JPS62180129A - 磁性流体封入型防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁性流体封入型防振装置に係り、特に自動車
等の車輌に於けるエンジンマウントに用いられる磁性流
体封入型防振装置に係る。

従来の技術 自動車等の車輌のエンジンマウンティングに用いられる
防振装置の一つとして、二つの枠体と、前記二つの枠体
間に設けられ該両者を互いに連結するゴム状弾性部材と
、前記二つの枠体のいずれか一方に固定され前記ゴム状
弾性部材とＪｊ働して第一の流体室を郭定する仕切板と
、前記一方の枠体に取付けられ前記仕切板と共１仙しく
第二の流体室を郭定する可撓性薄膜とを有し、前記仕切
板に前記第一の流体室と前記第二の流体室とを互いに連
通接続する絞り通路と電磁石とが設けられ、前記第一の
流体室と前記第二の流体室とに［（ｌ清流体が封入され
ている磁性流体封入型防振装置が既に提案されており、
この種の…性流体封入型防拓装置は、例えば実開昭５６
−１１６５１８号、特開昭５７−１２９９４４＠の各公
報に示されている。

上述の如き磁性流体封入型防振装置に於ては、前記電磁
石が選択的に励磁されることにより前記絞り通路に磁界
が選択的に与えられ、これにより前記絞り通路を経て前
記第一の流体室と前記第二の流体室との間を流れる磁性
流体が前記絞り通路に於て磁化され、前記絞り通路を通
過する際の前記磁性流体自身の見掛は上の粘性が増大す
ると共に前記磁性流体中の磁性微粒子が絞り通路の壁面
に磁気的に吸＠することによって前記絞り通路の実効開
口面積が減少し、前記絞り通路を通過する磁性流体によ
る粘性減衰効果が増大づるにうになる。

発明が解決しようとする問題点 上述の如き磁性流体封入型防振装置に於ては。

前記電磁石にオン−オフ的に選択的に通電が行われるこ
とにより防振装置の実質的な粘性減衰係数が概ね二段階
に変化し、また前記電磁石に与えられる電流の電流値が
制御されれば防振装置の粘性減衰係数がその電流値に応
じて連続的に変化づるようになる。

しかし、従来の磁性流体封入型防振装置に於ては、前記
゛電磁石は、一つしか設けられておらず、その両磁極が
前記絞り通路を挾ｌυで互いに対向するに・うに配置さ
れ、磁力線が前記絞り通路を横切って延在するようにな
っているため、その磁力により前記絞り通路の壁面に磁
気的に吸着される磁性流体中の磁性微粒子の層が時間の
経過と共に成長し、このため前記絞り通路の実効通路断
面積が安定せず、たとえ前記電１４１石に与えられる電
流の電流値が制御されても防振装置の粘性減衰係数が適
切に制御されないことがある。

本発明は上述の如き問題点に鑑み、従来の磁性流体封入
型防振装置に比してより的確に且ぎめ細かく粘性減衰係
数の制御が適切に行われるよう改良された磁性流体封入
型防振装置を提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段 上述の如ぎ目的は、本発明によれば、二つの枠体と、前
記二つの枠体間に設けられ該両者を互いに連結するゴム
状弾性部材と、前記二つの枠体のうちのいずれか一方に
固定され前記ゴム状弾性部材と共働して第一の流体室を
郭定する仕切板と、前記一方の枠体に取付けられ前記仕
切板と共働して第二の流体室を郭定する可撓性Ｕ＋＋＜
ａとを有し、前記仕切板に前記第一の流体室と前記第二
の流体室とを互いに連通接続する絞り通路と電磁石とが
設けられ、前記第一の流体室と前記第二の流体室とに磁
性流体が封入されている磁性流体封入型防振装置に於て
、前記電磁石は個別の二つの電磁石として前記絞り通路
の両側に各々設番プられ、この二つの電磁石は前記絞り
通路を挾んで各々一方の磁極が互いに対向するよう配設
されていることを特徴とする磁性流体封入型防振装ｒに
よって達成される。

発明の作用及び効果 上述の如き構成によれば、前記二つの電磁石に与える電
流（直流電流）の通電方向が制御されることにより、前
記二つの電磁石の各々の磁極のうち前記絞り通路を挾ん
で互いに対向する磁極の極性が選択的にＨいに同一にな
り、これにより前記絞り通路にこれを横切る方向に互い
に反発し合う二つの磁界が生じ、前記電磁石に与えられ
る電流の電流値に応じて、即ち前記二つの磁界の強度に
応じて前記絞り通路の両側壁面に各磁界に於て磁気的に
吸着される磁性流体中の磁性微粒子の層の成長が互いの
磁気的反発作用によって飽和し、これによって前記絞り
通路の壁面に磁気的に吸着する磁性微粒子の磁気的吸着
量が経時的に増大することがなく、これに伴い前記絞り
通路の実効通路断面積が経時的に減少することがなく、
その大きさが安定し、この結果、防振装置の粘性減衰係
数が前記電磁石に与えられる電流に応じて安定した値に
設定されるようになる。

また前記二つの電磁石の各々の磁極のうち前記絞り通路
を挾んで互いに対向する磁極の極性が互いに反対になる
よう前記二つの電磁石に与える電流の方向が制御され且
前記二つの電磁石に与える電流の電流値が個々に繰返し
変化するよう制御されると、前記二つの電磁石による磁
界強度が前記絞り通路を横切る方向に勾配をもち、これ
が反復変化することにより、前記絞り通路に於てこれを
横切る方向に磁性流体中の（磁性微粒子が運動するよう
になり、このことにより従来に比して前記絞り通路に於
ける磁性流体の児１ｉ）４ノｌ−の粘度が高くなってこ
れの見掛は上の粘度変化幅が大きくなり、これに伴い防
振装置の粘性減衰係数の変化幅が拡大され、防振ｉ置の
振動の振幅及び周波数に関する防振効果領域が拡大され
るようになる。また前記二つの電磁石に与える電流の方
向及び電流値が共に制御されることにより、前記絞り通
路に於けるｉｌＷの発生状態が従来に比して複雑に変化
し、このことによっても防振装置の粘性減衰係数は従来
に比して大きく変化するようになり、また前記磁界の変
化によって前記第一の流体室内の磁性流体の動きがある
程度規制され、これらのことによっても防振装置の防振
性能特性が種々の態様に変化し、これの適切な防振効果
領域が拡大されるようになる。

実施例 以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。

第１図及び第２図は本発明による磁性流体封入型防振装
置の一つの実施例を示している。これらの図に於て、１
及び２は各々枠体を示しており、枠体１と２とは該両者
間に設けられたゴム状弾性部材３によって互いに□連結
されている。

枠体１には連結ボルト５によって外側仕切板４が固定さ
れており、また外側仕切板４の内側には二つの内側仕切
板６ａと６ｂとが固定されている。

内側仕切板６ａ及び６ｂは、枠体２の側にゴム状弾性部
材３と共働して該ゴム状弾性部材の内側に第一の流体室
７を郭定し、また第一の流体室７とは反対の側に連結ボ
ルト８によってカバ一部材つと共に外側枠体４に取付け
られたゴム或いはゴム類似品よりなる可撓性薄ｆｆ＊１
０と共働して第二の流体室１１を郭定している。

二つの内側枠体６ａと６ｂとは、第２図に良く示されて
いる如く、所定の間隔を置いて互いに対向配置され、互
いの間に第一の流体室７と第二の流体室１１とを互いに
連通接続する絞り通路１２を郭定している。

外側仕切板４はアルミニウムの如き非磁性材料により構
成され、これに対し内側仕切板６ａ及び６ｂは各々個別
の電磁石Δ、Ｂの鉄心として作用すべく強磁性金属材料
により構成されている。内側仕切板６ａ及び６ｂは各々
絞り通路１２を横切る方向に延在した中心柱１３ａ及び
１３ｂを各々有しており、この中心柱１３ａ及び１３ｂ
の各々の周りに電磁コイル１４ａ及び１４ｂが各々巻装
されている。これにより鉄心としての内側枠体６ａ及び
６ｂの外表面のうち絞り通路１２を挾んで互いに対向す
る側端面１５ａと１５ｂとが各々個別の電磁石△、Ｂの
一方の磁極面となり、二つの電磁石Ａ、Ｂは絞り通路１
２を挾／υで各々一方の１ｉｆＩ極のみが互いに対向す
るようになる。

第一の流体室７と第二の流体室１１には各々磁性流体が
封入されている。磁性流体は適度の粘性を有する液体に
鉄粉の如き磁性微粒子が添加されたものであって良い。

尚、仕切板２とカバー９には各々取付ボルト１６及び１
７が取付各プられており、エンジンマウンティングに於
ては、取付ボルト１６によって枠体２がエンジンの外壁
に固定接続され、カバ一部材９が取付ボルト１７によっ
て車体に固定接続される。

第３図は第１図及び第２図に示された本発明による磁性
流体封入型防振装置の電磁コイル１４ａ及び１４ｂに対
する通電を制御づる制御装置の一例を示している。この
制御装置は電流制御回路２０を含／υでおり、該電流制
御回路２０はバラブリ電源２１よりの直流電流を電磁コ
イル１４ａと１４ｂとに各々個別に所定の方向をもって
■所定の電流値をもって分配供給するようになっている
。

電流制御回路２０の電流制御作用はマイクロコンピュー
タ２２により制御されるようになっており、マイクロコ
ンピュータ２２は、車速センサ°より車速に関する情報
を、回転数センサ２４よりエンジンの回転数に関する情
報を、変位センサ２５より防振装置に与えられている振
動による変位に関する情報を各々与えられ、これら情報
に応じて防振装置に与えられている振動の振幅及び周波
数を検出し、この振動特性に対応して防振ゴム装置が最
し適切に防１辰作用を行うよう電流制御回路２０へ電流
制御信号を出力するようになっている。

二つの電磁ＵＪＡ、Ｂの磁極面１５ａ及び１５ｂの磁極
が互いに同一になるように電磁コイル１４ａ及び１４ｂ
に対する電流の通電方向が制御されている時には、絞り
通路１２にこれを横切る方向に互いに反発し合い且電磁
コイル１４ａ及び１４ｂに与えられている電流の電流値
に応じた強度の二つの磁界が生じる。これにより絞り通
路１２に於ける磁性流体中の磁性微粒子は、第４図に示
されている如く、絞り通路１２０両側壁をなす磁極面１
５ａ及び１５ｂに磁気的に各々吸着され、これによって
前記絞り通路１２の実効開口面積が減少するようになる
。磁極面１５ａと１５ｂの各々に磁気的に付着された磁
性微粒子は互いに同一の磁極に磁化されていることによ
り絞り通路１２を挾んで互いに磁気的に反発し合い、こ
のためこの磁気的反発作用によって１４＆１４而１５ａ
及び１５ｂに磁気的にで・１着される磁性微粒子の磁気
的吸着量は飽和し、前記磁界の強さにより決まる所定１
１ｉ以上はその磁気的付着量は増大することがない。従
って、この場合には絞り通路１２の実効通路断面積の大
きさが安定し、これに伴い防振装置の粘性減衰係数が前
記電磁コイル１４ａ及び１４ｂに与えられる電流に応じ
て安定した値に設定されるようになる。

また二つの電磁石Δ、Ｂの磁極面１５ａ及び１５ｂの磁
極がＵいに反対になるよう電磁コイル１４ａ及び１４ｂ
に与える電流の方向が制御され■その二つの電磁コイル
１４ａ及び１４ｂに与える電流の電流値が個々に繰返し
変化するにうら１１り１１されると、二つの電磁石Ａ、
Ｂによる磁界強度が、第５図に示されている如く、絞り
通路１２を横切る方向に於て勾配をもち、これが反復変
化することにより、絞り通路１２に於てこれを横切る方
向に磁性流体中の磁性微粒子が運動するようになり、こ
のことにより従来に比して絞り通路１２に於ける磁性流
体の見掛は上の粘度が高くなってこれの見掛は上の粘性
変化幅が大きくなり、これに伴い防振装置の粘性減衰係
数の変化幅が拡大され、防振装置の振動の振幅及び周波
数に関する防振効果領域が拡大されるようになる。

また二つの電磁コイル１４ａ及び１４ｂに与える電流の
方向及び電流値が共に制御されて磁極面１５ａ及びＬ５
ｂの！１極が交互に繰返し変化し且二つの電磁石△、Ｂ
の磁界強度が個々に反復増減されても良く、この場合に
は絞り通路１２に於ける二つの磁界のｌｅ生状態が複雑
に変化するようになり、このことによっても防振装置の
粘性減衰係数が従来に比して大きく変化するＪ、うにな
り、防振装置の振動の振幅及び周波数に関する防振効果
領域が拡大される。また前記二つの磁界の発生状態の変
化によって第一の流体室７に於けるＶ４１性流体の勅さ
がある程度規制されるようになり、このことによっても
防振装置の防振性能特性が種々の態様に変化し、これが
適切な防振効果を生じる領域が拡大されるようになる。

以上に於ては、本発明を特定の実施例について詳細に説
明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、
本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であることは当
業者にとって明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による磁性流体封入型防振装置の一つの
実施例を示す縦断面図、第２図は第１図の線■−Ｈに沿
う断面図、第３図は本発明による磁性流体封入型防振装
置の制御装置の一例を示すブロック線図、第４図及び第
５図は本発明による磁性流体封入型防振装置の作動特性
を示す解図である。 １．２・・・枠体、３・・・ゴム状弾性部材、４・・・
外側仕切板、５・・・連結ボルト、（３ａ　、　６ｂ・
・・内側仕切機、７・・・第一の流体室、８・・・連結
ボルト、９・・・カバ一部材、１０・・・可撓性薄膜、
１１・・・第二の流体室、１２・・・絞り通路、１３ａ
　、１３ｂ・・・中心Ｕ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 二つの枠体と、前記二つの枠体間に設けられ該両者を互
   いに連結するゴム状弾性部材と、前記二つの枠体のうち
   のいずれか一方に固定され前記ゴム状弾性部材と共働し
   て第一の流体室を郭定する仕切板と、前記一方の枠体に
   取付けられ前記仕切板と共働して第二の流体室を郭定す
   る可撓性薄膜とを有し、前記仕切板に前記第一の流体室
   と前記第二の流体室とを互いに連通接続する絞り通路と
   電磁石とが設けられ、前記第一の流体室と前記第二の流
   体室とに磁性流体が封入されている磁性流体封入型防振
   装置に於て、前記電磁石は個別の二つの電磁石として前
   記絞り通路の両側に各々設けられ、この二つの電磁石は
   前記絞り通路を挾んで各々一方の磁極のみが互いに対向
   するよう配設されていることを特徴とする磁性流体封入
   型防振装置。