JP2544295B2 - 4輪駆動車 - Google Patents

4輪駆動車

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JP2544295B2
JP2544295B2 JP5189967A JP18996793A JP2544295B2 JP 2544295 B2 JP2544295 B2 JP 2544295B2 JP 5189967 A JP5189967 A JP 5189967A JP 18996793 A JP18996793 A JP 18996793A JP 2544295 B2 JP2544295 B2 JP 2544295B2
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JP
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torque
rear wheels
wheel drive
clutch
drive vehicle
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JP5189967A
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優 白石
和洋 重政
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Mazda Motor Corp
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行状態に応じて適切
な割合で前輪及び後輪へ駆動力を配分することのできる
4輪駆動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】4輪駆動車においては、旋回時等に前、
後輪間に回転差が生じ、これによってブレーキング現象
が発生し、走行安定性等が損なわれてしまう。そのため
に、前、後車輌間に、この回転差を吸収するためのディ
ファレンシャル装置を配設したものがある。例えば、特
開昭57−41216号公報には、このディファレンシ
ャル装置を装着した4輪駆動車の動力伝達装置が開示さ
れている。このようなディファレンシャル装置を備えた
4輪駆動車では、前、後輪間の回転差が吸収され、前、
後輪へ予め定められた配分比(通常は50:50)で駆
動力(駆動トルク)が分配される。こうしたディフアレ
ンシャル装置を備えた4輪駆動車以外に、一定のトルク
配分を行わない4輪駆動車として、例えば実開昭56−
122630号公報、特開昭58−20521号公報に
は前後輪の一方へ直接動力を伝達し、他方には、湿式ク
ラッチ等を介して必要時に動力を伝達するものが開示さ
れている。このうち特開昭58−20521号公報に
は、旋回走行にタイトコーナブレーキング現象を回避す
るため旋回走行時、クラッチ容量を低減し、後輪側の駆
動力を減じるようにして旋回半径の関係により前輪が後
輪よりも高速回転しようとしても抵抗なく可能となる技
術が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、旋回
性能を高めるためには駆動トルクの配分を増加させるの
を前輪側とするのは不十分である。というのは、旋回時
には、各車輪にコーナリングフォース(求心力)が働く
が、前輪側の駆動トルクが高まれば、前輪のコーナリン
グフォースが減少し、車両というのはアンダステア現象
が高まり、曲がりにくい車両となってしまうからであ
る。こうした旋回性能の悪化は、旋回度合が大きければ
大きい程顕著になる。本発明の目的は、このような点に
鑑みて、走行条件、特に旋回度合に応じて前、後輪への
駆動トルクの配分を変化させ旋回性能を向上することが
できる4輪駆動車を提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる4輪駆動車は、エンジンの駆動力を
前後輪に分配するとともに、前後輪に対する駆動力配分
比を変更可能なトルク配分機構を備えた4輪駆動車にお
いて、車両に設けられ、車両に作用する横方向の加速度
を検出する横方向加速度センサと、該横方向加速度セン
サからの信号を入力し、該センサからの信号値の増大に
応じて前輪へのトルク配分量を減少させる一方で、後輪
のトルク配分量を増加させるように制御する制御手段を
有していることを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明によれば、たとえば摩擦クラッチで構成
されるトルク配分機構によるトルク配分の制御は、この
機構に導入される油圧を制御することによって行われ
る。トルク配分の制御においては上記のように横方向加
速度の増加に応じて前輪へのトルク配分量を減少せしめ
る一方で、後輪の駆動力配分量を増加させるようになっ
ている。前輪へのトルク配分量が減少するすることによ
って、前輪のコーナリングフォースの減少を緩和し、旋
回性能の低下を防止する方向への修正が成される。
【0006】
【発明の効果】このように、本発明によれば、横方向加
速度の増加に応じて後輪へのトルク配分量を増加させる
ようにしている結果、旋回状態に応じて車両のステア特
性をオーバステア方向に修正することができ、したがっ
て、有効にアンダーステア傾向を防止して、好ましい車
両のステア特性を得ることができる。また、本発明は、
上記のように横方向加速度に着目して車両の駆動力すな
わちトルク配分制御を行なうようにしたものであるの
で、横方向加速度が大きくならないような走行状態、た
とえば、低速走行時、あるいは路面摩擦係数が小さい道
路を走行する場合等には、後輪へのトルク配分量を増加
する制御は行わない。この場合、横方向加速度は、車速
の2乗に比例して変化するため、低速走行時では高速走
行時に比べて横方向加速度は著しく小さい値となる。し
たがって、低速走行状態あるいは低摩擦路面走行状態等
では、車両がオーバステア気味になることを確実におさ
えることができ極めて良好な走行安定性を担保すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の実施例に
ついて説明する。図1ないし図3は本発明の一実施例を
示すものである。まず、図2に示すように、本例の駆動
力伝達系は、エンジン1にトランスミッション3が接続
され、トランスミッション3はトランスファー5に接続
されている。エンジン1の出力トルクは、トランスミッ
ション3で変速された後、トランスファー5により所定
の割合に分配され、分配された後の駆動トルクは、プロ
ペラシャフト7および9をそれぞれ介して、後輪11お
よび前輪13へ伝達される。図3は上記トランスファー
5の構成を示すものである。図を参照するに、トランス
ファケース51内にはベアリング52を介して駆動軸5
3が回転自在に支持されている。この軸53の一端は、
トランスミッション3の出力軸31の先端に同軸に連結
されている。また、この駆動軸53の外周には、前輪用
の湿式摩擦クラッチ54および後輪用の湿式摩擦クラッ
チ55が取り付けられている。上記駆動軸53の他端
は、後輪用のクラッチ55を介して、駆動軸53と同軸
に配置された被駆動軸56に連結されている。被駆動軸
56は、後輪駆動用のプロペラシャフト7に連結されて
いる。一方、前輪用のクラッチ54においては、そのク
ラッチハブ54aが駆動軸53の外周に回転自在に取り
付けられ、そのハブ53aは、同じく駆動軸53の外周
に回転自在に取り付けられた出力歯車57と一体に形成
されている。この出力歯車57は、駆動軸53と平行に
配列された中間軸58に固定した伝達歯車59と噛合し
ている。伝達歯車59は、駆動軸53と平行に配列され
た被駆動軸60に一体成形した歯車61に噛合してい
る。この被駆動軸60はユニバーサルジョイントを介し
て前輪駆動用のプロペラシャフト9に連結されている。
上記クラッチ54、55は、油圧作動による湿式摩擦ク
ラッチであり、それらの作動油圧室54b、55bに作
動油を供給すると、その油圧によりピストン54c、5
5cが移動する。これによって、多数枚の摩擦板54
d、55dそれぞれの相互間がしめつけられ、これによ
って生じた摩擦力によって、駆動軸53の駆動トルクが
それぞれ前輪側および後輪側に伝達される。各クラッチ
54、55による伝達トルクは、ピストン54c、55
cの移動量、したがって油圧作動室54b、55bに加
える作動油の圧力によって変化する。
【0008】図1は、両クラッチ54、55へ加える作
動油の圧力を走行条件に応じて変化させるための油圧制
御系を示すものである。図に示すように、油タンク11
内の油は、ポンプ12によって吸い上げられ、所定の圧
力で吐出され、可変流量制御弁13、14を介して、そ
れぞれのクラッチ54、55の作動油圧室54b、55
bに供給される。両流量制御弁13、14は、制御ユニ
ット15によって駆動制御される。この制御ユニット1
5は、走行状態検知センサ16およびトランスミッショ
ン出力軸31に配設したトルクセンサ17からの検知出
力を受け、これらの入力情報に基づき、上記流量制御弁
13、14を制御する。例えば、走行状態検知センサ1
6の出力に基づき、後輪へのトルク配分を増加すべきで
あると判断した場合には、流量制御弁14の流量を増加
させる一方、流量制御弁13の流量を減少させるよう
に、それぞれ両弁13、14へ制御信号を出力する。こ
れによって、弁14を介して多量の作動油がクラッチ5
5の油圧室55b内に供給され、一方弁13を介して少
量の作動油のみがクラッチ54の油圧室54bに供給さ
れる。この結果、クラッチ55側の作動油の圧力が高ま
り、そのピストン55cは、クラッチ54のピストン5
4cに比べて移動量が多くなる。すなわち、クラッチ5
5による伝達トルクが高まり、クラッチ54による伝達
トルクは逆に減少する。このようにして、走行状態に応
じて、前、後輪への駆動力トルクの配分が決定される。
【0009】上記走行条件検知センサとしては、例えば
以下に揚げる表の左欄に示すものがある。また、この表
の右欄には、検出された走行状態に対する制御の一例を
示してある。
【0010】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── センサ 制 御 例 ──────────────────────────────────── だ角センサ だ角大 → 後輪への駆動トルクを高めて、オーバステア気味 にする。 だ角小 → 上記とは逆の制御、あるいは、前、後輪へ駆動ト ルクを等配分する。 ──────────────────────────────────── 横Gセンサ 横G大 → 後輪への駆動トルクを高めて、オーバステア気味 にする。 横G小 → 上記とは逆の制御、あるいは、前、後輪への駆動 トルクを等配分する。 ──────────────────────────────────── 加速度センサ 加速度大→ 発進加速時、車体重心が後方へ移動するので、そ れに合わせて、後輪への駆動トルクを高める。 ──────────────────────────────────── ブレーキ圧 ブレーキ圧大→上記の加速度大のときとは逆の制御を行なう。 センサ ──────────────────────────────────── スリップセンサ スリップしていない車輌への駆動トルクを高める。 ──────────────────────────────────── 表に揚げた各センサを単独あるいは組合わせて用いて、
駆動トルクの配分を制御することにより、加速性能、制
御効率、コーナリング性能等の各走行性能を高めること
ができる。なお、手動操作により制御を行うようにする
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における油圧制御系を示す構
成図
【図2】4輪駆動車の駆動系を示す概略図
【図3】図2のトランスファを示す断面図である。
【符号の説明】
7、9 プロペラシャフト 13、14 流量制御弁 15 制御ユニット 16 走行状態検知センサ 17 トルクセンサ 31 トランスミッション出力軸 54、55 クラッチ 54b、55b 油圧作動室 54c、55c ピストン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力を前後輪に分配すると
    ともに、前後輪に対する駆動力配分比を変更可能なトル
    ク配分機構を備えた4輪駆動車において、 車両に設けられ、車両に作用する横方向の加速度を検出
    する横方向加速度センサと、 該横方向加速度センサからの信号を入力し、該センサか
    らの信号値の増大に応じて前輪へのトルク配分量を減少
    させる一方で、後輪のトルク配分量を増加させるように
    制御する制御手段を有していることを特徴とする4輪駆
    動車。
JP5189967A 1993-07-30 1993-07-30 4輪駆動車 Expired - Lifetime JP2544295B2 (ja)

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JPH0664456A JPH0664456A (ja) 1994-03-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9248739B2 (en) 2013-03-28 2016-02-02 Honda Motor Co., Ltd. Driving force distribution control apparatus for four-wheel drive vehicle and driving force distribution control method for four-wheel drive vehicle

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JPS60236841A (ja) * 1984-05-10 1985-11-25 Aisin Warner Ltd 4輪駆動自動車

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