の端面に開口する凹部にローラベアリング10を
介して支持される。従って、左車軸1L と右車軸1R
は同軸上に位置し、且つ相互に異なる速度で回転するこ
とができる。
【0015】カウンタ軸11の左端及び右端が、ポンプ
カバー8及び右ハウジング5R にそれぞれボールベアリ
ング12,13を介して支持される。カウンタ軸11は
左右の車軸1L ,1R に対して平行であり、且つ左右の
車軸1L ,1R の上方に配置される。カウンタ軸11の
右端にスプライン結合した小径の第1増速ギヤ14(歯
数X1 )が右車軸1R の左端に一体に形成した大径の第
2増速ギヤ15(歯数X2 、X1 <X2 )に噛合してお
り、従ってカウンタ軸11は右車軸1R よりも高速で回
転する。
【0016】カウンタ軸11の右側部分にニードルベア
リング16を介して相対回転自在に支持した第1変速ギ
ヤ17は、左車軸1L の右端にスプライン結合した第2
変速ギヤ18に噛合する。第1変速ギヤ17及び第2変
速ギヤ18の歯数はそれぞれY1 ,Y2 であり、Y1
2 に設定される。カウンタ軸11の左側部分にニード
ルベアリング19を介して相対回転自在に支持した第3
変速ギヤ20は、左車軸1L の左側部分にスプライン結
合した第4変速ギヤ21に噛合する。第3変速ギヤ20
及び第4変速ギヤ21の歯数はそれぞれY3 ,Y4 であ
り、Y3 <Y4に設定される。
【0017】次に、図3に基づいて、第1変速ギヤ17
をカウンタ軸11に結合する第1油圧クラッチ3R の構
造を説明する。
【0018】第1油圧クラッチ3R は、第1変速ギヤ1
7と一体に回転するクラッチアウター22R と、カウン
タ軸11にスプライン結合したクラッチインナー23R
と、クラッチアウター22R に摺動自在に支持した複数
のクラッチプレート24R …と、クラッチインナー23
R に摺動自在に支持されて前記クラッチプレート24 R
…と交互に重ね合わされた複数のクラッチディスク25
R …と、クラッチインナー23R に摺動自在にスプライ
ン結合されてクラッチプレート24R …及びクラッチデ
ィスク25R …を相互に圧接するプレッシャプレート2
R と、プレッシャプレート26R 及びクラッチインナ
ー23R 間に縮設したクラッチプスリング27R とを備
える。
【0019】センターハウジング4に形成された円環状
のシリンダ28R には、メインピストン29R と、リア
クションピストン30R と、アシストピストン31R
が軸方向に配置されており、メインピストン29R と端
部に位置するクラッチディスク25R との間にスラスト
ベアリング32R が配置される。そしてアシストピスト
ン31R とシリンダ28R 底部との間に第1クラッチ油
室33R が画成されるとともに、メインピストン29R
とリアクションピストン30R との間に前記第1クラッ
チ油室33R に連通する第2クラッチ油室34R が画成
される。
【0020】図4に示す第2油圧クラッチ3L の構造は
前記第1油圧クラッチ3R の構造と実質的に鏡面対称で
あるため、その重複する説明は省略する。尚、第2油圧
クラッチ3L の各部材に付した符号は、第1油圧クラッ
チ3R の対応する部材に付した符号の添字「R
を「L 」に変えたものである。
【0021】カウンタ軸11の左端にはポンプカバー8
と左ハウジング5L とに挟まれるように油圧ポンプ35
が設けられており、この油圧ポンプの吐出油は油圧回路
を経て前記第1、第2油圧クラッチ3R ,3L の第1ク
ラッチ油室33R ,33L に供給される。
【0022】第1油圧クラッチ3R の第1クラッチ油室
33R に供給された作動油は第2クラッチ油室34R
も伝達され、アシストピストン31R の押圧力とメイン
ピストン29R の押圧力との合力がスラストベアリング
32R を介してプレッシャプレート26R に作用し、ク
ラッチプレート24R …及びクラッチディスク25R
を相互に圧接する。その結果、第1変速ギヤ17は、ク
ラッチアウター22R、クラッチプレート24R …、ク
ラッチディスク25R …及びクラッチインナー23R
介してカウンタ軸11に結合される。同様にして、第2
油圧クラッチ3 L の第1クラッチ油室33L に作動油を
供給すると、第3変速ギヤ20がカウンタ軸11に結合
される。
【0023】而して、第1油圧クラッチ3R を係合させ
ると、右車軸1R は第2増速ギヤ15、第1増速ギヤ1
4、カウンタ軸11、第1油圧クラッチ3R 、第1変速
ギヤ17及び第2変速ギヤ18を介して左車軸1L に伝
達される。このとき、第2増速ギヤ15から第1増速ギ
ヤ14に回転が伝達される際の増速の度合いが、第1変
速ギヤ17から第2変速ギヤ18に回転が伝達される際
の減速の度合よりも大きく設定されているので、右後輪
RRの回転数に対して左後輪WRLの回転数が増速され
る。従って、例えば車両の直進走行中に第1油圧クラッ
チ3R を係合させると、右後輪WRRの回転数が減速され
て左後輪RLの回転数が増速される。
【0024】また、第2油圧クラッチ3L を係合させる
と、左車軸1L は第4変速ギヤ21、第3変速ギヤ2
0、第2油圧クラッチ3L 、カウンタ軸11、第1増速
ギヤ14及び第2増速ギヤ15を介して右車軸1R に伝
達される。このとき、第4変速ギヤ21から第3変速ギ
ヤ20に回転が伝達される際の増速の度合いが、第1増
速ギヤ14から第2増速ギヤ15に回転が伝達される際
の減速の度合よりも大きく設定されているので、左後輪
FRの回転数に対して右後輪WRRの回転数が増速され
る。従って、例えば車両の直進走行中に第2油圧クラッ
チ3L を係合させると、左後輪WFRの回転数が減速され
て右後輪RRの回転数が増速される。
【0025】第1油圧クラッチ3R 及び第2油圧クラッ
チ3L の係合力は、それらに加えられる油圧の大きさを
調整することにより無段階に制御することが可能であ
り、従って左右後輪WRL,WRRの回転数比を、前記各ギ
ヤ14,15,17,18,20,21の歯数比によっ
て決まる範囲内で無段階に制御することができる。
【0026】図1に戻り、第1油圧クラッチ3R 及び第
2油圧クラッチ3L が接続された電子制御ユニットUに
は、車体の横加速度を検出する横加速度センサS1 、ス
テアリングホイール36の回転角を検出する舵角センサ
2 、エンジンEの吸気管内絶対圧を検出する吸気管内
絶対圧センサS3 、エンジンEの回転数を検出するエン
ジン回転数センサS4 及び4輪の回転数をそれぞれ検出
する車輪速センサS5〜S8 からの信号が入力される。
【0027】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0028】電子制御ユニットUは、横加速度センサS
1 により検出した車体の横加速度と、舵角センサS2
検出したステアリングホイール36の回転角と、車輪速
センサS7 ,S8 で検出した後輪WRL,WRRの車輪速と
から車両の旋回量を演算する。更に電子制御ユニットU
は、吸気管内絶対圧センサS3 及びエンジン回転数セン
サS4 の出力からエンジントルクを演算し、このエンジ
ントルクと車輪速センサS7 ,S8 で検出した前輪
FL,WFRの車輪速と前記車両の旋回量とから、左右の
後輪WRL,WRRの配分トルクを演算する。そして前記配
分トルクに応じて第1油圧クラッチ3R 及び第2油圧ク
ラッチ3L の係合力が制御される。
【0029】而して、車両の低中速走行時には、旋回性
能を向上させるべく左右後輪WRL,WRRの旋回内輪に制
動力を作用させるとともに旋回外輪に駆動力を作用させ
る。そのために、左旋回の場合には第2油圧クラッチ3
L を係合させることにより右後輪RR(旋回外輪)の回転
数を増速して左後輪WRL(旋回内輪)の回転数を減速
し、右旋回の場合には第1油圧クラッチ3R を係合させ
ることにより右後輪RRの回転数(旋回内輪)を減速して
左後輪WRL(旋回外輪)の回転数を増速する。
【0030】上述のように旋回外輪を増速して旋回内輪
を減速すると、増速した旋回外輪に駆動力が発生すると
ともに減速した旋回内輪に制動力が発生し、それら駆動
力及び制動力の大きさは、係合した第1油圧クラッチ3
R 又は第2油圧クラッチ3Lにより伝達されるトルク伝
達容量に等しくなる。
【0031】ところで、車両が直進走行しているとき、
右車軸1R に第1増速ギヤ14 及び第2増速ギヤ15を
介して接続されたカウンタ軸11は前記右車軸1R より
も高速で回転するため、そのカウンタ軸11に設けた油
圧ポンプ35は、右車軸1R(或いは左車軸1L )に油
圧ポンプ35を設ける場合に比べて高速で駆動される。
これにより、低車速時にも油圧ポンプ35の吐出油量を
充分に確保し、第1油圧クラッチ3R 及び第2油圧クラ
ッチ3L を確実に作動させることができる。しかも変速
機2の内部に油圧ポンプ35が設けられているため、油
圧ポンプ35と両油圧クラッチ3R ,3L とを接続する
油路を短縮することができる。
【0032】また、第1油圧クラッチ3R 及び第2油圧
クラッチ3L が設けられるカウンタ軸11は左右の車軸
L ,1R よりも高速回転するため、それら油圧クラッ
チ3 R ,3L が伝達すべきトルク容量も小さくなる。従
って、第1油圧クラッチ3R及び第2油圧クラッチ3L
を小型化し、変速機2全体の小型化を図ることができ
る。
【0033】更に、寸法の大きい第1油圧クラッチ3R
及び第2油圧クラッチ3L を背中合わせに配置し、その
両側に寸法の小さい第1変速ギヤ17及び第3変速ギヤ
20を配置したので、両油圧クラッチ3R ,3L 及び両
変速ギヤ17,20をコンパクトにレイアウトして変速
機2の小型化を図ることができる。しかも、第1変速ギ
ヤ17及び第3変速ギヤ20の外径は、第1油圧クラッ
チ3R 及び第2油圧クラッチ3L の外径よりも小さく形
成されているため、クラッチアウター22R ,22L
外周に第1変速ギヤ17及び第3変速ギヤ20を設ける
場合に比べて第1油圧クラッチ3R 及び第2油圧クラッ
チ3L の半径方向寸法を小型化することができる。
【0034】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0035】例えば、実施例では従動輪間の車輪速度差
発生装置について説明したが、本発明は駆動輪間の車輪
速度差発生装置についても適用することができる。ま
た、本発明は従動輪に電気モータ等の補助駆動源を接続
し、駆動輪のスリップ時等に前記補助駆動源を作動させ
て四輪駆動状態とする車両において、前記従動輪間の車
輪速度差発生装置についても適用することができる。更
に、第1油圧クラッチ3 R 及び第2油圧クラッチ3L
代えて、電磁クラッチや流体カップリング等の他のクラ
ッチを用いることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、車軸よりも高速で回転するために伝達トル
クが小さいカウンタ軸に第1、第2クラッチを設けたの
で、低速で回転するために伝達トルクが大きい車軸に前
記第1、第2クラッチを設ける場合に比べて、クラッチ
のトルク伝達容量を減少させて該クラッチを小型化する
ことができる。しかも、第1クラッチ及び第2クラッチ
を第1変速ギヤ及び第3変速ギヤ間に相互に隣接して配
置したで変速機全体の寸法も小型化され、重量の軽減及
び車両への搭載性の向上が可能となる。
【0037】また請求項2に記載された発明によれば、
第1変速ギヤの外径を第1クラッチのクラッチアウター
の外径よりも小さく形成するとともに、第3変速ギヤの
外径を第2クラッチのクラッチアウターの外径よりも小
さく形成したので、第1クラッチ及び第2クラッチの半
径方向寸法を小型化して変速機全体の小型化を図ること
が可能となる。
【0038】また請求項3に記載された発明によれば、
第1クラッチ及び第2クラッチに作動油を供給する油圧
ポンプをカウンタ軸で駆動することにより、車軸で油圧
ポンプを駆動する場合に比べて該油圧ポンプの回転数を
増加させ、車両の低速走行時にも充分な吐出油量を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントエンジン・フロントドライブ車の全体
構成図
【図2】変速機のスケルトン図
【図3】変速機の右半部の断面図
【図4】変速機の左半部の断面図
【符号の説明】
RL 左後輪(車輪) WRR 右後輪(車輪) 1R 車軸 1L 車軸 3R 第1油圧クラッチ(第1クラッチ) 3L 第2油圧クラッチ(第2クラッチ) 11 カウンタ軸 14 第1増速ギヤ 15 第2増速ギヤ 17 第1変速ギヤ 18 第2変速ギヤ 20 第3変速ギヤ 21 第4変速ギヤ 22R クラッチアウター 22L クラッチアウター 35 油圧ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の左右の車輪(WRL,WRR)を変速
    機(2)で相互に連結することにより前記両車輪
    (WRL,WRR)に速度差を発生させる車両の左右輪速度
    差発生装置において、 前記変速機(2)は、 左右の車輪(WRL,WRR)の車軸(1L ,1R )と平行
    に配置されたカウンタ軸(11)と、 一方の車軸(1R )の回転を増速してカウンタ軸(1
    1)に伝達する第1、第2増速ギヤ(14,15)と、 カウンタ軸(11)に相対回転自在に支持した第1変速
    ギヤ(17)と、 他方の車軸(1L )に固設されて第1変速ギヤ(17)
    に噛合する第2変速ギヤ(18)と、 カウンタ軸(11)に相対回転自在に支持した第3変速
    ギヤ(20)と、 他方の車軸(1L )に固設されて第3変速ギヤ(20)
    に噛合する第4変速ギヤ(21)と、 カウンタ軸(11)に設けられて該カウンタ軸(11)
    に第1変速ギヤ(17)を結合する第1クラッチ
    (3R )と、 カウンタ軸(11)に設けられて該カウンタ軸(11)
    に第3変速ギヤ(20)を結合する第2クラッチ
    (3L )と、を備えてなり、前記第1クラッチ(3R
    及び第2クラッチ(3L )は前記第1変速ギヤ(17)
    及び第3変速ギヤ(20)間に相互に隣接して配置され
    たことを特徴とする車両の左右輪速度差発生装置。
  2. 【請求項2】 第1変速ギヤ(17)の外径を第1クラ
    ッチ(3R )のクラッチアウター(22R )の外径より
    も小さく形成するとともに、第3変速ギヤ(20)の外
    径を第2クラッチ(3L )のクラッチアウター(2
    L )の外径よりも小さく形成したことを特徴とする、
    請求項1記載の車両の左右輪速度差発生装置。
  3. 【請求項3】 第1クラッチ(3R )及び第2クラッチ
    (3L )に作動油を供給する油圧ポンプ(35)をカウ
    ンタ軸(11)で駆動することを特徴とする、請求項1
    記載の車両の左右輪速度差発生装置。
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