JP2578122B2 - 4輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

4輪駆動車の動力伝達装置

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JP2578122B2 JP62184198A JP18419887A JP2578122B2 JP 2578122 B2 JP2578122 B2 JP 2578122B2 JP 62184198 A JP62184198 A JP 62184198A JP 18419887 A JP18419887 A JP 18419887A JP 2578122 B2 JP2578122 B2 JP 2578122B2
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center differential
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、センターデファレンシャル装置(以下セン
ターデフという)を備えた4輪駆動車の動力伝達装置に
関するものである。
(従来の技術) 従来、4輪駆動車として、トランスミッションの出力
軸と略平行に前輪軸が配設され、該前輪軸にフロントデ
ファレンシャル装置(以下フロントデフという)が配設
され、さらに該フロントデフに隣接してセンターデフを
同軸上に備えたものは知られている(例えば特開昭56−
154328号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このような4輪駆動車において、前後輪の
回転数差に応じて、流体の粘性抵抗を利用してセンター
デフの差動制限を行う,ビスカスカップリングと差動機
構がドッキングしてビスカスリミテッドスリップデファ
レンシャル装置(以下ビスカスLSDという)を設けたい
という要求がある。
ところが、上述のビスカスLSDの如き差動制限装置を
設ける場合、センターデフに隣接して前輪軸上に作動制
限装置を設けることが考えられるが、そのようにする
と、作動制限装置を設けることによって前輪時(ドライ
ブシャフト)の長さが短かくなり、その結果、左右のド
ライブシャフト長が異なるか、あるいは左右のドライブ
シャフト長を等しくした場合は各ドライブシャフト長が
短かくなるという不都合が生じる。
また、上記のような差動制限装置をセンターデフに隣
接した前輪軸上に設けると、ドライブシャフトと一般的
に平行に設けられる後輪への出力軸(リヤ側駆動部材)
の配設及びその出力軸とセンターデフとの接続部位の構
造が複雑になり、その分、コンパクト化の要請に反した
り車体前後方向におけるレイアウトの自由度が制限を受
けたりする上、上記左右のドライブシャフト長について
の不都合が増大することになる。
本発明にかかる点に鑑みてなされたもので、レイアウ
ト性の向上を図りつつ、差動制限装置を前輪軸上に設け
てもドライブシャフトの長さを短かくすることなしに左
右のドライブシャフトを等長にし得る4輪駆動車の動力
伝達装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の解決手段は、車
体幅方向に配設されたトランスミッションの出力軸と略
平行に前輪軸が配設され、該前輪軸上にフロントデファ
レンシャル装置が配設された4輪駆動車を前提として、
上記フロントデファレンシャル装置を挟んで車体幅方向
一方側にプラネタリギヤ式センターデファレンシャル装
置を、他方側に該センターデファレンシャル装置の差動
制限を行う差動制限装置をそれぞれ上記前輪軸上に配設
する。そして、上記センターデファレンシャル装置を、
その3つの回転要素のうちの1つの部材に上記トランス
ミッションの出力が入力される一方、残りの2つの出力
部材の一方が上記フロントデファレンシャル装置のフロ
ントデファレンシャルケースに、他方が上記センターデ
ファレンシャル装置を挟んでフロントデファレンシャル
装置とは反対側においてリヤ側駆動部材にそれぞれ接続
されるように構成する。加えて、上記差動制限装置を、
上記センターデファレンシャル装置の3つの回転要素に
おける2つの部材間に設ける構成とするものである。
(作用) これにより、本発明では、差動制限装置がフロントデ
フを挟んでセンターデフとは反対側の前輪軸上に設けら
れているので、上記差動制限装置をセンターデフと同一
側に設ける場合に比べて、前輪軸上のドライブシャフト
の長さを長く確保することが可能となり、左右のドライ
ブシャフト長をほぼ等しくすることが可能になる。これ
により、この左右各ドライブシャフトのアンバランスに
起因するトルクステアーの防止が図られる。
加えて、前輪軸上に対し車体幅方向一側から順に、リ
ヤ側駆動部材への出力、センターデフ、フロントデフ、
差動制限装置と配設され、センターデフからリヤ側駆動
部材への出力がセンターデフを挟んでフロントデフとは
反対側において行われるようになっているため、センタ
ーデフとリヤ側駆動部材との接続部位には差動制限装置
等がなく、そのセンターデフとリヤ側駆動部材との接続
部位の構造を差動制限装置との取り合わせを考慮するこ
となく簡単なものとすることが可能になる。このため、
上記センターデフに接続された後輪へ駆動力を伝達する
ためのリヤ側駆動部材に対し必要以上の装置を設ける必
要がなく車体前後方向におけるレイアウト性を大幅に向
上させることが可能になる。
また、差動制限装置がセンターデフの3つの回転要素
における2つの部材間に設けられ、それらの回転数差に
よって差動制限装置が動作するようになっているので、
差動制限装置の性能が確実に発揮される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿って説明する。
4輪駆動車の動力伝達装置の全体構成を示す第1図に
おいて、1はエンジンで、そのクランク軸2が軸幅方向
に延びるように横向きに設置されている。また、上記ク
ランク軸2にクラッチ3を介して駆動される入力軸4
と、一端にドライブギヤ5を有する出力軸6と、両軸4,
6間に設けられた変速機構7とからなるトランスミッシ
ョン8も、上記入力軸4及び出力軸6が車幅方向に延び
るように横向きに配置されている。上記トランスミッシ
ョン8の出力軸6に設けられたドライブギヤ5が、セン
ターデフ9におけるリングギヤ10の外周に一体形成され
た大径の入力ギヤ11に噛合している。
このセンターデフ9は、上記リングギヤ10と、これに
同芯状のサンギヤ12と、上記リングギヤ10及びサンギヤ
12に噛合する複数のピニオン13と、該各ピニオン13をピ
ン14を介して担持するピニオンキャリア15とからなる遊
星歯車機構によって構成されている。
センターデフ9の車幅方向一側方(図面上、右方)の
前輪軸上には、フロントデフケース16と、該フロントデ
フケース16に両端部が支持されて径方向に延びるピン17
に回転自在に嵌合された一対のピニオン18,18と、両ピ
ニオン18,18に噛合する左右一対の傘歯車19,19とから構
成されるフロントデフ20が配置されている。フロントデ
フ20における上記傘歯車19,19には、左右方向に延びる
左前輪軸21及び右前輪軸22が夫々結合され、左前輪軸21
は上記センターデフ9の中心部を貫通して、左前輪23に
至り、また、右前輪軸22は右前輪24に至る。
センターデフ9におけるピニオンキャリア15と、その
側方に位置するフロントデフ20におけるフロントデフケ
ース16とは一体化され、小型化が図られている。
また、前輪軸22上にはフロントデフ20を挟んでセンタ
ーデフ9とは反対側に差動制限装置であるビスカスLSD3
1が配設され、かつ該ビスカスLSD31はトランスファケー
ス32の外側に配置されている。
上記ビスカスLSD31は、上記センターデフ9のピニオ
ンキャリア15と一体化されたフロントデフ20のフロント
デフケース16と、センターデフ9のリングギヤ10とを接
続するように設けられており、それらの間の回転数差に
よって動作するようになっている。
一方、上記センターデフ9におけるサンギヤ12には、
その左側、すなわち、車幅方向に対しセンターデフ9を
挟んでフロントデフ20とは反対側にギヤ41が一体形成さ
れるとともに、上記センターデフ9やフロントデフ20の
軸芯から一定の間隔を隔てて中間軸39(リヤ側駆動部
材)が平行に配設されている。そして、該中間軸39に一
体形成されたギヤ40が上記ギヤ41に噛合され、該中間軸
39には冠歯車よりなる出力ギヤ46が設けられ、該出力ギ
ヤ46に車体前後方向に延びる推進軸47に一体に設けられ
た傘歯車48が噛合されている。この推進軸47は、リヤデ
フ49に至り、該リヤデフ49から左右に延びる左後輪軸50
と右後輪軸51を介して左右の後輪52,53を駆動する。
上記のように構成すれば、ビスカスLSD31を、フロン
トデフ20を挟んでセンターデフ9とは反対側の前輪軸上
に設けているので、センターデフ9と同一側に設ける場
合に比べて、左前輪軸21上のドライブシャフトの長さを
長く確保することが可能となり、左右の各ドライブシャ
フト長をほぼ等しくできる。これにより、左右の各ドラ
イブシャフト長のアンバランスに起因するトルクステア
ーを防止することができる。
また、センターデフ9の一回転要素であるサンギヤ12
から中間軸39への出力を、車幅方向に対しセンターデフ
9を挟んでフロントデフ20とは反対側、すなわち、フロ
ントデフ20やビスカスLSD31の存在しない側で行ってい
るため、上記センターデフ9から後輪52,53側に駆動力
を伝達するための接続部材の構造を、上記の存在を考慮
することなく単にギヤ40,41を介して上記サンギヤ12と
中間軸39とを接続するという簡単なものにすることがで
きる。これにより、センターデフとリヤ側との接続部位
のコンパクト化、車体前後方向におけるレイアウトの自
由度の向上を図り得る。
さらに、フロントデフ20のフロントデフケース16とセ
ンターデフ9のリングギヤ10との間に、ビスカスLSD31
が位置し、それらの回転数差によってビスカスLSD31が
動作するようになっているので、フロントデフ20の左右
何れか一方の出力とトランスミッション8の出力との回
転数差に応じてトルクを発生することとなり、ビスカス
LSD31の性能が確実に発揮される。
加えて、ビスカスLSD31はトランスファケース32の外
側に位置しているので、デッドスペースを有効に利用し
て、ビスカスLSD31の容量を大きく確保できるととも
に、トランスファケース32と別体であるため、エンジン
の仕様に応じてビスカスLSD31の容量を選択して組付け
ることができる。
なお、上記実施例では、フロントデフケース16を、ピ
ニオン13(プラネタリギヤ)に連結するようにいている
が、もう一方の出力部であるサンギヤ12に連結するよう
にしてもよい。
(発明の効果) 本発明は上記のように構成したから、車体前後方向に
おけるレイアウト性の向上を図りながら、差動制限装置
を前輪軸上に配置しても前輪軸上のドライブシャフトの
長さを長く確保して左右の各ドライブシャフト長が等し
く設定でき、左右の各ドライブシャフト長のアンバラン
スに起因するトルクステアーを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は4輪駆動
車の動力伝達装置の全体構成図、第2図は同要部構成図
である。 1……エンジン、6……出力軸、8……トランスミッシ
ョン、9……センターデフ、10……リングギヤ、12……
サンギヤ、13……ピニオン、16……フロントデフケー
ス、20……フロントデフ、21,22……前輪軸、31……ビ
スカスLSD(差動制限装置)、39……中間軸(リヤ側駆
動部材)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車幅方向に配設されたトランスミッション
    の出力軸と略平行に前輪軸が配設され、該前輪軸上にフ
    ロントデファレンシャル装置が配設された4輪駆動車に
    おいて、 上記フロントデファレンシャル装置を挟んで車幅方向一
    方側にプラネタリギヤ式センターデファレンシャル装置
    が、他方側に該センターデファレンシャル装置の差動制
    限を行う差動制限装置がそれぞれ上記前輪軸上に配設さ
    れており、 上記センターデファレンシャル装置は、その3つの回転
    要素のうちの1つの部材に上記トランスミッションの出
    力が入力される一方、残りの2つの出力部材の一方が上
    記フロントデファレンシャル装置のフロントデファレン
    シャルケースに、他方が上記センターデファレンシャル
    装置を挟んでフロントデファレンシャル装置とは反対側
    においてリヤ側駆動部材にそれぞれ接続されるように構
    成されており、 上記差動制限装置は、上記センターデファレンシャル装
    置の3つの回転要素における2つの部材間に設けられて
    いることを特徴とする4輪駆動車の動力伝達装置。
JP62184198A 1987-07-22 1987-07-22 4輪駆動車の動力伝達装置 Expired - Lifetime JP2578122B2 (ja)

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JPS60236839A (ja) * 1984-05-08 1985-11-25 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置
AT384283B (de) * 1984-08-30 1987-10-27 Steyr Daimler Puch Ag Antriebsanordnung fuer kraftfahrzeuge mit zwei triebachsen

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