JP2724569B2 - 四輪駆動車 - Google Patents

四輪駆動車

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JP2724569B2 JP63247647A JP24764788A JP2724569B2 JP 2724569 B2 JP2724569 B2 JP 2724569B2 JP 63247647 A JP63247647 A JP 63247647A JP 24764788 A JP24764788 A JP 24764788A JP 2724569 B2 JP2724569 B2 JP 2724569B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は四輪駆動車に係り、特に前車輪を駆動する
前部駆動車軸と後車輪を駆動する後部駆動車軸とを連絡
する推進軸の振動を減少し得て騒音の低域を果し得る四
輪駆動車に関する。
〔従来の技術〕
近時、悪路走行や不整地走行のみならず、通常の走路
走行等あらゆる走行状態における走行性能や安全性を向
上するために、内燃機関の駆動力を前部駆動車軸と後部
駆動車軸とに伝達し、前車輪と後車輪とを駆動する四輪
駆動車が多種出現している。このような四輪駆動車とし
ては、前車輪を駆動する前部駆動車軸と後車輪を駆動す
る後部駆動車軸とを推進軸により連絡して設けたもの
(特開昭59−81229号公報)や、前車輪を駆動する前部
駆動車軸と後車輪を駆動する後部駆動車軸とに伝達され
る駆動力を走行状態に応じて分配可能としたもの(特開
昭61−155030号公報)や、右側後車輪を駆動する右側後
部駆動車軸と左側後車輪を駆動する左側後部駆動車軸と
に伝達される駆動力を走行状態に応じて分配可能とした
もの(特開昭62−181915号公報)等が既に出願されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、第4図に示す如く、四輪駆動車102の前車
輪112を駆動する前部駆動車軸110と後車輪122を駆動す
る後部駆動車軸120とを、推進軸116により連絡したもの
がある。この四輪駆動車102の動力伝達系は、内燃機関1
04の駆動力を変速機106から中央差動装置124に伝達し、
この中央差動装置124から差動を制限するビスカスカッ
プリング126を介して前部差動装置108により前部駆動車
軸110に伝達し、前車輪112を駆動する。また、前記中央
差動装置124から前記ビスカスカップリング126を介して
トランスファ114により推進軸116に駆動力を分配し、こ
の推進軸116に連絡する後部差動装置118により後部駆動
車軸120に伝達し、後車輪122を駆動する。
ところが、このように前車輪112を駆動する前部駆動
車軸110と後車輪122を駆動する後部駆動車軸120とを推
進軸116により連絡した四輪駆動車102においては、走行
時に高速回転する推進軸116が振動して騒音を発生し、
運転者に不快感を与える問題があった。
このような問題を解消すべく、推進軸に捩じり振動を
吸収する装置を取付けて振動の減少を図ったもの(特開
昭59−167330号公報)がある。しかしながら、装置の取
付けにより駆動力伝達系の構造が複雑化してコストの上
昇を招く不都合があるとともに、装置の取付けにより駆
動力伝達系の慣性質量が増大して駆動力損失の増加を招
く不都合があった。
〔発明の目的〕
そこでこの発明の目的は、コストの上昇や駆動力損失
の増加を招くことなく前車輪を駆動する前部駆動車軸と
後車輪を駆動する後部駆動車軸とを連絡する推進軸の振
動を減少し得て騒音の低減を果し得る四輪駆動車を実現
するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの発明は、前車輪を駆動
する前部駆動車軸と後車輪を駆動する後部駆動車軸とを
推進軸により連絡して設けた四輪駆動車において、前記
推進軸を慣性質量が略同等の前部推進軸部と後部推進軸
部とに分割して設け、この前部推進軸部と後部推進軸部
との一方から他方に回転方向を変換して駆動力を伝達す
る中央差動装置を前記前部推進軸部と後部推進軸部との
間に設け、前記中央差動装置は前記前部推進軸部と後部
推進軸部との差動を許容する中央差動機構を設けるとと
もに前記前部推進軸部と後部推進軸部との一定以上の差
動を制限する差動制限機構を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
この発明の構成によれば、慣性質量を略同等に分割し
て設けた推進軸の前部推進軸部と後部推進軸部との間
に、この前部推進軸部と後部推進軸部との一方から他方
に回転方向を変換して駆動力を伝達する中央差動装置を
設けたことにより、一回転方向に回転される前部推進軸
部と他回転方向に回転される後部推進軸部とによって推
進軸の振動を相殺し減少することができる。また、従来
の如き振動吸収装置を設けることなく推進軸の振動を相
殺し減少し得るので、駆動力伝達系の構造の複雑化や慣
性質量の増大を回避することができる。また、中央差動
装置は、中央差動機構を設けたことにより、前部推進軸
部と後部推進軸部との間に回転数差が生じた場合に差動
を許容することができる。さらに、中央差動装置は、差
動制限機構を設けたことにより、前部推進軸部と後部推
進軸部との間の差動が一定以上になった場合に差動を制
限することができる。
〔実施例〕
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1〜3図はこの発明の実施例を示すものである。第
1図において、2は四輪駆動車である。この四輪駆動車
2の動力伝達系は、内燃機関4の駆動力を変速機6を介
して前部差動装置8により前部駆動車軸10に伝達し、前
車輪12を駆動する。また、前記前部差動装置8を介して
トランスファ14により推進軸16に駆動力を分配し、この
推進軸16に連絡する後部差動装置18により後部駆動車軸
20に伝達し、後車輪22を駆動する。
このように、前車輪12を駆動する前部駆動車軸10と後
車輪22を駆動する後部駆動車軸20とを推進軸16により連
絡した四輪駆動車2において、前記推進軸16を慣性質量
が略同等の前部推進軸部16−1と後部推進軸部16−2と
に分割して設ける。なお、前記推進軸部16−1と後部推
進軸部16−2とは、質量のみならず長さも略同等にして
設ける。
この前部推進軸部と16−1と後部推進軸部16−2との
間には、中央差動装置24を設けている。中央差動装置24
は、ケーシング26内に中央差動機構28を設けている。中
央差動機構28は、キャリヤ30と、入力歯車32と、この入
力歯車に噛合する中間歯車34と、この中間歯車34に噛合
する出力歯車36とを、有している。入力歯車32は、前部
推進軸部16−1に取付けられている。中間歯車34は、キ
ャリヤ30に回転可能に枢支されている。出力歯車36は、
後部推進軸部16−2に取付けられている。
これにより、中央作動装置24は、入力歯車32と中間歯
車34と出力歯車36との噛合によって、第2図に示す如
く、前部推進軸部16−1と後部推進軸部16−2との一方
から他方に回転方向を変換して駆動力を伝達するととも
に、前部推進軸部16−2と後部推進軸部16−1との差動
を許容する。
また、この中央差動装置24は、ケーシング26内に中央
差動機構28とともに差動制限機構38を設けている。差動
制限機構38は、前記キャリヤ30側に設けた押圧部材40と
前記ケーシング26側に設けた被押圧部材42との遠心ブレ
ーキにより構成されている。この差動制限機構38は、前
部推進軸部16−1と後部推進軸部16−2との差動が一定
以上になると、押圧部材40が被押圧部材42に押圧されて
キャリヤ30の回転を抑制する。これにより、第3図に示
す如く、前部推進軸部16−1と後部推進軸部16−2との
差動を制限する。
次に作用を説明する。
内燃機関4の駆動力は、変速機6を介して前部差動機
8により前部駆動車軸10に伝達され、前車輪12を駆動す
る。また、内燃機関4の駆動力は、前記前部差動装置8
を介してトランスファ14により前部推進軸部16−1に分
配される。前部推進軸部16−1の駆動力は、中央差動装
置24を介して後部推進軸16−2に伝達される。
このとき、第2図に示す如く、一回転方向に回転され
る前部推進軸部16−1の駆動力は、中央差動装置24の中
央差動機構28によって、入力歯車32が中間歯車34を介し
て出力歯車36を逆回転させることにより回転方向を変換
して伝達されるので、後部推進軸部16−2を他回転方向
に回転させる。後部推進軸部16−2に伝達された駆動力
は、この後部推進軸部16−2に連絡する後部差動装置18
により後部駆動車軸20に伝達し、後車輪22を駆動する。
このように、推進軸16を慣性質量が略同等の前部推進
軸部16−1と後部推進軸部16−2とに分割して設け、こ
の前部推進軸部16−1と後部推進軸部16−2との一方か
ら他方に回転方向を変換して駆動力を伝達する中央差動
装置24を設けたことにより、一回転方向に回転される前
部推進軸部16−1と他回転方向に回転される後部推進軸
部16−2とによって推進軸16の振動を相殺し減少するこ
とができる。また、従来の如き振動吸収装置を設けるこ
となく推進軸16の振動を相殺し減少し得るので、駆動力
伝達系の構造の複雑化や慣性質量の増大を回避すること
ができる。
このため、コストの上昇や駆動力損失の増加を招くこ
となく、前車輪12を駆動する前部駆動車軸10と後車輪22
を駆動する後部駆動車軸20とを連絡する推進軸16の振動
を減少し得て、騒音の低減を果すことができる。
また、前車輪12がスリップして前部駆動車軸10と後部
駆動車軸20との間に回転数差を生じた場合には、第3図
に示す如く、入力歯車32が中間歯車34を回転させつつキ
ャリヤ30をも回転させるので、入力歯車32と出力歯車36
との回転数に差を生じることにより前部駆動車軸10と後
部駆動車軸20との差動を許容する。
このとき、前部駆動車軸10と後部駆動車軸20との回転
数差が一定以上になると、第3図に示す如く、前記キャ
リヤ30側に設けた押圧部材40が前記ケーシング26側に設
けた被押圧部材42に押圧されるので、キャリヤ30の回転
を抑制することになる。これにより、前車輪12がスリッ
プした場合には、前部推進軸部16−1の駆動力を有効に
後部推進軸部16−2に伝達し得て、駆動力の損失を押さ
え得て、走行性能を確保することができる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、慣性質量
を略同等に分割して設けた推進軸の前部推進軸部と後部
推進軸部との間に、この前部推進軸部と後部推進軸部と
の一方から他方に回転方向を変換して駆動力を伝達する
中央差動装置を設けたことにより、一回転方向に回転さ
れる前部推進軸部と他回転方向に回転される後部推進軸
部とによって推進軸の振動を相殺し減少することができ
る。また、従来の如き振動吸収装置を設けることなく推
進軸の振動を相殺し減少し得るので、駆動力伝達系の構
造の複雑化や慣性質量の増大を回避することができる。
このため、コストの上昇や駆動力損失の増加を招くこ
となく、前車輪を駆動する前部駆動車軸と後車輪を駆動
する後部駆動車軸とを連絡する推進軸の振動を減少し得
て、騒音の低減を果すことができる。また、前部推進軸
部と後部推進軸部との間に回転数差が生じた場合には、
中央差動装置の中央差動機構によって差動を許容するこ
とができる。このため、前車輪を駆動する前部駆動車軸
と後車輪を駆動する後部駆動車軸との差動回転を円滑に
行わせることができる。さらに、前部推進軸部と後部推
進軸部との間の差動が一定以上になった場合には、中央
差動装置の差動制限機構によって差動を制限することが
できる。このため、前車輪を駆動する前部駆動車軸と後
車輪を駆動する後部駆動車軸との間で駆動力を有効に伝
達することができ、駆動力の損失を抑えて走行性能を確
保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はこの発明の実施例を示し、第1図は四輪駆
動車の動力伝達系の概略構成図、第2図は前部推進軸部
と後部推進軸部との回転数に差がない場合の中央差動装
置の動作説明図、第3図は前部推進軸部と後部推進軸部
との回転数に差がある場合の中央差動装置の動作説明図
である。 第4図はこの発明の従来技術を示す四輪駆動車の動力伝
達系の概略構成図である。 図において、2は四輪駆動車、4は内燃機関、6は変速
機、8は前部差動装置、10は前部駆動車軸、12は前車
輪、14はトランスファ、16は推進軸、18は後部差動装
置、20は後部駆動車軸、22は後車輪、24は中央差動装
置、26はケーシング、28は中央差動機構、30はキャリ
ヤ、32は入力歯車、34は中間歯車、36は出力歯車、38は
差動制限機構、40は押圧部材、42は被押圧部材である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前車輪を駆動する前部駆動車軸と後車輪を
    駆動する後部駆動車軸とを推進軸により連絡して設けた
    四輪駆動車において、前記推進軸を慣性質量が略同等の
    前部推進軸部と後部推進軸部とに分割して設け、この前
    部推進軸部と後部推進軸部との一方から他方に回転方向
    を変換して駆動力を伝達する中央差動装置を前記前部推
    進軸部と後部推進軸部との間に設け、前記中央差動装置
    は前記前部推進軸部と後部推進軸部との差動を許容する
    中央差動機構を設けるとともに前記前部推進軸部と後部
    推進軸部との一定以上の差動を制限する差動制限機構を
    設けたことを特徴とする四輪駆動車。
JP63247647A 1988-09-30 1988-09-30 四輪駆動車 Expired - Lifetime JP2724569B2 (ja)

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JPH0295929A JPH0295929A (ja) 1990-04-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753492B2 (ja) * 1986-07-09 1995-06-07 いすゞ自動車株式会社 四輪駆動車のセンタデフロック装置
DE3701843C1 (de) * 1987-01-23 1988-09-08 Porsche Ag Antriebsstrang

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JPH0295929A (ja) 1990-04-06

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