JPH0568765U - アンチスキッドブレーキ装置 - Google Patents

アンチスキッドブレーキ装置

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JPH0568765U
JPH0568765U JP973092U JP973092U JPH0568765U JP H0568765 U JPH0568765 U JP H0568765U JP 973092 U JP973092 U JP 973092U JP 973092 U JP973092 U JP 973092U JP H0568765 U JPH0568765 U JP H0568765U
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JP
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cylinder
wheel
wheel cylinder
piston
master cylinder
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JP973092U
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Inventor
剛 渕田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキ液圧制御回路のレイアウトの簡素化
とコストダウンを図る。 【構成】 主ブレーキ回路1に設けた流量制御弁20
は、シリンダ本体21と、シリンダ本体21に配設され
たピストン22と、ピストン22の移動により流量制御
作動される弁部40とを備えている。ピストン22の一
側部とシリンダ本体21との間にマスターシリンダ3側
の液圧が導入されるマスターシリンダ液室24を隔成す
る一方、ピストン22の他側部とシリンダ本体21との
間に左輪側ホイールシリンダ4Aの液圧が導入されるホ
イールシリンダ液室25と右輪側ホイールシリンダ4B
の液圧が導入されるホイールシリンダ液室26とを隔成
して、これら2つのホイールシリンダ液室25,26に
臨むピストン22の各受圧面積を同一にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車等の車両に用いられるブレーキ液還流式のアンチスキッドブレ ーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブレーキ液還流式のアンチスキッドブレーキ装置は各種知られているが、中で も、実開平3−2870号公報に示されているように、マスターシリンダからホ イールシリンダへブレーキ液を供給する主ブレーキ回路の途中に、マスターシリ ンダ側液圧とホイールシリンダ側液圧との差圧が設定値に達するまでは流路を開 放し、アンチスキッド制御時に該差圧が設定値以上になると流路を絞る流量制御 弁を設けて、アンチスキッド制御時にホイールシリンダ側液圧の上昇勾配を抑制 する緩増圧特性が得られて、液圧を適正値に制御しようとしたものが知られてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
流量制御弁は前述のように、アンチスキッド制御時にマスターシリンダ側液圧 とホイールシリンダ液圧との差圧を感知して流量制御作動するため、リヤ側,フ ロント側の各左右輪のホイールシリンダの液圧制御を適正に行わせるためには、 各ホイールシリンダ用として計4つの流量制御弁が必要となって、レイアウト的 に、およびコスト的に非常に不利となってしまう。
【0004】 そこで、本考案はアンチスキッド制御時にフロント側,リヤ側の何れも一つの 流量制御弁で左右輪のホイールシリンダを適正に液圧制御することができて、レ イアウトを簡単化することができると共にコストダウンに大きく寄与することが できるアンチスキッドブレーキ装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 通常ブレーキ時にマスターシリンダからホイールシリンダにブレーキ液を供給 する主ブレーキ回路と、アンチスキッド制御時に前記ホイールシリンダから主ブ レーキ回路側にブレーキ液を加圧,還流させる還流回路とを備えると共に、前記 主ブレーキ回路にマスターシリンダ側液圧とホイールシリンダ側液圧との差圧に 応じて作動し、該差圧が設定値に達するまでは流路を開放し、該差圧が設定値以 上になると流路を絞る流量制御弁を設けた構造であって、前記流量制御弁は、シ リンダ本体と、シリンダ本体に配設されたピストンと、該ピストンの移動により 流量制御作動される弁部とを備え、かつ、ピストンの一側部とシリンダ本体との 間にマスターシリンダ側の液圧が導入されるマスターシリンダ液室を隔成する一 方、ピストンの他側部とシリンダ本体との間に左輪側ホイールシリンダ,右輪側 ホイールシリンダの各液圧が個別に導入される2つのホイールシリンダ液室を隔 成し、これら2つのホイールシリンダ液室に臨むピストンの各受圧面積を同一に してある。
【0006】
【作用】
通常ブレーキ時に流量制御弁のマスターシリンダ液室にマスターシリンダ側液 圧が作用し、2つのホイールシリンダ液室には左右のホイールシリンダ液圧が個 別に作用するが、マスターシリンダ液室と、これら2つのホイールシリンダ液室 との差圧が設定値未満のため、弁部は流路を開放状態のままとし、マスターシリ ンダからのブレーキ液がホイールシリンダへ供給される。
【0007】 アンチスキッド制御時に、左右のホイールシリンダが共に減圧されると、マス ターシリンダ液室と、2つのホイールシリンダ液室との差圧が設定値以上となっ て、ピストンがホイールシリンダ液室側に移動して弁部が流路を絞る方向に作動 し、オリフィス効果を生じる。
【0008】 このアンチスキッド制御時に、左右何れか一方のホイールシリンダが減圧され 、他方のホイールシリンダが増圧又は液圧保持された場合でも、2つのホイール シリンダ液室に臨むピストンの各受圧面積を同一にしてあるため、マスターシリ ンダ液室との差圧が設定値未満になることはなく、ピストンのホイールシリンダ 液室側の移動位置を保持して弁部の流路を絞ったままとし、オリフィス効果を持 続する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を後輪側のブレーキ液回路を例に採って、図面と共に 詳述する。
【0010】 図1において、1は通常ブレーキ時にブレーキペダル2の踏み込み量に応じて 液圧を発生するマスターシリンダ3から左右のホイールシリンダ4A,4Bにブ レーキ液を供給する主ブレーキ回路、5はアンチスキッド制御時にホイールシリ ンダ4A,4Bのブレーキ液を主ブレーキ回路1に還流させる還流回路で、これ ら主ブレーキ回路1と還流回路5はマスターシリンダ3とホイールシリンダ4A ,4Bとの間に並列に接続してある。
【0011】 6A,6Bは主ブレーキ回路1に配設した左輪用,右輪用の各液圧制御弁とし ての常開型のインレットバルブ、7A,7Bは還流回路5に配設した左輪用,右 輪用の各液圧制御弁としての常閉型のアウトレットバルブで、これらインレット バルブ6A,6Bおよびアウトレットバルブ7A,7Bは、何れも図外のコント ロールユニットからの制御信号により、車輪のスキッド状態に応じて開閉制御さ れる。
【0012】 還流回路5にはアウトレットバルブ7A,7Bの排出側にリザーバ8と液圧ポ ンプ9とがこの順に配設されていると共に、液圧ポンプ9の吐出側の通路にダン パ室10が配設され、ホイールシリンダ4A,4Bからアウトレットバルブ7A ,7Bを介して排出されたブレーキ液はこのダンパ室10を通り、主ブレーキ回 路1側に還流するようにしてある。
【0013】 そして、主ブレーキ回路1と還流回路5との合流部11と、インレットバルブ 6A,6Bの通路分岐部13との間に流量制御弁20を配設してある。
【0014】 この実施例にあっては、ブレーキ解除時にホイールシリンダ4A,4Bからブ レーキ液をマスターシリンダ3へ戻すチェック弁12A,12Bをインレットバ ルブ6A,6Bと並列に設けているが、このチェック弁12A,12Bは、イン レットバルブ6A,6Bと流量制御弁20をバイパスして設けるようにしてもよ い。
【0015】 21は流量制御弁20のシリンダ本体で、該シリンダ本体21内には一側の開 口端部からピストン22,液室隔成部材23を順次挿入,配置して、マスターシ リンダ液室24と、2つのホイールシリンダ液室25,26を隔成してある。
【0016】 ピストン22はその一端部にマスターシリンダ液室24に臨む第1受圧面27 を形成してある一方、他端部側は有段成形してホイールシリンダ液室25に臨む 第2受圧面28と、ホイールシリンダ液室26に臨む第3受圧面29とを備えて いる。第1受圧面27にはその中心部からピン状に突出成形されて、後述する弁 部40の弁体43を作動するプッシュロッド22aを形成してある。
【0017】 また、このピストン22は第3受圧面29に形成したスプリングシート22b と、ホイールシリンダ液室26の端壁との間に弾装したスプリング30により一 方向に付勢してある。
【0018】 前記第2受圧面28と第3受圧面29との受圧面積は同一にしてあり、また、 第1受圧面27の受圧面積は第2受圧面28,第3受圧面29の総合受圧面積と 同一にしてある。
【0019】 マスターシリンダ液室24には、2つのポート31,32を形成してあり、ポ ート31をマスターシリンダ3側に連絡すると共に、ポート32を分岐部13側 に連絡して、マスターシリンダ3側からのブレーキ液をこのマスターシリンダ液 室24を経由してホイールシリンダ4A,4Bへ供給するようにしてある。
【0020】 ホイールシリンダ液室25は、ポート33を形成して、このポート33を右輪 側のホイールシリンダ4Bに連絡し、該ホイールシリンダ4Bの液圧が導入され るようにしてある。
【0021】 ホイールシリンダ液室26はポート34を形成して、このポート34を左輪側 のホイールシリンダ4Aに連絡し、該ホイールシリンダ4Aの液圧が導入される ようにしてある。
【0022】 そして、前記マスターシリンダ液室24に、ポート31とポート32との中間 部に弁部40を配設してある。
【0023】 弁部40は、着座面に弁体着座時に流路を絞るオリフィス溝42を形成した弁 座41と、スプリング44により弁座41に着座する方向に付勢された球状の弁 体43とを備え、前記弁座41をピストン22のプッシュロッド22aの先端部 を囲繞する位置に配置して、通常状態にあっては弁体43がプッシュロッド22 a端面に弾接して弁座41から離間し、流路を開放し得るようにしてある。
【0024】 図中45はピストン22,液室隔成部材23の各周側に装着したシール部材、 46はシリンダ本体21の開口端部に螺装したナットを示す。
【0025】 次に以上の実施例装置の作用について説明する。
【0026】 通常ブレーキ時は、ブレーキペダル2の踏み込み量に応じてマスターシリンダ 3で発生した液圧がマスターシリンダ液室24に作用するが、ホイールシリンダ 4A,4Bのブレーキ液は還流回路5側に排出されないため、該マスターシリン ダ液室24と、ホイールシリンダ液室25,26との差圧が設定値以上になるこ とはなく、従って、弁部40は流路を開放状態のままとし、マスターシリンダ3 からのブレーキ液を該マスターシリンダ液室24および開状態にあるインレット バルブ6A,6Bを経由して左右のホイールシリンダ4A,4Bへ供給し、これ らホイールシリンダ4A,4Bの内圧を上昇させて速やかな制動応答性が得られ る。
【0027】 アンチスキッド制御時に、アウトレットバルブ7A,7Bが開弁すると共に液 圧ポンプ9が稼動し、ホイールシリンダ4A,4B内のブレーキ液が還流回路5 に排出されて、これらホイールシリンダ4A,4Bが減圧されることにより、マ スターシリンダ液室24と、ホイールシリンダ液室25,26との差圧が設定値 以上になると、ピストン22がスプリング30のばね力に抗してホイールシリン ダ液室26側に移動し、該ピストン22のプッシュロッド22a端が弁部40の 弁体43から離間するようになる。これにより、弁体43はスプリング44のば ね力により弁座41に着座し、流路をオリフィス溝42の開溝面積に絞ってオリ フィス効果を発揮し、ホイールシリンダ4A,4Bの緩増圧特性を得ることがで きる。
【0028】 このアンチスキッド制御時に、左右ホイールシリンダ4A,4Bの何れか一方 が減圧され、他方が再増圧又は液圧保持されるような場合でも、ホイールシリン ダ液室25,26に臨むピストン22の第2受圧面28および第3受圧面29の 受圧面積を同一にしてあるので、これらホイールシリンダ液室25,26の何れ かが減圧されることによって、マスターシリンダ液室24との差圧が設定値未満 になることはなく、従って、ピストン22のホイールシリンダ液室26側の移動 位置を保持して弁部40の流路を絞ったままとし、所定のオリフィス効果を持続 することができる。
【0029】 なお、前記実施例ではマスターシリンダ液室24にピストン22のプッシュロ ッド22aで流路制御される弁部40を構成しているが、弁部40はこの他、マ スターシリンダ液室24をホイールシリンダ液室25,26と同様に密封し、ピ ストン22の移動により開放流路と絞り流路とを切り換えるスプール弁構造とす ることもできる。
【0030】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、主ブレーキ回路に配設した流量制御弁は、アン チスキッド制御時に左右輪のホイールシリンダの液圧変化が逆位相となった場合 でも、弁部の流路を絞って所定のオリフィス効果を発生させることができるため 、フロント側,リヤ側の何れも一つの流量制御弁で左右輪のホイールシリンダを 適正に液圧制御することができ、仍って、部品点数を少なくできてその分レイア ウトを簡単にすることができ、かつ、コストダウンを図ることもできるという実 用上多大な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すブレーキ系統図。
【図2】同実施例の弁部の略示的断面図。
【符号の説明】
1…主ブレーキ回路、2…ブレーキペダル、3…マスタ
ーシリンダ、4A…左輪側ホイールシリンダ、4B…右
輪側ホイールシリンダ、5…還流回路、20…流量制御
弁、21…シリンダ本体、22…ピストン、24…マス
ターシリンダ液室、25…ホイールシリンダ液室(右輪
側)、26…ホイールシリンダ液室(左輪側)、40…
弁部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常ブレーキ時にマスターシリンダから
    ホイールシリンダにブレーキ液を供給する主ブレーキ回
    路と、アンチスキッド制御時に前記ホイールシリンダか
    ら主ブレーキ回路側にブレーキ液を加圧,還流させる還
    流回路とを備えると共に、前記主ブレーキ回路にマスタ
    ーシリンダ側液圧とホイールシリンダ側液圧との差圧に
    応じて作動し、該差圧が設定値に達するまでは流路を開
    放し、該差圧が設定値以上になると流路を絞る流量制御
    弁を設けた構造であって、前記流量制御弁は、シリンダ
    本体と、シリンダ本体に配設されたピストンと、該ピス
    トンの移動により流量制御作動される弁部とを備え、か
    つ、ピストンの一側部とシリンダ本体との間にマスター
    シリンダ側の液圧が導入されるマスターシリンダ液室を
    隔成する一方、ピストンの他側部とシリンダ本体との間
    に左輪側ホイールシリンダ,右輪側ホイールシリンダの
    各液圧が個別に導入される2つのホイールシリンダ液室
    を隔成し、これら2つのホイールシリンダ液室に臨むピ
    ストンの各受圧面積を同一にしたことを特徴とするアン
    チスキッドブレーキ装置。
JP973092U 1992-02-28 1992-02-28 アンチスキッドブレーキ装置 Pending JPH0568765U (ja)

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