JP2725308B2 - 4輪駆動車 - Google Patents

4輪駆動車

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JP2725308B2
JP2725308B2 JP63245308A JP24530888A JP2725308B2 JP 2725308 B2 JP2725308 B2 JP 2725308B2 JP 63245308 A JP63245308 A JP 63245308A JP 24530888 A JP24530888 A JP 24530888A JP 2725308 B2 JP2725308 B2 JP 2725308B2
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司 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は4輪駆動車に係り、特に中央差動機を有す
るフルタイム方式の4輪駆動車における駆動系のレイア
ウトの変更を行う4輪駆動車に関する。
[従来の技術] 4輪駆動車、特にフロント側に横置きエンジンを搭載
したフルタイム方式の4輪駆動車は、横置きエンジンか
らの駆動力を中央差動機から、フロント側第1差動機を
介して前輪に伝達させるとともに、推進軸とリヤ側第2
差動機とを介して後輪に伝達させている。
また、前記4輪駆動車としては、特開昭61−166729号
公報に開示されるものがある。この公報に開示される四
輪駆動車用動力伝達装置は、駆動トルクの分配比を、傘
歯車式差動機構を構成する両サイドギヤのギヤ比と遊星
歯車式差動機構を構成するサンギヤとリングギヤとのギ
ヤとに複数段に切換可能であるとともに、装置をコンパ
クトにしている。
更に、特開昭61−263839号公報に開示されるものがあ
る。この公報に開示される四輪駆動車は、動力伝達経路
内に遠心クラッチを介装し、装置の簡略化及び軽量化を
果たすとともに、遠心クラッチにより前後車輪の差動回
転による不都合を回避している。
更にまた、特開昭62−181916号公報に開示される車両
の後輪トルク配分制御装置というものもある。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、従来の4輪駆動車においては、第4図に示
す如く、前輪112a,112bを両端に装着した前輪終減速軸1
06にフロント側の第1差動機110と中央差動機122とこの
中央差動機122のビスカスカップリング140とが同一回動
中心…を有すべく配設され、後輪116a、116bを両端に装
着した後輪終減速軸108にリヤ側の第2差動機114が配設
されている。前記中央差動機122とリヤ側へ連絡する推
進軸120間にはトランスファ118が介設されている。
このため、前記フルタイム方式の4輪駆動車におい
て、前後の重量配分が良好に果たされず、トランスファ
を設けることによってフロント側の重量が著しく大とな
り、操縦安定性が低下するという不都合がある。
また、前記トランスファを4輪駆動車のフロント側の
スペース的に不利な部位に配設することにより、マフラ
やオイルパン等の各種部品を配設した際に各性能が制約
され、充分に各種部品の性能を発揮させ得ず、実用上不
利であるという不都合がある。
[発明の目的] そこでこの発明の目的は、上述不都合を除去するため
に、4輪駆動車の前輪側にフロント側第1差動機を設け
るとともに後輪側にリヤ側第2差動機を設け、第1、第
2差動機を連絡する推進軸と第2差動機との間には、中
央差動機と差動制限装置として機能する遠心ブレーキと
を設け、前後輪の回転数に差がない場合に、中央差動機
の入力軸と出力軸とを逆回転させ、且つ前後輪の回転数
に差がある場合に、中央差動機のキャリヤを回転させて
出力軸の逆回転数を小とし差動させ、差動が大きくなっ
た際に、遠心ブレーキを作動させ、前後の重量配分を良
好とすることができ、操縦安定性を向上し得るととも
に、各種部品への性能上の制約がなく、実用上有利であ
り、しかもエンジンルームの設計においてコンパクトと
し得る4輪駆動車を実現するにある。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するためにこの発明は、横置きエンジ
ンをフロント側に搭載し前後輪を駆動する4輪駆動車に
おいて、前記前輪側にフロント側1差動機を設けるとと
もに後輪側にリヤ側第2差動機を設け、これら第1、第
2差動機を連絡する推進軸と前記第2差動機との間に
は、前記前後輪の回転数に差がない場合に入力軸と出力
軸とを逆回転させ且つ前記前後輪の回転数に差がある場
合にキャリヤを回転させて出力軸の逆回転数を小とし差
動させる中央差動機と、差動が大きくなった際に作動し
差動制限装置として機能する遠心ブレーキとを設けたこ
とを特徴とする。
[作用] 上述の如く構成したことにより、4輪駆動車の前後の
重量配分を良好とし、操縦安定性を向上させるととも
に、エンジンルームの設計においてコンパクトとしてい
る。
[実施例] 以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1〜3図はこの発明の実施例を示すものである。第
1図において、2はフルタイム方式の4輪駆動車、4は
横置きエンジン、6は前輪終減速軸、8は後輪終減速軸
である。
前記4輪駆動車2のフロント側に横置きエンジン4を
搭載し、この横置きエンジン4にフロント側の第1差動
機10を連絡して設けるとともに、この第1差動機10の回
動中心を前記前輪終減速軸6とする。この前輪終減速軸
6の両端に前輪12a、12bを設ける。
また、前記後輪終減速軸8に、この後輪終減速軸8を
回動中心とするリヤ側の第2差動機14を設けるととも
に、後輪終減速軸8の両端に後輪16a、16bを設ける。
前記第1差動機10によるトランスファ18を介して推進
軸20を連絡して設け、この推進軸20と前記第2差動機14
との間には中央差動機22と遠心ブレーキ24とを順次配設
する。
そして、前記中央差動機22には差動制限装置(LSD)
として前記遠心ブレーキ24を機能させるべく構成されて
いる。
前記中央差動機22について詳述すれば、第1〜3図に
示す如く、キャリヤ26に前記遠心ブレーキ24のアーム部
28を接続して設け、キャリヤ26と前記中央差動機22の入
力軸30とはインプットギヤ32とピニオンギヤ34とによっ
て連絡されるとともに、キャリヤ26と出力軸36とはピニ
オンギヤ34とアウトプットギヤ38とによって連絡されて
いる。
次に作用について説明する。
前記4輪駆動車2の横置きエンジン4を駆動させ、駆
動力を前後輪12a、12b、16a、16bに伝達される際に、前
後の回転数の差がない場合には、第2図に示す如く、イ
ンプットギヤ32がピニオンギヤ34を介してアウトプット
ギヤ38を逆回転させ、横置きエンジン4のトルクを後輪
16a、16bへ伝達させている。
また、前記前輪12a、12bがスリップして前後の回転数
の差がある場合には、第3図に示す如く、インプットギ
ヤ32がピニオンギヤ34を回転させつつ、キャリヤ26をも
回転させ、アウトプットギヤ38の逆回転数を小とし、差
動を許容している。
そしてこのとき、前後の差動が大きくなると、前記遠
心ブレーキ24の作用によってキャリヤ26の回転に制御が
かかり、遠心ブレーキ24が差動制御装置(LSD)として
機能し、エンジントルクを有効に後輪16a、16bに伝達さ
せる。
これにより、前記フルタイム方式の4輪駆動車におい
て、中央差動機22の配設位置の移動によって前後の重量
配分が是正され、操縦安定性を向上させることができ
る。
また、前記トランスファ18をたとえフロント側に配設
しても中央差動機22の配設位置を移動させたことによ
り、マフラやオイルパン等の各種部品を配設した際の各
性能の制約がなく、充分に各種部品の性能を発揮させ得
て、実用上有利である。
更に、前記4輪駆動車2のエンジンルームの設計にお
いては、中央差動機22の配設位置をフロント側からリヤ
側に移動させたことにより、エンジンルームをコンパク
トとすることができ、設計の容易化に寄与するものであ
る。
更にまた、前記中央差動機22と遠心ブレーキ24とによ
り、LSD効果を得ることができ、エンジントルクを有効
に伝達させることができる。
また、前記中央差動機22の入力軸30と出力軸36とを逆
回転させることにより、振動が打ち消され、あるいは低
減されることとなり、実用上有利である。
[発明の効果] 以上詳細に説明した如くこの発明によれば、4輪駆動
車の前輪側にフロント側第1差動機を設けるともに、後
輪側にリヤ側第2差動機を設け、第1、第2差動機を連
絡する推進軸と第2差動機との間には、前後輪の回転数
に差がない場合に入力軸と出力軸とを逆回転させ且つ前
後輪の回転数に差がある場合にキャリヤを回転させて出
力軸の逆回転数を小とし差動させる中央差動機と、差動
が大きくなった際に作動し差動制限装置として機能する
遠心ブレーキを設けたので、4輪駆動車における中央差
動機の配設位置の移動によって前後の重量配分が是正さ
れ、操縦安定性を向上させ得るとともに、マフラやオイ
ルパン等の各種部品を配設した際の各性能の制約がな
く、充分に各種部品の性能を発揮させ得て、実用上有利
である。また、前記4輪駆動車のエンジンルームの設計
において中央差動機の配設位置をフロント側からリヤ側
に移動させたことにより、エンジンルームをコンパクト
とし得て、設計の容易化に起用するものである。更に、
前記中央差動機と遠心ブレーキとにより、LSD効果を得
ることができ、エンジントルクを有効に伝達させること
ができる。更にまた、前記中央差動機の入力軸と出力軸
とを逆回転させることにより、振動が打ち消され、ある
いは低減されることとなり、実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はこの発明の実施例を示し、第1図は4輪駆
動車の概略平面図、第2図は4輪駆動車の前後の回転数
の差がない場合の中央差動機の概略拡大図、第3図は4
輪駆動車の前後の回転数の差がある場合の中央差動機の
概略拡大図である。 第4図はこの発明の従来技術を示す4輪駆動車の概略平
面図である。 図において、2は4輪駆動車、4は横置きエンジン、6
は前輪終減速軸、8は後輪終減速軸、10は第1差動機、
12a、12bは前輪、14は第2差動機、16a、16bは後輪、18
はトランスファ、20は推進軸、22は中央差動機、24は遠
心ブレーキ、26はキャリヤ、28はアーム部、30は入力
軸、32はインプットギヤ、34はピニオンギヤ、36は出力
軸、38はアウトプットギヤである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横置きエンジンをフロント側に搭載し前後
    輪を駆動する4輪駆動車において、前記前輪側にフロン
    ト側第1差動機を設けるとともに後輪側にリヤ側第2差
    動機を設け、これら第1、第2差動機を連絡する推進軸
    と前記第2差動機との間には、前記前後輪の回転数に差
    がない場合に入力軸と出力軸とを逆回転させ且つ前記前
    後輪の回転数に差がある場合にキャリヤを回転させて出
    力軸の逆回転数を小とし差動させる中央差動機と、差動
    が大きくなった際に作動し差動制限装置として機能する
    遠心ブレーキとを設けたことを特徴とする4輪駆動車。
JP63245308A 1988-09-29 1988-09-29 4輪駆動車 Expired - Lifetime JP2725308B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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