JPH0767042B2 - 分岐回路 - Google Patents

分岐回路

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JPH0767042B2
JPH0767042B2 JP61303650A JP30365086A JPH0767042B2 JP H0767042 B2 JPH0767042 B2 JP H0767042B2 JP 61303650 A JP61303650 A JP 61303650A JP 30365086 A JP30365086 A JP 30365086A JP H0767042 B2 JPH0767042 B2 JP H0767042B2
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conductor
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strip conductor
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芳明 垂澤
哲夫 廣田
博世 小川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マイクロ波集積回路(MIC)またはモノリシ
ックマイクロ波集積回路(MMIC)における直列及び並列
分岐回路に関するものである。
(従来の技術) 従来MIC及びMMICで使用される直列分岐回路は第1図に
示すような構成であり、10はスロット線路、12,13はコ
プレーナ線路、14はコプレーナ線路12と13の両接地導体
を短絡するためのブリッジである。また、11の先端ショ
ートの1/4波長スロット線路は、17の両端を高周波的に
開放とするために設けてある。なお、矢印23,15,16は、
それぞれの線路に沿って伝搬する信号の電界の方向を模
式的に表わしている。入力ポート7から入力された信号
は、ブリッジ14をへて逆位相で出力ポート8と9にそれ
ぞれ分岐される。
(発明が解決しようとする問題点) このような構成では、ブリッジ14を必要とするため、
(1)分岐回路の製作工程が複雑となる;(2)超高周
波帯では、ブリッジのインダクタンスの影響により、反
射損失が増加する;(3)また、1/4波長スロット線路1
1を使用するため広帯域特性を得ることは難しい、とい
う欠点があった。
第2図は、MIC及びMMICにおける並列分岐回路の従来例
である。18は入力コプレーナ線路、12,13は出力コプレ
ーナ線路である。ブリッジ14は、各コプレーナ線路の接
地導体を同電位にするために設けてある。そのため入力
ポート7から入力された信号は、出力8と9に同位相で
分岐される。このような構成では、第1図と同様に、
(1)製作工程が複雑となる;(2)ブリッジのインダ
クタンスの影響により、反射損失が増加する;という欠
点があった。
本発明の目的は、MICまたはMMICで使用する直列及び並
列分岐回路をブリッジ導体、1/4波長線路を使用せずに
構成し、製作工程の簡易化、超高周波化、広帯域化が可
能な直列及び並列の分岐回路を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の直列分岐回路は、スロット線路をこのスロット
線路の接地導体と有限幅ストリップ導体により形成され
る線路(ここでは変形コプレーナ線路と呼ぶ)に直列分
岐することを最も主要な特徴とする。従来のスロット線
路からコプレーナ線路への直列分岐回路とは、ブリッジ
導体、1/4波長のスロット線路を使用しない点が異る。
また本発明の並列分岐回路は、コプレーナ線路を変形コ
プレーナ線路に並列分岐する。従来のコプレーナ線路か
らコプレーナ線路への並列分岐回路とは、ブリッジ導体
を使用しない点が異る。
(実施例) 第3図は、特許請求の範囲(1)の実施例である。スロ
ット線路10は、導体2と3から構成され、また接地導体
と有限幅のストリップ導体からなる2本の変形コプレー
ナ線路21,22が、導体2と導体26、導体3と導体27から
それぞれ構成されている。
この変形コプレーナ線路を伝搬する電磁界は、第4図に
示すようになっている。有限幅ストリップ導体26、27の
幅は、電磁界の進行方向に磁界成分を持たないように、
即ちその電磁界がTEモードではないように、選ばれる。
換言すれば、有限幅ストリップ導体26、27の幅は、伝搬
する電磁界にTEモードがたつ幅より狭く設定される。こ
のため、この線路の電磁界の伝搬モードは、従来例の第
1図及び第2図の出力側に使用されるコプレーナ線路1
2、13と同じ準TEMモードとなる。なお、第3図の矢印2
3,24,25は、スロット線路10及び変形コプレーナ線路21,
22に沿って進む電磁界の電界方向を模式的に示してい
る。
このような構成になっているため、矢印23で示されるよ
うな信号が入力ポート7から入力された場合、分岐部分
において、信号は、矢印24,25で示すように逆位相で変
形コプレーナ線路21,22にそれぞれ分岐され互いに逆位
相の信号が出力ポート8,9から得られる。以上述べたよ
うに本発明は、ブリッジ導体を使用しないため、製作工
程を簡略化でき、しかもブリッジ導体インダクタンスの
影響がないため、超高周波での特性劣化が少ない。また
1/4波長のスタブを使用しないため、広帯域特性を実現
できる。
第5図は、特許請求の範囲(2)の実施例である。コプ
レーナ線路18の接地導体と中心導体は、導体2,3及び19
から構成され、また2本の変形コプレーナ線路21,22
は、導体2と導体26、導体3と導体27からそれぞれ構成
されている。図中の矢印20,28,29はコプレーナ線路18、
変形コプレーナ線路21,22に沿って進む電界の方向を示
している。このような構成になっているため、矢印20で
示されるような信号が入力ポート7から入力された場
合、分岐部分において信号は、矢印28,29で示すように
同位相で変形コプレーナ線路21,22に分岐され、同位相
の信号が出力ポート8と9より得られる。
以上述べたように、本発明は、ブリッジ導体を使用しな
いため、製作工程を簡略化でき、しかもブリッジ導体イ
ンダクタンスの影響がないため、超高周波での特性劣化
が少ない。
(発明の効果) 本発明の直列及び並列分岐回路は、分岐部分に導体間の
電位を等しくするためのブリッジ導体を使用していな
い。このため、製作工程が簡略化される。またブリッジ
導体インダクタンスの影響がないため、超高周波での特
性劣化が少ない。さらに本発明の直列分岐回路は1/4波
長スタブを使用しないための広帯域特性を実現できる。
以上のように本発明は、超高周波回路のMIC化及びMMIC
に適した分岐回路の構成法である。特に本発明の直列分
岐回路は、1/4波長線路を使用しないため、バランス形
回路の大幅な回路面積縮小を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の直列分岐回路、第2図は従来の並列分岐
回路、第3図は本発明の第1の実施例、第4図は変形コ
プレーナ線路の電磁界分布図、第5図は本発明の第2の
実施例である。 1……誘電体基板、2,3……導体、 4,5……コプレーナ線路の中心導体、 6……導体、7……入力ポート、 8,9……出力ポート、10……スロット線路、 11……1/4波長スロット線路、 12,13……コプレーナ線路、14……ブリッジ導体、 15,16……電界方向、 17……スロット線路11の入力端、 18……コプレーナ線路、 19……コプレーナ線路中心導体、20……電界方向、 21,22……変形コプレーナ線路、 23,24,25……電界方向、 26,27……有限幅ストリップ導体、 28,29……電界方向。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に第1及び第2の接地導体によって
    スロット線路を形成して該スロット線路の一端を入力ポ
    ートとし、該スロット線路の他端側に前記第1及び第2
    の接地導体の端縁に沿って伸長する有限幅ストリップ導
    体を配置し、該有限幅ストリップ導体の幅を、該有限幅
    ストリップ導体と第1及び第2の接地導体との間を該有
    限幅ストリップ導体の長さ方向に伝搬する電磁界にTEモ
    ードがたつ幅より狭く設定し、該有限幅ストリップ線路
    と第1及び第2の接地導体とで第1及び第2の出力線路
    を形成し、その両端を第1及び第2の出力ポートとした
    ことを特徴とする分岐回路。
  2. 【請求項2】基板上に第1及び第2の接地導体並びに中
    心導体によってコプレーナ線路を形成して該コプレーナ
    線路の一端を入力ポートとし、該コプレーナ線路の他端
    側に前記第1及び第2の接地導体の端縁に沿って伸長す
    る有限幅ストリップ導体を配置し、該有限幅ストリップ
    導体の幅を、該有限幅ストリップ導体と第1及び第2の
    接地導体との間を該有限幅ストリップ導体の長さ方向に
    伝搬する電磁界にTEモードがたつ幅より狭く設定し、該
    コプレーナ線路の中心導体を該有限幅ストリップ導体に
    接続することにより、該有限幅ストリップ導体と第1及
    び第2の接地導体とで第1及び第2の出力線路を形成
    し、その両端を第1及び第2の出力ポートとしたことを
    特徴とする分岐回路。
JP61303650A 1986-12-22 1986-12-22 分岐回路 Expired - Fee Related JPH0767042B2 (ja)

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エレクトロニクス,昭和50年3月号,PP.73−78

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