JP2619097B2 - 結合器 - Google Patents
結合器Info
- Publication number
- JP2619097B2 JP2619097B2 JP2032962A JP3296290A JP2619097B2 JP 2619097 B2 JP2619097 B2 JP 2619097B2 JP 2032962 A JP2032962 A JP 2032962A JP 3296290 A JP3296290 A JP 3296290A JP 2619097 B2 JP2619097 B2 JP 2619097B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- finger
- strip line
- bridging
- strip
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Waveguides (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はマイクロ波集積回路に適し、小型で結合度
の高い耐電力性に優れたマイクロストリップ結合器に関
するものである。
の高い耐電力性に優れたマイクロストリップ結合器に関
するものである。
第5図は例えば特公昭59−6523号公報に示された従来
の結合器を示す図であり、1は裏面に接地導体2が形成
された誘電体基板である。第6図はその詳細図であり、
5a,5b,5c,5dはストリップ線路、3a,3bと4a,4b,4cは交互
に配列された指状片、6a,6b,7a,7bは指状片の先端を接
続する導体である。また指状片の導体はW、指状片の相
互の間隔はSとなるように配置されている。
の結合器を示す図であり、1は裏面に接地導体2が形成
された誘電体基板である。第6図はその詳細図であり、
5a,5b,5c,5dはストリップ線路、3a,3bと4a,4b,4cは交互
に配列された指状片、6a,6b,7a,7bは指状片の先端を接
続する導体である。また指状片の導体はW、指状片の相
互の間隔はSとなるように配置されている。
次に動作について説明する。
例えばストリップ線路5cを電磁波の入力端子とし、電
磁波を入力するとその一部は指状片4a,4b,4c及び7a,7b
を通り、ストリップ線路5dに出力される。また、入力さ
れた電磁波は交互にくし状に配置された指状片3a,3bに
電磁結合し、指状片3aからは導体6aを通り、3bからは直
接ストリップ線路5bに出力される。ここで、ストリップ
線路5aには理想的には電磁波は出力されないが、微少な
もれとなって出力される。ここで、誘電体基板に厚さ0.
635mmのアルミナ基板を使用した場合は、ストリップ線
路5a,5b,5c,5dは特性インピーダンスを50Ωとするため
に、幅は0.6mmに決定される。また指状片3a,3b,4a,4b,4
cの線路幅W=0.06mm,導体間隔S=0.04mmとなる。ま
た、長さlは使用される周波数の中心周波数の1/4波長
となっている。
磁波を入力するとその一部は指状片4a,4b,4c及び7a,7b
を通り、ストリップ線路5dに出力される。また、入力さ
れた電磁波は交互にくし状に配置された指状片3a,3bに
電磁結合し、指状片3aからは導体6aを通り、3bからは直
接ストリップ線路5bに出力される。ここで、ストリップ
線路5aには理想的には電磁波は出力されないが、微少な
もれとなって出力される。ここで、誘電体基板に厚さ0.
635mmのアルミナ基板を使用した場合は、ストリップ線
路5a,5b,5c,5dは特性インピーダンスを50Ωとするため
に、幅は0.6mmに決定される。また指状片3a,3b,4a,4b,4
cの線路幅W=0.06mm,導体間隔S=0.04mmとなる。ま
た、長さlは使用される周波数の中心周波数の1/4波長
となっている。
従来の結合器は以上のように構成されており、例えば
ストリップ線路5cから入力された電磁波は指状片4a,4b
に分かれ進行していくが、指状片4aを進行した電磁波は
導体7aを通り、指状片4bに一度合成され、再度導体7bを
通り、指状片4bと4cとに分かれて進行し、最後にストリ
ップ線路5dに出力されることとなる。この進行中に電磁
波の一部は指状片3a,3bに結合し、ストリップ線路5bに
出力され、結果的にはストリップ線路5dと5bに出力され
る結合器となるが、上記導体7aを通り、指状片4bに合成
された点8においては、電磁波の経由する線路が一系統
であり、かつ導体幅Wが細いために電磁波が集中し、大
電力の電磁波を入力した場合、この点8において、発熱
が大きくなり、焼損するという問題があった。
ストリップ線路5cから入力された電磁波は指状片4a,4b
に分かれ進行していくが、指状片4aを進行した電磁波は
導体7aを通り、指状片4bに一度合成され、再度導体7bを
通り、指状片4bと4cとに分かれて進行し、最後にストリ
ップ線路5dに出力されることとなる。この進行中に電磁
波の一部は指状片3a,3bに結合し、ストリップ線路5bに
出力され、結果的にはストリップ線路5dと5bに出力され
る結合器となるが、上記導体7aを通り、指状片4bに合成
された点8においては、電磁波の経由する線路が一系統
であり、かつ導体幅Wが細いために電磁波が集中し、大
電力の電磁波を入力した場合、この点8において、発熱
が大きくなり、焼損するという問題があった。
また本結合器においては、線x−xを対称軸とし、ス
トリップ線路5aまたは5cどちらからの入力に対しても使
用できるが、従来の結合器では5aから入力した場合、5a
から延びている指状片3aが一本であり、指状片3aのスト
リップ線路5aとの接続点付近及び導体6bの発熱が大きく
なり、焼損するという問題も発生した。
トリップ線路5aまたは5cどちらからの入力に対しても使
用できるが、従来の結合器では5aから入力した場合、5a
から延びている指状片3aが一本であり、指状片3aのスト
リップ線路5aとの接続点付近及び導体6bの発熱が大きく
なり、焼損するという問題も発生した。
この発明の上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、大電力の電磁波の入力に対しても焼損する
ことのない、耐電力性の優れた結合器を得ることを目的
とする。
れたもので、大電力の電磁波の入力に対しても焼損する
ことのない、耐電力性の優れた結合器を得ることを目的
とする。
この発明にかかる結合器は、裏面に接地導体が被着さ
れた誘電体基板(1)と、この誘電体基板の表面上に設
けられた、隣り合う第1及び第2のストリップ線路(5
a),(5d)と、上記第1及び第2のストリップ線路と
所定間隔を隔てて上記誘電体基板の表面に設けられた、
隣り合う第3及び第4のストリップ線路(5c),(5b)
と、上記第1のストリップ線路から分岐し、一方が上記
所定間隔の中央部から上記第4のストリップ線路の側に
延在し、他方が上記第4のストリップ線路の近傍まで延
在した第1の指状片(4a),(4b)と、上記第3のスト
リップ線路から分岐し、一方が上記第1の指状片(4
a),(4b)の間において上記第2のストリップ線路の
近傍まで延在し、他方が上記第2のストリップ線路に連
続する第2の指状片(3a),(3b)と、上記第4のスト
リップ線路から上記中央部の上記第1のストリップ線路
側に延在した第3の指状片(4c)と、上記第1の指状片
の一方の先端とその他方とを橋絡する第1の橋絡導体
(7a)と、上記第3の指状片の先端と上記第1の指状片
の他方とを橋絡する第2の橋絡導体(7b)と、上記第1
の指状片の他方の先端と、上記第4のストリップ線路と
を橋絡する第3の橋絡導体(6a)と、上記第2の指状片
の一方の先端と上記第2のストリップ線路とを橋絡する
第4の橋絡導体(6b)とを備えたものである。
れた誘電体基板(1)と、この誘電体基板の表面上に設
けられた、隣り合う第1及び第2のストリップ線路(5
a),(5d)と、上記第1及び第2のストリップ線路と
所定間隔を隔てて上記誘電体基板の表面に設けられた、
隣り合う第3及び第4のストリップ線路(5c),(5b)
と、上記第1のストリップ線路から分岐し、一方が上記
所定間隔の中央部から上記第4のストリップ線路の側に
延在し、他方が上記第4のストリップ線路の近傍まで延
在した第1の指状片(4a),(4b)と、上記第3のスト
リップ線路から分岐し、一方が上記第1の指状片(4
a),(4b)の間において上記第2のストリップ線路の
近傍まで延在し、他方が上記第2のストリップ線路に連
続する第2の指状片(3a),(3b)と、上記第4のスト
リップ線路から上記中央部の上記第1のストリップ線路
側に延在した第3の指状片(4c)と、上記第1の指状片
の一方の先端とその他方とを橋絡する第1の橋絡導体
(7a)と、上記第3の指状片の先端と上記第1の指状片
の他方とを橋絡する第2の橋絡導体(7b)と、上記第1
の指状片の他方の先端と、上記第4のストリップ線路と
を橋絡する第3の橋絡導体(6a)と、上記第2の指状片
の一方の先端と上記第2のストリップ線路とを橋絡する
第4の橋絡導体(6b)とを備えたものである。
また、裏面に接地導体が被着された誘電体基板(1)
と、該誘電体基板の表面上に設けられた、隣り合う第1
及び第2のストリップ線路(5a),(5b)と、これら第
1及び第2のストリップ線路と所定間隔を隔てて上記誘
電体基板の表面上に設けられた、隣り合う第3及び第4
のストリップ線路(5c),(5b)と、上記第1のストリ
ップ線路から分岐し、上記所定間隔の中央部まで延在す
る、一方及び他方の第1の指状片(4a),(4b)と、上
記第3のストリップ線路から分岐し、一方が上記第1の
指状片の間において上記第2のストリップ線路の近傍ま
で延在し、他方が上記第2のストリップ線路に連続する
第2の指状片(3a),(3b)と、これらの第2の指状片
の間において上記第4のストリップ線路の近傍から上記
中央部まで延在する第3の指状片(4b)と、上記第4の
ストリップ線路から上記中央部まで延在した第4の指状
片(4c)と、上記第1の指状片の一方の先端と上記第3
の指状片の上記中央部側とを橋絡する第1の橋絡導体
(7a)と、上記第1の指状片の他方の先端と上記第4の
指状片の先端とを橋絡する第2の橋絡導体(7b)と、上
記第2の指状片の一方の先端と上記第2のストリップ線
路とを橋絡する第3の橋絡導体(6b)と、上記第3の指
状片の上記第4のストリップ線路側と上記第4のストリ
ップ線路とを橋絡する第4の橋絡導体(6a)とを備えた
ものである。
と、該誘電体基板の表面上に設けられた、隣り合う第1
及び第2のストリップ線路(5a),(5b)と、これら第
1及び第2のストリップ線路と所定間隔を隔てて上記誘
電体基板の表面上に設けられた、隣り合う第3及び第4
のストリップ線路(5c),(5b)と、上記第1のストリ
ップ線路から分岐し、上記所定間隔の中央部まで延在す
る、一方及び他方の第1の指状片(4a),(4b)と、上
記第3のストリップ線路から分岐し、一方が上記第1の
指状片の間において上記第2のストリップ線路の近傍ま
で延在し、他方が上記第2のストリップ線路に連続する
第2の指状片(3a),(3b)と、これらの第2の指状片
の間において上記第4のストリップ線路の近傍から上記
中央部まで延在する第3の指状片(4b)と、上記第4の
ストリップ線路から上記中央部まで延在した第4の指状
片(4c)と、上記第1の指状片の一方の先端と上記第3
の指状片の上記中央部側とを橋絡する第1の橋絡導体
(7a)と、上記第1の指状片の他方の先端と上記第4の
指状片の先端とを橋絡する第2の橋絡導体(7b)と、上
記第2の指状片の一方の先端と上記第2のストリップ線
路とを橋絡する第3の橋絡導体(6b)と、上記第3の指
状片の上記第4のストリップ線路側と上記第4のストリ
ップ線路とを橋絡する第4の橋絡導体(6a)とを備えた
ものである。
この発明にかかる結合器は、さらに、入力に使用され
るストリップ線路からの指状片を多くし、出力に使用さ
れるストリップ線路からの指状片を少なくしたものであ
る。
るストリップ線路からの指状片を多くし、出力に使用さ
れるストリップ線路からの指状片を少なくしたものであ
る。
この発明においては、入力側のストリップ線路の指状
片をそれぞれ2本とするとともに、出力側の一方のスト
リップ線路の先端に設けられた指状片を、入力側の一方
の指状片と入力側の他方の指状片との再結合点よりも入
力側となる位置に橋絡導体を用いて接続し、電磁波の経
由する線路を2系統以上とするようにしたので、導体幅
の細い指状片の1点に電磁波が集中することがなく、2
本の指状片を分散して通ることになり、発熱が少なくな
るという作用を生じ、上記焼損するという問題点を解決
できることとなる。また、入力に使用されるストリップ
線路からの指状片を多くし、出力に使用されるストリッ
プ線路からの指状片を少なくすることにより、放熱のよ
い指状片に分散して電磁波が通り、発熱が少なくなる。
片をそれぞれ2本とするとともに、出力側の一方のスト
リップ線路の先端に設けられた指状片を、入力側の一方
の指状片と入力側の他方の指状片との再結合点よりも入
力側となる位置に橋絡導体を用いて接続し、電磁波の経
由する線路を2系統以上とするようにしたので、導体幅
の細い指状片の1点に電磁波が集中することがなく、2
本の指状片を分散して通ることになり、発熱が少なくな
るという作用を生じ、上記焼損するという問題点を解決
できることとなる。また、入力に使用されるストリップ
線路からの指状片を多くし、出力に使用されるストリッ
プ線路からの指状片を少なくすることにより、放熱のよ
い指状片に分散して電磁波が通り、発熱が少なくなる。
以下、この発明の一実施例を図について説明する。
第1図は本発明の一実施例による結合器を示し、図に
おいて、1は裏面に接地導体2が形成された誘電体基
板、5a,5b,5c,5dはストリップ線路、3a,3bと4a,4b,4cは
交互に配置された指状片、6a,6b,7a,7bは指状片の先端
を接続する導体(橋絡導体)である。
おいて、1は裏面に接地導体2が形成された誘電体基
板、5a,5b,5c,5dはストリップ線路、3a,3bと4a,4b,4cは
交互に配置された指状片、6a,6b,7a,7bは指状片の先端
を接続する導体(橋絡導体)である。
ここで、誘電体基板1を厚さ0.635mmのアルミナ基板
とした場合、5a,5b,5c,5dのストリップ線路は特性イン
ピーダンスを50Ωとするために幅は0.6mmになってい
る。また、指状片3a,3b,4a,4b,4cの線路幅W=0.06mm,
導体間隔S=0.04mmである。また長さlは使用される周
波数の中心周波数の1/4波長となっている。導体6a,6b,7
a,7bは一般にはφ25μmの金ワイヤを熱圧着することに
より成形されている。一般にこのようなマイクロ波集積
回路に使用されるマイクロストリップ結合器は既知の方
法、例えばエッチング等により形成されたものである。
とした場合、5a,5b,5c,5dのストリップ線路は特性イン
ピーダンスを50Ωとするために幅は0.6mmになってい
る。また、指状片3a,3b,4a,4b,4cの線路幅W=0.06mm,
導体間隔S=0.04mmである。また長さlは使用される周
波数の中心周波数の1/4波長となっている。導体6a,6b,7
a,7bは一般にはφ25μmの金ワイヤを熱圧着することに
より成形されている。一般にこのようなマイクロ波集積
回路に使用されるマイクロストリップ結合器は既知の方
法、例えばエッチング等により形成されたものである。
本実施例においては、ストリップ線路5aの指状片4aと
4bが結合される位置が、ストリップ線路5aとストリップ
線路5bが隔てて配置された間隔の中央部よりもストリッ
プ線路5b側で、かつ、ストリップ線路5bの指状片4cとス
トリップ線路5aの指状片4bとが結合される位置を、スト
リップ線路5aとストリップ線路5bが隔てて配置された間
隔の中央部よりもストリップ線路5a側となるように導体
7a,7bを配置している。かつ、入力された電磁波が出力
される2つのストリップ線路導体5b,5dからの指状片を
少なくし、電磁波の入力されるストリップ線路5cまたは
5a、および電磁波が出力されないストリップ線路導体5a
または5cからの指状片を多くしている。
4bが結合される位置が、ストリップ線路5aとストリップ
線路5bが隔てて配置された間隔の中央部よりもストリッ
プ線路5b側で、かつ、ストリップ線路5bの指状片4cとス
トリップ線路5aの指状片4bとが結合される位置を、スト
リップ線路5aとストリップ線路5bが隔てて配置された間
隔の中央部よりもストリップ線路5a側となるように導体
7a,7bを配置している。かつ、入力された電磁波が出力
される2つのストリップ線路導体5b,5dからの指状片を
少なくし、電磁波の入力されるストリップ線路5cまたは
5a、および電磁波が出力されないストリップ線路導体5a
または5cからの指状片を多くしている。
次に動作について説明する。
ストリップ線路5cから入力された電磁波は、指状片3
a,3bに分かれて進行して行き、指状片3aからは導体6bを
通って合成され、ストリップ線路5dに出力される。また
指状片3a,3bを進行している電磁波は指状片4a,4b,4cに
結合し、入力された電磁波の一部がストリップ線路5cに
出力される。このとき4aに結合された電磁波は導体7aを
通り4bへ、4bへ結合された電磁波は導体7b,6aを通り4c
へ結合した電磁波と合成され、ストリップ線路5bに出力
される。電磁波ほこのようにして結合されるが、本発明
によると電磁波の進行する線が2系列存在することとな
る。ただし、導体6a,6bの、ストリップ線路5b,5dの接続
点では指状片1本に電磁波が集中しそうであるが、この
部分ではすでに入力された電磁波が分配されており、電
力が少なくなっているため、大きな発熱により焼損する
ことはない。次にストリップ線路5aから電磁波が入力さ
れた場合も同等であるが、ストリップ線路5aからは2本
の指状片4a,4bが延びており、大きな発熱による焼損は
生じない。
a,3bに分かれて進行して行き、指状片3aからは導体6bを
通って合成され、ストリップ線路5dに出力される。また
指状片3a,3bを進行している電磁波は指状片4a,4b,4cに
結合し、入力された電磁波の一部がストリップ線路5cに
出力される。このとき4aに結合された電磁波は導体7aを
通り4bへ、4bへ結合された電磁波は導体7b,6aを通り4c
へ結合した電磁波と合成され、ストリップ線路5bに出力
される。電磁波ほこのようにして結合されるが、本発明
によると電磁波の進行する線が2系列存在することとな
る。ただし、導体6a,6bの、ストリップ線路5b,5dの接続
点では指状片1本に電磁波が集中しそうであるが、この
部分ではすでに入力された電磁波が分配されており、電
力が少なくなっているため、大きな発熱により焼損する
ことはない。次にストリップ線路5aから電磁波が入力さ
れた場合も同等であるが、ストリップ線路5aからは2本
の指状片4a,4bが延びており、大きな発熱による焼損は
生じない。
次に、第3図は本発明の他の実施例を示し、これは、
第2図の実施例において、点8の部分の線路は電磁波の
進行上、不要な部分であるため、この部分をなくしたも
のである。また、導体6a,6b,7aを各1本とし、指状片4
a,4b,3a,3b,3cを斜めに接続したため、一般に用いられ
る接続方法(熱圧着等)で接続したとき、他の線路との
短絡差が少なくなり、不良を減少させることが可能とな
る。
第2図の実施例において、点8の部分の線路は電磁波の
進行上、不要な部分であるため、この部分をなくしたも
のである。また、導体6a,6b,7aを各1本とし、指状片4
a,4b,3a,3b,3cを斜めに接続したため、一般に用いられ
る接続方法(熱圧着等)で接続したとき、他の線路との
短絡差が少なくなり、不良を減少させることが可能とな
る。
第4図はさらに本発明の他の実施例を示し、この実施
例においては指状片の数を多くし、より耐電力性を向上
させたものである。指状片の数を多くしたことにより、
入力された電磁波がより多くの線路に分散され、耐電力
が向上するのは明らかである。また指状片の数を多くし
たことにより、指状片の幅Wは広くなり、かつ間隔Sも
広くなるため、製作時のサイドエッチング等による精度
の悪化も少なくなり、かつ導体6a,6b,6c,6d,7a,7b,7cは
一般には金ワイヤであるが、熱圧着等の接続作業が容易
となる。この場合においても、指状片4a,4dは相互に行
きすぎるように配置されており、上記第1図,第2図,
第3図の実施例と同様の効果を奏するのは明らかであ
る。
例においては指状片の数を多くし、より耐電力性を向上
させたものである。指状片の数を多くしたことにより、
入力された電磁波がより多くの線路に分散され、耐電力
が向上するのは明らかである。また指状片の数を多くし
たことにより、指状片の幅Wは広くなり、かつ間隔Sも
広くなるため、製作時のサイドエッチング等による精度
の悪化も少なくなり、かつ導体6a,6b,6c,6d,7a,7b,7cは
一般には金ワイヤであるが、熱圧着等の接続作業が容易
となる。この場合においても、指状片4a,4dは相互に行
きすぎるように配置されており、上記第1図,第2図,
第3図の実施例と同様の効果を奏するのは明らかであ
る。
なお、上記第1図,第2図,第3図,第4図に示した
実施例においては、基板は厚さ0.635mmのアルミナ基板
としたが、基板厚さは0.635mmに限らず、他の厚さとし
て一般に既知の方法によりマイクロストリップ線路幅を
決定してもよい。また、基板を他の材料、例えばテフロ
ン基板,サファイア基板としても同様の効果を奏するの
は明らかである。
実施例においては、基板は厚さ0.635mmのアルミナ基板
としたが、基板厚さは0.635mmに限らず、他の厚さとし
て一般に既知の方法によりマイクロストリップ線路幅を
決定してもよい。また、基板を他の材料、例えばテフロ
ン基板,サファイア基板としても同様の効果を奏するの
は明らかである。
〔発明の効果〕 以上のように、この発明によれば、入力側のストリッ
プ線路の指状片をそれぞれ2本とするとともに、出力側
の一方のストリップ線路の先端に設けられた一方の指状
片と他方の指状片との再結合点よりも入力側となる位置
に橋絡導体を用いて接続し、電磁波の経由する線路を2
系統以上とするとともに、入力に使用されるストリップ
線路からの指状片を多くしたことにより、入力された電
磁波が線路の一部に集中することがなく、発熱が小さく
なり、焼損することのない、耐電力性に優れた結合器を
得られることとなる。
プ線路の指状片をそれぞれ2本とするとともに、出力側
の一方のストリップ線路の先端に設けられた一方の指状
片と他方の指状片との再結合点よりも入力側となる位置
に橋絡導体を用いて接続し、電磁波の経由する線路を2
系統以上とするとともに、入力に使用されるストリップ
線路からの指状片を多くしたことにより、入力された電
磁波が線路の一部に集中することがなく、発熱が小さく
なり、焼損することのない、耐電力性に優れた結合器を
得られることとなる。
第1図はこの発明の一実施例による結合器を示す図、第
2図はその詳細図、第3図はこの発明の他の実施例の詳
細図、第4図はこの発明のさらに他の実施例の詳細図、
第5図は従来の結合器を示す図、第6図はその詳細図で
ある。 図において、1は誘電体基板、2は接地導体、3a,3b,4
a,4b,4cは指状片、5a,5b,5c,5dは入出力ストリップ線
路、6a,6b,7a,7bは金属導体である。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
2図はその詳細図、第3図はこの発明の他の実施例の詳
細図、第4図はこの発明のさらに他の実施例の詳細図、
第5図は従来の結合器を示す図、第6図はその詳細図で
ある。 図において、1は誘電体基板、2は接地導体、3a,3b,4
a,4b,4cは指状片、5a,5b,5c,5dは入出力ストリップ線
路、6a,6b,7a,7bは金属導体である。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】裏面に接地導体が被着された誘電体基板
(1)と、 この誘電体基板の表面上に設けられた、隣り合う第1及
び第2のストリップ線路(5a),(5d)と、 上記第1及び第2のストリップ線路と所定間隔を隔てて
上記誘電体基板の表面に設けられた、隣り合う第3及び
第4のストリップ線路(5c),(5b)と、 上記第1のストリップ線路から分岐し、一方が上記所定
間隔の中央部から上記第4のストリップ線路の側に延在
し、他方が上記第4のストリップ線路の近傍まで延在し
た第1の指状片(4a),(4b)と、 上記第3のストリップ線路から分岐し、一方が上記第1
の指状片(4a),(4b)の間において上記第2のストリ
ップ線路の近傍まで延在し、他方が上記第2のストリッ
プ線路に連続する第2の指状片(3a),(3b)と、 上記第4のストリップ線路から上記中央部の上記第1の
ストリップ線路側に延在した第3の指状片(4c)と、 上記第1の指状片の一方の先端とその他方とを橋絡する
第1の橋絡導体(7a)と、 上記第3の指状片の先端と上記第1の指状片の他方とを
橋絡する第2の橋絡導体(7b)と、 上記第1の指状片の他方の先端と、上記第4のストリッ
プ線路とを橋絡する第3の橋絡導体(6a)と、 上記第2の指状片の一方の先端と上記第2のストリップ
線路とを橋絡する第4の橋絡導体(6b)とを備えたこと
を特徴とする結合器。 - 【請求項2】裏面に接地導体が被着された誘電体基板
(1)と、 該誘電体基板の表面上に設けられた、隣り合う第1及び
第2のストリップ線路(5a),(5b)と、 これら第1及び第2のストリップ線路と所定間隔を隔て
て上記誘電体基板の表面上に設けられた、隣り合う第3
及び第4のストリップ線路(5c),(5b)と、 上記第1のストリップ線路から分岐し、上記所定間隔の
中央部まで延在する、一方及び他方の第1の指状片(4
a),(4b)と、 上記第3のストリップ線路から分岐し、一方が上記第1
の指状片の間において上記第2のストリップ線路の近傍
まで延在し、他方が上記第2のストリップ線路に連続す
る第2の指状片(3a),(3b)と、 これらの第2の指状片の間において上記第4のストリッ
プ線路の近傍から上記中央部まで延在する第3の指状片
(4b)と、 上記第4のストリップ線路から上記中央部まで延在した
第4の指状片(4c)と、 上記第1の指状片の一方の先端と上記第3の指状片の上
記中央部側とを橋絡する第1の橋絡導体(7a)と、 上記第1の指状片の他方の先端と上記第4の指状片の先
端とを橋絡する第2の橋絡導体(7b)と、 上記第2の指状片の一方の先端と上記第2のストリップ
線路とを橋絡する第3の橋絡導体(6b)と、 上記第3の指状片の上記第4のストリップ線路側と上記
第4のストリップ線路とを橋絡する第4の橋絡導体(6
a)とを備えたことを特徴とする結合器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2032962A JP2619097B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | 結合器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2032962A JP2619097B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | 結合器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03236607A JPH03236607A (ja) | 1991-10-22 |
JP2619097B2 true JP2619097B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=12373544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2032962A Expired - Fee Related JP2619097B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | 結合器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2619097B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009081179A1 (en) * | 2007-12-21 | 2009-07-02 | Bae Systems Plc | Microwave coupler |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS596523B2 (ja) * | 1978-03-30 | 1984-02-13 | 株式会社東芝 | 結合器 |
JPS54165147U (ja) * | 1978-05-10 | 1979-11-20 |
-
1990
- 1990-02-13 JP JP2032962A patent/JP2619097B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03236607A (ja) | 1991-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3859340B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP2619097B2 (ja) | 結合器 | |
JPS63281502A (ja) | 高周波電力増幅器 | |
JPH0767042B2 (ja) | 分岐回路 | |
JPH0770889B2 (ja) | 方向性結合器 | |
US4692720A (en) | Arrangement for producing a junction between a microstrip line and a coplanar transmission line | |
JPH01198804A (ja) | メアンダ線路 | |
JPH03129902A (ja) | 多層ストリップ線路 | |
JPS60153603A (ja) | 共平面回路 | |
JPH0225281B2 (ja) | ||
JPS6359101A (ja) | マイクロ波回路接続装置 | |
JPS6346801A (ja) | 超高周波信号分配回路 | |
JPH1117411A (ja) | マイクロ波回路 | |
JPH03129903A (ja) | 多層マイクロストリップ線路 | |
JPH05335817A (ja) | 方向性結合器 | |
KR960010010B1 (ko) | 레인지 커플러 | |
JPS63288501A (ja) | インタディジタル型方向性結合器 | |
JPS644362B2 (ja) | ||
JPS6355804B2 (ja) | ||
JPH0250641B2 (ja) | ||
JPH07105654B2 (ja) | 変形結合スロツトラインを用いたic化マジツクt | |
JPS5835366B2 (ja) | 高出力高周波用半導体装置 | |
JPS63207204A (ja) | マイクロ波集積回路装置 | |
JPH01147902A (ja) | 伝送線路接続器 | |
JPS62245804A (ja) | 90゜ハイブリツド |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |