JPH056801B2 - - Google Patents
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- JPH056801B2 JPH056801B2 JP19509185A JP19509185A JPH056801B2 JP H056801 B2 JPH056801 B2 JP H056801B2 JP 19509185 A JP19509185 A JP 19509185A JP 19509185 A JP19509185 A JP 19509185A JP H056801 B2 JPH056801 B2 JP H056801B2
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Landscapes
- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明はマイクロ波スイツチ回路に関し、特
に広帯域にわたつて数十ワツト級以上の連続なマ
イクロ波電力を遮断する機能及び小電力を低損失
で伝送させる機能を持つピンダイオードスイツチ
回路に関するものである。
に広帯域にわたつて数十ワツト級以上の連続なマ
イクロ波電力を遮断する機能及び小電力を低損失
で伝送させる機能を持つピンダイオードスイツチ
回路に関するものである。
第9図及び第10図は例えばALPHA社の
Microwave Semiconductorsカタログの8.20頁か
ら8.30頁に示された従来のマイクロ波スイツチ回
路を示す断面側面図及び平面図であり、図におい
て、1は地導体、21,22はそれぞれ入力側、
出力側の基板、21a,22aは該基板上にプリ
ントされた不平衡型ストリツプ線路のパターンで
あり、その一端は金リボン31,32によつて、
ピンダイオード4の一方の電極と接続されてい
る。またピンダイオード4の他方の電極は地導体
1に半田付あるいはダイボンドされている。
Microwave Semiconductorsカタログの8.20頁か
ら8.30頁に示された従来のマイクロ波スイツチ回
路を示す断面側面図及び平面図であり、図におい
て、1は地導体、21,22はそれぞれ入力側、
出力側の基板、21a,22aは該基板上にプリ
ントされた不平衡型ストリツプ線路のパターンで
あり、その一端は金リボン31,32によつて、
ピンダイオード4の一方の電極と接続されてい
る。またピンダイオード4の他方の電極は地導体
1に半田付あるいはダイボンドされている。
パターン21a,22aのもう一端はそれぞれ
入力側接栓51及び出力側接栓52と接続されて
いる。またピンダイオード4には切換動作を行な
わせるためにバイアス端子6からワイヤ7を介し
て直流電圧/電流が供給される。
入力側接栓51及び出力側接栓52と接続されて
いる。またピンダイオード4には切換動作を行な
わせるためにバイアス端子6からワイヤ7を介し
て直流電圧/電流が供給される。
また8は入力側接栓51の内導体とパターン2
1aとの接合部であり、機械的接触あるいは半田
付により電気的に接続される。
1aとの接合部であり、機械的接触あるいは半田
付により電気的に接続される。
次に動作について説明する。
ピンダオード4はその両電極間に逆電圧を加え
た場合は第11図に示すような等価回路となる。
第11図のRpは不平衡ストリツプ線路の特性イ
ンピーダンスR0(通常は50Ω)よりも十分大きい
ので入力電力P1(P1は小電力)はわずかな損
失を伴うだけでほとんどが出力側に透過するよう
にほぼ完全整合を取ることが可能である。
た場合は第11図に示すような等価回路となる。
第11図のRpは不平衡ストリツプ線路の特性イ
ンピーダンスR0(通常は50Ω)よりも十分大きい
ので入力電力P1(P1は小電力)はわずかな損
失を伴うだけでほとんどが出力側に透過するよう
にほぼ完全整合を取ることが可能である。
またピンダイオード4の両電極間に順電流を流
した場合はその等価回路は第12図のようにな
る。第12図中のRsは上記特性インピーダンス
R0(=50Ω)よりも十分小さいので入力電力P2
(P2は大電力)はピンダイオード4ほとんど消
費されず、大部分が再び入力側に反射される。
した場合はその等価回路は第12図のようにな
る。第12図中のRsは上記特性インピーダンス
R0(=50Ω)よりも十分小さいので入力電力P2
(P2は大電力)はピンダイオード4ほとんど消
費されず、大部分が再び入力側に反射される。
この状態は第13図に示すように伝送線路(不
平衡ストリツプ線路)内に定在波が乗つた状態で
あり、ほぼ全反射、即ち反射係数の絶対値|P|
を|P|=1と仮定すると、線路上の電流絶対値
の最大値は負荷が特性インピーダンスR0で整合
している状態における電流値|I0|の1+|P|
倍、即ち2倍になる。線路で消費される電力Wは
パターンを形成する導体及び基板を形成する誘電
体固有の性質に起因するもの、及び接合部での接
触状態に起因するものがあり、これを抵抗値Rで
代表したもの及び流れる電流|I|を用いて W=|I|2R ……(1) で表わされる。よつて第12図に示す完全反射の
状態では完全整合の場合に比して消費電力が22=
4倍となる部位ができる。(1)式のRは上記したよ
うに接合部での接触状態にも起因するので、接続
部8のように完全な接触状態を実現することが本
質的に難しい部位ではRが大きくなることにより
消費電力が増し、発熱量も大きくなる。ここでス
イツチ回路の使用周波数帯域が広帯域な場合に
は、この部分が第13図に示すように例えば周波
数f3において電流定在波の最大位置に当たること
になり、この場合には集中的に大きな発熱を生じ
ることになる。接触が不完全な部位はこのように
消費電力が大きいばかりではなく、発生した熱を
伝導によつて逃がすための作用も劣る部位となる
ので発熱はさらに増幅される傾向を併せ持つこと
が多い。
平衡ストリツプ線路)内に定在波が乗つた状態で
あり、ほぼ全反射、即ち反射係数の絶対値|P|
を|P|=1と仮定すると、線路上の電流絶対値
の最大値は負荷が特性インピーダンスR0で整合
している状態における電流値|I0|の1+|P|
倍、即ち2倍になる。線路で消費される電力Wは
パターンを形成する導体及び基板を形成する誘電
体固有の性質に起因するもの、及び接合部での接
触状態に起因するものがあり、これを抵抗値Rで
代表したもの及び流れる電流|I|を用いて W=|I|2R ……(1) で表わされる。よつて第12図に示す完全反射の
状態では完全整合の場合に比して消費電力が22=
4倍となる部位ができる。(1)式のRは上記したよ
うに接合部での接触状態にも起因するので、接続
部8のように完全な接触状態を実現することが本
質的に難しい部位ではRが大きくなることにより
消費電力が増し、発熱量も大きくなる。ここでス
イツチ回路の使用周波数帯域が広帯域な場合に
は、この部分が第13図に示すように例えば周波
数f3において電流定在波の最大位置に当たること
になり、この場合には集中的に大きな発熱を生じ
ることになる。接触が不完全な部位はこのように
消費電力が大きいばかりではなく、発生した熱を
伝導によつて逃がすための作用も劣る部位となる
ので発熱はさらに増幅される傾向を併せ持つこと
が多い。
従来のマイクロ波スイツチ回路は以上のように
構成されているので、大電力を反射した場合に、
発生する定在波により接栓と不平衡ストリツプ線
路との接続部で生じる発熱が大きくなり、この部
分が熱破壊を起こす可能性が大きいという問題点
があつた。
構成されているので、大電力を反射した場合に、
発生する定在波により接栓と不平衡ストリツプ線
路との接続部で生じる発熱が大きくなり、この部
分が熱破壊を起こす可能性が大きいという問題点
があつた。
この発明は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、大電力を反射しても熱破壊を
起こしにくいマイクロ波スイツチ回路を提供する
ことを目的とする。
になされたもので、大電力を反射しても熱破壊を
起こしにくいマイクロ波スイツチ回路を提供する
ことを目的とする。
この発明に係るマイクロ波スイツチ回路は、従
来の不平衡ストリツプ線路構成のスイツチ部を2
個使用し、それぞれの入力端、出力端に平衡型ス
トリツプ線路構成の3dBハイブリツトを接栓を介
することなく直接接続するとともに、スイツチ部
内のピンダイオードの位置を平衡型ストリツプ線
路と不平衡型ストリツプ線路との変換部から、使
用上限周波数における不平衡型ストリツプ線路内
波長の約4分の1のところに設定するようにした
ものである。
来の不平衡ストリツプ線路構成のスイツチ部を2
個使用し、それぞれの入力端、出力端に平衡型ス
トリツプ線路構成の3dBハイブリツトを接栓を介
することなく直接接続するとともに、スイツチ部
内のピンダイオードの位置を平衡型ストリツプ線
路と不平衡型ストリツプ線路との変換部から、使
用上限周波数における不平衡型ストリツプ線路内
波長の約4分の1のところに設定するようにした
ものである。
この発明においては、スイツチ回路部のピンダ
イオードが順バイアス時に反射された大電力は、
入力された側の3dBハイブリツト方向に反射さ
れ、該反射波は該3dBハイブリツトの入力端子と
は異なるアイソレーシヨン端子に合成されるよう
に作動するから、入力端子及びアイソレーシヨン
端子の接栓部分は定在波が乗つていない線路上の
点となる。
イオードが順バイアス時に反射された大電力は、
入力された側の3dBハイブリツト方向に反射さ
れ、該反射波は該3dBハイブリツトの入力端子と
は異なるアイソレーシヨン端子に合成されるよう
に作動するから、入力端子及びアイソレーシヨン
端子の接栓部分は定在波が乗つていない線路上の
点となる。
また接栓とストリツプ線路との接栓部に次いで
熱的条件が悪いと考えられる平衡型ストリツプ線
路と不平衡型ストリツプ線路との接続部において
は、ピンダイオードが平衡型ストリツプ線路と不
平衡型ストリツプ線路との接続部から、使用上限
周波数における不平衡型ストリツプ線路内波長の
約4分の1付近の位置に設置されているから、該
接続部での電波定在波の振幅は最低となる。
熱的条件が悪いと考えられる平衡型ストリツプ線
路と不平衡型ストリツプ線路との接続部において
は、ピンダイオードが平衡型ストリツプ線路と不
平衡型ストリツプ線路との接続部から、使用上限
周波数における不平衡型ストリツプ線路内波長の
約4分の1付近の位置に設置されているから、該
接続部での電波定在波の振幅は最低となる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例によるマイクロ波ス
イツチ回路の横断面図及びA−Aの位置で見た平
面図、第2図はその外観図、第3図は本実施例の
機能を説明するための系統図である。
イツチ回路の横断面図及びA−Aの位置で見た平
面図、第2図はその外観図、第3図は本実施例の
機能を説明するための系統図である。
図において、1は地導体、1a,1bは平衡型
ストリツプ線路の上部地導体、21,22は平衡
型ストリツプ線路部、不平衡型ストリツプ線路部
共有の基板、23,24は平衡型ストリツプ線路
部の中間層基板、25,26は平衡型ストリツプ
線路部の上部基板、21a,21bは基板21上
にプリントされたパターン、22a,22bは基
板22上にプリントされたパターン、23a,2
3bは基板23の上下にプリントされたパター
ン、24a,24bは基板24の上下にプリント
されたパターンである。31,32,33,34
は金リボンであり、パターン21a及び22aと
ピンダイオード41との接続及びパターン21b
及び22bとピンダイオード42との接続に用い
られる。51は入力側接栓、52は出力側接栓、
53は入力側アイソレーシヨン端子接栓、54は
出力側アイソレーシヨン端子接栓である。61,
62はバイアス端子であり、ここからワイヤ7
1,72を介してそれぞれピンダイオード41,
42に直流電圧/電流が供給される。
ストリツプ線路の上部地導体、21,22は平衡
型ストリツプ線路部、不平衡型ストリツプ線路部
共有の基板、23,24は平衡型ストリツプ線路
部の中間層基板、25,26は平衡型ストリツプ
線路部の上部基板、21a,21bは基板21上
にプリントされたパターン、22a,22bは基
板22上にプリントされたパターン、23a,2
3bは基板23の上下にプリントされたパター
ン、24a,24bは基板24の上下にプリント
されたパターンである。31,32,33,34
は金リボンであり、パターン21a及び22aと
ピンダイオード41との接続及びパターン21b
及び22bとピンダイオード42との接続に用い
られる。51は入力側接栓、52は出力側接栓、
53は入力側アイソレーシヨン端子接栓、54は
出力側アイソレーシヨン端子接栓である。61,
62はバイアス端子であり、ここからワイヤ7
1,72を介してそれぞれピンダイオード41,
42に直流電圧/電流が供給される。
81,82,83,84はそれぞれ接栓51の
内導体とパターン23aとの接続部、接栓52の
内導体とパターン24bとの接続部、接栓53の
内導体とパターン23bとの接続部、接栓54の
内導体とパターン24aとの接続部である。9
1,92,93,94はそれぞれパターン23b
とパターン21aが銅箔101を介して接続され
た接続部、パターン23aとパターン21bとが
銅箔102を介して接続された接続部、パターン
22aとパターン24bが銅箔103を介して接
続された接続部、パターン22bとパターン24
aとが銅箔104を介して接続された接続部であ
り、このうち接続部91及び92とピンダイオー
ド41,42との間の距離は、使用周波数帯域中
の上限周波数における不平衡ストリツプ線路内波
長の約4分の1のところに設定される。入力側ア
イソレーシヨン端子接栓53にはケーブル11を
介して大電力用無反射終端12が接続され、出力
側アイソレーシヨン端子接栓54には直接小電力
用無反射終端13が接続される。
内導体とパターン23aとの接続部、接栓52の
内導体とパターン24bとの接続部、接栓53の
内導体とパターン23bとの接続部、接栓54の
内導体とパターン24aとの接続部である。9
1,92,93,94はそれぞれパターン23b
とパターン21aが銅箔101を介して接続され
た接続部、パターン23aとパターン21bとが
銅箔102を介して接続された接続部、パターン
22aとパターン24bが銅箔103を介して接
続された接続部、パターン22bとパターン24
aとが銅箔104を介して接続された接続部であ
り、このうち接続部91及び92とピンダイオー
ド41,42との間の距離は、使用周波数帯域中
の上限周波数における不平衡ストリツプ線路内波
長の約4分の1のところに設定される。入力側ア
イソレーシヨン端子接栓53にはケーブル11を
介して大電力用無反射終端12が接続され、出力
側アイソレーシヨン端子接栓54には直接小電力
用無反射終端13が接続される。
本実施例は以上の細部部品より構成されるが、
第3図に示すように入力側3dBハイブリツド部1
4、スイツチ部15及び出力側3dBハイブリツド
部16に機能上大別できる。
第3図に示すように入力側3dBハイブリツド部1
4、スイツチ部15及び出力側3dBハイブリツド
部16に機能上大別できる。
次に動作について説明する。
従来例と同様に、ピンダイオード41及び42
に逆電圧を加えた場合には入力側接栓51から印
加された小レベルのマイクロ波信号は入力側3dB
ハイブリツト部14内で等振幅で90°位相差のつ
いた2信号に分配された接続部91及び92に現
れる。この部分で平衡型ストリツプ線路の上部地
導体1aの構造により平衡不平衡変換が効率良く
行われ、スイツチ部15に信号が入力される。ピ
ンダイオード41,42は閉状態であるから信号
は低損失で接続部93及び94に到達するが、こ
こでも平衡型ストリツプ線路の上部地導体1bの
構造により平衡不平衡変換が効率良く行われるの
で、信号は出力側3dBハイブリツド部16に入
る。ここでの振幅、位相は入力側3dBハイブリツ
ド部14を出た時の状態が保たれていれば2分割
された信号は出力側3dBハイブリツト部16で再
び合成されて出力端子52に現れ、出力側アイソ
レーシヨン端子54では微小レベルの信号しか検
出されない。
に逆電圧を加えた場合には入力側接栓51から印
加された小レベルのマイクロ波信号は入力側3dB
ハイブリツト部14内で等振幅で90°位相差のつ
いた2信号に分配された接続部91及び92に現
れる。この部分で平衡型ストリツプ線路の上部地
導体1aの構造により平衡不平衡変換が効率良く
行われ、スイツチ部15に信号が入力される。ピ
ンダイオード41,42は閉状態であるから信号
は低損失で接続部93及び94に到達するが、こ
こでも平衡型ストリツプ線路の上部地導体1bの
構造により平衡不平衡変換が効率良く行われるの
で、信号は出力側3dBハイブリツド部16に入
る。ここでの振幅、位相は入力側3dBハイブリツ
ド部14を出た時の状態が保たれていれば2分割
された信号は出力側3dBハイブリツト部16で再
び合成されて出力端子52に現れ、出力側アイソ
レーシヨン端子54では微小レベルの信号しか検
出されない。
次にピンダイオード41及び42に順電流を流
した場合には、入力側接栓51から印加され入力
側3dBハイブリツト部14で分配され、接続部9
1及び92を通つてピンダイオード41及び42
のところに現れた大電力信号はここで反射され再
び接続部91及び92を通つて入力側3dBハイブ
リツド部14に入り込む。ピンダイオード41及
び42における反射係数の位相、振幅が等しけれ
ば、この反射波は入力側3dBハイブリツド部14
で合成されて入力側アイソレーシヨン端子53に
現れ、入力側接栓51には微小レベルの信号しか
戻らない。従つて接続部81及び83は共に定在
波の存在しない伝送線路上の点となるため、電流
は時間平均されたものとなり、この部分に流れる
電流が倍増されることはなく、発熱量は整合線路
における発熱量と同等に保たれ、完全整合を取る
ことにより発熱量は従来のスイツチ回路中で発生
する最大量の4分の1程度に抑制され、熱破壊の
可能性は大幅に低減する。
した場合には、入力側接栓51から印加され入力
側3dBハイブリツト部14で分配され、接続部9
1及び92を通つてピンダイオード41及び42
のところに現れた大電力信号はここで反射され再
び接続部91及び92を通つて入力側3dBハイブ
リツド部14に入り込む。ピンダイオード41及
び42における反射係数の位相、振幅が等しけれ
ば、この反射波は入力側3dBハイブリツド部14
で合成されて入力側アイソレーシヨン端子53に
現れ、入力側接栓51には微小レベルの信号しか
戻らない。従つて接続部81及び83は共に定在
波の存在しない伝送線路上の点となるため、電流
は時間平均されたものとなり、この部分に流れる
電流が倍増されることはなく、発熱量は整合線路
における発熱量と同等に保たれ、完全整合を取る
ことにより発熱量は従来のスイツチ回路中で発生
する最大量の4分の1程度に抑制され、熱破壊の
可能性は大幅に低減する。
一方接続部91及び接続部92の部分は入射波
と反射波が同時に存在する定在波線路上の点とな
るが、この点とピンダイオード41及び42との
距離は使用上限周波数においては不平衡ストリツ
プ線路内波長の4分の1に設定されており、この
ため、接続部91及び92は電波定在波の振幅が
最小値(≒0)となる点に相当することになる。
と反射波が同時に存在する定在波線路上の点とな
るが、この点とピンダイオード41及び42との
距離は使用上限周波数においては不平衡ストリツ
プ線路内波長の4分の1に設定されており、この
ため、接続部91及び92は電波定在波の振幅が
最小値(≒0)となる点に相当することになる。
第4図からわかるようにその他の周波数におい
ては接続部91及び92は電流定在波の最小点か
らはずれるが、第5図に示すように電流消費をも
らす(1)式のRは周波数が低くなるに従つて小さく
なる一般的傾向を有すること、及び入力電力は入
力側3dBハイブリツド部14で分配されるので(1)
式のの値は分配前の1/2となることに起因して、
結果的に接続部91,92での消費電力の周波数
特性の傾向は、第6図に示すように従来のスイツ
チ回路と比較して平坦な特性となり、この部分で
の熱破壊の可能性は大幅に低減されることとな
る。なお接続部91,92においては平衡型スト
リツプ線路の基板のうち1枚を不平衡ストリツプ
線路の基板と共通化しているので、放熱性が改善
されており、これによつても熱破壊を防止でき
る。
ては接続部91及び92は電流定在波の最小点か
らはずれるが、第5図に示すように電流消費をも
らす(1)式のRは周波数が低くなるに従つて小さく
なる一般的傾向を有すること、及び入力電力は入
力側3dBハイブリツド部14で分配されるので(1)
式のの値は分配前の1/2となることに起因して、
結果的に接続部91,92での消費電力の周波数
特性の傾向は、第6図に示すように従来のスイツ
チ回路と比較して平坦な特性となり、この部分で
の熱破壊の可能性は大幅に低減されることとな
る。なお接続部91,92においては平衡型スト
リツプ線路の基板のうち1枚を不平衡ストリツプ
線路の基板と共通化しているので、放熱性が改善
されており、これによつても熱破壊を防止でき
る。
なお、上記実施例では不平衡ストリツプ線路1
系列についてピンダイオード1個を設けた構成に
ついて示したが、第7図にあるいは第8図に示す
ように複数個設けるようにしてもよく、上記実施
例と同様の効果を奏する。
系列についてピンダイオード1個を設けた構成に
ついて示したが、第7図にあるいは第8図に示す
ように複数個設けるようにしてもよく、上記実施
例と同様の効果を奏する。
以上のように、この発明に係るマイクロ波スイ
ツチ回路によれば、ピンダイオードによるスイツ
チ部の前後に電力分配/合成用の3dBハイブリツ
ド部を設けて、接栓とストリツプ線路との接続部
に定在波を重畳させないようにしたこと、さらに
スイツチ回路部のピンダイオードの位置を最適配
置としたことにより、小電力透過時の損失特性を
劣化させることなく大電力反射時の熱的破壊に対
する耐性を有した高性能スイツチ回路が得られる
効果がある。
ツチ回路によれば、ピンダイオードによるスイツ
チ部の前後に電力分配/合成用の3dBハイブリツ
ド部を設けて、接栓とストリツプ線路との接続部
に定在波を重畳させないようにしたこと、さらに
スイツチ回路部のピンダイオードの位置を最適配
置としたことにより、小電力透過時の損失特性を
劣化させることなく大電力反射時の熱的破壊に対
する耐性を有した高性能スイツチ回路が得られる
効果がある。
第1図はこの発明の一実施例によるマイクロ波
スイツチ回路を示す平面図及びA―A線断面図、
第2図はこの発明の一実施例によるマイクロ波ス
イツチ回路を示す外観図、第3図はこの発明の一
実施例によるスイツチ回路の機能を示す系統図、
第4図はこの発明の一実施例によるスイツチ回路
における線路上の電流定在波分布を示す図、第5
図はこの発明の一実施例によるスイツチ回路にお
ける平衡型ストリツプ線路と不平衡型ストリツプ
線路の接続部の電流値と抵抗値の周波数特性を示
す図、第6図はこの発明の一実施例によるスイツ
チ回路における平衡型ストリツプ線路と不平衡型
ストリツプ線路の接続部での消費電力の周波数特
性を示す図、第7図及び第8図はこの発明の他の
実施例によるスイツチ回路におけるピンダイオー
ドの配置を示す図、第9図は従来のマイクロ波ス
イツチ回路を示す平面図、第10図は従来のマイ
クロ波スイツチ回路を示す断面図、第11図は従
来のマイクロ波スイツチ回路においてピンダイオ
ードが透過状態にあるときの等価回路を示す図、
第12図は従来のスイツチ回路においてピンダイ
オードが反射状態にあるときの等価回路を示す
図、第13図は従来のスイツチ回路における線路
内の電流定在波振幅分布を示す図である。 図において、1は地導体、1a,1bは平衡型
ストリツプ線路の上部地導体、21,22,2
3,24,25,26は基板、21a,21b,
22a,22b,23a,24a,23b,24
b25aはパターン、31,32,33,34,
311,312,321,322,331,33
2,341,342は金ボタン、4,41,4
2,411,412,431,432はピンダイ
オード、51は入力側接栓、52は出力側接栓、
53は入力側アイソレーシヨン端子接栓、54は
出力側アイソレーシヨン端子接栓、6,61,6
2はバイアス端子、7,71,72はワイヤ、
8,81,82,83,84は接栓の内導体とパ
ターンとの接続部、91,92,93,94は平
衡型ストリツプ線路のパターンと不平衡型ストリ
ツプ線路のパターンとの接続部、101,10
2,103,104は銅箔、11はケーブル、1
2は大電力用無反射終端、14は入力側3dBハイ
ブリツド部、15はスイツチ部、16は出力側
3dBハイブリツド部である。なお図中同一符号は
同又は相当部分を示す。
スイツチ回路を示す平面図及びA―A線断面図、
第2図はこの発明の一実施例によるマイクロ波ス
イツチ回路を示す外観図、第3図はこの発明の一
実施例によるスイツチ回路の機能を示す系統図、
第4図はこの発明の一実施例によるスイツチ回路
における線路上の電流定在波分布を示す図、第5
図はこの発明の一実施例によるスイツチ回路にお
ける平衡型ストリツプ線路と不平衡型ストリツプ
線路の接続部の電流値と抵抗値の周波数特性を示
す図、第6図はこの発明の一実施例によるスイツ
チ回路における平衡型ストリツプ線路と不平衡型
ストリツプ線路の接続部での消費電力の周波数特
性を示す図、第7図及び第8図はこの発明の他の
実施例によるスイツチ回路におけるピンダイオー
ドの配置を示す図、第9図は従来のマイクロ波ス
イツチ回路を示す平面図、第10図は従来のマイ
クロ波スイツチ回路を示す断面図、第11図は従
来のマイクロ波スイツチ回路においてピンダイオ
ードが透過状態にあるときの等価回路を示す図、
第12図は従来のスイツチ回路においてピンダイ
オードが反射状態にあるときの等価回路を示す
図、第13図は従来のスイツチ回路における線路
内の電流定在波振幅分布を示す図である。 図において、1は地導体、1a,1bは平衡型
ストリツプ線路の上部地導体、21,22,2
3,24,25,26は基板、21a,21b,
22a,22b,23a,24a,23b,24
b25aはパターン、31,32,33,34,
311,312,321,322,331,33
2,341,342は金ボタン、4,41,4
2,411,412,431,432はピンダイ
オード、51は入力側接栓、52は出力側接栓、
53は入力側アイソレーシヨン端子接栓、54は
出力側アイソレーシヨン端子接栓、6,61,6
2はバイアス端子、7,71,72はワイヤ、
8,81,82,83,84は接栓の内導体とパ
ターンとの接続部、91,92,93,94は平
衡型ストリツプ線路のパターンと不平衡型ストリ
ツプ線路のパターンとの接続部、101,10
2,103,104は銅箔、11はケーブル、1
2は大電力用無反射終端、14は入力側3dBハイ
ブリツド部、15はスイツチ部、16は出力側
3dBハイブリツド部である。なお図中同一符号は
同又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 小電力のマイクロ波信号到来時にはこれを透
過し、大電力のマイクロ波信号到来時にはこれを
遮断するマイクロ波スイツチ回路において、 入力マイクロ波信号を2つの信号経路に分配す
る第1の3dBハイブリツドと、 一端が上記第1の3dBハイブリツトの出力部に
接続され、その使用帯域中の上限周波数における
上記不平衡ストリツプ線路内波長の約4分の1の
長さを有する2つの同一長さの第1の不平衡スト
リツプ線路と、 一端が上記第1の不平衡ストリツプ線路の他端
に接続され、各信号経路毎に1個もしくは相互に
平列になるように複数個設けられた、入出力の切
換を行なうためのピンダイオードと、 一端が上記ピンダイオードの他端に接続され
た、2つの同一長さの第2の不平衡ストリツプ線
路と、 上記第2の不平衡ストリツプ線路を介して伝達
された上記ピンダイオードの出力信号を合成して
出力する第2の3dBハイブリツドと、 上記第2の不平衡ストリツプ線路を介して上記
各ピンダイオードにそのオン、オフを制御するた
めのバイアスを印加するバイアス制御回路とを備
えたことを特徴とするマイクロ波スイツチ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19509185A JPS6256001A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | マイクロ波スイツチ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19509185A JPS6256001A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | マイクロ波スイツチ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6256001A JPS6256001A (ja) | 1987-03-11 |
JPH056801B2 true JPH056801B2 (ja) | 1993-01-27 |
Family
ID=16335383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19509185A Granted JPS6256001A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | マイクロ波スイツチ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6256001A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0295001A (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-05 | Mitsubishi Electric Corp | マイクロ波半導体スイッチ |
JPH02104001A (ja) * | 1988-10-12 | 1990-04-17 | Mitsubishi Electric Corp | 高周波トランジスタスイッチ |
-
1985
- 1985-09-04 JP JP19509185A patent/JPS6256001A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6256001A (ja) | 1987-03-11 |
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