JPH0568482B2 - - Google Patents

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JPH0568482B2
JPH0568482B2 JP59055139A JP5513984A JPH0568482B2 JP H0568482 B2 JPH0568482 B2 JP H0568482B2 JP 59055139 A JP59055139 A JP 59055139A JP 5513984 A JP5513984 A JP 5513984A JP H0568482 B2 JPH0568482 B2 JP H0568482B2
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vinyl chloride
resin particles
chloride resin
extrusion
productivity
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Kazumasa Yamane
Shozo Masakuni
Hiromitsu Tachibana
Tatsuo Hasue
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野] 本発明は異方向2軸押出機を用いたばあい押出
加工生産性がとくにすぐれる押出加工用塩化ビニ
ル系樹脂粒子に関する。さらに詳しくは、異方向
2軸押出機を用いて押出加工によつて、パイプ、
波板、シート、フイルム、2次成形用ペレツトな
どを製造する際に、平均粒子径が150μm以上であ
り、空隙量が0.15c.c./g以上である塩化ビニル系
樹脂粒子を使用することにより、機械的物性など
の品質を損うことなく、押出加工生産性を著しく
高めることに関する。 [従来技術] 塩化ビニル系樹脂は安価であり、種々の機械的
物性にすぐれているため硬質、半硬質、軟質の分
野において多量に使用されている。またその加工
方法も押出成形、射出成形、ブロー成形、カレン
ダー成形など各種の方法が開発されている。 しかるに近年、省エネルギーの観点から、塩化
ビニルコンパウンドを製造する際に従来より温度
を低くする、いわゆるコールドブレンド法が採用
されるようになつてきている。このため従来のホ
ツトブレンド法と比較してコンパウンドの嵩比重
が低くなり、押出成形において吐出量が大幅に低
下し、押出加工生産性が極端に低下するという問
題が顕在化してきている。 従来から押出加工生産性を向上させるために
は、特開昭51−21671号、特公昭51−21670号の各
公報に記載されているように、塩化ビニル系樹脂
の嵩比重をあげる技術や特公昭50−26519号公報
に記載されているように、粉体の流動性を向上さ
せる技術が知られている。しかしながら、単に嵩
比重をあげただけでは吐出量があがり、押出加工
生産性は向上するが、物性とくに伸び率、シヤル
ピー衝撃強度などが低下し、実用的でない。また
特開昭52−5399号公報に記載されているように、
粉体流動性を向上させる目的で特殊な分散剤を使
用する技術、特公昭52−32770号公報に記載され
ているようにポリオキシエチレンソルビタンモノ
アルキルエステルを重合中に添加する技術が開示
されている。しかしながらこのような技術は粉体
流動性の改良が不充分であるばかりでなく、塩化
ビニル系樹脂の熱安定性が損われるなどの欠点が
ある。 [発明の目的] 本発明者らは上記のごとき実情に鑑み、塩化ビ
ニル系樹脂の押出加工生産性、とくに異方向2軸
押出機を用いたばあいの押出加工生産性を向上さ
せるべく、塩化ビニル系樹脂の粉体特性と押出加
工生産性の関係について鋭意検討を重ねた結果、
本発明を完成した。 [発明の構成] すなわち本発明は、平均粒子径が、150μm以上
であり、かつ空隙量が0.15c.c./g以上であること
を特徴とする異方向2軸押出加工用塩化ビニル系
樹脂粒子に関する。 なお本発明にいう平均粒子径とは、42メツシ
ユ、60メツシユ、80メツシユ、100メツシユ、120
メツシユ、150メツシユ、200メツシユの標準篩を
使用し、JIS Z 8801に準拠して、累積分布から
求めた値である。また空隙量とは、塩化ビニル系
樹脂粒子内に存在する空隙の平均口径が5.9〜
0.17μmの空隙の全容量を水銀圧入法ポロシメー
ターにより求めた値である。 [発明の実施態様] 本発明にいう塩化ビニル系樹脂粒子とは、樹脂
成分中に、塩化ビニルモノマー単位を60重量%以
上含有する樹脂粒子であり、たとえばポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニ
ル−プロピレン共重合体などの塩化ビニルとオレ
フイン類との共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−ステアリン酸ビニル共重
合体などの塩化ビニルとビニルエステル類との共
重合体、塩化ビニル−メチルビニルエーテルなど
の塩化ビニルとビニルエーテル類との共重合体、
塩化ビニル−ブチルアクリレート共重合体、塩化
ビニル−エチルアクリレート共重合体などの塩化
ビニルとアクリル酸エステルとの共重合体、塩化
ビニル−エチルメタクリレート共重合体、塩化ビ
ニル−エチルメタクリレート共重合体などの塩化
ビニルとメタクリル酸エステルとの共重合体など
の粒子を含む概念である。 本発明に用いる塩化ビニル系樹脂粒子の平均粒
子径は150μm以上に限定される。平均粒子径が
150μm未満になると押出加工生産性が低下し、好
ましくない。しかしながら、平均粒子径を大きく
する際、懸濁重合においては異常重合がおこりや
すくなるため、平均粒子径は150〜250μmである
ことが好ましい。 本発明の塩化ビニル系樹脂粒子の空隙量は0.15
c.c./g以上に限定される。該空隙量が0.15c.c./g
未満になると塩化ビニル系樹脂粒子のゲル化性が
わるくなり、物性低下をきたし、好ましくない。
該空隙量が0.19c.c./g以上で、かつ嵩比重が
0.54g/c.c.以上であるばあいには、平均粒子径に
基づく異方向2軸押出機を用いたばあいの押出加
工生産性向上効果に加えて、嵩比重に基づく押出
加工生産性向上効果を加味でき、しかも成形品物
性は従来品と同様の物性を維持できるという効果
がえられ、とくに望ましい。 本発明の塩化ビニル系樹脂粒子を使用すると異
方向2軸押出機を用いたばあいの押出加工生産性
が大幅に向上する理由は明らかではないが、平均
粒子径が大きくなることによつて粉体流動性が向
上し、単位時間当りに押出機内に充填される樹脂
粒子量が増加したからであると考えられる。 本発明の塩化ビニル系樹脂粒子は、懸濁重合に
より製造するのが好ましい。すなわち水性媒体中
に分散剤、開始剤、その他の添加剤を添加後、系
内を脱気し、塩化ビニルモノマーを所定量仕込
み、所定温度で重合させることによりえられる。
この際使用する分散剤にはとくに限定はないが、
部分鹸化ポリ酢酸ビニルを用いることが好まし
く、鹸化度が65〜90%であることが好ましい。ま
た使用する開始剤にもとくに限定はないが、ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネート、アゾビス
イソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリルなどを用いることが好
ましい。その他の添加剤たとえば分散助剤、抗酸
化剤、重合安定化助剤、連鎖移動剤、スケール防
止剤などの添加剤は、適宜その目的に応じて自由
に添加しうる。また塩化ビニルと共重合しうる単
量体、たとえばエチレン、プロピレン、酢酸ビニ
ル、ブチルアクリレートなどを少量塩化ビニルに
添加して重合させてもよい。 本発明の塩化ビニル系樹脂粒子は、塩化ビニル
系樹脂粒子100部(重量部、以下同様)に対して
可塑剤が60部以下使用される半硬質または硬質分
野の押出分野において使用される。すなわち該塩
化ビニル系樹脂粒子に可塑剤、安定剤、滑剤、充
填剤、顔料、加工助剤、発泡剤などの添加剤また
は本発明の塩化ビニル系樹脂粒子以外の通常の塩
化ビニル系樹脂粒子などを配合して使用される。
この配合物は80℃以下の温度でコールドブレンド
して使用すると、異方向2軸押出機を用いたばあ
いの押出加工生産性をあげる効果はとくに著しい
が、ホツトブレンドをすると、効果は小さくなる
ものの、従来の塩化ビニル系樹脂粒子と比較して
良好な押出加工生産性を示すことはいうまでもな
い。 上述の説明では本発明の塩化ビニル系樹脂粒子
の主目的である異方向2軸押出機を用いたばあい
の押出加工生産性、すなわち単位時間当りに押出
される樹脂量の向上を主に述べてきたが、これ以
外の利点として、静電気をおびることが少なく取
扱いが容易であること、粉体流動性が向上するた
め、袋に充填する際の充填速度が速くなることな
どの利点をあげることができる。 本発明は、従来平均粒子径が大きいとゲル化性
がわるく、パイプ、シート、フイルムなどの押出
成形品の物性低下が著しいとして、また表面にフ
イツシユ・アイ(FE)が残るとして廃棄されて
きた150μm以上の平均粒子径を持つ塩化ビニル系
樹脂粒子に、0.15c.c./g以上の空隙量を持たせる
ことによりこれらの欠点を改良し、しかも異方向
2軸押出機を用いたばあいの押出加工生産性が大
幅に向上するという事実を発見したことに基づく
ものである。 つぎに実施例を示して本発明の塩化ビニル系樹
脂粒子をさらに詳しく述べるが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。 実施例 1 200の攪拌機付ステンレス製重合器にイオン
交換水120部、鹸化度78%の部分鹸化度ポリ酢酸
ビニル0.04部、2−エチルヘキシルパーオキシジ
カーボネート0.04部、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.006部、チオ酢酸0.003部を仕込み、缶内を20
mmHgになるまで脱気したのち塩化ビニルモノマ
ー100部を仕込み、攪拌しながら56.5℃に昇温し
てこの温度で重合を開始した。缶内の圧力が定圧
より1Kg/cm2−G降下した時点で冷却を開始し、
同時に未反応モノマーを回収した。えられたスラ
リーを脱水乾燥して第3表に示す特性を有する塩
化ビニル樹脂粒子をえた。 えられた樹脂粒子を第1表に示す配合処方にて
配合したのち、300ヘンシエルミキサーを用い
て低速にて攪拌し、樹脂温度が50℃に到達した時
点で内容物を払出し、えられたコンパウンドを、
第2表に示す様な押出条件にて、直径80mmの異方
向2軸押出機(シンシナテイーミラクロン社製、
A2/80)を使用してJIS K 6741−1984 硬質
塩化ビニル管規格VP−75のパイプを成形し、こ
の際の押出加工生産性を評価した。その結果を第
3表に示す。 えられたVP−75のパイプを用いて下記方法に
より成形品物性を測定した。その結果を第3表に
示す。 (抗張力および伸び率) JIS K 6721に準拠してVP−75のパイプより
試験片を切削加工にてえ、試験温度23℃、引張速
度10mm/分で測定する。 (シヤルピー衝撃強度) JIS K 7111に準拠してVP−75のパイプより
JIS 1号試験片を切削加工にてえ、23℃にて測定
した。なおノツチはR=0.75mmのVノツチとし
た。 なお各塩化ビニル樹脂粒子の特性値は下記の測
定法によつて測定した。 (平均粒子径) JIS Z 8801に定められた標準篩(42メツシ
ユ、60メツシユ、80メツシユ、100メツシユ、120
メツシユ、150メツシユ、200メツシユ)を使用
し、累積局線から測定する。 (空隙量) アミンコ社(AMINCO CO.LTD.)製「ポロ
シメータ」を使用し、塩化ビニル樹脂粒子約0.2g
を精秤し、ペネストロメータ中に入れ、このペネ
ストロメータを減圧ユニツト内にセツトして
0.1Torr以下に減圧したのち大気圧に戻すと同時
に、ペネストロメータ内に水銀を充満させ、塩化
ビニル樹脂粒子間隔を水銀で満たす。そののちペ
ネストロメータをイソプロパノールを充満させた
加圧ユニツト内にセツトして、徐々に圧力を加え
てペネストロメータの目盛りと圧力との関係を求
め、空隙量を求め、1gの塩化ビニル樹脂粒子当
りに換算してc.c./gで表示する。 (嵩比重) JIS K 6721に準拠し、東洋精機(株)の嵩比重測
定器を使用して嵩比重を測定し、g/100c.c.で表
示する。 (粘度平均重合度) JIS K 6721に準拠して測定する。 また押出加工生産性はつぎのようにして評価し
た。 (押出加工生産性) パイプ成形を行なつた際に、5分間に押出され
るパイプの重量を測定し、これを12倍して1時間
当りの吐出量を求め、この吐出量を押出加工生産
性のパラメータとして表示する。
【表】
【表】 実施例 2 チオ酢酸0.003部を2−メルカプトエタノール
0.003部に変更した以外は、実施例1と同様にし
て第3表に示す特性を有する塩化ビニル樹脂粒子
をえた。えられた樹脂粒子を用いて実施例1と同
様にして、押出加工生産性および成形品物性を測
定した。それらの結果を第3表に示す。 実施例 3 2−メルカプトエタノールの添加量を0.0035部
に変更した以外は、実施例2と同様にして第3表
に示す特性を有する塩化ビニル樹脂粒子をえた。
えられた樹脂粒子を用いて実施例1と同様にして
押出加工生産性および成形品特性を測定した。そ
れらの結果を第3表に示す。 実施例 4 2−メルカプトエタノールの添加量を、0.0045
部に変更した以外は、実施例2と同様にして第3
表に示す特性を有する塩化ビニル樹脂粒子をえ
た。えられた樹脂粒子を用いて実施例1と同様に
して押出加工生産性および成形品物性を測定し
た。それらの結果を第3表に示す。 実施例 5 実施例2と同様にして重合を開始し、所定温度
到達後4.5時間を経過した時点で冷却し、モノマ
ーの回収を行ない、以後実施例2と同様にして第
3表に示す特性を有する塩化ビニル樹脂粒子をえ
た。えられた樹脂粒子を用いて実施例1と同様に
して押出加工生産性および成形品物性を測定し
た。それらの結果を第3表に示す。 実施例 6 実施例2と同様にして重合を開始し、所定温度
到達後4.5時間に達した時点でさらに10部の塩化
ビニル樹脂モノマーを追加し、以後実施例2と同
様にして第3表に示す特性を有する塩化ビニル樹
脂粒子をえた。えられた樹脂粒子を用いて実施例
1と同様にして押出加工生産性および成形品物性
を測定した。それらの結果を第3表に示す。 実施例 7 実施例1において鹸化度78℃の部分鹸化ポリ酢
酸ビニルの添加量を0.02部に変更し、鹸化度90%
の部分鹸化ポリ酢酸ビニルを0.02部添加した以外
は、実施例1と同様にして重合を行ない、第3表
に示す特性を有する塩化ビニル樹脂粒子をえた。
えられた樹脂粒子を用いて実施例1と同様にして
押出加工生産性および成形品物性を測定した。そ
れらの結果を第3表に示す。 比較例 1 チオ酢酸0.003部を使用しない以外は実施例1
と同様にして、第3表に示す特性を有する塩化ビ
ニル樹脂粒子をえた。えられた樹脂粒子を用いて
実施例1と同様にして押出加工生産性および成形
品物性を測定した。それらの結果を第3表に示
す。 比較例 2 実施例3と同様にして重合を開始し、所定温度
到達後4.5時間を経過した時点でさらに30部の塩
化ビニル樹脂モノマーを追加し、以後実施例3と
同様にして第3表に示す特性を有する塩化ビニル
樹脂粒子をえた。えられた樹脂粒子を用いて実施
例1と同様にして押出加工生産性および成形品物
性を測定した。それらの結果を第3表に示す。
【表】 第3表からつぎのようなことがわかる。 (1) 比較例1に示すように、平均粒子径が150μm
未満(135μm)で空隙量が0.15c.c./g以上
(0.21c.c./g)の塩化ビニル樹脂粒子を用いる
と、成形品物性は良好であるが、押出加工生産
性が大幅に劣る。 (2) 比較例2に示すように、平均粒子径が150μm
以上(175μm)で空隙量が0.15c.c./g未満
(0.14c.c./g)の塩化ビニル樹脂粒子を用いる
と、押出加工生産性は良好であるが、成形品物
性が大幅に劣る。 (3) 実施例1〜7に示すように、平均粒子径が
150μm以上(162〜210μm)で空隙量が0.15
c.c./g以上(0.18〜0.31c.c./g)の塩化ビニル
樹脂粒子を用いると、成形品物性および押出加
工生産性が良好となる。すなわち比較例1より
大巾に押出加工生産性がすぐれ、かつ比較例2
より成形品物性が大巾にすぐれている。 (4) 実施例1〜4に示すように、平均粒子径が
150μm以上(162〜210μm)で空隙量が0.19
c.c./g以上(0.21〜0.23c.c./g)で、かつ嵩比
重が0.54c.c./g以上(0.554〜0.562c.c./g)の
塩化ビニル樹脂粒子を用いるばあいには押出加
工生産性および成形品物性が、にずれも高水準
でバランスがとれて良好となる。 実施例 8 実施例1でえられた塩化ビニル樹脂粒子を第4
表に示す配合組成にて配合し、300ヘンシエル
ミキサーを用いて高速攪拌し、樹脂温度が130℃
に到達した時点で内容物をクーリングミキサーに
移送し、樹脂温度50℃まで冷却してコンパウンド
をえた。 えられたコンパウンドを実施例1で用いた異方
向2軸押出機を用いて第5表に示す押出条件に
て、厚さ0.5mmのTダイシートを成形して、下記
方法によりシート物性を測定した。また成形時の
押出加工生産性を測定した。それらの結果を第6
表に示す。 (抗張力および伸び率) えられた厚さ0.5mmのTダイシートを185℃にて
15分間加熱プレス成形し、厚さ1.2mmのプレスシ
ートをえ、これから JIS 1号ダンベルを打抜
き、測定温度23℃、引張速度10mm/分で測定。 (シヤルピー衝撃強度) えられた厚さ0.5mmのTダイシートを、185℃に
て15分間加熱プレス成形し、厚さ5mmのプレス板
をえ、これかりJIS K 7111に準拠して試験片を
切削加工にてえ、23℃にて測定。なおノツチはR
=0.75mmのVノツチとした。 また押出加工生産性はつぎのようにして評価し
た。 (押出加工生産性) Tダイシート成形の際に5分間に押出されるシ
ートの重量を測定し、これを12倍して1時間当り
の吐出量を求め、この吐出量を押出加工生産性の
パラメータとして表示。
【表】
【表】 なお第4表中のポリエチレンワツクス(617A)
はアライドケミカル社製の低分子量ポリエチレ
ン、MBS樹脂(B−22)は鐘淵化学工業(株)製の
カネエースB−22、加工助剤(PA−20)は鐘淵
化学工業(株)製のカネエースPA−20である。 実施例9〜14および比較例3〜4 実施例2〜7および比較例1,2でえられた塩
化ビニル樹脂粒子をそれぞれ用いて実施例8と同
様にしてTダイシートを形成して、押出加工生産
性およびシート物性を測定した。それらの結果を
第6表に示す。
【表】 第6表からつぎのようなことがわかる。 (1) 比較例3に示すように、平均粒子径が150μm
未満(135μm)で空隙量が0.15c.c./g以上
(0.21c.c./g)の塩化ビニル樹脂粒子を用いる
と、シート成形品物性は良好であるが、押出加
工生産性が大幅に劣る。 (2) 比較例4に示すように、平均粒子径が150μm
以上(176μm)で空隙量が0.15c.c./g未満
(0.14c.c./g)の塩化ビニル樹脂粒子を用いる
と、押出加工生産性は良好であるが、シート物
性が大幅に劣る。 (3) 実施例8〜14に示すように、平均粒子径が
150μm以上(162〜210μm)で空隙量が0.15
c.c./g以上(0.18〜0.31c.c./g)の塩化ビニル
樹脂粒子を用いると、シート物性および押出加
工生産性が良好となる。すなわち比較例3より
大巾に押出加工生産性がすぐれ、かつ比較例4
よりシート物性が大巾にすぐれる。 (4) 実施例8〜11に示すように、平均粒子径が
150μm以上(162〜210μm)で空隙量が0.19
c.c./g以上(0.21〜0.23c.c./g)で、かつ嵩比
重が0.54g/c.c.以上(0.554〜0.562g/c.c.)の塩
化ビニル樹脂粒子を用いるばあいには、押出加
工生産性およびシート物性がいずれも高水準で
バランスがとれて良好となる。 [発明の効果] 本発明の異方向2軸押出加工用塩化ビニル系樹
脂粒子を用いることにより、コールドブレント法
によりブレンドしたコンパウンドを用いても、成
形品物性を従来(ホツトブレンド法によりえられ
たもの)並に維持しながら、押出加工生産性を大
巾に向上させることができるという顕著な効果が
えられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均粒子径が150μm以上であり、かつ空隙量
    が0.15c.c./g以上であることを特徴とする異方向
    2軸押出加工用塩化ビニル系樹脂粒子。 2 前記空隙量が0.10c.c./g以上であり、かつ嵩
    比重が0.54g/c.c.以上である特許請求の範囲第1
    項記載の異方向2軸押出加工用塩化ビニル系樹脂
    粒子。
JP59055139A 1984-03-21 1984-03-21 押出加工生産性にすぐれた塩化ビニル樹脂 Granted JPS60197706A (ja)

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