JPH0566355U - エンジンマウントの防振構造 - Google Patents

エンジンマウントの防振構造

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JPH0566355U
JPH0566355U JP1394092U JP1394092U JPH0566355U JP H0566355 U JPH0566355 U JP H0566355U JP 1394092 U JP1394092 U JP 1394092U JP 1394092 U JP1394092 U JP 1394092U JP H0566355 U JPH0566355 U JP H0566355U
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JP
Japan
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magnetic
engine
vibration
liquid
electromagnet
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JP1394092U
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Inventor
守正 岩田
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Chuo Hatsujo KK
Original Assignee
Chuo Hatsujo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動の減衰特性を変える。 【構成】 仕切り板9の電磁石に通電すると、電流値に
比例する強さの磁場が形成され、磁性液体は磁化される
ことにより流動性が低下し、磁力線に沿う方向には流動
し易いが、それ以外の方向へは流動し難い状態となる。
図示しないエンジンの振動により2つの液体室8a、8
bの容積が増減すると、磁性液体が磁力線に沿う方向と
は異なる方向に流れつつオリフイス10を通つて流動
し、磁力に抗して流れることによる抵抗力と粘性による
抵抗力とを合わせた流動抵抗が生じる。この流動抵抗に
よりエンジンの振動が減衰される。 【効果】 磁力による流動抵抗は磁場の強さ、即ち、電
磁石に通電される電流の値によつて変化するから、流動
抵抗を任意に調節することが可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンをボデイに取り付けるためのエンジンマウントにおいて、 エンジンの振動を減衰してボデイに伝達しないようにするための防振構造に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンをボデイに取り付けるためのエンジンマウントにおいて、エンジンの 振動を減衰してボデイに伝達しないようにするための防振構造として、従来は、 ボデイとエンジンとの間に、内部に収容空間を有して弾性変形によりエンジンを ボデイに対する移動可能に支持するマウント本体を取り付け、そのマウント本体 内に、そのマウント本体内をエンジンの振動にともなつて容積が増減する2つの 液体室に仕切る仕切り板を設け、その仕切り板に2つの液体室を連通させるオリ フイスを形成し、収容空間内に作動液体を充填した構造になり、その作動液体が オリフイスを通過する際に粘性によつて生じる流動抵抗によりエンジンの振動を 減衰するようにした手段が用いられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の防振構造では、その減衰力を任意に調節することができず、減 衰特性が一定であつた。このため、減衰特性をエンジンの回転数が高くて高周波 域の振動に適するように設定した場合には、低周波域の振動を十分に減衰するこ とができず、逆に、減衰特性を低周波域の振動に合わせて設定すると高周波域の 振動を十分に減衰なくなるという不具合が生じていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するための手段として、ボデイとエンジンとの間に 、内部に収容空間を有して弾性変形によりエンジンをボデイに対する移動可能に 支持するマウント本体を取り付け、そのマウント本体内に、そのマウント本体内 をエンジンの振動にともなつて容積が増減する2つの液体室に仕切る仕切り板を 設け、その仕切り板に2つの液体室を連通させるオリフイスを形成し、収容空間 内に磁性液体を充填し、マウント本体に通電によりそのマウント本体内に磁場を 形成する電磁石を設けた構成とした。
【0005】
【考案の作用及び効果】
本考案は上記構成になり、電磁石に通電すると、マウント本体内には磁場が形 成され、マウント本体内の磁性液体は、磁化されて磁場の磁力の作用により流動 性が低下し、磁力線に沿う方向には比較的流動し易いが、それ以外の方向には流 動し難い状態となる。
【0006】 かかる状態でエンジンが振動すると、2つの液体室の容積が増減するのにとも ない、磁性液体が、オリフイスを通りつつ磁場の磁力に抗して流れることにより 生じる流動抵抗によつてエンジンの振動が減衰される。
【0007】 このときの流動抵抗は、磁性液体の粘性による抵抗力と、磁性液体が磁力に抗 して流れることによる抵抗力とを合わせたものである。この磁力による流動抵抗 の大きさは、磁場が強いほど増し、電磁石に通電する電流の値を変えることによ つて調節することができる。
【0008】 この流動抵抗の調節により、エンジンの回転数が低くてその振動が低周波域で ある間は、磁力による流動抵抗を大きくすることによつて全体の減衰力を強め、 エンジンの回転数が上昇してその振動が高周波域になると、磁力による流動抵抗 を小さくすることによつて全体の減衰力を弱める。これにより、エンジンの回転 数が低いときの振動も回転数が高いときの振動も共に十分に吸収される。
【0009】 上記作用によつて説明したように、本考案は、減衰力を調節することが可能だ から、低周波域から高周波域までの広い範囲にわたるエンジンの振動を確実に減 衰することができる効果がある。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例を図1に基づいて説明する。 マウント本体1は、容器状をなす支持体2の上面の開口部にゴム製の弾性体3 を嵌着することにより内部に密閉された収容空間5を形成した構造になり、この マウント本体1の収容空間5内には、その底面との間に空気室7を構成するダイ アフラム6が装着されている。
【0011】 収容空間5内には、ダイアフラム6よりも上方の空間を上下2つの液体室8a 、8bに仕切る仕切り板9が固定して取り付けられており、この仕切り板9には 、両液体室8a、8bを連通させるオリフイス10が形成されている。
【0012】 仕切り板9は通電によつてマウント本体1内に磁場を形成する電磁石からなり 、この電磁石は、電磁石へ通電する電流値を制御するための図示しない制御装置 にリード線11を介して接続されている。また、2つの液体室8a、8bには、 オイル等の作動液に金属や金属酸化物等の磁性粉体を混合してなる磁性液体が充 填されている。
【0013】 かかるマウント本体1は、その支持体2の下面に突成した下部シヤフト12を 介して図示しない自動車のボデイに固定されており、また、マウント本体1の弾 性体3の上面に嵌着した上部シヤフト13には図示しないエンジンが支えられる ようにして固定されている。
【0014】 本第1実施例は上記構成になり、仕切り板9の電磁石に通電すると、その通電 した電流の値に比例する強さの磁場がマウント本体1内に形成される。両液体室 8a、8b内の磁性液体は、磁化されて磁場の磁力の作用によつて流動性が低下 し、磁力線に沿う方向には比較的流動し易いが、それ以外の方向へは流動し難い 状態となる。
【0015】 かかる状態でエンジンが振動すると、上部シヤフト13の上下動にともない、 弾性体3が弾性変形を生じるとともにダイアフラム6の変形により空気室7の容 積が増減しつつ、両液体室8a、8bの容積が交互に増減する。この両液体室8 a、8bの容積の増減により、磁性液体が仕切り板9のオリフイス10を通過し ながら両液体室8a、8bの間を流動する。
【0016】 このときに、磁性液体は、磁場の磁力に抗して磁力線に沿う方向とは異なる方 向に流れることにより、抵抗を受ける。この磁力に抗して流動することによる抵 抗力と磁性液体の粘性による抵抗力とを合わせたものが、流動抵抗として磁性液 体に作用し、この流動抵抗によつてエンジンの振動が減衰される。
【0017】 磁性液体が磁力に抗して流れることによる抵抗力は磁場が強いほど大きくなる のであつて、制御装置の制御により電磁石に通電する電流値を変えて磁場の強さ を変えることにより、流動抵抗の大きさ、即ち、エンジン振動の減衰力を調節す ることができる。
【0018】 この制御装置の制御により、エンジンの回転数が低くてその振動が低周波域で ある間は、電磁石に通電する電流の値を上げて磁場を強めることにより磁力によ る流動抵抗を大きくし、減衰力を高める。エンジンの回転数が高くなつて振動が 高周波域になると、電流の値を下げて磁場を弱めることにより減衰力を小さくす る。これにより、低周波域から高周波域までの広い範囲にわたるエンジンの振動 が確実に減衰される。
【0019】 なお、減衰力の調節は、段階的に変化させるように行うことも、連続的に変化 させるように行うことも可能である。
【0020】 本第1実施例においては、仕切り板9と電磁石を一体にして設けた場合につい て説明したが、電磁石を仕切り板9とは別体にして仕切り板9の上面または下面 に固着するようにしてもよい。
【0021】 次に、本考案の第2実施例を図2に基づいて説明する。 本第2実施例では、電磁石20が、仕切り板21とは別体をなしていて支持体 22の上面の開口部に嵌着された弾性体23の下面に固着されており、この電磁 石20は図示しないリード線を介して図示しない制御装置に接続されている。そ の他の構成は前述の第1実施例と同じである。
【0022】 電磁石20に通電すると、マウント本体24内には磁場が形成され、磁化され た磁性液体が磁力に抗して流れることにより、流動抵抗が生じる。
【0023】 そして、制御装置の制御により、エンジンの回転数に応じて電磁石20に通電 する電流値を変えることにより流動抵抗の大きさを調節し、振動を減衰する。
【0024】 次に、本考案の第3実施例を図3に基づいて説明する。 マウント本体30は、下面の下部シヤフト32が図示しないボデイに固定され た容器状の支持体31の上面の開口部にゴム製の弾性体33を嵌着して密閉され た収容空間34を形成した構造になり、内部に磁性液体が充填されている。マウ ント本体30の弾性体33には、図示しないエンジンを支持する上部シヤフト3 5の下端部が収容空間34内に突出させた状態で固着されている。
【0025】 この上部シヤフト35の突出端には、収容空間34内を上下2つの液体室36 a、36bに仕切る仕切り板37が一体的に上下動するように固着されており、 この仕切り板37には、両液体室36a、36bを連通させるオリフイス38が 形成されている。
【0026】 仕切り板37は通電によつてマウント本体30内に磁場を形成する電磁石から なり、この電磁石はリード線39を介して図示しない制御装置に接続されている 。
【0027】 また、下側の液体室36bの底面には、通電によりマウント本体30内に磁場 を形成する電磁石40が固定されており、この電磁石40はリード線41を介し て図示しない制御装置に接続されている。
【0028】 本第3実施例は上記構成になり、仕切り板37の電磁石及び下側の液体室36 bの電磁石40に通電すると、この2つの電磁石の磁力を合成した磁場がマウン ト本体30内に形成され、磁性液体は磁化されて流動性が低下する。
【0029】 かかる状態でエンジンが振動すると、上部シヤフト35とともに電磁石からな る仕切り板37が上下動することにより、2つの液体室36a、36bの容積が 交互に増減するとともにマウント本体30内の磁場が変化する。この間に、磁性 液体は、磁場の磁力に抗して磁力線に沿う方向とは異なる方向へ流れながらオリ フイス38を通りつつ両液体室36a、36b間を流動性する。
【0030】 このときに生じる磁性液体の粘性による抵抗力と磁力による抵抗力とを合わせ た流動抵抗により、エンジンの振動が減衰される。その減衰力は、エンジンの回 転数に応じて仕切り板37の電磁石及び液体室36b内の電磁石40に通電する 電流の値を変えることにより調節される。
【0031】 本第3実施例においては、2つの電磁石を設けた場合について説明したが、そ の変形例として、仕切り板37の上下動する電磁石と下側の液体室36bの固定 された電磁石40のいずれか一方のみを設けた構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】第2実施例の断面図である。
【図3】第3実施例の断面図である。
【符号の説明】
1、24、30:マウント本体 5、34:収容空間
8a、8b、36a、36b:液体室 9、37:仕切
り板(電磁石) 10、25、38:オリフイス 2
0、40:電磁石 21:仕切り板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデイとエンジンとの間に、内部に収容
    空間を有して弾性変形により前記エンジンを前記ボデイ
    に対する移動可能に支持するマウント本体を取り付け、
    該マウント本体内に、該マウント本体内を前記エンジン
    の振動にともなつて容積が増減する2つの液体室に仕切
    る仕切り板を設け、該仕切り板に前記2つの液体室を連
    通させるオリフイスを形成し、前記収容空間内に磁性液
    体を充填し、前記マウント本体に通電により該マウント
    本体内に磁場を形成する電磁石を設けたことを特徴とす
    るエンジンマウントの防振構造。
JP1394092U 1992-02-12 1992-02-12 エンジンマウントの防振構造 Pending JPH0566355U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095459A1 (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. 防振マウント装置
JP2015052351A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 住友理工株式会社 流体封入式防振装置

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