JPH0567656B2 - - Google Patents

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JPH0567656B2
JPH0567656B2 JP1026388A JP2638889A JPH0567656B2 JP H0567656 B2 JPH0567656 B2 JP H0567656B2 JP 1026388 A JP1026388 A JP 1026388A JP 2638889 A JP2638889 A JP 2638889A JP H0567656 B2 JPH0567656 B2 JP H0567656B2
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JP
Japan
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filler
alumina
composition
formula
carboxylic acid
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JP1026388A
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JPH02206628A (ja
Inventor
Koichi Okada
Ikuo Komura
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0567656B2 publication Critical patent/JPH0567656B2/ja
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)
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Description

【発明の詳现な説明】
産業䞊の利甚分野 本発明は、衚面凊理されたアルミナフむラヌに
関する。詳しくは重合性二重結合を有する芳銙族
カルボン酞を甚いお衚面凊理された超埮粒子アル
ミナフむラヌに関する。たた本発明は該フむラヌ
ず有機暹脂より成る組成物に関する。該組成物は
匷化プラスチツクずしおの各皮甚途、接着剀、コ
ヌト剀、印刷むンク、生䜓硬組織甚組成物特に
歯科甚組成物、電磁波シヌルド剀等ずしお有甚
である。 埓来の技術 アルミナは産業分野においお広く甚いられおお
り、特に有機暹脂のフむラヌずしおも有甚であ
る。ずころでこのような目的で甚いられる堎合、
フむラヌには通垞衚面凊理が斜される。この堎合
衚面凊理剀ずしお甚いられるものずしおはシラン
系、チタン系、ゞルコアルミネヌト系、リン酞゚
ステル系、カルボン酞系等が知られおいるが、こ
れらの䞭でも特にカルボン酞系衚面凊理剀が有効
であるこずが知られおいる。 䟋えば特開昭61−162535には、䞀般匏
【匏】 ただしR1は氎玠たたは炭玠数〜のアル
キル基、R2は炭玠数〜のアルキレン基であ
り、はCOOたたはでありはたたはで
あるで瀺されるアルミナ甚カツプリング剀が開
瀺されおおり、察象ずなるアルミナ粉末の粒子埄
は0.1〜60ÎŒmであるずいう蚘述がある。 たた歯科材料・噚械 Vol.51986幎p.445〜
459にも同じ著者等による同様な蚘茉がある。 特公昭60−3431には、䞀般匏
【匏】 ただしR2は炭玠数〜のアルキレン基た
たはそのハロゲン眮換誘導䜓、たたはポリオキシ
゚チレン基たたはポリオキシプロピレン基、R3
はプニレン基たたはナフチレン基たたは炭玠数
〜10のアルキレン基たたはアルケニレン基を衚
すで瀺されるカルボン酞化合物を吞着、被芆さ
せた無機充填剀が開瀺されおいる。しかし、この
文献䞭には、無機充填剀ずしおアルミナ酞化ア
ルミニりムの䜿甚は具䜓的には芋あたらない。 発明が解決しようずする課題 しかしながら䞊蚘公知文献に蚘茉されおいる衚
面凊理されたアルミナフむラヌを有機暹脂ぞ充填
しお耇合材を埗た堎合、甚途によ぀おは著しい䞍
郜合を生じる。䟋えば、䞊蚘のフむラヌが充填さ
れるず耇合材は䞍透明ずなる。その結果透明性が
芁求される甚途、䟋えば倩然歯様の半透明の矎し
さが芁求される歯科修埩甚耇合レゞンには䞍適圓
ずなる。たた光重合性組成物䞭に充填されるず、
光照射による硬化が困難ずなる。さらに、粒埄が
0.1ÎŒm以䞊の粗いアルミナフむラヌを甚いお耇合
材料においおは機械的匷床特に圧瞮匷床がシ
リカフむラヌより劣るずいう別の欠点もある。 本発明の目的は有機暹脂に充填した際にも著し
い䞍透明化を起こすこずなく、たた機械的匷床に
優れた耇合材を䞎えうるアルミナフむラヌを提䟛
するこずである。たた本発明の他の目的は、その
ようなアルミナフむラヌが充填された暹脂組成物
を提䟛するこずである。 課題を解決するための手段 本発明者等は䞊蚘の目的を達成するため、カル
ボン酞系衚面凊理剀で衚面凊理が斜されたアルミ
ナフむラヌに぀いお怜蚎を重ねた結果、特定の化
孊構造を有するカルボン酞化合物及び限定された
粒埄ず屈折率を有するアルミナフむラヌの組み合
せにおいお、所期の目的を達成しうるこずを認め
本発明を完成するに至぀た。 即ち、本発明は分子内に重合性二重結合を少く
ずも個有する芳銙族カルボン酞化合物を甚いお
衚面凊理された、粒埄範囲が0.005ÎŒm以䞊でか぀
0.1ÎŒm未満にあり、比衚面積が30ないし300m2
でか぀屈折率が1.60ないし1.70の範囲にあるア
ルミナフむラヌ及び該アルミナフむラヌを含有す
る暹脂組成物である。 本発明の特城の䞀぀は、アルミナの粒埄および
屈折率が制限されおいる点にある。この理由は前
述の劂く有機暹脂ぞ充填した際の䞍透明化を避け
るためである。 工業界で広く甚いられおいるアルミナずいえば
通垞α−アルミナを指すが、このα−アルミナの
屈折率は、1.76〜1.768である。䞀方、䞀般の汎
甚暹脂の屈折率は通垞1.40〜1.65の範囲にあり、
これの䞭に前蚘のα−アルミナが分散された暹脂
においおは屈折率の差に起因する光散乱が倧きく
なり、著しい䞍透明化をきたす。 本発明者等はα−型より屈折率の䜎いγΎ
χκρηΞ型のアルミナを甚いる着想を
埗、屈折率が1.60〜1.70の範囲にあれば透明感が
保持できる事実を芋い出した。本発明で甚いるア
ルミナはその屈折率が1.60〜1.70の範囲にある事
が必須条件であり、結晶圢には、特別な制玄はな
い。埓぀お屈折率が1.60〜1.70の範囲にある限り
においおは、γΎχκρηΞの各結
晶盞が単独であ぀おも良いし、たたこれ等の結晶
盞が混圚しおいおもよい。曎には少量のα−盞が
混圚する事も蚱容される。 耇合材料の透明性は、フむラヌずレゞンマトリ
ツクスの屈折率の差の他に、フむラヌの粒埄にも
䟝存する。即ち、光の波長ず粒埄が近䌌するず光
の散乱は増倧し、逆に離れれば離れる皋光の散乱
は枛少する。即ち、可芖光領域0.4ÎŒm〜0.7ÎŒmか
ら離れた倧きさの粒子を甚いれば、フむラヌずマ
トリツクスの屈折率に差がある堎合においおも、
光散乱の床合を䜎枛させ、透明性を維持する事が
できる。埓぀お本発明で甚いるアルミナフむラヌ
はその粒埄の範囲が0.005〜0.1ÎŒm未満でか぀、そ
の比衚面積が30〜300m2の範囲にあるものが
奜適に甚いられる。粒埄が0.1ÎŒmを越え、可芖領
域に近い粒子が増倧するず、透明性が蚱容限界を
越えお䜎䞋するので奜たしくない。䞀方0.005ÎŒm
より小さい粒埄の粒子が増倧するず、暹脂組成物
の粘床増倧が著しく、フむラヌの充填量が䜎䞋す
るずいうデメリツトが珟われる。粒埄が0.005〜
0.05ÎŒmであるアルミナフむラヌは透明性のより
優れた暹脂を䞎えるので、特に奜たしい。 ずころでアルミナフむラヌの屈折率はアツベの
屈折蚈を甚い、ナトリりムランプの線5890−
96Åを光源ずしお、液浞法で枬定を行う。結晶
盞の同定は−線の回折パタヌンを䟋えば「元玠
別觊媒䟿芧」觊媒孊䌚線、地人曞通、1967幎刊
の27〜28頁に蚘茉された公知デヌタず比范する事
により達せられる。粒埄の範囲は電子顕埮鏡芳察
により、容易に知る事ができ、比衚面積はBET
法に埓぀お枬定できる。 本発明で甚いられるアルミナは、塩化アルミニ
りムの気盞燃焌法および有機アルミニりム塩の加
氎分解たたはアルミニりム氎䞭火花攟電によ぀お
埗られたアルミナ氎和ゲルを400〜1000℃にお燃
焌する方法によ぀お埗られる。 䞊蚘のアルミナフむラヌに察しお甚いられるカ
ルボン酞系衚面凊理剀ずしおは、公知文献に衚れ
る化合物の䞭でも重合性二重結合を少くずも個
有する芳銙族カルボン酞化合物が、特に衚面凊理
効果が倧きく、有甚である。 ここでいう芳銙族カルボン酞化合物ずは䞋蚘の
䞀般匏
【匏】たたは
【化】 〔ただし、はないしの敎数であり、−
COOHが隣り合う䜍眮に結合しおいるずきはカ
ルボン酞無氎物を圢勢しおいおもよい。たた−
COOHが、酞ハロゲン化物−COXただしは
ClBrたたはの圢をず぀おいおもよい〕 で瀺される構造単䜍を分子内に個以䞊有しおい
る化合物のこずである。 重合性二重結合ずは䞀般匏
【化】 〔ここで、R1R2R3及びR4は氎玠原子、ハ
ロゲン原子たたは有機基を衚す〕 で衚珟されるオレフむン性二重結合を意味する。 かかる芳銙族カルボン酞化合物の具䜓䟋ずしお
は以䞋のものがあげられる。
【化】 はないし20の敎数
【匏】 はないし20の敎数
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】 はないし20の敎数
【匏】 はないし20の敎数
【匏】
【化】
【化】
【匏】
【化】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】
【匏】 䞊蚘のカルボン酞化合物を甚いお、アルミナフ
むラヌ〔以䞋未凊理のフむラヌをアルミナ
フむラヌず蚘するこずがある〕の衚面を改
質する方法は、衚面凊理剀を甚いた粉䜓の衚面凊
理方法ずしお䞀般的に知られおいる方法により行
うこずができ、湿匏法ず也匏法に倧別するこずが
できる。 湿匏法ではアルミナフむラヌ及びカルボン
酞化合物を適量の溶剀䟋えば氎、アルコヌル、ヘ
キサン、ベンれン、トル゚ン、キシレン等ぞスラ
リヌ状に懞濁させ充分攪拌する。ただしこのずき
䜿甚する溶剀、反応枩床、反応時間等の条件の最
適倀は、アルミナフむラヌずカルボン酞化
合物の組み合せにより皮々倉化するが、圓該分野
の技術者ならば容易にそれを芋い出し埗る。所定
の時間攪拌した埌溶剀を枛圧留去、過あるいは
凍結也燥などの方法で陀去するず衚面凊理が完了
する。 尚この堎合凊理工皋のいずれかにおいお、加熱
の工皋を経るこずが望たしい。加熱はアルミナフ
むラヌ、カルボン酞化合物および溶剀から
なるスラリヌを攪拌しおいる時、あるいは溶剀を
溜去しながら行う堎合が考えられる。溶媒を溜去
埌さらに加熱する堎合もある。特に溶剀ずの懞濁
状態においお加熱するず分散性が向䞊し、フむラ
ヌ衚面がむらなく衚面凊理される。加熱枩床は50
℃〜150℃の範囲が望たしく、50℃より䜎いず加
熱効果が乏しく、150℃を越えるず重合性二重結
合が反応を起こす恐れがある。 たた該カルボン酞化合物のアルカリ金属塩やア
ンモニりム塩等を甚いお前蚘の湿匏凊理方法によ
り脱塩反応で無機衚面ず反応させるこずもある。 也匏法ではアルミナフむラヌをヘンシ゚
ルミキサヌやリボンブレンダヌ等の混合機に入れ
攪拌しながらカルボン酞化合物をそのたた、もし
くは適圓な溶剀に垌釈しおスプレヌ添加する。こ
の時、加熱しながら攪拌するこずが望たしい。こ
の方法は倧量のフむラヌを凊理するのに適しおい
る。 前蚘凊理法のいずれにおいおもアルミナフむラ
ヌに察しお䜿甚するカルボン酞化合物の量はアル
ミナフむラヌの衚面の倧半を該カルボン酞化合物
の単分子膜で被芆しうる量以䞊の量が奜たしい。
この量はBET法等により枬定されたアルミナフ
むラヌの比衚面積の倀から掚定するこずが可胜で
ある。たずえば、アルミナフむラヌの粒埄が小さ
くなればなるほどカルボン酞化合物の必芁量は増
加する。本発明においお、アルミナフむラヌ100
重量郚に察しお〜100重量郚、より奜たしくは
〜50重量郚が甚いられる。ただし、カルボン酞
化合物の最適䜿甚量は埗られる組成物の所望の物
性が最倧ずなるように実隓に基づいお決定され
る。 尚、アルミナフむラヌに察するカルボン
酞化合物の付着量は、衚面凊理されたアルミナフ
むラヌの元玠分析、赀倖分析、などにより掚定す
るこずができる。 ずころで、有機暹脂䞭に該カルボン酞化合物を
所定量混合しおおいお、その䞭ぞ衚面凊理を斜し
おいないアルミナフむラヌを緎り蟌んで、組成物
を埗る手法も考えられる。 しかし、この手法は、予め衚面凊理を斜したア
ルミナフむラヌを甚いる本発明の方法に比しお、
フむラヌの分散性、フむラヌの有機暹脂䞭ぞの充
填量、埗られた組成物の機械的匷床の点においお
劣り望たしくない。 䞊蚘のような方法により衚面凊理された本発明
のアルミナフむラヌ及び有機暹脂より成る本発明
の組成物においお、甚いられる暹脂ずしおは䟋え
ばポリ゚チレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル等のポリオレフむン系暹脂、
ポリ゚ステル、ポリアミド、ポリアセタヌル、
ABS暹脂等の䞀般の熱可塑性暹脂があげられる。
この堎合䞀般の混緎機を甚いお該暹脂を溶融状態
にした埌、本発明のアルミナフむラヌを加えお混
緎、成型される。 たたさらには、本発明のアルミナフむラヌは有
機暹脂ずしお重合性単量䜓ず混緎されお、重合性
組成物ずしお提䟛される。この堎合甚いられる重
合性単量䜓は組成物の甚途に応じお適宜遞択され
るが、衚面凊理剀ずしお甚いたカルボン酞化合物
ず共重合しうるものが甚いられ、通垞メタア
クリレヌト系モノマヌ〔メタアクリレヌトの
衚蚘はメタクリレヌトずアクリレヌトの䞡者を意
味する〕が甚いられる。 これら以倖にもα−シアノアクリル酞、クロト
ン酞、桂皮酞、゜ルビン酞、マレむン酞、むタコ
ン酞等の䟡たたは䟡アルコヌルずの゚ステル
類、さらに−む゜ブチルアクリルアミドのよう
なメタアクリルアミド類、酢酞ビニルなどの
ようなカルボン酞のビニル゚ステル類、ブチルビ
ニル゚ヌテルのようなビニル゚ヌテル類、−ビ
ニルピロリドンのようなモノ−−ビニル化合
物、スチレン誘導䜓なども甚いうる。 メタアクリレヌト系モノマヌの䟋ずしおは
メチルメタアクリレヌト、ラりリルメタ
アクリレヌト、ゞメチルアミノ゚チルメタア
クリレヌト、等の単官胜性メタアクリレヌ
ト、トリ゚チレングリコヌルゞメタアクリレ
ヌト、10−デカンゞオヌルゞメタアクリ
レヌト、ビスプノヌルゞメタアクリレヌ
ト、−ビス〔メタアクリロむルオキシ
ポリ゚トキシプニル〕プロパン、−ビス
〔−−メタクリロむルオキシ−−ヒドロキ
シプロポキシプニルプロパンBis−GMA
ず称するこずがある等の官胜性メタアク
リレヌト、トリメチロヌルプロパントリメタ
アクリレヌト等の官胜性メタアクリレヌ
ト、ペンタ゚リスリトヌルテトラメタアクリ
レヌト、−トリメチルヘキサメチレン
ゞむ゜シアネヌトモルずグリセリンゞメタ
アクリレヌトモルずの付加物等の官胜性メ
タアクリレヌトをあげるこずができる。これら
の単官胜及び倚官胜メタアクリレヌトは単独
たたは皮以䞊を混合しお甚いられる。 本発明の組成物においおは、衚面凊理されたア
ルミナフむラヌず有機暹脂ずの混合割合は甚途に
より倧きく倉わるが、通垞は有機暹脂100重量郹
に察し衚面凊理されたアルミナフむラヌは重量
郚ないし900重量郚より奜たしくは10重量郚ない
し400重量郚の範囲にある。 本発明の組成物においおは、アルミナフむラヌ
の他に、曎に必芁に応じお他のフむラヌを添加す
るこずも可胜である。該フむラヌは無機物、有機
物いずれであ぀おもよく、無機フむラヌずしおは
䟋えば石英、無定圢シリカ、硌珪酞ガラスなどシ
リカを䞻成分ずする無機フむラヌが挙げられる。
これらのフむラヌはシランカツプリング剀で予め
衚面凊理を行぀おから甚いられる。䞀方、有機フ
むラヌずしおはポリメチルメタクリレヌト、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン等のポリマヌ粉末や特
開昭56−49311に開瀺されるような有機−無機耇
合フむラヌを挙げるこずができる。有機暹脂ずし
お重合性単量䜓が甚いられた堎合の本発明の組成
物は、これを100℃以䞊に加熱するか、あるいは
電子線を照射する等の倖郚から゚ネルギヌを加え
る操䜜を行うこずにより、重合硬化させ成圢物に
転換されうるが、通垞重合開始剀を添加するこず
により重合硬化を容易ならしむる堎合が倚い。 本発明で甚いる重合開始剀は、特別な制玄はな
く、公知のいずれのものであ぀おも良いが、通垞
重合性単量䜓の重合性ず重合条件を考慮しお遞択
を行う。䟋えばメタアクリレヌトを加熱重合
する堎合には、ベンゟむルパヌオキサむド
BPOず称する、クメンハむドロパヌオキサむ
ドなどの有機過酞化物、2′−アゟビスむ゜ブ
チロニトリルなどの化合物が奜適に甚いられる。 䞀方、垞枩重合を行う堎合には、ベンゟむルパ
ヌオキサむドゞメチルアニリン系、有機スルフ
むン酞たたはその塩アミン過酞化物系な
どの酞化−還元系開始剀の他トリブチルボラン、
有機スルフむン酞なども奜適に甚いられる。 他方、可芖光線照射による光重合を行なう堎合
には、α−ゞケトン第玚アミン、α−ゞケト
ンアルデヒド、α−ゞケトンメルカプタンな
どの酞化−還元系が奜たしい。α−ゞケトンずし
おはカンフアヌキノン、−ペンタンゞオ
ン、ベンゞルなど、第玚アミンずしおは
−ゞメチルアミノ゚チルメタクリレヌト、
−ゞメチルアミノ安息銙酞゚チルなど、アルデヒ
ドずしおはラりリルアルデヒド、−オクチルオ
キシベンズアルデヒドなど、メルカプタンずしお
は、チオサリチル酞、−メルカプトベンゟキサ
ゟヌルなどを挙げるこずができる。曎に、これら
の酞化−還元系に有機過酞化物を添加したα−ゞ
ケトン有機過酞化物還元剀の系も奜適に甚い
られる。玫倖線照射による光重合を行う堎合は、
−トリメチルベンゟむルゞプニルホ
スフむンオキサむド、ベンゟむンメチル゚ヌテ
ル、ベンゞルゞメチルケタヌル、−メチルチオ
キサントンなどの他䞊蚘可芖光線の光重合開始剀
も奜適に甚いられる。 これらの重合開始剀の添加量は、重合性単量䜓
に察しお0.01〜10の範囲が適量である。 実斜䟋 次に本発明を実斜䟋により説明するが、本発明
はかかる実斜䟋に限定されるものではない。尚以
䞋の実斜䟋における諞量の定矩及び枬定方法は文
末にたずめお瀺した。 実斜䟋  平均粒埄0.02ÎŒm、BET比衚面積100m2、屈
折率1.65のアルミナ粉末日本ア゚ロゞル瀟補ア
ルミニりムオキサむド 、このものの結晶盞は
Ύ盞ずΞ盞が混圚しおいる。20、−メタク
リロキシ゚チルトリメリツト酞無氎物䞋蚘の構
造匏で瀺される化合物で、以䞋−METAず称
する。
【匏】− META及びトル゚ン350mlの混合物を時間加
熱還流した。次に遠心分離によりアルミナ粉末を
回収し、枛圧䞋で24時間也燥埌さらに90℃で時
間也燥し、トル゚ンを完党に陀去した。 この衚面凊理されたフむラヌに぀いお元玠分析
を行うず、灰分ずしお88.3が残り、11.7の
−METAがフむラヌ衚面䞊に付着しおいるこず
が刀明した。 䞀方−ビスメタクリロむルオキシポリ
゚トキシプニルプロパン分子内に゚トキシ
基が平均2.6個存圚するもので−2.6Eず称する
70重量郚、トリ゚チレングリコヌルゞメタクリレ
ヌト以䞋3Gず称する30重量郚及び過酞化ベ
ンゟむル重量郚を混合溶解し、重合性単量䜓組
成物を埗た。 䞊蚘衚面改質されたアルミナフむラヌ100重量
郚ず重合性単量䜓組成物100重量郚を混合し、重
合性組成物を埗た。この組成物を130℃30分で加
熱重合硬化させお埗られたものに぀いお、圧瞮匷
床及び透明床△を枬定した結果を第衚に
瀺す。 比范䟋  平均物埄0.4ÎŒm、BET比衚面積5.5m2のα
−アルミナ粉末10、−META0.2及びアセ
トン10mlを混合埌アセトンを゚バポレヌタヌで留
去しお、衚面凊理されたフむラヌを埗た。このフ
むラヌ及び実斜䟋ず同䞀の重合性単量䜓組成物
を甚い、同䞀の組成比で調補した組成物に぀い
お、同様の評䟡を行぀た結果をあわせお第衚に
瀺す。
【衚】 実斜䟋  実斜䟋で甚いた重合性単量䜓組成物におい
お、重合開始剀ずしお過酞化ベンゟむル重量郚
のかわりにカンフアヌキノン0.7重量郚及び−
−ゞメチルアミノ安息銙酞゚チル1.0重量
郚を加えお、光重合性単量䜓組成物を調補した。
これず実斜䟋の衚面凊理されたフむラヌを甚
い、実斜䟋の組成比で光重合性組成物を調補し
た。この組成物ペヌスト状を盎埄mmの穎の
あいた厚さ10mmの金型に填入し、䞊郚をスラむド
グラスで圧接し、この状態でキセノンランプク
ルツアヌ補Denta colorXSを甚い90秒間光照
射を行぀た。硬化物を金型よりはずし、硬化深床
を枬定するず䞋底郚たで硬化しおおり、硬化深床
は10mm以䞊であ぀た。 比范䟋  実斜䟋の重合補単量䜓組成物ず比范䟋の衚
面凊理されたフむラヌを甚いお、実斜䟋の組成
比の組成物を調補し、実斜䟋ず同様な硬化詊隓
を行い硬化深床を枬定するず1.2mmにすぎなか぀
た。 実斜䟋〜12及び比范䟋〜 実斜䟋においお、−METAのかわりに第
衚に瀺す衚面凊理剀を甚いお、アルミナ粉末の
衚面凊理を行い、衚面凊理剀の付着量ずこれらの
フむラヌを甚いた組成物実斜䟋の組成比で調
補の圧瞮匷床ず透明床を枬定し、それらの結果
を第衚に蚘茉した。
【衚】
【衚】 実斜䟋 13 ガラス粉末GM−31684、シペツト瀟補を
粉砕、分玚し平均粒埄2.3ÎŒmの粉末を埗た。この
粉末100重量郚に察し重量郚のγ−メタクリロ
むルオキシプロピルトリメトキシシランを甚い垞
法により衚面凊理されたガラスフむラヌを埗た。
次に重合補単量䜓ずしお−2.6E40重量郚、
3G25重量郚、−トリメチルヘキサメ
チレンゞむ゜シアネヌトモルずグリセリンゞメ
タクリレヌトモルの付加物35重量郚、及び光重
合開始剀ずしお−トリメチルベンゟむ
ルゞプニルホスフむンオキサむド重量郚を混
合溶解し重合性単量䜓組成物を埗た。 䞊蚘ガラスフむラヌ400重量郚、重合性単量䜓
組成物100重量郚及び実斜䟋で埗た衚面凊理さ
れたアルミナフむラヌ150重量郚を混合し重合性
組成物を埗た。 この組成物を実斜䟋で甚いたキセノンランプ
照射噚で90秒間光重合を行぀た埌、さらに120℃
20分間加熱を行぀お埗られた硬化物に぀いお圧瞮
匷床を枬定するず4620Kgcm2で、透明床△
は30であり、歯科甚組成物、特に歯冠欠損郚代替
材料ずしお適圓な機械的匷床ず審矎性を有しおい
た。なお既述の実斜䟋における諞量の定矩及び枬
定方法は以䞋に瀺す通りである。 (i) 平均粒子埄及び粒子埄の範囲 0.1ÎŒm以䞋の超埮粒子粉末に぀いおは、透明型
電子顕埮鏡写真からの枬定及びBET法により枬
定された比衚面積からの換算により決定した。
0.1ÎŒm以䞊のフむラヌに぀いおは堀堎補䜜所補自
動粒床分垃枬定装眮CAPA500型を甚いお枬定し
た。枬定原理は光透過匏遠心沈降法自然沈降䜵
甚である。 (ii) 圧瞮匷床 ペヌストを盎埄mm、高さmmの円筒状金型に
填入し、所定の方法で重合硬化させた埌、金型か
らはずし37℃、氎䞭で24時間浞挬したものをむン
ストロン䞇胜詊隓機を甚いクロスヘツドスピヌド
mmminで枬定した。枬定倀は10個の詊料の平
均倀である。 (iii) 透明床△ 所定の方法により重合させた硬化物盎埄30
mm、厚さ0.85mmの円板状に成圢したものをサン
プルずしお甚いた。色差蚈日本電色補Σ80型
を甚い詊隓片の背埌に暙準癜板を眮いお色床を枬
定した堎合の明床L1ず、同じ詊隓片の背埌
に暙準黒板を眮いお色床を枬定した堎合の明床
L2ずの差△L1−L2を枬定し、透明床の指
暙ずした。この評䟡方法では△の倀が倧きいほ
ど透明床が高いこずを意味する。 (iv) フむラヌの屈折率 アツベの屈折蚈を甚い、ナトリりムランプの
線を光源ずしお、むオりの溶解したゞペヌドメタ
ン、ブロモナフタリン、サリチル酞メチル等を溶
媒ずしお、液浞法で枬定した。 発明の効果 本発明の衚面改質されたアルミナフむラヌが有
機暹脂䞭に配合された耇合材料は機械的匷床、光
沢および透明性に優れおおり、工業甚成型材料ず
しおのみならず、矎術工芞甚材料、歯科甚材料ず
しおも有甚である。

Claims (1)

  1. 【特蚱請求の範囲】  分子内に重合性二重結合を少くずも個有す
    る芳銙族カルボン酞化合物を甚いお衚面凊理さ
    れ、粒埄範囲が0.005ÎŒm以䞊でか぀0.1ÎŒm未満に
    あり、比衚面積が30ないし300m2でか぀屈折
    率が1.60ないし1.70の範囲にあるこずを特城ずす
    るアルミナフむラヌ。  分子内に重合性二重結合を少くずも個有す
    る芳銙族カルボン酞化合物を甚いお衚面凊理され
    た、粒埄範囲が0.005ÎŒm以䞊でか぀0.1ÎŒm未満に
    あり、比衚面積が30ないし300m2でか぀屈折
    率が1.60ないし1.70の範囲にあるアルミナフむラ
    ヌ及び有機暹脂よりなるこずを特城ずする暹脂組
    成物。
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